JPH11342160A - 寝台装置 - Google Patents

寝台装置

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JPH11342160A
JPH11342160A JP11014826A JP1482699A JPH11342160A JP H11342160 A JPH11342160 A JP H11342160A JP 11014826 A JP11014826 A JP 11014826A JP 1482699 A JP1482699 A JP 1482699A JP H11342160 A JPH11342160 A JP H11342160A
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Akio Hirose
明生 広瀬
Koichi Ono
耕一 小野
Motoyuki Adachi
元之 安達
Toru Takahashi
孝橋  徹
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Yamato Scale Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に痴呆性老人のベッドに載っている状態で
の異常を検知して通報することができる寝台装置を提供
すること。 【解決手段】 寝台8と、寝台8の寝床部11に掛かる
荷重を検出して荷重信号を生成する第1〜第4の荷重検
出器9a〜9bと、荷重信号に基づいて寝床部11上に
掛かる重量を演算する重量演算手段と、荷重信号に基づ
いて寝床部11上の使用者の体重の重心位置を演算する
重心位置演算手段と、重心位置演算手段が演算して得ら
れた複数の重心位置に基づいて重心位置の移動距離を演
算する移動距離演算手段と、重量演算手段が演算して得
られた寝床部11上の重量が所定の重量よりも軽いと
き、重心位置演算手段が演算して得られた重心位置が寝
床部11の領域(乗降部14、15)内にあるとき、又
は移動距離演算手段が演算して得られた重心位置の5つ
分の移動距離の合計移動距離が所定の上限距離よりも長
いとき、に警報を発生する表示警報部と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば痴呆性老
人、寝たきり老人等の病弱者を介護又は看護するために
適合させた寝台装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の寝台装置の一例を図8を参照して
説明する(特公平3−51411号公報参照)。この寝
台装置は、ベッド(寝台)1が備える4本の各脚部2に
荷重検出器3を設けてあり、各荷重検出器3は、体重測
定兼監視装置4と電気的に接続している。そして、この
体重測定兼監視装置4には、警報部5が電気的に接続し
ている。
【0003】この寝台装置によれば、ベッド1に患者等
の使用者が載ると、使用者の体重に相当する荷重信号を
荷重検出器3が生成してこの荷重信号が体重測定兼監視
装置4に入力する。体重測定兼監視装置4は、4つの荷
重信号の合計値を演算して使用者の体重を表示部(図示
ぜず)に表示させることができるものである。このよう
に、使用者がベッド1の寝床部6に載った状態で体重を
測定することができるので、使用者である患者又は痴呆
性老人等の体重の管理を容易に行うことができる。
【0004】そして、体重測定兼監視装置4は、ベッド
1上に掛かる使用者の体重等の荷重を適宜時間ごとに演
算して荷重値を記憶部に記憶し、前回演算して得られた
荷重値と今回演算して得られた荷重値との荷重差を演算
し、そして、この演算して得られた荷重差が予め定めた
荷重差よりも大きいか否かを判定する。そして、今回演
算して得られた荷重差が予め定めた荷重差よりも大きい
と判定したときに警報部5に警報信号を送って警報ラン
プを点灯させると共に、警報音を出力させることができ
る。これにより、使用者が例えば痴呆性老人の場合に
は、その徘徊の開始を介護者や看護人に知らせることが
できるので、痴呆性老人の事故等を未然に防止すること
が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8に示す従
来の寝台装置では、使用者である例えば痴呆性老人がベ
ッド1から降りたことを介護者等に通報することができ
るが、使用者がベッド1に載っている状態でその使用者
の異常を検知することができないという問題がある。つ
まり、痴呆性老人や寝たきり老人は、介護を求めたい意
思を介護者に的確に伝えることが困難であるので、その
ような使用者がベッド1に載っている状態でその使用者
の異常を介護者等に的確に通報できるようにすることが
強く求められている。特に、夜間では、少ない人数の介
護者や看護者が多数の老人や病人の介護等を行う必要が
あるので、ベッド1に寝ている老人等の異常を介護者等
に速やかに通報できるようにすることは、介護される老
人の健康と安全を守るために、そして介護者の労力の軽
減を図るために強く望まれているものである。そこで、
ベッド1に寝ている使用者をモニターカメラで監視する
方法があるが、この方法では使用者のプライバシーを侵
害するし、介護者が1又は多数のモニターを続けて監視
することは過酷な労働であるので、モニターカメラを使
用することができない場合が多い。
【0006】なお、使用者のベッド1に載っている状態
での異常としては、まず、使用者がベッド1上で盛んに
動くことが挙げられる。使用者が痴呆性老人の場合、自
分の住まいの布団の上と間違ってベッド1上で起立する
ことがあり、この起立しようとするときにベッド1上で
盛んに動くのである。痴呆性老人がベッド1上で起立す
ると非常に危険であるので、介護者はその老人の介護に
向かわなければならない。
【0007】そして、使用者のベッド1に載っている状
態での異常として、痴呆性老人等の使用者がベッド1の
縁に腰掛けているときも挙げることができる。老人がベ
ッド1の縁に腰を掛けている場合は、目が覚めた状態で
あり、ベッド1から降りようとするときである。夜間に
老人が目が覚めたり、ベッド1から降りようとするとき
も、介護者はその老人の介護に向かう必要がある。
【0008】本発明は、使用者のベッドに載っている状
態での異常を検知することができるようにすること、及
び使用者の異常を通報することができる寝台装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、寝台と、
この寝台の寝床部に掛かる荷重を検出して荷重信号を生
成する荷重検出手段と、上記荷重信号に基づいて上記寝
床部上の使用者の体重の重心位置を演算する重心位置演
算手段と、を具備することを特徴とするものである。第
2の発明は、第1の発明の寝台装置において、上記重心
位置演算手段が演算して得られた複数の重心位置に基づ
いて重心位置の移動距離を演算する移動距離演算手段を
具備することを特徴とするものである。第3の発明は、
第1の発明の寝台装置において、上記重心位置演算手段
が演算して得られた複数の重心位置に基づいて重心位置
の移動速度を演算する移動速度演算手段を具備すること
を特徴とするものである。第4の発明は、第1の発明の
寝台装置において、上記重心位置演算手段が演算して得
られた重心位置が上記寝床部の予め定めた領域内にある
か否かを判定する重心位置判定手段を具備することを特
徴とするものである。
【0010】第5の発明は、寝台と、この寝台の寝床部
に掛かる荷重を検出して荷重信号を生成する荷重検出手
段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の
体重の重心位置に関わる情報を演算する重心位置関連情
報演算手段と、を具備することを特徴とするものであ
る。第6の発明は、第5の発明の寝台装置において、上
記重心位置関連情報演算手段が演算して得られた情報に
基づいて重心位置の移動距離を演算する移動距離演算手
段を具備することを特徴とするものである。第7の発明
は、第5の発明の寝台装置において、上記重心位置関連
情報演算手段が演算して得られた情報に基づいて重心位
置の移動速度を演算する移動速度演算手段を具備するこ
とを特徴とするものである。第8の発明は、第5の発明
の寝台装置において、上記重心位置関連情報演算手段が
演算して得られた情報に基づいて得られた重心位置の存
在する範囲が上記寝床部の予め定めた領域内にあるか否
かを判定する重心位置存在範囲判定手段を具備すること
を特徴とするものである。
【0011】第9の発明は、第2又は第6の発明の寝台
装置において、上記移動距離演算手段が演算して得られ
た重心位置の移動距離が、予め定めた上限距離よりも長
いか否かを判定する上限距離判定手段を具備することを
特徴とするものである。第10の発明は、第2又は第6
の発明の寝台装置において、上記移動距離演算手段が演
算して得られた重心位置の移動距離が、予め定めた下限
距離よりも短いか否かを判定する下限距離判定手段を具
備することを特徴とするものである。第11の発明は、
第3又は第7の発明の寝台装置において、上記移動速度
演算手段が演算して得られた重心位置の移動速度が、予
め定めた上限速度よりも速いか否かを判定する速度判定
手段を具備することを特徴とするものである。第12の
発明は、第4の発明の寝台装置において、上記重心位置
演算手段の演算した重心位置が上記寝床部の縁部又はそ
の近傍の予め定めた領域内にあると上記重心位置判定手
段が判定したときに警報信号を生成する第1の警報手段
を具備することを特徴とするものである。
【0012】第13の発明は、第8の発明の寝台装置に
おいて、上記重心位置関連情報演算手段の演算した重心
