JPH11342545A - 熱交換器用パイプの製造方法 - Google Patents
熱交換器用パイプの製造方法Info
- Publication number
- JPH11342545A JPH11342545A JP10166132A JP16613298A JPH11342545A JP H11342545 A JPH11342545 A JP H11342545A JP 10166132 A JP10166132 A JP 10166132A JP 16613298 A JP16613298 A JP 16613298A JP H11342545 A JPH11342545 A JP H11342545A
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- JP
- Japan
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- pipe
- heat
- film
- impregnated
- heat exchanger
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、ウィーピング性及び耐硫酸性に秀
れた熱交換器用パイプの製造方法を提供することを目的
とする。 【解決手段】 引抜成形パイプ1の外周に耐熱性フィル
ム4を被覆し、この耐熱性フィルム4の上に熱硬化性樹
脂を含浸させた強化繊維2を巻回し、熱硬化性樹脂を加
熱硬化させる方法である。
れた熱交換器用パイプの製造方法を提供することを目的
とする。 【解決手段】 引抜成形パイプ1の外周に耐熱性フィル
ム4を被覆し、この耐熱性フィルム4の上に熱硬化性樹
脂を含浸させた強化繊維2を巻回し、熱硬化性樹脂を加
熱硬化させる方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器用パイプ
の製造方法に関するものである。
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、例えば火力発電所の排煙脱硫プラント内に設けられ
る熱交換器の通水パイプは高圧水が通される為、良好な
ウィーピング性が要求されるとともに、排煙にNOX,
SOXが含まれる為、耐硫酸性が要求される。
ら、例えば火力発電所の排煙脱硫プラント内に設けられ
る熱交換器の通水パイプは高圧水が通される為、良好な
ウィーピング性が要求されるとともに、排煙にNOX,
SOXが含まれる為、耐硫酸性が要求される。
【0003】本発明は、ウィーピング性,耐硫酸性に秀
れた熱交換器用パイプの製造方法を提供するものであ
る。
れた熱交換器用パイプの製造方法を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
明の要旨を説明する。
【0005】引抜成形パイプ1の外周に耐熱性フィルム
4を被覆し、この耐熱性フィルム4の上に熱硬化性樹脂
を含浸させた強化繊維2を巻回し、熱硬化性樹脂を加熱
硬化させることを特徴とする熱交換器用パイプの製造方
法に係るものである。
4を被覆し、この耐熱性フィルム4の上に熱硬化性樹脂
を含浸させた強化繊維2を巻回し、熱硬化性樹脂を加熱
硬化させることを特徴とする熱交換器用パイプの製造方
法に係るものである。
【0006】また、請求項1記載の熱交換器用パイプの
製造方法において、強化繊維2としてカーボン繊維を採
用し、熱硬化性樹脂としてフェノール樹脂を採用したこ
とを特徴とする熱交換器用パイプの製造方法に係るもの
である。
製造方法において、強化繊維2としてカーボン繊維を採
用し、熱硬化性樹脂としてフェノール樹脂を採用したこ
とを特徴とする熱交換器用パイプの製造方法に係るもの
である。
【0007】また、請求項1,2いずれか1項に記載の
熱交換器用パイプの製造方法において、内面,外面若し
くは内外面に強化繊維層を形成した引抜成形パイプ1を
採用したことを特徴とする熱交換器用パイプの製造方法
に係るものである。
熱交換器用パイプの製造方法において、内面,外面若し
くは内外面に強化繊維層を形成した引抜成形パイプ1を
採用したことを特徴とする熱交換器用パイプの製造方法
に係るものである。
【0008】
【発明の作用及び効果】引抜成形パイプ1は一方向繊維
の為、繊維間にマイクロクラックが生じ易く、ウィーピ
ング性において劣る。肉厚の薄い引抜成形パイプ1の場
合には特にウィーピングが悪い。この点、本発明は、耐
熱性フィルム4が設けられている為、引抜パイプ1内の
水は外部にしみ出ることはなく、ウィーピング性が良好
となる。
の為、繊維間にマイクロクラックが生じ易く、ウィーピ
ング性において劣る。肉厚の薄い引抜成形パイプ1の場
合には特にウィーピングが悪い。この点、本発明は、耐
熱性フィルム4が設けられている為、引抜パイプ1内の
