JPH11340877A - 適応型dc補償 - Google Patents

適応型dc補償

Info

Publication number
JPH11340877A
JPH11340877A JP11009262A JP926299A JPH11340877A JP H11340877 A JPH11340877 A JP H11340877A JP 11009262 A JP11009262 A JP 11009262A JP 926299 A JP926299 A JP 926299A JP H11340877 A JPH11340877 A JP H11340877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
signal
series
filter
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11009262A
Other languages
English (en)
Inventor
Khashayar Mirfakhraei
ミルファクレイ カシャヤール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PCTel Inc
Original Assignee
PCTel Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PCTel Inc filed Critical PCTel Inc
Publication of JPH11340877A publication Critical patent/JPH11340877A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/06Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection
    • H04L25/061Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection providing hard decisions only; arrangements for tracking or suppressing unwanted low frequency components, e.g. removal of dc offset
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/06Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection
    • H04L25/061Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection providing hard decisions only; arrangements for tracking or suppressing unwanted low frequency components, e.g. removal of dc offset
    • H04L25/063Setting decision thresholds using feedback techniques only
    • H04L25/064Subtraction of the threshold from the signal, which is then compared to a supplementary fixed threshold

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースラインのふらつきを補償することの可
能な方法及び装置を提供する。 【解決手段】 本発明によれば、受取った信号の各サン
プルにおけるシフトを予測するためにマルチタップフィ
ルタを使用して、受信機がDC又はベースラインのふら
つきを補償する。該マルチタップフィルタは受信機の動
作期間中にアップデートされる係数を介して適応する。
各予測に対し、マルチタップフィルタのフィルタ係数は
前の予測におけるエラーに従って変化し、従って変化さ
れた係数は先行するサンプルに対するベースラインシフ
トのよりよい予測を与える。変化されたフィルタ係数
は、通常、より良好な将来の予測を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信において使用さ
れる信号のような信号におけるベースラインのふらつき
及び記号間干渉の影響を減少させた方法及び装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】データを送信するためにパルスコード変
調(PCM)を使用するモデム又はその他の送信機は、
一連の記号を表わす一連のパルスからなる信号を発生す
る。各パルスは、対応する記号に対する値を表わす振幅
