JPH11345016A - 数値制御工作機械 - Google Patents

数値制御工作機械

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JPH11345016A
JPH11345016A JP11133788A JP13378899A JPH11345016A JP H11345016 A JPH11345016 A JP H11345016A JP 11133788 A JP11133788 A JP 11133788A JP 13378899 A JP13378899 A JP 13378899A JP H11345016 A JPH11345016 A JP H11345016A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の数値制御工作機械は、わざわざ完了を
待つ必要もないような補助指令に関しても、各補助指令
の完了を待って次のステップに進んでいたので、加工時
間に無駄を生じており、改善が求められていた。 【解決手段】 完了待不要の補助指令を指定する完了待
不要補助指令指定部51と、実行する補助指令を登録す
る実行補助指令登録部52と、実行補助指令登録部52
で登録する実行補助指令を格納する実行中補助指令記憶
部53と、補助指令が指令された場合に実行中補助指令
記憶部53をチェックし、指令された補助指令を実行出
来るか否かを判定する補助指令実行可否判定部54と、
実行中の補助指令の完了を待つことなしに次ブロックを
実行出来るか否かを判定する次ブロック実行可否判定部
55とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、補助指令処理を
迅速に行うことのできる数値制御工作機械に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年計算機内蔵の数値制御装置(以後、
CNCと記す)を用いた工作機械(以後、数値制御工作
機械と記す)が普及し、加工分野における自動化、省力
化が推進されている。数値制御工作機械は、CNC、強
電シーケンス回路及び工作機械から構成されている。強
電シーケンス回路は、CNCと工作機械との間にあっ
て、種々の補助的な仕事を行うもので、機械の規模にも
よるが従来は通常200個から300個のリレー回路に
よってつくられていた。数値制御装置(以後、NCと記
す)が配線ロジックNCからCNCに移ったように、強
電シーケンス回路もリレー回路からマイクロプロセッサ
を用いたプログラマブルコントローラ(以後、PCと記
す)が主流になってきた。
【0003】PCには汎用PCとCNC専用の内蔵型P
Cがある。数百本の工具やオートローダを有し、複雑な
シーケンスと入出力信号を必要とする工作機械では汎用
PCが用いられるが、大部分の工作機械では内蔵型PC
で十分である。旋盤や小型マシニングセンタ用の内蔵型
PCでは、特にPCのために独立したマイクロプロセッ
サを準備せず、CNC用のマイクロプロセッサの余力を
利用してPC機能を発揮せしめることができる。この場
合、PCのための部品点数は極めて少なくて済み、信頼
性、コストともに優れたものが実現できる。
【0004】CNC内蔵のPCは、CNC内に内蔵され
るため、機械側にPCを設置するスペースを取らなくて
済むというメリットも有する。内蔵型PCとCNCとの
間のデータの授受は特別なドライバ/レシーバを必要と
せず、共通バス(あるいはそれ相当)で済むため、PC
に必要な入出力点数は汎用PCを使用する場合に比べて
約半分となる。
【0005】PCに関するタイマ、カウンタなどの各種
設定とか、状態表示やアラームメッセージの表示など
は、CNCの操作盤を利用して行うことができ、他に別
の操作盤を必要としない。図10は、内蔵型PC付きの
CNCを使用したCNC工作機械の概要構成図であり、
図において、10はCNC部、20は工作機械部であ
る。CNC部10は、NC部1、PC部2、入出力回路
3から構成されており、NC部1はオペレータとCNC
工作機械とのマンマシンインターフェースで制御するマ
ンマシン制御部4、M指令,S指令,T指令等の補助指
令を制御する補助指令制御部5、サーボ軸の制御を行う
軸移動制御部6から構成される。
【0006】PC部2は、シーケンスプログラムを格納
する部分で、図示しないがコンピュータと同様な構造を
もったシーケンス制御装置であり、CPUと、主として
