JPH1134499A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JPH1134499A
JPH1134499A JP9205197A JP20519797A JPH1134499A JP H1134499 A JPH1134499 A JP H1134499A JP 9205197 A JP9205197 A JP 9205197A JP 20519797 A JP20519797 A JP 20519797A JP H1134499 A JPH1134499 A JP H1134499A
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azo
ring
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江美子 神戸
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敦志 門田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シアニン色素を用い、600〜700nmから
選択される波長において、優れた記録特性および再生特
性を有し、耐光性に優れた光記録媒体を提供する。 【解決手段】 記録層が、少なくともトリメチンシアニ
ン色素とアゾ系金属錯体色素とをトリメチンシアニン色
素:アゾ系金属錯体色素がモル比で10:3〜1:6と
なるように含有し、前記アゾ系金属錯体色素の溶液のモ
ル吸光係数εが3万以上である吸光極大のうち、もっと
も長波長側の吸収極大が、前記トリメチンシアニン色素
に比べ、吸収波長が0〜50nm短波長側にある光記録媒
体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体、特に
600〜700nmの赤色レーザーにおける記録再生可能
な光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の発明者らはCD(コンパクトデ
ィスク)規格に対応した記録可能な光記録媒体としてC
D−R(追記型コンパクトディスク)を開発してきた。
【0003】近年、更なる高密度光記録媒体が望まれて
いる。例えば、CD−Rの記録波長を現行の780nmか
ら680〜635nmへと短波長化した次世代のCD−
R、650nmで記録再生が行えるDVD−R(追記型デ
ジタルビデオディスク)などが挙げられる。こうした規
格に用いる色素への要求は、波長以外はほぼ現行の色素
に対する要求と同等と考えられる。しかし、これまで7
80nmに対応すべく開発が進められてきた結果、600
〜700nmなどの短波長側で耐光性や溶解性、ならびに
記録感度などの諸特性を満たしている色素はほとんど知
られていない。
【0004】600nm〜700nmのレーザー波長で記録
する光記録媒体の記録層としては、その一つとしてシア
ニン色素が挙げられるが、それは光劣化が著しく安定性
に乏しい。そこで高耐光性を示す色素として例えば特公
平7−51682号、特開平3−268994号、特開
平8−156408号等では、金属アゾ錯体が挙げられ
ている。この色素は、耐光性が高いものの、反射率が低
いなどの問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シア
ニン色素を用い、600〜700nmから選択される波長
において、優れた記録特性および再生特性を有し、耐候
性に優れた光記録媒体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(4)によって達成される。 (1) 基板上に色素を含有する記録層を有し、この記
録層上に反射層を有し、さらにこの反射層上に保護層を
有し、波長600〜700nmの光で記録および/または
再生する光記録媒体において、前記記録層が、少なくと
もトリメチンシアニン色素とアゾ系金属錯体色素とを、
トリメチンシアニン色素:アゾ系金属錯体色素がモル比
で10:3〜1:6となるように含有し、前記アゾ系金
属錯体色素の溶液のモル吸光係数εが3万以上である吸
光極大のうち、もっとも長波長側の吸光極大が、前記ト
リメチンシアニン色素に比べ吸光波長0〜50nm短波長
側にあることを特徴とする光記録媒体。 (2) アゾ系金属錯体の中心金属が、コバルト、ニッ
ケル、銅またはバナジルである上記(1)の光記録媒
体。 (3) 記録層がトリメチンシアニン色素とアゾ系金属
錯体色素との混合物を含有する上記(1)または(2)
の光記録媒体。 (4) 記録層が、トリメチンシアニン色素とアゾ系金
属錯体色素との塩形成色素を含有する上記(1)または
(2)の光記録媒体。
【0007】
【作用】本発明の光記録媒体は、トリメチンシアニン色
素と、アゾ系金属錯体色素とを、トリメチンシアニン色
素:アゾ系金属錯体色素がモル比で10:3〜1:6と
なるように含有する記録層を有する。このため、600
〜700nmの波長域の光、特にレーザー光による記録お
よび/または再生が可能になる。また、アゾ系金属錯体
色素は耐光性に優れ、かつトリメチンシアニン色素に対
