JPH11338604A - 階層フォルダ表示装置及び記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】表示対象階層を含む上下１階層ずつの計３階層
を制御することで、上階層移動・下階層移動・横階層移
動の全てを容易に行えるようにすること。 【解決手段】表示対象となるフォルダが指定されると、
階層情報獲得部１Ｄは、その指定フォルダの子となる下
位階眉の子フォルダ情報あるいはファイル情報と、その
指定フォルダの親となる上位階層の親フォルダ情報と、
その親フォルダの子となる上記指定フォルダを含む下位
階層のフォルダ情報と、を取得する。ベース表示制御部
１Ａは上記取得した親フォルダ情報をベース表示部１４
Ａとして表示し、サブ表示制御部１Ｂは、上記取得した
階層情報をもとに指定フォルダを含む全ての親フォルダ
の下位階層フォルダをサブ表示部１４Ｂとして一括表示
し、一覧表示制御部１Ｃは、上記取得した階層情報をも
とに、子フォルダやファイルを一覧表示部１４Ｃとして
一覧表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、フォルダの階層構
造と特定フォルダの内容とを表示する階層フォルダ表示
装置、及びそのような階層フォルダ表示装置の動作をコ
ンピュータに実行させる命令を含むプログラムを格納し
たコンピュータが読み取り可能な記録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】コンピュータを利用する環境において、
扱うデータが階層化されている場合がほとんどである。
特に、ユーザが必ず使用するデータファイル及びスペッ
クファイル等を管理するファイルシステムはその最も顕
著な例である。従来、このようなファイルシステムの表
示法としては、表示対象とするフォルダとそのフォルダ
に属するファイル群を同時に表示する手法が取られてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の表示手法では、
フォルダとそのフォルダに属するファイル（及びサブフ
ォルダ）という、同時２階層の表示にとどまっている。
このため、表示対象を下の階層に変更する場合（下階層
移動）には、単に表示対象とするサブフォルダを選択す
るだけで、容易に移動することが可能である。また、表
示対象を上の階層に変更する場合（上階層移動）にも、
１つ上に移動する機能が通常は用意されているため、こ
の移動もまた容易である。

【０００４】しかしながら、同一の親フォルダに属する
他のフォルダを表示対象とする場合（横階層移動）に
は、まず１つ上のフォルダに移動し、さらに対象のフォ
ルダに移動する、という２段階の手順を踏まなければな
らなかった。

【０００５】なお、従来、階層データをツリー構造で表
現し、全ての階層を表示対象とするものも知られてい
る。しかしながら、この場合は、ツリーを表示する領域
が大きく画面を占有してしまうという問題や、通常業務
でユーザが表示対象とするフォルダは限られているた
め、全階層を表示してしまうと、不慣れなユーザに対し
ていたずらに混乱を招くという問題、等がある。

【０００６】本発明の課題は、表示対象とするデータ階
層を含む上下１階層ずつの計３階層を制御することによ
り、上階層移動・下階層移動・横階層移動のすべてを容
易に行えるようにすることである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明の手段は
次の通りである。指定手段は、階層化された複数のフォ
ルダ情報を表示する際に、表示対象となるフォルダを指
定するものである。情報獲得手段は、上記指定手段によ
る指定フォルダの子となる下位階眉の子フォルダ情報あ
るいはファイル情報と、その指定フォルダの親となる上
位階層の親フォルダ情報と、その親フォルダの子となる
上記指定フォルダを含む下位階層のフォルダ情報と、を
取得する。表示手段は、上記情報獲得手段によって取得
された各情報を各階層別に表示する。

【０００８】また、請求項３の発明の手段は次の通りで
ある。コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、階層
化された複数のフォルダ情報を表示する際に、以下の処
理をコンピュータに実行させる命令を含むプログラムを
格納する。第１の処理は、表示対象となるフォルダを指
定する処理である。第２の処理は、その指定フォルダの
子となる下位階眉の子フォルダ情報あるいはファイル情
報と、その指定フォルダの親となる上位階層の親フォル
ダ情報と、その親フォルダの子となる上記指定フォルダ
を含む下位階層のフォルダ情報と、を取得する処理であ
る。第３の処理は、これら取得された各情報を各階層別
に表示する処理である。