ROM,RAMの半導体メモリからなるプログラム記憶
装置等で構成されている。入出力回路3は機械側とのイ
ンターフェース部分で、ドライバやレシーバで構成され
ており、工作機械部20の機械操作盤12や強電回路1
3、スピンドルアンプ15等に接続される。
【0007】工作機械部20には、オペレータとCNC
工作機械のマンマシンインターフェースの中心となるN
C操作盤11があり、通常CRT装置やテンキー等で構
成され、NC部1のデータをCRT装置上に表示させた
り、テンキーよりデータを入力させたりする。
【0008】その他、機械操作盤12は主に工作機械を
オペレータがマニュアル操作するためのもの、強電回路
13は機械各部14のアクチュータ等を制御するもの、
スピンドルアンプ15はスピンドルモータ16を制御す
るもの、速度制御ユニット17は18の送りモータを制
御するものである。
【0009】工作機械の本来の仕事は切削や研削などの
加工であるが、この加工を行うための補助的な仕事が多
くある。例えば、加工物の着脱、主軸モータの起動/停
止、切削油のオン/オフ、工具の選択などである。これ
らの補助的な仕事はNC部1から送られてくる補助機能
信号(M指令)、工具選択信号(T指令)などを受けて
PC部2により処理される。
【0010】図11は従来の補助機能信号のインターフ
ェースの説明図である。NC部1からBCD2桁のMコ
ード信号(M11〜M28)とコード読取り用信号(以
後、MFと記す)がPC部2に送られ、この送られたコ
ード信号はPC部2によって解読され、必要なアクチュ
ータが、決められたシーケンスで駆動され、指令された
動作が行われる。
【0011】動作が完了すると完了信号(以後、FIN
と記す)がNC部1に送られる。NC部1はこれによっ
てMFをオフにする。引きつづいてFINをオフ、Mコ
ード信号をオフという順序を経て、次のブロックの指令
に進む。この動作のタイームチャートが図12に示され
る。
【0012】図13は、加工プログラムの作成から加工
物の検査までの流れを示す図である。加工図面100を
見ながら、プログラマ101はNCの加工プログラムを
作成する(ステップ102)。加工プログラムは通常の
EIAフォーマットや近年多用されるようになって来た
CNCに搭載されている自動プログラム、あるいはオフ
ラインのCAM等で作成される。103はこうして作成
されたNC加工プログラムである。
【0013】加工プログラム103の作成が完了した
ら、加工プログラム103のチェックを行う(ステップ
104)。これは、近年のCNCにはグラフィック表示
等が可能なものが多いので、加工パスの軌跡を画面上に
表示させるなどして行うことが可能である。加工プログ
ラム103が正しいと思われたら、実際に空切削で工作
機械を動かし、工作機械の動作を確認しながら加工プロ
グラム103のチェックを行う(ステップ105)。正
しく切削できると思われたら、実際にワークを取付け試
し加工を行う(ステップ106)。正しく切削できた場
合には、本格的な切削加工に入り(ステップ107)、
必要に応じて加工物を検査する(ステップ108)。ス
テップ104〜108の各段階において、加工プログラ
ムの不具合が発見された場合、加工プログラム103を
修正し(ステップ109)、ステップ104〜108の
必要な段階から再チェックする。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の数値制御工作機
械は以上のように構成されているので、わざわざ完了を
待つ必要もないような補助指令に関しても、各補助指令
の完了を待って次のステップに進んでいたので、加工時
間に無駄を生じるという第1の問題があった。
【0015】この問題を解決するため、特開昭62−1
89506号公報に示されるように、M指令の完了を待
つ必要のないM指令については、FINを待たずに次の
ブロックの処理を行う方法が示されているが、単にM指
令のFINを待たずに次のブロックの処理を行った場
合、次のようなケースで不具合を生じ、正しくM指令の
実行が行えなくなる。
【0016】すなわち、第1のM指令のFINを待たず
に次のブロックを実行させ、次のブロックで第2のM指
令が存在した場合、そのまま第2のM指令をPCに出力
すれば、PCは第1のM指令を実行中であるから、第2
のM指令は無視されるとか、または第1のM指令を中断
して第2のM指令を実行してしまうといったPC内部に
おいて不具合を生じる原因となる。前記の先行技術では