してクエンチャーとしての機能をもつため、トリメチン
シアニン色素の光劣化が防止され、耐光性に優れた光記
録媒体が得られる。また、アゾ系金属錯体色素として、
溶液で測定したモル吸光係数εが3万以上である吸収極
大(λmax)のうち、もっとも長波長側のλmaxが併用す
るトリメチンシアニン色素のλmaxに比べ0〜50nm短
波長側にあるものを用いているので、トリメチンシアニ
ン色素の吸収特性にアゾ系金属錯体色素が影響を与える
ことがなく、記録層の複素屈折率の虚部kが適正な範囲
に規制される。このため良好な記録特性および再生特性
が実現する。
【0008】なお、特開平9−58123号、特開平3
−268994号、特開平3−159786号には、ア
ゾ金属錯体を含有する記録層を持つ光記録媒体について
記載されているが、本発明と異なり、トリメチンシアニ
ン色素と併用し、アゾ系金属錯体色素の有するクエンチ
ャー能によりトリメチンシアニン色素の光安定性を向上
させることについては全く記載されていない。従って、
アゾ系金属錯体色素とトリメチンシアニン色素とのλma
xの関係についても全くふれられていない。
【0009】また、特開平8−99467号、特開平8
−108623号、特開平8−108624号、特開平
8−108625号、特開平8−108628号、特開
平8−156408号には、波長450nm〜630nmに
吸収極大をもつアゾ化合物の金属錯体を含有し、さらに
他の色素と組み合わせて650nm〜900nmでの記録再
生を行い、かつ620nm〜690nmでの記録再生を行う
光記録媒体が開示されているが、本発明と異なり、トリ
メチンシアニン色素と併用し、600〜700nmでの記
録再生を行うものではない。従って、トリメチンシアニ
ン色素に対するアゾ系金属錯体色素のクエンチャー能に
ついても、アゾ系金属錯体色素とトリメチンシアニン色
素とのλmaxの関係についても全くふれられていない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の光記録媒体は、トリメチンシアニン色素とアゾ
系金属錯体とを含有する記録層を有し、トリメチンシア
ニン色素:アゾ系金属錯体色素がモル比で10:3〜
1:6となるように含有されている。このような比率で
両色素を含有させることによって、トリメチンシアニン
色素に対するアゾ系金属錯体色素のクエンチャー効果が
十分に得られる。これに対し、トリメチンシアニン色素
量が上記範囲をこえて多くなると、アゾ系金属錯体色素
のクエンチャー効果が得られなくなる。一方、トリメチ
ンシアニン色素量が上記範囲より少なくなると、良好な
熱分解特性が得られなくなり、ジッターが悪くなる。
【0011】また、アゾ系金属錯体色素の溶液のモル吸
光係数εが3万以上である吸収極大(λmax)のうち、
もっとも長波長側のλmaxが、トリメチンシアニン色素
に比べ、吸収波長が0〜50nm短波長側にあるものを組
み合わせて使用する。このように色素を組み合わせて使
用することによって、600〜700nmの波長光での記
録特性および再生特性が良好になる。これに対し、トリ
メチンシアニン色素λmaxの方がアゾ系金属錯体色素の
λmaxに比べて短波長となる色素の組み合わせとする
と、アゾ系金属錯体色素の大きな吸収帯が記録再生波長
に係わることになり、反射率の低下を招いてしまう。ま
たアゾ系金属錯体色素のλmaxが50nmをこえてトリメ
チンシアニン色素より短波長となる色素の組み合わせと
すると、アゾ系金属錯体色素の反射率が低下してしま
い、全体としての反射率、変調度の低下を招くことにな
る。
【0012】なお、上記における色素のλmaxは、色素
が溶解可能な溶媒を用いた色素溶液を測定して得られた
ものであるが、アゾ系金属錯体色素のεは、エタノー
ル:水=1:1(体積比)の溶媒を用いた溶液を測定し
て得られたものである。トリメチンシアニン色素のλma
xは、エタノール溶媒を用いて測定したものである。
【0013】本発明に用いるトリメチンシアニン色素の
λmaxは540〜590nmの範囲にあり、アゾ系金属錯
体色素のεが3万以上であるλmaxのうち、もっとも長
波長のλmaxは510〜565nmの範囲にある。
【0014】また、本発明において、記録層のトリメチ
ンシアニン色素とアゾ系金属錯体色素とをモル比で1
0:3〜1:6、好ましくは2:1〜1:2に規制する
には以下の方法がある。
【0015】1)両色素の塩形成色素として添加する
(ただし、両色素のチャージが逆の場合)。 2)1)の塩形成色素にさらに両色素あるいはどちらか
一方の色素を添加する。 3)両色素を混合する。
【0016】これらの方法のうち、いずれを用いてもよ
い。なお、塩形成色素についての本発明の上記のλmax
の関係は塩形成を行う前の各色素において満足するよう
にすればよく、各色素において2種以上用いる場合は、
いずれの色素においても上記のλmaxの関係を満足する
ようにすればよい。
【0017】本発明に用いられるトリメチンシアニン色
素としては式(I)で表されるものが好ましい。
【0018】
【化1】
【0019】式(I)において、Q1およびQ2はそれぞ
れ縮合環を有していてもよい5員の含窒素複素環を形成
するための原子群を表す。Lはトリメチン鎖を表す。R
