JP3863292B2 - 液体供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微少流量の液体を安定して定量吐出させることが可能な液体供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造工程においては、レジスト液などの処理液について極めて微少量の吐出が行われ、このような微少な処理液を吐出するための液体供給装置が従来から提案されている。その一例として実開平4−121484号公報に掲載されたものを挙げることができる。
かかる液体供給装置は、図8に示すような構造となっている。これは、ベローズポンプ101に、そのポンプ動作を行わせるためのシリンダ102がロッド103の一端で連結されたものであり、シリンダ102に対して給排気される動作流体としてのエアを制御することによってベローズポンプ101を駆動制御するものである。
【0003】
そのシリンダ102は、一方の加圧室121にはレギュレータ111を介し、他方の加圧室122には電空レギュレータ112及び方向制御弁113を介して、動作流体を供給するためのエア源110に配管されている。
また、ロッド103の端部には、軸方向に移動するロッド103の機械的変位を電気的変位に変換する変位センサ105が設けられている。
そして、この液体供給装置を制御するコントローラ131が、変位センサ105、方向制御弁113、及びインタフェイス132を介した電空レギュレータ112に電気的に接続されている。
【0004】
そこで、シリンダ102内のピストン104で仕切られた両加圧室121,122へ、エア源110からの動作エアが給気、或いは排気されてロッド103の動作が行われ、ベローズポンプ101の動作により薬液タンク106内の薬液が吸引されて吐出される。
このとき、ロッド103のストロークが変位センサ105からの検出信号に基づいて確認され、これによってシリンダ102の両加圧室121,122へ給排気されるエアが調整される。従って、この液体供給装置では、伸縮するベローズの変位量をフィードバック制御することにより、薬液の定量的な吐出が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、例えば半導体製造工程で使用される液体供給装置は、吐出量が1分間に1cc以下と極めて微量な液体の吐出に使用される。
そのため、このようにベローズの変位量をフィードバック制御していたのでは、吐出量が多い場合には正確な量の液体を吐出することができるが、微少量の場合には、一定量の液体を正確に吐出することができないという問題があった。
これは、微少量の液体を吐出するために必要なベローズの変位量が、そのベローズの有する分解能では精度が出ず、またベローズを変位させる際のストローク長さとその変位による体積変化量の直線性が良くないためである。
このようなことは、ベローズを用いたベローズポンプに限らず、ダイアフラムを用いたダイアフラムポンプなどについても言えることである。
【0006】
そこで、本発明は、かかる問題点を解消すべくなされたものであって、微少量の液体を正確に定量吐出する液体供給装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の液体供給装置は、液体を充填するポンプ室の一部をダイアフラムで形成し、そのダイアフラムの駆動によりポンプ室内の液体に圧力を加えて該液体を吐出するポンプを備えた液体供給装置において、前記ポンプのポンプ室に連通した液体吐出側の流路に設けられたオリフィスと、前記ダイアフラムの中心位置に固定されたロッドをリニアガイドに貫通した支持部と、前記ロッドの延長線上に設けられたマーカの位置を検出して前記ダイアフラムの変位を計測する変位量計測手段と、前記オリフィスの上流側流路内の流体圧力を計測する圧力検出手段と、前記ダイアフラムを駆動させる駆動手段と、前記圧力検出手段による計測値に基づいて、前記オリフィスの上流側流路内の流体圧力を一定にするように前記駆動手段を制御し、前記変位量計測手段が計測した前記ダイアフラムの変位量から 前記液体の吐出状態を確認して目標量の吐出が行われたときに前記駆動手段を停止する制御手段とを有することを特徴とする。