を有している。レシーバ即ち受信機が、ベースライン電
圧と相対的にパルスの振幅を測定することによって記号
値を決定する。しかしながら、パルスがDC又は低周波
数信号成分をブロックするか又は減衰させるチャンネル
を介して送られる場合には、各パルスのレベルはそのパ
ルスの期間中においてゼロへ向かって低下する。この様
な低下は次のパルスのレベルに影響を与える。特に、次
のパルスが先行するパルスと極性が反対である場合に
は、次のパルスの受取られた振幅は一層大きく、且つ次
のパルスが先行するパルスと同一の極性である場合に
は、次のパルスの振幅は一層小さい。この記号間干渉
は、パルス振幅の正確な決定を行うためのベースライン
を変化させ且つベースラインのふらつきとして一般的に
呼ばれている。多くの標準的な通信信号に対して共通の
その他の変調プロトコルを使用する信号においても同様
のベースラインのふらつきが発生する。ベースラインの
ふらつきは、受信機をして受信した信号の一部に関連す
る記号値を不正確に識別させる場合がある。
【0003】送信機は送信された信号における低周波数
成分を減少させるか又は回避することによってベースラ
インのふらつきを減少させることが可能である。しかし
ながら、低周波数成分を回避することは、情報を送信す
るために使用可能な帯域幅を減少させることとなる。一
方、レシーバ即ち受信機は、「同軸通信用の実験的28
0Mb/sデジタルリピータにおける量子化フィードバ
ック(Quantized Feedback in
an Experimental 280−Mb/s
Digital Repeater for Coax
il Transmission)」、F.D. Wa
ldhauer著、IEEE・トランズアクションズ・
コミュニケーションズ、Vol.COM−22、No.
1、1974年1月、1−5頁に記載されているものと
同様のフィードバックメカニズムを使用してベースライ
ンのふらつきを補償することが可能である。これらのフ
ィードバックメカニズムは、送信チャンネルの特性に対
し特定のモデルを仮定し且つチャンネルの実際の性能に
対して調節する能力をほとんど又は全く有するものでは
ない。従って、ベースラインのふらつきを取扱うことの
可能な改良したシステムが必要とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の点に
鑑みなされたものであって、上述した如き従来技術の欠
点を解消し、信号におけるベースラインのふらつきを補
償することの可能な方法及び装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、レシー
バ即ち受信機が、受取った信号の各サンプルにおけるベ
ースラインのシフトの量を予測するためにマルチタップ
(multi−tap)フィルタを使用してベースライ
ンのふらつきを補償する。マルチタップフィルタは受信
機の動作期間中にアップデートされる係数を介して適応
性を有している。一般的に、該係数は補償した信号から
抽出された値と信号のプロトコルに従って信号に対して
許容された記号値との間の差を最小とする値へ集束す
る。
【0006】ベースラインシフトを補償する一つの特定
のシステムは、補正したサンプルを発生するために予測
したベースラインシフトを補正していないサンプルへ加
算する加算器を有している。次いで、スライサが補正し
たサンプルから抽出した値を送信した信号の信号プロト
コルに従って該記号に対して許容された値と比較する。
抽出された値と最も近い許容された値との間の差は予測
におけるエラー、即ち、等価的には、予測が補正し得な
かったシフトの量を表わす。マルチタップ有限インパル
ス応答(FIR)フィルタ及び積分器は、予測したシフ
トにおける前のエラーと先行する予測したベースライン
シフトに基づいて次のサンプルに対するベースラインシ
フトを予測する。更に、各予測に対して、先行する予測
におけるエラーに従ってマルチタップFIRフィルタの
フィルタ係数を変化させることが可能であり、従って該
変化した係数は先行するサンプルに対するベースシフト
のよりよい予測を与えるものである。該変化されたフィ
ルタ係数は、通常、よりよい将来の予測を与える。チャ
ンネルの特性が一定である場合には、フィルタ係数はそ
のチャンネルに対して適応される値へ集束する傾向があ
る。チャンネルが変化する場合には、フィルタ係数はそ
の変化に対して適応する。マルチタップフィルタにおけ
るタップ数は、信号条件付けのために使用可能な計算能
力と受取った信号における記号間干渉の所望の補正に従
って選択される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例によれば、受取
った信号のベースラインにおけるシフトを予測する場合
に、レシーバ即ち受信機が適応型マルチタップフィルタ
を使用する。次いで、その予測されたシフトを該受取っ
た信号へ加算して、受取った信号におけるベースライン
即ちDCふらつきを補償する。