1およびR2はそれぞれアルキル基を表す。X1は対イオ
ンを表し、m1は電荷を中和するための数である。
【0020】式(I)についてさらに詳細に説明する
と、式(I)において、Q1およびQ2は互いに同じであ
っても異なっていてもよく、それぞれ縮合環を有しても
よい5員環の含窒素複素環を形成させるための原子群を
表す。このような複素環としては、インドレニン環、
4,5−ベンゾインドレニン環、オキサゾリン環、チア
ゾリン環、セレナゾリン環、イミダゾリン環等がある。
好ましくはインドレニン環、4,5−ベンゾインドレニ
ン環、オキサゾリン環、チアゾリン環であり、特に好ま
しくはインドレニン環、4,5−ベンゾインドレニン環
である。Q1、Q2の組合せとしてはインドレニン環同
士、4,5−ベンゾインドレニン環同士、インドレニン
環と4,5−ベンゾインドレニン環との組合せが特に好
ましい。
【0021】また、これらの環は、置換基を有していて
もよく、このような置換基としては、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アルコキシ基、アリール基、アシル基、アミ
ノ基(例えばアルキルアミノ基)等がある。
【0022】R1およびR2は各々アルキル基を表す。ア
ルキル基は置換基を有するものであってもよく、その炭
素数は1〜5であることが好ましく、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等がある。置換基としてはハ
ロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基等
のエーテル基、エステル基、複素環基、スルホナト基等
が挙げられる。R1、R2で表されるアルキル基としては
メチル基、エチル基、(n−,i−,s−,t−)ブチ
ル基、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシ
エチル基、スルホナト基、メチル基、スルホナトエチル
基、スルホナトプロピル基、スルホナトブチル基等が挙
げられる。
【0023】Lはトリメチン鎖を表し、メチル基等の置
換基を有していてもよい。
【0024】X1は対イオンを表し、m1は電荷を中和
するための数であり、分子内塩を形成するときは0であ
る。対イオンとしては、ClO4 -、I-、BF4 -、PF6
-、SbF6 -、パラトルエンスルホン酸イオンなどの1
価の陰イオンが一般的である。
【0025】式(I)で表されるシアニン色素のなかで
も、インドレニン系、ベンゾチアゾリン系、ベンゾオキ
サゾリン系のシアニン色素が好ましく、特にはインドレ
ニン系のシアニン色素が好ましい。
【0026】特には下記式(Ia)、(Ib)、(Ic)
で表されるインドレニン系のシアニン色素が好ましい。
【0027】
【化2】
【0028】式(Ia)〜(Ic)において、R1、R2
Lは式(I)中のものと同義のものであり、式(Ia)
中のY1、Y2、式(Ib)中のY3は各々水素原子または
1、Q2で完成される環中の置換基と同義のものを表
し、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基等が好ましく、特には水素原子、塩素原子、メチル
基、メトキシ基等が好ましい。X1-は1価の陰イオンを
表し、式(I)中のX1のところで例示した陰イオンと
同様のものが挙げられ、ClO4 -、BF4 -等が好まし
い。
【0029】このようなトリメチンシアニン色素のイオ
ンの具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定され
るものではない。併せてλmax(エタノール中)を併記
する。ここでのMe、Et、Pr、Buはメチル、エチ
ル、プロピル、ブチルを表す。
【0030】
【化3】
【0031】
【化4】
【0032】
【化5】
【0033】これらの色素は単独で使用しても2種以上
を併用してもよい。
【0034】本発明に用いられるアゾ系金属錯体色素と
しては式(II)で表されるアゾ化合物と金属との金属錯
体であることが好ましい。
【0035】A−N=N−B (II)
【0036】式(II)において、Aは活性水素を有する
基をジアゾ基の隣接位にもつ芳香環基または金属原子に
配位可能なNを環中のジアゾ基の結合する炭素原子の隣
接位に有する含窒素複素芳香環基を表し、Bは活性水素
を有する基をジアゾ基の隣接位にもつ芳香環基を表す。
【0037】式(II)について、さらに詳細に説明する
と、Aで表される活性水素を有する基をもつ芳香環基に
おける芳香環としては、炭素環であっても複素環であっ
てもよく、単環であっても、縮合多環や環集合の多環で
あってもよい。このような芳香環としては、ベンゼン
環、ナフタレン環、ピリジン環、チアゾール環、ベンゾ
チアゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール
環、キノリン環、イミダゾール環、ピラジン環、ピロー
ル環などが挙げられ、なかでもベンゼン環が好ましい。
【0038】活性水素を有する基の芳香環における結合
位置は、ジアゾ基の隣接位であり、活性水素を有する基
