JPH11344003A - 油圧制御装置 - Google Patents

油圧制御装置

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JPH11344003A
JPH11344003A JP10169311A JP16931198A JPH11344003A JP H11344003 A JPH11344003 A JP H11344003A JP 10169311 A JP10169311 A JP 10169311A JP 16931198 A JP16931198 A JP 16931198A JP H11344003 A JPH11344003 A JP H11344003A
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Kazumi Oshima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2パイロット室の圧油をポンプポート回路
に排出できるようにして、コンペンセータバルブの応答
性を改善すること。 【解決手段】 ポンプPと、ポンプPに接続したコンペ
ンセータバルブ4と、コンペンセータバルブ4に接続し
た制御流路3および余剰流路5と、コンペンセータバル
ブ4と並列に接続した流量制御弁8と、流量制御弁8の
下流側に設けたパイロット圧設定用のリリーフ弁12
と、リリーフ弁12の設定圧と制御流路3に接続したア
クチュエータの負荷圧とのうち高圧を選択する選択弁1
1とを備え、選択弁11で選択された圧力を、コンペン
セータバルブ4の第1パイロット室4aに導き、第2パ
イロット室4bにはパイロット切換弁の上流側の圧力を
導く構成にした油圧制御装置において、コンペンセータ
バルブ4の第2パイロット室4bと上記ポンプ流路とを
オリフィス17を介して連通させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フォークリフト
などに用いる油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトに用いられる油圧制御装
置としては、例えば、図4、図5に示すものがある。図
4に示した従来の油圧制御装置は、リフトシリンダを制
御する電磁パイロット切換弁1と2を制御流路3に対し
てパラレルに接続している。そして、この制御流路3
は、コンペンセータバルブ4を介してポンプPに接続し
ている。このコンペンセータバルブ4には、そのスプー
ルの両端に第1、2パイロット室4a、4bを設けると
ともに、第1パイロット室4aにはスプリング4cを介
在させている。また、このコンペンセータバルブ4に
は、余剰流路5を接続するとともに、この余剰流路5に
はアタッチメント用のアクチュエータを制御する電磁パ
イロット切換弁6を接続している。そして、この余剰流
路5もコンペンセータバルブ4を介してポンプPに連通
する。
【0003】ただし、このコンペンセータバルブ4の切
り換え位置によって、ポンプPの吐出量のうち、制御流
路3側に振り分けられる流量と、余剰流路5側に振り分
けられる流量とを決めている。そして、このコンペンセ
ータバルブ4の切り換え位置は、第1、2パイロット室
4aと4bとの圧力作用によって決められるが、これら
パイロット室4a、4bに導かれるパイロット圧につい
ては、後で詳しく説明する。
【0004】上記コンペンセータバルブ4の上流側に
は、第1パイロット流路7を接続しているが、この第1
パイロット流路7は流量制御弁8を介して上記コンペン
セータバルブ4の第1パイロット室4aに接続してい
る。そして、この流量制御弁8には、第1、2パイロッ
ト室8a、8bを設けるとともに、第1パイロット室8
a側にスプリング8cを設けている。このようにした流
量制御弁8の下流側には絞り9を設け、この絞り9の下
流側の圧力を第1パイロット室8aに導き、上流側の圧
力を第2パイロット室8bに導くようにしている。した
がって、この流量制御弁8は、絞り9の前後の差圧を、
スプリング8cのバネ力に相当する圧力に保って、そこ
を通過する流量を一定に保つ制御機能を発揮する。な
お、図中符号10は、第2パイロット室8bに通じる流
路に設けたダンパオリフィスである。
【0005】上記流量制御弁8の下流側は、第1シャト
ル弁11を介して、コンペンセータバルブ4の第1パイ
