JPH11338043A - 多重露光機能を有するカメラ - Google Patents

多重露光機能を有するカメラ

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JPH11338043A
JPH11338043A JP10139382A JP13938298A JPH11338043A JP H11338043 A JPH11338043 A JP H11338043A JP 10139382 A JP10139382 A JP 10139382A JP 13938298 A JP13938298 A JP 13938298A JP H11338043 A JPH11338043 A JP H11338043A
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image
multiple exposure
film
camera
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Hidehiro Ogawa
英洋 小川
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、多重露光機能を有するカメラに関
し、複数コマ前に対する多重露光撮影を可能とし、かつ
多重露光される画像を正確に確認することが可能なカメ
ラを提供することを目的とする。 【解決手段】 レリーズ操作に応じ被写体像をフィルム
に露光する銀塩撮像手段と、被写体像を撮像して画像デ
ータを生成する電子撮像手段と、レリーズ操作に応じて
電子撮像手段からの画像データを記録する画像記録手段
と、多重露光すべきコマの選択操作に応じて画像記録手
段から記録済みの画像データを読み出し、その記録済み
の画像データと電子撮像手段で生成される画像データと
を合成表示する合成表示手段と、記録済みの画像データ
に対応する潜像位置までフィルムを巻き戻すフィルム駆
動手段とを備える。また、上記の合成表示手段は、合成
後の画像に対しフィルムの特性曲線に相当する利得補正
を施して表示してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多重露光機能を有
するカメラに関する。特に、本発明は、多重露光の撮影
結果を、撮影に先だって正確に表示するための技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平6−145810号公報に
おいて、多重露光の撮影時に、多重露光される画像をフ
ァインダ表示する技術が記載されている。図7は、この
種のカメラの構成を示す図である。図7において、カメ
ラ60の前面には撮影レンズ61が設けられる。この撮
影レンズ61の像空間側には、斜めに配置されたハーフ
ミラー62を介して、フィルム63が配置される。ま
た、ハーフミラー62の反射方向には、撮像素子64が
配置される。
【0003】この撮像素子64からの画像信号は、処理
回路65を介して合成回路66に与えられる。この合成
回路66から出力される合成画像信号は、電子ファイン
ダ内に設けられた発光ディスプレイ67に与えられる。
発光ディスプレイ67の前面には接眼レンズ68が配置
され、撮影者にファインダ像を提供する。このような構
成のカメラ60では、撮影レンズ61を通過した被写体
光が、ハーフミラー62を介して分岐され、フィルム6
3および撮像素子64の位置に被写体像を同時に結像す
る。
【0004】多重露光撮影の一回目、フィルム63で被
写体像の露光が行われると共に、処理回路65は、撮像
素子64からの画像信号を一旦記憶する。合成回路66
は、このように一旦記憶された画像信号を読み出すと共
に、撮像素子64から随時に出力される最新の画像信号
を取り込む。合成回路66は、これら2つの画像信号を
合成して、発光ディスプレイ67に表示する。多重露光
撮影の2回目、撮影者は、接眼レンズ68を介してこの
合成画像を観察することにより、多重露光2回目の被写
体構図を的確に決定することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例では、発光ディスプレイ67に表示される合成画像
は、直前の記録画像と撮像画像との合成画像である。そ
のため、複数コマ前の潜像に対して多重露光撮影を行う
場合、発光ディスプレイ67上で撮影結果を確認できな
いという問題点があった。
【0006】また一般に、銀塩のフィルムは、非線形な
露出カーブを有する。そのため上述した従来例のよう
に、画像信号を単に合成表示するのみでは、フィルム6