【0008】
そこで、本発明の液体供給装置では、ポンプ室内に充填された液体が、駆動手段によって駆動するダイアフラムに加圧されて吐出側流路内へ押し流されるが、その流路に設けられたオリフィスによって通過流量が制限されるために、オリフィスの上流側流路内には背圧がかかる。そして、その背圧を圧力検出手段が計測し、制御手段がその値に基づいて駆動手段をフィードバック制御し、ダイアフラムを駆動させる。そのため、オリフィスの上流側流路内の流体圧力が一定に維持され、オリフィスを通過する液体の流量が常に一定になり、ひいてはこの液体供給装置から微少量の液体が正確に定量吐出されることとなる。
【0009】
また、本発明の液体供給装置は、前記駆動手段は、前記ダイアフラムによって仕切られた加圧室内に供給する動作流体の圧力調整を行うためのレギュレータであることを特徴とする。
また、本発明の液体供給装置では、前記ダイアフラムは、ボディ内の空間を仕切ることにより加圧室と前記ポンプ室を形成するものであって、中心位置が前記ロッドに固定される固定プレートを固定されて平らであり、前記中心位置の周りが前記ポンプ室側に突出するように湾曲しており、前記駆動手段は、動作流体の圧力調整を行うためのレギュレータであって、前記加圧室に連通するように前記ボディに穿設された給排気ポートに接続され、前記ポンプ室の液体と前記加圧室の動作流体との圧力バランスによって前記ダイアフラムを変位させ、前記ポンプ室から液体を吐出し、又は、前記ポンプ室に液体を充填することを特徴とする。
そこで、前述したフィードバック制御によりレギュレータが制御され、ダイアフラムにかかる動作流体圧力が調整されることによって液体の定量吐出が行われる。
本発明では、容積可変部材をダイアフラムとしたことによって、従来例で示したベローズのように液溜まりが生じることなく、また気泡抜きも容易となる。
【0010】
また、本発明の液体供給装置は、前記ダイアフラムの変位を計測して前記オリフィスによる目詰まりを検出することを特徴とする。
よって、目詰まりを生じたとしても、迅速に駆動停止及び修繕処理を行うことができ、無理な動作による破損や、作業ロスなどが回避できる。
【0011】
また、本発明の液体供給装置は、液体を充填するポンプ室の一部をダイアフラムで形成したポンプを備え、そのダイアフラムの駆動によりポンプ室内の液体に圧力を加えて該液体を定量的に吐出する液体供給装置において、前記ダイアフラムの中心位置に固定されたロッドをリニアガイドに貫通した支持部と、前記ロッドの延長線上に設けられたマーカの位置を検出して前記ダイアフラムの変位を計測する変位量計測手段と、を有し、通過流量を制限した前記ポンプの吐出側流路内の流体圧を計測し、吐出側流路の流体圧を一定にすべく、その計測値に基づいて前記ダイアフラムの駆動をフィードバック制御し、前記変位量計測手段が計測した前記ダイアフラムの変位量から前記液体の吐出状態を確認して目標量の吐出が行われたときに前記ダイアフラムの駆動を停止することを特徴とする。
そこで、本発明の液体供給装置では、ポンプ室内に充填された液体がダイアフラムの駆動によって加圧されて吐出側流路内へ押し流されるが、そこでの通過流量が制限されて吐出側流路内に背圧がかかる。そして、その背圧の計測値に基づいてダイアフラムの駆動がフィードバック制御され、吐出側流路内の流体圧力が一定に維持され、それによって通過が制限された液体の流量が常に一定になり、ひいては本装置から微少量の液体が正確に定量吐出されることとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明にかかる液体供給装置の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の液体供給装置を示したブロック図である。
液体供給装置は、ダイアフラムポンプ1を主要部とし、このダイアフラムポンプ1に供給される液体(例えば、半導体製造工程における薬液)を定量吐出させるよう構成されている。