ロット室4aに接続している。しかも、この第1シャト
ル弁11の上流側には、パイロット圧設定用のリリーフ
弁12を接続している。また、上記第1シャトル弁11
は、第2シャトル弁13に接続しているが、この第2シ
ャトル弁13は、電磁パイロット切換弁1および2のア
クチュエータポート側に接続している。したがって、両
切換弁1、2のうちの高い方の負荷圧が、この第2シャ
トル弁13で選択されるとともに、この第2シャトル弁
13で選択された圧力と、リリーフ弁12で設定された
圧力との高い方の圧力が第1シャトル弁11で選択され
て、コンペンセータバルブ4の第1パイロット室4aに
導かれる。
【0006】一方、コンペンセータバルブ4の第2パイ
ロット室4bには、電磁パイロット切換弁1、2の上流
側の圧力が導かれる。したがって、このコンペンセータ
バルブ4は、電磁パイロット切換弁1、2の上流側の圧
力と、リリーフ弁12で設定されたパイロット圧とのバ
ランスで動作する場合と、同じく切換弁1、2の上流側
の圧力とその下流側の圧力、すなわち上記両切換弁1、
2のうち高い方の負荷圧とのバランスで動作する場合と
がある。
【0007】また、上記リリーフ弁12の設定圧として
発生したパイロット圧は、流量制御弁8と第1シャトル
弁11との間から分岐した第2パイロット流路14から
各切換弁1、2、6のパイロット室に導かれる。そし
て、これら電磁パイロット切換弁1、2、6は、第2パ
イロット流路14からのパイロット圧を、さらに電磁弁
で制御して、その励磁電流に比例したパイロット圧を切
換弁1、2、6のパイロット室に作用させるようにして
いる。なお、図中符号15はメインリリーフ弁、16は
コンペンセータバルブのダンパオリフィスである。
【0008】次に、この従来の油圧制御装置の作用を説
明する。電磁パイロット切換弁1、2を図示の中立位置
すなわち閉位置に保って、ポンプPを駆動すると、制御
流路3側にもポンプ吐出油が流れようとするが、切換弁
1、2が閉じているので、制御流路3には流れが生じな
い。ただ、この制御流路3に発生した圧力は、コンペン
セータバルブ4の第2パイロット室4bに作用する。ま
た、コンペンセータバルブ4の上流側では、ポンプPの
吐出油が、流量制御弁8を通過するので、第1パイロッ
ト流路7には、リリーフ弁12の設定圧に相当するパイ
ロット圧が発生する。この第1パイロット流路7に発生
したパイロット圧は、第1シャトル弁11で選択され
て、コンペンセータバルブ4の第1パイロット室4aに
導かれる。
【0009】したがって、コンペンセータバルブ4は、
第1パイロット室4aのパイロット圧の作用力およびス
プリング4cのバネ力と、第2パイロット室4bのパイ
ロット圧の作用力とがバランスした位置を保つ。ただ
し、この場合に、第1パイロット室4aのパイロット圧
は、リリーフ弁12で設定された一定の圧力に保たれ
る。上記のバランス状態から、ポンプPの吐出圧が上昇
すれば、コンペンセータバルブ4の第2パイロット室4
bの作用力が打ち勝つので、コンペンセータバルブ4
は、図示の右側のバルブ位置に切り換わり、ポンプの吐
出油が、余剰流路5および電磁パイロット切換弁6の中
立流路を介してタンクTに導かれる。
【0010】さらに、電磁パイロット切換弁1、2のう
ちのいずれか一方の切換弁、例えば切換弁1を切り換え
たとすると、この電磁パイロット切換弁1は、その切り
換え量に応じた絞り開度を保つ。この絞り開度の上流側
の圧力がコンペンセータバルブ4の第2パイロット室4
bに導かれ、下流側の圧力が第2シャトル弁13を経由
して第1シャトル弁11に導かれる。そして、この切換
弁1に接続したアクチュエータの負荷圧が、リリーフ弁
12の設定圧以上になったとき、この負荷圧がコンペン
セータバルブ4の第1パイロット室4aに導かれる。こ
のように、上記電磁パイロット切換弁1の前後の圧力
を、両パイロット室4bと4aに導くようにすると、切
換弁1に接続したアクチュエータに対してコンペンセー
タバルブ4がロードセンシング機能を発揮する。すなわ
ち、電磁パイロット切換弁1の開度によって決まる絞り
前後の差圧が、一定になるように制御する。したがっ
て、アクチュエータには、その負荷変動に係りなく、一
定の流量が供給される。
【0011】なお、両切換弁1および2を同時に切り換
えた場合に、コンペンセータバルブ4は、それら切換弁