位置の存在する範囲が、上記寝床部の縁部又はその近傍
の予め定めた領域内にあると上記重心位置存在範囲判定
手段が判定したときに警報信号を生成する第1の警報手
段を具備することを特徴とするものである。第14の発
明は、第9の発明の寝台装置において、上記移動距離演
算手段の演算した重心位置の移動距離又は2以上の移動
距離の合計移動距離が、予め定めた上限距離よりも長い
と上記上限距離判定手段が判定したときに警報信号を生
成する第2の警報手段を具備することを特徴とするもの
である。第15の発明は、第10の発明の寝台装置にお
いて、上記移動距離演算手段の演算した重心位置の移動
距離が、予め定めた下限距離よりも短いと上記下限距離
判定手段が判定したときに警報信号を生成する第3の警
報手段を具備することを特徴とするものである。第16
の発明は、第10の発明の寝台装置において、上記移動
距離演算手段の演算した重心位置の移動距離が予め定め
た下限距離よりも短いと上記下限距離判定手段が判定し
た時から、上記重心位置の移動距離が予め定めた下限距
離よりも長いと上記下限距離判定手段が判定するまでの
時間を測定する計時手段と、この計時手段の計時した時
間が予め定めた上限時間よりも長いか否かを判定する時
間判定手段と、上記計時手段の計時した時間が上記上限
時間よりも長いと上記時間判定手段が判定したときに警
報信号を生成する第3の警報手段を具備することを特徴
とするものである。第17の発明は、第11の発明の寝
台装置において、上記移動速度演算手段の演算した重心
位置の移動速度が、予め定めた上限速度よりも速いと上
記速度判定手段が判定したときに警報信号を生成する第
4の警報手段を具備することを特徴とするものである。
【0013】第18の発明は、寝台と、この寝台の寝床
部に掛かる荷重を検出して荷重信号を生成する荷重検出
手段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者
の体重の重心位置を演算する重心位置演算手段と、上記
重心位置演算手段が演算して得られた重心位置が上記寝
床部の縁部又はその近傍の予め定めた領域内にあるとき
に警報信号を生成する第1の警報手段と、上記重心位置
演算手段が演算して得られた複数の重心位置に基づいて
重心位置の移動距離を演算する移動距離演算手段と、上
記移動距離演算手段が演算して得られた重心位置の移動
距離が、予め定めた上限距離よりも長いときに警報信号
を生成する第2の警報手段と、上記重心位置の移動距離
が予め定めた下限距離よりも短いときに警報信号を生成
する第3の警報手段と、具備することを特徴とするもの
である。第19の発明は、寝台と、この寝台の寝床部に
掛かる荷重を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段
と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体
重の重心位置関連情報を演算する重心位置関連情報演算
手段と、上記重心位置関連情報演算手段が演算して得ら
れた重心位置の存在する範囲が、上記寝床部の縁部又は
その近傍の予め定めた領域内にあるときに警報信号を生
成する第1の警報手段と、上記重心位置関連情報演算手
段が演算して得られた情報に基づいて重心位置の移動距
離を演算する移動距離演算手段と、上記移動距離演算手
段が演算して得られた重心位置の移動距離が、予め定め
た上限距離よりも長いときに警報信号を生成する第2の
警報手段と、上記重心位置の移動距離が予め定めた下限
距離よりも短いときに警報信号を生成する第3の警報手
段と、具備することを特徴とするものである。
【0014】第20の発明は、第1乃至第19のいずれ
か1つの発明の寝台装置において、上記荷重信号に基づ
いて上記寝床部上に掛かる重量を演算する重量演算手段
と、この重量演算手段が演算して得られた上記寝床部上
の重量が予め定めた下限重量よりも軽いときに警報信号
を生成する第5の警報手段と、具備することを特徴とす
るものである。第21の発明は、第1乃至第20のいず
れか1つの発明の寝台装置において、上記荷重検出手段
は、上記寝床部に掛かる荷重を3箇所で検出することを
特徴とするものである。第22の発明は、第1乃至第2
0のいずれか1つの発明の寝台装置において、上記荷重
検出手段は、上記寝床部に掛かる荷重を2箇所で検出す
ることを特徴とするものである。
【0015】第1の発明によると、荷重検出手段が寝台
の寝床部に掛かる荷重を検出し、この寝床部に掛かる荷
重と対応する荷重信号に基づいて重心位置演算手段が寝
床部上の使用者の体重の重心位置を演算することができ
る。第2及び第6の各発明によると、移動距離演算手段
が寝床部上の使用者の重心位置の移動距離を演算するこ
とができる。第3及び第7の各発明によると、移動速度
演算手段が寝床部上の使用者の重心位置の移動速度を演
算することができる。第4の発明によると、寝床部上の
使用者の重心位置が寝床部の予め定めた領域内にあるか
否かを重心位置判定手段が判定することができる。
【0016】第5の発明によると、荷重検出手段が寝台
の寝床部に掛かる荷重を検出し、この寝床部に掛かる荷
重と対応する荷重信号に基づいて重心位置関連情報演算
手段が寝床部上の使用者の体重の重心位置に関わる情報
を演算することができる。第8の発明によると、寝床部
上の使用者の重心位置の存在する範囲が寝床部の予め定
めた領域内にあるか否かを重心位置存在範囲判定手段が
判定することができる。第9の発明によると、寝床部上
の使用者の重心位置の移動距離が、予め定めた上限距離
よりも長いか否かを上限距離判定手段が判定することが
できる。第10の発明によると、寝床部上の使用者の重
心位置の移動距離が、予め定めた下限距離よりも短いか
否かを下限距離判定手段が判定することができる。
【0017】第11の発明によると、寝床部上の使用者
の重心位置の移動速度が、予め定めた上限速度よりも速
いか否かを速度判定手段が判定することができる。第1
2又は第13の発明によると、寝床部上の使用者の重心
位置又は重心位置の存在する範囲が、寝床部の縁部又は
その近傍の予め定めた領域内にあると重心位置判定手段
又は重心位置存在範囲判定手段が判定したときに第1の
警報手段が警報信号を生成することができる。第14の
発明によると、寝床部上の使用者の重心位置の移動距離
又は2以上の移動距離の合計移動距離が、予め定めた上
限距離よりも長いと上限距離判定手段が判定したときに
第2の警報手段が警報信号を生成することができる。
【0018】第15の発明によると、寝床部上の使用者
の重心位置の移動距離が、予め定めた下限距離よりも短
いときに第3の警報手段が警報信号を生成することがで
きる。第16の発明によると、寝床部上の使用者の重心
位置の移動距離が予め定めた下限距離よりも短いと下限
距離判定手段が判定した時から、重心位置の移動距離が
予め定めた下限距離よりも長いと下限距離判定手段が判
定するまでの時間を計時手段が測定し、そして、この計
時手段の計時した時間が予め定めた上限時間よりも長い
か否かを時間判定手段が判定する。そして、計時手段の
計時した時間が上限時間よりも長いと時間判定手段が判
定したときに、第3の警報手段が警報信号を生成するこ
とができる。
【0019】第17の発明によると、寝床部上の使用者
の重心位置の移動速度が、予め定めた上限速度よりも速
いときに第4の警報手段が警報信号を生成することがで
きる。第18の発明は、第12、第14及び第15の発
明を組み合わせたものであり、各発明と同等に作用す
る。第19の発明は、第13、第14及び第15の発明
を組み合わせたものであり、各発明と同等に作用する。
第20の発明によると、寝床部上の重量を重量演算手段
が演算することができ、重量演算手段が演算して得られ
た寝床部上の重量が予め定めた下限重量よりも軽いとき
に、第5の警報手段が警報信号を生成することができ
る。第21、第22の発明によると、3箇所又は2箇所
に設けてある荷重検出手段の生成する荷重信号に基づい
て第1乃至第20の各発明と同様の作用をなす。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る寝台装置の一実施形
態を各図を参照して説明する。この実施形態の寝台装置
は、例えば痴呆性老人が入居又は滞在している老人保健
施設等の各部屋に設置されて利用することができるもの
である。これらの各部屋に設置された多数の寝台装置
は、図2のブロック図に示すように、例えば介護者や看
護者が待機しているナースステーション等の待機室に設
けられている表示警報部7と電気的に接続されている。
各図に示す8は寝台、9(9a〜9b)は第1〜第4の
荷重検出器、10はコントローラである。
【0021】寝台8は、図1に示すように、従来公知の
ものであり、平面形状が長方形の寝床部11を備えてい
る。この寝床部11は、夫々がキャスタで形成されてい
る4つの脚部12で支持されている。この4つの脚部1
2は、寝床部11の互いに平行する長いほうの縁に沿っ
て2つずつ配置され、寝床部11と平行する平面内の長
方形の各頂点と対応する4箇所に設けてある。更に、こ
の4つの脚部12は、寝床部11の2本の対角線の交点
(中央部O)とこの4つの脚部12の2本の対角線の交
点(0)とが上方から見て一致するように配置してあ
る。また、寝床部11の4つの各縁部に沿って4つの柵
13(13a〜13d)を設けてあり、寝床部11上の
使用者が寝床部11から落ちないようにしている。ただ
し、互いに平行する長い方の2つの各縁部に設けられて
いる2つの柵13aと13bは、寝床部11の長い方の
縁部の約1/2の長さに形成してあり、この寝台8の使
用者は、寝床部11の柵13が設けられていない両側の
