JPH11337409A - 光スペクトラム分析装置 - Google Patents

光スペクトラム分析装置

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Publication number
JPH11337409A
JPH11337409A JP14131198A JP14131198A JPH11337409A JP H11337409 A JPH11337409 A JP H11337409A JP 14131198 A JP14131198 A JP 14131198A JP 14131198 A JP14131198 A JP 14131198A JP H11337409 A JPH11337409 A JP H11337409A
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JP
Japan
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light
optical
axis
light receiving
optical path
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Pending
Application number
JP14131198A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Otagaki
文章 太田垣
Shiro Yamaguchi
史郎 山口
Masaki Omori
雅樹 大森
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学部品の偏光依存性による損失を抑える。 【解決手段】 光スペクトラム分析装置1は、被測定光
を出射する光源2、分光装置3、受光部4、演算処理部
5を備えている。分光装置3は、光源2と受光部4との
間の光路上に配設される偏光解消板9、2組のカメラ鏡
10,12、回折格子11、2組の全反射ミラー13,
14で構成される。偏光解消板9を光軸回りに回動する
ことにより全体のPDLが抑えられる。全反射ミラー1
3の各ミラー13A,13Bの反射面13a,13b
は、X軸回りに回動可能とされ、45°傾斜して配置さ
れる。全反射ミラー14の各ミラー14A,14Bの反
射面14a,14bは、Y軸回りに回動可能とされ、全
反射ミラー13と同一角度である45°傾斜して配置さ
れる。これにより、全反射ミラー13で発生した偏光方
向による反射率差が全反射ミラー14によって相殺され
て反射部材のPDLが抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回折格子やプリズ
ム等の分散形分光素子を用いて被測定光の波長毎の光ス
ペクトラム値を測定して分析する光スペクトラム分析装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】被測定光の各波長における光スペクトラ
ム値を測定して分析する光スペクトラム分析装置とし
て、図6に示す分光装置51を用いたものが知られてい
る。この分光装置51は、被測定光が入射される入射ス
リット52と被測定光が出射される出射スリット53と
の間の光路上に、第1の凹面鏡54、回折格子55、第
2の凹面鏡56の順に光学部品が配設されている。回折
格子55の光路に対面する表面には、図7に示すような
格子溝57が光軸と直交する方向に所定間隔で形成され
ている。回折格子55は、光軸と直交する刻線方向の軸
回りに所定角度間隔で回動駆動される。
【0003】上記分光装置51では、入射スリット52
を介して被測定光が入射されると、この被測定光は第1
の凹面鏡54により平行光にされて回折格子55に入射
する。回折格子55は、入射された被測定光を格子溝5
7の刻線に直交する平面に分光する。回折格子55によ
り分光された光は、第2の凹面鏡56により集光され、
ある波長の光だけが出射スリット53を通過して不図示
の受光器に受光される。そして、回折格子55を所定角
度間隔で回動させて回動角に対応して受光器から出力さ
れる光電変換信号から演算によって算出した光強度信号
を被測定光の各波長における光スペクトラム値としてい
る。
【0004】ところで、上記分光装置51に使用される
回折格子55は、格子溝57に対する入射光の偏光成分
により回折効率が異なり、入射光の偏光状態が変わる
と、回折された光の強度が変化してしまい、偏光依存性
(PDL:Polarization Dependence Loss)を有してい
る。
【0005】このため、上記分光装置51を用いて被測
定光の波長毎の光レベルを測定する場合、回折格子55
への入射光の偏光状態によって光の強度が変化してしま
い、高精度な測定を行うことができなかった。
【0006】更に説明すると、一般に被測定光の偏光方
向は回折格子55の格子溝57の刻線方向に対して任意
の方向を向く。そして、回折格子55においては、図8
に示すように、その回折効率が格子溝57の刻線に平行
方向の波長感度特性と刻線に直交方向の波長感度特性と
で波長特性が異なる。
【0007】従って、同一波長成分を有する被測定光を
スペクトラム分析しても、被測定光の偏光方向が異なれ
ば、回折格子55上における格子溝57の刻線に平行な
平行偏波成分と刻線に直角な直交偏波成分との成分比が
変化するので、得られた各波長における光スペクトラム