3上の潜像の露出状態を正確に判断することはできな
い。そこで、上述したような問題点に鑑みて、請求項
1,2に記載の発明では、複数コマ前に対する多重露光
撮影を可能とし、かつ多重露光される画像を確認するこ
とが可能なカメラを提供することを目的とする。
【0007】請求項3に記載の発明では、多重露光され
る潜像の露出状態を正確に確認することが可能なカメラ
を提供することを目的とする。請求項4に記載の発明で
は、多重露光の3回目以降においても、多重露光される
潜像の露出状態を正確に確認することが可能なカメラを
提供することを目的とする。請求項5に記載の発明で
は、多重露光された画像に対し、多様な後処理を実行可
能とするために好適なカメラを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】(請求項1)請求項1に
記載の発明は、レリーズ操作に応じて被写体像をフィル
ムに露光してフィルム上に潜像を形成する銀塩撮像手段
と、被写体像を撮像して画像データを生成する電子撮像
手段と、レリーズ操作に応じて電子撮像手段からの画像
データを記録する画像記録手段と、多重露光すべきコマ
の選択操作に応じて画像記録手段から記録済みの画像デ
ータを選び出し、その記録済みの画像データと電子撮像
手段で生成される画像データとを合成表示する合成表示
手段と、銀塩撮像手段による多重露光に備えて、記録済
みの画像データに対応する潜像位置までフィルムを巻き
戻すフィルム駆動手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】このような構成では、まず最初に、撮影者
が、合成表示手段を介してコマの選択操作を行う。合成
表示手段は、この選択操作に応じて、過去に記録された
画像データの中から一つを選び出し、画像記録手段から
読み出す。合成表示手段は、このように読み出された画
像データと、電子撮像手段で撮像中の画像データとを合
成表示する。このような合成表示により、複数コマ前に
対する多重露光撮影に際して、撮影結果を事前に確認す
ることが可能となる。また、フィルム駆動手段側では、
多重露光の開始に備えて、記録済みの画像データに対応
する潜像位置までフィルムを自動的に巻き戻す。したが
って、フィルムを巻き戻すための手間が一切省かれ、多
重露光撮影の操作性を一段と高めることができる。
【0010】(請求項2)請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載のカメラにおいて、フィルム駆動手段は、
銀塩撮像手段による多重露光が完了した後、フィルムを
未露光位置まで給送することを特徴とする。このような
構成により、多重露光の完了後、フィルムを未露光位置
まで給送する手間が一切省かれ、多重露光撮影の操作性
をより一層高めることができる。
【0011】(請求項3)請求項3に記載の発明は、請
求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、多重露
光すべきコマの選択操作に応じて画像記録手段から記録
済みの画像データを読み出し、その記録済みの画像デー
タと電子撮像手段で生成される画像データとを合成する
合成手段と、合成手段により合成された合成画像データ
に対し、フィルムの特性曲線に相当する利得補正を施す
補正手段と、補正手段により補正された合成画像データ
を表示する表示手段とを備えて、上述の合成表示手段を
構成する。このような構成では、補正手段の利得補正に
より、合成画像データに、フィルム上の潜像とほぼ同一
傾向の露出オーバーや露出不足などが生じる。このよう
に補正された合成画像データが表示されるので、撮影者
は、多重露光される潜像の露出状態を正確に判断するこ
とが可能となる。
【0012】(請求項4)請求項4に記載の発明は、請
求項3に記載のカメラにおいて、画像記録手段は、銀塩
撮像手段による多重露光に応じて、合成手段からの合成
画像データを、記録済みの画像データに代えて記録する
ことを特徴とする。このような構成では、記録済みの画
像データに置き換えて、合成画像データが記録される。
したがって、同一コマに重ねて多重露光を行う場合、合
成手段は、この合成画像データに対し撮像中の画像デー
タを更に合成することとなる。このような合成画像が表
示されることにより、撮影者は、多重露光(特に3重以
上の露光)に相当する合成画像を事前確認することが可
能となる。
【0013】また、画像記録手段は、利得補正を施す前
の合成画像データを記録する。したがって、3重以上の
多重露光撮影を行っても、画像合成の過程で利得補正が
重ねて施されることはなく、合成画像データの歪みを防