1または2に接続したアクチュエータのうち、高い方の
負荷圧で制御される。しかし、このときには、制御流路
3に供給される流量が制御されるだけで、個々の切換弁
1あるいは2に接続したアクチュエータに対して、コン
ペンセータバルブ4がロードセンシング機能を発揮する
わけではない。もし、両方の切換弁1、2に接続したア
クチュエータに対しても、ロードセンシング機能を発揮
させようとすれば、両切換弁1、2のそれぞれに個別に
コンペンセータバルブを設けなければならない。
【0012】また、制御流路3に供給される制御流量以
上の余剰流量は、余剰流路5からアタッチメント用のア
クチュエータを制御する電磁パイロット切換弁6に供給
される。したがって、この余剰流量でアタッチメント用
のアクチュエータを動作させられる。このようにした従
来の油圧制御装置の特徴は、電磁パイロット切換弁1、
2、6を切り換えるためのパイロット圧を安定させられ
る点にある。すなわち、パイロット圧を安定させられる
のは、流量制御弁8で一定に制御された流量に基づい
て、リリーフ弁12が機能するからである。
【0013】図4に示した回路のうち、コンペンセータ
バルブ4、流量制御弁8、リリーフ弁12の具体的な構
造を示したのが、図5である。この図5では、バルブボ
ディ29にポンプポート21およびタンクポート22を
形成するとともに、制御流路3および余剰流路5も形成
している。このようにしたバルブボディ29には、コン
ペンセータバルブ4のコンペンセータスプール23を組
み込んでいるが、このコンペンセータスプール23の一
端を第1パイロット室4aに臨ませ、他端を第2パイロ
ット室4bに臨ませている。そして、この第1パイロッ
ト室4aには、スプリング4cを介在させている。ま
た、この第1パイロット室4aは、通路24を介して第
1シャトル弁11に接続している。
【0014】上記コンペンセータスプール23には、ポ
ンプポート21に常時連通する環状溝25を形成してい
る。そして、コンペンセータスプール23が、図示の中
立位置にあるとき、環状溝25を介して、ポンプポート
21と制御流路3とが連通する。ただし、この中立位置
においては、環状溝25が余剰流路5と食い違って、余
剰流路5と制御流路3との連通が遮断される。そして、
コンペンセータスプール23がスプリング4cに抗し
て、図5の右方向へ移動すると、環状溝25と制御流路
3とのラップ量が少なくなるとともに、この環状溝25
と余剰流路5がラップする。このように環状溝25が、
制御流路3と余剰流路5との両方にラップするので、ポ
ンプポート21から流入した圧油は、これらラップ量に
応じて、制御流路3および余剰流路5に振り分けられ
る。上記コンペンセータスプール23が、さらに右方向
へ移動すると、環状溝25と制御流路3とのラップがな
くなる。ただし、環状溝25の第2パイロット室4b側
には、複数のノッチ19を形成しているため、このノッ
チ19が制御流路3とラップしている間は、ポンプポー
ト21と制御流路3との間は、僅かに連通している。
【0015】なお、上記制御流路3は、ダンパオリフィ
ス16を介して、コンペンセータバルブ4の第2パイロ
ット室4bに連通している。したがって、この第2パイ
ロット室4bには、ポンプPの吐出圧が導かれ、一方、
第1パイロット室4aには、第1シャトル弁11で選択
された圧力が導かれる。また、上記コンペンセータスプ
ール23には、流量制御弁8の流量制御スプール26を
組み込んでいる。この流量制御スプール26は、その一
端を第1パイロット室8aに臨ませ、他端を第2パイロ
ット室8bに臨ませている。そして、第1パイロット室
8aには、スプリング8cを介在させるとともに、この
第1パイロット室8aを、パイロット圧設定用のリリー
フ弁12と第1シャトル弁11との両方に接続してい
る。
【0016】このようにした流量制御スプール26に
は、環状凹部27を形成している。この環状凹部27
は、流量制御スプール26の移動量に応じて、コンペン
セータスプール23の環状溝25内に形成した制御ポー
ト28とのラップ量が決まる。ただし、コンペンセータ
スプール23が図示のノーマル位置にあるとき、環状凹
部27に対する制御ポート28の開度が最大になるよう
にしている。そして、流量制御スプール26がスプリン
グ8cに抗して移動すると、環状凹部27と制御ポート
28とのラップ量が少なくなって、制御ポート28の相
