JPH1133831A - 放電加工装置及び放電加工方法 - Google Patents

放電加工装置及び放電加工方法

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JPH1133831A
JPH1133831A JP19954397A JP19954397A JPH1133831A JP H1133831 A JPH1133831 A JP H1133831A JP 19954397 A JP19954397 A JP 19954397A JP 19954397 A JP19954397 A JP 19954397A JP H1133831 A JPH1133831 A JP H1133831A
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JP
Japan
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electrode
path
avoidance
machining
avoidance path
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JP19954397A
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Inventor
Hisanori Watanabe
尚紀 渡辺
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工開始位置に定常深さより深い窪みができ
ることを回避する放電加工装置を得ること。 【解決手段】 被加工物50を、凹部及び凸部を含むよ
うに加工するための加工形状パスを記憶する記憶手段1
1と、電極1を空送りで平行移動する時には、被加工物
50の凸部と電極1との干渉の有無を判断する判断手段
12と、判断手段12が干渉すると判断した場合、電極
1を凹部の範囲内で凸部に干渉しない任意の回避経路を
計算する回避経路計算手段15と、電極1の空送り時に
は、電極1のZ軸方向の送りを停止すると共に、回避経
路計算手段15により求めた回避経路に基づいて電極1
を平行移動する制御手段14とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、放電加工装置及
び放電加工方法に関し、特に、単純形状の工具電極を用
いて三次元加工を行う放電加工装置及び放電加工方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より円筒状、円柱状、角柱などの単
純形状をした工具電極(加工電極)を用い、数値制御装
置により三次元制御を行い、所望の三次元形状加工を行
うことができる放電加工装置が知られている。このよう
な放電加工装置では、複雑な三次元形状の総型工具電極
を製作する必要がないため、金型製作コストおよび製作
時間を改善できる。また、加工に用いる工具電極は、単
純形状の工具電極を用いるため、CAMシステムの構築
が容易となり、加工工程の自動化も期待できる。
【0003】しかしながら、かかる放電加工装置では、
単純形状の工具電極を用いて幅広い面積の加工を行うた
め、総型電極による放電加工と比較して、加工形状の精
度が問題となる。
【0004】このような問題を解決するために、特開平
5−345228号公報には、工具電極の消耗補正(Z
補正)制御を行うことによって、高精度な加工を行う方
法が示されている。図9は、そのような放電加工の原理
を示している。
【0005】図9に示されているように、この放電加工
では、円柱状の工具電極100を回転させながら被加工
物Wの放電加工面に対して角度(電極斜め送り角度)α
で斜めに送ることにより、工具電極100の輪郭形状お
よび加工深さが変化する位置(a)から(d)までの過
渡状態を経て、工具電極100の輪郭形状および加工深
さが変化しない位置(d)以降で定常状態を作り出すこ
とができる。
【0006】この放電加工の場合、工具電極消耗量の大
きい加工条件であるならば、位置(a)から位置(d)