ぐことができる。さらに、このような合成画像データ
は、表示に先だって一回だけ利得補正が施される。その
ため、潜像の露出状態に近い合成画像を表示することが
できる。このような表示により、撮影者は、潜像の露出
状態を正確に判断することが可能となる。
【0014】(請求項5)請求項5に記載の発明は、請
求項1に記載のカメラにおいて、画像記録手段は、銀塩
撮像手段による多重露光に応じて、合成表示手段により
合成表示される合成画像データと、電子撮像手段からの
画像データとの両方を記録することを特徴とする。
【0015】一般に、多重露光された潜像や、多重合成
された画像データから、個別の画像データを復元するこ
とは不可能である。そのため、例えば、撮像画面の一部
について多重露光の露出比を変更するなどの後処理は容
易に実現できない。しかしながら、請求項5に記載の発
明では、合成画像データとは別に、電子撮像手段からの
画像データを記録する。したがって、これら個別の画像
データを、合成画像の一部から加減算するなどの画像処
理により、撮像画面の一部について多重露光の露出比を
変更するなどの後処理が容易に実現できる。このよう
に、請求項5に記載の発明では、多重露光撮影に当たっ
て、個別の画像データを残すことにより、後処理の可能
性を格段に広げることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明にお
ける実施の形態を説明する。
【0017】(第1の実施形態)第1の実施形態は、請
求項1〜4に記載の発明に対応する実施形態である。図
1は、第1の実施形態のブロック構成を示す図である。
また、図2は、第1の実施形態の外観例を示す図であ
る。図1および図2において、カメラ11の前面には、
撮影レンズ12および撮影レンズ22が配置される。撮
影レンズ12の像空間側には、CCD撮像素子13の受
光面が配置される。
【0018】このCCD撮像素子13の画像出力は、信
号処理回路14およびA/D変換回路15を介して画像
処理回路16に与えられる。この画像処理回路16は、
CCD駆動回路13aを介してCCD撮像素子13の動
作を制御する。また、画像処理回路16には、表示用の
ビデオメモリ17が接続される。このビデオメモリ17
内の画像データは、液晶駆動回路18を介して定期的に
読み出され、液晶モニタ19に随時表示される。さら
に、画像処理回路16には、複数コマ分の画像データを
記録するためのメモリ20も接続される。
【0019】一方、撮影レンズ22の像空間側には、絞
り兼用のシャッタ23を間に介して、フィルム24が配
置される。このフィルム24のパーフォレーション通過
箇所には、ホトインタラプタなどからなるパーフォレー
ション検出部25が配置される。パーフォレーション検
出部25の検出信号は、マイクロプロセッサ21に与え
られる。
【0020】その他、マイクロプロセッサ21には、上
述した画像処理回路16と、フィルム24の給送などを
行うフィルム駆動部26と、シャッタ23を駆動するシ
ャッタ駆動部27とがそれぞれ接続される。さらに、マ
イクロプロセッサ21には、レリーズ釦28,露出補正
釦29,コマ送り釦31,多重露光釦32,モードスイ
ッチ33などからなる操作部35が接続される。
【0021】(本発明と第1の実施形態との対応関係)
以下、各請求項に記載の発明と第1の実施形態との対応
関係について説明する。まず、請求項1,2に記載の発
明と第1の実施形態との対応関係については、銀塩撮像
手段はシャッタ23およびシャッタ駆動部27に対応
し、電子撮像手段はCCD撮像素子13,CCD駆動回
路13a,信号処理回路14およびA/D変換回路15
に対応し、画像記録手段はメモリ20および画像処理回
路16の「レリーズ操作に応じて画像データをメモリ2
0に記録する機能」に対応し、合成表示手段はビデオメ
モリ17,液晶駆動回路18,液晶モニタ19および画
像処理回路16の「画像データを合成して表示する機
能」に対応し、フィルム駆動手段はパーフォレーション
検出部25,フィルム駆動部26およびマイクロプロセ
ッサ21の「フィルム24の巻き戻しおよび給送を制御
する機能」に対応する。
【0022】また、請求項3,4に記載の発明と第1の
実施形態との対応関係については、合成手段は画像処理
回路16の「画像データを合成する機能」に対応し、補
正手段は画像処理回路16の「合成後の画像データを利
得補正する機能」に対応し、表示手段はビデオメモリ1
7,液晶駆動回路18および液晶モニタ19に対応す
る。
【0023】(第1の実施形態の動作説明)図3は、撮