水は外部にしみ出ることはなく、ウィーピング性が良好
となる。
【0009】また、耐熱性フィルム4の上には強化繊維
2が巻回される為、耐熱性フィルム4は確実に固定さ
れ、また、該強化繊維2により本パイプの内圧強度は高
まる。
2が巻回される為、耐熱性フィルム4は確実に固定さ
れ、また、該強化繊維2により本パイプの内圧強度は高
まる。
【0010】また、強度繊維2としてカーボン繊維を採
用し、また、熱硬化性樹脂としてフェノール樹脂を採用
することで耐硫酸性に秀れたものとなる。
用し、また、熱硬化性樹脂としてフェノール樹脂を採用
することで耐硫酸性に秀れたものとなる。
【0011】
【発明の実施の態様】本実施例の構成は次の通りであ
る。
る。
【0012】引抜成形パイプ1はカーボン繊維とフェノ
ール樹脂若しくはエポキシ樹脂で成形されたパイプであ
る(厚さ約1mm)。尚、引抜成形パイプ1は内面,外
面若しくは内外面にガラスクロス,カーボンクロスで強
化された樹脂層(強化繊維層)を設けても良い。
ール樹脂若しくはエポキシ樹脂で成形されたパイプであ
る(厚さ約1mm)。尚、引抜成形パイプ1は内面,外
面若しくは内外面にガラスクロス,カーボンクロスで強
化された樹脂層(強化繊維層)を設けても良い。
【0013】また、耐熱性フィルム4としては、テープ
状のフッ素樹脂フィルム(両面にセメンタブル処理(表
面荒らし処理)を施したテフロンフィルム(PTFEフ
ィルム),テドラーフィルム)や、テープ状のポリイミ
ド樹脂フィルム(両面にコロナ処理を施したカプトンフ
ィルム,ユーピレックスフィルム)が採用されている。
状のフッ素樹脂フィルム(両面にセメンタブル処理(表
面荒らし処理)を施したテフロンフィルム(PTFEフ
ィルム),テドラーフィルム)や、テープ状のポリイミ
ド樹脂フィルム(両面にコロナ処理を施したカプトンフ
ィルム,ユーピレックスフィルム)が採用されている。
【0014】また、耐熱性フィルム4の上に巻回する強
化繊維2としてはフェノール樹脂を含浸したカーボン繊
維が採用されている。
化繊維2としてはフェノール樹脂を含浸したカーボン繊
維が採用されている。
【0015】このようにした本実施例に係るパイプは、
耐熱性フィルム4及びカーボン繊維を巻回したカーボン
繊維層2aの効果により、約50kgf/cm2程度の
圧力下においてもウィーピングが生ぜず、また、耐硫酸
性にも秀れたパイプとなった。
耐熱性フィルム4及びカーボン繊維を巻回したカーボン
繊維層2aの効果により、約50kgf/cm2程度の
圧力下においてもウィーピングが生ぜず、また、耐硫酸
性にも秀れたパイプとなった。
【0016】従って、約7kgf/cm2の水圧,温度
100℃〜140℃,H2SO4環境下で使用される火力
発電所の排煙脱硫プラント内に設けられる熱交換器の通
水パイプとしては最適なものとなった。
100℃〜140℃,H2SO4環境下で使用される火力
発電所の排煙脱硫プラント内に設けられる熱交換器の通
水パイプとしては最適なものとなった。
【0017】以下に本実施例の製造方法を図1に基づい
て説明する。
て説明する。
【0018】カーボン繊維1aにフェノール樹脂若しく
はエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂1bを含浸させ、型3
を通過させて引抜成形により引抜成形パイプ1を成形
し、続いて、この引抜成形パイプ1の表面にフェノール
樹脂を含浸させて耐熱性フィルム4を巻回し、続いて、
フェノール樹脂を含浸させて縒りの少ないカーボン繊維
2を90°巻で巻回する。
はエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂1bを含浸させ、型3
を通過させて引抜成形により引抜成形パイプ1を成形
し、続いて、この引抜成形パイプ1の表面にフェノール
樹脂を含浸させて耐熱性フィルム4を巻回し、続いて、
フェノール樹脂を含浸させて縒りの少ないカーボン繊維
2を90°巻で巻回する。
【0019】尚、本実施例では、耐熱性フィルム4はフ
ィルム同志の三分の一くらいが重なるように(ラップ状
に)巻回する。
ィルム同志の三分の一くらいが重なるように(ラップ状
に)巻回する。
【0020】図中符号6は樹脂塗布装置、7は樹脂をか
きとるスクイーズ、8は加熱部、9はパイプを連続的に
引き抜くプーラー、5はマンドレルである。
きとるスクイーズ、8は加熱部、9はパイプを連続的に
引き抜くプーラー、5はマンドレルである。
【0021】尚、引抜成形パイプ1を構成するカーボン
繊維1aはガラス繊維にしてもよい。
繊維1aはガラス繊維にしてもよい。
【0022】本実施例は上述のように、耐熱性フィルム
4が設けられているから、引抜パイプ1内の水は外部に
しみ出ることはなく、ウィーピング性が良好となる。
4が設けられているから、引抜パイプ1内の水は外部に
