JPH11343899A - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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JPH11343899A
JPH11343899A JP14891598A JP14891598A JPH11343899A JP H11343899 A JPH11343899 A JP H11343899A JP 14891598 A JP14891598 A JP 14891598A JP 14891598 A JP14891598 A JP 14891598A JP H11343899 A JPH11343899 A JP H11343899A
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fuel
stroke
injection
intake
fuel injection
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JP14891598A
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Katsuhiko Miyamoto
勝彦 宮本
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも吸気行程と圧縮行程で燃料噴射を
行う内燃機関において常に最適な吸入空気量の予測を可
能にする。 【解決手段】 排気行程が燃料噴射の開始時期となる54
5 度BTDCのエアフローセンサ33の信号によるA/N(n-2)
を用いる場合、1行程前のエアフローセンサ33の信号
によるA/N(n-3)との差ΔA/N3を2倍してA/N(n-2)に加減
してA/N(n)を予測し、また、吸気行程が燃料噴射の開始
時期となる365 度BTDCのエアフローセンサ33の信号に
よるA/N(n-1)を用いる場合、A/N(n-2)との差ΔA/N2をA/
N(n-1)に加減してA/N(n)を予測し、圧縮行程が燃料噴射
の開始時期となり185 度BTDCのエアフローセンサ33の
信号によるA/N(n)を用いる場合、そのままA/N(n)を吸入
空気量A/NQとし、常に最適な吸入空気量の予測を可能に
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料噴射を少なく
とも吸気行程と圧縮行程で行う内燃機関に関し、加減速
時における吸入空気量の最適化を企図したものである。
【0002】
【従来の技術】吸気管に燃料を噴射して吸入空気と混合
し、燃焼室に混合気を導入するようにした一般的な4サ
イクルの内燃機関(MPIエンジン)では、排気行程終
了時に燃料量の決定及び燃料噴射を行っている。燃料量
の決定に際しては、排気行程の2行程後である吸気行程
の終了時における吸入空気量を予測し、吸入空気量に応
じて燃料量が決定されていた。
【0003】MPIエンジンにおける燃料量の決定及び
燃料噴射の状況を図10に基づいて説明する。図10に
はMPIエンジンの行程状況を示してある。
【0004】図において、クランク角信号SGT の各立ち
下がり部は、それぞれクランクシャフトが5度BTDC、18
5 度BTDC、365 度BTDC、545 度BTDCの位置にある状態に
なっている。545 度BTDCから365 度BTDCまでの間が排気
行程で、365 度BTDCから185度BTDCまでの間が吸気行程
で、185 度BTDCから5度BTDCまでの間が圧縮行程で、5
度BTDCから545 度BTDCまでの間が爆発行程となってい
る。
【0005】MPIエンジンでは、燃料噴射弁から燃料
を噴射させるための駆動パルスの状態を表すインジェク
タ信号INJ で示すように、排気行程で駆動パルスを発生
させて排気行程で燃料を噴射するようにしている。クラ
ンク角信号SGT の各立ち下がり毎にセンサによりA/N
(1行程当たりの吸気量)が検出されており、排気行程
開始直前(図中Q点)におけるA/N に基づいて燃料量
(駆動パルスの長さ)を決定している。
【0006】排気行程で燃料を噴射する場合の目標空燃
比の基となる実際のA/N は、吸気行程終了時(図中S
