JPH11342574A - 金属蒸着用ポリエチレン系フィルムおよび金属蒸着フィルム - Google Patents
金属蒸着用ポリエチレン系フィルムおよび金属蒸着フィルムInfo
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- JPH11342574A JPH11342574A JP15153498A JP15153498A JPH11342574A JP H11342574 A JPH11342574 A JP H11342574A JP 15153498 A JP15153498 A JP 15153498A JP 15153498 A JP15153498 A JP 15153498A JP H11342574 A JPH11342574 A JP H11342574A
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Abstract
ネート適性、金属光沢を損なわずに、低温シール性、ス
リップ性、抗ブロッキング性が優れた金属蒸着用ポリエ
チレン系フィルムを提供する。 【解決手段】 (A)層および(B)層の少なくとも2
層以上からなる多層の金属蒸着用ポリエチレン系フィル
ムであって、(A)層が直鎖状エチレン・α−オレフィ
ン共重合体および低密度ポリエチレンからなる樹脂組成
物であり、かつ下記物性を有し、 1)(A)層密度:0.890〜0.925g/cm3 2)(A)層表面の外部ヘーズ:5%以上 3)(A)層表面同士のシールにおいて、ヒートシール
強度0.5Kgf/15mmに達するシール温度:11
0℃以下 (B)層が金属蒸着層であり、融点100℃以上の熱可
塑性樹脂からなることを特徴とする金属蒸着用ポリエチ
レン系フィルム。
Description
レン系フィルムおよび金属蒸着フィルムに関する。さら
に詳しくは蒸着膜の接着強度、蒸着面への印刷性・ラミ
ネート適性、金属光沢を損なわず、低温シール性、抗ブ
ロッキング性、スリップ性が改良された金属蒸着用ポリ
エチレン系フィルムおよび金属蒸着フィルムに関する。
が食品包装、衣料包装などの包装材料、金銀糸、ラベ
ル、ステッカー、コンデンサー等の電気材料、反射シー
ト等農業資材等に広く利用されている。特にアルミニウ
ム蒸着フィルムが包装材料に大量に使用されている。そ
の理由は光や酸素を遮断して内容物を保護できること、
美麗な金属光沢が容易に得られ、金属箔に対し低コスト
で軽量な点にある。かかる蒸着フィルムでは、フィルム
と蒸着層間の良好な接着性が要求され、また金属蒸着面
に規定した印刷を施したり、蒸着面保護のためトップコ
ートを施したり、アンカーコート剤を塗布した後ポリオ
レフィン、ナイロン、ポリエステル、エバール等の樹脂
を押出ラミネートあるいはドライラミネートすることが
広く行われるため、蒸着面は良好な印刷適性・ラミネー
ト適性を有する必要がある。また被蒸着基材は通常包装
材料の最内層として使用され、包装材料の高速生産性の
点から良好なヒートシール性を保有している必要があ
る。さらに蒸着むらがなく美麗な光沢を有する等の蒸着
外観に優れていなければならない。
ルムに金属蒸着する際、ポリオレフィン系樹脂中に含ま
れる中和剤、分散剤、スリップ剤、酸化防止剤等の添加
剤の表面への移行や転写等により蒸着面(金属面)の濡
れ性が不良となって印刷や他のフィルムとの接着性が低
下し大きな問題となる。そのため種々改良がなされてい
る。例えば特開昭56−167732号公報では、ポリ
オレフィン樹脂100重量部に対し酸化防止剤、スリッ
プ剤、中和剤および帯電防止剤を総量0.2重量部以下
添加した樹脂組成物が提案されており、その実施例とし
て高密度ポリエチレンが用いられている。また特開昭5
9−11249号公報では、ポリプロピレン系樹脂につ
いて記載されている。
ロピレンは低温ヒートシール性が悪く、包装材料の高速
生産性といった点で劣る。一方ポリオレフィンフィルム
のうち低温ヒートシール性、引き裂き強度、引っ張り強
度、伸び、耐衝撃性等の機械的強度に優れる直鎖状エチ
レン・α−オレフィン共重合体については特開平7−4
1571号公報があり、同様に酸化防止剤等の添加剤の
添加量を規定しており接着性については十分であるが、
直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体は高密度ポリ
エチレン、ポリプロピレンに比べ、抗ブロッキング性が
十分ではなかった。また特開平6−270357号公報
では、同じく抗ブロッキング性解消という理由から直鎖
状エチレン・α−オレフィンの密度を0.930g/c
m3以上と規定されているが、低温シール性について十
分とはいえない。また抗ブロッキング性を改良するため
直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体に高密度ポリ
エチレンを配合してなる組成物から得られたフィルムに
ついて特開平3−30940号公報があるが、高密度ポ
リエチレンは融点が高く低温ヒートシールに劣り包装材
料の高速生産性について十分ではない。