特にPCとのインターフェースを変更するようなことは
記述されておらず、PCとのインターフェースは従来の
ままであるとすれば、PCがM指令を処理中に次のM指
令を出力することは許されない。また、補助指令(MS
T指令)に関して、CNCとPC間の完了処理を高速に
行わせるための方式も検討されてきた(特開昭63−2
0707号公報、特開昭64−3707号公報参照)。
しかし、これらの公報に開示の発明も、1ブロックにお
ける補助指令の完了処理を高速化させるのみで、実行中
の補助指令が完了しない限り次のブロックを実行できな
いことにかわりない。
【0017】この発明は、前記第1の問題を解決するた
めになされたものであり、補助指令の完了を待つ必要の
無い補助指令に関して補助指令の完了を待たずに次のス
テップを実行する数値制御工作機械において、その補助
指令の実行を正しく行える数値制御工作機械を得ること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】この発明は、加工プログラムより補助指令
が指令されたとき、その指令された補助指令が、完了待
ち不要の補助指令である場合には次ブロックの実行を許
可するとともに、完了待ち要の補助指令である場合には
次ブロックの実行を不許可とする手段と、プログラマブ
ルコントローラ部とを備え、加工プログラムより指令さ
れる指令が補助指令である場合、前記プログラマブルコ
ントローラ部を介して制御される数値制御工作機械にお
いて、前記補助指令の実行時にその実行する前記補助指
令を書き込み、前記補助指令の実行完了時に前記書き込
まれた補助指令が実行完了したことを示す情報を書き込
む実行補助指令登録手段と、この実行補助指令登録手段
が登録した結果を記憶する実行補助指令記憶手段と、加
工プログラムより補助指令が指令されたとき、前記実行
補助指令記憶手段に記憶された補助指令を確認すること
により、その補助指令が指令されたブロックより前のブ
ロックで指令された補助指令が実行中であるか否かを判
定し、実行中である場合にはその指令された補助指令の
実行を待機させる手段とを備えたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下この発明に係
る数値制御工作機械について説明する。図1はこの発明
の実施の形態1による内蔵型PC付きのCNCを使用し
たCNC工作機械の概要構成図である。図において、1
AはNC部、1OAはCNC部、51は完了待不要の補
助指令を指定する完了待不要補助指令指定部、52は実
行する補助指令を登録する実行補助指令登録部、53は
実行補助指令登録部52で登録する実行補助指令を格納
する実行中補助指令記憶部、54は補助指令が指令され
た場合に実行中補助指令記憶部53をチェックし、指令
された補助指令を実行出来るか否かを判定する補助指令
実行可否判定部、55は実行中の補助指令の完了を待つ
ことなしに次ブロックを実行出来るか否かを判定する次
ブロック実行可否判定部である。
【0020】また、56はテストモード中には実行しな
い補助指令を指定するテストモード時ロック指定手段、
57は前記テストモード時ロック指定手段で指定された
前記補助指令を記憶するテストロック記憶手段、58は
前記テストモード時に前記テストロック記憶手段を確認
し、前記加工プログラムで指定された補助指令の実行の
可否を判定するテストロック判定手段、59は図示しな
い補助指令を実行しないようにロックするロック手段に
より補助指令をロックしている状態にあっても実行を可
能とする補助指令を指定するテストモード時強制出力指
定手段である。
【0021】また、60は前記テストモード時強制出力
指定手段で指定された前記補助指令を記憶する強制出力
記憶手段、61は前記テストモード時には前記ロック手
段により補助指令をロックしている状態であっても、前
記強制出力記憶手段を確認し、前記加工プログラムで指
定された補助指令の実行の可否を判定する強制出力判定
手段である。また、図10と同一符号のものは同一内容
であり、説明は省略する。
【0022】図2はこの発明の実施の形態1を示すM指
令の指定を行う画面表示例である。NC操作盤11上の
画面で設定可能である。図において、161がM指令
値、163は完了待不要のM指令を指定するテーブルで
ある(以後、「完了待不要」部と記す)。「完了待不
要」部163に「*」が付加されたM指令に関しては、
M指令が実行中であってもM指令の完了を待つことなし