点)のA/N である。定常運転時では、図中実線で示すよ
うに、Q点からS点に至るA/N は略一定になっているた
め、Q点におけるA/N に基づいて燃料量を決定してもS
点における実際のA/N と略同じになるが、加速時には、
図中二点鎖線で示すように、Q点からS点に至るA/N は
増加状態になる。このため、加速時にQ点におけるA/N
に基づいて燃料量を決定した場合、実際のS点でのA/N
は燃料量に対して過多となり目標空燃比に対して実際の
空燃比がリーンとなってしまう。逆に、減速時には実際
のS点でのA/N は燃料量に対して過少となり目標空燃比
に対して実際の空燃比がリッチとなってしまう。
【0007】そこで、各行程の終了時のA/N と前行程の
終了時のA/N とを比較し、その変化量が所定量を越えた
場合は、加減速状態であるとして、Q点におけるA/N を
補正して実際の吸入空気量を予測し、燃料量を決定する
ようにしている。即ち、図に二点鎖線で示すように、Q
点の1行程前のP点からQ点に至るまでにA/N に所定量
を越える変化があった場合(変化量ΔA/N )、Q点にお
けるA/N(Q)にΔA/N の2倍を加減算し、S点におけるA/
N(S)としている。
【0008】つまり、 A/N(S)=A/N(Q)±(|ΔA/N |×2) として実際の吸入空気量を予測して燃料量を決定してい
る。これにより、加減速時にA/N が変化した場合であっ
ても、実際の吸入空気量に応じた適正な吸入空気量を予
測することができる。
【0009】近年、有害排出ガス成分の低減や燃費の向
上等を図るため、吸気管内に燃料を噴射する吸気管噴射
エンジンに代えて、燃焼室内に直接燃料を噴射する多気
筒型筒内噴射エンジンが種々提案されている。多気筒型
筒内噴射エンジンは、主として吸気行程で燃料噴射が行
なわれる吸気行程噴射モードと、主として圧縮行程で燃
料噴射が行なわれる圧縮行程噴射モードとが運転状態に
応じて切換えられるようになっている。多気筒型筒内噴
射エンジンでは、運転条件により、燃料噴射の開始時
期、燃料量の決定時期が、排気行程、吸気行程及び圧縮
行程と変更されるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した多気筒型筒内
噴射エンジンでは、燃料噴射の開始時期、燃料量の決定
時期が、排気行程、吸気行程及び圧縮行程と運転条件に
より変更されるため、MPIエンジンにおける実際の吸
入空気量の予測の手法をそのまま適用すると、適正な吸
入空気量を予測することができない事態が生じてしま
う。
【0011】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、燃料噴射を少なくとも吸気行程と圧縮行程で行う内
燃機関であっても、常に最適な吸入空気量の予測ができ
る内燃機関を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成は、吸気行程で燃料噴射を行う場合には
吸気行程前に演算された演算吸入空気量を補正して吸入
空気量を決定し、圧縮行程で燃料噴射を行う場合には圧
縮行程前に演算された演算吸入空気量をそのまま吸入空
気量として決定するようにし、常に最適な吸入空気量を
予測する。
【0013】例えば、吸気行程が燃料噴射の開始時期と
なり吸気行程開始時の信号により演算吸入空気量を用い
る場合、排気行程開始時の信号による演算吸入空気量と
の差を、吸気行程開始時の信号による演算吸入空気量に
加減して吸入空気量と決定する。また、圧縮行程が燃料
噴射の開始時期となり圧縮行程直前の信号により演算吸
入空気量を用いる場合、そのまま吸入空気量として設定
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の実施
形態例を説明する。図1には本発明の一実施形態例に係
る多気筒型筒内噴射内燃機関の概略構成、図2には燃料
噴射制御マップを示してある。
【0015】多気筒型筒内噴射内燃機関としては、例え
ば、燃料を直接燃焼室に噴射する筒内噴射型直列4気筒
ガソリンエンジン(筒内噴射エンジン)1が適用され
る。筒内噴射エンジン1は、燃焼室や吸気装置及び排気
ガス再循環装置(EGR装置)等が筒内噴射専用に設計
されている。
【0016】筒内噴射エンジン1のシリンダヘッド2に
は各気筒毎に点火プラグ3が取り付けられると共に、各
