JPH0669758A - フィルタ構造体 - Google Patents

フィルタ構造体

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JPH0669758A
JPH0669758A JP4329844A JP32984492A JPH0669758A JP H0669758 A JPH0669758 A JP H0669758A JP 4329844 A JP4329844 A JP 4329844A JP 32984492 A JP32984492 A JP 32984492A JP H0669758 A JPH0669758 A JP H0669758A
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Daniel Amrany
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American Telephone and Telegraph Co Inc
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H21/00Adaptive networks
    • H03H21/0012Digital adaptive filters

Landscapes

  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 広ダイナミックレンジを有する高速デジタル
フィルタを提供する。 【構成】 広ダイナミックレンジを有する高速デジタル
フィルタは、“オーバーラップ”モード動作と呼ばれ
る、2個の低分解能フィルタを並列に動作することによ
り実現される。このオーバーラップモード動作では、両
方の低分解能アダプティブフィルタとも入力データで同
時に動作する。しかし、両フィルタの特性は、一方のフ
ィルタが粗雑なの濾波を行い、他方のフィルタが微細な
濾波を行い、その結果、第1のフィルタにより生じた全
てのエラーを除去するように、コントロールされてい
る。このフィルタの用途は例えば、エコーキャンセラ、
イコライザおよびゴースト除去フィルタなどである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータ通信で使用される
濾波技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近い将来、一層精巧で、複雑なデータサ
ービスがビジネス分野だけでなく、一般住宅分野でも提
供されるであろう。その結果、データ通信装置は、精巧
で複雑なデータサービスを家庭に導入するために、極め
て高いデータ転送速度が要求されるであろう。
【0003】例えば、一般住宅分野では、単一通信チャ
ネルでデータサービスを行うために、全二重モデムが使
用される。この場合、一般的に、撚り対の電話線が使用
される。全二重動作に適合させるために、両方向の伝送
によりもたらされる信号エネルギーを、この単一信号通
信チャネルで同時に重畳させなければならない。その結
果、各伝送方向からの若干の信号エネルギーが必ず、反
対方向の伝送路に漏れ出す。この交差路漏洩は、若干の
モデム伝送信号を、それ自身の受信機の入力に出現させ
る。この望ましからざる漏洩信号はしばしば、“エコ
ー”と呼ばれる。
【0004】エコー信号を弱めなければ、このエコー信
号はモデム受信機の性能を著しく低下させる。エコーは
簡単には濾波できないが、エコーを打ち消すために、モ
デム内に“エコーキャンセラー”が形成されている。エ
コーキャンセラーはエコーのレプリカを適合的に合成
し、次いで、受信信号からレプリカを引き算すると、殆
どエコーを含まない信号が得られる。このエコー補償信
号をモデムデータ受信機に入力する。エコーキャンセラ
ー技術は、現在、殆どの全二重高速モデムにおける標準
的な構成部品となるほどの成功をおさめている。
【0005】エコーの存在に加えて、伝送媒体における
振幅および遅延歪みの存在は、記号間干渉を発生する。
記号間干渉は隣接する伝送記号が相互に重畳し始めるの
で、受信機で伝送信号値を決定する際にエラーを起こ
す。振幅および遅延歪みの作用を取消すために、例え
ば、イコライザーと呼ばれる別の形のアダプティブフィ
ルタがモデム内で使用されている。
【0006】現在、アダプティブフィルタは、エコー取
消し用またはイコライザー用に拘らず、一般的に、デジ
タルアダプティブフィルタである。このデジタルアダプ
ティブフィルタは各サンプリング周期の入力信号で多数
