JPH11343596A - 電着塗料の膜濾過の前濾過方法 - Google Patents

電着塗料の膜濾過の前濾過方法

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JPH11343596A
JPH11343596A JP10164460A JP16446098A JPH11343596A JP H11343596 A JPH11343596 A JP H11343596A JP 10164460 A JP10164460 A JP 10164460A JP 16446098 A JP16446098 A JP 16446098A JP H11343596 A JPH11343596 A JP H11343596A
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JP
Japan
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filtration
membrane
supplied
electrodeposition
filtrate
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JP10164460A
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English (en)
Inventor
Shinji Mizuno
進二 水野
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前濾過装置を備えた電着塗料のリサイクルシ
ステムにおいて、前濾過装置のフィルタの目詰まりに起
因して生じる、濾液量の急低下や、ファウリングによる
濾過膜の性能劣化を防止する方法を提供することであ
る。 【解決手段】 電着塗料を前濾過装置(3)に供給し前
濾過した後、次いで膜濾過装置(4)に供給し膜濾過し
て、その濃縮液は電着槽(1)に、そして濾液は電着槽
(1)に併設された濾液水洗槽(6)に供給し、濾液水
洗槽(6)からの洗浄液を電着槽(1)に供給するよう
にした電着塗料の膜濾過の前濾過方法において、電着塗
料を前濾過装置(3)に供給し前濾過する際、前濾過装
置(3)の濾過フィルタ表面の濾過残滓を常時もしく
は、間欠的に取り除きながら前濾過することを特徴とす
る電着塗料の膜濾過の前濾過方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】自動車、家電製品等で代表さ
れる工業製品の電着塗装工程において、電着塗料の膜濾
過の濾液量を安定化させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来自動車や家電製品等の電着塗装工程
においては、図1に示されるように電着槽1内の電着塗
料を膜濾過装置4に供給し、膜濾過して電着塗料の濃縮
液と濾液とに分別し前者は電着槽1に、そして後者は電
着槽1の後段に設けられた濾液水洗槽6に供給し、濾液
水洗槽6からの洗浄液を電着槽1に供給するようにした
電着塗料のリサイクルシステム(5は、膜濾過装置4の
濾過膜の逆洗装置である。)が採用されている。
【0003】ところで、この電着塗料のリサイクルシス
テムでは、膜濾過装置4へ粗大粒子(例えば、粒径が1
00μmを越えるような塗料カス、錆等の粒子)が混入
して、膜濾過装置4の塗料流路を閉塞し、膜面での電着
塗料の線速が下がることにより、膜面へ濃度分極層、ゲ
ル層が生成して濾液量が急激に低下したり、粗大粒子混
入による膜破れが生じることがある。このような事故を
未然に防ぐため、膜濾過装置4の電着塗料の流入側の手
前に、前濾過装置3が配置されている。そしてこの装置
3のフィルタとしては、フィラメントワインディング、
多孔体プラスチック成型品等のカートリッジフィルタや
布製、不織布製等のバッグーフィルタ、あるいは金網、
プラスチック製網等のスクリーンフィルタ等の孔径10
0μm程度のフィルタが用いられている。
【0004】しかしながら、これらのフィルタを用いた
前濾過フィルタ3は、何れも使用している内に急激に目
詰まりを起こし、濾過量が急低下して、膜濾過装置4へ
の電着塗料供給量が不足するという現象が生ずる場合が
多かった。そして、膜濾過装置4への電着塗料供給量が