する課題は、蒸着膜の接着強度、蒸着面への印刷性・ラ
ミネート適性、金属光沢を損なわずに、低温シール性、
スリップ性、抗ブロッキング性が優れた金属蒸着用ポリ
エチレン系フィルムおよび金属蒸着フィルムを提供する
ことである。
た結果、ポリエチレン系フィルムの非蒸着面の表面状態
を特定することにより上記課題の全てが解決でき、非常
に優れた低温シール性を有するフィルムを得ることを見
いだし本発明を完成するに至った。
層の少なくとも2層以上からなる多層の金属蒸着用ポリ
エチレン系フィルムであって、(A)層が直鎖状エチレ
ン・α−オレフィン共重合体および低密度ポリエチレン
からなる樹脂組成物であり、かつ下記物性を有し、 1)(A)層密度:0.890〜0.925g/cm3 2)(A)層表面の外部ヘーズ:5%以上 3)(A)層表面同士のシールにおいて、ヒートシール
強度0.5Kgf/15mmに達するシール温度:11
0℃以下 (B)層が金属蒸着層であり、融点100℃以上の熱可
塑性樹脂からなることを特徴とする金属蒸着用ポリエチ
レン系フィルムであることを特徴とする。
る低密度ポリエチレンの重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が10以上である
ことを特徴とする。
リエチレン系フィルムの(B)層表面に金属が蒸着され
ている金属蒸着フィルムであることを特徴とする。
鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体と低密度ポリエ
チレン組成物は、密度が0.890〜0.925g/c
m3となるよう配合することが低温シール性、機械的強
度、抗ブロッキング性の点から好ましい。密度0.89
0g/cm3未満ではフィルムの抗ブロッキング性が悪
化し、フィルム巻き取り時にシワやコブが発生し好まし
くなく、密度0.925g/cm3を越えるとシール強
度0.5Kgf/15mmに達するシール温度が110
℃を越え、低温シール性が悪化するするため好ましくな
い。
−オレフィン共重合体のコモノマーであるαーオレフィ
ンとは、一般式R−CH=CH2(式中Rは炭素数1〜
14のアルキル基を示す)で表される物で、その具体例
を示せばプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−
デセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン、1
−ノネン、4−メチル−1−ヘキセン等が挙げられる。
かかるコモノマー含量は特に限定するものではないが、
0.1〜10モル%が好ましい。
合体は、その密度(JIS K6760)が0.880
〜0.930g/cm3、好ましくは0.890〜0.
925g/cm3である。該共重合体の密度が0.88
0g/cm3未満では、該共重合体の融点が下がる結果
ブロッキングが発生しやすくなり、0.930g/cm
3を越えると低温ヒートシール性が悪くなり包装材料の
高速生産性に欠けるため好ましくない。
エチレン・αーオレフィン共重合体が、エチレンと炭素
数3〜20のα−オレフィンとの共重合体で、GPCよ
り求められる重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)の比(Mw/Mn)が3以下でありかつ、DS
Cにより測定される融点が1つで65〜125℃の範囲
であると、抗ブロッキング性、スリップ性の点で更に好
ましい。
層表面の外部ヘーズは5%以上であり、好ましくは7%
以上である。本発明における外部ヘーズとは、後述の実
施例記載の方法で測定されるものであり、フィルム表面
荒さの指標として用いられるものである。表面荒さが大
きいと外部ヘーズ値は大きくなる。
性が悪く、フィルム巻き取り時にシワやコブが発生し好
ましくない。尚、直鎖状エチレン・α−オレフィン共重
合体および高圧法低密度ポリエチレンの混合物である
(A)層表面の外部ヘーズは工業的には40%が上限で
ある。
て、ヒートシール強度0.5Kgf/15mmに達する
シール温度は110℃以下である。本発明におけるヒー
トシール強度とは、後述の実施例記載の方法で測定され
るものである。本蒸着フィルムは通常包装材料の最内層
として使用され、包装材料の密閉性の点から高いシール
強度が必要である。また包装材料の高速生産性の点か
ら、良好な低温シール性を保有している必要がある。ヒ
ートシール強度0.5Kgf/15mmに達するシール
温度が110℃を越えると低温シール性が悪化するする
ため好ましくない。また、抗ブロッキング性に優れるこ
とから、ヒートシール強度0.5Kgf/15mmに達
するシール温度は80℃以上が好ましい。
は、高圧ラジカル重合法で製造されたもので、その密度
が0.910〜0.940g/cm3であるのが好まし
い。密度がこの範囲外のものを高圧法で工業的に製造す
ることは困難である。
GPCより求められる重量平均分子量(Mw)と数平均
分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が10以上であり、
12以上がさらに好ましく、いわゆるオートクレーブ法