【０００９】請求項１及び請求項３の発明の手段の作用
は次の通りである。階層化された複数のフォルダ情報を
表示する際に、表示対象となるフォルダがユーザによっ
て又は初期設定として指定されると、その指定フォルダ
の子となる下位階眉の子フォルダ情報あるいはファイル
情報と、その指定フォルダの親となる上位階層の親フォ
ルダ情報と、その親フォルダの子となる上記指定フォル
ダを含む下位階層のフォルダ情報と、を取得して、これ
ら取得された各情報を各階層別に表示する。従って、表
示対象とするデータ階層を含む上下１階層ずつの計３階
層を制御することにより、３階層の表示を行うようにし
ているので、移動しようとする階層を１回選択操作する
だけで移動でき、上階層移動・下階層移動・横階層移動
のすべてを容易に行えるようになる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図１
の（Ａ）乃至図４を参照して説明する。図１の（Ａ）は
本実施の形態に係る階層フォルダ表示装置の構成を示す
図であり、図２の（Ａ）は該階層フォルダ表示装置の適
用されたパーソナルコンピュータ（ＰＣ）の構成を示す
図である。

【００１１】ここで、ＰＣは、良く知られたように、当
該パーソナルコンピュータ全体を制御する制御部として
のＣＰＵ１０、キーボードやマウス等の入力装置１２、
ＣＲＴや液晶ディスプレィ等の表示装置１４、プリンタ
等の印刷装置１６、ハードディスクやＲＯＭ等の記憶装
置１８、ＲＡＭ２０から構成される。なお、記憶装置１
８やＲＡＭ２０は、上記ＣＰＵ１０で実行される当該パ
ーソナルコンピュータの処理プログラムやデータ等が予
め記憶されているものであるが、もちろん、このような
記憶装置１８やＲＡＭ２０に記憶するプログラムやデー
タ等は、フロッピーディスクや光（磁気）ディスク等の
記憶媒体２２から読み込むようにしても良いし、図示し
ない通信装置により、外部とのデータ送受用の通信回線
（有線又は無線）２４を介して接続された他の機器から
受信して、これらに記憶するようにしても良いものであ
る。

【００１２】そして、本実施の形態においては、記憶装
置１８には、図２の（Ｂ）に示すように複数フォルダが
階層構造をもち、各フォルダには適宜複数のファイルが
含まれるような既知のファイルシステムが構成されてい
る。また、該記憶装置１８には、階層構造情報やメニュ
ースタートフォルダ等の後述する処理に必要な情報が記
憶される。

【００１３】本実施の形態の階層フォルダ表示装置は、
図１の（Ａ）に示すように、上記ＰＣのＣＰＵにより実
現される制御部１と、上記表示装置１４とから構成され
る。ここで、制御部１は、３つの表示制御部つまりベー
ス表示制御部１Ａ、サブ表示制御部１Ｂ、及び一覧表示
制御部１Ｃと、階層情報獲得部１Ｄとを含む。

【００１４】上記階層情報獲得部１Ｄは、表示対象階層
の情報、親階層の情報、及び表示対象階層に属する表示
対象覧の情報を獲得する。なお、本実施の形態では、階
層情報をファイルシステムとし、階層情報獲得部１Ｄは
ファイル及びフォルダの階層構造を獲得するものとす
る。即ち、図２の（Ｂ）に示すようなファイルシステム
において、該階層情報獲得部１Ｄは、表示対象階層のフ
ォルダの位置をもとに、その親のフォルダ、表示対象階
層と同格のフォルダ一覧、及び、それぞれのフォルダに
属するファイル情報を獲得する。

【００１５】ベース表示制御部１Ａは、上記階層情報獲
得部１Ｄで得られた親階層の情報を、図１の（Ｂ）に示
すように、上記表示装置１４へベース表示部１４Ａとし
て表示する。なお、本実施の形態では、ベースウィンド
ウ及びそのタイトルバーをベース表示部１４Ａとしてい
る。

【００１６】サブ表示制御部１Ｂは、上記階層情報獲得
部１Ｄで得られた階層情報をもとに、表示対象階層を含
む全てのサブ階層を、図１の（Ｂ）に示すように、上記
表示装置１４へサブ表示部１４Ｂとして一括表示する。
なお、本実施の形態では、サブ階層の一括表示は、公知
のタブ表示形式で表示するようにしている。

【００１７】一覧表示制御部１Ｃは、上記階層情報獲得
部１Ｄで得られた情報をもとに、表示対象階層に属する
表示対象即ちフォルダやファイルを、図１の（Ｂ）に示
すように、上記表示装置１４へ一覧表示部１４Ｃとして
一覧表示する。なお、本実施の形態では、それぞれの表
示対象を公知のボタン表示形式で表示するようにしてい
る。

【００１８】次に、このような構成における動作を説明
する。図３は、本発明の一実施の形態に係る階層情報表
示装置の適用されたＰＣでのメニュー起動処理の動作を
説明するフローチャートである。このフローチャートに
記載した各機能を実現するプログラムは、ＣＰＵ１０が
読み取り可能なプログラムコードの形態で上記記憶装置
１８もしくは記憶媒体２２に記憶されている。