しみ出ることはなく、ウィーピング性が良好となる。
【0023】また、耐熱性フィルム4の上にはカーボン
繊維2が巻回される為、耐熱性フィルム4は確実に固定
され、また、該カーボン繊維2の巻回により本パイプの
内圧強度は高まる。
繊維2が巻回される為、耐熱性フィルム4は確実に固定
され、また、該カーボン繊維2の巻回により本パイプの
内圧強度は高まる。
【0024】また、このカーボン繊維及びフェノール樹
脂の採用により耐硫酸性に秀れたものとなる。
脂の採用により耐硫酸性に秀れたものとなる。
【図1】本実施例に係るパイプの製造工程説明図であ
る。
る。
【図2】本実施例に係るパイプの説明図である。
1 引抜成形パイプ 2 強化繊維 4 耐熱性フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 307:04 B29L 23:00
Claims (3)
- 【請求項1】 引抜成形パイプの外周に耐熱性フィルム
を被覆し、この耐熱性フィルムの上に熱硬化性樹脂を含
浸させた強化繊維を巻回し、熱硬化性樹脂を加熱硬化さ
せることを特徴とする熱交換器用パイプの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の熱交換器用パイプの製造
方法において、強化繊維としてカーボン繊維を採用し、
熱硬化性樹脂としてフェノール樹脂を採用したことを特
徴とする熱交換器用パイプの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1,2いずれか1項に記載の熱交
換器用パイプの製造方法において、内面,外面若しくは
内外面に強化繊維層を形成した引抜成形パイプを採用し
たことを特徴とする熱交換器用パイプの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10166132A JPH11342545A (ja) | 1998-05-30 | 1998-05-30 | 熱交換器用パイプの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10166132A JPH11342545A (ja) | 1998-05-30 | 1998-05-30 | 熱交換器用パイプの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11342545A true JPH11342545A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=15825636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10166132A Pending JPH11342545A (ja) | 1998-05-30 | 1998-05-30 | 熱交換器用パイプの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11342545A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007247959A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 耐酸性固定シール用ジョイント |
WO2015056586A1 (ja) * | 2013-10-18 | 2015-04-23 | 昭和電工株式会社 | 耐スケール部材及びその製造方法 |
JP2016528063A (ja) * | 2013-06-05 | 2016-09-15 | ハチンソン | 接続ロッド、それを製造する方法、及びそれを含む航空機用の床構造体 |
-
1998
- 1998-05-30 JP JP10166132A patent/JPH11342545A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007247959A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 耐酸性固定シール用ジョイント |
JP2016528063A (ja) * | 2013-06-05 | 2016-09-15 | ハチンソン | 接続ロッド、それを製造する方法、及びそれを含む航空機用の床構造体 |
WO2015056586A1 (ja) * | 2013-10-18 | 2015-04-23 | 昭和電工株式会社 | 耐スケール部材及びその製造方法 |
JPWO2015056586A1 (ja) * | 2013-10-18 | 2017-03-09 | アイカSdkフェノール株式会社 | 耐スケール部材及びその製造方法 |
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