としては、−OH、−SH、−NH2 、−COOH、−
CONH2 、−SO2 NH2 、−SO3 H等が挙げら
れ、特に−OHが好ましい。
【0039】また、このような芳香環は、活性水素を有
する基、アゾ基のほかに、さらに置換基を有していても
よく、置換基として具体的にはニトロ基、ハロゲン原子
(例えば塩素原子、臭素原子等)、カルボキシル基、ス
ルホ基、スルファモイル基、アルキル基(好ましくは炭
素数1〜4で、例えばメチル等)、等が挙げられる。な
かでもニトロ基、ハロゲン原子が好ましく、特にはニト
ロ基が好ましい。このようなニトロ基、ハロゲン原子は
ジアゾ基のメタ位あるいはパラ位に存在することが好ま
しく、特にはメタ位のものが好ましい。置換基は2個以
上存在していてもよく、このような場合の置換基は同一
でも異なるものであってもよい。
【0040】Aで表される金属原子に配位可能なNを環
中に有する含窒素複素芳香環基における含窒素複素芳香
環としては、単環であっても縮合多環であってもよい。
このような含窒素複素芳香環の具体例としてはピリジン
環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オキサゾール
環、ベンゾオキサゾール環、キノリン環、イミダゾール
環、ピラジン環、ピロール環などが挙げられ、なかでも
ピリジン環、キノリン環、チアゾール環が好ましい。
【0041】また、環中におけるNの存在位置はアゾ基
が結合する炭素原子の隣接位である。
【0042】このような含窒素複素芳香環は、アゾ基の
ほかに、さらに置換基を有していてもよく、具体的には
ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子等)、アルキル基
(好ましくは炭素数1〜4で、例えばメチル等)等が挙
げられる。
【0043】Aとしては、特に、ベンゼン環が好まし
く、とりわけニトロ基、ハロゲン原子(好ましくは塩素
原子、臭素原子)、さらにはニトロ基を置換基として有
するベンゼン環が好ましい。
【0044】Bで表される活性水素を有する基をもつ芳
香環基における芳香環としては、Aのところのものと同
様のものであり、活性水素を有する基の結合位置も同じ
である。なかでも、イミダゾール環、ベンゼン環、ナフ
タレン環が好ましく、さらにはベンゼン環、ナフタレン
環が好ましく、特にはベンゼン環が好ましい。
【0045】また、活性水素を有する基はAのところの
ものと同様であり、好ましいものも同様である。
【0046】このような芳香環は、活性水素を有する
基、アゾ基のほかに、さらに置換基を有していてもよ
く、このような置換基としては、アミノ基(無置換のア
ミノ基であってもよいが、特にジアルキルアミノ基が好
ましく、このようなジアルキルアミノ基の総炭素数は2
〜8であることが好ましく、例えばジメチルアミノ、ジ
エチルアミノ、メチルエチルアミノ、メチルプロピルア
ミノ、ジブチルアミノ、ヒドロキシエチルメチルアミノ
等が挙げられる);アルコキシ基(アルキル部分の炭素
数は1〜4であることが好ましく、例えばメトキシ等が
挙げられる);アルキル基(炭素数1〜4のものが好ま
しく、例えばメチル等が挙げられる);アリール基(単
環のものが好ましく、例えばフェニル基、(o−,m
−,p−)クロルフェニル基等が挙げられる);カルボ
キシル基;スルホ基;などである。
【0047】Bとしてはベンゼン環、ナフタレン環が好
ましく、特にはジアルキルアミノ基を置換したベンゼン
環が好ましい。
【0048】また、式(II)のアゾ化合物を配位子とす
る本発明のアゾ系金属錯体色素における中心金属は遷移
金属等であり、Co、Mn、Ti、V、Ni、Cu、Z
n、Mo、W、Ru、Fe、Pd、Pt、Alが好まし
い。このなかでV、Mo、Wは酸化物イオン、例えばV
2+、VO3+、MoO2 +、MoO3+、WO3+の形となっ
ていてもよい。中心金属(酸化物イオンとなる場合も含
む)としてはさらにVO2+、VO3+のオキソバナジウム
(V=O)、Co、Ni、Cuが好ましい。
【0049】式(II)で表されるアゾ化合物を配位子と
する金属錯体はアニオンまたはカチオンとなる。配位数
は1または2であり、配位数が2であるとき、配位子A
−N=N−Bは同一でも異なるものであってもよい。
【0050】なお、式(II)中の活性水素を有する基は
酸アニオン(活性水素を有する基が−OHのときは−O
-)の形で中心金属に配位する。
【0051】式(II)で表されるアゾ化合物のなかで
も、式(IIa)で表されるアゾ化合物が好ましい。
【0052】
【化6】
【0053】式(IIa)において、Xは活性水素を有す
る基を表し、R1 およびR2 は各々アルキル基を表し、
1 とR2 との合計炭素数は2〜8である。Rはニトロ
基またはハロゲン原子を表し、nは1または2である。
【0054】次に、式(IIa)についてさらに説明す
る。式中、Xは活性水素を有する基を表し、このような
活性水素を有する基としては式(II)のところのものと
同様であり、好ましいものも同様である。
【0055】Rで表されるハロゲン原子としては塩素原
子、臭素原子が好ましい。
【0056】nが2であるとき、R同士は同一でも異な