値が常時正しい値になるとは限らない。
【0008】そこで、上記問題を解消した装置として、
特開平5−196811号公報に開示された分光装置が
知られている。この分光装置は、図6の構成において、
入射スリット52と第1の凹面鏡54との間の光路上に
偏光解消板が配設されたものである。
【0009】偏光解消板は、複屈折性のある水晶を2つ
の結晶軸が互いに直交するように貼り合わされて構成さ
れる。この偏光解消板では、格子溝の刻線に平行な平行
偏波成分と格子溝の刻線に直角な直交偏波成分とをそれ
ぞれ45°傾けた状態で回折格子55に入射している。
これにより、図8に示すように、回折格子55で回折さ
れた光の強度は入射光の偏波状態に関係なく、すなわ
ち、格子溝57に平行な光や格子溝57に垂直な光のい
ずれが入射された場合でも一定となり、回折装置55で
のPDLを抑えることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記偏光解
消板を用いた場合、図6に示す分光装置51の回折格子
55でのPDLを抑えることはできるが、図9に示す構
成の分光装置に採用した場合には、光路上に配設された
回折格子55以外の光学部品でPDLが生じて高精度な
測定を行うことができなかった。
【0011】図9の分光装置61は、光源62と出射ス
リット63との間の光路上に、カメラ鏡64、回折格子
65、3個のミラー66,67,68が配設されたもの
である。ここで、反射部材としてのカメラ鏡64は、光
軸に対して90°の角度の反射面64aを有して光路上
に配設されている。これに対し、反射部材としての3個
のミラー66,67,68は、いずれも光軸に対して9
0°以外の角度(図示の例では、45°)の反射面66
a,67a,68aを有して光路上に配設されている。
【0012】そして、上記3箇所のミラー66,67,
68では、光軸に対して45°の角度をもって光が反射
面66a,67a,68aに入射するので、図10に示
すように、入射光の平行偏波成分(P成分)の反射率の
強度比(Rp )と直交偏波成分(S成分)の反射率の強
度比(Rs )が異なる。
【0013】このように、光軸に対して90°以外の反
射面を有する反射部材が光路上に配設されている場合、
その反射部材、つまり図9の3個のミラー66,67,
68への入射光の偏光状態が変わると、各ミラー66,
67,68での反射光の強度も変化してPDLが生じ、
高精度な測定を行うことができなかった。このことは、
透過部材の透過面が光軸に対して90°以外の角度をも
って配設される場合にも同様に生じる問題であった。
【0014】そこで、本発明は、上記の問題点を解消す
るためになされたものであって、各光学部品毎のPDL
を抑えることができる光スペクトラム分析装置を提供す
ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、入射光を測定波長毎の分散光と
して分光する分光素子11と、前記分光素子によりそれ
ぞれ異なった角度に分光された光のうちの所定波長成分
の光を受光する受光部4と、前記受光部の受光信号に基
づいて前記入射光の波長毎の光スペクトラム値を演算す
る演算処理部5とを備えた光スペクトラム分析装置1に
おいて、光軸とほぼ直交して前記分光素子の入射側に前
記光軸回りに回動可能に配設され、入射光を互いに直交
する2つの偏波成分に分け、その2つの偏波成分を前記
分光素子の刻線方向に対して45°に傾ける偏光解消板
9を備えたことを特徴とする。
【0016】請求項2の発明は、入射光を測定波長毎の
分散光として分光する分光素子11と、前記分光素子に
よりそれぞれ異なった角度に分光された光のうちの所定
波長成分の光を受光する受光部4と、前記分光素子から
前記受光部に至る光路上に配設され、光路の方向を変換
するための反射部材13、14と、前記受光部の受光信
号に基づいて前記入射光の波長毎の光スペクトラム値を
演算する演算処理部5とを備えた光スペクトラム分析装
置1において、光軸に対して、ある角度をもって光路上
に配設される前記反射部材13、14は、光軸と直交す
る一つの軸回りに回動可能な一つの反射面と、光軸と前
記軸にそれぞれ直交する軸回りに回動可能なもう一つの
反射面との組み合わせ13aと14a、13bと14b
を有し、一方の反射面で発生した偏光方向による反射率
差を他方の反射面で相殺できることを特徴とする。
【0017】請求項3の発明は、入射光を測定波長毎の
分散光として分光する分光素子11と、前記分光素子に
よりそれぞれ異なった角度に分光された光のうちの所定
波長成分の光を受光する受光部4と、前記分光素子から
前記受光部に至る光路上に配設され、透過する光の特性
を変換するための透過部材17と、前記受光部の受光信
号に基づいて前記入射光の波長毎の光スペクトラム値を
演算する演算処理部5とを備えた光スペクトラム分析装
置1において、光軸に対して、ある角度をもって光路上
に配設される前記透過部材17は、光軸と直交する一つ
の軸回りに回動可能な一つの透過面と、光軸と前記軸に
それぞれ直交する軸回りに回動可能なもう一つの透過面
との組み合わせ17aと17bを有し、一方の透過面で
発生した偏光方向による透過率差を他方の透過面で相殺
できることを特徴とする。
【0018】請求項4の発明は、入射光を測定波長毎の
分散光として分光する分光素子11と、前記分光素子に
よりそれぞれ異なった角度に分光された光のうちの所定
波長成分の光を受光する受光部4と、前記分光素子から