互いに対向する2箇所の乗降部14、15からこの寝台
8に対して乗り降りすることができるようになってい
る。
【0022】各荷重検出器9(9a〜9b)は、円板状
であり、中央の上面が窪んだ形状である。そして、図1
に示すように、4つの各脚部12の下に敷かれており、
各脚部12を介してこの寝台8の荷重を支えている。こ
の4つの各荷重検出器9は、それぞれが支持する荷重に
相当する荷重信号を生成して、これら各荷重信号を各荷
重検出器9と電気的に接続するコントローラ10に出力
する。
【0023】コントローラ10は、図には示さないが、
中央演算処理装置(CPU)と記憶部を備えている。記
憶部には、図6及び図7のフローチャートに示す演算処
理をCPUに行わせるための各種プログラム、及び各種
データを記憶しているし、所望のデータやプログラムを
記憶することができるものである。コントローラ10
は、重心位置演算手段、重量演算手段、移動距離演算手
段、アクティビティレベル演算手段、移動速度演算手段
(アクティビティ速度演算手段)、重量判定手段、第5
の警報手段、重心位置判定手段、第1の警報手段、上限
距離判定手段、第2の警報手段、下限距離判定手段、計
時手段、時間判定手段、第3の警報手段、速度判定手
段、及び第4の警報手段を備えている。
【0024】また、コントローラ10の上面には、図3
(a)の平面図に示すように、この寝台装置の電源のO
Nスイッチ16とOFFスイッチ17、第1〜第5の機
能選択スイッチ18(18a〜18e)、荷重検出器9
の零点補正用スイッチ19、各荷重検出器9のスパン調
整用スイッチ20(20a〜20d)を設けてある。第
1〜第5の機能選択スイッチ18(18a〜18e)
は、この寝台装置が備えている対応する重量判定機能
(スイッチ18a)、上限距離判定機能(スイッチ18
b)、速度判定機能(スイッチ18c)、重心位置判定
機能(スイッチ18d)、及び下限距離判定機能(スイ
ッチ18e)ごとに設けてあり、各機能のうち所望の機
能を作動させるための選択スイッチである。荷重検出器
9のスパン調整用スイッチ20は、対応する荷重検出器
9ごとに4つ設けてあり、各荷重検出器9のスパンを調
整するためのものである。各荷重検出器9のスパンの調
整をすることにより、図1に示す寝床部11の中央部O
に使用者の重心が位置しているときに、重心位置演算手
段が演算した体重の重心位置を中央部Oに一致させるこ
とができる。
【0025】そして、コントローラ10の1つの側面に
は、図3(b)の側面図に示すように、4つの荷重検出
器9が接続される4つのレセプタクル21(21a〜2
1d)を設けてある。また、コントローラ10の他の1
つの側面には、図3(c)の側面図に示すように、ナー
スコールレセプタクル22、及び閾値設定装置23が接
続されるレセプタクル24を設けてある。ナースコール
レセプタクル22は、表示警報部7と接続されている。
表示警報部7は、寝台装置を使用する痴呆性老人等の使
用者を介護又は看護する介護者又は看護者が待機してい
る例えばナースステーション(待機室)に設置されてい
る。表示警報部7は、図2に示すように、多数の寝台装
置に設けられている各コントローラ10と接続してお
り、各コントローラ10から警報信号が入力すると、警
報信号を出力した寝台装置を使用する使用者が異常な状
態であることを看護者に通報するために、その寝台装置
の番号等を表示すると共に、警報音を発生するものであ
る。レセプタクル24は、RS232Cケーブル25を
介して閾値設定装置23が接続されるものである。閾値
設定装置23は、パーソナルコンピュータと所定のプロ
グラムで構成されており、重量判定手段、重心位置判定
手段、上限距離判定手段、下限距離判定手段、速度判定
手段、及び時間判定手段のそれぞれの判定の基準となる
閾値を設定するための装置である。なお、閾値設定装置
23は、コントローラ10とは別個の装置としたが、閾
値設定装置23をコントローラ10に組み込んだ構成と
してもよい。
【0026】重心位置演算手段は、4つの荷重検出器9
の生成する4つの荷重信号が入力する所定時間ごとに、
これら4つの荷重信号に基づいて寝床部11上の使用者
の体重の重心位置を演算する手段である。つまり、重心
位置演算手段は、コントローラ10に設けられているマ
ルチプレクサを介してCPUに入力する4つの荷重信号
に基づいて寝床部11上の使用者の体重の重心位置を演
算するものである。この体重の重心位置座標(X、Y)
(以下、「重心座標(X、Y)」という。)は、図1及
び図4(a)に示すX、Yの直交座標で表される。この
X、Y座標は、寝床部11上の中央部OをX、Y座標の
原点とし、X軸が寝床部11の長さ方向と平行し、Y軸
が寝床部11の幅方向と平行している。
【0027】次に、重心位置演算手段が体重の重心位置
を演算する方法を説明する。4つの第1〜第4の荷重検
出器9(9a〜9d)が生成する荷重信号は、コントロ
ーラ10に入力するが、寝床部11に使用者が載ってい
ない状態での各荷重信号W10〜W40が0となるようにコ
ントローラ10によって零点補正されている。ここで、
寝床部11に使用者が載ったときに、使用者の体重によ
って第1〜第4の荷重検出器9a〜9dが生成する各荷
重信号の増大分をW1 〜W4 とすると、下記(1)、
(2)式により寝床部11上の使用者の重心座標(X、
Y)を演算することができる。
【0028】 X=(W1 +W2 −W3 −W4 )・(1/WT )・(BX/2)・・(1) Y=(W1 +W3 −W2 −W4 )・(1/WT )・(BY/2)・・(2) ただし、 X ;寝床部11の中央部Oを原点0とする図4(a)
に示すX軸方向の座標 Y ;原点を0とする図4(a)に示すY軸方向の座標 BX;寝台8の脚部12のX軸方向の間隔 BY;寝台8の脚部12のY軸方向の間隔 WT ;寝床部11上の使用者の体重 である。なお、使用者の体重WT は、WT =W1 +W2
+W3 +W4 であり、この体重WT は、重量演算手段が
演算する。
【0029】使用者の重心座標(X、Y)及び体重WT
は、第1〜第4の荷重検出器9a〜9dの荷重信号W1
〜W4 がコントローラ10に入力するたびに演算され
る。つまり、コントローラ10のマルチプレクサに入力
する各荷重信号W1 〜W4 は、このマルチプレクサのチ
ャンネルの切り替えによって0.15秒毎に順にCPU
に入力し、0.15秒×4=0.6秒で4つの荷重信号
1 〜W4 のCPUへの入力が完了する。従って、重心
位置演算手段は、0.6秒毎に重心座標(X、Y)を演
算し、この演算により得られた重心座標(X、Y)は、
CPUと接続する記憶部(図示せず)に記憶される。ま
た、重量演算手段は、使用者の体重WT を演算し、この
体重WT も記憶部に記憶されると共に、コントローラ1
0の表示部(図示せず)に表示される。
【0030】移動距離演算手段は、重心位置演算手段が
演算して得られた前回の重心座標(XK-1 、YK-1 )と
今回の重心座標(XK 、YK )との間の直線距離(移動
距離)Dを演算する手段である。移動距離Dは、ピタゴ
ラスの定理より、 D={(XK −XK-1 2 +(YK −YK-1 2 1/2 ・・・(3) を演算することにより求められる。ただし、Kは、1、
2、・・・であり、移動距離演算手段が演算した重心座
標に付した番号である。アクティビティレベル演算手段
は、移動距離演算手段により0.6秒毎に順次演算して
得られる移動距離Dのうち、最新の5つ分の移動距離D
の和AD(合計移動距離)を順次演算する手段であり、
移動距離演算手段に含まれる。従って、ADは0.6秒
毎に更新される。このADをアクティビティレベルと言
う。アクティビティレベルADは、体重WT の重心移動
の3秒間の総和であり、寝床部11上の使用者の活動量
を0.6秒毎に表している。ただし、アクティビティレ
ベル演算手段は、最新の5つ分の移動距離Dの和ADを
演算して、このADをアクティビティレベルとしたが、
これに代えて、アクティビティレベル演算手段は、最新
の5つ以外の例えば4つ分又は6つ分等の移動距離Dの
和ADを演算して、このADをアクティビティレベルと
してもよい。更に、移動距離Dをアクティビティレベル
ADとしてもよい。
【0031】移動速度演算手段(アクティビティ速度演
算手段)は、重心位置演算手段が順次演算して得られる
最新の2つの重心座標(X、Y)に基づいて重心位置の
移動速度AVを演算する手段である。この移動速度AV
は、寝床部11上の使用者の活動性を0.6秒毎に表し
ており、使用者の突発的な動きを検出することができ、
アクティビティ速度AVと言う。アクティビティ速度A
Vは、0.6秒当たりの重心の移動距離Dで表される。
勿論、移動距離D/0.6秒を演算して得られた速度を
アクティビティ速度としてもよい。
【0032】重量判定手段は、重量演算手段が演算して
得られた使用者の体重WT 、即ち、寝床部11上の重量
が予め設定されている下限重量w1 よりも軽いか否かを
判定する手段である。この予め設定されている下限重量
1 は表1に示すように、30kgの閾値として設定さ
れている。寝床部11上の重量が下限重量w1 よりも軽
いと重量判定手段が判定したときは、使用者が寝床部1
1から降りていると判定することができ、この判定がさ
れたときは、第5の警報手段が警報信号を生成し、介護
者が待機している部屋に設置されている表示警報部7が
作動する。介護者は、表示警報部7の表示及び警報音に
よって当該使用者の離床を認識し、使用者のもとに行く
ことができる。これによって、使用者が痴呆性老人であ
る場合は、徘徊を防止することができる。
【0033】
【表1】
【0034】重心位置判定手段は、重心位置演算手段が
演算して得られた重心座標(X、Y)が、図5に示す寝