で製造されたものが特に好ましい。このGPCより求め
られる重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
の比(Mw/Mn)が10以上の低密度ポリエチレンを
用いると外部ヘーズ5%以上が得られやすく、抗ブロッ
キング性、スリップ性が改良されるため好ましい。Mw
/Mnが10以下のものを用いると、外部ヘーズ5%以
上が得られにくく好ましくない。
フィン共重合体の配合割合は30〜95重量%であり、
好ましくは40〜90重量%である。この範囲未満では
エチレン・α−オレフィン共重合体フィルムの特徴であ
る引裂強度、引張強度、伸び、耐衝撃強度等の機械的強
度が低下し、この範囲を越えると加工性が悪くなる。次
に本発明の金属蒸着ポリエチレン系フィルムにおいてポ
リエチレン系フィルムを得る成形加工方法は、Tダイ
法、インフレーション法等いずれの形態であってもよ
い。
せる方法、コーティング法等いずれの方法であっても目
的のフィルムを得ることができる。また構成としては、
外部ヘーズ5%以上を有する(A)層と蒸着面となる
(B)層の少なくとも2層以上からなり、(B)層は金
属蒸着面の光沢の点から外部ヘーズ4%以下が特に好ま
しい。(A)層フィルム単独では、蒸着面の外部ヘーズ
が高いことにより蒸着光沢が悪化する。
あり、(B)層は融点が100℃以上の熱可塑性樹脂か
らなるものである。(B)層の熱可塑性樹脂としては、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−
1、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニ
ルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、
ポリウレタン等を挙げることができ、(B)層はこれら
の樹脂単独でもよく、あるいはこれら2種以上の混合
物、あるいはこれら1種以上の積層物から選ぶことがで
きる。(B)層の融点が100℃未満では金属蒸着時に
フィルム表面が軟化し金属光沢が低下するため好ましく
ない。
フィルムの組成物中には、金属との蒸着強度や金属蒸着
表面の塗れ性が悪化しない範囲でシリカ、炭酸カルシウ
ム、アルミノケイ酸ナトリウム等の無機粒子や、ポリメ
チルメタクリレート、ポリスチレン、ポリアミド等のポ
リマー粒子、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、
エルカ酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、エチ
レンビスステアリン酸アミド、エチレンビスエルカ酸ア
ミド、ステアリン酸モノグリセライド、ステアリン酸ト
リグリセライド、ヒドロキシ脂肪酸アミン、アミノ脂肪
酸ナトリウム塩等の有機物、その他公知のスリップ剤、
帯電防止剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線防止剤・吸
収剤、核剤を添加しても良い。
(B)層表面に金属蒸着を施す前に蒸着強度を増大させ
るための公知の方法が採用できる。これら公知の方法を
具体的に開示すれば、該フィルムにコロナ放電処理、火
炎処理、プラズマ処理、オゾン処理等の表面処理を施す
方法等が挙げられる。上記表面処理の場合は放電後のJ
IS K6768で測定したぬれ指数が37dyne/
cm以上となるように処理するのが好ましく、39dy
ne/cm以上が特に好ましい。
方法は、特に限定するものではなくバッチ式または連続
式真空蒸着で電熱加熱、スパッタリング、イオンプレー
ティング、イオンビーム等の公知の手段を用いることが
できる。このように得られる蒸着フィルムの蒸着層の厚
みは接着性、耐久性、経済性の点から一般的には数十〜
数百オングストロームである。
ウム、金、銀、銅、亜鉛、ニッケル、クロム、チタン、
セレン、ゲルマニウム、スズ等が挙げられるが、作業
性、光沢、安全性等からアルミニウムが好ましい。
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。なお実施例および比較例における性能の測定は下記
の方法によった。
製、1級流動パラフィン)で処理し、ヘーズが既知であ
るガラス板にシワが入らないように張り付け、ASTM
D1003に従いヘーズを測定する(値a)。次にフ
ィルム両面を上記同様処理し、同様にヘーズを測定する
(内部ヘーズ、値b)。その後下記式に従い、計算す
る。 (値a−ガラス板ヘーズ)−(値b−ガラス板ヘーズ×
2枚分)
装置名「DSC−7」)を用いて測定した。DSC炉内
で試料を200℃で5分間溶融させた後、10℃/分の
冷却速度で30℃まで下げて固化(結晶化)した試料に
ついて、10℃/分の速度で昇温させて得られる吸熱曲
線の最大ピーク位置の温度を融点として測定した。
(Mn) MwとMnはウォーターズ(株)社製 150CALC
/GPC(カラム;東ソー(株)製、GMHHR−H
(S),7.8mmIDX30cmを3本、溶媒:2,
4−トリクロロベンゼン、温度;140℃、流量;1.