前記受光部に至る光路上に配設され、光路の方向を変換
するための反射部材13、14と、前記分光素子から前
記受光部に至る光路上に配設され、透過する光の特性を
変換するための透過部材17と、前記受光部の受光信号
に基づいて前記入射光の波長毎の光スペクトラム値を演
算する演算処理部5とを備えた光スペクトラム分析装置
1において、光軸に対して、ある角度をもって光路上に
配設される前記反射部材13、14は、光軸と直交する
一つの軸回りに回動可能な一つの反射面と、光軸と前記
軸にそれぞれ直交する軸回りに回動可能なもう一つの反
射面との組み合わせ13aと14a、13bと14bを
有し、一方の反射面で発生した偏光方向による反射率差
を他方の反射面で相殺できるとともに、光軸に対して、
ある角度をもって光路上に配設される前記透過部材17
は、光軸と直交する一つの軸回りに回動可能な一つの透
過面と、光軸と前記軸にそれぞれ直交する軸回りに回動
可能なもう一つの透過面との組み合わせ17aと17b
を有し、一方の透過面で発生した偏光方向による透過率
差を他方の透過面で相殺できることを特徴とする。
【0019】請求項5の発明は、入射光を測定波長毎の
分散光として分光する分光素子11と、前記分光素子に
よりそれぞれ異なった角度に分光された光のうちの所定
波長成分の光を受光する受光部4と、前記分光素子から
前記受光部に至る光路上に配設され、光路の方向を変換
するための反射部材13、14と、前記受光部の受光信
号に基づいて前記入射光の波長毎の光スペクトラム値を
演算する演算処理部5とを備えた光スペクトラム分析装
置1において、光軸に対して、ある角度をもって光路上
に配設される前記反射部材13、14は、光軸と直交す
る一つの軸回りに傾斜した一つの反射面と、光軸と前記
軸にそれぞれ直交する軸回りにほぼ同一角度で傾斜した
ほぼ同一屈折率のもう一つの反射面との組み合わせ13
aと13b、14aと14bを有し、一方の反射面で発
生した偏光方向による反射率差を他方の反射面で相殺で
きることを特徴とする。
【0020】請求項6の発明は、入射光を測定波長毎の
分散光として分光する分光素子11と、前記分光素子に
よりそれぞれ異なった角度に分光された光のうちの所定
波長成分の光を受光する受光部4と、前記分光素子から
前記受光部に至る光路上に配設され、透過する光の特性
を変換するための透過部材17と、前記受光部の受光信
号に基づいて前記入射光の波長毎の光スペクトラム値を
演算する演算処理部5とを備えた光スペクトラム分析装
置1において、光軸に対して、ある角度をもって光路上
に配設される前記透過部材17は、光軸と直交する一つ
の軸回りに傾斜した一つの透過面と、光軸と前記軸にそ
れぞれ直交する軸回りにほぼ同一角度で傾斜したほぼ同
一屈折率のもう一つの透過面との組み合わせ17aと1
7bを有し、一方の透過面で発生した偏光方向による透
過率差を他方の透過面で相殺できることを特徴とする。
【0021】請求項7の発明は、入射光を測定波長毎の
分散光として分光する分光素子11と、前記分光素子に
よりそれぞれ異なった角度に分光された光のうちの所定
波長成分の光を受光する受光部4と、前記分光素子から
前記受光部に至る光路上に配設され、光路の方向を変換
するための反射部材13、14と、前記分光素子から前
記受光部に至る光路上に配設され、透過する光の特性を
変換するための透過部材17と、前記受光部の受光信号
に基づいて前記入射光の波長毎の光スペクトラム値を演
算する演算処理部5とを備えた光スペクトラム分析装置
1において、光軸に対して、ある角度をもって光路上に
配設される前記反射部材13、14は、光軸と直交する
一つの軸回りに傾斜した一つの反射面と、光軸と前記軸
にそれぞれ直交する軸回りにほぼ同一角度で傾斜したほ
ぼ同一屈折率のもう一つの反射面との組み合わせ13a
と14a、13bと14bを有し、一方の反射面で発生
した偏光方向による反射率差を他方の反射面で相殺でき
るとともに、光軸に対して、ある角度をもって光路上に
配設される前記透過部材17は、光軸と直交する一つの
軸回りに傾斜した一つの透過面と、光軸と前記軸にそれ
ぞれ直交する軸回りにほぼ同一角度で傾斜したほぼ同一
屈折率のもう一つの透過面との組み合わせ17aと17
bを有し、一方の透過面で発生した偏光方向による透過
率差を他方の透過面で相殺できることを特徴とする。
【0022】請求項8の発明は、請求項2〜7のいずれ
かの光スペクトラム分析装置1において、光軸と直交し
て前記分光素子11の前段の光路上に設けられ、前記入
射光を互いに直交する2つの偏波成分に分け、その2つ
の偏波成分を前記分光素子の刻線方向に対して45°に
傾ける偏光解消板9を備えたことを特徴とする。
【0023】請求項9の発明は、請求項8の光スペクト
ラム分析装置1において、前記偏光解消板9は、前記分
光素子11の入射側に光軸回りに回動可能に配設された
ことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明による光スペクトラ
ム分析装置の実施の形態を示す全体構成図、図2(a)
は図1における第1の全反射ミラーのA矢視図、図2
(b)は同第1の全反射ミラーの斜視図、図3は図1に
おける第2の全反射ミラーの斜視図、図4は図1におけ
る受光部のB矢視図である。なお、図2(b)における
光路上のスリット、図3における光路上のスリット、レ
ンズは省略している。
【0025】図1に示すように、本実施の形態による光
スペクトラム分析装置1は、光源2、分光装置3、受光