対的開度が小さくなる。上記のようにした流量制御スプ
ール26には、環状凹部27に開口させた絞り9を形成
し、この絞り9を第1パイロット室8aに連通させてい
る。したがって、第1パイロット室8aは、絞り9→環
状凹部27→制御ポート28を介してポンプポート21
に連通している。
【0017】このような油圧制御装置で、制御流路3に
接続した電磁パイロット切換弁1、2を図4の中立位置
に保って、ポンプPを駆動した場合、図5において、ポ
ンプポート21から流入した圧油が、環状溝25→制御
流路3→ダンパオリフィス16を経由してコンペンセー
タバルブ4の第2パイロット室4bに導かれる。また、
上記ポンプポート21からの圧油は、制御ポート28→
環状凹部27→絞り9→第1パイロット室8a→第1シ
ャトル弁11→通路24を経由して、コンペンセータバ
ルブ4の第1パイロット室4aに導かれる。このように
ポンプPからの圧油が、流量制御弁8を通過する過程で
は、絞り9の上流側の圧力がダンパオリフィス10を経
由して第2パイロット室8bに作用する。ただし、この
ときに電磁パイロット切換弁1、2のいずれも切り換え
ていなければ、第1パイロット室8aの圧力がパイロッ
ト圧設定用のリリーフ弁12の設定圧まで上昇する。し
たがって、このリリーフ弁12が開弁するが、これによ
って絞り9に流れが生じ、その前後に差圧が発生する。
このときの絞り9の下流側の圧力が第1パイロット室8
aに作用し、上流側のポンプ圧が第2パイロット室8b
に作用する。
【0018】このようにして両パイロット室8a、8b
に圧力差が生じると、流量制御弁8の流量制御スプール
26は、絞り9前後の差圧が一定になるところでバラン
スする。絞り9前後の差圧が一定に保たれれば、そこを
流れる流量も一定になる。したがって、パイロット圧設
定用のリリーフ弁12は、この流量制御弁8で制御され
た一定流量を排出しながら、通路24の圧力すなわちコ
ンペンセータバルブ4の第1パイロット室4aの圧力を
一定に保つ。
【0019】この状態で、ポンプPの吐出圧すなわちコ
ンペンセータバルブ4の第2パイロット室4bの圧力が
少しでも上昇すれば、コンペンセータスプール23がス
プリング4cに抗して移動する。なぜなら、第1パイロ
ット室4a側の圧力は、ポンプ吐出圧に係りなく、リリ
ーフ弁12で設定された一定の圧力に保たれているから
である。このようにコンペンセータスプール23がさら
に移動すれば、環状溝25と余剰流路5とをラップさせ
るとともに、このときのラップ量によって、余剰流路5
側に振り分けられる流量が決まる。ただし、電磁パイロ
ット切換弁1、2を中立位置に保ったまま、ポンプ吐出
圧がどんどん上昇すれば、コンペンセータスプール23
がフルストロークして、ノッチ19が制御流路3から外
れてA部を閉じて、ポンプ吐出量のほとんどが余剰流路
5側に供給される。
【0020】余剰流路5に接続した電磁パイロット切換
弁6を中立位置に保てば、ポンプ吐出油はこの切換弁6
の中立流路を経由してタンクTに戻される。一方、電磁
パイロット切換弁6を切り換えれば、この電磁パイロッ
ト切換弁6に接続したアクチュエータに圧油が供給され
ることになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、上記電
磁パイロット切換弁6を切り換えて、アクチュエータを
作動しているときには、このアクチュエータの負荷圧に
応じて、ポンプ吐出圧が上昇する。このポンプ吐出圧が
第2パイロット室4bに作用し、コンペンセータスプー
ル23はフルストロークし、図5のA部を閉じる。この
ようにA部を閉じると、ポンプポート21と第2パイロ
ット室4bとの連通は遮断される。しかし、負荷圧が高
ければ高いほど、ポンプ吐出圧は高くなるので、この高
圧の吐出圧が、スプール摺動面のクリアランスを介して
第2パイロット室4b側へ漏れる。そのため、上記第2
パイロット室4bには、高圧がこもってしまう。
【0022】この状態から、電磁パイロット切換弁6を
中立位置に切り換えて、制御流路3に接続した電磁パイ
ロット切換弁1を切り換えると、この切換弁1に接続し
たアクチュエータの保持圧が、第1パイロット室4aに
作用する。そして、第1パイロット室4aに、上記アク
チュエータの保持圧とスプリング4cの弾性力による圧
力が作用する。このように圧力が作用しても、第2パイ
ロット室4bにこもっている高圧が逃げるまでは、コン