気筒毎に電磁式の燃料噴射弁4が取り付けられている。
燃焼室5内には燃料噴射弁4の噴射口が開口し、燃料噴
射弁4から噴射される燃料が燃焼室5内に直接噴射され
るようになっている。筒内噴射エンジン1のシリンダ6
にはピストン7が上下方向に摺動自在に支持され、ピス
トン7の頂面には半球状に窪んだキャビティ8が形成さ
れている。キャビティ8により、吸気流に通常のタンブ
ル流とは逆の逆タンブル流を発生させるようになってい
る。また、各気筒の所定のクランク位置でクランク角信
号SGT を出力するベーン型のクランク角センサ31が設
けられ、クランク角センサ31はエンジン回転速度を検
出可能としている。
【0017】シリンダヘッド2には燃焼室5を臨む吸気
ポート9及び排気ポート10が形成され、吸気ポート9
は吸気弁11の駆動によって開閉され、排気ポート10
は排気弁12の駆動によって開閉される。排気ポート1
0には大径の排気ガス再循環ポート(EGRポート)1
3が分岐している。
【0018】吸気ポート9には吸気管14が接続され、
吸気管14には図示しないサージタンク、スロットルボ
デー等が接続されている。また、吸気管14にはエアク
リーナ32が接続され、エアクリーナ32を介して導入
される吸入空気量はカルマン渦式のエアフローセンサ3
3によって検出される。
【0019】一方、排気ポート10には排気管15が接
続され、排気管15には触媒16及び図示しないマフラ
ーが備えられている。また、EGRポート13は大径の
EGRパイプ17を介して吸気管14側に接続され、E
GRパイプ17にはステッパモータ式のEGR弁18が
設けられている。
【0020】車両には電子制御ユニット(ECU)23
が設けられ、このECU23には、入出力装置、制御プ
ログラムや制御マップ等の記憶を行う記憶装置、中央処
理装置及びタイマやカウンタ類が備えられている。EC
U23によって筒内噴射エンジン1の総合的な制御が実
施される。クランク角センサ31やエアフローセンサ3
3の各種センサ類の検出情報はECU23に入力され、
ECU23は各種センサ類の検出情報に基づいて、燃料
噴射モードや燃料噴射量を始めとして点火時期やEGR
ガスの導入量等を決定し、燃料噴射弁4や点火プラグ
3、EGR弁18等を駆動制御する。
【0021】上述した筒内噴射エンジン1では、吸気ポ
ート9から燃焼室5内に流入した吸気流が逆タンブル流
を形成し、逆タンブル流を利用しながら燃焼室5の頂部
中央に配設された点火プラグ3の近傍のみに少量の燃料
を集め、点火プラグ3から離隔した部分で極めてリーン
な空燃比状態とする。点火プラグ3の近傍のみを理論空
燃比又はリッチな空燃比とすることで、安定した層状燃
焼(層状超リーン燃焼)を実現しながら燃料消費を抑制
する。この場合の最適な燃料噴射のタイミングとして
は、圧縮行程後期である。
【0022】また、このエンジンから高出力を得る場合
には、インジェクタ8からの燃料を燃焼室1全体に均質
化し、燃焼室1内を理論空燃比やリーン空燃比の混合気
状態にさせて予混合燃焼を行う。もちろん、理論空燃比
による方がリーン空燃比によるよりも高出力が得られる
ため、この際にも、燃料の霧化及び気化が十分に行なわ
れるようなタイミングで燃料噴射を行ない、効率よく高
出力を得るようにしている。この場合の最適な燃料噴射
のタイミングとしては、吸気流を利用して燃料の霧化及
び気化を促進できるように、吸気行程中には燃料噴射を
終えるように設定する。
【0023】ECU23は、スロットル弁の開度に応じ
たスロットル電圧から得た目標出力相関値、例えば、目
標平均有効圧Petとエンジン回転速度とに基づき、図2
の燃料噴射マップから現在の燃料噴射領域を検索して燃
料噴射モードを決定する。これにより、各燃料噴射モー
ドでの目標空燃比に応じた燃料噴射量が決定され、この
燃料噴射量に応じて燃料噴射弁4が駆動制御されると共
に、図示しない点火コイルが駆動制御される。また、同
時にEGR弁18の開閉制御も実施される。
【0024】アイドル運転時や低速走行時等の低負荷域
では、燃料噴射領域は、リーン領域として図2中の後期
噴射リーンモード(圧縮リーンモード)が選択される。
この場合、リーンな空燃比となるように目標空燃比がエ
アフローセンサ33からの吸入空気量信号やエンジン回
転速度等に基づき設定される。そして、目標空燃比に応
