JPH11343978A - 液体供給装置 - Google Patents

液体供給装置

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JPH11343978A
JPH11343978A JP14876598A JP14876598A JPH11343978A JP H11343978 A JPH11343978 A JP H11343978A JP 14876598 A JP14876598 A JP 14876598A JP 14876598 A JP14876598 A JP 14876598A JP H11343978 A JPH11343978 A JP H11343978A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微少量の液体を正確に定量吐出する液体供給
装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の液体供給装置は、液体を充填す
るポンプ室11の一部を容積可変部材3で形成し、その
容積可変部材3の駆動によりポンプ室11内の液体に圧
力を加えて該液体を吐出するポンプ1を備え、ポンプ1
のポンプ室11に連通した液体吐出側の流路24に設け
られたオリフィス27と、オリフィス27の上流側流路
24内の流体圧力を計測する圧力検出手段25と、容積
可変部材3を駆動させる駆動手段29と、圧力検出手段
25による計測値に基づいてオリフィス27の上流側流
路24内の流体圧力を一定にするように駆動手段29を
制御する制御手段31とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微少流量の液体を
安定して定量吐出させることが可能な液体供給装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程においては、レジスト液
などの処理液について極めて微少量の吐出が行われ、こ
のような微少な処理液を吐出するための液体供給装置が
従来から提案されている。その一例として実開平4−1
21484号公報に掲載されたものを挙げることができ
る。かかる液体供給装置は、図8に示すような構造とな
っている。これは、ベローズポンプ101に、そのポン
プ動作を行わせるためのシリンダ102がロッド103
の一端で連結されたものであり、シリンダ102に対し
て給排気される動作流体としてのエアを制御することに
よってベローズポンプ101を駆動制御するものであ
る。
【0003】そのシリンダ102は、一方の加圧室12
1にはレギュレータ111を介し、他方の加圧室122
には電空レギュレータ112及び方向制御弁113を介
して、動作流体を供給するためのエア源110に配管さ
れている。また、ロッド103の端部には、軸方向に移
動するロッド103の機械的変位を電気的変位に変換す
る変位センサ105が設けられている。そして、この液
体供給装置を制御するコントローラ131が、変位セン
サ105、方向制御弁113、及びインタフェイス13
2を介した電空レギュレータ112に電気的に接続され
ている。
【0004】そこで、シリンダ102内のピストン10
4で仕切られた両加圧室121,122へ、エア源11
0からの動作エアが給気、或いは排気されてロッド10
3の動作が行われ、ベローズポンプ101の動作により
薬液タンク106内の薬液が吸引されて吐出される。こ
のとき、ロッド103のストロークが変位センサ105
からの検出信号に基づいて確認され、これによってシリ
ンダ102の両加圧室121,122へ給排気されるエ
アが調整される。従って、この液体供給装置では、伸縮
するベローズの変位量をフィードバック制御することに
より、薬液の定量的な吐出が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば半導
体製造工程で使用される液体供給装置は、吐出量が1分
間に1cc以下と極めて微量な液体の吐出に使用され
る。そのため、このようにベローズの変位量をフィード