床部11の縁部とその近傍の予め設定されている領域R
1 又はR2 の範囲内にあるか否かを判定する手段であ
る。この領域R1 及びR2 は、表1に示すように、初期
設定値20cm<X<70cm、かつ、|Y|>20c
mとして設定されている。重心座標(X、Y)が領域R
1 又はR2 の範囲内(寝床部11の乗降部14、15)
に入っていると重心位置判定手段が判定したときは、使
用者が目を覚まし、寝床部11の縁に例えば端座して離
床する前の状態にあると判定することができ、この判定
がされたときは、第1の警報手段が警報信号を生成し、
表示警報部7が作動する。介護者は、表示警報部7の表
示及び警報音によって当該使用者の行動を認識し、使用
者の離床の補助をするために使用者のもとに行くことが
できる。逆に、使用者が着床しようとするときも、重心
座標(X、Y)が領域R1 又はR2 の範囲内に入るの
で、介護者は使用者の着床の補助をするために使用者の
もとに行くことができる。
【0035】上限距離判定手段は、アクティビティレベ
ル演算手段が演算して得られたアクティビティレベル
(移動距離)ADが、予め設定されている上限レベル
(上限距離)ad1 =100cmよりも高い(長い)か
否かを判定する手段である。アクティビティレベル(移
動距離)ADがad1 =100cmを超えていると上限
距離判定手段が判定したときは、使用者が寝床部11上
で盛んに動いて異常な行動をとっていると判定すること
ができ、この判定がされたときは、第2の警報手段が警
報信号を生成して表示警報部7が作動する。これによっ
て、介護者は、当該使用者のもとに行くことができる。
【0036】下限距離判定手段、計時手段、時間判定手
段、及び第3の警報手段は、この寝台装置の使用者が寝
床部11上で長時間身動きしないでいることを防止して
床擦れを防止するためのものである。下限距離判定手段
は、移動距離演算手段が演算して得られた重心位置の移
動距離Dが、予め設定されている下限距離d2 よりも短
いか否かを判定する手段である。重心位置の移動距離D
が予め設定されている下限距離d2 よりも短いと下限距
離判定手段が判定すると、使用者が寝床部11上で身動
きしていないとみなしてこの身動きしていない時間を計
時手段により計時させることができる。
【0037】計時手段は、移動距離演算手段の演算した
重心位置の移動距離Dが予め設定されている下限距離d
2 よりも短いと下限距離判定手段が判定した時から、重
心位置の移動距離Dが下限距離d2 よりも長いと下限距
離判定手段が判定するまでの時間を測定する手段であ
る。時間判定手段は、計時手段の計時した時間が予め設
定されている上限時間h1=2h(時間)よりも長いか
否かを判定する手段である。使用者が寝床部11上で身
動きしていない時間が上限時間h1 を超えると床擦れす
ることがあるので、計時手段の計時した時間が上限時間
1 よりも長いと時間判定手段が判定したときに、第3
の警報手段が警報信号を生成して表示警報部7が作動す
る。これによって、介護者は、当該使用者のもとに行っ
て使用者を寝返りさせて床擦れを防止することができ
る。
【0038】速度判定手段は、移動速度演算手段が演算
して得られた重心位置の移動速度(アクティビティ速
度)AVが、予め設定されている上限速度av1 =25
cm/0.6秒よりも速いか否かを判定する手段であ
る。使用者が寝床部11上で例えば起立する等の突発的
に素早い行動をとった場合は非常に危険であるので、重
心位置の移動速度AVが、上限速度av1 よりも速いと
速度判定手段が判定したときに、第4の警報手段が警報
信号を生成して表示警報部7が作動する。これによっ
て、介護者は、当該使用者のもとに行って使用者を介護
することができる。
【0039】次に、上記のように構成された寝台装置の
作用を図6及び図7に示すフローチャートを参照して説
明する。まず、電源ONスイッチ16を操作する。そし
て、介護される使用者に応じて必要とされる機能を、重
量判定機能、上限距離判定機能、速度判定機能、重心位
置判定機能、及び下限距離判定機能のうちから選択し、
この選択した機能を作動させるために第1〜第5の機能
選択スイッチ18a〜18eから対応するスイッチをO
Nにする(S100)。そして、寝床部11上に使用者
が載っていない状態で零点補正用スイッチ19をONに
すると(S102)、コントローラ10のCPUが第1
〜第4の荷重検出器9の零補正を行う(S104)。し
かる後に、使用者の体重を測定する場合は、使用者が寝
床部11上に載ると、CPUは、マルチプレクサを作動
させて第1〜第4の荷重検出器9が接続されているチャ
ンネルを切り替えさせて、各荷重検出器9が生成する荷
重信号W1 〜W4 を順次測定する(S106)。CPU
は、入力した荷重信号の数nが4つ以上となったか否か
を判定し(S108)、入力した荷重信号の数nが4つ
以上となりYESと判定したときは、使用者の体重WT
(寝床部11上の重量)、重心座標(X、Y)、アクテ
ィビティレベルAD、及びアクティビティ速度AVを演
算する(S110)。ただし、アクティビティレベルA
Dは、5つの移動距離Dのデータを演算して得られた後
に求められる。使用者の体重WT は、コントローラ10
の表示部(図示せず)に表示される。
【0040】次に、重量判定機能を選択する第1の機能
選択スイッチ18aがONであるか否かを判定し(S1
12)、ONでありYESと判定したときは、演算して
得られた体重WT 、即ち、寝床部11上の重量WT が予
め設定されている下限重量w 1 よりも軽いか否かを判定
し(S114)、寝床部11上の重量WT が下限重量w
1 よりも軽くYESと判定したときは、第5の警報手段
が警報信号を生成して介護者が待機している部屋に設置
されている表示警報部7が作動する(S220)。これ
により、使用者が寝床部11から降りたこととその寝台
装置を介護者に通報することができる。
【0041】ただし、ステップS112において、第1
の機能選択スイッチ18aがOFFでありNOと判定し
たとき、及びステップS114において、寝床部11上
の重量WT が下限重量w1 以上であり使用者が寝床部1
1上に載っていると判定したときは、次の第2の機能選
択スイッチ18bがONであるか否かを判定する(S1
16)。ステップS114が重量判定手段である。
【0042】次に、上限距離判定機能を選択する第2の
機能選択スイッチ18bがONであるか否かを判定し
(S116)、ONでありYESと判定したときは、演
算して得られたアクティビティレベルADが予め設定さ
れている上限距離ad1 よりも長いか否かを判定し(S
200)、アクティビティレベルADが上限距離ad1
よりも長くYESと判定したときは、第2の警報手段が
警報信号を生成して表示警報部7が作動する(S22
0)。これにより、使用者が寝床部11上で盛んに動い
ていることとその寝台装置を介護者に通報することがで
きる。
【0043】ただし、ステップS116において、第2
の機能選択スイッチ18bがOFFでありNOと判定し
たとき、及びステップS200において、アクティビテ
ィレベルADが上限距離ad1 以下の長さで使用者が寝
床部11上で安静にしていると判定したときは、次の第
3の機能選択スイッチ18cがONであるか否かを判定
する(S202)。ステップS200が上限距離判定手
段である。
【0044】次に、速度判定機能を選択する第3の機能
選択スイッチ18cがONであるか否かを判定し(S2
02)、ONでありYESと判定したときは、演算して
得られたアクティビティ速度AVが予め設定されている
上限速度av1 よりも速いか否かを判定し(S20
4)、アクティビティ速度AVが上限速度av1 よりも
速くYESと判定したときは、第4の警報手段が警報信
号を生成して表示警報部7が作動する(S220)。こ
れにより、使用者が寝床部11上で例えば起立する等の
突発的な行動を起こしていることとその寝台装置を介護
者に通報することができる。
【0045】ただし、ステップS202において、第3
の機能選択スイッチ18cがOFFでありNOと判定し
たとき、及びステップS204において、アクティビテ
ィ速度AVが上限速度av1 以下の速さであり、使用者
が寝床部11上で安静にしていると判定したときは、次
の第4の機能選択スイッチ18dがONであるか否かを
判定する(S206)。ステップS204が速度判定手
段である。
【0046】次に、重心位置判定機能を選択する第4の
機能選択スイッチ18dがONであるか否かを判定し
(S206)、ONでありYESと判定したときは、演
算して得られた重心座標(X、Y)が予め設定されてい
る領域R1 又はR2 内にあるか否かを判定し(S20
8)、重心座標(X、Y)が領域R1 又はR2 内にあり
YESと判定したときは、第1の警報手段が警報信号を
生成して表示警報部7が作動する(S220)。これに
より、使用者が寝床部11の乗降部14又は15に移動
して例えば腰掛けていることや寝床部11から降りよう
としていること、及びその寝台装置を介護者に通報する
ことができる。
【0047】ただし、ステップS206において、第4
の機能選択スイッチ18dがOFFでありNOと判定し
たとき、及びステップS208において、重心座標
(X、Y)が領域R1 又はR2 の外にあると判定したと
きは、次の第5の機能選択スイッチ18eがONである
か否かを判定する(S210)。ステップS208が重
心位置判定手段である。
【0048】次に、下限距離判定機能を選択する第5の
機能選択スイッチ18eがONであるか否かを判定し
(S210)、ONでありYESと判定したときは、演
算して得られた重心位置の移動距離Dが、予め設定され