に、次の指令を実行することが出来る。「*」の指定は
該当するM指令の「完了待不要」部163にカーソルを
移動させ、完了待不要で有れば数値の「1」をキーイン
する。「1」がキーインされると画面上では「*」のマ
ークが表示され、該当するM指令が完了待不要のM指令
として指定されたことを示す。完了待が必要のM指令で
あれば、「0」をキーインすればよい。「0」がキーイ
ンされた場合は、画面上では該当部分が空欄となる。
【0023】164はテスト・モード時にM指令の出力
をロックするM指令を指定するテーブルであり(以後、
「テストロック」部と記す)、「テストロック」部16
4に「*」が付加されたM指令に関してはテスト・モー
ド時にこのM指令が指令されてもM指令の出力を行わな
いようにするものである。「*」の指定は該当するM指
令の「テストロック」部164にカーソルを移動させ、
テスト・モード時にM指令の出力をロックするM指令で
あれば数値の「1」をキーインする。「1」がキーイン
されると画面上では「*」のマークが表示され、該当す
るM指令がテスト・モード時にM指令の出力をロックす
るM指令として指定されたことを示す。テスト・モード
時にM指令の出力をロックしない通常のM指令であれ
ば、「0」をキーインする。「0」がキーインされた場
合は、画面上では該当部分が空欄となる。
【0024】また、165は補助指令ロック時にもM指
令の出力を行うM指令を指定するテーブルであり(以
後、「強制出力」部と記す)、「強制出力」部165に
「*」が付加されたM指令に関しては補助指令ロック時
にもM指令の出力を行うようにするものである。「*」
の指定は該当するM指令の「強制出力」部165にカー
ソルを移動させ、補助指令ロック時にもM指令の出力を
行うM指令であれば数値の「1」をキーインする。
「1」がキーインされると画面上では「*」のマークが
表示され、該当するM指令が補助指令ロック時にもM指
令の出力を行うM指令として指定されたことを示す。補
助指令ロック時にはM指令の出力を行わない通常のM指
令であれば、「0」をキーインする。「0」がキーイン
された場合は、画面上では該当部分が空欄となる。
【0025】先ず、図1〜図7を用いて、加工時の加工
プログラムの実行動作、特にM指令の実行動作について
説明する。即ち、図3は加工プログラムの加工実行動作
時のM指令の状態を示すテーブルである。このテーブル
150には、PC部2が実行中のM指令値(以後、MD
と記す)151が格納される。このMD151には、P
C部2でM指令を実行している場合には実行中のM指令
が、M指令を実行していない場合には「−1」の値が格
納されている。
【0026】図4は加工プログラムの加工実行動作時の
M指令の出力処理を示すフローチャートである。M指令
が指令された場合、NC部1では図3で示したMD15
1の値が「−1」か否かをチェックすることでPC部2
においてM指令が実行中であるかどうかを判別する(ス
テップ1201)。M指令がPC部2において実行中で
あれば、PC部2に対して次のM指令を実行させること
はできないため、M指令の出力を未完了として終了する
(ステップ1209)。この場合、M指令が未処理であ
るから次の指令の実行には移らず、後から再度図4に示
すM指令の出力処理を行うことになる。
【0027】M指令がPC部2において実行中でなけれ
ば、MD151に指定されたM指令値を格納する(ステ
ップ1202)。次に、M指令値をPC部2へ出力し
(ステップ1203)、MF信号をONする(ステップ
1204)。続いて、M指令の完了待が不要のM指令か
どうかを確認する(ステップ1205)。これは、図2
において、「完了待不要」部163に「*」の指定がな
されているM指令かどうかを判別することである。
【0028】M指令の完了待が必要なM指令であれば、
次命令実行不許可とする(ステップ1206)。この
「次指令実行不許可」となった場合、次指令の実行はM
指令の完了を待ってから行うものとする。M指令の完了
待が不要なM指令であれば、次命令実行許可とする(ス
テップ1207)。この「次指令実行許可」となった場
合、次指令の実行はM指令の完了を待つことなしに行う
ものとする。M指令のPC部2への出力は完了したた
め、M指令の出力完了として終了する(ステップ120
8)。
【0029】なお、図4の処理は一定周期毎に実行され
るプログラム中で、M指令の処理が必要な場合に起動さ
れる部分であり、図において、M指令の出力が未完了