バック制御していたのでは、吐出量が多い場合には正確
な量の液体を吐出することができるが、微少量の場合に
は、一定量の液体を正確に吐出することができないとい
う問題があった。これは、微少量の液体を吐出するため
に必要なベローズの変位量が、そのベローズの有する分
解能では精度が出ず、またベローズを変位させる際のス
トローク長さとその変位による体積変化量の直線性が良
くないためである。このようなことは、ベローズを用い
たベローズポンプに限らず、ダイアフラムを用いたダイ
アフラムポンプなどについても言えることである。
【0006】そこで、本発明は、かかる問題点を解消す
べくなされたものであって、微少量の液体を正確に定量
吐出する液体供給装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の液体供給装置
は、液体を充填するポンプ室の一部を容積可変部材で形
成し、その容積可変部材の駆動によりポンプ室内の液体
に圧力を加えて該液体を吐出するポンプを備え、前記ポ
ンプのポンプ室に連通した液体吐出側の流路に設けられ
たオリフィスと、前記オリフィスの上流側流路内の流体
圧力を計測する圧力検出手段と、前記容積可変部材を駆
動させる駆動手段と、前記圧力検出手段による計測値に
基づいて、前記オリフィスの上流側流路内の流体圧力を
一定にするように前記駆動手段を制御する制御手段とを
有することを特徴とする。
【0008】そこで、本発明の液体供給装置では、ポン
プ室内に充填された液体が、駆動手段によって駆動する
容積可変部材に加圧されて吐出側流路内へ押し流される
が、その流路に設けられたオリフィスによって通過流量
が制限されるために、オリフィスの上流側流路内には背
圧がかかる。そして、その背圧を圧力検出手段が計測
し、制御手段がその値に基づいて駆動手段をフィードバ
ック制御し、容積可変部材を駆動させる。そのため、オ
リフィスの上流側流路内の流体圧力が一定に維持され、
オリフィスを通過する液体の流量が常に一定になり、ひ
いてはこの液体供給装置から微少量の液体が正確に定量
吐出されることとなる。
【0009】また、本発明の液体供給装置は、前記容積
可変部材は、ダイアフラムであり、前記駆動手段は、そ
のダイアフラムによって仕切られた加圧室内に供給する
動作流体の圧力調整を行うためのレギュレータであるこ
とを特徴とする。そこで、前述したフィードバック制御
によりレギュレータが制御され、ダイアフラムにかかる
動作流体圧力が調整されることによって液体の定量吐出
が行われる。本発明では、容積可変部材をダイアフラム
としたことによって、従来例で示したベローズのように
液溜まりが生じることなく、また気泡抜きも容易とな
る。
【0010】また、本発明の液体供給装置は、前記容量
可変部材の変位を計測して前記オリフィスによる目詰ま
りを検出することを特徴とする液体供給装置。よって、
目詰まりを生じたとしても、迅速に駆動停止及び修繕処
理を行うことができ、無理な動作による破損や、作業ロ
スなどが回避できる。
【0011】また、本発明の液体供給装置は、液体を充
填するポンプ室の一部を容積可変部材で形成したポンプ
を備え、その容積可変部材の駆動によりポンプ室内の液
体に圧力を加えて該液体を定量的に吐出するものであっ
て、通過流量を制限した前記ポンプの吐出側流路内の流
体圧を計測し、吐出側流路の流体圧を一定にすべく、そ
の計測値に基づいて前記容積可変部材の駆動をフィード
バック制御することを特徴とする。そこで、本発明の液
体供給装置では、ポンプ室内に充填された液体が容積可
変部材の駆動によって加圧されて吐出側流路内へ押し流
されるが、そこでの通過流量が制限されて吐出側流路内
に背圧がかかる。そして、その背圧の計測値に基づいて
容積可変部材の駆動がフィードバック制御され、吐出側
流路内の流体圧力が一定に維持され、それによって通過
が制限された液体の流量が常に一定になり、ひいては本
装置から微少量の液体が正確に定量吐出されることとな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる液体供給装