そのダイアフラムポンプ1は、ボディ2内に形成された空間が、ダイアフラム3によって薬液を充填するポンプ室11と、動作流体であるエアを供給する加圧室12との2室に仕切られている。そして、ボディ2には、薬液を供給するための入力ポート13と、充填した薬液を吐出するための出力ポート14とが穿設され、それぞれポンプ室11に貫通している。また、ボディ2にはエアを給排気するための給排気ポート15が穿設され、加圧室12へと貫通している。
【0013】
ダイアフラムポンプ1は、このようにボディ2にポンプ室11と加圧室12とによる流体部が構成される一方、ダイアフラム3を安定して動作させるための支持部が構成されている。
支持部は、ダイアフラム3の中心位置に固定プレート4を介して垂直に固定されたロッド5が、ボディ2内に装填されたブッシュなどのリニアガイド6を貫通し、ダイアフラム3がバランスよく駆動するよう構成されている。
ロッド5によって貫通されたボディ2の貫通部分にはOリング7がはめ込まれ、加圧室12内を気密すべく構成されている。また、リニアガイド6を貫通したロッド5の先端には円盤8が固定され、その円盤8に当接したスプリング9によってロッド5が付勢されている。更に、ロッド5の延長上にはボディ2から突設されたマーカ10が固定され、そのマーカ10の位置をレーザを使って計測する位置検出センサ21によって、ダイアフラム3の変位が計測できるよう構成されている。
【0014】
液体供給装置は、このようなダイアフラムポンプ1の入力ポート13に供給管22が配管され、図示しない薬液供給源に接続されている。そして、供給管22の途中には電磁式の入力バルブ23が設けられ、薬液供給源からダイアフラムポンプ1への薬液の流入を制御できるよう構成されている。
一方、ダイアフラムポンプ1の出力ポート14には吐出管24が配管され、図示しないチャンバ装置などへと接続されている。そして、この吐出管24には、ダイアフラムポンプ1から吐出側へ圧力センサ25、電磁式の出力バルブ26及びオリフィス27が順に設けられている。
この液体供給装置は、1分間に1cc以下と極めて微量な薬液を定量的に吐出するものであり、オリフィス27の口径も例えば20μmと極めて小さい。そのため薬液の流れはオリフィス27によって制限され、それによってかかる吐出管24内の背圧を圧力センサ25で計測するよう構成されている。
【0015】
また、ダイアフラムポンプ1の給排気ポート15には給排気管28が配管され、電子レギュレータ29に接続されている。この電子レギュレータ29は、ダイアフラムポンプ1の加圧室12内のエア圧を調整するためのものである。
そして、このような流体の流れる流路(22,24,28)に設けられ入力バルブ23、出力バルブ26、圧力センサ25及び電子レギュレータ29、並びに位置検出センサ21には、コントローラ31が電気的に接続されている。
コントローラ31は、入力バルブ23、出力バルブ26を所定のタイミングで開閉し、また圧力センサ25からの信号に基づいて薬液を定量的に吐出させるべく、電子レギュレータ29をフィードバック制御するためのプログラムを備えるものである。
【0016】
そこで、このように構成された液体供給装置は、次のような動作によって微量な薬液の定量吐出が行われる。ここで、図2は、この液体供給装置によって行われる定量吐出の1サイクル分のフローチャートを示した図である。
図示しないスタートスイッチが押されるなどしてコントローラ31に吐出開始信号が入力されると(ステップ(以下、単に「S」と記す)1)、吐出側の出力バルブ26にコントロール信号が送られて全開状態となる(S2)。そのため、これまで出力バルブ26によって遮断されていた吐出管24が連通する。
このとき薬液供給側の入力バルブ23は弁閉されており、ダイアフラムポンプ1への薬液の流入はない。また、入力バルブ23から出力バルブ26までの供給管22、吐出管24及びポンプ室11内には薬液が充填された状態にある。
【0017】
そして、出力バルブ26へのコントロール信号に続き、コントローラ31から電子レギュレータ29へ制御信号が送られ、その電子レギュレータ29による加圧室12内の圧力調整によってダイアフラムポンプ1のポンプ動作が制御されて(S3)、薬液の吐出が開始されることとなる。