の濾波動作を行う必要がある。濾波動作の核心は、サン
プリング周期内に多数の乗法動作を完了することであ
る。乗法動作の速度は、一緒に乗算されている数のダイ
ナミックレンジまたは分解能のサイズにより左右され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、新たなデータ
サービスをサポートするためにデータ速度が増大するに
つれて、極めて多数の乗法を完了するのに利用できる時
間量、すなわち、サンプリング周期は低下する。結局、
サンプリング周期は、所定のダイナミックレンジで必要
な濾波動作を行うために現存のデジタルアダプティブフ
ィルタを設計し直さなければならないほど短くなる。
【0008】運の悪いことに、再設計は追加設計と実行
コスト増を伴う。同様に、一層高度な正確性が求められ
るにつれて、一層大きなダイナミックレンジが必要にな
る。更に、同じサンプリング周期内で一層多くの計算が
求められるので、集積回路の複雑性が増大する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、並列に
動作する、すなわち、“オーバーラップ”モードで動作
する2個の低分解能アダプティブフィルタを使用するこ
とにより、大きなダイナミックレンジをサポートするた
めのアダプティブフィルタの再設計を避けることができ
る。このオーバーラップモードによる動作では、両方の
低分解能アダプティブフィルタとも入力データで同時に
動作する。しかし、両フィルタの特性は、一方のフィル
タが粗雑なの濾波を行い、他方のフィルタが微細な濾波
を行い、その結果、第1のフィルタにより生じた全ての
エラーを除去するように、コントロールされている。
【0010】本発明によれば、第1のフィルタの特性は
初期設定期間中に“調整”されるが、第2のフィルタの
特性は一定に保たれる。動作中は、第1のフィルタの特
性は一定に保たれるが、第2のフィルタの特性は“調
整”される。
【0011】本発明の別の実施例では、2個の低分解能
フィルタは、エコーキャンセラーおよびイコライザに使
用された際に、オーバーラップモードで動作するように
形成されている。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を更に詳細
に説明する。
【0013】図1に示されるようなモデム100の構造
は、従来技術のエコーキャンセリングモデムの代表的な
ものである。従って、各種構成部品の動作は周知であ
る。モデム100に対するバイナリ入力データ列{x
k }は最初にエンコーダ110で処理される。エンコー
ダ110は、名目速度1/T記号/秒で、一連の複素数
値記号{an }を出力する。これは入力データ列を表
し、スクランブリング、冗長度およびエンコーディング
のその他の形式も含む。
【0014】記号列{an }は次いで、波形整形フィル
タ115に送られて処理される。波形整形フィルタの出
力はアナログ・ツー・デジタル変換器(D/A)120
に入力される。得られたアナログ信号をローパスフィル
タ(LPF)120で濾波し、近端伝送信号ns(t)
を発生する。混成回路104により近端伝送信号をチャ
ネル410に結合させる。図示されているように、モデ
ム100は直交増幅変調(QAM)を使用しており、チ
ャネル410は撚り対、または、2本ワイヤループであ
る。すなわち、一般的に、電話局(図示せず)に接続さ
れているようなラインである。
【0015】他の通信方向では、遠モデム(図示せず)
から伝送されるアナログライン信号fs(t)は混成回
路104で受信され、バンドパスフィルタ(BPF)1
30に送られる。この信号は“遠端データ信号”と呼ば
れ、伝送信号ns(t)と同じ周波数帯で使用される。
すなわち、モデム100は全二重モデムである。バンド
パスフィルタ130は遠端データ信号から信号パスバン
ド外のエネルギーを除去する。次いで、バンドパスフィ
ルタ130からの出力は、アナログ・ツー・デジタル変
換器(A/D)変換器135でデジタルに変換され、受
信信号rs(t)を発生する。
【0016】バンドパスフィルタ130に入力する信号
fs(t)は、いわゆる近および遠エコーにより改悪さ
れている。近エコーは伝送信号エネルギーからなる。こ
の伝送信号エネルギーは、混成回路104によりチャネ
ルに送られるよりもむしろ、混成回路から漏洩される。
遠エコーは、最初はチャネル410に送られるが、例え
ば、インピーダンス不一致およびその他のチャネル異常
の結果により、反射されてモデムに戻ってしまう信号エ