置の一実施の形態について図面を参照して説明する。図
1は、本実施の形態の液体供給装置を示したブロック図
である。液体供給装置は、ダイアフラムポンプ1を主要
部とし、このダイアフラムポンプ1に供給される液体
(例えば、半導体製造工程における薬液)を定量吐出さ
せるよう構成されている。そのダイアフラムポンプ1
は、ボディ2内に形成された空間が、ダイアフラム3に
よって薬液を充填するポンプ室11と、動作流体である
エアを供給する加圧室12との2室に仕切られている。
そして、ボディ2には、薬液を供給するための入力ポー
ト13と、充填した薬液を吐出するための出力ポート1
4とが穿設され、それぞれポンプ室11に貫通してい
る。また、ボディ2にはエアを給排気するための給排気
ポート15が穿設され、加圧室12へと貫通している。
【0013】ダイアフラムポンプ1は、このようにボデ
ィ2にポンプ室11と加圧室12とによる流体部が構成
される一方、ダイアフラム3を安定して動作させるため
の支持部が構成されている。支持部は、ダイアフラム3
の中心位置に固定プレート4を介して垂直に固定された
ロッド5が、ボディ2内に装填されたブッシュなどのリ
ニアガイド6を貫通し、ダイアフラム3がバランスよく
駆動するよう構成されている。ロッド5によって貫通さ
れたボディ2の貫通部分にはOリング7がはめ込まれ、
加圧室12内を気密すべく構成されている。また、リニ
アガイド6を貫通したロッド5の先端には円盤8が固定
され、その円盤8に当接したスプリング9によってロッ
ド5が付勢されている。更に、ロッド5の延長上にはボ
ディ2から突設されたマーカ10が固定され、そのマー
カ10の位置をレーザを使って計測する位置検出センサ
21によって、ダイアフラム3の変位が計測できるよう
構成されている。
【0014】液体供給装置は、このようなダイアフラム
ポンプ1の入力ポート13に供給管22が配管され、図
示しない薬液供給源に接続されている。そして、供給管
22の途中には電磁式の入力バルブ23が設けられ、薬
液供給源からダイアフラムポンプ1への薬液の流入を制
御できるよう構成されている。一方、ダイアフラムポン
プ1の出力ポート14には吐出管24が配管され、図示
しないチャンバ装置などへと接続されている。そして、
この吐出管24には、ダイアフラムポンプ1から吐出側
へ圧力センサ25、電磁式の出力バルブ26及びオリフ
ィス27が順に設けられている。この液体供給装置は、
1分間に1cc以下と極めて微量な薬液を定量的に吐出
するものであり、オリフィス27の口径も例えば20μ
mと極めて小さい。そのため薬液の流れはオリフィス2
7によって制限され、それによってかかる吐出管24内
の背圧を圧力センサ25で計測するよう構成されてい
る。
【0015】また、ダイアフラムポンプ1の給排気ポー
ト15には給排気管28が配管され、電子レギュレータ
29に接続されている。この電子レギュレータ29は、
ダイアフラムポンプ1の加圧室12内のエア圧を調整す
るためのものである。そして、このような流体の流れる
流路(22,24,28)に設けられ入力バルブ23、
出力バルブ26、圧力センサ25及び電子レギュレータ
29、並びに位置検出センサ21には、コントローラ3
1が電気的に接続されている。コントローラ31は、入
力バルブ23、出力バルブ26を所定のタイミングで開
閉し、また圧力センサ25からの信号に基づいて薬液を
定量的に吐出させるべく、電子レギュレータ29をフィ
ードバック制御するためのプログラムを備えるものであ
る。
【0016】そこで、このように構成された液体供給装
置は、次のような動作によって微量な薬液の定量吐出が
行われる。ここで、図2は、この液体供給装置によって
行われる定量吐出の1サイクル分のフローチャートを示
した図である。図示しないスタートスイッチが押される
などしてコントローラ31に吐出開始信号が入力される
と(ステップ(以下、単に「S」と記す)1)、吐出側
の出力バルブ26にコントロール信号が送られて全開状
態となる(S2)。そのため、これまで出力バルブ26
によって遮断されていた吐出管24が連通する。このと