ている下限距離d2 よりも長いか否かを判定し(S21
2)、重心位置の移動距離Dが下限距離d2 以下の長さ
でありNOと判定したときは、使用者が寝床部11上で
身動きしていないとみなしてこの身動きしていない時間
Hを計時手段により計時する(S216)。この計時手
段は、ステップS212で重心位置の移動距離Dが下限
距離d2 よりも長くYESと判定するまで使用者が寝床
部11上で身動きしていない時間Hを計時して、移動距
離Dが下限距離d2 よりも長くYESと判定されたとき
は、時間Hを元の0から計時する。そして、ステップS
218で、使用者が寝床部11上で身動きしていない時
間Hが予め設定されている上限時間h1 よりも短いか否
かを判定し、時間Hが上限時間h1 と等しいか若しくは
上限時間h1 よりも長くNOと判定したときは、第4の
警報手段が警報信号を生成して表示警報部7が作動する
(S220)。これにより、介護者は、当該使用者のも
とに行って使用者を寝返りさせて床擦れを防止すること
ができる。そして、ステップS218において、時間H
が上限時間h1 よりも短くYESと判定したときは、計
時手段が時間Hの計時を続けると共に、ステップS10
4に戻り、上記と同様に演算処理を繰り返して行う。
【0049】このように、上記実施形態の寝台装置によ
ると、介護を受ける使用者が、介護を必要とするときに
自ら介護者に通報する必要がなく、使用者の状況を自動
的に検知して、使用者の状況、例えば寝床部11から降
りようとしていることや床擦れしそうであること等を具
体的に、しかも自動的に介護者に通報することができ
る。これにより、介護を受ける者に対するサービスの向
上を図ることができるし、介護を受ける者を監視するた
めの介護者の労力の軽減を図ることができる。
【0050】そして、この寝台装置は、従来の例えば既
設の寝台8の各脚部12の下に第1〜第4の荷重検出器
9を敷くことにより構成することができるので既設の寝
台8を利用できて経済的である。また、表示警報部7
は、例えば病院の看護婦の詰め所(ナースステーショ
ン)に設置されている表示警報部7を利用することがで
きる。この表示警報部7は、各病室の各ベッドごとに配
設されているナースコール用スイッチと接続されてお
り、いずれかのナースコール用スイッチを患者が操作す
ると、その病室とベッドを表す表示ができ、更に警報音
を発生することができるものである。この実施形態のコ
ントローラ10のナースコールレセプタクル22は、ナ
ースコール用スイッチを併用してこのナースコール用ス
イッチが接続する信号線と接続している。
【0051】更に、閾値設定装置23は、重量判定手
段、重心位置判定手段、上限距離判定手段、下限距離判
定手段、速度判定手段、及び時間判定手段のそれぞれの
判定の基準となる表1並びに図6及び図7のフローチャ
ートに示す閾値w1 、(x1 、x2 、y1 )、ad1
2 、av1 、及びh1 を、使用者の体重や病状、寝台
8の形状、構造等に応じて自由に設定することができ
る。
【0052】ただし、上記実施形態では、重心位置演算
手段、移動距離演算手段、移動速度演算手段、重量判定
手段、重心位置判定手段、上限距離判定手段、下限距離
判定手段、速度判定手段、及び時間判定手段は、第1〜
第4の荷重検出器9の荷重信号の入力が完了するのに要
する0.6秒おきにそれぞれの演算及び判定を行った
が、これに代えて、0.6秒×2=1.2秒、若しくは
0.6秒×3=1.8秒、・・・等の一定時間、又は不
規則な時間等の所定時間おきに夫々の演算及び判定を行
うようにしてもよい。そして、上記実施形態では、重量
判定機能(重量判定手段)、上限距離判定機能(上限距
離判定手段)、速度判定機能(速度判定手段)、重心位
置判定機能(重心位置判定手段)、及び下限距離判定機
能(下限距離判定手段、時間判定手段)の5つの機能を
設けた構成としたが、この5つの機能のうち所望の機能
を組み合わせた構成としてもよい。
【0053】また、上記実施形態では、図1に示すよう
に、4つの各脚部12にそれぞれ荷重検出器9a〜9d
を設けた構成としたが、4つの脚部12のうちのいずれ
か3つの脚部12に荷重検出器9a〜9cを設け、この
3つの荷重検出器9a〜9cの生成する3つの荷重信号
に基づいて上記実施形態と略同等の5つの重量判定機
能、上限距離判定機能、速度判定機能、重心位置判定機
能、及び下限距離判定機能を備える構成とすることがで
きる。なお、この場合、寝床部11上の使用者の体重を
正確に測定することができないので、使用者の体重を予
めコントローラ10に入力しておく。ただし、使用者の
体重を予めコントローラ10に入力しておかない構成と
した場合は、重量演算手段は、3つの荷重検出器9a〜
9cの生成する荷重信号の合計重量WT を所定時間ごと
に演算し、重量判定手段は、重量演算手段が所定時間ご
とに演算して得られた合計重量WT の減少の変化量が予
め設定したwx %(例えば70%)以上となったとき
に、第5の警報手段が警報信号を生成するようにする。
【0054】次に、第1〜第3の荷重検出器9a〜9c
の生成する荷重信号に基づいて重心位置演算手段が体重
の重心座標(X、Y)位置を演算する方法を説明する。
ここで、寝床部11に使用者が載ったときに、使用者の
体重によって第1〜第3の荷重検出器9a〜9cが生成
する各荷重信号の増大分をW1 〜W3 とすると、下記
(4)、(5)式により寝床部11上の使用者の重心座
標(X、Y)を演算することができる。
【0055】 X=(W1 +W2 )・(1/WT )・BX ・・・(4) Y=(W1 +W3 )・(1/WT )・BY ・・・(5) ただし、 X ;図4(b)に示すように荷重検出器9が設けられ
ていない第4の脚部12を原点OとするX軸方向の座標 Y ;原点をOとする図4(b)に示すY軸方向の座標 BX;寝台8の脚部12のX軸方向の間隔 BY;寝台8の脚部12のY軸方向の間隔 である。なお、第1〜第3の荷重検出器9a〜9cによ
り使用者の体重を測定する場合は、使用者は、体重が
(W1 +W2 +W3 )として生成されるように寝床部1
1上の所定の縁部又は角部に体重を掛ければよい。この
際、重量演算手段は、重量WT =W1 +W2 +W3 を演
算して体重を測定することができる。また、予め使用者
の体重を別の体重計で測定して、設定部(図示せず)を
操作してコントローラ10に体重WT を設定しておいて
もよい。
【0056】このように、荷重検出器9の個数を4個か
ら3個の減らすことにより、荷重検出器9のコストをそ
の分だけ削減することができる。そして、コントローラ
10が第1〜第3の荷重検出器9a〜9cの生成する荷
重信号を入力するために必要とする時間が0.15秒×
3=0.45秒であり、第1〜第4の荷重検出器9a〜
9dの荷重信号が入力する時間0.15秒×4=0.6
秒の3/4であり、寝床部11上の使用者の速い動きを
移動速度演算手段が演算することができる。これによ
り、使用者の危険を上記実施形態の寝台装置よりも確実
に防止することができる。
【0057】更に、上記実施形態では、重心位置演算手
段が(1)、(2)式により使用者の重心座標(X、
Y)を演算し、移動距離演算手段がこの重心座標(X、
Y)を使用して(3)式により寝床部11上の使用者の
移動距離Dを演算する構成としたが、これに代えて、重
心位置関連情報演算手段が下記(12)、(13)式に
より使用者の重心位置に関わる情報P(X)、P(Y)
を演算し、移動距離演算手段がこの情報P(X)、P
(Y)を使用して下記(16)式により寝床部11上の
使用者の重心位置の移動距離Dを演算する構成としても
よい。このように構成することにより、寝床部11上の
使用者の移動距離Dは、上記実施形態のように重心座標
(X、Y)を求める演算をすることなく、第1〜第3の
荷重検出器9a〜9cの荷重信号W1 、W2 、W3 を含
む重心位置関連情報P(X)、P(Y)を使用して求め
ることができる。
【0058】次に、移動距離Dを演算して求める(1
6)式を導くための説明をする。図4(a)において第
4の荷重検出器9dをX、Y座標の原点に置く。この新
たな原点Oは、図4(a)に示す原点OをX、Y軸のマ
イナス方向にそれぞれBX/2、BY/2だけ移動させ
たものであり(図4(b)参照)、よって、(1)、
(2)式におけるX、Yをそれぞれ(X−BX/2)、
(Y−BY/2)とおくと、(1)式より、 X={(W1 +W2 −W3 −W4 )・(1/WT )・(BX/2)}+BX/2 =(W1 +W2 −W3 −W4 +W1 +W2 +W3 +W4 )・(1/WT )・( BX/2) =2(W1 +W2 )・(1/WT )・(BX/2) =(W1 +W2 )・(1/WT )・BX ・・・(6) 同様にして(2)式より、 Y=(W1 +W3 )・(1/WT )・BY ・・・(7) となる。
【0059】ここで、使用者の体重WT の重心座標
(X、Y)を使用して第1〜第4の荷重検出器9a〜9
dの生成する荷重信号W1 、W2 、W3 、W4 を表す
と、 W1 =(X/BX)・(Y/BY)・WT ・・・(8) W2 =(X/BX)・{(BY−Y)/BY}・WT ・・・(9) W3 ={(BX−X)/BX}・(Y/BY)・WT ・・(10) W4 ={(BX−X)/BX}・{(BY−Y)/BY}・WT ・・(11) となる。P(X)=W1 +W2 、P(Y)=W1 +W3
とおくと、 P(X)=W1 +W2 ={(X・Y+X・BY−X・Y)/(BX・BY)}・WT =(X/BX)・WT ・・・(12) P(Y)=W1 +W3 ={(X・Y+Y・BY−X・Y)/(BX・BY)}・WT =(Y/BY)・WT ・・・(13) となる。X、Yは、(12)、(13)式より、 X=P(X)・(1/WT )・BX ・・・(14) Y=P(Y)・(1/WT )・BY ・・・(15) の如く導かれる。ここで、(3)式のXK 、YK 、X