じた燃料噴射量が設定され、この燃料噴射量に応じた燃
料噴射を圧縮行程で行うように燃料噴射弁4が駆動制御
される。
【0025】定速走行時等の中負荷領域では、負荷状態
やエンジン回転速度に応じて、リーン領域として図2中
の前期噴射リーンモード(吸気リーンモード)、あるい
はストイキオフィードバックモードになる。前期噴射リ
ーンモードでは、エアフローセンサ33からの吸入空気
量信号やエンジン回転速度等に基づき目標空燃比を算出
し、比較的リーンな空燃比となるように燃料噴射を吸気
行程で行うように燃料噴射弁4が駆動制御される。
【0026】上述した筒内噴射エンジン1における燃料
量の決定及び燃料噴射の状況を図3に基づいて説明す
る。図3には筒内噴射エンジンの行程状況を示してあ
る。
【0027】図において、クランク角信号SGT の各立ち
下がり部は、それぞれクランクシャフトが5度BTDC、18
5 度BTDC、365 度BTDC、545 度BTDCの位置にある状態に
なっている。545 度BTDCから365 度BTDCまでの間が排気
行程で、365 度BTDCから185度BTDCまでの間が吸気行程
で、185 度BTDCから5度BTDCまでの間が圧縮行程で、5
度BTDCから545 度BTDCまでの間が爆発行程となってい
る。
【0028】この筒内噴射エンジン1では、燃料噴射弁
4から燃料を噴射させるための駆動パルスの状態を表す
インジェクタ信号INJ で示すように、運転状況に応じて
排気行程終了近傍で駆動パルスを発生させて排気行程で
燃料の噴射が開始される(図中Aで示す)場合と、吸気
行程で駆動パルスを発生させて吸気行程で燃料の噴射が
開始される(図中Bで示す)場合と、圧縮行程で駆動パ
ルスを発生させて圧縮行程で燃料の噴射が開始される
(図中Cで示す)とがある。
【0029】クランク角信号SGT の各立ち下がり毎にエ
アフローセンサ33によりA/N (1行程当たりの吸気
量)が演算されている(演算吸気量)。排気行程で燃料
の噴射が開始される場合、排気行程開始時(直前)にお
ける545 度BTDCのA/N (A/N(n-2)点)に基づいて燃料量
(駆動パルスの長さ)を決定し、吸気行程で燃料の噴射
が開始される場合、吸気行程開始時(直前)における36
5 度BTDCのA/N (A/N(n-1)点)に基づいて燃料量を決定
し、圧縮行程で燃料の噴射が開始される場合、圧縮行程
開始時(直前)における185 度BTDCのA/N (A/N(n)点)
に基づいて燃料量を決定する。
【0030】燃料を噴射する場合の目標空燃比の基とな
る吸入空気量A/NQは、圧縮行程開始時(直前)における
(図中A/N(n)点)のA/N を吸入空気量A/NQとして決定す
るようにしている。
【0031】定常運転時では、図中実線で示すように、
A/N(n-1)点からA/N(n)点に至るA/Nは略一定になってい
るため、排気行程や吸気行程で燃料の噴射が開始される
際にA/N(n-2)点やA/N(n-1)点におけるA/N を吸入空気量
A/NQとして決定して燃料量を設定しても、決定した吸入
空気量A/NQがA/N(n)点での実際のA/N と略同じになり、
燃料量に対して吸入空気量が適正になる。
【0032】しかし、加速時には、図中二点鎖線で示す
ように、A/N(n-2)点からA/N(n)点に至るA/N は増加状態
になる。このため、排気行程で燃料の噴射が開始される
場合の加速時に、A/N(n-2)点におけるA/N を吸入空気量
A/NQとして決定して燃料量を設定した場合、A/N(n)点で
の実際のA/N は決定した吸入空気量A/NQよりも非常に多
くなり、燃料量に対して吸入空気量が非常に過多になっ
てしまう。
【0033】また、吸気行程で燃料の噴射が開始される
場合の加速時に、A/N(n-1)点におけるA/N を吸入空気量
A/NQとして決定して燃料量を設定した場合、A/N(n)点で
の実際のA/N は決定した吸入空気量A/NQよりも多くな
り、燃料量に対して吸入空気量が過多になってしまう。
【0034】逆に、減速時にはA/N(n)点での実際のA/N
は燃料量に対して過少になってしまう。尚、圧縮行程で
燃料の噴射が開始される場合の加速時は、A/N(n)点にお
けるA/N を吸入空気量A/NQとして燃料量を設定するため
問題はない。