ダイアフラムポンプ1は、ポンプ室11内の薬液と加圧室12内のエアとの圧力で釣り合っていたダイアフラム3が、加圧室12側のエアによって加圧される。そのため、ダイアフラム3がポンプ室11側へ膨らむように変形し、そのポンプ室11内の容積が縮小して薬液が加圧される。従って、ポンプ室11内の薬液は、流動可能な吐出管24へと押し出され、オリフィス27を通って吐出されることとなる。
【0018】
本実施の形態の液体供給装置では、吐出管24に設けられたオリフィス27によってダイアフラムポンプ1から押し出される薬液の通過流量が制限されるため、吐出管24内に背圧がかかることとなる。
その背圧は、圧力センサ25によって計測され、その値がコントローラ31へフィードバック信号として送られる。そして、その吐出管24内の流体圧力を所定の設定値で一定に保つように、電子レギュレータ29がコントローラ31からの制御信号によって制御される。ここで、図3は、ダイアフラムポンプ1の駆動制御(S3)の内容を示したフローチャートである。
【0019】
液体供給装置での吐出が開始されると、吐出管24内の圧力値が圧力センサ25によって計測され、その値がコントローラ31に読み取られる(S31)。そして、読み取られた圧力値はコントローラ31内で処理され、吐出管24内の流体圧を目標値に合わせるべく電子レギュレータ29に制御信号が送られる(S32)。
本実施の形態の液体供給装置は、この吐出管24内の流体圧を一定にすることによりオリフィス27を単位時間当たりに通過する薬液流量を一定にして定量吐出を行うものである。そこで、圧力センサ25からの信号を受けたコントローラ31によって、目標の設定圧になるように電子レギュレータ29がフィードバック制御される。
【0020】
そのため、電子レギュレータ29の駆動により加圧室12側から加圧されたダイアフラム3は、薬液とエアとの圧力バランスによってポンプ室11の容積を縮小する方向に変形を生じ、そのポンプ室11に充填された薬液が加圧されて吐出管24へと押し流される(S33)。
そして、このようにしてダイアフラムポンプ1が駆動すると、ダイアフラム3に引かれたロッド5が、その変形方向にスプリング9を押し縮めながら摺動する。このとき、マーカ10もロッド5に従ってボディ2内に進入するため、そのマーカ10の位置を位置検出センサ21によって計測することで、ダイアフラム3の変位、即ち薬液の吐出状態が確認される(S34)。
【0021】
マーカ10の位置変化により吐出が正常に行われていることが確認されると(S34:YES)、そのマーカ10の変位によって薬液の吐出が1サイクル分の目標量に達したか否かが確認される(S35)。マーカ10の変位により、ダイアフラム3の変形量が確認でき、ポンプ室11内に充填された薬液がどれだけ押し出されたかが分かるからである。
そこで、目標量の吐出が行われたことが確認されたならば(S35:YES)、ダイアフラムポンプ1の駆動が停止する。一方、まだ目標流量の吐出が行われていない場合には(S35:NO)、圧力センサ25による計測値に基づきコントローラ31が電子レギュレータ29を制御してダイアフラム3を加圧する動作(S31〜S33)が繰り返される。
【0022】
ここで、1サイクルにおける各部の状態変化について見てみる。図4は、各部の状態変化について示したグラフである。グラフAは、圧力センサ25で計測した吐出管24内の流体圧力(背圧)の値を示している。グラフBは、ダイアフラム3の変形量であり、これは位置検出センサ21で計測したマーカ10の変位量である。そして、グラフCは、電子レギュレータ29のエアの制御圧であり、グラフDは、吐出された薬液の積算流量である。
【0023】
従って、このグラフから吐出管24内の流体圧力を常に一定に保ったことによって(グラフA)、突出された薬液の積算流量が時間に比例して直線的に増加し(グラフD)、薬液が定量的に吐出されていることが分かる。
一方、エアの制御圧(グラフC)が、吐出開始時の初期値からフィードバック制御されて直線的に上昇し、その制御圧の上昇に伴って、ダイアフラム3の変形によるマーカ10の変位(グラフB)も直線的になった。
この液体供給装置は、所定流量の薬液を吐出することによって1サイクルを終了し、続いてポンプ室11への薬液充填の後に再び繰り返される。図5は、3サイクル分の状態変化を示したグラフであり、吐出管24内の流体圧力を一定にすることによって(グラフA)、薬液の定量吐出(グラフD)が繰り返し行われることが分かる。