【００１９】即ち、ユーザによる入力装置１２の所定の
メニュー起動操作に応じて、まず、ユーザによってスタ
ートフォルダの設定がなされているかどうか判別し（ス
テップＳ１０）、設定が有れば、その設定されたスター
トフォルダ名称を表示対象として指定し（ステップＳ１
２）、また、設定がなければ、既定の先頭フォルダ名称
を表示対象として指定する（ステップＳ１４）。

【００２０】そして、指定された表示対象フォルダの上
の階層つまり親フォルダのパスが上限であるかどうか判
別し（ステップＳ１６）、そうであれば、該メニュー起
動処理を終了する。

【００２１】これに対して、親フォルダのパスが上限で
ないと判別されたときには、その親フォルダパスを獲得
して記憶装置１８に記憶する（ステップＳ１８）。その
後、上記指定された表示対象フォルダと同格のフォルダ
の有無を判別し（ステップＳ２０）、同格フォルダが有
れば、それらの同格フォルダの名称を取得して記憶装置
１８に記憶する（ステップＳ２２）。そして、その取得
した同格フォルダそれぞれについて、サブフォルダ及び
／又はファイルの有無を判別して（ステップＳ２４）、
サブフォルダ及び／又はファイルが有れば、それらの名
称を獲得して記憶装置１８に記憶する（ステップＳ２
６）。全ての同格フォルダについて処理が終了したなら
ば、上記ステップＳ２０に戻り、さらに別の同格フォル
ダが有るかどうか判別して、有れば上記処理を繰り返
す。

【００２２】こうして全ての同格フォルダについてフォ
ルダ名称、サブフォルダ及び／又はファイルの名称の獲
得がなされたならば、上記ステップＳ２０において同格
フォルダがもはや無いと判別され、この場合には、次
に、上記獲得した親フォルダパスをベース表示部１４Ａ
に表示する（ステップＳ２８）。

【００２３】次に、同格フォルダの有無を判別して（ス
テップＳ３０）、それら同格フォルダの名称をサブ表示
部１４Ｂにタブ表示する（ステップＳ３２）。こうし
て、すべの同格フォルダの名称のタブ表示を行った後、
表示対象フォルダを選択して、それを識別表示する（ス
テップＳ３４）。

【００２４】その後、表示対象フォルダにサブフォルダ
及び／又はファイルが有るかどうか判別して（ステップ
Ｓ３６）、有れば、それら全てのサブフォルダ及び／又
はファイルを一覧表示部１４Ｃにボタン表示する（ステ
ップＳ３８）。こうして、すべてのサブフォルダ及び／
又はファイルをボタン表示したならば、該メニュー起動
処理を終了する。

【００２５】以上のようなメニュー起動処理により、図
１の（Ｂ）に示すようなメニュー画面が表示装置１４に
表示される。次に、このようなメニュー画面において、
メニュー選択がなされた場合の動作を図４のフローチャ
ートに従って説明する。

【００２６】即ち、ユーザが入力装置１２を操作して所
定の選択操作、例えばマウスダブルクリック操作を行う
と、該メニュー選択処理が開始され、まず、選択操作さ
れたのがベース表示部１４Ａであるかどうか判別する
（ステップＳ４０）。このベース表示部１４Ａが選択さ
れた場合、つまり表示対象の上階層への移動が指示され
た場合には、記憶装置１８に記憶された階層構造情報よ
り当該親フォルダパスを分離して（ステップＳ４２）、
その親フォルダパスを表示対象として指定する（ステッ
プＳ４４）。そして、上記ステップＳ１６に進むこと
で、上記説明したような処理が行われ、一つ上の階層に
関する更新されたメニュー画面が表示されることにな
る。

【００２７】これに対して、ベース表示部１４Ａが選択
されたのではない場合には、次に、選択操作されたのが
サブ表示部１４Ｂであるかどうか判別し（ステップＳ４
６）。そうである場合には、さらに、該サブ表示部１４
Ｂ内の選択済みフォルダの名称のタブが選択されたのか
どうか判別する（ステップＳ４８）。そして、この選択
済みフォルダの名称のタブが選択された場合には、該メ
ニュー選択処理を終了する。

【００２８】また、選択済みフォルダの名称が選択され
たのではない場合、つまり別のファイル名称のタブが選
択された即ち表示対象の横階層移動が指示された場合に
は、その選択されたフォルダの名称を表示対象として選
択して識別表示する（ステップＳ５０）。そして、記憶
装置１８に記憶された階層構造情報より、その表示対象
フォルダにサブフォルダ及び／又はファイルが有るかど
うか判別し（ステップＳ５２）、有ればそのサブフォル
ダ及び／又はファイルを一覧表示部１４Ｃにボタン表示
して（ステップＳ５４）、上記ステップＳ５２に戻る。
このステップＳ５２及びＳ５４の有無判別とボタン表示
を繰り返すことにより、すべてのサブフォルダ及び／又
はファイルを一覧表示部１４Ｃにボタン表示したなら
ば、該メニュー選択処理を終了する。