【0035】そこで、各行程の終了時のA/N と前行程の
終了時のA/N とを比較し、その変化量が所定量を越えた
場合は、加減速状態であるとして、A/N(n)点におけるA/
N を補正して実際の吸入空気量A/NQを決定して燃料量を
設定するようにしている。即ち、図に二点鎖線で示すよ
うに、各行程の終了時のA/N と前行程の終了時のA/Nに
所定量を越える変化があった場合(変化量ΔA/N3, ΔA/
N2, ΔA/N1)、燃料の噴射状態に応じてA/N(n)点におけ
るA/N を補正して吸入空気量A/NQを予測して決定するよ
うにしている。
【0036】図4乃至図9に基づいて燃料の噴射状態に
応じた吸入空気量A/NQの決定状況を説明する。図4乃至
図9には燃料の噴射状態に応じた燃料量の設定手順を表
すフローチャートを示してある。
【0037】図4に示すように、ステップS1で筒内噴
射エンジン1の回転速度Neが読み込まれ、ステップS2
で筒内噴射エンジン1の負荷情報が読み込まれる。読み
込まれた回転速度Ne及び負荷情報に基づいてステップS
3で図2のマップから燃料噴射終了時期(吸気行程、圧
縮行程)が設定される。そして、クランクシャフトの54
5 度BTDC、365 度BTDC、185 度BTDC及び5度BTDC毎に図
5乃至図8で示したルーチンが割り込みされて実行され
る。
【0038】つまり、吸気行程で燃料噴射が終了する場
合と、圧縮行程で燃料噴射が終了する場合とで、それぞ
れ別々に燃料量(噴射開始時期)を設定するための吸入
空気量A/NQが決定されるようになっている。
【0039】545 度BTDCの割り込みは、図5に示すよう
に、ステップS4でクランクの周期(SGT 周期)が読み
込まれ、ステップS5でエアフローセンサ33の検出値
が読み込まれる。即ち、545 度BTDCのA/N(n-2)点(図3
参照)でのA/N が読み込まれる。A/N(n-2)点で読み込ま
れたA/N (以下A/N(n-2)と記す)をステップS6で補正
して吸入空気量A/NQを決定する。即ち、図3に二点鎖線
で示すように、A/N(n-2)点の1行程前のA/N(n-3)点から
A/N(n-2)点に至るまでのA/N の変化量ΔA/N3の2倍をA/
N(n-2)に加減算し、吸入空気量A/NQを決定している。
【0040】つまり、吸入空気量A/NQを、 A/NQ=A/N(n-2)±(|ΔA/N3|×2) として演算して決定している。
【0041】決定した吸入空気量A/NQにより燃料噴射弁
4の駆動バルス幅、即ち、燃料量を算出する。そして、
ステップS7で燃料噴射終了時期と駆動パルス幅とによ
り噴射開始時期を求める。
【0042】燃料噴射終了時期と噴射開始時期とを求め
た後、ステップS8で噴射開始時期が排気行程か否かが
判断される。ステップS8で噴射開始時期が排気行程で
はないと判断された場合、噴射時期は吸気行程もしくは
圧縮行程であるのでメインの処理に戻る。ステップS8
で噴射開始時期が排気行程であると判断された場合(図
3中インジェクタ信号INJ がA)、ステップS9で噴射
開始タイマをセットすると共に、ステップS10で噴射
済フラグをセットしてメインの処理に戻る。
【0043】つまり、排気行程の終了直前に燃料噴射が
開始され吸気行程で燃料噴射が終了する場合、545 度BT
DCのA/N(n-2)に変化量ΔA/N3の2倍を加減算し、吸入空
気量A/NQを決定している。このため、図3に二点鎖線で
示すように、A/N が増加状態にあっても、吸気量を決定
するタイミングのA/N(n)点でのA/N (以下A/N(n)と記
す)を的確に予測して吸入空気量A/NQとして決定するこ
とができる。図3に実線で示すように、A/N が変化して
いない場合、変化量ΔA/N3は略0となり、同様にA/N(n)
を的確に予測して吸入空気量A/NQとして決定することが
できる。
【0044】365 度BTDCの割り込みは、図6に示すよう
に、ステップS11でクランクの周期(SGT 周期)が読
み込まれ、ステップS12でエアフローセンサ33の検
出値が読み込まれる。即ち、365 度BTDCのA/N(n-1)点
(図3参照)でのA/N が読み込まれる。ステップS13
で噴射済フラグがセットされていないか否かが判断さ
れ、噴射済フラグがセットされていなくはない、つま
り、噴射済フラグがセットされていればメインの処理に