【0024】
ところで、吐出管24に設けられたオリフィス27は、口径が極めて小さいために目詰まりを起こし、薬液の流れを止めてしまうことがある。そこで、マーカ10の変位によって薬液の吐出状態が確認され(S34)、マーカ10の変位がないことで吐出異常が確認される(S34:NO)。
ここで、図6は、オリフィス27が目詰まりしたときの状態変化をグラフに示した図である。ダイアフラム3は、オリフィス27の目詰まりによって薬液が流れないために変形が制限されてポンプ動作が行えなくなる。そのため、図6に示すように、目詰まりの起こった時点(M)からマーカ10の変位がなくなったことが示されている(グラフB1)。
【0025】
そこで、このような位置検出センサ21からの検出信号によって、コントローラ31が吐出異常を確認すると、電子レギュレータ29へ停止信号が送られ(S36)、電子レギュレータ29によるダイアフラムポンプ1の駆動が停止する(S37)。そのため、吐出管24内の流体圧力(グラフA1)及び電子レギュレータ29によるエアの制御圧(グラフC1)の変化もなくなる。
そして、1サイクルの定量吐出の終了(S35:YES)又は、ダイアフラムポンプ1の停止(S37)によって、ダイアフラムポンプ1の駆動制御を終了する。
【0026】
次ぎに図2に戻って、正常に定量吐出が終了したならば(S35:YES)、コントローラ31によって出力バルブ26が閉じられて吐出管24が遮断され(S4)、続いて入力バルブ23が開けられて供給管22がポンプ室11と薬液供給源との間で連通する(S5)。
入力バルブ23を開弁して薬液の供給が可能となると、電子レギュレータ29の駆動によって加圧室12内のエア圧が下げられ、ダイアフラム3の吸引動作によって吸い上げられた薬液が拡張したポンプ室12内に充填される(S6)。
そして、次の吐出に備えて再び入力バルブ23が閉じられて(S7)、1サイクル分の定量吐出が終了する。
【0027】
よって、本実施の形態の液体供給装置では、微少量の薬液を定量的に吐出するために、オリフィス27によって生じる吐出管24内の圧力を一定にして薬液を吐出するようにしたので、ダイアフラム3の分解能や、ダイアフラム3のストローク長さとポンプ室11の体積変化との直線性の悪さなどに影響されず、微少量の液体を正確に定量吐出することが可能となった。
また、加圧室12へエアを送り込んでダイアフラム3を直接加圧するようにしたので、そのダイアフラム3両面の差圧が少なくなって変形動作のバランスが良くなり、加えてダイアフラム3自身の耐久性も向上した。
【0028】
また、ダイアフラム3は、リニアガイド6を摺動するロッド5により支持される点からも変形動作のバランスが良く、ダイアフラム3の駆動による薬液の吐出量とそのダイアフラム3の変形を検出するためのマーカ10の変位との対応が正確になり、位置検出センサ21による正確な吐出状態の検出が行える。
また、ダイアフラム3は、従来例で示したベローズのように、薬液が溜まりやすい蛇腹のような滞留部ができにくいので、滞留した薬液による純度の低下を防ぐことができる。
また、口径の極めて小さいオリフィス27に薬液が詰まった場合にでも、ダイアフラム3の動きから異常を検知することで、装置に無理な負荷をかけることなく駆動を停止させ、その後の処理を迅速に行うことができる。
【0029】
ところで、以上の第1実施の形態ではダイアフラムポンプ1による液体供給装置を示して説明したが、従来例で示したと同様にベローズポンプを使用するものであってもよい。そこで、ベローズポンプについても簡単に説明する。図7は、第2実施の形態の液体供給装置を示したブロック図であり、第1実施の形態のダイアフラムポンプ1に換えてベローズポンプ41を使用したものである。
ベローズポンプ41は、薬液を流動させるポンプ本体42とポンプを駆動させるシリンダ51とが一体に構成されている。ポンプ本体42は、そのポンプ室43内にベローズ44が設けられ、また供給管22に接続する入力ポート45及び、吐出管24に接続する出力ポート46が穿設されている。
【0030】