部4、演算処理部5、駆動部6、表示部7を備えて概略
構成される。
【0026】光源2は、例えば発光ダイオード(LE
D)やレーザーダイオード(LD)等の発光素子で構成
され、スペクトラム分析の測定対象となる被測定光を出
射している。なお、装置の組立後の調整時においては、
光源2として、すべての偏光状態を含む光を出射する基
準光が分光装置3に入射されるようになっている。
【0027】分光装置3は、光源2と受光部4との間の
光路上に配置される複数の光学部品で構成される。な
お、図1において、光源2の光軸(光の進行方向)と平
行な方向の軸をZ軸、Z軸と直角をなし紙面に平行な方
向の軸をX軸、X軸及びZ軸と直角をなし紙面に垂直な
方向の軸をY軸としている。
【0028】更に分光装置3の構成について説明する
と、光源2の光軸上には、光軸に直交して偏光解消板9
が配設されている。偏光解消板9は、例えば複屈折性の
ある水晶を2つの結晶軸が互いに直交するように貼り合
わされて構成される。偏光解消板9は、入射光(被測定
光又は基準光)を互いに直交する2つの偏波成分に分
け、この2つの偏波成分を分光素子の刻線方向に対し4
5°傾斜させて出射している。偏光解消板9は、Z軸回
りに回動可能とされ、装置の組立後にZ軸回りに回動し
て微調整することにより、装置組立時のバラツキ等によ
って残るPDLを抑えている。
【0029】図1に示すように、偏光解消板9の後段の
光路上には、反射部材としての第1のカメラ鏡10が配
設されている。第1のカメラ鏡10の反射面10aは、
例えば光軸対称の凹面で形成されている。第1のカメラ
鏡10は、光源2より偏光解消板9を介して入射される
被測定光を平行光にして分光素子としての回折格子11
に反射させている。そして、回折格子11から戻ってく
る平行光を後述する第2の全反射ミラー14に反射させ
ている。
【0030】分光素子としての回折格子11は、光路に
臨む表面に図7に示すような格子溝11aが光軸と直交
する方向に所定間隔で形成されている。回折格子11の
格子溝11aは、光軸と直交する方向に延出する例えば
断面三角形状の複数の凹凸で形成されている。具体的に
は、1mm当たり例えば800〜1000本の格子溝1
1aが形成されている。回折格子11は、演算処理部5
の指令に基づく駆動部6の駆動により、Y軸回りに所定
角度間隔で回動駆動される。
【0031】図1に示すように、回折格子11では、第
1のカメラ鏡10から入射される平行光を、測定波長毎
の分散光として格子溝11aの刻線と直交する平面のそ
れぞれ異なった角度に分光して第2のカメラ鏡12に出
射している。そして、第2のカメラ鏡12から反射して
戻ってくる平行光を再度分光して第1のカメラ鏡10へ
出射している。
【0032】第2のカメラ鏡12の反射面12aは、例
えば前述した第1のカメラ鏡10と同様に、光軸対称の
凹面で形成されている。第2のカメラ鏡12は、回折格
子11により分光されて入射される光を反射部材として
の第1の全反射ミラー13に出射している。そして、第
1の全反射ミラー13から反射して戻ってくる光を再度
平行光にして回折格子11に反射させている。
【0033】図1及び図2に示すように、第1の全反射
ミラー13は、光軸に対してX軸回りにそれぞれ回動可
能とされた同一屈折率の前段ミラー13Aと後段ミラー
13Bの2つのミラーで構成される。前段ミラー13A
及び後段ミラー13Bは、各々の反射面13a,13b
がX軸回りに所定角度(例えば45°)傾斜しており、
互いの反射面13a,13bのX軸回りの傾斜角度の総
和がほぼ90°になるよう光路上に配置されている。ま
た、前段ミラー13Aと後段ミラー13Bとの間の光路
上の中心位置にスリット19が配設されている。
【0034】第1の全反射ミラー13では、第2のカメ
ラ鏡12からの光を前段ミラー13Aで受け、スリット
19を介して後段ミラー13Bに全反射させ、後段ミラ
ー13Bから第2のカメラ鏡12に全反射させている。
【0035】図1に示すように、偏光解消板9と第1の
カメラ鏡10との間には、第1のカメラ鏡10から反射
されて戻ってくる光を受光部4側に全反射させる第2の
全反射ミラー14が配設されている。図3に示すよう
に、反射部材としての第2の全反射ミラー14は、光軸
に対してY軸回りにそれぞれ回動可能とされた前段ミラ
ー14Aと後段ミラー14Bの2つのミラーで構成され
る。各ミラー14A,14Bの反射面14a,14b
は、第1の全反射ミラー13の各ミラー13A,13B
と同一屈折率であり、Y軸回りに第1の全反射ミラー1
3の各ミラー13A,13Bと同一角度(例えば45
°)に傾斜している。そして、第2の全反射ミラー14
は、互いの反射面14a,14bのY軸回りの傾斜角度
の総和がほぼ90°になるよう光路上に配置されてい
る。
【0036】第2の全反射ミラー14では、光源2から
の入射光の入射に伴い、偏光解消板9→第1のカメラ鏡
10→回折格子11→第2のカメラ鏡12→第1の全反
射ミラー13→第2のカメラ鏡12→回折格子11→第
1のカメラ鏡10の光路を介して第1のカメラ鏡10よ
り反射される光を前段ミラー14Aで受けて出射スリッ
ト15上に結像させている。
【0037】出射スリット15は、回折格子11によっ
て分光された光のうち所望波長の光のみが受光部4に出
射されるように、回折格子11の格子溝11aの刻線方
向と同方向に所定幅で形成される。この出射スリット1
5上に結像された光は、レンズ16により平行光にされ