ネルギーからなる。従って、A/D変換器135により
出力される受信信号rs(t)は遠端データ信号からの
エネルギーばかりでなく、近および遠エコー信号も含
む。
【0017】遠端データ信号により表示されるデータの
正確な回復を行うには、リード線24上のサンプルに存
在するエコーエネルギーを除去しなければならない。こ
の目的のために、近端エコーキャンセラー140は受信
信号rs(t)を処理する。近端エコーキャンセラー1
40はエコーキャンセラー145と加算器146からな
る。エコーキャンセラー145は近エコー推定信号
【外1】 を発生する。この推定信号は受信信号rs(t)内に存
在する実際の近エコー信号に近い。エコーキャンセラー
145は概ねフィルタであり、その転送機能は、“エコ
ー路”をエミュレートするように適合的に決定される。
すなわち、全ての濾波動作は、A/D変換器135を通
って伝送フィルタ115から局所的に伝送される記号列
{an }と出会う。加算器146において、外1はrs
(t)から引き算され、概ね近エコーを含まない信号r
s´(t)を発生する。
【0018】次いで、近エコーを含まない信号rs´
(t)は遠エコーキャンセラー150により処理され
る。遠エコーキャンセラー150はバルク遅延素子15
3、エコーキャンセラー155および加算器156から
なる。バルク遅延素子150は遠エコー路の群遅延に近
ずけ、局所伝送記号列{an }の遅延バーションを発生
する。エコーキャンセラー145と同時に動作するエコ
ーキャンセラー155はリード線30に、遠エコー信号
【外2】 のエコー推定信号を発生する。(単純化のために、遠エ
コー信号は周波数変換によっては発生せず、遠エコー推
定信号,外2,を同様に発生させる必要があるものと仮
定する。)加算器で、外2はrs´(t)から引き算さ
れ、遠エコー信号を殆ど含まない信号rs´´(t)を
発生する。従って、rs´´(t)は主に遠端信号と、
これにチャネルおよび各種の受信機要素により導入され
たノイズ(例えば、A/D変換器135により導入され
た量子化エラー)を足したものからなる。
【0019】信号rs´´(t)はイコライザ160に
より更に処理される。イコライザ160はチャネル41
0により導入された記号間干渉を補償する。イコライザ
160はスライサ170に記号列{b´n }を入力す
る。スライサ170は記号列{b´n }を量子化するこ
とにより推定記号列
【外3】 を発生する。この推定記号列外3は加算器165(下記
で説明する)およびデコーダ180に入力される。デコ
ーダ180は記号−ビットマッピング機能を果たし、こ
れにより、遠モデムにより伝送されるバイナリ列{y
k }の推定信号,
【外4】 を発生する。
【0020】前記のように、イコライザ160およびエ
コーキャンセラー145,155は両方ともフィルタで
あり、本発明の実施例の概念においては、FIRデジタ
ルフィルタである。一般的に、FIRデジタルフィルタ
では、時間nにおけるデジタル出力信号Yn は次の数1
で求められる。
【0021】
【数1】
【0022】(前記式中、Yn は時間nにおける出力で
あり、Ck nは時間nにおけるk,th係数であり(これ
は、係数が時間により変化するものと仮定する)、そし
て、Xn- k は時間n前のデジタル入力信号X(t)のサ
ンプルを示す。)一般的に、サンプルXn-1 からXn-m
の収集は分岐遅延線に蓄積される。フィルタの特性は時
間nにおける係数,C1 n,〜係数,Cm n,の値により決
定される。各係数はタップ重みまたはタップ係数とも呼
ばれる。係数,Ck n,は、係数の積の合計がYn に等し
いという結果を有するX(t)の各サンプルとX(t)
の各mサンプルとを掛け算する。係数自体は下記の数2
により変更または適合的に更新される。
【0023】
【数2】
【0024】(前記式中、Ck n+1は時間n+1における
k の値であり、βは一般的に小数値であり、en は時
間nにおける係数を調整するために使用されるエラー信
号である。)係数を適合的に更新するこの方法は係数の
“調整”とも呼ばれる。
【0025】エコーキャンセラー145に関連して、X
n-k =an-k であり、また、エラー信号en は時間nに
おける近エコー信号を含まない信号rs´(t)の関数
である。従って、前記数2は次のようになる。
【0026】
【数3】
【0027】(前記数式3において、β≒2-11 であ
る。)同様な説明はエコーキャンセラー155にも当て
はまる。
【0028】イコライザ160に関連して、Xn-k =r