【0008】図1は通信システムの一部を示しており、
その場合に、送信機110がチャンネル120を介して
受信機130へデータを送る。図示例においては、送信
機110はモデムの一部であり且つエンコーダ112
と、フィルタ114と、変換器116とを有しており、
それらは、一体となって、送信アナログ信号ATxを発
生する。動作について説明すると、エンコーダ112は
送信すべきデータを受取り且つそのデータをモデムプロ
トコルによって画定される記号からなる座標内へマッピ
ングする。各記号座標は変調方法が該記号座標に対して
定義する対応する独特の関数を有している。例えば、パ
ルス振幅変調(PAM)信号の場合には、各記号値は単
一の座標及び独特の一定値を有する関数を有している。
フィルタ114は記号(即ちボー)レートでマッパー
(mapper)112から記号座標を受取り且つ該座
標をサンプリングして変換器116のサンプリング周波
数においてシリーズ即ち級数を形成する。フィルタ11
4も、受信機130における最適な受信のためにチャン
ネル120の特性に従って該シリーズ(級数)を形成す
る。変換器116はフィルタ114からの該シリーズ即
ち級数における座標と関連している関数を逐次的にサン
プリングし且つ該サンプルに従ってアナログ信号ATx
を発生する。変換器116のサンプリング周波数は、典
型的に、エンコーダ112からの出力記号レートよりも
一層高く、従って変換器116は各記号に対し複数回一
つ又はそれ以上の関数をサンプリングする。
【0009】チャンネル120がAC結合又はそうでな
い場合には送信された信号のDC及び低周波数成分を強
く減衰させる結合を介して送信機110を受信機130
へ接続させる。モデム通信の場合には、チャンネル12
0は従来の電話線を有している。この様なチャンネルは
信号ATxのDC又は低周波数成分を阻止するか又は減
衰させ、従って受信機130は送信信号ATxとは異な
ったアナログ信号ARxを受取る。チャンネル120
は、更に、送信信号ATxを変化させるその他の不完全
性を有する場合がある。
【0010】別のモデムの一部である受信機130は、
変換器132、フィルタ134、等化器136、適応型
DC補償器138、スライサ139を有している。変換
器132、フィルタ134、等化器136は初期的な信
号条件付けを行う。特に、変換器132はアナログ信号
ARxを一連のデジタルサンプルRx(n)へ変換し、
尚nは時間インデックスである。サンプルRx(n)は
信号ARxの直接的なサンプリングから、又は直接的に
とったサンプルの間の補間から得ることが可能である。
フィルタ134はデジタルバンドパスフィルタであっ
て、それは送信周波数においてのエネルギを最大とさせ
且つチャンネル120又は変換器132のアーチファク
ト即ち人工的な効果である場合がある高周波数成分を除
去する。等化器136はチャンネル障害に起因する送信
信号ATxに対する変動を補償する。その結果、等化器
136は低周波数成分の減衰及びベースラインのふらつ
きを少なくとも部分的に補償する。等化器136からの
各サンプルRx′(n)は送信信号ATxのサンプルT
x(n)−何らかのベースラインシフトS(n)に等し
い。補償器138は予測シフトS′(n)を関連するサ
ンプルRx′(n)へ加算して実際のシフトS(n)に
対する補償を行う。
【0011】本発明の例示的な実施例においては、送信
機110及び受信機120がV.PCMプロトコルに従
った信号処理を行うパルス振幅変調(PAM)を実現す
る。V.PCMプロトコルは208個の記号を定義し、
各記号はベースラインと相対的な固定電圧レベルに対応
している。記号レートは、4000ボー/秒であり、従
って約9600Hzのサンプリングレートが変換器11
6に対して充分なものである。変換器132は信号AR
xを約16kHzの周波数に対してアップサンプル(u
psample)し、各記号に対し複数個のサンプルR
x(n)を与える。
【0012】図2はPAM信号におけるベースラインシ
フトを補償するのに適した補償器138の例示的な実施
例を示している。補償ユニット138はスライサ139
へ接続しており且つ適応型FIR(有限インパルス応
答)フィルタ240及び積分器250を有しており、そ
れらは加算器210及び230へ接続している。動作に
ついて説明すると、加算器210が予測シフトS′
(n)を関連するサンプルRx′(n)へ加算して補正
レベルTx′(n)を発生する。サンプルRx′(n)
及び補正レベルTx′(n)に対する可能な離散値の数
がPAMプロトコルによって許容される記号値の数を超
える。例えば、レベルTx′(n)は208個の許容さ
れた記号レベルを持ったプロトコルに対する16ビット
値とすることが可能である。スライサ139が補正レベ
ルTx′(n)を記号レベルTx(n)へ変換し、それ
は該プロトコルに適合する208個のレベルのうちの一
つである。記号レベルTx(n)とサンプルRx′