不足すると、その膜面で濃縮層やゲル層が生成し、前記
したと同様に濾液量が急激に低下したり、ファウリング
による濾過膜の性能劣化を引き起こす結果となる。前濾
過装置3のフィルタが徐々に目詰まりする場合には、適
宜、そのフィルタを交換することで対処できるが、その
目詰まりは急激に生じるので、それに伴って生じる濾液
量の急低下や、ファウリングによる濾過膜の性能劣化を
防止することは出来なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題点(課題)を解決するためになされたものであつて、
その目的は、前濾過装置3のフィルタの目詰まりに起因
して生じる、濾液量の急低下や、ファウリングによる濾
過膜の性能劣化を防止する方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の電
着塗装での膜濾過装置4の前濾過装置3は、フィルタの
濾過残滓を常時抜き出すような操作がなく、いわゆる全
濾過(デッドエンド濾過)であったために、濾過残滓が
蓄積するまでは順調に濾過できるが、一定量の粗大粒子
の濾過残滓が蓄積すると、急激に目詰まりを起こして、
膜濾過装置4への供給量が急低下し、これにより膜性能
が劣化することを見いだし、これに対する解決手段を検
討する過程で本発明に到達するに至ったものである。
【0007】次に、本発明を説明すると、本発明は次の
技術手段からなるものである。電着塗料を前濾過装置3
に供給し前濾過した後、次いで膜濾過装置4に供給し膜
濾過し、その濃縮液は電着槽1に、そして濾液は電着槽
1に併設された濾液水洗槽6に供給し、濾液水洗槽6か
らの洗浄液を電着槽1に供給するようにした電着塗料の
膜濾過の前濾過方法において、電着塗料を前濾過装置3
に供給し前濾過する際、前濾過装置3の濾過フィルタ表
面の濾過残滓を常時取り除きながら前濾過する電着塗料
の膜濾過の前濾過方法。
【0008】次に、図2〜4を用いて、本発明の特徴を
詳しく説明する。本発明の特徴は、電着塗料を前濾過装
置3に供給し前濾過する際、前濾過装置3の濾過フィル
タ表面の濾過残滓を常時取り除きながら前濾過すること
である。そして、この濾過フィルタ表面の濾過残滓を常
時取り除く手段としては、具体的にはフラッシング、逆
洗、サクションスキャンニングが用いられる。フラッシ
ングとは、図2に示すように前濾過装置3に供給される
原液(電着塗料)の一部を前濾過原液側排出管7から放
出するものであるが、この操作により、濾過残滓を前濾
過装置3のフィルタの濾過面から除去することが出来
る。前濾過原液側排出管7から放出された濾過残滓は、
電着槽1に戻されるが、その他の容器に収容するように
してもよい。フラッシングは前濾過作業中連続的に行う
こともできるし間欠的に行うこともできる。
【0009】逆洗とは、図3に示すように、前濾過装置
3の前の弁を閉じて、前濾過逆洗装置5´によりその濾
過フィルタの透過側から電着塗料液を原液側(電着塗料
流入側)に送り、濾過残滓を前濾過原液側排出管7から
放出するものであるが、膜濾過装置4の濾液逆洗装置5
によりこの操作を行うことも出来、更に前記フラッシン
グ操作と組み合わせて行うことも出来る。前濾過原液側
排出管7から放出された濾過残滓は、電着槽1に戻され
るが、その他の容器に収容するようにしてもよい。サク
ションスキャンとは、図4に示すように、前濾過装置3
のフィルタの濾過面の近傍にサクション(吸引)スキャ
ナー管を設置し、これを前記フィルタの濾過面の端から
端へとスキヤンしながら、濾過残滓を抜き出すものであ
り、この操作も前濾過作業中連続的に行うこともできる
し間欠的に行うこともできる。また、このサクションス
キャンを前記逆洗操作と組み合わせて行うこともでき
る。
【0010】以上のような方法により、前濾過装置3の
濾過フィルタ表面の濾過残滓を常時取り除きながら前濾
過操作をおこなうことにより、膜濾過装置4への電着塗
料の供給量不足によつて引き起こされる、濾液量の低下
及び濾過膜の汚染による濾過性能の劣化を防止すること
が出来る。以下実施例により、更に詳しく説明する。
【0011】
【実施例】(実施例1)電着塗料の膜濾過システムの前
濾過装置3の孔径100μmのバッグフィルタの一部を
改造して、前濾過原液(電着塗料)の一部を抜き出し、
フラッシング出来るように配管した。運転圧力は、0.