るものであってもよい。
【0057】Rの好ましい置換位置については式(II)
と同様であり、2個のRがニトロ基であるとき、すでに
存在するニトロ基のメタ位であることが好ましい。
【0058】式(IIa)のアゾ系化合物を配位子とする
金属錯体における中心金属、配位数等については式(I
I)の場合と同様であり、好ましいものも同様である。
【0059】また、上記の本発明のアゾ系金属錯体色素
では中心金属の価数等によって、錯体が電荷をもつこと
があり、このような場合には対イオンが存在する。この
ような対イオンとしては、Na+ 、Li+ 、K+ 等の無
機系陽イオン、R11121314+ (ここで、R
11 、R12 、R13 およびR14 は各々水素原子、アルキ
ル基、アルコキシ基等を表す)、R111213+
−(CH2k −N+131211 (ここで、R
11 、R12 およびR13 は各々水素原子、アルキル基、
アルコキシ基等を表し、kは5〜10である)などがあ
り、なかでも、溶解性、媒体特性の上ではR1112
13+ −(CH2k −N+13121 1 が好まし
い。また、前記のように塩形成色素とする場合のトリメ
チンシアニン色素のイオンも好ましく、このなかでも、
特にはトリメチンインドレニン系シアニン色素カチオン
が好ましい。
【0060】以下に、本発明に用いるアゾ系金属錯体色
素の具体例を示す。ここではアゾ化合物と中心金属の組
合せで示している。これらにおいてはいずれも配位子:
金属=2:1であり、εが3万以上であるλmaxのうち
もっとも長波長側のλmaxの値も併記する。また配位子
(リガンド)が2種のものは、混合配位子金属の錯体で
あり、中心金属が2種のものは中心金属の異なる2種の
金属錯体の混合物である。なお、上記のε、λmaxはエ
タノール:水=1:1(体積比)の溶液を測定した値で
ある。
【0061】なお、Me、Et、Buは各々メチル、エ
チル、ブチルを示す。
【0062】
【化7】
【0063】
【化8】
【0064】
【化9】
【0065】
【化10】
【0066】
【化11】
【0067】
【化12】
【0068】本発明に用いるアゾ化合物は、例えば、古
川, Anal. Chim. Acta, 140, 289(1982)等の記載を参照
して合成することができる。
【0069】化合物の同定は、マススペクトル、 1H−
核磁気共鳴スペクトル、赤外吸収スペクトル、元素分析
等によって行うことができる。
【0070】また、アゾ金属錯体色素の化合物は、上記
のアゾ化合物と金属化合物とを水系溶媒(例えば水−ア
ルコール系)中で反応させることによって得ることがで
きる。金属化合物としては塩化物(例えば塩化コバル
ト、塩化亜鉛、塩化クロム、塩化マンガン、塩化鉄、オ
キシ三塩化バナジウム等)や錯化合物(アセチルアセト
ンバナジウム等)などが一般に用いられる。錯形成反応
は90℃程度の温度で10時間程度行えばよく、通常結
晶が得られる。なお、対イオンを所定のもの(例えばシ
アニン色素のイオン)にするために適宜塩交換を行う。
【0071】同定は、元素分析、可視紫外吸収スペクト
ル、蛍光X線分析等によって行うことができる。
【0072】以下に合成例を示す。
【0073】合成例1 化合物II−1の合成 2−アミノ−4−ニトロフェノール1.54g(10mm
ol)を水2mlとエタノール20mlに溶解させ、0〜5℃
で攪拌しながら、水15mlに溶解させた亜硝酸ナトリウ
ム0.69g(10mmol)を徐々に加えジアゾ化を行っ
た。N,N−ジメチル−m−アミノフェノール1.37
g(10mmol)を水20gと水酸化ナトリウム2.0g
(50mmol)に溶解させた溶液に、上記ジアゾニウム塩
を徐々に加えカップリングを行った。反応終了後、吸引
濾過を行い、得られた結晶を真空乾燥して、リガンドを
得た。
【0074】上記に示した方法で合成したリガンド0.
604g(2mmol)に水酸化ナトリウム0.012gと
水10gとエタノール20gとを加え、塩化コバルト
(II)0.129g(1mmol)と共に95℃にて16時
間反応させた。得られた結晶を、真空乾燥して、錯体
0.60gを得た。錯体は、中心金属とリガンドが1:
2の比で錯化したものであった。
【0075】他の例示化合物も、同様にして中心金属対
リガンドの比が1:2である錯体として合成することが
できる。
【0076】特に、II−7、8、9の混合リガンド錯体
は、各リガンドを合成した後に、等モルずつ混合し、同
様にして金属と錯化する。
【0077】特に、II−10、11、12の混合金属錯
体は、塩化コバルトとアセチルアセトンバナジウムを等
モルずつ混合し、同様にして合成する。このような混合
金属錯体は、コバルト錯体とバナジル錯体とを別々に合
成し、その後混合しても得られるが、均一な混合物を得
る上ではこのような方法をとる方が好ましい。
【0078】以下に、塩形成色素の合成例を示す。
【0079】合成例2 I−9とII−1との塩形成色素の合成 アゾ色素II−1 6.84g(10mmol)とトリメチン
シアニン色素I−96.04g(10mmol)をエタノー
ル60gに加熱して溶解させ、冷却の後、吸引濾過を行
い、得られた結晶を、真空乾燥して、塩形成色素11.