までの過渡状態をほとんど無視することができ、適切な
送り角度αで工具電極100を斜めに送ることによっ
て、加工深さが一定の層状の除去加工を行うことができ
る。
【0007】この放電加工においては、定常状態での加
工量と電極消耗量を考慮することで、厚さ(深さ)Eの
一層分を除去するための電極斜め送り角度αは、層の厚
さE、加工電極の半径R、加工電極の断面積S、体積消
耗率Uより、次式のように求めることができる。
【0008】すなわち、 tan(α)=R・E・U/S である。工具電極100が円筒形状のものである場合、
工具電極の外側半径R1、内側半径R2とすると、電極
斜め送り角度αは次式により求めることができる。
【0009】すなわち、 である。従って、上述のような放電加工では、工具電極
100の形状に応じた電極消耗補正のための計算式をい
くつか準備しておく必要がある。
【0010】特開平5−345228号公報に開示され
ている技術では、工具電極100の長手方向の消耗を補
正するための値を計算するためのシミュレータを備え、
除去層の厚さE、電極半径R、体積消耗比Uを与えるこ
とにより、放電加工している層の平面に対する電極の送
り角度αを計算し、傾斜運動により工具電極100の長
手方向の消耗を補償して加工深さが一定の層状の除去加
工を行うようになっている。
【0011】この放電加工では、工具電極の長さ方向の
消耗補正を斜め方向の送りを行うことにより補正できる
ため、加工速度が稼げる工具電極消耗領域を利用でき、
加工効率が向上できるとしている。
【0012】つぎに、図5を参照して加工パスと工具電
極の動きの具体例について説明する。図5は被加工物W
に、円形の取残し部(島形状)Sをもつ四角形の池形状
(ポケット)Iを加工する場合の電極移動軌跡を示して
いる。はじめに、工具電極100は、任意のXY座標位
置Aにおいて被加工物Wの上面よりZ軸方向(垂直方
向)に距離aだけ離れた位置にある。(図6参照)
【0013】工具電極100は、上述の位置により池形
状Iの加工開始位置B1まで水平移動し、その後、工具
電極100と被加工物Wとの間に所定の電圧を印加した
状態でポケットの加工開始位置B1にて被加工物Wの上
面へ向けて距離aだけ真下に降下し、池形状Iの加工を
開始する。
【0014】この状態で、工具電極1が、C1→D1→
E1→F1と順次、四角形の輪郭に沿って移動し、工具
電極1が元のB1まで戻り、池形状を1周して1周分の
加工が完了すると、工具電極1は一つ内側のパスへ移
る。すなわち、B1からB2へ移動後、C2→D2→E
2→F2と順次移動し、池形状を1周する。このように
して工具電極1が、池形状に沿って順次、内側へ加工し
ていくと、いづれは島形状と干渉することになる。
【0015】加工経路が島形状に干渉すると、加工経路
は2つに分断され、まず一方の加工経路として、B4→
C4→S1→S2→F4→B4の経路を工具電極1は移
動し、さらにその内側の経路(Rs→C5→S3→S4
→F5)を移動し、最後に左側の分割された経路の最終
位置Rsに移動する。
【0016】Rsまで移動した後は、前述の分割された
もう一方の右側の経路へ移動しなければならないので、
工具電極1は、図8(a)〜(e)に示されているよう
に、位置Rsで真上に距離aだけ上昇し、この状態でも
う一方の加工経路(右側)の加工開始位置Reまで水平
移動し、この加工開始位置Reにて被加工物Wの上面へ
向けて距離aだけ真下に降下することで、残りの加工経
路の加工を開始する。
【0017】そして、左側の残された加工経路の加工と
同様に、工具電極1が、Re→E4→T1→T2→D4
→Reと一周した後、さらにその内側の加工経路(T3
→E5→T4→T5→D5→T3)を一周し加工を完了
し、加工完了位置T3に位置すると、工具電極1は、距
離aだけ真上に上昇し、水平移動して最初の位置Aに戻
る。
【0018】そして、上記の加工経路を1層の加工とし
て、複数回、同様な加工経路を工具電極1は移動し、所
望の加工深さまで加工する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の放
電加工装置では、加工開始位置Rs、Reにおいて、工