ペンセータバルブ4が動作できない。ところが、第2パ
イロット室4b内の圧力の逃げは、上記A部を閉じたコ
ンペンセータスプール23の外周部のクリアランスから
の漏れに頼っているため、切換弁1を切り換えても、第
2パイロット室4b内の圧力は、すぐには下がらない。
つまり、電磁パイロット切換弁6に接続したアクチュエ
ータを使用していた状態から、この切換弁6を中立位置
に戻して、制御回路に接続した電磁パイロット切換弁を
切り換えても、第2パイロット室4bの圧油をすぐに排
出できず、コンペンセータバルブ4の応答が遅れてしま
うという問題があった。この発明の目的は、第2パイロ
ット室の圧油をポンプポート回路に排出できるようにし
て、コンペンセータバルブの応答性を改善することであ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ポンプ
と、このポンプにポンプ流路を介して接続したコンペン
セータバルブと、このコンペンセータバルブに接続した
制御流路および余剰流路と、コンペンセータバルブと並
列に接続した流量制御弁と、この流量制御弁の下流側に
設けたパイロット圧設定用のリリーフ弁と、このリリー
フ弁の設定圧と制御流路に接続したアクチュエータの負
荷圧とのうち高圧を選択する選択弁とを備え、この選択
弁で選択された圧力を、コンペンセータバルブの第1パ
イロット室に導き、第2パイロット室にはパイロット切
換弁の上流側の圧力を導く構成にした油圧制御装置にお
いて、上記コンペンセータバルブの第2パイロット室と
上記ポンプ流路とをオリフィスを介して連通させたこと
を特徴とする。
【0024】第2の発明は、バルブボディにポンプポー
トおよびタンクポートを形成する一方、バルブボディに
コンペンセータスプールを組み込むとともに、このコン
ペンセータスプールの一方の端部を、スプリングを介在
させた第1パイロット室に臨ませ、このコンペンセータ
スプールの他方の端部をポンプポートに連通する第2パ
イロット室に臨ませ、上記第1パイロット室を制御流路
に接続したパイロット切換弁の負荷側に接続し、上記コ
ンペンセータスプールに流量制御スプールを組み込み、
この流量制御スプールの一端を、スプリングを介在させ
た第1パイロット室に臨ませ、他端をポンプポートに連
通させた第2パイロット室に臨ませ、この流量制御弁の
第1パイロット室を、パイロット圧を設定するリリーフ
弁に接続し、上記コンペンセータスプールの周囲にスリ
ットを形成し、上記コンペンセータスプールが第1パイ
ロット室側にフルストロークしたときに、上記スリット
が、第2パイロット室とポンプ流路とを連通させるオリ
フィスを構成することを特徴とする。ただし、上記オリ
フィスは、非常に小さく、上記コンペンセータバルブが
動作しているときには、第2パイロット室に作用するパ
イロット圧に影響を与えない程度の大きさにしている。
【0025】第3の発明は、ポンプと、このポンプにポ
ンプ流路を介して接続したコンペンセータバルブと、こ
のコンペンセータバルブに接続した制御流路および余剰
流路と、コンペンセータバルブと並列に接続した流量制
御弁と、この流量制御弁の下流側に設けたパイロット圧
設定用のリリーフ弁と、このリリーフ弁の設定圧と制御
流路に接続したアクチュエータの負荷圧とのうち高圧を
選択する選択弁とを備え、この選択弁で選択された圧力
を、コンペンセータバルブの第1パイロット室に導き、
第2パイロット室にはパイロット切換弁の上流側の圧力
を導く構成にした油圧制御装置において、第2パイロッ
ト室からポンプ流路への流れのみを許容するチェックバ
ルブを設けたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】図1に示す第1実施例の回路は、
コンペンセータバルブ4の第2パイロット室4bとポン
プ流路との間を、オリフィス17を介して連通させたも
のである。その他は、図4の従来例の回路と同じであ
る。なお、図1中、第1シャトル弁11がこの発明の選
択弁である。そして、この回路の、コンペンセータバル
ブ4、流量制御弁8、リリーフ弁12の具体的な構成を
図2に示す。図2において、コンペンセータスプール2
3の周囲にスリット18を形成した以外は図5の従来例
と同じなので、同じ部分については、同じ符号を付け、
詳細な説明を省略する。上記スリット18は、コンペン
セータスプール23の軸方向に長さを持つスリットで、