98gを得た。
【0080】塩形成色素として使用する場合は、これに
準じて合成することができる。
【0081】これらの色素は1種のみ用いても混合金属
錯体のように2種以上を併用してもよい。
【0082】本発明に用いられる塗布溶媒として、具体
的には、アルコール系(ケトアルコール系、エチレング
リコールモノアルキルエーテル系等のアルコキシアルコ
ール系を含む。)、脂肪族炭化水素系、ケトン系、エス
テル系、エーテル系、芳香族系、ハロゲン化アルキル系
等から適宜選択すればよい。
【0083】このなかで、アルコール系、脂肪族炭化水
素系などが好ましい。アルコール系のなかでは、アルコ
キシアルコール系、ケトアルコール系などが好ましい。
アルコキシアルコール系は、アルコキシ部分の炭素原子
数が1〜4であることが好ましく、かつアルコール部分
の炭素原子数が1〜5、さらには2〜5であることが好
ましく、総炭素原子数が3〜7であることが好ましい。
具体的には、エチレングリコールモノメチルエーテル
(メチルセロソルブ)やエチレングリコールモノエチル
エーテル(エチルセロソルブ、エトキシエタノールとも
いう)やブチルセロソルブ、2−イソプロポキシ−1−
エタノール等のエチレングリコールモノアルキルエーテ
ル(セロソルブ)系や1−メトキシ−2−プロパノー
ル、1−メトキシ−2−ブタノール、3−メトキシ−1
−ブタノール、4−メトキシ−1−ブタノール、1−エ
トキシ−2−プロパノール等が挙げられる。ケトアルコ
ール系としてはジアセトンアルコール等が挙げられる。
さらには2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール
などのフッ素化アルコールも用いることができる。
【0084】脂肪族炭化水素系としては、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシ
クロヘキサン、シクロオクタン、ジメチルシクロヘキサ
ン、n−オクタン、iso−プロピルシクロヘキサン、
t−ブチルシクロヘキサンなどが好ましく、なかでもエ
チルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサンなどが好
ましい。
【0085】また、ケトン系としてはシクロヘキサノン
などが挙げられる。
【0086】本発明では、特にエチレングリコールモノ
アルキルエーテル系等のアルコキシアルコール系が好ま
しく、なかでもエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−メトキシ−
2−ブタノール等が好ましく、さらにはこれらの混合溶
媒であってもよく、例えばエチレングリコールモノエチ
ルエーテルと1−メトキシ−2−ブタノールの組合せの
ようなものが挙げられる。また、フッ素アルコールも好
ましく用いられる。
【0087】したがって、このような溶媒を用いて、ト
リメチンシアニン色素とアゾ金属錯体色素とを本発明の
所定の割合で含有させた塗布液を調製し、これにより記
録層を設層すればよい。塗布液における色素含有量は、
0.05〜10wt%であることが好ましい。塗布液に
は、適宜バインダー分散剤などを含有させてもよい。記
録層の設層は、特に、回転する基板上に塗布液を展開塗
布するスピンコート法によることが好ましい。このほ
か、グラビア塗布、スプレーコート、ディッピングなど
によってもよい。このとき用いられる塗布溶媒について
は後述する。
【0088】上記のようなスピンコートの後、必要に応
じて塗膜を乾燥させる。このようにして形成される記録
層の厚さは、目的とする反射率などに応じて適宜設定さ
れるものであるが、通常、500〜3000A である。
【0089】このように記録層を有する光記録媒体は、
700〜600nm程度、さらには690〜630nm程
度、特に635〜680nm程度の波長で記録再生を行う
DVD−Rに用いることが好ましい。
【0090】このように、635nm、650nm程度の短
波長で記録・再生を行う追記型デジタルビデオディスク
(DVD−R)の構成例を図1に示す。図1は部分断面
図である。
【0091】図1で示されるように光記録ディスク10
は、DVD規格に対応した光記録ディスクであり、同様
な構造の2枚のディスクの保護層15および保護層25
同士を接着剤で、貼り合わせて形成する。ここで、接着
剤は熱硬化性樹脂などを用いればよく、接着剤層50の
厚さは、10〜200μm 程度である。この場合の基板
(通常、ポリカーボネート樹脂)一枚当たりの厚さは
0.6mmであり、グルーブ123を有するこの基板12
上に記録層13、反射層14、保護層15を順次形成
し、一方グルーブ223を有する基板22上に同様に記
録層23、反射層24、保護層25を形成し、上述のよ
うに貼り合わされて得られるものである。
【0092】基板12または22は、ディスク状のもの
であり、基板2の裏面側からの記録および再生を可能と
するために、記録光および再生光(波長600〜700
nm程度、さらには波長630〜690nm程度、なかでも
波長635〜680nm程度のレーザー光、特に635nm
または650nm)に対し、実質的に透明(好ましくは透
過率88%以上)な樹脂あるいはガラスを用いて形成す
るのがよい。また、大きさは、直径64〜200mm程
度、厚さ0.6mm程度のものとする。
【0093】基板12または22の記録層13または2
3形成面には、図1に示すように、トラッキング用のグ
ルーブ123または223が形成される。グルーブ12
3または223は、スパイラル状の連続型グルーブであ
ることが好ましく、深さは0.06〜0.20μm (6
00〜2000A)、幅は0.2〜0.5μm 、グルー
ブピッチは0.6〜1.0μm であることが好ましい。
グルーブをこのような構成とすることにより、グルーブ
の反射レベルを下げることなく、良好なトラッキング信
号を得ることができる。特にグルーブ幅を0.2〜0.
5μm に規制することは重要であり、グルーブ幅を0.