【００２９】一方、上記ステップＳ４６において、選択
操作されたのがサブ表示部１４Ｂでないと判別された場
合には、次に、一覧表示部１４Ｃのいずれかのボタン選
択操作がなされたのかどうか判別する（ステップＳ５
６）。そうでない場合には、該メニュー選択処理を終了
するが、そうであった場合には、その選択操作されたの
がサブホルダであるのかファイルであるのかを判別する
（ステップＳ５８）。

【００３０】サブホルダであれば、つまり表示対象の下
階層移動が指示された場合には、記憶装置１８に記憶さ
れた階層構造情報より、親フォルダパスと現対象フォル
ダとを読み出して結合し（ステップＳ６０）、選択され
たサブフォルダを表示対象として指定する（ステップＳ
６２）。そして、上記ステップＳ１６に進むことで、上
記説明したような処理が行われ、一つ下の階層に関する
更新されたメニュー画面が表示されることになる。

【００３１】また、上記ステップＳ５８で、選択操作さ
れたのがファイルであると判定された場合には、その選
択されたファイルを開いて（ステップＳ６４）、該メニ
ュー選択処理を終了する。

【００３２】以上のようにして、表示対象の階層を含む
上下１階層ずつの計３階層を制御することにより、上階
層移動・下階層移動・横階層移動のすべてを容易に行う
ことが可能となり、業務実行時の対象業務の選択効率を
向上させることができる。なお、本発明は、上記実施の
形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で、種々の変形変更が可能なことは勿論であ
る。

【００３３】

【発明の効果】本発明によれば、表示対象とするデータ
階層を含む上下１階層ずつの計３階層を制御することに
より、上階層移動・下階層移動・横階層移動のすべてを
容易に行えるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は本発明の一実施の形態に係る階層フォ
ルダ表示装置の構成を示す図であり、（Ｂ）はメニュー
画面を示す図である。

【図２】（Ａ）は一実施の形態に係る階層フォルダ表示
装置の適用されたパーソナルコンピュータ（ＰＣ）の構
成を示す図であり、（Ｂ）はファイルシステムの一例を
示す図である。

【図３】本発明の一実施の形態におけるメニュー起動処
理の動作フローチャートである。

【図４】本発明の一実施の形態におけるメニュー選択処
理の動作フローチャートである。

【符号の説明】

１ 制御部 １Ａ ベース表示制御部 １Ｂ サブ表示制御部 １Ｃ 一覧表示制御部 １Ｄ 階層情報獲得部 １０ ＣＰＵ １２ 入力装置 １４ 表示装置 １４Ａ ベース表示部 １４Ｂ サブ表示部 １４Ｃ 一覧表示部 １８ 記憶装置 ２２ 記憶媒体 ２４ 通信回線

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 階層化された複数のフォルダ情報を表示
   する装置であって、表示対象となるフォルダを指定する
   指定手段と、 該指定手段による指定フォルダの子となる下位階眉の子
   フォルダ情報あるいはファイル情報と、その指定フォル
   ダの親となる上位階層の親フォルダ情報と、その親フォ
   ルダの子となる上記指定フォルダを含む下位階層のフォ
   ルダ情報と、を取得する情報獲得手段と、 該情報獲得手段によって取得された各情報を各階層別に
   表示する表示手段と、 を具備することを特徴とする階層フォルダ表示装置。
2. 【請求項２】 上記指定手段が、上記表示手段に階層表
   示される各フォルダ情報の内の所望する階層のフォルダ
   を新たな表示対称となるフォルダとして指定したとき、
   上記情報獲得手段は、該指定手段による新たな指定フォ
   ルダに対する上記上位階層のフォルダ情報、及び下位階
   層のフォルダ情報あるいはファイル情報を取得すること
   を特徴とする請求項１に記載の階層フォルダ表示装置。
3. 【請求項３】 階層化された複数のフォルダ情報を表示
   する際に、 表示対象となるフォルダを指定する処理と、 その指定フォルダの子となる下位階眉の子フォルダ情報
   あるいはファイル情報と、その指定フォルダの親となる
   上位階層の親フォルダ情報と、その親フォルダの子とな
   る上記指定フォルダを含む下位階層のフォルダ情報と、
   を取得する処理と、 これら取得された各情報を各階層別に表示する処理と、 をコンピュータに実行させる命令を含むプログラムを格
   納した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。