き薬液供給側の入力バルブ23は弁閉されており、ダイ
アフラムポンプ1への薬液の流入はない。また、入力バ
ルブ23から出力バルブ26までの供給管22、吐出管
24及びポンプ室11内には薬液が充填された状態にあ
る。
【0017】そして、出力バルブ26へのコントロール
信号に続き、コントローラ31から電子レギュレータ2
9へ制御信号が送られ、その電子レギュレータ29によ
る加圧室12内の圧力調整によってダイアフラムポンプ
1のポンプ動作が制御されて(S3)、薬液の吐出が開
始されることとなる。ダイアフラムポンプ1は、ポンプ
室11内の薬液と加圧室12内のエアとの圧力で釣り合
っていたダイアフラム3が、加圧室12側のエアによっ
て加圧される。そのため、ダイアフラム3がポンプ室1
1側へ膨らむように変形し、そのポンプ室11内の容積
が縮小して薬液が加圧される。従って、ポンプ室11内
の薬液は、流動可能な吐出管24へと押し出され、オリ
フィス27を通って吐出されることとなる。
【0018】本実施の形態の液体供給装置では、吐出管
24に設けられたオリフィス27によってダイアフラム
ポンプ1から押し出される薬液の通過流量が制限される
ため、吐出管24内に背圧がかかることとなる。その背
圧は、圧力センサ25によって計測され、その値がコン
トローラ31へフィードバック信号として送られる。そ
して、その吐出管24内の流体圧力を所定の設定値で一
定に保つように、電子レギュレータ29がコントローラ
31からの制御信号によって制御される。ここで、図3
は、ダイアフラムポンプ1の駆動制御(S3)の内容を
示したフローチャートである。
【0019】液体供給装置での吐出が開始されると、吐
出管24内の圧力値が圧力センサ25によって計測さ
れ、その値がコントローラ31に読み取られる(S3
1)。そして、読み取られた圧力値はコントローラ31
内で処理され、吐出管24内の流体圧を目標値に合わせ
るべく電子レギュレータ29に制御信号が送られる(S
32)。本実施の形態の液体供給装置は、この吐出管2
4内の流体圧を一定にすることによりオリフィス27を
単位時間当たりに通過する薬液流量を一定にして定量吐
出を行うものである。そこで、圧力センサ25からの信
号を受けたコントローラ31によって、目標の設定圧に
なるように電子レギュレータ29がフィードバック制御
される。
【0020】そのため、電子レギュレータ29の駆動に
より加圧室12側から加圧されたダイアフラム3は、薬
液とエアとの圧力バランスによってポンプ室11の容積
を縮小する方向に変形を生じ、そのポンプ室11に充填
された薬液が加圧されて吐出管24へと押し流される
(S33)。そして、このようにしてダイアフラムポン
プ1が駆動すると、ダイアフラム3に引かれたロッド5
が、その変形方向にスプリング9を押し縮めながら摺動
する。このとき、マーカ10もロッド5に従ってボディ
2内に進入するため、そのマーカ10の位置を位置検出
センサ21によって計測することで、ダイアフラム3の
変位、即ち薬液の吐出状態が確認される(S34)。
【0021】マーカ10の位置変化により吐出が正常に
行われていることが確認されると(S34:YES)、
そのマーカ10の変位によって薬液の吐出が1サイクル
分の目標量に達したか否かが確認される(S35)。マ
ーカ10の変位により、ダイアフラム3の変形量が確認
でき、ポンプ室11内に充填された薬液がどれだけ押し
出されたかが分かるからである。そこで、目標量の吐出
が行われたことが確認されたならば(S35:YE
S)、ダイアフラムポンプ1の駆動が停止する。一方、
まだ目標流量の吐出が行われていない場合には(S3
5:NO)、圧力センサ25による計測値に基づきコン
トローラ31が電子レギュレータ29を制御してダイア
フラム3を加圧する動作(S31〜S33)が繰り返さ
れる。
【0022】ここで、1サイクルにおける各部の状態変
化について見てみる。図4は、各部の状態変化について
示したグラフである。グラフAは、圧力センサ25で計
測した吐出管24内の流体圧力(背圧)の値を示してい