2μm 未満とすると、十分な大きさのトラッキング信号
が得られにくく、記録時のトラッキングのわずかなオフ
セットによって、ジッターが大きくなりやすい。またグ
ルーブ幅が大きくなると波形ひずみが生じやすくなる。
【0094】基板12または22は、材質的には、樹脂
を用いることが好ましく、ポリカーボネート樹脂、アク
リル樹脂、アモルファスポリオレフィン、TPX、ポリ
スチレン系樹脂等の各種熱可塑性樹脂が好適である。そ
して、このような樹脂を用いて射出成形等の公知の方法
に従って製造することができる。グルーブ123または
223は、基板12または22の成形時に形成すること
が好ましい。なお、基板12または22製造後に2P法
等によりグルーブ123または223を有する樹脂層を
形成してもよい。また、場合によってはガラス基板を用
いてもよい。
【0095】図1に示されるように、基板12または2
2に設層される記録層13または23は、前記の色素含
有塗布液を用い、前記のように、好ましくはスピンコー
ト法により形成されたものである。スピンコートは通常
の条件に従い、内周から外周にかけて、回転数を500
〜5000rpm の間で調整するなどして行えばよい。
【0096】このようにして形成される記録層13また
は23の厚さは、50〜300nm(500〜3000
A)であり、635nmにおける複素屈折率は実部n=
1.8〜2.6、虚部k=0.02〜0.4である。
【0097】上記の範囲外の厚さでは反射率が低下し
て、良好な再生を行うことが難しくなる。この際、グル
ーブ23内の記録トラック内の記録層13または23の
膜厚を1000A (100nm)以上、特に1300〜3
000A (130〜300nm)とすると、変調度がきわ
めて大きくなる。
【0098】また、上記のようにn、kを規制すること
によって、良好な記録、再生が行える。kが0.02未
満では記録感度が低下し、kが0.4を超えると、十分
な反射率が得られない。nが1.8未満では信号の変調
度が小さすぎる。nの上限には特に制限はないが、色素
化合物の合成上の都合等から通常2.6程度である。
【0099】なお、記録層のnおよびkは、所定の透明
基板上に記録層を例えば40〜100nm程度の厚さに実
際の条件にて設層して、測定用サンプルを作製し、次い
で、この測定用サンプルの基板を通しての反射率あるい
は記録層側からの反射率を測定することによって求め
る。この場合、反射率は、記録再生光波長を用いて鏡面
反射(5°程度)にて測定する。また、サンプルの透過
率を測定する。そして、これらの測定値から、例えば、
共立全書「光学」石黒浩三P168〜178に準じ、
n、kを算出すればよい。
【0100】図1に示されるように、記録層13または
23上には、直接密着して反射層14または24が設層
される。反射層14または24としては、Au、Cu、
Al、Ag、AgCu等の高反射率金属ないし合金を用
いるのがよい。反射層14または24の厚さは50nm
(500A) 以上であることが好ましく、蒸着、スパッ
タ等により設層すればよい。また、厚さの上限に特に制
限はないが、コスト、生産作業時間等を考慮すると、1
20nm(1200A) 程度以下であることが好ましい。
これにより、反射層14または24単独での反射率は、
90%以上となり、媒体の未記録部の基板を通しての反
射率は十分である。
【0101】図1に示されるように、反射層14または
24上には、保護層15または25が設層される。保護
層15または25は、例えば紫外線硬化樹脂等の各種樹
脂材質から、通常は、0.5〜100μm 程度の厚さに
設層すればよい。保護膜15または25は、層状であっ
てもシート状であってもよい。保護層15または25
は、スピンコート、グラビア塗布、スプレーコート、デ
ィッピング等の通常の方法により形成すればよい。
【0102】このような構成の光記録ディスク1に記録
ないし追記を行うには、例えば635nmあるいは650
nmの記録光を、基板12または22を通してパルス状に
照射し、照射部の光反射率を変化させる。なお、記録光
を照射すると、記録層13または23が光を吸収して発
熱し、同時に基板12または22も加熱される。この結
果、基板12または22と記録層13または23との界
面近傍において、色素等の記録層材質の融解や分解が生
じ、記録層13と基板12、あるいは記録層23と基板
22との界面に圧力が加わり、グルーブの底面や側壁を
変形させることがある。
【0103】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を比較例ととも
に示し、本発明をさらに詳細に説明する。
【0104】実施例1 溝(グルーブ)深さ0.16μm 、溝幅0.42μm 、
グルーブピッチ0.8μm のプリグルーブを有する直径
120mm、厚さ0.6mmのポリカーボネート樹脂基
板上に、表1に示すような色素の組合せでスピンコート
法により色素を含有する記録層を1300A (130n
m)の厚さに形成した。この場合の塗布液として、表1
に示すような色素の組合せと量比で含む色素混合物の
1.0wt%の2,2,3,3−テトラフルオロプロパノ
ール溶液を用いた。次に、この記録層にAu反射層を8
50A の厚さにスパッタ法により形成し、さらに紫外線
硬化型のアクリル樹脂の透明な保護膜(膜厚5μm )を
形成した。同様にして形成したディスク2枚の保護膜を
内側にして接着剤で貼り付けてディスクを作製した(図
1参照)。
【0105】なお、この場合において用いたアゾ色素II
−1、II−8、II−10、II−2、II−3、II−7、II
−5、II−12の対イオンは各々Na+とした。
【0106】このようにして光記録ディスクのサンプル
No.1〜22を作製した。但し、これらのうちサンプルN
o.22は片面4.7GBの低反射型の光記録ディスクと
し、グルーブピッチは0.74μm とした。