s´´n-k であり、エラー信号enは、リード線38か
らイコライザ160に入力されるエラー信号eqn と等
しい。従って、数式2は次のようになる。
【0029】
【数4】
【0030】(前記数式4において、β≒2-7であり、
eqn は、
【0031】
【数5】
【0032】に等しい。)数5に照らして、図1の加算
器165は
【外5】 からb´n を引き算し、エラー信号eqn を与える。
【0033】前記の数式1から明らかなように、デジタ
ルフィルタは、デジタルフィルタが与える出力信号の各
サンプルについて多数の計算を行わなければならない。
係数は常に緩慢に更新されるが、数1に示されたCk n×
n-k の多数の乗算は、各サンプル周期内で行われなけ
ればならない。乗算動作の速度は、一緒に掛け算される
数のサイズ(すなわち、ダイナミックレンジまたは分解
能)により左右される。ダイナミックレンジは数量の近
似値を弁別できる程度を示すので重要である。この実施
例では、ダイナミックレンジは単に、デジタル信号を示
すために使用されている単なるビット数である。
【0034】デジタルフィルタでは、考慮しなければな
らないダイナミックレンジが2種類ある。サンプルサイ
ズと係数サイズである。サンプルサイズはサンプルを与
えるアナログ・ツー・デジタル変換器により限定され、
一般的に、係数,Ck n,のサイズまたはダイナミックレ
ンジよりも小さい。係数,Ck n,のサイズは一般的に大
きいので、乗算動作の速度に与える効果は一層大きい。
この明細書で使用されている“ダイナミックレンジ”と
ういう用語は係数のダイナミックレンジを意味する。
【0035】前記の説明から明らかなように、新規なデ
ータサービスを提供するためにデータ速度が増大すれ
ば、多数の乗算を行うのに利用できる時間量は減少す
る。結局、現存のデジタルアダプティブフィルタは、所
定のダイナミックレンジにおける短いサンプリング周期
内で必要な濾波動作を行うために設計し直さなければな
らない。運悪く、全ての再設計は、異なる一層速い技術
への転換またはフィルタのアーキテクチャー再設計を必
要とするので、追加の設計および履行コストを伴う。同
様に、一層高度な正確性求められるにつれて、一層大き
なダイナミックレンジが必要になる。その結果、同じサ
ンプリング周期内で一層多くの乗算が必要になるので、
集積回路の複雑性が高まる。
【0036】しかし、本発明によれば、2個の低分解能
フィルタをオーバーラップモードで使用することによ
り、高分解能フィルタの再設計を避けることができる。
このオーバーラップモード動作では、第1のデジタルフ
ィルタは高レベル入力信号を処理し、第2のデジタルフ
ィルタは低レベル入力信号と第1のデジタルフィルタの
全てのエラーを除去する。その結果、オーバーラップモ
ード動作は多数の乗算を低分解能で行うことを可能にす
る。従って、濾波動作の完了までに要する時間が著しく
短縮される。濾波動作の完了までに要する時間が短いの
で、所定のダイナミックレンジにおける高データ速度を
サポートすることができるばかりか、ダイナミックレン
ジそのものを高めることもできる。
【0037】次の具体例によりオーバーラップモード動
作を例証する。Ck nのダイナミックレンジは24ビット
であると仮定する。しかし、各24ビット係数,Ck n
は次のように書き直すことができる。
【0038】
【数6】
【0039】(前記式中、係数,Ck n,1,および係数,
k n,2,を示すのに使用されているビット数は係数,C
k n,を示すのに使用されているビット数(すなわち、2
4ビット)よりも小さい。)Ck nおよびCk n,1とCk n,2
は係数桁の左側に小数点を有する。すなわち、これらの
係数は小数である。数6において、αは次の数7に等し
い。
【0040】
【数7】
【0041】
【数8】
【0042】Ck n,Ck n,1およびCk n,2の間の関係は図
2に示されている。Ck nのダイナミックレンジ,z,は
24ビットである。図2では単に、24ビットレジスタ
90として示されている。本発明によれば、このダイナ
ミックレンジはレジスタ91とレジスタ92(係数,C
k n,1およびCk n,2,でそれぞれ示される)のオーバーラ
ップによっても得られる。
【0043】図示されているように、Ck n,1のダイナミ
ックレンジ,y,は16ビットであり、Ck n,2のダイナ
ミックレンジ,w,は16ビットである。従って、前記
の数8から、jは8(すなわち、z−w=8)であると
算出され、そして、数7から、α=1/(28 )=0.