て後段ミラー14Bに出射され、後段ミラー14Bによ
り透過部材17に全反射される。
【0038】透過部材17は、光軸に対してY軸回りに
回動自在とされ、第2の全反射ミラー14の後段ミラー
14Bと受光部4との間の光路上に所定角度傾斜して配
設される。これにより、透過部材17からの反射を防い
でいる。透過部材17では、第2の全反射ミラー14の
後段ミラー14Bからの光を一方の透過面17aで受
け、他方の透過面17bより集光レンズ18に透過させ
ている。本実施の形態の例において、透過部材17は、
受光部4にハイパワーが入るのを防ぐため光を減衰させ
ている。なお、特許請求の範囲に記載の透過部材には、
光を吸収する受光部4をも含めることができる。
【0039】集光レンズ18は、透過部材17と受光部
4との間の光路上に配設され、透過部材17を透過して
入射される光を受光部4の受光面(透過面)4aに結像
させている。
【0040】受光部4は、例えばフォトダイオードやフ
ォトトランジスタ等で構成され、集光レンズ18の後段
の光路上に配設される。受光部4は、受光面4aが光軸
に対してX軸回りに回動自在とされている。受光部4で
は、集光レンズ18によって集光された光を受光し、そ
の光電変換信号を演算処理部5に出力している。
【0041】演算処理部5は、駆動部6に制御指令を出
力して回折格子11を所定間隔で回動制御するべく、駆
動部6に制御指令を出力している。これにより、回折格
子11の回動角に対応して入射角を変化させ、回折格子
11により分光されて出射スリット15上に集光された
光の中心波長を変化させている。
【0042】演算処理部5では、中心波長の変化に伴っ
て受光部4が受光する光の光強度を測定し、被測定光の
各波長におけるスペクトラム値を演算している。この演
算によって得られる波長毎のスペクトラム値、及びその
スペクトラム値に基づく被測定光のスペクトラム波形は
表示部7に表示される。
【0043】駆動部6は、演算処理部5からの制御指令
により、回折格子11をY軸廻りに所定角度間隔で回動
駆動している。
【0044】上記構成による光スペクトラム分析装置1
では、被測定光が偏光解消板9に入射されると、回折格
子11の刻線方向に対して45°傾斜し互いに直交する
2つの偏波成分に分離され、第1のカメラ鏡10により
平行光に直されて回折格子11に入射される。
【0045】回折格子11では、第1のカメラ鏡10か
ら入射された平行光を格子溝11aの刻線に直交する平
面に分光する。回折格子11により分光された光は、第
2のカメラ鏡12を介して第1の全反射ミラー13に入
射される。第1の全反射ミラー13に入射された光は、
前段ミラー13A及び後段ミラー13Bによって全反射
され、再び第2のカメラ鏡12、回折格子11を介して
第1のカメラ鏡10に戻される。
【0046】第1のカメラ鏡10に戻された光は、回折
格子11によって分光された光のうち、ある波長の光の
みが出射スリット15を通過して集光レンズ18により
集光されて受光部4に受光される。
【0047】そして、回折格子11を所定角度間隔で回
動させて回動角に対応して受光部4から出力される光電
変換信号から演算された光強度信号が被測定光の各波長
における光スペクトラム値として算出される。その際、
被測定光の各波長における光スペクトラム値、及びその
スペクトラム値に基づく被測定光のスペクトラム波形が
表示部7に表示される。
【0048】上記光スペクトラム分析装置1では、回折
格子11の入射側に配設された偏光解消板9により、入
射光の互いに直交する2つの偏波成分が回折格子11の
刻線方向に対して45°傾斜させられる。
【0049】これにより、回折格子11によって回折さ
れた光の強度が入射光の偏波状態に関係なく一定とな
り、回折格子11のPDLを抑えることができる。
【0050】また、反射部材は、光軸と直交する1つの
軸回りに傾斜した1つの反射面と、光軸と前記軸にそれ
ぞれ直交する軸回りにほぼ同一角度で傾斜したもう1つ
の反射面の組み合わせで構成される。本実施の形態で
は、第1の全反射ミラー13の各ミラー13A,13B
の反射面13a、13bがX軸回りに45°傾斜してお
り、第2の全反射ミラー14の各ミラー14A,14B
の反射面14a,14bがY軸回りに45°傾斜してい
る。
【0051】そして、被測定光の各波長のスペクトラム
値を測定する際には、第1の全反射ミラー13の2つの
ミラー13A,13Bで発生した偏光方向による反射率
差が第2の全反射ミラー14の2つのミラー14A,1
4Bによって相殺される。これにより、反射部材による
PDLを抑えることができる。
【0052】同様に、図5の分光装置の構成を採用した
場合にも反射部材によるPDLを解消することができ
る。なお、図1における分光装置3と同等部品には同一
番号を付して説明する。
【0053】この分光装置23は、光源2と出射スリッ
ト15との間の光路上に、偏光解消板9、カメラ鏡1
0、回折格子11、第1の全反射ミラー13、第2の全
反射ミラー14が配設されたものである。ここで、カメ
ラ鏡10は、光軸に対して90°の角度の反射面10a
を有して光路上に配設されている。これに対し、反射部
材としての第1の全反射ミラー13及び第2の全反射ミ
ラー14は、いずれも光軸に対して90°以外の角度の
反射面を有して光路上に配設されている。
【0054】すなわち、図1の分光装置3と同様に、第
1の全反射ミラー13の前段ミラー13Aの反射面13
a及び後段ミラー13Bの反射面13bは、X軸回りに