0ml/分、注入濃度;30mg/30ml(注入量3
00μl))を用いるゲルパーミェーションクロマトグ
ラフィー法により測定した。なお、カラム溶出体積は東
ソー(株)製の標準ポリスチレンを用いて、ユニバーサ
ルキャリブレーション法により校正した。
cm2、時間1秒の条件でヒートシールし、オートグラ
フを用い剥離速度300mm/分で剥離したときの剥離
強度を測定した。
5cm四方のプラスチック板を乗せ、5kgの荷重をか
け40℃×24時間放置する。常温になるまで空冷した
後、300mm/分の速度で剪断剥離強度を測定した。
300gf/25cm2以下であれば抗ブロッキング性
に優れていると評価した。
みで塗布し、その上に15μm厚みの二軸延伸ナイロン
フィルムを貼り合わせた後、40℃で48時間エージン
グした。オートグラフを用い速度300m/分でナイロ
ンフィルムと蒸着フィルム間の剥離強度(単位;gf/
15mm)を測定した。通常蒸着基材フィルムと蒸着層
間で剥離する。
測定した。
重ね合わせ、5kgf/25cm3荷重をかけ40℃の
オーブン中に24時間放置後、ASTMD523に準拠
し蒸着面のぬれ指数(単位:dyne/cm)を測定し
た。良好な印刷・ラミネート適性を有するためには、こ
のぬれ指数が37dyne/cm以上必要であり、ぬれ
指数が37dyne/cm以上を○、ぬれ指数が37d
yne/cm未満を×とした。
つMw/Mnが4.0のエチレン・1−ヘキセン共重合
体80重量部と密度0.920g/cm3かつMw/M
nが20の低密度ポリエチレン20重量部配合し、さら
に酸化防止剤を0.重量部添加し,スリップ剤を添加し
ない混合物を、(B)層用の樹脂として融点126℃、
密度0.935g/cm3かつMw/Mnが4.0のエ
チレン・1−ヘキセン共重合体100重量部に対し、酸
化防止剤を0.1重量部添加し,スリップ剤を添加しな
い混合物を、それぞれ55mm径/45mm径よりなる
共押出機およびこれに連結した2.0mmのスリットを
有する直径75mmの環状ダイからなるインフレーショ
ン成形機を用いて、樹脂温度170℃、ブロー比2.
3、(A)層および(B)層の厚み比率が1:1になる
条件で溶融押出後空冷し、(B)層表面にコロナ放電処
理を施した後速度10m/分で巻取り厚み40μm、処
理面のぬれ指数が40dyne/cmの筒状積層フィル
ムを得た。
ットし、10-4torr以下の真空下でフィルムのコロ
ナ処理面にアルミニウム蒸着を施して蒸着膜の厚みが4
50オングストロームの蒸着フィルムを得た。
に示す。低温シール性、蒸着光沢に優れ、かつブロッキ
ングの無い蒸着フィルムを得ることができた。
リエチレンの配合割合が50重量部/50重量部である
以外は実施例1と同様にして蒸着フィルムを得た。低温
シール性、蒸着光沢に優れ、かつブロッキングのない蒸
着フィルムを得ることができた。
0.905g/cm3かつMw/Mnが2.5である以
外は実施例1と同様にして蒸着フィルムを得た。低温シ
ール性、蒸着光沢に優れ、かつブロッキングのない蒸着
フィルムを得ることができた。
Mw/Mnが4.0のエチレン・1−ヘキセン共重合体
80重量部と密度0.920g/cm3かつMw/Mn
が20の低密度ポリエチレン20重量部配合し、さらに
酸化防止剤を0.1重量部添加し、スリップ剤を添加し
ない混合物を、55mm径よりなる押出機およびこれに
連結した2.0mmのスリットを有する直径75mmの
環状ダイからなるインフレーション成形機を用いて、樹
脂温度170℃、ブロー比2.3の条件で溶融押出後空
冷し、その片面にコロナ放電処理を施した後速度10m
/分で巻取り厚み40μm、処理面のぬれ指数が40d
yne/cmのフィルムを得た。この処理面と(B)層
となる融点265℃の二軸延伸ポリエステルフィルム
(二村化学製、商品名PE2001)をドライラミネー
トで貼り合わせて40℃で48時間エージングした。そ
の(B)層表面にアルミニウムを450オングストロー
ム蒸着し、蒸着フィルムを得た。
cm3かつMw/Mnが5.0である以外は実施例1と
同様にして蒸着フィルムを得たが、(A)層表面の外部
ヘーズ値が低く、抗ブロッキング性が悪く、シワおよび
コブが発生した。
0.935g/cm3である以外は比較例1と同様にし
て蒸着フィルムを得たが、外部ヘーズ値が低く、抗ブロ
ッキング性が悪く、シワおよびコブが発生した。また低
温シール性も劣っていた。
0.905g/cm3かつMw/Mnが2.5である以
外は比較例1と同様にしてフィルムを得たが、抗ブロッ
キング性が著しく悪く、シワおよびコブの発生がひどい
ため蒸着フィルムを得ることができなかった。
m3の高密度ポリエチレンに変更した以外は実施例1と
同様にして蒸着フィルムを得たが、低温シール性が劣っ
ていた。
度0.905g/cm3かつMw/Mnが2.5のエチ
レン・1−ヘキセン共重合体、低密度ポリエチレンとし
て密度0.905g/cm3かつMw/Mnが20の低
密度ポリエチレン、(B)層用の樹脂として融点95℃