(ステップ1209)の場合、次の周期で再度図4の処
理が行われ、M指令の出力が完了(ステップ1208)
となるまで繰り返し実行される。
【0030】図5は加工プログラムの加工実行動作時の
M指令の完了処理を示すフローチャートである。PC部
2において、指令されたM指令が完了した場合、完了信
号(FIN)がNC部1に対して送られる。これを受け
て、NC部1は以下の処理を行う。まず、PC部2にお
いて実行されているM指令は存在しないので、MD15
1の値を「−1」に設定する(ステップ1301)。次
に、MF信号をOFFにし(ステップ1302)、FI
N信号をOFFにする(ステップ1303)、最後にM
指令BCD出力をOFFにして(ステップ1304)終
了する。
【0031】図7は、NC部1とPC部2の処理を説明
する説明図である。201〜203はNC部1からPC
部2へ出力されようとするM指令値であり、211〜2
17はMD151の値であり、221〜226はPC部
2の内部状態である。いま、Maが指令された場合(2
01)、MD151の値が「−1」であるから(21
1)そのままPC部2へデータを出力し、MD151の
値を「a」に変更する。ここでaはMの指令値とする。
【0032】PC部2はこれを受けてMaの実行を行う
(221)。Maの実行が終了した時点(222)でM
D151の値は「−1」となる(213)。次のM指令
Mbが指令された場合(202)、MD151の値が
「−1」であるから(213)そのままPC部2へデー
タを出力し、MD151の値を「b」に変更する。ここ
でbはMの指令値である。
【0033】PC部2はこれを受けてMbの実行を行う
(223)。次のM指令Mcが指令された場合(20
3)、MD151の値はPC部2がまだMbの実行中で
あるので「b」のままであるので、PC部2へのデータ
出力を中止し、MD151の値が「−1」になるまで待
つ。
【0034】PC部2はMbの実行が終了した時点でM
D151の値を「−1」とする(224)。これにより
NC部1はM指令McをPC部2へ出力し、MD151
の値を「c」に変更する。ここでcはMの指令値であ
る。PC部2はこれを受けてMcの実行を行う(22
5)。Mcの実行が終了した時点(226)でMD15
1の値を「−1」とする(226)。なお、図7の例に
おいて、Ma,Mb,McはすべてM指令の完了を待た
なくてもよいM指令であるとする。
【0035】また、上記の例では、従来のNC部1とP
C部2とのインターフェースそのままの場合を示した
が、近年多くなってきている内蔵型PCの場合には、N
C部1とPC部2とは共通メモリを有して互いにデータ
を交換できるような構造になっているものが多いため、
従来のNC部1とPC部2とのインターフェースをとる
必要が無くなってきている。
【0036】例えば、MFとかFINとかの信号は、N
C部1とPC部2とがビット単位のデータの送受信しか
行えない場合に必要であり、内蔵型のPCを有するシス
テムで、NC部1とPC部2とが共通メモリを有してお
り、互いに自由にデータを交換できるなら、MD151
だけでM指令の処理が可能である。即ち、M指令値をN
C部1からPC部2へ送る場合には、MD151にM指
令値を設定するだけでよく、PC部2からNC部1へ完
了を通知する場合には、MD151を「−1」にするだ
けでよい。
【0037】NC部1はM指令の完了をMD151が
「−1」になることで確認可能であるし、PC部2はN
C部1からM指令が送られたことをMD151が「−
1」以外の数値になることで確認できる。このような内
蔵型のPCを有するシステムの場合、図6で示したよう
に図4の処理中ステップ1203、1204を省略する
ことが可能となる。
【0038】なお、前記においては、M指令の完了を待
つ必要の無いM指令を画面から設定したが、加工プログ
ラム中でM指令の完了を待つ/待たないの区別を指定す
るようにしてもよい。例えば、M指令の完了を待つ必要
のあるM指令は M123; のように大文字の「M]でM指令値を定義し、M指令の
完了を待つ必要のないM指令は m123; のように小文字の「m」でM指令値を定義し、図4及び
図6のステップ1205の判定を、指定されたM指令が
「M」で指令されたか「m」で指令されたかを判別する
ようにすればよい。
【0039】また、Mの区別は上記に限るものではな
く、M指令の完了を待つ必要のあるM指令は M123; のようにM指令値を従来通り「+」の値で定義し、M指