(n)との間の差は実際のベースラインシフトS(n)
である。予測シフトS′(n)が正確に実際のシフトS
(n)と等しい場合には、補正レベルTx′(n)は対
応する記号レベルTx(n)と等しい。加算器230が
関連するレベルTx(n)とTx′(n)との間の差を
決定し、それは補正されていないベースラインシフト即
ち等価的には予測シフトS′(n)におけるエラーの量
△S(n)を表わす。
【0013】適応型FIRフィルタ240及び積分器2
50が一体となって前の予測S′(n−1),S′(n
−2),...及び補正されていないシフト△S(n−
1),△S(n−2),...から予測シフトS′
(n)を決定する。特に、適応型フィルタ240は、過
去の補正されていないシフト△S(n−1)乃至△S
(n−N)に関して処理を行うNタップフィルタを使用
して被積分関数I(n)を発生し、且つ積分器250は
被積分関数I(n)及び前の予測S′(n−1),S′
(n−2),...のうちの一つ又はそれ以上から予測
シフトS′(n)を発生する。式1はFIRフィルタ2
40のNタップフィルタ処理を示している。
【0014】式1:
【0015】
【数1】
【0016】上の式1において、iはタップインデック
スであって、それは1乃至Nの範囲に亘り、且つc
i(n)はタップインデックスi及び時間インデックス
nに対応するフィルタ係数である。
【0017】積分器250は、例えば、式2に示したよ
うに、M個の前に予測したシフトS′(n−
1),...,S′(n−M)とフィルタ240からの
被積分関数I(n)を結合させる。
【0018】 式2: S′(n)=F(S′(n−1),...,S′(n−M))+I( n) 式2はMポール無限インパルス応答(IIR)積分器に
対して適切なものである。次の式2(a)は式2の特別
な場合であって、その場合には、単一ポール積分器が直
前の予測S′(n−1)及び被積分関数I(n)から予
測シフトS′(n)を決定する。
【0019】 式2(a): S′(n)=αS′(n−1)+I(n) 式2(a)において、αは1のオーダの定数であり、且
つ本発明の例示的実施例においては、αは0.95であ
る。一方、任意の所望の積分を使用することが可能であ
る。加算器210は積分器250からの予測シフトS′
(n)を補正されていないサンプルRx′(n)へ加算
させる。
【0020】フィルタ240は、予測したシフトS′
(n)が補正することのできないベースラインシフトの
量△S(n)に従ってフィルタ係数ci(n)が変化す
るという点において適応型である。一般的に、フィルタ
240が適応型であるためには、係数ci(n)が時間
と共に変化して、予測したシフトS′(n)が実際のシ
フトS(n)よりも小さい(又は大きい)場合に、予測
したシフトS′(n)の大きさを増加(又は減少)させ
る。測定した補正されていないシフト△S(n)に基づ
いて係数ci(n)における変化を決定するための多様
な繰返し方法が適宜のフィードバックを与える。しかし
ながら、例示的実施例においては、係数ci(n+1)
は式3に従って決定される。
【0021】 式3: ci(n+1)=ci(n)+μ・△S(n)・△S(n−i) 式3において、μはフィルタ係数ci(n)がチャンネ
ルの不完全性に対して適応する速度を制御する定数であ
る。S. Haykin著「適応型フィルタ理論(Ad
aptive Filter Theory)」、プレ
ンティスホール出版社、1985年、は、適応性のフィ
ルタ係数について更に記載しており且つ引用によって本
明細書に取込む。スライサ139を介して各レベルT
x′(n)に対して、適応型フィルタ240の係数は変
化する。チャンネル120における定常状態の場合に
は、係数ciは最良の値に向かって集束し且つその周り
に振動する。定数μは、係数ciがどれ程迅速に集束す
るかを決定し且つ最良の値の周りに振動する振幅を決定
する。
【0022】適応型DC補償器138は、構成要素24
0及び250の機能を実行する特別のハードウエア又は
別法としてソフトウエアで実現することが可能である。
この様なソフトウエアは、フロッピーディスク、ハード
ディスク、CD−ROM、又はDVDディスクなどのコ
ンピュータによって読取り可能な格納媒体又はRAM又
はROMなどのメモリ内に格納することが可能である。
従来のモデムにおけるデジタル信号プロセサ、又はホス
ト信号処理用のモデムを有するホストコンピュータの中
央プロセサは、受取った信号におけるDC又はベースラ
インのふらつきを補償するソフトウエアを実行させるこ
とが可能である。以下の表1は本発明の一実施例に基づ
いて適応型DC補償を実現するマットラブ(MatLa
b)プログラムのリスティングを示している。
【0023】
【表1】
【0024】以下の表2は、本発明の例示的実施例にお
ける異なる寸法のフィルタを使用した場合の補償ユニッ
ト138のシミュレーション結果を示している。