のエチレン・1−ヘキセン共重合体を用いた以外は、実
施例1と同様にして蒸着フィルムを得たが、蒸着面光沢
が劣っていた。
接着強度、蒸着面への印刷性・ラミネート適性を損なわ
ず、低温シール性が非常に良好であり、スリップ性、抗
ブロッキング性が改良された金属蒸着用ポリエチレン系
フィルムおよび金属蒸着フィルムを得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)層および(B)層の少なくとも2
層以上からなる多層の金属蒸着用ポリエチレン系フィル
ムであって、(A)層が直鎖状エチレン・α−オレフィ
ン共重合体および低密度ポリエチレンからなる樹脂組成
物であり、かつ下記物性を有し、 1)(A)層密度:0.890〜0.925g/cm3 2)(A)層表面の外部ヘーズ:5%以上 3)(A)層表面同士のシールにおいて、ヒートシール
強度0.5Kgf/15mmに達するシール温度:11
0℃以下 (B)層が金属蒸着層であり、融点100℃以上の熱可
塑性樹脂からなることを特徴とする金属蒸着用ポリエチ
レン系フィルム。 - 【請求項2】 請求項1に記載の低密度ポリエチレン
が、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の
比(Mw/Mn)が10以上であることを特徴とする金
属蒸着用ポリエチレン系フィルム。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の金属蒸
着用ポリエチレン系フィルムの(B)層表面に金属が蒸
着されていることを特徴とする金属蒸着フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15153498A JP4051133B2 (ja) | 1998-06-01 | 1998-06-01 | 金属蒸着用ポリエチレン系フィルムおよび金属蒸着フィルム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15153498A JP4051133B2 (ja) | 1998-06-01 | 1998-06-01 | 金属蒸着用ポリエチレン系フィルムおよび金属蒸着フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11342574A true JPH11342574A (ja) | 1999-12-14 |
JP4051133B2 JP4051133B2 (ja) | 2008-02-20 |
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ID=15520626
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15153498A Expired - Fee Related JP4051133B2 (ja) | 1998-06-01 | 1998-06-01 | 金属蒸着用ポリエチレン系フィルムおよび金属蒸着フィルム |
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---|---|
JP (1) | JP4051133B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012095601A (ja) * | 2010-11-02 | 2012-05-24 | Japan Polyethylene Corp | 農業用フィルム及びその製造方法 |
US10357940B2 (en) | 2014-08-07 | 2019-07-23 | Dow Global Technologies Llc | Multilayer metallized cast film and packaging made therefrom |
-
1998
- 1998-06-01 JP JP15153498A patent/JP4051133B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012095601A (ja) * | 2010-11-02 | 2012-05-24 | Japan Polyethylene Corp | 農業用フィルム及びその製造方法 |
US10357940B2 (en) | 2014-08-07 | 2019-07-23 | Dow Global Technologies Llc | Multilayer metallized cast film and packaging made therefrom |
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Date | Code | Title | Description |
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