戻る。
【0045】ステップS13で噴射済フラグがセットさ
れていないと判断された場合、ステップS14でA/N(n-
1)点で読み込まれたA/N (以下A/N(n-1)と記す)を補正
して吸入空気量A/NQを決定する。即ち、図3に二点鎖線
で示すように、A/N(n-1)点の1行程前のA/N(n-2)点から
A/N(n-1)点に至るまでのA/N の変化量ΔA/N2をA/N(n-1)
に加減算し、吸入空気量A/NQを決定している。
【0046】つまり、吸入空気量A/NQを、 A/NQ=A/N(n-1)±(|ΔA/N2|) として演算して決定している。
【0047】決定した吸入空気量A/NQにより燃料噴射弁
4の駆動パルス幅、即ち、燃料量を算出する。そして、
ステップS15で燃料噴射終了時期と駆動パルス幅とに
より噴射開始時期を求める。
【0048】燃料噴射終了時期と噴射開始時期とを求め
た後、ステップS16で噴射開始時期が吸気行程か否か
が判断される。ステップS16で噴射開始時期が吸気行
程ではないと判断された場合、噴射開始時期は圧縮行程
であるのでメインの処理に戻る。ステップS16で噴射
開始時期が吸気行程であると判断された場合(図3中イ
ンジェクタ信号INJ がB)、ステップS17 で噴射開
始タイマをセットすると共に、ステップS18で噴射済
フラグをセットしてメインの処理に戻る。
【0049】つまり、吸気行程に燃料噴射が開始され吸
気行程で燃料噴射が終了する場合、365 度BTDCのA/N(n-
1)に変化量ΔA/N2を加減算し、吸入空気量A/NQを決定し
ている。このため、図3に二点鎖線で示すように、A/N
が増加状態にあっても、吸気量を決定するタイミングの
A/N(n)を的確に予測して吸入空気量A/NQとして決定する
ことができる。図3に実線で示すように、A/N が変化し
ていない場合、変化量ΔA/N2は略0となり、同様にA/N
(n)を的確に予測して吸入空気量A/NQとして決定するこ
とができる。
【0050】185 度BTDCの割り込みは、図7に示すよう
に、ステップS21でクランクの周期(SGT 周期)が読
み込まれ、ステップS22でエアフローセンサ33の検
出値が読み込まれる。即ち、185 度BTDCのA/N(n)点(図
3参照)でのA/N が読み込まれる。ステップS23で噴
射済フラグがセットされていないか否かが判断され、噴
射済フラグがセットされていなくはない、つまり、噴射
済フラグがセットされていればメインの処理に戻る。
【0051】ステップS23で噴射済フラグがセットさ
れていないと判断された場合、噴射開始時期は圧縮行程
であるので、ステップS24でA/N(n)点で読み込まれた
A/NであるA/N(n)をそのまま吸入空気量A/NQとして決定
する。即ち、185 度BTDCのA/N(n)は、吸気量を決定する
タイミングの吸気量となっているので、図3に二点鎖線
で示すように、A/N が増加状態にあっても、そのまま吸
入空気量A/NQとして決定する。
【0052】つまり、吸入空気量A/NQを、 A/NQ=A/N(n) として演算して決定している。
【0053】決定した吸入空気量A/NQにより燃料噴射弁
4の駆動パルス幅、即ち、燃料量を算出する。そして、
ステップS25で燃料噴射終了時期と駆動パルス幅とに
より噴射開始時期を求める。この時の噴射開始時期は圧
縮行程中となる(図3中インジェクタ信号INJ がC)。
燃料噴射終了時期と噴射開始時期とを求めた後、ステッ
プS26で噴射開始タイマをセットすると共に、ステッ
プS27で噴射済フラグをセットしてメインの処理に戻
る。
【0054】つまり、圧縮行程で燃料噴射が開始され圧
縮行程で燃料噴射が終了する場合、185 度BTDCのA/N(n)
を吸入空気量A/NQとして決定している。このため、圧縮
行程で燃料噴射が開始される場合は、A/N の変化状態に
拘らず、吸気量を決定するタイミングのA/N(n)を吸入空
気量A/NQとして決定することができる。
【0055】燃料噴射が終了した5度BTDCの割り込み
は、図8に示すように、ステップS31で噴射済フラグ
をクリアして次の燃料噴射に備える。また、噴射開始時
の割り込みは、図5乃至図7の燃料噴射時にセットした
噴射開始タイマで開始された燃料噴射を終了させるた
め、図9に示すように、ステップS32で燃料終了タイ