具電極100を被加工物Wに対して真下に降下させる動
作、すなわちアプローチ動作時に、工具電極100は被
加工物Wに対して、放電が発生する距離、すなわち放電
ギャップに関係なく設定距離aだけ真下に降下するた
め、加工開始位置Rs、Reにおいて、被加工物の深さ
方向に放電ギャップ分程度過剰加工となってしまい、定
常深さより深い窪みhができてしまう。このため、加工
底面の平面精度が低下するという問題点があった。(図
6、7参照)
【0020】この発明は、上記のような問題を解決する
もので、加工開始位置に定常深さより深い窪みができる
ことを回避し、加工底面の平面精度が高い放電加工を行
う放電加工装置及び放電加工方法を提供することを目的
としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る放電加
工装置は、電極と被加工物の間にパルス状の電圧を印加
すると共に、上記電極のX,Y,Z軸方向の送りを合成
して所望の三次元形状に加工する放電加工装置におい
て、上記被加工物を、凹部及び凸部を含むように加工す
るための加工形状パスを記憶する記憶手段と、上記電極
を空送りで平行移動する時には、上記被加工物の上記凸
部と上記電極との干渉の有無を判断する判断手段と、上
記判断手段が干渉すると判断した場合、上記電極を上記
凹部の範囲内で上記凸部に干渉しない任意の回避経路を
計算する回避経路計算手段と、上記電極の空送り時に
は、上記電極のZ軸方向の送りを停止すると共に、上記
回避経路計算手段により求めた回避経路に基づいて上記
電極を平行移動する制御手段とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0022】第2の発明に係る放電加工装置は、回避経
路計算手段の回避経路は、電極が凹部の外郭部に移動
し、上記凹部の外郭部に沿った経路であることを特徴と
するものである。
【0023】第3の発明に係る放電加工装置は、回避経
路計算手段の回避経路が凸部の周囲を周回する経路であ
ることを特徴とするものである。
【0024】第4の発明に係る放電加工装置は、複数の
回避経路を求める回避経路計算手段と、上記回避経路計
算手段により求めた回避経路に対応した複数の回避経路
の長さを求める経路長計算手段と、上記回避経路の長さ
のうち、最も短い回避経路を選択すると共に、この回避
経路で上記制御手段を実行させる選択手段とを、備えた
ことを特徴とするものである。
【0025】第5の発明に係る放電加工方法は、電極と
被加工物の間にパルス状の電圧を印加すると共に、上記
電極のX,Y,Z軸方向の送りを合成して所望の三次元
形状を加工する放電加工方法において、上記被加工物
を、凹部及び凸部を含むように加工するための加工形状
パスを記憶手段に記憶させる工程と、上記電極が空送り
の平行移動する際に、上記被加工物の上記凸部と上記電
極との干渉の有無を判断手段により判断する工程とを有
し、上記判断手段が干渉すると判断した場合、上記電極
を上記凹部の範囲内で回避経路計算手段により上記凸部
に干渉しない任意の回避経路を計算する工程とを有し、
上記電極の空送り時には、制御手段により上記電極のZ
軸方向の送りを停止すると共に、上記回避経路計算手段
で求めた回避経路に基づいて上記電極を平行移動するこ
とを特徴とするものである。
【0026】第6の発明に係る放電加工方法は、回避経
路計算手段が複数の回避経路を求め、経路長計算手段に
より上記回避経路に対応した複数の回避経路の長さを求
める工程と、選択手段により上記回避経路の長さのう
ち、最も短い回避経路を選択すると共に、この回避経路
で上記制御手段を実行させることを特徴とするものであ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明の一実施の形態を図1によって
説明する。図1は放電加工装置の全体を示すブロック図
である。放電加工装置は、中空円筒状の工具電極1と、
工具電極1を中心線軸周りに回転させる電極回転装置2
と、ワークテーブル3上において内部に加工液4を蓄え
て被加工物50が配置された加工槽5と、工具電極1と