所定角度(例えば45°)傾斜しており、互いの反射面
13a,13bのX軸回りの傾斜角度の総和がほぼ90
°になるよう光路上に配置されている。また、第2の全
反射ミラー14の前段ミラー14Aの反射面14a及び
後段ミラー14Bの反射面14bは、Y軸回りに第1の
全反射ミラー13と同一角度(例えば45°)傾斜して
おり、互いの反射面14a,14bのY軸回りの傾斜角
度の総和がほぼ90°になるよう光路上に配置されてい
る。
【0055】これにより、被測定光の各波長のスペクト
ラム値を測定する際には、第1の全反射ミラー13の2
つのミラー13A,13Bで発生した偏光方向による反
射率差が第2の全反射ミラー14の2つのミラー14
A,14Bによって相殺され、反射部材によるPDLを
抑えることができる。
【0056】ところで、図1の構成において、透過部材
17は入射側と出射側に透過面17a,17bを有し、
受光部4は受光面4aのみに透過面を有しており、透過
面の数が相違している。しかし、本例では透過部材17
の透過面の屈折率よりも受光部4の受光面の屈折率の方
が高いため、透過部材17をY軸回りに回動させて調整
することで透過部材によるPDLを抑えることができ
る。
【0057】同様に、例えば図1において、X軸回りに
回動可能な反射部材とY軸回りに回動可能な反射部材の
屈折率が異なる場合には、少なくとも一方の反射部材を
軸回りに回動させて調整することにより、反射部材によ
るPDLを抑えることができる。
【0058】なお、透過部材は、同一屈折率であれば、
反射部材と同様に、X軸とY軸回りに、それぞれほぼ同
一角度で傾斜した2つの透過面の組み合わせで構成する
ことにより、透過部材によるPDLを抑えることができ
る。
【0059】更に、偏光解消板9がZ軸回りに回動可能
なので、装置の組立後に偏光解消板9をZ軸回りに回動
させて微調整することにより、組立時のバラツキ等によ
って生じるPDLを抑えることができる。
【0060】このように、光スペクトラム分析装置1内
で回折格子11や斜めの反射面や透過面を持つことによ
ってPDLを発生する部品に対し、偏光解消板9の配
置、反射部材の反射面や透過部材の透過面の配置によ
り、装置全体のPDLを抑えることができる。その結
果、PDLを装置の規格内(例えば0.1dB以内)に
収めることができる。
【0061】なお、本発明が適用できる光スペクトラム
分析装置の基本構成としては、入射光を分光する回折格
子やプリズム等の分光素子と、分光素子によりそれぞれ
異なった角度に分光された光のうちの所定波長成分の光
を受光する受光部と、受光部の受光信号に基づいて入射
光の波長毎の光スペクトラム値を演算する演算処理部と
を備えたものであればよく、図示のものに限定されるも
のではない。
【0062】そして、光スペクトラム分析装置を構成す
る光学部品に応じて、上述したPDLを解消するための
偏光解消板、反射部材、透過部材の構成を採用すること
により、回折格子、反射部材、透過部材の各光学部品毎
のPDLを抑えることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分光素子、反射部材、透過部材の各光学部品毎のPDL
を抑えることができる。
【0064】具体的には、分光素子の入射側に配設され
た偏光解消板により、入射光を互いに直交する2つの偏
波成分に分け、その2つの偏波成分が分光素子の刻線方
向に対して45°に傾斜され、分光素子によって回折さ
れた光の強度が入射光の偏波状態に関係なく一定とな
り、分光素子のPDLを抑えることができる。
【0065】光軸に対して、ある角度をもって光路上に
配設される反射部材13、14は、光軸と直交する一つ
の軸回りに回動可能な一つの反射面と、光軸と前記軸に
それぞれ直交する軸回りに回動可能なもう一つの反射面
との組み合わせ13a、14a、13b、14bで構成
されている。
【0066】また、光軸に対して、ある角度をもって光
路上に配設される前記反射部材13、14は、光軸と直
交する一つの軸回りに傾斜した一つの反射面と、光軸と
前記軸にそれぞれ直交する軸回りにほぼ同一角度で傾斜
したほぼ同一屈折率のもう一つの反射面との組み合わせ
13a、14a、13b、14bで構成されている。こ
れにより、被測定光の各波長のスペクトラム値を測定す
る際には、一方の反射部材で発生した偏光方向による反
射率差が他方の反射部材によって相殺され、反射部材に
よるPDLを抑えることができる。
【0067】光軸に対して、ある角度をもって光路上に
配設される透過部材17は、光軸と直交する一つの軸回
りに回動可能な一つの透過面と、光軸と前記軸にそれぞ
れ直交する軸回りに回動可能なもう一つの透過面との組
み合わせ17a、17bで構成されている。
【0068】また、光軸に対して、ある角度をもって光
路上に配設される前記透過部材17は、光軸と直交する
一つの軸回りに傾斜した一つの透過面と、光軸と前記軸
にそれぞれ直交する軸回りにほぼ同一角度で傾斜したほ
ぼ同一屈折率のもう一つの透過面との組み合わせ17
a、17bで構成されている。
【0069】これにより、被測定光の各波長のスペクト
ラム値を測定する際には、一方の透過部材で発生した偏
光方向による透過率差が他方の透過部材によって相殺さ
れ、透過部材によるPDLを抑えることができる。
【0070】更に、偏光解消板が光軸回りに回動可能な
ので、装置の組立後に偏光解消板を光軸回りに回動させ
て微調整することにより、組立時のバラツキ等によって