マをセットする。
【0056】上述した筒内噴射エンジン1では、排気行
程が燃料噴射の開始時期となる545度BTDCのエアフロー
センサ33の信号によるA/N(n-2)を用いる場合、1行程
前(爆発行程)のエアフローセンサ33の信号によるA/
N(n-3)との差ΔA/N3を2倍してA/N(n-2)に加減してA/N
(n)を予測し吸入空気量A/NQを決定している。また、吸
気行程が燃料噴射の開始時期となる365 度BTDCのエアフ
ローセンサ33の信号によるA/N(n-1)を用いる場合、A/
N(n-2)との差ΔA/N2をA/N(n-1)に加減してA/N(n)を予測
し吸入空気量A/NQを決定している。更に、圧縮行程が燃
料噴射の開始時期となり185 度BTDCのエアフローセンサ
33の信号によるA/N(n)を用いる場合、そのままA/N(n)
を吸入空気量A/NQとして決定している。
【0057】このため、燃料噴射の開始を排気行程と吸
気行程及び圧縮行程で行う筒内噴射エンジン1であって
も、噴射開始時期に応じて吸気量を決定するタイミング
のA/N(n)を予測して吸入空気量A/NQとして決定すること
ができる。また、加減速時に演算吸気量A/N が増減した
場合であっても、吸気量を決定するタイミングのA/N(n)
を的確に予測して吸入空気量A/NQとして決定することが
できる。
【0058】
【発明の効果】本発明の内燃機関は、吸気行程で燃料噴
射を行う場合には吸気行程前に演算された演算吸入空気
量を補正して吸入空気量を決定し、圧縮行程で燃料噴射
を行う場合には圧縮行程前に演算された演算吸入空気量
をそのまま吸入空気量として決定するようにしたので、
噴射開始時期に応じて吸気量を決定するタイミングの演
算吸入空気量を予測して吸入空気量として決定すること
ができる。また、加減速時に演算吸気量が増減した場合
であっても、吸気量を決定するタイミングのを的確に予
測して吸入空気量として決定することができる。
【0059】この結果、少なくとも吸気行程と圧縮行程
で燃料噴射を行う内燃機関において常に最適な吸入空気
量の予測が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例に係る多気筒型筒内噴射
内燃機関の概略構成図。
【図2】燃料噴射制御マップ。
【図3】筒内噴射エンジンの行程状況説明図。
【図4】燃料の噴射状態に応じた燃料量の設定手順を表
すフローチャート。
【図5】燃料の噴射状態に応じた燃料量の設定手順を表
すフローチャート。
【図6】燃料の噴射状態に応じた燃料量の設定手順を表
すフローチャート。
【図7】燃料の噴射状態に応じた燃料量の設定手順を表
すフローチャート。
【図8】燃料の噴射状態に応じた燃料量の設定手順を表
すフローチャート。
【図9】燃料の噴射状態に応じた燃料量の設定手順を表
すフローチャート。
【図10】MPIエンジンの行程状況説明図。
【符号の説明】
1 多気筒型筒内噴射内燃機関(筒内噴射エンジン) 2 シリンダヘッド 4 燃料噴射弁 5 燃焼室 6 シリンダ 7 ピストン 9 吸気ポート 10 排気ポート 23 ECU 31 クランク角センサ 33 エアフローセンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射を少なくとも吸気行程と圧縮行
    程で行う内燃機関において、吸気行程で燃料噴射を行う
    場合には吸気行程前に演算された演算吸入空気量を補正
    して吸入空気量を決定し、圧縮行程で燃料噴射を行う場
    合には圧縮行程前に演算された演算吸入空気量をそのま
    ま吸入空気量として決定することを特徴とする内燃機
    関。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012163010A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関の制御装置
EP2975243A1 (en) * 2014-06-30 2016-01-20 Mitsubishi Jidosha Kogyo K.K. Fuel injection control apparatus

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