令の完了を待つ必要のないM指令は M−123; のように「−」の値でM指令値を定義するようにしても
よい。この他、加工プログラム中で両者を区分する方法
として、 「M123;」 , 「Mw123;」 のようにM指令の完了を待つ必要のないM指令に小文字
を付加したり、 「M123;」 , 「M$123;」 のようにM指令の完了を待つ必要のないM指令に特殊文
字を付加したりする事も可能である。なおこのように、
完了待不要補助指令指定手段で完了待不要補助指令を区
別指定する代りに、完了待不要補助指令を加工プログラ
ム中で大文字/小文字或は符号の有無等により区別指定
可能とした場合、次指令ブロツク実行可否判定部55
は、加工プログラム中での補助指令の区別指定により完
了待要補助指令と完了待不要補助指令との判定をする。
この実施の形態1における加工時の加工プログラムの実
行動作、特にM指令の実行動作は、以上説明したように
動作する。
【0040】次に、加工プログラムをテストモードでテ
ストする場合の動作について、図1、図2及び図8を用
いて説明する。図8はM指令の出力処理を示すフローチ
ャートである。M指令が指令された場合、テスト・モー
ド時であるかどうかを判別する(ステップ1401)。
このテスト・モードの指定は、NC操作盤11上の選択
スイッチ(図示せず)で行う。
【0041】テスト・モード時でなければ、通常通りに
M指令の出力処理を行う(ステップ1403)。テスト
・モード時であれば、指定されたM指令がテスト・モー
ド時にM指令の出力をロックするM指令かどうかを確認
する(ステップ1402)。これは、図2において、
「テストロック」部164に「*」の指定がなされてい
るM指令かどうかを判別することである。テスト・モー
ド時にM指令の出力をロックするM指令であれば、M指
令の出力を行わずに終了する。これは指定されたM指令
を無視したことを意味する。この実施の形態1における
数値制御工作機械は、加工プログラムをテストモードで
テストする場合、以上説明したように動作する。
【0042】次に、加工プログラムを、補助指令を実行
しないようにロックするロック手段が動作している状態
でテストする場合の動作について、図1、図2及び図9
を用いて説明する。即ち、図9はM指令の出力処理を示
すフローチャートである。M指令が指令された場合、補
助指令ロック時であるかどうかを判別する(ステップ1
501)。この補助指令ロックの指定は、NC操作盤1
1上の選択スイッチ(図示せず)で行う。
【0043】補助指令ロック時でなければ、通常通りに
M指令の出力処理を行う(ステップ1503)。補助指
令ロック時であれば、指定されたM指令が補助指令ロッ
ク時にもM指令の出力を行うM指令かどうかを確認する
(ステップ1502)。これは、図2において、「強制
出力」部165に「*」の指定がなされているM指令か
どうかを判別することである。
【0044】補助指令ロック時にM指令の出力を行うM
指令でなければ、M指令の出力を行わずに終了する。こ
れは指定されたM指令を無視したことを意味する。補助
指令ロック時にM指令の出力を行うM指令であれば、補
助指令ロック時であってもM指令の出力を行う(ステッ
プ1503)。この実施の形態1における数値制御工作
機械は、加工プログラムを、補助指令を実行しないよう
にロックするロック手段が動作している状態でテストす
る場合、以上説明したように動作する。
【0045】
【発明の効果】この発明に係る数値制御工作機械によれ
ば、次のような効果を奏する。即ち、指令された補助指
令が完了を待つ必要のない補助指令である場合、加工時
間を短縮させるため、特開昭62―189506号公報
に記載の発明のように、無条件にその補助指令の実行が
完了する前に、その補助指令が存在するブロックの次の
ブロック(Gコードである場合もあるし、補助指令であ
る場合もある)を実行させるように構成すると、次のよ
うな不具合が生じる。即ち、加工プログラムが、補助指
令が存在するブロックの次ブロックがGコードである場
合にはその補助指令の実行が完了する前に、その補助指
令が存在するブロックの次のブロックを実行させても何
等問題ない。ところが、例えば、補助指令が存在するブ
ロックの次ブロックにも補助指令が存在するものである
場合、前ブロックに存在する補助指令の実行が完了する
前に次ブロックの補助指令を実行すると、プログラマブ
ルコントローラ部が前のブロックに存在する補助指令を