シリンダ51は、ピストン52によって2室に仕切られ、ポンプ本体42側には加圧室53が設けられ、反対側には引っ張りバネ54が設けられている。加圧室53は、ベローズ44の内部側に連通し、その加圧室53内に供給された動作流体であるエアによってベローズ44が動作するよう構成されている。
また、ベローズ44にはピストン52に固定されたロッド56が連結され、シリンダ51から突設されたロッド56の先端が、ベローズ44の変位を位置検出センサ21によって検出できるようにマーカ57として構成されている。
そして、シリンダ51には、加圧室55側に給排気ポート55が穿設され、そこには給排気管28によって電子レギュレータ29が接続されている。
【0031】
このようなベローズポンプ41では、加圧室53内に供給されたエア圧によってベローズ44が内側から加圧され拡張し、ポンプ室43内の容積が縮小されて薬液が吐出管24側へ押し出される。
一方、加圧室53内のエア圧を下げることによってスプリング54の引っ張り力によってベローズ44が縮められて、ポンプ室43内の容積が拡張して薬液が供給管22を通って吸引され、ポンプ室43内に充填される。
【0032】
そこで、このようなベローズポンプ41を備えた液体供給装置では、オリフィス27によって生じる吐出管24内の流体圧が圧力センサ25で計測され、そのフィードバック信号に基づいて電子レギュレータ29がコントローラ31によって制御される。そのため、加圧室53内のエア圧、即ちベローズ44の加圧力が調整される。
従って加圧室53内のエア圧が調整されれば、前記第1実施の形態と同様、図4に示すように吐出管24内の流体圧が一定になって(グラフA)、薬液が定量吐出される(グラフD)。そして、1サイクル分の吐出量を示すベローズ44の変形量がマーカ57の変位量に基づいて計測され、ベローズポンプ41の駆動停止が制御される。
【0033】
よって、本実施の形態の液体供給装置によれば、前記第1実施の形態と同様に、微少量の薬液を定量的に吐出するためにオリフィス27によって生じる吐出管24内の圧力を一定にして薬液を吐出するようにしたので、ベローズ44の分解能や、ベローズ44のストローク長さとポンプ室43の体積変化との直線性の悪さなどに影響されず、微少量の液体を正確に定量吐出することが可能となった。
【0034】
なお、本発明は前記実施の形態のものに限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施の形態では、容積可変部材としてダイアフラム及びベローズを示して説明したが、この他ベロフラムやピストンなどであってもよい。
また、例えば前記実施の形態では、ダイアフラムやベローズを駆動させるためにエアによる動作流体の流体圧を駆動力としたが、流体を使用せずにステッピングモータを駆動手段とするものであってもよい。
また、例えば前記実施の形態では、ダイアフラムなどの変位測定に位置検出センサとしてレーザ変位計を使用したが、ポテンショメータなどを使用するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、液体を充填するポンプ室の一部をダイアフラムで形成し、そのダイアフラムの駆動によりポンプ室内の液体に圧力を加えて該液体を吐出するポンプを備えた液体供給装置において、ポンプのポンプ室に連通した液体吐出側の流路に設けられたオリフィスと、ダイアフラムの中心位置に固定されたロッドをリニアガイドに貫通した支持部と、ロッドの延長線上に設けられたマーカの位置を検出してダイアフラムの変位を計測する変位量計測手段と、オリフィスの上流側流路内の流体圧力を計測する圧力検出手段と、ダイアフラムを駆動させる駆動手段と、圧力検出手段による計測値に基づいて、オリフィスの上流側流路内の流体圧力を一定にするように駆動手段を制御し、変位量計測手段が計測したダイアフラムの変位量から液体の吐出状態を確認して目標量の吐出が行われたときに駆動手段を停止する制御手段とを有する構成としたので、微少量の液体を正確に定量吐出する液体供給装置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液体供給装置にかかる第1実施の形態を示したブロック図である。