K-1 、YK-1 を(14)、(15)式を使用して表す
と、 XK =P(XK )・(1/WT )・BX YK =P(YK )・(1/WT )・BY XK-1 =P(XK-1 )・(1/WT )・BX YK-1 =P(YK-1 )・(1/WT )・BY となる。これらを(3)式に代入すると、 D=(1/WT )・〔BX2 ・{P(XK )−P(XK-1 )}2 + BY2 ・{P(YK )−P(YK-1 )}2 1/2 ・・・(16) となる。
【0060】このように、寝床部11上の使用者の2つ
の時点間における移動距離Dは、時点K−1でのP
(X)、P(Y)の値であるP(XK-1 )、P
(YK-1 )と、時点KでのP(X)、P(Y)の値であ
るP(XK )、P(YK )と、を(16)式に代入する
ことにより求めることができる。この(12)、(1
3)式により寝床部11上の使用者の重心位置に関わる
情報P(X)、P(Y)を演算するのが重心位置関連情
報演算手段であり、この情報P(X)、P(Y)を使用
して(16)式により寝床部11上の使用者の重心位置
の移動距離Dを演算するのが移動距離演算手段である。
なお、移動速度演算手段は、移動距離演算手段により演
算して求めた移動距離Dをこの移動距離Dを測定した時
間間隔で除算することにより移動速度AVを求めること
ができる。そして、詳細には説明しないが、上記実施形
態と同様にこの移動距離Dとこの移動距離Dを測定した
時間間隔とを使用してアクティビティレベルADを求め
ることができるし、上限距離判定手段及び下限距離判定
手段等による所定の各判定及び時間の測定等を行うこと
ができる。
【0061】次に、上記実施形態では、重心位置演算手
段が(1)、(2)式により使用者の重心座標(X、
Y)を演算し、重心位置判定手段がこの重心座標(X、
Y)を使用して使用者が図5に示す寝床部11の縁部と
その近傍の予め設定されている領域R1 又はR2 の範囲
内にあるか否かを判定する構成としたが、これに代え
て、重心位置関連情報演算手段が(12)、(13)式
により使用者の重心位置に関わる情報P(X)、P
(Y)を演算し、重心位置存在範囲判定手段がこの情報
P(X)、P(Y)を使用して使用者が図5に示す領域
1 又はR2 と略同等の範囲内にあるか否かを判定する
構成としてもよい。このように構成することにより、寝
床部11上の使用者が領域R1 又はR2 と略同等の範囲
内にあるか否かの判定を、上記実施形態のように重心座
標(X、Y)を求める演算をすることなく、第1〜第3
の荷重検出器9a〜9cの荷重信号W1 、W2 、W3
含む重心位置関連情報P(X)、P(Y)を使用して行
うことができる。
【0062】次に、重心位置存在範囲判定手段を説明す
る。使用者の体重WT 、定数A(判定基準に余裕を見る
ための値)を閾値に使用して設定し、 P(Y)=W1 +W3 >WT −A が成立したときは、寝床部11を上方から見たときのこ
の寝床部11上の第1の荷重検出器9aと第3の荷重検
出器9cとを結ぶ線上に使用者が接近していると判定す
ることができる。使用者がこの線上に位置するときは、
全体重が第1及び第3の荷重検出器9a、9cに掛か
り、P(Y)=W1 +W3 =WT となる。また、P
(Y)<Aが成立したときは、寝床部11を上方から見
たときのこの寝床部11上の第2の荷重検出器9bと第
4の荷重検出器9dとを結ぶ線上に使用者が接近してい
ると判定することができる。使用者がこの線上に位置す
るときは、全体重が第2及び第4の荷重検出器9b、9
dに掛かり、P(Y)=W1 +W3 =0となる。同様
に、定数B(判定基準に余裕を見るための値)を閾値に
使用して設定し、 P(X)=W1 +W2 >WT −B が成立したときは、寝床部11を上方から見たときのこ
の寝床部11上の第1の荷重検出器9aと第2の荷重検
出器9bとを結ぶ線上に使用者が接近していると判定す
ることができる。使用者がこの線上に位置するときは、
全体重が第1及び第2の荷重検出器9a、9bに掛か
り、P(X)=W1 +W2 =WT となる。また、P
(X)<Bが成立したときは、寝床部11を上方から見
たときのこの寝床部11上の第3の荷重検出器9cと第
4の荷重検出器9dとを結ぶ線上に使用者が接近してい
ると判定することができる。使用者がこの線上に位置す
るときは、全体重が第3及び第4の荷重検出器9c、9
dに掛かり、P(X)=W1 +W2 =0となる。従っ
て、重心位置存在範囲判定手段がP(X)>WT −Bで
あり、かつP(Y)>WT −Aであると判定したとき
は、寝床部11上の使用者が図5に示す領域R2 と略同
等の範囲内(上記実施形態で説明したXY座標で表され
る20cm<X、かつ、Y>20cmの範囲内)にある
と判定することができる。そして、重心位置存在範囲判
定手段がP(X)>WT −Bであり、かつP(Y)<A
であると判定したときは、寝床部11上の使用者が図5
に示す領域R1 と略同等の範囲内(上記実施形態で説明
したXY座標で表される20cm<X、かつ、Y<−2
0cmの範囲内)にあると判定することができる。この
場合、寝床部11上の使用者が上記実施形態で説明した
XY座標で表される20cm<X、かつ、|Y|>20
cmの範囲内にあるときに、重心位置存在範囲判定手段
がP(X)>WT −Bであり、かつP(Y)>WT
A、又はP(X)>WT −Bであり、かつP(Y)<A
であると判定するように定数A、Bを定めてある。
【0063】そして、上記実施形態では、図1に示すよ
うに、4つの各脚部12にそれぞれ荷重検出器9a〜9
dを設けた構成としたが、これに代えて、4つの脚部1
2のうちのいずれか2つの脚部12に荷重検出器(例え
ば9a、9c)を設けた構成としてもよい。重心位置演
算手段は、この2つの荷重検出器9a、9cの生成する
2つの荷重信号W1 、W3 に基づいて使用者の重心座標
(X、Y)を演算する。そして、上記実施形態の5つの
重量判定機能、上限距離判定機能、速度判定機能、重心
位置判定機能、及び下限距離判定機能は、この重心座標
(X、Y)を使用して対応する各処理を行うことができ
る。ただし、重量演算手段は、2つの荷重検出器9a、
9cの生成する荷重信号の合計重量WT を所定時間ごと
に演算し、重量判定手段は、重量演算手段が所定時間ご
とに演算して得られた合計重量W T の減少の変化量が予
め設定したwx %(例えば70%)以上となったとき
に、第5の警報手段が警報信号を生成するようにする。
この場合、上記実施形態では、重心位置演算手段が
(1)、(2)式により使用者の重心座標(X、Y)を
演算する構成であるが、これに代えて、重心位置演算手
段が(19)、(20)式により使用者の重心座標
(X、Y)を演算する構成とする。このように荷重検出
器9の個数を4個から2個の減らすことにより、荷重検
出器9のコストをその分だけ削減することができるし、
寝床部11上の使用者の速い動きを移動速度演算手段が
演算することができる。
【0064】次に、重心位置演算手段が重心座標(X、
Y)を演算して求める(19)、(20)式を導くため
の説明をする。ここで、Q(X)=W1 /(W1
3 )とおくと、(8)、(10)式より、 Q(X)=W1 /(W1 +W3 )=X/BX となる。故に、X=Q(X)・BX ・・・(17) となる。同様に、Q(Y)=W1 /(W1 +W2 )とお
くと、(8)、(10)式より、Q(Y)=W1 /(W
1 +W2 )=Y/BY となる。故に、Y=Q(Y)・BY ・・・(18) となる。ここで、(15)、(17)式は、 Y=P(Y)・(1/WT )・BY=(W1 +W3 )・(1/WT )・BY ・・・(19) X=Q(X)・BX={W1 /(W1 +W3 )}・BX ・・・(20) と表せる。従って、重心位置演算手段は、(19)、
(20)式に荷重信号W1、W3 を代入して寝床部11
上の使用者の重心座標(X、Y)を求めることができ
る。なお、この場合、使用者の体重WT は、予め別の体
重計により測定して記憶部に記憶しておいてもよいし、
荷重検出器9a、9cに使用者の体重を掛かてWT=W
1 +W3 を演算して求めて記憶部に記憶しておいてもよ
い。
【0065】また、重心位置演算手段は、2つの荷重検
出器9a、9cの生成する荷重信号W1 、W3 を使用し
て寝床部11上の使用者の重心座標(X、Y)を演算し
て求めたが、これに代えて、2つの荷重検出器9a、9
bの生成する荷重信号W1 、W2 を使用して寝床部11
上の使用者の重心座標(X、Y)を演算して求めること
ができる。つまり、(14)、(18)式は、 X=P(X)・(1/WT )・BX=(W1 +W2 )・(1/WT )・BX ・・・(21) Y=Q(Y)・BY={W1 /(W1 +W2 )}・BY ・・・(22) と表せる。従って、重心位置演算手段は、(21)、
(22)式に荷重信号W1、W2 を代入して寝床部11
上の使用者の重心座標(X、Y)を求めることができ
る。また、上記実施形態において、図には示さないが、
体重設定装置、設定データ及び体重或いは各荷重センサ
別の重量用の表示装置、測定体重入力キー、記憶用キー
を設けてもよい。
【0066】
【発明の効果】第1の発明によると、重心位置演算手段
が寝床部上の使用者の体重の重心位置を演算することが
できるので、使用者が寝床部上のどの位置にいるかを認
識することができる。使用者の寝床部上の位置を認識す
ることができると、使用者が目が覚めているか否かを判
断したり、寝台から降りようとしているか否か等の次の
行動を予測することができる。また、第5の発明による