【0025】 表2:異なる寸法のフィルタに対する干渉減少タップ数 ベースラインふらつきにおける減少(db) 0 9 1 17 3 20.4 10 21.3 20 23 表2において、ゼロタップは、フィルタ処理がない場合
であり、その場合は積分器250は加算器230から直
接的に補正されていないシフト△S(n)を受取る。1
個のタップの場合には、補正されていないシフト△S
(n)がチャンネルの不完全性に対して適応すべく変化
することの可能な係数(即ち、適応型乗数)によって乗
算される。表2の場合には、データレートはV.PCM
プロトコルの場合に48キロビット/秒である。図示し
た如く、マルチタップフィルタはフィルタ処理がない場
合(即ち、ゼロタップ)又は適応型乗算器(即ち、1個
のタップ)を使用する場合と比較して、ふらつきに対す
るパワーレベルにおいて数デシベルの減少を与えてい
る。
【0026】V.PCM及びその他の帯域幅制限された
信号プロトコルの場合には、ベースラインのふらつきに
おける減少は送信された信号のデータレート(即ち、記
号レート)に依存する。なぜならば、異なるデータレー
トを有する信号は異なる周波数スペクトルを有するから
である。歪み及びベースラインのふらつきは送信した信
号のDC及び低周波数成分に依存する。以下の表3は
V.PCMプロトコルを使用した場合の一連の異なった
ビットレートに対する減少する記号間干渉においての3
タップ適応型フィルタの性能を示している。
【0027】 表3:異なるビットレートにおける干渉の減少ビットレート(kbit/s)ベースラインのふらつきにおける減少(db) 40 15 42 15 48 20 52 22 54 21.5 56 21.5 より高いビットレートにおいては、記号間干渉が増加
し、そのことは補償をより重要なものとさせる。表3に
示したように、本発明に基づく適応型DC補償はより高
いビットレートにおいてベースラインのふらつきにおけ
るより大きなデシベルの減少を与えている。
【0028】図3及び4は等化のみの場合と比較した場
合のDCのふらつきの減少において適応型DC補償が与
える改善を示している。図3において、プロット310
及び320は、テストデータストリームに対する実際の
記号レベルTx(n)と等化器136からの出力サンプ
ルRx′(n)との間の差によって表わされるチャンネ
ル擾乱即ち記号間干渉に対するパワースペクトルを示し
ている。プロット310においては、等化器136は送
信した信号における周波数のスペクトル(0乃至4kH
z)に亘っての不完全性に対して選択された適応型15
0タップフィルタを有している。プロット320は、等
化器136が250タップフィルタを有する場合の結果
を示している。両方のプロット共、従来の等化器自身で
はチャンネル擾乱の低周波数成分を除去する場合に効率
的なものではないことを示している。それと比較して、
図4は、20タップ適応型フィルタを具備する適応型D
C補償を150タップ等化器(プロット410)又は2
50タップ等化器(プロット420)と共に使用した場
合の46kbit/sV.PCM信号における補正され
ていないシフト△Sのパワースペクトルを示している。
図4に示されるように、DC適応型補償の後に、補正さ
れていないエラーのパワースペクトルは、図3のプロッ
ト310及び320と比較した場合に、比較的平坦であ
り且つ小さい。
【0029】図2のDC補償器200はパルス振幅変調
を有する信号におけるDCのふらつきを補償する。本発
明実施例は、又、その他のベースバンド変調技術を使用
した信号におけるDCのふらつきを補償することも可能
である。ベースバンド変調を使用した信号は著しく低い
周波数成分を有しており、それは送信チャンネルにおい
て強く減衰される。
【0030】以上、本発明の具体的実施の態様について
詳細に説明したが、本発明は、これら具体例にのみ制限
されるべきものではなく、本発明の技術的範囲を逸脱す
ることなしに種々の変形が可能であることは勿論であ
る。例えば、本発明の実施例を主にモデムにおいて説明
したが、本発明実施例はモデム及びファクシミリ装置に
制限されるべきものではなく多様な通信システムに対し
て適用可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に基づいて適応型DC補償
を使用して受信機へ送信する状態を示した概略図。
【図2】 パルス振幅変調を使用して受取った信号に関
して使用するための本発明の一実施例に基づく適応型D
C補償ユニットの概略ブロック図。
【図3】 本発明に基づく適応型DC補償を適用する前
の典型的な信号に対するパワースペクトルを示したグラ
フ図。
【図4】 本発明に基づく適応型DC補償を施した後の
典型的な信号のパワースペクトルを示したグラフ図。
【符号の説明】
110 送信機 112 エンコーダ 114 フィルタ 116 変換器 120 チャンネル 130 受信機 132 変換器 134 フィルタ 136 等化器 138 適応型DC補償器 139 スライサ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号におけるベースラインふらつきを補