3MPで、濾過流量300リットル/分で行った。この
結果、バッグフィルタの目詰まりするまでの期間が1ヶ
月から3ヶ月となり、目詰まりのパターンも急激な目詰
まりから、徐々に目詰まりするように変わり、膜濾過装
置4への電着塗料の供給量の低下による濾液量の低下、
膜汚染の問題が解決した。
【0012】(実施例2)電着塗料の膜濾過システムの
前濾過装置3の孔径75μmカートリッジフィルタの一
部を改造して、前濾過原液(電着塗料)の一部を抜き出
し、フラッシング出来るように配管した。さらに膜濾過
装置4の膜濾過の逆洗時に、前濾過装置3のへの供給弁
を閉め、濾液逆洗装置5からの逆洗液が前濾過原液側排
出管7から放出出来るようにして、運転した。運転圧力
は、0.3MPで、濾過流量300リットル/分で行っ
た。この結果、カートリッジフィルタの目詰まりするま
での期間が、2ヶ月から9ヶ月となり目詰まりのパター
ンも急激な目詰まりから、徐々に目詰まりするように変
わり、膜濾過装置4への電着塗料の供給量の低下による
濾液量の低下、膜汚染の問題が解決した。
【0013】(実施例3)電着塗料の膜濾過システムの
前濾過装置3の孔径100μmの金網フィルタの一部を
改造して、その前濾過原液側(電着塗料流入側)から濾
過残滓をサクションスキャン出来るようにした。さらに
膜濾過装置4の膜濾過の逆洗時に、前濾過装置3のへの
供給弁を閉め、濾液逆洗装置5からの逆洗液が前濾過原
液側排出管7から放出出来るようにして、運転した。運
転圧力は、0.3MPで、濾過流量300リットル/分
で行った。この結果、金網フィルタの目詰まりするまで
の期間が、1ヶ月から12ヶ月となり目詰まりのパター
ンも急激な目詰まりから、徐々に目詰まりするように変
わり、膜濾過装置4への電着塗料の供給量の低下による
濾液量の低下、膜汚染の問題が解決した。
【0014】
【発明の効果】電着塗料を前濾過装置3に供給し前濾過
する際、前濾過装置3の濾過フィルタ表面の濾過残滓を
常時取り除きながら前濾過することにより、前濾過装置
のフィルタの急激な目詰まりがなくなり、濾過膜装置へ
の塗料の供給量不足による膜濾過の濾液量低下及び膜の
ファウリングが現象がなくなり、かつ、前濾過装置のフ
ィルタの交換頻度も1/3〜1/10程度に減少させる
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電着塗装における従来の前濾過システムを説明
する図である。
【図2】本発明のフラッシングを用いた前濾過システム
を説明する図である。
【図3】本発明の逆洗を用いた前濾過システムを説明す
る図である。
【図4】本発明のサクションスキャニングを用いた前濾
過システムを説明する図である。
【符号の説明】
1 電着槽 2 供給ポンプ 3 前濾過装置 4 膜濾過装置 5 膜濾過逆洗装置 5´前濾過逆洗装置 6 濾液水洗槽 7 前濾過原液側排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 29/38 520B 580Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電着塗料を前濾過装置(3)に供給し前
    濾過した後、次いで膜濾過装置(4)に供給し膜濾過し
    て、その濃縮液は電着槽(1)に、そして濾液は電着槽
    (1)に併設された濾液水洗槽(6)に供給し、濾液水
    洗槽(6)からの洗浄液を電着槽(1)に供給するよう
    にした電着塗料の膜濾過の前濾過方法において、電着塗
    料を前濾過装置(3)に供給し前濾過する際、前濾過装
    置(3)の濾過フィルタ表面の濾過残滓を常時もしく
    は、間欠的に取り除きながら前濾過することを特徴とす
    る電着塗料の膜濾過の前濾過方法。
  2. 【請求項2】 前濾過装置(3)の濾過フィルタ表面の
    濾過残滓を常時もしくは、間欠的に取り除く手段とし
    て、フラッシング、逆洗、サクションスキャンニングを
    用いることを特徴とする請求項1の電着塗料の膜濾過の
    前濾過方法。
JP10164460A 1998-05-29 1998-05-29 電着塗料の膜濾過の前濾過方法 Pending JPH11343596A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200457159Y1 (ko) 2009-07-13 2011-12-07 (주)대성이앤지 전착도장 및 수세수 처리 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200457159Y1 (ko) 2009-07-13 2011-12-07 (주)대성이앤지 전착도장 및 수세수 처리 장치

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