未だ実行中である場合があり、このような場合、次ブロ
ックの補助指令が無視されるか、その実行中の補助指令
の実行を中断して次ブロックの補助指令を実行してしま
うといった不具合が生じるが、第1の発明によれば、こ
のような不都合は生じない。なお、この不具合を解消す
るため、既存のプログラマブルコントローラ部を変更す
ることも考えられるが、既存のプログラマブルコントロ
ーラ部を変更することは大幅な構成変更を伴い実用的で
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す、内蔵型PC
付きCNCを使用したCNC工作機械の概要構成図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るM指令の指定
を行う画面表示例を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係るM指令の状態
を示すテーブルの説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係るM指令の出力
処理を示すフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態1に係るM指令の完了
処理を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態1に係るM指令の出力
処理の変形例を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態1に係るNC部とPC
部の処理を説明する図である。
【図8】 この発明の実施の形態1に係る、加工プログ
ラムをテストモードでテストする場合の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態1に係る、加工プログ
ラムを、補助指令を実行しないようにロックするロック
手段が動作している状態でテストする場合の動作を示す
フローチャートである。
【図10】 従来の内蔵型PC付きCNCを使用したC
NC工作機械の概要図である。
【図11】 補助機能信号のインターフェースの説明図
である。
【図12】 M指令処理動作のタイームチャートであ
る。
【図13】 加工プログラムの作成から加工物の検査ま
での流れを示す図である。
【符号の説明】
1A NC部 2 PC部 3 入出力回路 4 マンマシン制御部 5 補助指令制御部 6 軸移動制御部 10A CNC部 11 NC操作盤 12 機械操作盤 13 強電回路 14 機械各部 15 スピンドルアンプ 16 スピンドルモータ 17 速度制御ユニット 18 送りモータ 20 工作機械部 51 完了待不要補助指令指定部 52 実行補助指令登録部 53 実行中補助指令記憶部 54 補助指令実行可否判定部 55 次ブロック実行可否判定部 151 実行中のM指令値 161 M指令値 163 「完了待不要」部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工プログラムより補助指令が指令され
    たとき、その指令された補助指令が、完了待ち不要の補
    助指令である場合には次ブロックの実行を許可するとと
    もに、完了待ち要の補助指令である場合には次ブロック
    の実行を不許可とする手段と、プログラマブルコントロ
    ーラ部とを備え、加工プログラムより指令される指令が
    補助指令である場合、前記プログラマブルコントローラ
    部を介して制御される数値制御工作機械において、前記
    補助指令の実行時にその実行する前記補助指令を書き込
    み、前記補助指令の実行完了時に前記書き込まれた補助
    指令が実行完了したことを示す情報を書き込む実行補助
    指令登録手段と、この実行補助指令登録手段が登録した
    結果を記憶する実行補助指令記憶手段と、加工プログラ
    ムより補助指令が指令されたとき、前記実行補助指令記
    憶手段に記憶された補助指令を確認することにより、そ
    の補助指令が指令されたブロックより前のブロックで指
    令された補助指令が実行中であるか否かを判定し、実行
    中である場合にはその指令された補助指令の実行を待機
    させる手段とを備えたことを特徴とする数値制御工作機
    械。
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