像画像の一例を示す図である。図4は、第1の実施形態
の動作を説明する流れ図である。以下、これらの図を用
いて、第1の実施形態の動作を説明する。まず、モード
スイッチ33によりカメラ11が撮影モードに設定され
ると、マイクロプロセッサ21は、コマ番号の値を「未
露光位置のコマ番号N」に初期化する(図4S1)。
【0024】次に、マイクロプロセッサ21は、コマ送
り釦31が操作されているか否かを判断する(図4S
2)。ここで、コマ送り釦31が操作されていた場合、
マイクロプロセッサ21は、コマ送り釦31の操作に応
じて、上述したNの値を上限にしてコマ番号の値を増減
する(図4S3)。続いて、マイクロプロセッサ21
は、露出補正釦29が操作されているか否かを判断する
(図4S4)。ここで、露出補正釦29が操作されてい
た場合、マイクロプロセッサ21は、露出補正釦29の
操作に応じてカメラ11の露出設定値を変更する。画像
処理回路16は、この露出設定値に従って、CCD撮像
素子13の電子シャッタ時間(もしくは、信号処理回路
14のゲイン)を調整する(図4S5)。
【0025】この状態で、画像処理回路16は、CCD
駆動回路13aに撮像動作を指示する。CCD駆動回路
13aは、この指示に従ってCCD撮像素子13を駆動
し、1コマ分の画像信号の読み出し走査を行う。このよ
うに読み出された画像信号は、信号処理回路14および
A/D変換回路15を介してディジタルの画像データに
変換された後、画像処理回路16に取り込まれる(図4
S6)。
【0026】このような動作と並行して、画像処理回路
16は、コマ番号がN未満か否かを判定する(図4S
7)。ここで、コマ番号がNに等しい場合(図4S7の
NO側)、画像処理回路16は、通常の撮影(非多重露
光)と判断して、CCD撮像素子13からの画像データ
を、ビデオメモリ17に書き込む。液晶駆動回路18
は、ビデオメモリ17からこの画像データを定期的に読
み出して液晶モニタ19にモニタ表示を行う(図4S
8)。
【0027】この状態で、マイクロプロセッサ21は、
レリーズ釦28が操作されたか否かを判定する(図4S
9)。ここで、レリーズ釦28が操作されていない場合
(図4S9のNO側)、マイクロプロセッサ21は、動
作をステップS2に戻す。一方、レリーズ釦28が操作
されている場合(図4S9のYES側)、マイクロプロ
セッサ21は、フィルム24の露光動作を実行するた
め、ステップS16の動作に移行する。一方、上述した
ステップS7においてコマ番号がN未満と判定された場
合、画像処理回路16は、多重露光による撮影と判断
し、図5に示す画像合成処理および利得補正処理を次の
手順で実行する。
【0028】(1)まず、CCD撮像素子13からの画
像データH1と、記録済みの画像データH2とを画素ご
とに加算し、「多重露光時の露光量」に相当する加算値
(H1+H2)を求める(図4S10)。
【0029】(2)次に、フィルム24の特性曲線のデ
ータテーブルを検索し、加算値(H1+H2)に対応す
る写真濃度Dの値を求める。
【0030】(3)この写真濃度Dに基づく透過率を算
出し、利得補正後の合成画像データH3を求める(図4
S11)。画像処理回路16は、このように求めた合成
画像データH3をビデオメモリ17に書き込む。その結
果、液晶モニタ19には、図3に示すような多重露光に
よる撮影結果を模擬した表示画像が表示される(図4S
12)。
【0031】この状態で、マイクロプロセッサ21は、
多重露光釦32が操作されているか否かを判定する(図
4S13)。ここで、多重露光釦32が操作されていな
い場合(図4S13のNO側)、マイクロプロセッサ2
1は、撮影者によるコマの選択操作や露出補正がまだ完
了していないと判断し、動作をステップS2に戻す。
【0032】一方、多重露光釦32が操作された場合
(図4S13のYES側)、マイクロプロセッサ21
は、撮影者によるコマの選択操作や露出補正が完了した
と判断する。この場合、マイクロプロセッサ21は、パ
ーフォレーション検出部25の検出信号を監視しなが
ら、フィルム駆動部26を制御し、コマ番号に対応する
潜像位置までフィルム24を巻き戻す(図4S14)。
【0033】この状態で、マイクロプロセッサ21は、
レリーズ釦28が操作されるまで待機する(図4S15
のNO側)。ここで、レリーズ釦28が操作されると
(図4S15のYES側)、マイクロプロセッサ21
は、次のようなフィルム24の露光動作を開始する。ま
ず、マイクロプロセッサ21は、現在の露出設定値に合
わせて絞り値とシャッタ時間とを設定した上で、シャッ
タ駆動部27にシャッタ23の開閉を指示する(図4S