生じるPDLを抑えることができる。その結果、PDL
を装置の規格内に収めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光スペクトラム分析装置の実施の
形態を示す図
【図2】(a)図1における第1の全反射ミラーのA矢
視図 (b)同第1の全反射ミラーの斜視図
【図3】図1における第2の全反射ミラーの斜視図
【図4】図1における受光部のB矢視図
【図5】本発明による光スペクトラム分析装置に用いら
れる分光装置の他の実施の形態を示す斜視図
【図6】従来の光スペクトラム分析装置に用いられる分
光装置の概略構成図
【図7】(a)回折格子の平面図 (b)回折格子の側面図
【図8】波長に対する回折効率を示す図
【図9】従来の光スペクトラム分析装置に用いられる分
光装置の他の構成を示す概略構成図
【図10】反射角度に対する反射率の強度比を示す図
【符号の説明】
1…光スペクトラム分析装置、2…光源、3,23…分
光装置、4…受光部、4a…受光面(透過面)、5…演
算処理部、9…偏光解消板、11…回折格子(分光素
子)、13…第1の全反射ミラー(反射部材)、13
a,13b…反射面、14…第2の全反射ミラー(反射
部材)、14a,14b…反射面、17…透過部材、1
7a,17b…透過面。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を測定波長毎の分散光として分光
    する分光素子(11)と、前記分光素子によりそれぞれ
    異なった角度に分光された光のうちの所定波長成分の光
    を受光する受光部(4)と、前記受光部の受光信号に基
    づいて前記入射光の波長毎の光スペクトラム値を演算す
    る演算処理部(5)とを備えた光スペクトラム分析装置
    (1)において、 光軸とほぼ直交して前記分光素子の入射側に前記光軸回
    りに回動可能に配設され、入射光を互いに直交する2つ
    の偏波成分に分け、その2つの偏波成分を前記分光素子
    の刻線方向に対して45°に傾ける偏光解消板(9)を
    備えたことを特徴とする光スペクトラム分析装置。
  2. 【請求項2】 入射光を測定波長毎の分散光として分光
    する分光素子(11)と、前記分光素子によりそれぞれ
    異なった角度に分光された光のうちの所定波長成分の光
    を受光する受光部(4)と、前記分光素子から前記受光
    部に至る光路上に配設され、光路の方向を変換するため
    の反射部材(13、14)と、前記受光部の受光信号に
    基づいて前記入射光の波長毎の光スペクトラム値を演算
    する演算処理部(5)とを備えた光スペクトラム分析装
    置(1)において、 光軸に対して、ある角度をもって光路上に配設される前
    記反射部材(13、14)は、光軸と直交する一つの軸
    回りに回動可能な一つの反射面と、光軸と前記軸にそれ
    ぞれ直交する軸回りに回動可能なもう一つの反射面との
    組み合わせ(13aと14a、13bと14b)を有
    し、一方の反射面で発生した偏光方向による反射率差を
    他方の反射面で相殺できることを特徴とする光スペクト
    ラム分析装置。
  3. 【請求項3】 入射光を測定波長毎の分散光として分光
    する分光素子(11)と、前記分光素子によりそれぞれ
    異なった角度に分光された光のうちの所定波長成分の光
    を受光する受光部(4)と、前記分光素子から前記受光
    部に至る光路上に配設され、透過する光の特性を変換す
    るための透過部材(17)と、前記受光部の受光信号に
    基づいて前記入射光の波長毎の光スペクトラム値を演算
    する演算処理部(5)とを備えた光スペクトラム分析装
    置(1)において、 光軸に対して、ある角度をもって光路上に配設される前
    記透過部材(17)は、光軸と直交する一つの軸回りに
    回動可能な一つの透過面と、光軸と前記軸にそれぞれ直
    交する軸回りに回動可能なもう一つの透過面との組み合
    わせ(17aと17b)を有し、一方の透過面で発生し
    た偏光方向による透過率差を他方の透過面で相殺できる
    ことを特徴とする光スペクトラム分析装置。
  4. 【請求項4】 入射光を測定波長毎の分散光として分光
    する分光素子(11)と、前記分光素子によりそれぞれ
    異なった角度に分光された光のうちの所定波長成分の光
    を受光する受光部(4)と、前記分光素子から前記受光
    部に至る光路上に配設され、光路の方向を変換するため
    の反射部材(13、14)と、前記分光素子から前記受
    光部に至る光路上に配設され、透過する光の特性を変換
    するための透過部材(17)と、前記受光部の受光信号
    に基づいて前記入射光の波長毎の光スペクトラム値を演
    算する演算処理部(5)とを備えた光スペクトラム分析
    装置(1)において、 光軸に対して、ある角度をもって光路上に配設される前
    記反射部材(13、14)は、光軸と直交する一つの軸
    回りに回動可能な一つの反射面と、光軸と前記軸にそれ
    ぞれ直交する軸回りに回動可能なもう一つの反射面との
    組み合わせ(13aと14a、13bと14b)を有
    し、一方の反射面で発生した偏光方向による反射率差を
    他方の反射面で相殺できるとともに、 光軸に対して、ある角度をもって光路上に配設される前