0039062であると算出される。実際の設計では、
レジスタ91および92は本当にはオーバーラップする
必要はない。しかし、レジスタ91のビット数はjより
も大きいか、または等しくなければならない。
【0044】図2に示されるように、係数,Ck n,は2
4ビット数であり、係数,Ck n,1,は16高有意ビット
を示し、実際上、最下位ビットとして8個のゼロを有す
る24ビット数であり、また、係数,Ck n,2,も実際
上、低有意ビットを示す24ビット数である。数6に照
らして、数式1は次の数9または数10になる。
【0045】
【数9】
【0046】
【数10】
【0047】各係数,Ck n,1およびCk n,2で使用される
ビット数は係数,Ck n,におけるビット数よりも小さい
ので、高速のXn-k の各サンプルについて行われる低分
解能乗算に帰する。その結果、本発明により、低分解能
係数を用いて高ダイナミックレンジが得られる。
【0048】図3に本発明の実施例を示す。図1のエコ
ーキャンセラ140はエコーキャンセラ540に置き換
えられている。図3のその他の部品は前記と同じ機能を
果たす。エコーキャンセラ540は、エコーキャンセラ
545および548、コントロール素子547,乗算器
549および加算器546からなる。エコーキャンセラ
545および546は前記のようなFIRデジタルフィ
ルタであり、図3に示されるように、局所伝送記号列
{an }に対して並列に動作する。
【0049】エコーキャンセラ545の出力はリード線
3により加算器546に入力され、エコーキャンセラ5
48の出力は乗算器549によりα倍される。得られた
積をリード線11で加算器546に入力する。加算器5
46は、リード線3および11からの信号を有する受信
信号rs(t)を合計し、リード線28に近エコー信号
を含まない信号rs´(t)を出力する。
【0050】信号rs´(t)はコントロール素子54
7にも入力され、エコーキャンセラ545と548の係
数の更新方法をコントロールする。エコーキャンセラ5
45の係数は、数3により、リード線7を介して更新さ
れる。更新されると、数3は次のように書き直される。
【0051】
【数11】
【0052】(式中、β1 はエコーキャンセラ545に
付随するβ値を示し、この値は前記のように一般的に、
小数値である。)
【0053】エコーキャンセラ548の係数はリード線
9を介して更新され、同様に下記の数式により決定され
る。
【0054】
【数12】
【0055】(式中、β2 はエコーキャンセラ548に
付随するβ値を示し、この値は前記のように一般的に、
小数値である。)
【0056】エコーキャンセラ545,548はオーバ
ーラップモードで動作するので、エコーキャンセラ54
5、548は同じ入力データについて同時に動作する。
しかし、両方のエコーキャンセラをそれぞれの係数値に
連続的に適合させる必要はない。エコーキャンセラは実
際上“相互に追跡する”ことができるので、両方のエコ
ーキャンセラをそれぞれの係数値に連続的に適合させる
のは非現実的である。
【0057】各エコーキャンセラはコントロール素子5
47によりリード線28を介して帰還される他のエコー
キャンセラの出力信号に頻繁に適合しようとする。その
結果、コントロール素子547は数11、12で使用さ
れるβ1 およびβ2 値もコントロールする。更に、両係
数を頻繁に適合する必要はない。エコーキャンセラ54
5は“粗”エコーキャンセラであり、時間に対するエコ
ー特性の微細な変動は小さい。従って、エコーキャンセ
ラ548により容易に取り扱われる。
【0058】図4にβ1 およびβ2 値をコントロールす
る流れ図を示す。ステップ95により、エコーキャンセ
ラ545をモデム100の初期設定中に調整する。この
初期設定時間中に、コントロール素子547はエコーキ
ャンセラ545に、数11(式中、β1 は小数値であ
る)に従って、係数,Ck n,1,の値を適合的に決定させ
る。しかし、初期設定中に、β2 はコントロール素子5
47によりゼロにセットされる。従って、初期設定中は
次のようになる。
【0059】
【数13】
【0060】これらは例えば、約ゼロに等しいと仮定さ
れる。初期設定は、データ通信が始動されるか、また
は、電力がモデム100に供給されたときはいつも行わ
れる。この実施例では、遠端データ信号は到来せず、従
って、受信信号rs(t)は、図4に示された調整方法
を示す伝送信号ns(t)の結果である近エコーからな
る。
【0061】ステップ96により、近エコー信号を含ま
ない信号値が小さな値(例えば、rs´(T)≒0)に
近ずいたときに、初期設定期間は終了する。別法とし