る。グラフBは、ダイアフラム3の変形量であり、これ
は位置検出センサ21で計測したマーカ10の変位量で
ある。そして、グラフCは、電子レギュレータ29のエ
アの制御圧であり、グラフDは、吐出された薬液の積算
流量である。
【0023】従って、このグラフから吐出管24内の流
体圧力を常に一定に保ったことによって(グラフA)、
突出された薬液の積算流量が時間に比例して直線的に増
加し(グラフD)、薬液が定量的に吐出されていること
が分かる。一方、エアの制御圧(グラフC)が、吐出開
始時の初期値からフィードバック制御されて直線的に上
昇し、その制御圧の上昇に伴って、ダイアフラム3の変
形によるマーカ10の変位(グラフB)も直線的になっ
た。この液体供給装置は、所定流量の薬液を吐出するこ
とによって1サイクルを終了し、続いてポンプ室11へ
の薬液充填の後に再び繰り返される。図5は、3サイク
ル分の状態変化を示したグラフであり、吐出管24内の
流体圧力を一定にすることによって(グラフA)、薬液
の定量吐出(グラフD)が繰り返し行われることが分か
る。
【0024】ところで、吐出管24に設けられたオリフ
ィス27は、口径が極めて小さいために目詰まりを起こ
し、薬液の流れを止めてしまうことがある。そこで、マ
ーカ10の変位によって薬液の吐出状態が確認され(S
34)、マーカ10の変位がないことで吐出異常が確認
される(S34:NO)。ここで、図6は、オリフィス
27が目詰まりしたときの状態変化をグラフに示した図
である。ダイアフラム3は、オリフィス27の目詰まり
によって薬液が流れないために変形が制限されてポンプ
動作が行えなくなる。そのため、図6に示すように、目
詰まりの起こった時点(M)からマーカ10の変位がな
くなったことが示されている(グラフB1)。
【0025】そこで、このような位置検出センサ21か
らの検出信号によって、コントローラ31が吐出異常を
確認すると、電子レギュレータ29へ停止信号が送られ
(S36)、電子レギュレータ29によるダイアフラム
ポンプ1の駆動が停止する(S37)。そのため、吐出
管24内の流体圧力(グラフA1)及び電子レギュレー
タ29によるエアの制御圧(グラフC1)の変化もなく
なる。そして、1サイクルの定量吐出の終了(S35:
YES)又は、ダイアフラムポンプ1の停止(S37)
によって、ダイアフラムポンプ1の駆動制御を終了す
る。
【0026】次ぎに図2に戻って、正常に定量吐出が終
了したならば(S35:YES)、コントローラ31に
よって出力バルブ26が閉じられて吐出管24が遮断さ
れ(S4)、続いて入力バルブ23が開けられて供給管
22がポンプ室11と薬液供給源との間で連通する(S
5)。入力バルブ23を開弁して薬液の供給が可能とな
ると、電子レギュレータ29の駆動によって加圧室12
内のエア圧が下げられ、ダイアフラム3の吸引動作によ
って吸い上げられた薬液が拡張したポンプ室12内に充
填される(S6)。そして、次の吐出に備えて再び入力
バルブ23が閉じられて(S7)、1サイクル分の定量
吐出が終了する。
【0027】よって、本実施の形態の液体供給装置で
は、微少量の薬液を定量的に吐出するために、オリフィ
ス27によって生じる吐出管24内の圧力を一定にして
薬液を吐出するようにしたので、ダイアフラム3の分解
能や、ダイアフラム3のストローク長さとポンプ室11
の体積変化との直線性の悪さなどに影響されず、微少量
の液体を正確に定量吐出することが可能となった。ま
た、加圧室12へエアを送り込んでダイアフラム3を直
接加圧するようにしたので、そのダイアフラム3両面の
差圧が少なくなって変形動作のバランスが良くなり、加
えてダイアフラム3自身の耐久性も向上した。
【0028】また、ダイアフラム3は、リニアガイド6
を摺動するロッド5により支持される点からも変形動作
のバランスが良く、ダイアフラム3の駆動による薬液の
吐出量とそのダイアフラム3の変形を検出するためのマ
ーカ10の変位との対応が正確になり、位置検出センサ
21による正確な吐出状態の検出が行える。また、ダイ
アフラム3は、従来例で示したベローズのように、薬液