被加工物Wとを相対的にX軸、Y軸、Z軸方向に移動さ
せるためのX,Y,Z軸駆動装置6,7,8と、工具電
極1と被加工物50の間に電圧を印加するための加工用
電源9とを備えている。
【0028】予め定められた凹部としての池形状と、凸
部としての島形状とを、含むように被加工物50を加工
させる加工形状パスが記憶された加工形状パス記憶部1
1aと、島形状回避経路を記憶する島形状回避パス記憶
部11bと、電気条件を記憶する電気条件記憶部11c
とからなる記憶手段11と、加工経路と島形状との干渉
の有無を、例えば加工形状パスの池形状及び島形状の属
性に基づいて島形状と工具電極1との干渉の有無を判断
する干渉形状判断手段12と、この干渉が発生した場合
には、工具電極1が凹部の範囲内で、島形状に干渉しな
い任意の回避経路を計算する回避パス(回避経路)計算
手段13と、記憶手段11に格納された加工形状パス,
島形状回避パス,電気条件に基づき各軸駆動装置6,
7,8や加工用電源9の動作を制御する制御手段14と
を有している。
【0029】つぎに、上記放電加工装置を用いて工具電
極1の被加工物50上の加工経路について図1〜図3に
よって説明する。図2及び図3において、前述した図5
における分割された一方の加工経路における工具電極1
の移動の開始位置Rsから終了位置Reまでの経路を計
算するため、干渉形状判断手段12はその加工経路中に
干渉形状としての島形状の有無を調べる。
【0030】干渉形状がない場合、工具電極1を開始位
置Rsから終了位置Reに向かい直線的に移動する経路
を計算する。一方、干渉形状がある場合、回避パス計算
手段13は、多数の回避経路うち、干渉形状と干渉する
位置20まで直線的な経路を求め、その後干渉形状に沿
った経路20→21を求め、最後に終了位置Reまでの
経路を計算する。
【0031】今、加工が予定されている池形状Iのう
ち、経路E4→T1→T2→D4で囲まれる部分を除
き、既に加工されている。ここで、制御手段14はZ軸
駆動装置8に指令を与えず、X,Y軸駆動装置6、7に
のみ指令を与え、開始位置Rsから経路20を通り、島
形状Sに沿った経路21→22、さらに終了位置Reま
で、空送りで工具電極1を平行移動させる。
【0032】終了位置Reに工具電極1を移動した後
は、制御手段14はX,Y軸駆動装置6,7のみなら
ず、Z軸駆動手段8にも指令を与え、電極消耗補正を行
いながら、図5における加工経路Re→E4→T1→T
2→D4→Reに沿って工具電極1を移動させ、さら
に、その内側の加工経路Re→T3→E5→T4→T5
→D5→T3に沿って工具電極1を移動し、1層の加工
を終了する。
【0033】上記のようにして、1層の加工が終了した
後、図5における加工終了点T3から加工開始点B1ま
で戻る加工経路を計算する際、干渉形状判断手段12及
び回避パス計算手段13は、加工終了点T3を移動開始
位置、加工開始点B1を移動終了位置とみなし、前述と
同様に、干渉形状を回避する経路を計算し、制御手段1
4はZ軸駆動手段8に指令を与えず、XY軸駆動手段
6、7にのみ指令を与え、移動開始位置T3から移動終
了位置B1まで、空送りで工具電極1を平行移動させ
る。
【0034】これにより、図2に示されているように、
被加工物Wに対して深さ方向への過剰加工を防ぐことが
でき、加工底部に窪み(段差)ができることを回避す
る。
【0035】実施の形態2.この発明の他の実施の形態
の構成は図1で、実施の形態1と同様であるが、回避パ
ス計算手段の回避経路が異なる。この放電加工装置を用
いて工具電極1の被加工物50上の加工経路について以
下に説明する。
【0036】図2及び図4において、前述した図5にお
ける分割された一方の加工経路の工具電極1の移動の開
始位置Rsからもう一方の加工経路の終了位置Reまで
の経路を計算するため、干渉形状判断手段12は、その
加工経路中に干渉形状(島形状)の有無を調べる。
【0037】干渉形状がない場合、工具電極1の移動の
開始位置Rsから終了位置Reに向かい直線的に移動す
る経路を計算する。一方、干渉形状がある場合、回避パ
ス計算手段13は、多数の回避経路のうち、移動開始位