環状溝25の第2パイロット室4b側に形成したひとつ
のノッチ19に、連続して形成している。
【0027】図2の状態から、余剰流路5に接続した電
磁パイロット切換弁6を切り換えて、それに接続したア
クチュエータを作動させると、従来例で説明したよう
に、第2パイロット室4bには、アクチュエータの負荷
圧に対応したポンプの吐出圧が作用し、スプリング4c
に抗してコンペンセータスプール23が移動する。そし
て、コンペンセータスプール23の外周に形成したノッ
チ19が、制御流路3から外れるまで、コンペンセータ
スプール23が移動してA部を閉じる。このようにA部
が閉じても、スリット18が形成されているので、第2
パイロット室4bは、オリフィス16および上記スリッ
ト18を介して、ポンプポート21と連通している。そ
こで、電磁パイロット切換弁6を中立に戻して、制御流
路3の電磁パイロット切換弁1を切り換えた場合には、
第2パイロット室4bの圧油が、オリフィス16→スリ
ット18→ポンプポート21へと逃げる。したがって、
上記第1パイロット室4aに作用するスプリング4cの
バネ力やアクチュエータの保持力などの圧力によって、
コンペンセータスプール23が速やかに移動できる。す
なわち、コンペンセータバルブ4の応答性が良くなる。
【0028】このような動作は、電磁パイロット切換弁
1の代わりに、電磁パイロット切換弁2を切り換えた場
合にも同じである。なお、コンペンセータスプール23
に形成したスリット18が、図1の回路のオリフィス1
7を構成する。また、上記オリフィス17の開度は、非
常に小さくし、コンペンセータバルブ4の動作に影響を
与えないようにしている。
【0029】図3に示す第2実施例は、コンペンセータ
バルブ4の第2パイロット室4bをチェックバルブ20
を介してポンプ流路と連通させるようにした回路であ
る。図1のオリフィス17の代わりに、チェックバルブ
20を設けた以外は、第1実施例と同じである。そし
て、このチェックバルブ20は、第2パイロット室4b
からポンプ流路への流通のみを許容するものである。そ
の他、図1に示す第1実施例の回路と同じ要素には、同
じ符号を付けている。
【0030】次に、この装置の動作を説明する。図3の
状態から、電磁パイロット切換弁6を切り換えて、それ
に接続したアクチュエータを動作させた場合、上記第1
実施例と同様に、コンペンセータバルブ4は、第2パイ
ロット室4bに高圧が作用して切り換わり、余剰流路5
へポンプ吐出油を供給する。この状態から、電磁パイロ
ット切換弁6を中立位置に戻して、制御流路3に接続し
た電磁パイロット切換弁1または2を切り換えると、コ
ンペンセータバルブ4の第1パイロット室4aにスプリ
ング4cのバネ力とアクチュエータの保持圧が作用す
る。第1パイロット室4aに圧力が作用しても、上記第
2パイロット室4bに高圧がこもっていたのでは、コン
ペンセータバルブ4は動作しない。
【0031】しかし、この第2実施例の装置では、余剰
流路5を中立状態に切り換えて、ポンプ流路の圧力が下
がれば、第2パイロット室4bの圧油は、上記チェック
バルブ20を介してポンプ流路へ流れる。したがって、
第2パイロット室4bにこもった圧力が逃げて、コンペ
ンセータバルブ4は、制御流路に接続した電磁パイロッ
ト切換弁の上下の差圧に応じて、速やかに動作すること
ができる。なお、上記チェックバルブ20は、第2パイ
ロット室4bからポンプ流路への流れのみを許容するチ
ェックバルブなので、ポンプ流路から圧油が逆流するこ
とはない。また、コンペンセータバルブ4を介して、ポ
ンプ流路から制御流路3へ、圧油が流れている状態で
は、制御流路3内の圧力、すなわち、第2パイロット室
4bの圧力がポンプ流路の圧力より高くなることはな
い。したがって、制御流路3が閉じていて、第2パイロ
ット室4bに高圧がこもってしまったとき以外には、上
記チェックバルブ20は開かない。
【0032】
【発明の効果】第1の発明によれば、第2パイロット室
にこもった圧力を、オリフィスを介してポンプ流路へ逃
がすことで、コンペンセータバルブの応答性を良くする
ことができる。第2の発明によれば、コンペンセータバ
ルブのスプールにスリットを形成することで、オリフィ
スを構成するようにしたので、オリフィスの形成が簡単
である。第3の発明によれば、第2パイロット室にこも
った圧力を、チェックバルブを介してポンプ流路へ逃が