て、所定量の時間(例えば、10ミリ秒)が経過した時
点で、初期設定が完了したと仮定することもできる。こ
の時点で、ステップ97により、コントロール素子54
7はβ1 =0にセットする。その結果、通常の動作中
は、エコーキャンセラ545の係数は変化しない。すな
わち、次式の通りである。
【0062】
【数14】
【0063】更に、コントロール素子547は、エコー
キャンセラ548に、数12(式中、β2 は小数値であ
る)に従って、係数,Ck n,2,の値を適合的に決定させ
る。その結果、エコーキャンセラ548は連続的に適合
し、受信信号rs(t)内の低レベルエコーばかりでな
く、エコーキャンセラ545により導入された全てのエ
ラーも除去する。実際、エコーキャンセラ545は粗雑
なエコー除去を行い、エコーキャンセラ548は微細な
エコー除去を行う。
【0064】本発明の概念は他の用途についても応用可
能である。例えば、図5に示されるように、図1のイコ
ライザの代わりにイコライザ560を使用する。イコラ
イザ560の構成はエコーキャンセラ540の構成と大
体同じである。但し、第2の入力信号はゼロにセットさ
れる。イコライザ560はフィルタ565および56
8、コントロール素子567、乗算器569および加算
器566からなる。フィルタ565および568は前記
のようなFIRデジタルフィルタであり、遠エコー信号
を含まない信号rs´´(t)に対して並列に動作す
る。
【0065】フィルタ565の出力はリード線13によ
り加算器566に入力される。フィルタ548の出力は
乗算器569でα倍される。得られた積をリード線21
により加算器566に送出する。加算器566はリード
線13および21から入力された信号を合計し、記号列
{b´n }をリード線34によりスライサ170に入力
する。フィルタ565および568は入力信号rs´´
(t)の等化を行うために使用されているので、前記の
エラー信号eqn (t)はリード線38によりコントロ
ール素子567に入力され、次いで、リード線17およ
び19によりフィルタ565および568の係数をそれ
ぞれ調整する。
【0066】フィルタ565および568に関する各係
数の更新は図3のエコーキャンセラ545および548
について既に述べたものと同様である。例えば、初期設
定期間中はβ2 ≒0などである。初期設定期間中、伝送
された調整列が既知なので、加算器165に対する入力
は、スライサ170の出力と反対に、固定基準信号であ
ることもできる。
【0067】前記に説明した実施例あるいは具体例の他
に、本発明に対して様々な変更を為すことができる。例
えば、2個のフィルタの動作のオーバーラップモードは
“ゴースト除去”回路にも応用できる。すなわち、実質
的に“マルチパスイコライザ”であり、受信機内の受信
信号から複数の画像を除去するのに使用されるフィルタ
に応用できる。
【0068】複数画像または“ゴースト”は伝送信号の
反射により生じる。このような場合、出力信号をマルチ
パスイコライザにより帰還させる。このマルチパスイコ
ライザはオーバーラップモード動作を行うように形成さ
れた2個のデジタルFIRフィルタからなる。マルチパ
スイコライザの出力を入力信号を再結合させ、出力信号
を発生する。このタイプのイコライザの場合、係数は一
般的に、入力信号の等化中は変更されない。すなわち、
β1 およびβ2 は両方ともゼロである。係数値の変更は
オフラインで行われる。
【0069】オーバーラップモード動作は受信信号内に
存在する遠エコーを除去するためにも同様に使用でき
る。
【0070】また、係数間の別の関係は次の数式で示す
こともできる。
【0071】
【数15】
【0072】(但し、前記式中、γ>1である)これは
粗雑フィルタがγ倍された実施例で得られる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、新規なデータサー
ビスを提供するためにデータ速度が増大すれば、多数の
乗算を行うのに利用できる時間量は減少する。このた
め、既存のデジタルアダプティブフィルタは、所定のダ
イナミックレンジにおける短いサンプリング周期内で必
要な濾波動作を行うために設計し直さなければならな
い。しかし、全ての再設計は、異なる一層速い技術への
転換またはフィルタのアーキテクチャー再設計を必要と
するので、追加の設計および履行コストを伴う。同様
に、一層高度な正確性求められるにつれて、一層大きな
ダイナミックレンジが必要になる。その結果、同じサン
プリング周期内で一層多くの乗算が必要になるので、集
積回路の複雑性が高まる。
【0000】これに対し、本発明によれば、2個の低分