    記透過部材(17)は、光軸と直交する一つの軸回りに
    回動可能な一つの透過面と、光軸と前記軸にそれぞれ直
    交する軸回りに回動可能なもう一つの透過面との組み合
    わせ(17aと17b)を有し、一方の透過面で発生し
    た偏光方向による透過率差を他方の透過面で相殺できる
    ことを特徴とする光スペクトラム分析装置。
  5. 【請求項5】 入射光を測定波長毎の分散光として分光
    する分光素子(11)と、前記分光素子によりそれぞれ
    異なった角度に分光された光のうちの所定波長成分の光
    を受光する受光部(4)と、前記分光素子から前記受光
    部に至る光路上に配設され、光路の方向を変換するため
    の反射部材(13、14)と、前記受光部の受光信号に
    基づいて前記入射光の波長毎の光スペクトラム値を演算
    する演算処理部(5)とを備えた光スペクトラム分析装
    置(1)において、 光軸に対して、ある角度をもって光路上に配設される前
    記反射部材(13、14)は、光軸と直交する一つの軸
    回りに傾斜した一つの反射面と、光軸と前記軸にそれぞ
    れ直交する軸回りにほぼ同一角度で傾斜したほぼ同一屈
    折率のもう一つの反射面との組み合わせ(13aと13
    b、14aと14b)を有し、一方の反射面で発生した
    偏光方向による反射率差を他方の反射面で相殺できるこ
    とを特徴とする光スペクトラム分析装置。
  6. 【請求項6】 入射光を測定波長毎の分散光として分光
    する分光素子(11)と、前記分光素子によりそれぞれ
    異なった角度に分光された光のうちの所定波長成分の光
    を受光する受光部(4)と、前記分光素子から前記受光
    部に至る光路上に配設され、透過する光の特性を変換す
    るための透過部材(17)と、前記受光部の受光信号に
    基づいて前記入射光の波長毎の光スペクトラム値を演算
    する演算処理部(5)とを備えた光スペクトラム分析装
    置(1)において、 光軸に対して、ある角度をもって光路上に配設される前
    記透過部材(17)は、光軸と直交する一つの軸回りに
    傾斜した一つの透過面と、光軸と前記軸にそれぞれ直交
    する軸回りにほぼ同一角度で傾斜したほぼ同一屈折率の
    もう一つの透過面との組み合わせ(17aと17b)を
    有し、一方の透過面で発生した偏光方向による透過率差
    を他方の透過面で相殺できることを特徴とする光スペク
    トラム分析装置。
  7. 【請求項7】 入射光を測定波長毎の分散光として分光
    する分光素子(11)と、前記分光素子によりそれぞれ
    異なった角度に分光された光のうちの所定波長成分の光
    を受光する受光部(4)と、前記分光素子から前記受光
    部に至る光路上に配設され、光路の方向を変換するため
    の反射部材(13、14)と、前記分光素子から前記受
    光部に至る光路上に配設され、透過する光の特性を変換
    するための透過部材(17)と、前記受光部の受光信号
    に基づいて前記入射光の波長毎の光スペクトラム値を演
    算する演算処理部(5)とを備えた光スペクトラム分析
    装置(1)において、 光軸に対して、ある角度をもって光路上に配設される前
    記反射部材(13、14)は、光軸と直交する一つの軸
    回りに傾斜した一つの反射面と、光軸と前記軸にそれぞ
    れ直交する軸回りにほぼ同一角度で傾斜したほぼ同一屈
    折率のもう一つの反射面との組み合わせ(13aと14
    a、13bと14b)を有し、一方の反射面で発生した
    偏光方向による反射率差を他方の反射面で相殺できると
    ともに、 光軸に対して、ある角度をもって光路上に配設される前
    記透過部材(17)は、光軸と直交する一つの軸回りに
    傾斜した一つの透過面と、光軸と前記軸にそれぞれ直交
    する軸回りにほぼ同一角度で傾斜したほぼ同一屈折率の
    もう一つの透過面との組み合わせ(17aと17b)を
    有し、一方の透過面で発生した偏光方向による透過率差
    を他方の透過面で相殺できることを特徴とする光スペク
    トラム分析装置。
  8. 【請求項8】 光軸と直交して前記分光素子(11)の
    前段の光路上に設けられ、前記入射光を互いに直交する
    2つの偏波成分に分け、その2つの偏波成分を前記分光
    素子の刻線方向に対して45°に傾ける偏光解消板
    (9)を備えた請求項2〜7のいずれかに記載の光スペ
    クトラム分析装置。
  9. 【請求項9】 前記偏光解消板(9)は、前記分光素子
    (11)の入射側に光軸回りに回動可能に配設された請
    求項8記載の光スペクトラム分析装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002054993A (ja) * 2000-06-01 2002-02-20 Advantest Corp 分光器および分光方法
JP2011117871A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Anritsu Corp 光スペクトラムアナライザおよびその波長校正方法

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