すことで、コンペンセータバルブの応答性を良くするこ
とができる。また、ポンプ流路から第2パイロット室へ
圧油が逆流することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の油圧回路である。
【図2】第1実施例の回路を構成する装置の断面図であ
る。
【図3】第2実施例の油圧回路である。
【図4】従来例の油圧回路である。
【図5】従来例の回路を構成する装置の断面図である。
【符号の説明】
P ポンプ T タンク 1、2、6 電磁パイロット切換弁 3 制御流路 4 コンペンセータバルブ 4a 第1パイロット室 4b 第2パイロット室 4c スプリング 5 余剰流路 8 流量制御弁 11 第1シャトル弁 12 リリーフ弁 17 オリフィス 18 スリット 20 チェックバルブ 21 ポンプポート 22 タンクポート 23 コンペンセータスプール 26 流量制御スプール 29 バルブボディ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプと、このポンプにポンプ流路を介
    して接続したコンペンセータバルブと、このコンペンセ
    ータバルブに接続した制御流路および余剰流路と、コン
    ペンセータバルブと並列に接続した流量制御弁と、この
    流量制御弁の下流側に設けたパイロット圧設定用のリリ
    ーフ弁と、このリリーフ弁の設定圧と制御流路に接続し
    たアクチュエータの負荷圧とのうち高圧を選択する選択
    弁とを備え、この選択弁で選択された圧力を、コンペン
    セータバルブの第1パイロット室に導き、第2パイロッ
    ト室にはパイロット切換弁の上流側の圧力を導く構成に
    した油圧制御装置において、上記コンペンセータバルブ
    の第2パイロット室と上記ポンプ流路とをオリフィスを
    介して連通させたことを特徴とする油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 バルブボディにポンプポートおよびタン
    クポートを形成する一方、バルブボディにコンペンセー
    タスプールを組み込むとともに、このコンペンセータス
    プールの一方の端部を、スプリングを介在させた第1パ
    イロット室に臨ませ、このコンペンセータスプールの他
    方の端部をポンプポートに連通する第2パイロット室に
    臨ませ、上記第1パイロット室を制御流路に接続したパ
    イロット切換弁の負荷側に接続し、上記コンペンセータ
    スプールに流量制御スプールを組み込み、この流量制御
    スプールの一端を、スプリングを介在させた流量制御弁
    の第1パイロット室に臨ませ、他端をポンプポートに連
    通させた流量制御弁の第2パイロット室に臨ませ、この
    流量制御弁の第1パイロット室を、パイロット圧を設定
    するリリーフ弁に接続するとともに、上記コンペンセー
    タスプールの周囲にスリットを形成し、上記コンペンセ
    ータスプールが第1パイロット室側にフルストロークし
    たときに、上記スリットが、上記コンペンセータバルブ
    の第2パイロット室とポンプ流路とを連通させるオリフ
    ィスを構成することを特徴とする請求項1の油圧制御装
    置。
  3. 【請求項3】 ポンプと、このポンプにポンプ流路を介
    して接続したコンペンセータバルブと、このコンペンセ
    ータバルブに接続した制御流路および余剰流路と、コン
    ペンセータバルブと並列に接続した流量制御弁と、この
    流量制御弁の下流側に設けたパイロット圧設定用のリリ
    ーフ弁と、このリリーフ弁の設定圧と制御流路に接続し
    たアクチュエータの負荷圧とのうち高圧を選択する選択
    弁とを備え、この選択弁で選択された圧力を、コンペン
    セータバルブの第1パイロット室に導き、第2パイロッ
    ト室にはパイロット切換弁の上流側の圧力を導く構成に
    した油圧制御装置において、上記コンペンセータバルブ
    の第2パイロット室からポンプ流路への流れのみを許容
    するチェックバルブを設けたことを特徴とする油圧制御
    装置。
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