と、重心位置関連情報演算手段が寝床部上の使用者の体
重の重心位置に関わる情報を演算することができるの
で、使用者が寝床部上のどの範囲の位置にいるかを認識
することができる。従って、介護の必要な使用者の寝床
部上の位置をこの寝台装置から離れた場所で認識できる
ようにすることにより、介護者は、介護が必要とされる
時に、その使用者の所へ行って介護することができ、介
護が不要であるときは介護以外のことができる。その結
果、介護を必要とする使用者の要望をその都度確実に満
たすことができるし、介護者が使用者の傍に続けている
必要がなく、介護者の労力の軽減を図ることができる。
【0067】第2及び第6の各発明によると、移動距離
演算手段が寝床部上の使用者の重心位置の移動距離を演
算することができるので、使用者が寝床部上で動いた距
離を認識することができる。そして、使用者の動いた距
離が比較的長いときは、目覚めていること、寝台から離
れようとしていること、又は寝床部上で立ち上がろうと
していること、等を予測することができ、この場合に、
介護者が使用者の所に行って介護することができる。ま
た、使用者の動いた距離が比較的短いとき、又は長時間
動かなかったときは、床擦れの危険性があることを予測
することができ、この場合に、介護者が使用者の所に行
って使用者の体位を変更させて寝返りさせることができ
る。つまり、介護者は、介護される者を見ただけでは寝
返りさせる必要があるか否かを即座に判断することが困
難であるが、使用者の動いた距離を認識することができ
るので、その使用者に寝返りさせる必要があるか否かを
確実に判断することができ、寝返りが必要な使用者に寝
返りさせることができる。これによって、寝返りが不要
な使用者を寝返りさせることにより睡眠を妨げることが
ないし、介護者の寝返りさせるための労力の軽減を図る
ことができる。
【0068】第3及び第7の各発明によると、移動速度
演算手段が寝床部上の使用者の重心位置の移動速度を演
算することができるので、使用者が寝床部上で動く移動
速度を認識することができる。そして、使用者の移動速
度が比較的速いときは、目覚めていること、寝床部上で
立ち上がろうとしていること、又は寝台から離れようと
していること、等を介護者が予測することができ、この
場合に、介護者が使用者の所に行って介護して、使用者
の危険を防止することができる。
【0069】第4の発明によると、重心位置判定手段
が、また、第8の発明によると、重心位置存在範囲判定
手段が、寝床部上の使用者の重心位置が寝床部の予め定
めた領域内にあるか否かを判定することができるので、
例えば寝床部に対して乗り降りするための乗降部以外に
柵が設けられている寝台において、その寝床部の乗降部
を予め定めた領域とすることにより、使用者が寝台を降
りるか若しくは乗り込もうとしていることを介護者が確
実に認識することができる。
【0070】第9の発明によると、寝床部上の使用者の
重心位置の移動距離が、予め定めた上限距離よりも長い
か否かを上限距離判定手段が自動的に判定するので、介
護者がその移動距離に基づいて使用者を介護する必要が
あるか否かを判定する必要がなく、適切に介護を施すこ
とができる。つまり、例えば多数の老人を介護する場
合、各老人によって寝床部上で動く程度が相違している
ので、各老人の動きの程度に応じて上限距離を設定する
ことにより多数の老人を極めて効果的に介護することが
できる。
【0071】第10の発明によると、寝床部上の使用者
の重心位置の移動距離が、予め定めた下限距離よりも短
いか否かを下限距離判定手段が自動的に判定するので、
介護者がその移動距離に基づいて使用者に寝返りさせる
必要があるか否かを判定する必要がなく、適切に寝返り
させることができる。第11の発明によると、寝床部上
の使用者の重心位置の移動速度が、予め定めた上限速度
よりも速いか否かを速度判定手段が自動的に判定するの
で、介護者がその移動速度に基づいて使用者を介護する
必要があるか否かを判定する必要がなく、適切に介護を
施すことができる。
【0072】第12及び第13の各発明によると、寝床
部上の使用者の重心位置が寝床部の縁部又はその近傍の
予め定めた領域内にあるときに第1の警報手段が警報信
号を生成し、第14の発明によると、寝床部上の使用者
の重心位置の移動距離又は2以上の移動距離の合計移動
距離が、予め定めた上限距離よりも長いときに第2の警
報手段が警報信号を生成する。そして、第15の発明に
よると、寝床部上の使用者の重心位置の移動距離が、予
め定めた下限距離よりも短いときに第3の警報手段が警
報信号を生成し、第17の発明によると、寝床部上の使
用者の重心位置の移動速度が、予め定めた上限速度より
も速いときに第4の警報手段が警報信号を生成する。こ
れによって、介護者は、寝床部上の使用者の重心位置の
監視を続けて行う必要がなく、介護者の労力の軽減を図
ることができる。従って、多数の寝台装置を使用する病
院、施設、又は老人ホームでは、比較的少数の介護者に
より多数の老人等の使用者の介護を効率的に行うことが
できる。
【0073】第16の発明によると、寝床部上の使用者
が予め定めた下限距離よりも短い距離しか移動していな
いと下限距離判定手段が判定したときから、予め定めた
下限距離よりも長い距離を移動したと判定するまでの時
間を計時手段が測定し、計時手段の計時した時間が上限
時間よりも長いと時間判定手段が判定したときに、第3
の警報手段が警報信号を生成する。これにより、寝床部
上の使用者が床擦れしない程度の移動を行っているか否
かを、移動距離と時間の両方で監視することができる。
【0074】第18の発明は、第12、第14及び第1
5の発明を組み合わせたものであり、また、第19の発
明は、第13、第14及び第15の発明を組み合わせた
ものであり、使用者の充実した介護を行うことができ
る。第20の発明によると、寝床部上の重量、例えば使
用者の体重を重量演算手段が演算することができるの
で、使用者が寝床部上にいる状態で体重の管理を行うこ
とができ、使用者及び介護者の体重測定に伴う負担の軽
減を図ることができる。そして、寝床部上の重量が予め
定めた下限重量よりも軽いときに、第5の警報手段が警
報信号を生成して、使用者が寝床部から降りたことを介
護者に通報することができる。これによって、使用者で
ある例えば痴呆性老人の徘徊を未然に防止することがで
きる。また、荷重検出手段を使用者の介護用と体重測定
用の両方に利用することができ経済的である。
【0075】第21の発明によると、重心位置演算手段
又は重心位置関連情報演算手段が、3箇所に設けてある
荷重検出手段の生成する荷重信号に基づいて寝床部上の
使用者の体重の重心位置又は重心位置関連情報を演算し
ているので、例えば寝台の4本の各脚部に荷重検出手段
を設けた場合と比較して、荷重信号を3/4の読み込み
時間で読み込むことができ、これによって、寝床部上の
使用者の重心位置の移動をきめ細かく測定することがで
き、不測の事態を避けることができる可能性を高めるこ
とができる。また、荷重検出器を減らすことで計測回路
の数も減らすことができるので、製作コストを低減させ
ることができる。第22の発明によると、重心位置演算
手段又は重心位置関連情報演算手段が、2箇所に設けて
ある荷重検出手段の生成する荷重信号に基づいて寝床部
上の使用者の体重の重心位置又は重心位置関連情報を演
算しているので、例えば寝台の4本の各脚部に荷重検出
手段を設けた場合と比較して、荷重信号を2/4の読み
込み時間で読み込むことができ、これによって、寝床部
上の使用者の重心位置の移動をきめ細かく測定すること
ができ、不測の事態を避けることができる可能性を高め
ることができる。また、荷重検出器を減らすことで計測
回路の数も減らすことができるので、製作コストを低減
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る寝台装置を示す斜
視図である。
【図2】同実施形態に係る寝台装置の電気回路を示すブ
ロック図である。
【図3】同実施形態に係る寝台装置のコントローラを示
し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図
である。
【図4】(a)は同実施形態に係る寝台装置の寝床部上
のX、Y座標を示し、(b)は他の実施形態に係る寝台
装置の寝床部上のX、Y座標を示す図である。
【図5】同実施形態に係る寝台装置の寝床部上の第1の
警報手段が警報信号を生成する領域を示す斜視図であ
る。
【図6】同実施形態に係る寝台装置の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図7】同実施形態に係る寝台装置の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図8】従来の寝台装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
7 表示警報部 8 寝台 9(9a〜9d) 荷重検出器 10 コントローラ 11 寝床部 23 閾値設定装置 R1 、R2 乗降部の領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 孝橋 徹 兵庫県明石市茶園場町5番22号 大和製衡 株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寝台と、この寝台の寝床部に掛かる荷重
    を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記荷
    重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心位