16)。シャッタ駆動部27は、設定された絞り値にあ
わせてシャッタ23の径を開いた後、設定されたシャッ
タ時間の経過を待て、シャッタ23を再び閉じる。
【0034】このような露光動作の完了後、画像処理回
路16は、コマ番号がN未満か否かを判定する(図4S
17)。ここで、コマ番号がNに等しい場合(図4S1
7のNO側)、画像処理回路16は、通常撮影と判断し
て、CCD撮像素子13から得た画像データをメモリ2
0に記録する(図4S18)。一方、コマ番号がN未満
の場合(図4S17のYES側)、画像処理回路16
は、多重露光撮影と判断し、利得補正前の合成画像デー
タ(H1+H2)を、メモリ20内の画像データH2に
置き換えて記録する(図4S19)。一方、マイクロプ
ロセッサ21は、露光動作の完了後、フィルム駆動部2
6を制御してフィルム24を未露光位置まで給送する
(図4S20)。以上の一連の動作により、撮影モード
の動作が実現される。
【0035】(第1の実施形態の効果など)上述したよ
うな動作により、第1の実施形態では、コマ送り釦31
で選択された記録済みの画像データH2と、撮像中の画
像データH1とが合成され、合成画像データH3が生成
される。この合成画像データH3の表示により、撮影者
は、複数コマ前に対する多重露光撮影の結果を事前に確
認することができる。
【0036】また、上述した第1の実施形態では、マイ
クロプロセッサ21が、多重露光に先だって、記録済み
の画像データH2に対応する潜像位置までフィルム24
を自動的に巻き戻す。したがって、手動操作でフィルム
24を巻き戻すなどの手間が不要となり、多重露光撮影
の操作性を高めることができる。さらに、上述した第1
の実施形態では、マイクロプロセッサ21が、多重露光
の完了後、フィルム24を未露光位置まで自動的に給送
する。したがって、手動操作でフィルム24を未露光位
置まで給送するなどの手間が不要となり、多重露光撮影
の操作性をより一層高めることができる。
【0037】その上、上述した第1の実施形態では、画
像データに対し図5に示すような「フィルム24の特性
曲線に相当する利得補正」が施される。したがって、表
示画像には、フィルム24上の潜像とほぼ同一傾向の撮
影効果(例えば露出オーバーや露出不足など)が表現さ
れる。このような表示画像により、撮影者は、多重露光
される潜像の露出状態を正確に判断することが可能とな
る。
【0038】また、上述した第1の実施形態では、記録
済みの画像データH2に置き換えて、合成画像データ
(H1+H2)を記録する。したがって、同一コマに対
し3重露光を行う場合、メモリ20内の合成画像データ
(H1+H2)に対し、撮像中の新たな画像データH3
が合成される。このような合成が多重露光撮影のたびに
繰り返されることにより、撮影者は、n重露光に相当す
る合成画像(H1+H2+・・+Hn)を事前確認する
ことが可能となる。
【0039】また、画像記録手段は、利得補正前の合成
画像データを記録する。したがって、3重以上の多重露
光に際して合成画像データに利得補正が重ねて施される
ことはなく、合成画像データに生じる過度な歪みを防ぐ
ことができる。さらに、このような合成画像データは、
表示に先だって一回だけ利得補正が施され、潜像の露出
状態に近い合成画像となる。このような合成画像の表示
により、3重以上の多重露光においても、撮影者は、潜
像の露出状態を正確に判断することが可能となる。
【0040】なお、上述した第1の実施形態では、モニ
タ表示に先だって、画像データの合成処理を逐一行って
いるが、これに限定されるものではない。例えば、2つ
の画像データH1,H2をフレームおきに交互表示する
ことにより、合成表示を行ってもよい。また、2つの画
像データH1,H2を、フィールドおき、ラインおき、
または画素おきに交互表示することにより、合成表示を
行ってもよい。このような合成表示は、モニタ画面上で
の視覚的な合成処理であるため、画像データを実際に合
成するための処理時間を要しない。したがって、その処
理時間の分だけモニタ表示の更新間隔を短縮することが
可能となり、被写体とモニタ表示とのタイムラグを確実
に減少させることができる。
【0041】また、上述した第1の実施形態では、画像
データをディジタル加算することにより、画像合成を行
っているが、これに限定されるものではない。例えば、
画像データをアナログ加算することより、画像合成を行
ってもよい。また、この場合、対数アンプなどの非線形
なアナログ回路を使用することにより、フィルムの特性
曲線に相当する利得補正を行うこともできる。
【0042】さらに、上述した第1の実施形態では、2