    償する方法において、 前記信号をサンプリングして一連のサンプルを発生し、 前記一連のサンプルから選択したサンプルに対する予測
    シフトを予測し、その場合に前記予測シフトを予測する
    場合に前記サンプルから派生された値に関してマルチタ
    ップフィルタ操作を実施し、 前記予測シフトを前記選択したサンプルへ加算して補正
    したサンプルを発生し、 前記補正したサンプルと信号プロトコルに従って許容さ
    れる値との間の差を決定し、 前記差に従って前記マルチタップフィルタ操作の係数を
    調節する、上記各ステップを有することを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、更に、前記一連のサ
    ンプルにおける各サンプルに対して予測、加算、決定、
    調節の各ステップを繰返し行うことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記繰返される決定
    ステップが、一連の差を決定し、且つ前記予測シフトを
    予測する場合に前記一連の差に関してマルチタップフィ
    ルタ操作を実施することを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、予測する場合に、更
    に、前記マルチタップフィルタ操作の結果を前記一連の
    サンプルにおける一つのサンプルに対して前に予測した
    シフトと結合させることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記信号プロトコル
    が前記信号におけるレベルを離散した組のレベルへ制限
    するパルス振幅変調を有していることを特徴とする方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記信号プロトコル
    がベースバンド変調を有していることを特徴とする方
    法。
  7. 【請求項7】 通信装置において、 受取った信号を一連のサンプルへ変換させる変換器、 適応型DC補償ユニットであって、 一連の予測シフトを発生するシフト予測ユニットと、 第一被加数として前記変換器からのサンプルを受取り且
    つ第二被加数として前記シフト予測ユニットからの予測
    シフトを受取る第一加算器、 信号プロトコルに従って記号値を識別するために前記第
    一加算器からの和を処理するスライサと、を有する適応
    型DC補償ユニット、を有しており、前記シフト予測ユ
    ニットが前記加算器からの和と前記信号プロトコルに従
    って送信された信号の許容振幅との間の差に従って変化
    する係数を具備するマルチタップフィルタを有してい
    る、ことを特徴とする通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記変換器が、 アナログ/デジタル変換器と、 前記アナログ/デジタル変換器からの一連のサンプルを
    フィルタするフィルタと、 前記フィルタからの一連のサンプルをフィルタする等化
    器と、を有していることを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】 請求項7において、 前記アナログ/デジタル変換器がホストコンピュータへ
    結合されているバス装置内にあり、 前記シフト予測ユニットが前記ホストコンピュータ内の
    プロセサによって実行可能であり且つ前記プロセサによ
    ってアクセス可能なメモリ内に格納されているソフトウ
    エアを有している、ことを特徴とする装置。
  10. 【請求項10】 請求項7において、前記加算器からの
    和と予測シフトを決定する場合の許容振幅との間の差に
    関して前記マルチタップフィルタが操作を行うことを特
    徴とする装置。
  11. 【請求項11】 請求項7において、前記シフト予測ユ
    ニットが、更に、積分器を有しており、前記マルチタッ
    プフィルタが前記積分器へ入力される被積分関数を発生
    するために前記加算器からの和と前記許容振幅との間の
    差に関して操作を行うことを特徴とする装置。
  12. 【請求項12】 請求項7において、前記装置がモデム
    であることを特徴とする装置。
JP11009262A 1998-01-15 1999-01-18 適応型dc補償 Pending JPH11340877A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/7719 1998-01-15
US09/007,719 US6324232B1 (en) 1998-01-15 1998-01-15 Adaptive DC-compensation