置Rsに最も近く、池形状に沿った経路30→31→3
2、終了位置Reに最も近い池形状に沿った位置33ま
での経路を計算する。最後に33から移動終了位置Re
までの経路を計算する。なお、工具電極1の移動経路に
干渉形状がある場合には、干渉形状を迂回する経路を計
算する。
【0038】制御手段14は、上記島形状回避パスを基
に、Z軸駆動装置8に指令を与えず、X,Y軸駆動装置
手段6,7にのみ指令を与え、移動開始位置Rsから3
0を通り、池形状Iに沿った経路31→32→33、さ
らに移動終了位置Reまで、空送りで工具電極1を平行
移動させる。
【0039】移動終了位置Reに工具電極1を移動した
後は、制御手段14はX,Y軸駆動装置6,7のみなら
ず、Z軸駆動装置8にも指令を与え、電極消耗補正を行
いながら、図5における加工経路Re→E4→T1→T
2→D4→Reに沿って工具電極1を移動させ、さら
に、その内側の加工経路(Re→T3→E5→T4→T
5→D5→T3に沿って工具電極1を移動させ、1層の
加工を終了する。
【0040】上記のようにして、1層の加工が終了した
後、図5における加工終了点T3から加工開始点B1ま
で戻る加工経路を計算する際、干渉形状判断手段12及
び回避パス計算手段13は、加工終了点T3を移動開始
位置、加工開始点B1を移動終了位置とみなし、前述と
同様に、干渉形状を回避する経路を計算し、制御手段1
4はZ軸駆動装置8に指令を与えず、X,Y軸駆動装置
6,7にのみ指令を与え、移動開始位置T3から移動終
了位置B1まで、空送りで工具電極1を平行移動させ
る。
【0041】これにより、図2に示されているように被
加工物Wに対して深さ方向への過剰加工を防ぐことがで
き、加工底部に窪み(段差)ができることを回避する。
【0042】また、図1において、経路長計算手段15
が付加しておいて、島形状に沿った回避経路や池形状に
沿った回避経路の中で、選択手段により最も経路長が短
い経路を選択し、この最短な回避経路に基づいて工具電
極1を移動させるようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】請求項1の放電加工装置によれば、電極
が被加工物にアプローチした後は、所望の加工深さまで
加工する間、電極を上下しないようにすることで、電極
と被加工物との間に一定の放電ギャップを得ることがで
き、アプローチ部分において被加工物の加工底部に深さ
方向への過剰加工を防ぎ、加工底面の平面精度が高い放
電加工ができるという効果がある。
【0044】請求項2の放電加工装置によれば、請求項
1の効果に加え、回避経路計算手段の計算が容易となり
演算時間を短くできるという効果がある。
【0045】請求項3の放電加工装置によれば、請求項
1の効果に加え、回避経路計算手段の計算が容易となり
演算時間を短くできると共に、凸部の周囲に凹部を有す
る加工形状の場合には、電極の移動時間が短くできると
いう効果がある。
【0046】請求項4の放電加工装置によれば、請求項
1の効果に加え、回避経路の中で、最も経路長が短い経
路を選択し、これを回避経路として、電極を移動させる
ようにしたので、電極が回避経路を移動する際の移動時
間を最短にすることができることにより、総加工時間を
減少することができるという効果がある。
【0047】請求項5の放電加工方法によれば、アプロ
ーチ部分において被加工物の加工底部に深さ方向への過
剰加工を防ぎ、加工底面の平面精度が高い放電加工がで
きるという効果がある。
【0048】請求項6の放電加工方法によれば、請求項
5の効果に加え、回避経路の中で、最も経路長が短い経
路を選択し、これを回避経路として、電極を移動させる
ようにしたので、電極が回避経路を移動する際の移動時
間を最短にすることができることにより、総加工時間を
減少することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示す放電加工装置の
ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態による電極の回避経路
の動作を示す正面図である。
【図3】 この発明の実施の形態による電極の回避経路