    置を演算する重心位置演算手段と、を具備することを特
    徴とする寝台装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の寝台装置において、上
    記重心位置演算手段が演算して得られた複数の重心位置
    に基づいて重心位置の移動距離を演算する移動距離演算
    手段を具備することを特徴とする寝台装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の寝台装置において、上
    記重心位置演算手段が演算して得られた複数の重心位置
    に基づいて重心位置の移動速度を演算する移動速度演算
    手段を具備することを特徴とする寝台装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の寝台装置において、上
    記重心位置演算手段が演算して得られた重心位置が上記
    寝床部の予め定めた領域内にあるか否かを判定する重心
    位置判定手段を具備することを特徴とする寝台装置。
  5. 【請求項5】 寝台と、この寝台の寝床部に掛かる荷重
    を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記荷
    重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心位
    置に関わる情報を演算する重心位置関連情報演算手段
    と、を具備することを特徴とする寝台装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の寝台装置において、上
    記重心位置関連情報演算手段が演算して得られた情報に
    基づいて重心位置の移動距離を演算する移動距離演算手
    段を具備することを特徴とする寝台装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の寝台装置において、上
    記重心位置関連情報演算手段が演算して得られた情報に
    基づいて重心位置の移動速度を演算する移動速度演算手
    段を具備することを特徴とする寝台装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の寝台装置において、上
    記重心位置関連情報演算手段が演算して得られた情報に
    基づいて得られた重心位置の存在する範囲が上記寝床部
    の予め定めた領域内にあるか否かを判定する重心位置存
    在範囲判定手段を具備することを特徴とする寝台装置。
  9. 【請求項9】 請求項2又は6に記載の寝台装置におい
    て、上記移動距離演算手段が演算して得られた重心位置
    の移動距離が、予め定めた上限距離よりも長いか否かを
    判定する上限距離判定手段を具備することを特徴とする
    寝台装置。
  10. 【請求項10】 請求項2又は6に記載の寝台装置にお
    いて、上記移動距離演算手段が演算して得られた重心位
    置の移動距離が、予め定めた下限距離よりも短いか否か
    を判定する下限距離判定手段を具備することを特徴とす
    る寝台装置。
  11. 【請求項11】 請求項3又は7に記載の寝台装置にお
    いて、上記移動速度演算手段が演算して得られた重心位
    置の移動速度が、予め定めた上限速度よりも速いか否か
    を判定する速度判定手段を具備することを特徴とする寝
    台装置。
  12. 【請求項12】 請求項4に記載の寝台装置において、
    上記重心位置演算手段の演算した重心位置が上記寝床部
    の縁部又はその近傍の予め定めた領域内にあると上記重
    心位置判定手段が判定したときに警報信号を生成する第
    1の警報手段を具備することを特徴とする寝台装置。
  13. 【請求項13】 請求項8に記載の寝台装置において、
    上記重心位置関連情報演算手段の演算した重心位置の存
    在する範囲が、上記寝床部の縁部又はその近傍の予め定
    めた領域内にあると上記重心位置存在範囲判定手段が判
    定したときに警報信号を生成する第1の警報手段を具備
    することを特徴とする寝台装置。
  14. 【請求項14】 請求項9に記載の寝台装置において、
    上記移動距離演算手段の演算した重心位置の移動距離又
    は2以上の移動距離の合計移動距離が、予め定めた上限
    距離よりも長いと上記上限距離判定手段が判定したとき
    に警報信号を生成する第2の警報手段を具備することを
    特徴とする寝台装置。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載の寝台装置におい
    て、上記移動距離演算手段の演算した重心位置の移動距
    離が、予め定めた下限距離よりも短いと上記下限距離判
    定手段が判定したときに警報信号を生成する第3の警報
    手段を具備することを特徴とする寝台装置。
  16. 【請求項16】 請求項10に記載の寝台装置におい
    て、上記移動距離演算手段の演算した重心位置の移動距
    離が予め定めた下限距離よりも短いと上記下限距離判定
    手段が判定した時から、上記重心位置の移動距離が予め
    定めた下限距離よりも長いと上記下限距離判定手段が判
    定するまでの時間を測定する計時手段と、この計時手段
    の計時した時間が予め定めた上限時間よりも長いか否か
    を判定する時間判定手段と、上記計時手段の計時した時
    間が上記上限時間よりも長いと上記時間判定手段が判定
    したときに警報信号を生成する第3の警報手段を具備す
    ることを特徴とする寝台装置。
  17. 【請求項17】 請求項11に記載の寝台装置におい
    て、上記移動速度演算手段の演算した重心位置の移動速
    度が、予め定めた上限速度よりも速いと上記速度判定手
    段が判定したときに警報信号を生成する第4の警報手段
    を具備することを特徴とする寝台装置。
  18. 【請求項18】 寝台と、この寝台の寝床部に掛かる荷
    重を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記
    荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心
    位置を演算する重心位置演算手段と、上記重心位置演算
    手段が演算して得られた重心位置が上記寝床部の縁部又
    はその近傍の予め定めた領域内にあるときに警報信号を
    生成する第1の警報手段と、上記重心位置演算手段が演
    算して得られた複数の重心位置に基づいて重心位置の移
    動距離を演算する移動距離演算手段と、上記移動距離演
    算手段が演算して得られた重心位置の移動距離が、予め
    定めた上限距離よりも長いときに警報信号を生成する第
    2の警報手段と、上記重心位置の移動距離が予め定めた
    下限距離よりも短いときに警報信号を生成する第3の警
    報手段と、具備することを特徴とする寝台装置。
  19. 【請求項19】 寝台と、この寝台の寝床部に掛かる荷
    重を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記
    荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心
    位置関連情報を演算する重心位置関連情報演算手段と、
    上記重心位置関連情報演算手段が演算して得られた重心
    位置の存在する範囲が、上記寝床部の縁部又はその近傍
    の予め定めた領域内にあるときに警報信号を生成する第
    1の警報手段と、上記重心位置関連情報演算手段が演算
    して得られた情報に基づいて重心位置の移動距離を演算
    する移動距離演算手段と、上記移動距離演算手段が演算
    して得られた重心位置の移動距離が、予め定めた上限距
    離よりも長いときに警報信号を生成する第2の警報手段
    と、上記重心位置の移動距離が予め定めた下限距離より
    も短いときに警報信号を生成する第3の警報手段と、具
    備することを特徴とする寝台装置。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至19のいずれか1つの請
    求項に記載の寝台装置において、上記荷重信号に基づい
    て上記寝床部上に掛かる重量を演算する重量演算手段
    と、この重量演算手段が演算して得られた上記寝床部上
    の重量が予め定めた下限重量よりも軽いときに警報信号
    を生成する第5の警報手段と、具備することを特徴とす
    る寝台装置。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至20のいずれか1つの請
    求項に記載の寝台装置において、上記荷重検出手段は、
    上記寝床部に掛かる荷重を3箇所で検出することを特徴
    とする寝台装置。
  22. 【請求項22】 請求項1乃至20のいずれか1つの請
    求項に記載の寝台装置において、上記荷重検出手段は、
    上記寝床部に掛かる荷重を2箇所で検出することを特徴
    とする寝台装置。
JP11014826A 1998-03-30 1999-01-22 寝台装置 Expired - Fee Related JP3093745B2 (ja)

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