が溜まりやすい蛇腹のような滞留部ができにくいので、
滞留した薬液による純度の低下を防ぐことができる。ま
た、口径の極めて小さいオリフィス27に薬液が詰まっ
た場合にでも、ダイアフラム3の動きから異常を検知す
ることで、装置に無理な負荷をかけることなく駆動を停
止させ、その後の処理を迅速に行うことができる。
【0029】ところで、以上の第1実施の形態ではダイ
アフラムポンプ1による液体供給装置を示して説明した
が、従来例で示したと同様にベローズポンプを使用する
ものであってもよい。そこで、ベローズポンプについて
も簡単に説明する。図7は、第2実施の形態の液体供給
装置を示したブロック図であり、第1実施の形態のダイ
アフラムポンプ1に換えてベローズポンプ41を使用し
たものである。ベローズポンプ41は、薬液を流動させ
るポンプ本体42とポンプを駆動させるシリンダ51と
が一体に構成されている。ポンプ本体42は、そのポン
プ室43内にベローズ44が設けられ、また供給管22
に接続する入力ポート45及び、吐出管24に接続する
出力ポート46が穿設されている。
【0030】シリンダ51は、ピストン52によって2
室に仕切られ、ポンプ本体42側には加圧室53が設け
られ、反対側には引っ張りバネ54が設けられている。
加圧室53は、ベローズ44の内部側に連通し、その加
圧室53内に供給された動作流体であるエアによってベ
ローズ44が動作するよう構成されている。また、ベロ
ーズ44にはピストン52に固定されたロッド56が連
結され、シリンダ51から突設されたロッド56の先端
が、ベローズ44の変位を位置検出センサ21によって
検出できるようにマーカ57として構成されている。そ
して、シリンダ51には、加圧室55側に給排気ポート
55が穿設され、そこには給排気管28によって電子レ
ギュレータ29が接続されている。
【0031】このようなベローズポンプ41では、加圧
室53内に供給されたエア圧によってベローズ44が内
側から加圧され拡張し、ポンプ室43内の容積が縮小さ
れて薬液が吐出管24側へ押し出される。一方、加圧室
53内のエア圧を下げることによってスプリング54の
引っ張り力によってベローズ44が縮められて、ポンプ
室43内の容積が拡張して薬液が供給管22を通って吸
引され、ポンプ室43内に充填される。
【0032】そこで、このようなベローズポンプ41を
備えた液体供給装置では、オリフィス27によって生じ
る吐出管24内の流体圧が圧力センサ25で計測され、
そのフィードバック信号に基づいて電子レギュレータ2
9がコントローラ31によって制御される。そのため、
加圧室53内のエア圧、即ちベローズ44の加圧力が調
整される。従って加圧室53内のエア圧が調整されれ
ば、前記第1実施の形態と同様、図4に示すように吐出
管24内の流体圧が一定になって(グラフA)、薬液が
定量吐出される(グラフD)。そして、1サイクル分の
吐出量を示すベローズ44の変形量がマーカ57の変位
量に基づいて計測され、ベローズポンプ41の駆動停止
が制御される。
【0033】よって、本実施の形態の液体供給装置によ
れば、前記第1実施の形態と同様に、微少量の薬液を定
量的に吐出するためにオリフィス27によって生じる吐
出管24内の圧力を一定にして薬液を吐出するようにし
たので、ベローズ44の分解能や、ベローズ44のスト
ローク長さとポンプ室43の体積変化との直線性の悪さ
などに影響されず、微少量の液体を正確に定量吐出する
ことが可能となった。
【0034】なお、本発明は前記実施の形態のものに限
定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々
な変更が可能である。例えば、前記実施の形態では、請
求項1に記載の容積可変部材としてダイアフラム及びベ
ローズを示して説明したが、この他ベロフラムやピスト
ンなどであってもよい。また、例えば前記実施の形態で
は、ダイアフラムやベローズを駆動させるためにエアに
よる動作流体の流体圧を駆動力としたが、流体を使用せ
ずにステッピングモータを駆動手段とするものであって
もよい。また、例えば前記実施の形態では、ダイアフラ