眼式のカメラ11について説明したが、これに限定され
るものではない。例えば、1つの撮影レンズを介した光
像を、CCD撮像素子13およびフィルム24の両方
に、同時もしくは時分割に導くことにより、1眼式のカ
メラを構成することもできる。なお、上述した第1の実
施形態では、ポジフィルムの特性曲線(図5)に相当す
る利得補正を施す場合について説明したが、これに限定
されるものではない。例えば、ネガフィルムの特性曲線
に相当する利得補正を施しても勿論よい。
【0043】また、上述した第1の実施形態では、輝度
成分について利得補正を施す場合について説明したが、
これに限定されるものではない。例えば、RGBなどの
各色成分について、各色ごとの特性曲線に相当する利得
補正を施してもよい。このような構成により、潜像の色
を液晶モニタ19上に忠実に再現することが可能とな
る。次に、別の実施形態について説明する。
【0044】(第2の実施形態)第2の実施形態は、請
求項1〜3,5に記載の発明に対応する実施形態であ
る。なお、第2の実施形態の構成については、第1の実
施形態(図1)と同じため、ここでの説明を省略する。
図6は、第2の実施形態の動作を示す図である。
【0045】なお、図6中に示すステップS1〜S16
の動作については、第1の実施形態(図4)と同じた
め、ここでの説明を省略する。第2の実施形態における
動作上の特徴点は、多重露光の完了後(図6S17のY
ES側)、画像処理回路16が、撮像中の画像データH
1と、合成画像データ(H1+H2)とをメモリ20に
記録する点である。このような動作により、多重露光撮
影の完了後に、個々の画像データH1が保存される。し
たがって、個々の画像データH1を使用することによ
り、合成画像や多重露光された写真画像に対して、様々
な後処理を施すことが可能となる。その結果、後処理の
可能性および自由度を格段に広げることが可能となる。
【0046】
【発明の効果】(請求項1)請求項1に記載の発明で
は、コマ選択された記録済みの画像データと、電子撮像
手段で撮像中の画像データとが合成表示される。したが
って、複数コマ前に対する多重露光撮影においても、事
前に撮影結果を確認することが可能となる。また、フィ
ルム駆動手段は、多重露光の開始に備えてフィルムを自
動的に巻き戻す。したがって、フィルムを巻き戻すため
の手間が不要となり、多重露光撮影の操作性を一段と高
めることができる。
【0047】(請求項2)請求項2に記載の発明では、
フィルム駆動手段が、多重露光の完了後、フィルムを未
露光位置まで自動的に給送する。したがって、フィルム
を未露光位置まで給送するための手間が不要となり、多
重露光撮影の操作性を更に高めることができる。
【0048】(請求項3)請求項3に記載の発明では、
合成画像データに「フィルムの特性曲線に相当する利得
補正」を施す。したがって、補正後の合成画像データに
は、フィルム上の潜像とほぼ同一傾向の撮影効果(例え
ば露出オーバーや露出不足など)が表現される。このよ
うな合成画像データの表示により、撮影者は、多重露光
される潜像の露出状態を正確に判断することが可能とな
る。したがって、多重露光撮影における露出設定のミス
を確実に減らすことが可能となる。
【0049】(請求項4)請求項4に記載の発明では、
記録済みの画像データに置き換えて、合成画像データを
記録する。したがって、同一コマに重ねて多重露光を行
う場合、合成画像データには、撮像中の画像データが重
ねて合成されることとなる。このような合成画像が表示
されることにより、撮影者は、多重露光(特に3重以上
の多重露光)に相当する合成画像を事前確認することが
可能となる。
【0050】また、画像記録手段は、利得補正を施す前
の合成画像データを記録する。したがって、合成画像デ
ータには利得補正が重ねて施されることはなく、合成画
像データにおける過度な歪みを防ぐことができる。さら
に、このような合成画像データは、表示に先だって一回
だけ利得補正が施され、潜像の露出状態に近い合成画像
となる。このような合成画像の表示により、潜像の露出
状態を正確に判断することが可能となる。
【0051】(請求項5)請求項5に記載の発明では、
多重露光撮影に当たって、個別の画像データも併せて記
録する。このような個別の画像データが残ることによ
り、合成画像や多重露光された写真画像に対する後処理
の可能性および自由度を格段に広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のブロック構成を示す図であ
る。
【図2】第1の実施形態の外観例を示す図である。
【図3】撮像画像の一例を示す図である。