解能フィルタをオーバーラップモードで使用することに
より、高分解能フィルタの再設計を避けることができ
る。このオーバーラップモード動作では、第1のデジタ
ルフィルタは高レベル入力信号を処理し、第2のデジタ
ルフィルタは低レベル入力信号と第1のデジタルフィル
タの全てのエラーを除去する。その結果、オーバーラッ
プモード動作は多数の乗算を低分解能で行うことを可能
にする。従って、濾波動作の完了までに要する時間が著
しく短縮される。濾波動作の完了までに要する時間が短
いので、所定のダイナミックレンジにおける高データ速
度をサポートすることができるばかりか、ダイナミック
レンジそのものを高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のモデム構造のブロック図である。
【図2】本発明による広ダイナミックレンジの実現を例
証するブロック図である。
【図3】本発明の原理を使用するモデム構造のブロック
図である。
【図4】図3のモデム構造で使用されるフィルタ係数を
適合させる方法を例証する流れ図である。
【図5】本発明の原理を使用する別のモデム構造のブロ
ック図である。
【符号の説明】
90 24ビットレジスタ 91,92 レジスタ 100 モデム 125 ローパスフィルタ 130 バンドパスフィルタ 146,156,165,546,566 加算器 410 チャネル 549,569 乗算器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の信号に応答する第1のアダプティ
    ブフィルタ;前記第1の信号に応答する第2のアダプテ
    ィブフィルタ;前記第1のアダプティブフィルタの出力
    信号および前記第2のアダプティブフィルタの出力信号
    に応答して、前記第1のアダプティブフィルタの出力信
    号と前記第2のアダプティブフィルタの出力信号の予め
    選択されたゼロよりも大きな量との組合せに対応する出
    力信号を発生する手段;および、 前記出力信号に応答して、前記第1のアダプティブフィ
    ルタおよび前記第2のアダプティブフィルタの特性をコ
    ントロールする手段;からなるフィルタ構造体
  2. 【請求項2】 前記コントロール手段は、調整期間中の
    み前記第1のフィルタの特性に影響を及ぼす請求項1の
    構造体。
  3. 【請求項3】 前記コントロール手段は、調整期間中の
    み前記第1のアダプティブフィルタの特性に影響を及ぼ
    し、この調整期間中、前記第2のフィルタの特性は影響
    を受けず、前記調整期間以外の期間においては、前記第
    1のフィルタの特性は未変化のままであるが、前記第2
    のアダプティブフィルタの特性は前記出力信号により改
    変される請求項1の構造体。
  4. 【請求項4】 前記出力信号は、前記第1の信号を発生
    する請求項1の構造体。
  5. 【請求項5】 前記出力信号発生手段は、第2の入力信
    号にも応答し、その結果、出力信号は、前記第1のアダ
    プティブフィルタの出力信号と前記第2のアダプティブ
    フィルタの出力信号の予め選択された量との前記組合せ
    よりも小さい第2の入力信号から発生される請求項1の
    構造体。
  6. 【請求項6】 前記コントロール手段は、前記出力信号
    に応答するスライサ、および前記出力信号から前記スラ
    イサの出力信号を引き算し、これにより、前記第1のア
    ダプティブフィルタおよび前記第2のアダプティブフィ
    ルタの特性をコントロールする信号を発生する手段から
    なる請求項5の構造体。
  7. 【請求項7】 第1のフィルタで第1の入力信号を濾波
    して第1の出力信号を発生する工程;第2のフィルタで
    第1の入力信号を濾波して第2の出力信号を発生する工
    程;および、 第1の出力信号と第2の出力信号を結合し、濾波出力信
    号を発生する工程;からなり、 第1のフィルタの特性は調整期間中に決定され、そし
    て、第2のフィルタ特性は調整期間後に決定される;こ
    とを特徴とする第1の入力信号の濾波方法。
  8. 【請求項8】 結合工程は、濾波出力信号と第2の入力
    信号とを結合し、出力信号を発生する工程を含む請求項
    7の方法。
  9. 【請求項9】 濾波出力信号と第2の入力信号とを結合
    する工程は、第2の入力信号から濾波出力信号を引き算
    し、出力信号を発生することからなる請求項7の方法。
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