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11340877A true JPH11340877A (ja) 1999-12-10

Family

ID=21727777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11009262A Pending JPH11340877A (ja) 1998-01-15 1999-01-18 適応型dc補償

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6324232B1 (ja)
EP (1) EP0938215A3 (ja)
JP (1) JPH11340877A (ja)
DE (1) DE938215T1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7064303B2 (en) 2003-12-23 2006-06-20 Thermetic Products, Inc. Tubular heater and method of manufacture

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6845132B2 (en) * 2001-05-15 2005-01-18 Intel Corporation Efficient, dynamically adaptive bias architecture and associated methods
WO2004036859A1 (en) * 2002-10-17 2004-04-29 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method and device for signal amplitude detection
US7961817B2 (en) * 2006-09-08 2011-06-14 Lsi Corporation AC coupling circuit integrated with receiver with hybrid stable common-mode voltage generation and baseline wander compensation
US10734971B2 (en) 2018-02-20 2020-08-04 Rambus Inc. Noise reducing receiver
US11502880B1 (en) 2021-09-17 2022-11-15 Apple Inc. Baseline wander cancelation

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5406560A (en) * 1988-11-25 1995-04-11 Hitachi, Ltd. Speech packet communication system
US5272730A (en) * 1991-12-20 1993-12-21 Vlsi Technology, Inc. Digital phase-locked loop filter
US5414733A (en) * 1993-12-20 1995-05-09 Adtran Decision feedback equalizer employing fixed ratio postcursor taps for minimizing noise and intersymbol interference in signals conveyed over high speed data service loop
US5602602A (en) * 1994-02-10 1997-02-11 Philips Electronics North America Corporation Method and apparatus for combating co-channel NTSC interference for digital TV transmission having a simplified rejection filter
FR2718878B1 (fr) * 1994-04-15 1996-05-15 Thomson Csf Système de lecture d'un support d'enregistrement multipiste.
DE4434723C1 (de) 1994-09-28 1995-06-14 Siemens Ag Adaptives Netzwerk
US5604769A (en) * 1994-10-13 1997-02-18 Lucent Technologies Inc. Hybrid equalizer arrangement for use in data communications equipment
US5852630A (en) * 1997-07-17 1998-12-22 Globespan Semiconductor, Inc. Method and apparatus for a RADSL transceiver warm start activation procedure with precoding

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7064303B2 (en) 2003-12-23 2006-06-20 Thermetic Products, Inc. Tubular heater and method of manufacture

Also Published As

Publication number Publication date
DE938215T1 (de) 2000-08-17
US6324232B1 (en) 2001-11-27
EP0938215A3 (en) 2000-03-01
EP0938215A2 (en) 1999-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5909384A (en) System for dynamically adapting the length of a filter
JP4834269B2 (ja) 有限精度演算アプリケーションで通信チャネルから受信したデータを処理する方法
US6370191B1 (en) Efficient implementation of error approximation in blind equalization of data communications
JP3643293B2 (ja) 適応等化器のトレーニング回路及びモデム装置並びに通信装置
US6285709B1 (en) Error filtering in a hybrid equalizer system
US6320901B1 (en) Method for fast off-line training for discrete multitone transmissions
US6987803B2 (en) Data communication system with adaptive precoding
JPH0773190B2 (ja) 無限インパルス応答フィルタ、信号生成方法
JPS58501977A (ja) 干渉相殺法と装置
US5903615A (en) Low complexity frequency estimator and interference cancellation method and device
JPH0669758A (ja) フィルタ構造体
US4982428A (en) Arrangement for canceling interference in transmission systems
US6404809B1 (en) Method and apparatus for training equalizer structures in a digital communication system having periodic digital impairments
JPH04234251A (ja) 位相ジッタを推定する装置および方法、受信装置、通信システム、ならびに受信装置または通信システムで用いる方法
JPH11340877A (ja) 適応型dc補償
US7933323B2 (en) Method and system for performing timing recovery in a digital communication system
US20030108093A1 (en) Efficient PCM modem
US20040184522A1 (en) Reducing phase noise in phase-encoded communications signals
US7957456B2 (en) Selection of filter coefficients for tranceiver non-linearity signal cancellation
JPH1127100A (ja) チャネルの応答を適応的に決定する方法
JP3292165B2 (ja) 線路等化器及びその等化方法
JPH07240707A (ja) 等化器
CN111107025A (zh) Gfsk接收机中的自适应均衡器
Burlage The use of linear programming techniques to design optimal digital filters for pulse shaping and channel equalization
JPH1065586A (ja) 受信装置