【図4】第1の実施形態の動作を説明する流れ図であ
る。
【図5】利得補正の動作を示す説明図である。
【図6】第2の実施形態の動作を示す図である。
【図7】従来の重畳表示可能なカメラ60を示す図であ
る。
【符号の説明】
11 カメラ 12 撮影レンズ 13 CCD撮像素子 13a CCD駆動回路 14 信号処理回路 15 A/D変換回路 16 画像処理回路 17 ビデオメモリ 18 液晶駆動回路 19 液晶モニタ 20 メモリ 21 マイクロプロセッサ 22 撮影レンズ 23 シャッタ 24 フィルム 25 パーフォレーション検出部 26 フィルム駆動部 27 シャッタ駆動部 28 レリーズ釦 29 露出補正釦 31 コマ送り釦 32 多重露光釦 33 モードスイッチ 60 カメラ 61 撮影レンズ 62 ハーフミラー 63 フィルム 64 撮像素子 65 処理回路 66 合成回路 67 発光ディスプレイ 68 接眼レンズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レリーズ操作に応じて被写体像をフィル
    ムに露光し、フィルム上に潜像を形成する銀塩撮像手段
    と、 被写体像を撮像し、画像データを生成する電子撮像手段
    と、 前記レリーズ操作に応じて前記電子撮像手段からの画像
    データを記録する画像記録手段と、 多重露光すべきコマ(駒)の選択操作に応じて前記画像
    記録手段から記録済みの画像データを選び出し、その記
    録済みの画像データと前記電子撮像手段で生成される画
    像データとを合成表示する合成表示手段と、 前記銀塩撮像手段による多重露光に備えて、前記記録済
    みの画像データに対応する潜像位置まで前記フィルムを
    巻き戻すフィルム駆動手段とを備えたことを特徴とする
    多重露光機能を有するカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカメラにおいて、 前記フィルム駆動手段は、 前記銀塩撮像手段による多重露光が完了した後、前記フ
    ィルムを未露光位置まで給送することを特徴とする多重
    露光機能を有するカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のカメラ
    において、 前記合成表示手段は、 多重露光すべきコマの選択操作に応じて前記画像記録手
    段から記録済みの画像データを読み出し、その記録済み
    の画像データと前記電子撮像手段で生成される画像デー
    タとを合成する合成手段と、 前記合成手段により合成された合成画像データに対し、
    フィルムの特性曲線に相当する利得補正を施す補正手段
    と、 前記補正手段により補正された合成画像データを表示す
    る表示手段とを備えることを特徴とする多重露光機能を
    有するカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のカメラにおいて、 前記画像記録手段は、 前記銀塩撮像手段による多重露光に応じて、前記合成手
    段により合成される合成画像データを、前記記録済みの
    画像データに代えて記録することを特徴とする多重露光
    機能を有するカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のカメラにおいて、 前記画像記録手段は、 前記銀塩撮像手段による多重露光に応じて、前記合成表
    示手段により合成表示される合成画像データと、前記電
    子撮像手段からの画像データとの両方を記録することを
    特徴とする多重露光機能を有するカメラ。
JP10139382A 1998-05-21 1998-05-21 多重露光機能を有するカメラ Pending JPH11338043A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008220655A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Seiko Epson Corp 画像表示装置および遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008220655A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Seiko Epson Corp 画像表示装置および遊技機

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