の動作を示す平面図である。
【図4】 この発明の他の実施の形態による電極の回避
経路の動作を示す平面図である。
【図5】 従来の加工経路の具体例を示す平面図であ
る。
【図6】 従来の電極アプローチの動作を示す正面図で
ある。
【図7】 従来の電極アプローチとその後の加工パスを
示す説明図である。
【図8】 従来の電極の島形状を回避経路の動作を示す
正面図である。
【図9】 電極消耗補正制御を用いた単純工具電極によ
る加工要領を示す説明図である。
【符号の説明】
1 工具電極、2 工具電極回転装置、3 ワークテー
ブル、4 加工液、5加工槽、6 X軸駆動装置、7
Y軸駆動装置、8 Z軸駆動装置、9 加工用電源、1
1 記憶手段、12 干渉形状判断手段、13 回避パ
ス計算手段、14 制御手段、15 経路長計算手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極と被加工物の間にパルス状の電圧を
    印加すると共に、上記電極のX,Y,Z軸方向の送りを
    合成して所望の三次元形状に加工する放電加工装置にお
    いて、 上記被加工物を、凹部及び凸部を含むように加工するた
    めの加工形状パスを記憶する記憶手段と、 上記電極を空送りで平行移動する時には、上記被加工物
    の上記凸部と上記電極との干渉の有無を判断する判断手
    段と、 上記判断手段が干渉すると判断した場合、上記電極を上
    記凹部の範囲内で上記凸部に干渉しない任意の回避経路
    を計算する回避経路計算手段と、 上記電極の空送り時には、上記電極のZ軸方向の送りを
    停止すると共に、上記回避経路計算手段により求めた回
    避経路に基づいて上記電極を平行移動する制御手段と
    を、 備えたことを特徴とする放電加工装置。
  2. 【請求項2】 上記回避経路計算手段の回避経路は、上
    記電極が上記凹部の外郭部に移動し、上記凹部の外郭部
    に沿った経路であることを特徴とする請求項1に記載の
    放電加工装置。
  3. 【請求項3】 上記回避経路計算手段の回避経路は、上
    記凸部の周囲を周回する経路であることを特徴とする請
    求項1に記載の放電加工装置。
  4. 【請求項4】 複数の回避経路を求める上記回避経路計
    算手段と、 上記回避経路計算手段により求めた回避経路に対応した
    複数の回避経路の長さを求める経路長計算手段と、 上記回避経路の長さのうち、最も短い回避経路を選択す
    ると共に、この回避経路で上記制御手段を実行させる選
    択手段とを、 備えたことを特徴とする請求項1記載の放電加工装置。
  5. 【請求項5】 電極と被加工物の間にパルス状の電圧を
    印加すると共に、上記電極のX,Y,Z軸方向の送りを
    合成して所望の三次元形状を加工する放電加工方法にお
    いて、 上記被加工物を、凹部及び凸部を含むように加工するた
    めの加工形状パスを記憶手段に記憶させる工程と、 上記電極が空送りの平行移動する際に、上記被加工物の
    上記凸部と上記電極との干渉の有無を判断手段により判
    断する工程とを有し、 上記判断手段が干渉すると判断した場合、上記電極を上
    記凹部の範囲内で回避経路計算手段により上記凸部に干
    渉しない任意の回避経路を計算する工程とを有し、 上記電極の空送り時には、制御手段により上記電極のZ
    軸方向の送りを停止すると共に、上記回避経路計算手段
    で求めた回避経路に基づいて上記電極を平行移動するこ
    とを特徴とする放電加工方法。
  6. 【請求項6】 上記回避経路計算手段は、複数の回避経
    路を求め、 経路長計算手段により上記回避経路に対応した複数の回
    避経路の長さを求める工程と、 選択手段により上記回避経路の長さのうち、最も短い回
    避経路を選択すると共に、この回避経路で上記制御手段
    を実行させることを特徴とする請求項5に記載の放電加
    工方法。
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