【図2】 第1実施の形態の液体供給装置によって行われる定量吐出のフローチャートを示した図である。
【図3】 ダイアフラムポンプ1の駆動制御(S3)の内容を示したフローチャートである。
【図4】 液体供給装置各部の状態変化について示したグラフである。
【図5】 3サイクル分の状態変化を示したグラフである。
【図6】 オリフィス27が目詰まりしたときの状態変化をグラフに示した図である。
【図7】 本発明の液体供給装置にかかる第2実施の形態を示したブロック図である。
【図8】 従来の液体供給装置を示したブロック図である。
【符号の説明】
1 ダイアフラムポンプ
3 ダイアフラム
11 ポンプ室
12 加圧室
21 位置検出センサ
22 供給管
23 入力バルブ
24 吐出管
25 圧力センサ
26 出力バルブ
27 オリフィス
28 給排気管
29 電子レギュレータ
31 コントローラ

Claims (5)

  1. 液体を充填するポンプ室の一部をダイアフラムで形成し、そのダイアフラムの駆動によりポンプ室内の液体に圧力を加えて該液体を吐出するポンプを備えた液体供給装置において、
    前記ポンプのポンプ室に連通した液体吐出側の流路に設けられたオリフィスと、
    前記ダイアフラムの中心位置に固定されたロッドをリニアガイドに貫通した支持部と、
    前記ロッドの延長線上に設けられたマーカの位置を検出して前記ダイアフラムの変位を計測する変位量計測手段と、
    前記オリフィスの上流側流路内の流体圧力を計測する圧力検出手段と、
    前記ダイアフラムを駆動させる駆動手段と、
    前記圧力検出手段による計測値に基づいて、前記オリフィスの上流側流路内の流体圧力を一定にするように前記駆動手段を制御し、前記変位量計測手段が計測した前記ダイアフラムの変位量から前記液体の吐出状態を確認して目標量の吐出が行われたときに前記駆動手段を停止する制御手段とを有することを特徴とする液体供給装置。
  2. 請求項1に記載の液体供給装置において、
    前記駆動手段は、前記ダイアフラムによって仕切られた加圧室内に供給する動作流体の圧力調整を行うためのレギュレータであることを特徴とする液体供給装置。
  3. 請求項1に記載の液体供給装置において、
    前記ダイアフラムは、ボディ内の空間を仕切ることにより加圧室と前記ポンプ室を形成するものであって、中心位置が前記ロッドに固定される固定プレートを固定されて平らであり、前記中心位置の周りが前記ポンプ室側に突出するように湾曲しており、
    前記駆動手段は、動作流体の圧力調整を行うためのレギュレータであって、前記加圧室に連通するように前記ボディに穿設された給排気ポートに接続され、
    前記ポンプ室の液体と前記加圧室の動作流体との圧力バランスによって前記ダイアフラムを変位させ、前記ポンプ室から液体を吐出し、又は、前記ポンプ室に液体を充填することを特徴とする液体供給装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の液体供給装置において、
    前記ダイアフラムの変位を計測して前記オリフィスによる目詰まりを検出することを特徴とする液体供給装置。
  5. 液体を充填するポンプ室の一部をダイアフラムで形成したポンプを備え、そのダイアフラムの駆動によりポンプ室内の液体に圧力を加えて該液体を定量的に吐出する液体供給装置において、
    前記ダイアフラムの中心位置に固定されたロッドをリニアガイドに貫通した支持部と、
    前記ロッドの延長線上に設けられたマーカの位置を検出して前記ダイアフラムの変位を計測する変位量計測手段と、を有し、
    通過流量を制限した前記ポンプの吐出側流路内の流体圧を計測し、吐出側流路の流体圧を一定にすべく、その計測値に基づいて前記ダイアフラムの駆動をフィードバック制御し、前記変位量計測手段が計測した前記ダイアフラムの変位量から前記液体の吐出状態を確認して目標量の吐出が行われたときに前記ダイアフラムの駆動を停止することを特徴とする液体供給装置。
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