【0107】これらのサンプルNo.1〜22に対し、
レーザー光635nmを使用して線速3.9m/sで信号
を記録し、次にこのディスクを650nmレーザー光で再
生し、特性を評価した。なお、レンズ孔径NA=0.6
0μm の条件とした。特性は反射率、変調度(Mo
d.)、ジッター(Jitter)、最適記録パワー
(P0 )について評価した。
【0108】さらに、上記のサンプルNo.1〜22に
ついて耐光性を調べた。耐光性は8万ルックスのキセノ
ンランプ(島津社製キセノンフェードメーター)を40
時間照射した後のディスクのジッターを測定し、ジッタ
ーの変化を調べた。
【0109】結果を表1に示す。
【0110】
【表1】
【0111】表1より、本発明のサンプルは反射率、変
調度、ジッター、耐光性が共に良好であることがわか
る。これに対し、色素の混合比が本発明外のものは、シ
アニン色素が多くなると耐光性が悪化し、シアニン色素
が少なくなるとジッターが悪くなり、λmax差が本発明
外のものは反射率、変調度が低くなる。
【0112】実施例2 実施例1のサンプルにおいて、記録層の色素として表2
に示すような組合せで得られた塩形成色素を用いるほか
は同様にしてサンプルNo.101〜112を作製した。
なお、この場合の塗布液は色素含有量1.0wt%の2,
2,3,3−テトラフルオロプロパノール溶液を用い
た。
【0113】これらのサンプルNo.101〜112に対
し、実施例1と同様の評価を行った。結果を表2に示
す。但し、これらのうちサンプルNo.110、111は
片面4.7GBの低反射型の光記録ディスクとし、グル
ーブピッチは0.74μm とした。
【0114】
【表2】
【0115】本発明のサンプルは良好な特性を有するこ
とがわかる。
【0116】実施例3 実施例1のサンプルにおいて、記録層の色素として、表
3に示すような組合せで得られた塩形成色素とシアニン
色素との混合物を用いるほかは同様にしてサンプルNo.
201〜205を作製した。なお、この場合の塗布液は
色素含有量1.0wt%の2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロパノール溶液を用いた。
【0117】これらのサンプルNo.201〜205に対
し、実施例1と同様の評価を行った。結果を表3に示
す。
【0118】
【表3】
【0119】本発明のサンプルは良好な特性を有するこ
とがわかる。
【0120】比較例1 記録層に化合物I−9のトリメチンシアニン色素を用い
て、実施例1と同様にサンプルを作製し特性を調べた。
この結果、リードスタビリティに問題があり、再生の際
3.9m/sで読むと再生劣化を起こした。
【0121】比較例2 記録層に化合物II−13のアゾ色素を用いて、実施例1
と同様にサンプルを作製し特性を調べた。
【0122】反射率45%、変調度50%、ジッター1
0.5%、最適記録パワー9.5mWとなり、また、耐
光性試験後のジッターに関しては、10.5%と変化が
みられなかった。このようにジッターがやや悪く、変調
度と反射率のバランスがとれなかった。
【0123】比較例3 記録層に化合物I−9のトリメチンシアニン色素および
下記に示されるλmax396nmのクエンチャーを混合し
て実施例1と同様にサンプルを作製し特性を調べた。
【0124】色素とクエンチャーの混合比をかえて、ト
リメチンシアニン色素:クエンチャーのモル比9:1と
したサンプル3Aと、トリメチンシアニン色素:クエン
チャーのモル比1:9としたサンプル3Bを作製した。
【0125】
【化13】
【0126】この結果、サンプル3Aは、リードスタビ
リティに問題があり、再生の際3.9m/sで読むと再生
劣化を起こした。また、サンプル3Bに関しては再生劣
化は生じないが、反射率30%、変調度25%、ジッタ
ー13%、最適記録パワー12mWとなった。
【0127】
【発明の効果】本発明によれば、600〜700nmの波
長において、良好な記録特性および再生特性が得られ、
耐光性が十分である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクの一例を示す部分断面図で
ある。
【符号の説明】
10 光記録ディスク 12、22 基板 123、223 グルーブ 13、23 記録層 14、24 反射層 15、25 保護層 50 接着層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に色素を含有する記録層を有し、
    この記録層上に反射層を有し、さらにこの反射層上に保
    護層を有し、 波長600〜700nmの光で記録および/または再生す
    る光記録媒体において、 前記記録層が、少なくともトリメチンシアニン色素とア
    ゾ系金属錯体色素とを、トリメチンシアニン色素:アゾ
    系金属錯体色素がモル比で10:3〜1:6となるよう
    に含有し、 前記アゾ系金属錯体色素の溶液のモル吸光係数εが3万
    以上である吸光極大のうち、もっとも長波長側の吸光極
    大が、前記トリメチンシアニン色素に比べ吸光波長0〜
    50nm短波長側にあることを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 アゾ系金属錯体の中心金属が、コバル
    ト、ニッケル、銅またはバナジルである請求項1の光記
    録媒体。
  3. 【請求項3】 記録層がトリメチンシアニン色素とアゾ
    系金属錯体色素との混合物を含有する請求項1または2
    の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 記録層が、トリメチンシアニン色素とア
    ゾ系金属錯体色素との塩形成色素を含有する請求項1ま
    たは2の光記録媒体。
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