ムなどの変位測定に位置検出センサとしてレーザ変位計
を使用したが、ポテンショメータなどを使用するように
してもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明は、液体を充填するポンプ室の一
部を容積可変部材で形成し、その容積可変部材の駆動に
よりポンプ室内の液体に圧力を加えて該液体を吐出する
ポンプを備え、ポンプのポンプ室に連通した液体吐出側
の流路に設けられたオリフィスと、オリフィスの上流側
流路内の流体圧力を計測する圧力検出手段と、容積可変
部材を駆動させる駆動手段と、圧力検出手段による計測
値に基づいて、オリフィスの上流側流路内の流体圧力を
一定にするように駆動手段を制御する制御手段とを有す
る構成としたので、微少量の液体を正確に定量吐出する
液体供給装置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体供給装置にかかる第1実施の形態
を示したブロック図である。
【図2】第1実施の形態の液体供給装置によって行われ
る定量吐出のフローチャートを示した図である。
【図3】ダイアフラムポンプ1の駆動制御(S3)の内
容を示したフローチャートである。
【図4】液体供給装置各部の状態変化について示したグ
ラフである。
【図5】3サイクル分の状態変化を示したグラフであ
る。
【図6】オリフィス27が目詰まりしたときの状態変化
をグラフに示した図である。
【図7】本発明の液体供給装置にかかる第2実施の形態
を示したブロック図である。
【図8】従来の液体供給装置を示したブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 ダイアフラムポンプ 3 ダイアフラム 11 ポンプ室 12 加圧室 21 位置検出センサ 22 供給管 23 入力バルブ 24 吐出管 25 圧力センサ 26 出力バルブ 27 オリフィス 28 給排気管 29 電子レギュレータ 31 コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を充填するポンプ室の一部を容積可
    変部材で形成し、その容積可変部材の駆動によりポンプ
    室内の液体に圧力を加えて該液体を吐出するポンプを備
    えた液体供給装置において、 前記ポンプのポンプ室に連通した液体吐出側の流路に設
    けられたオリフィスと、 前記オリフィスの上流側流路内の流体圧力を計測する圧
    力検出手段と、 前記容積可変部材を駆動させる駆動手段と、 前記圧力検出手段による計測値に基づいて、前記オリフ
    ィスの上流側流路内の流体圧力を一定にするように前記
    駆動手段を制御する制御手段とを有することを特徴とす
    る液体供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液体供給装置におい
    て、 前記容積可変部材は、ダイアフラムであり、 前記駆動手段は、そのダイアフラムによって仕切られた
    加圧室内に供給する動作流体の圧力調整を行うためのレ
    ギュレータであることを特徴とする液体供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の液体供給
    装置において、 前記容量可変部材の変位を計測して前記オリフィスによ
    る目詰まりを検出することを特徴とする液体供給装置。
  4. 【請求項4】 液体を充填するポンプ室の一部を容積可
    変部材で形成したポンプを備え、その容積可変部材の駆
    動によりポンプ室内の液体に圧力を加えて該液体を定量
    的に吐出する液体供給装置において、 通過流量を制限した前記ポンプの吐出側流路内の流体圧
    を計測し、吐出側流路の流体圧を一定にすべく、その計
    測値に基づいて前記容積可変部材の駆動をフィードバッ
    ク制御することを特徴とする液体供給装置。
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