JPH07111376B2 - 多波長同時測光光度計 - Google Patents

多波長同時測光光度計

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JPH07111376B2
JPH07111376B2 JP19967890A JP19967890A JPH07111376B2 JP H07111376 B2 JPH07111376 B2 JP H07111376B2 JP 19967890 A JP19967890 A JP 19967890A JP 19967890 A JP19967890 A JP 19967890A JP H07111376 B2 JPH07111376 B2 JP H07111376B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、試料のスペクトル情報が瞬時に得られる多波
長同時測光光度計に関する。
〔従来の技術〕
第8図は、従来の多波長同時測光光度計の一例(公知例
1とする)で、光源50から発射された光は、ビームスプ
リッタ51により2光束に分割され、各光束を回折格子52
により分光(波長分散)した後、ミキシングミラー53に
より1光束に戻して1個のフォトダイオードアレイ検出
器(多チャンネル光検出器)54で受光している。55は試
料セル、56は参照セルである。
そして、試料側信号と参照側信号を得る場合には、チョ
ッパー57により試料側光学系と参照側光学系との光路を
交互に光断続させて、それぞれの信号をフォトダイオー
ドアレイ検出器54で検知させていた。試料側光学系の他
に参照側光学系を設けるのは、両者の信号比や差から各
波長の光変動(光源のゆらぎ,検知器のドリフト等)を
補正するためである。
また、第9図は、多波長同時測光光度計の他の従来例
(公知例2とする)で、60は光源、61はビームスプリッ
タ、62は球面ミラー、63は試料セル、64は参照側スリッ
ト、65は回折格子、66は参照側フォトダイオードアレ
イ、67は試料側フォトダイオードアレイである。
本例においては、図示するようにビームスプリッタ61で
2光束に分離した光の統合を行わず、これらの光(試料
側及び参照側の光側)を同時に回折格子65により分光し
た後、別々のフォトダイオードアレイ66,67により検出
している。
さらに、波長範囲の異なる2種類の光源からの光を時分
割的に試料部に導いた後に多波長同時測光を行う技術
(公知例3とする)があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記従来技術の中で、公知例1及び公知例2は、一つの
光源の光を試料側光学系と参照側光学系に分割するもの
で、そのため紫外域より可視域にまたがった広範囲のス
ペクトル情報を得ることができない。
すなわち、多波長同時測光光度計の測定レンジを広げる
ためには、多数のスペクトル情報を瞬時に取り込むこと
が望まれ、そのためには、極力広い波長範囲にわたり光
のエネルギーを必要とするが、単一の光源であるとこの
必要性を満たすことができない。
また、公知例1の場合には、2光束に分割された光をチ
ョッパで断続させることで、試料側光学系の光と参照側
光学系の光を選択してフォトダイオードアレイに至らせ
ているが、このような方式では、チョッパ部で光エネル
ギーの半分が捨てられる。このように光エネルギーの半
分を犠牲にすることは、単にエネルギー損失ばかりでな
く検知信号の強度を低下させる原因となる。
また、公知例3では、波長域の異なる2種類の光源より
の光を時分割的に測定光学系に取り入れる場合に、一つ
の光源からの光を取り入れている時には、もう一つの光
源からの光を捨てているので、光情報の利用効率が低
い。加えて、光源変動に対処する配慮がなされていない
(換言すれば、測光の安定化のために試料側及び参照側
の光学系を設けることは行っていない)。
ここで、公知例1,公知例2,公知例3の技術を任意に組み
合わせるという発想も生じるが、単純な組み合わせで
は、次のような問題がある。
(1)必ず、いずれかの部分で光のエネルギーを捨てる
ことになる。
(2)公知例1または公知例2の試料側光束、参照側光
束振り分け部の前に、公知例3の2種類の光源より光を
取り込む機構を配置すると、光学系全体が著しく大形で
複雑なものとなる。
なお、上記従来技術のほかに、例えば、特開昭53−1587
0号公報(公知例4)の2波長分光光度計、特開昭59−1
35332号公報(公知例5)の分光測光装置、特開昭63−1
82530号公報(公知例6)の分光光度計には、2種類の
光源からの光をハーフミラーを用いて混合させる技術が
開示されている。
しかしながら、公知例4の場合には、混合した光をハー
フミラーを介して分割しているものの、その分割された
光からそれぞれλ1,λ2なる参照用と測定用の単波長を
取り出すに過ぎず、混合光の広範囲の波長にわたって有
効利用するものではなく、多波長同時測光光度計のよう
に多数のスペクトル情報を瞬時に得る点の技術的な配慮
はなされていない。また、λ1,λ2のうち一方の波長
は、試料セルを通過させる前に回転セクタにより光断続
を行っており、光を遮断している時に光を捨てることに
なり、その分だけ光利用効率を下げていた。
公知例5,公知例6の場合には、2種の光源の光をハーフ
ミラーを介して混合しているものの、一方の光源あるい
は双方の光源の光のうち半分の光が測光に利用されない
ままハーフミラーを透過あるいは反射してしまい、やは
り光利用効率を低下させていた。また、試料側光学系や
参照側光学系の開示がなく、混合光をこれらの光学系に
分割する技術や、多波長同時測光の光変動補正に関する
技術については何ら触れられていない。
本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、2種類の光源の光エネルギーを無駄なく
利用して広範囲にわたる波長の測光スペクトル情報を瞬
時に得ることができ、しかも光学系を大形化することな
く、光変動にも対処された安定した多波長同時測光を可
能にする装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するために、基本的には、次の
ような課題解決手段を提案する。
その一つ(第1の課題解決手段)は、 波長域の異なる2種類の光源A,Bと、試料側光学系と、
参照側光学系とを備える光度計において、 前記光源Aより前記試料側光学系に向かう光束の光軸
と、前記光源Bより前記参照側光学系に向かう光束の光
軸とを交わらせ、この二つの光軸の交点にこれらの光軸
のなす角度を2等分する角度で部分透過・部分反射ミラ
ーを配置して、この部分透過・部分反射ミラーにより前
記光源A及び光源Bの光が混合されつつ前記試料側光学
系と前記参照側光学系とに分割されて進むように設定
し、 前記試料側光学系は、試料セルと、該試料セルを透過す
る光を波長分散する素子と、この波長分散された光を同
時検出する多チャンネル光検出器を有し、一方、前記参
照側光学系は、参照側光学系光路を通る光を波長分散す
る素子と、この波長分散された光を同時検出する多チャ
ンネル光検出器を有し、 且つ、前記試料側光学系及び参照側光学系のの多チャン
ネル光検出器で検出された多波長の測光データから各波
長の光変動補正を伴う試料のスペクトル情報を求める演
算手段とを備えてなる。
もう一つ(第2の課題解決手段)は、前記第1の課題解
決手段に用いる部分反射・部分透過ミラーに代わって、
前記光源Aより試料側光学系に向かう光源と、前記光源
Bより参照側光学系に向かう光学系の光軸との交点を回
転通過するようにモータ駆動式の回転体を配置し、この
回転体には、その表裏面に前記二つの光軸を2等分した
角度で反射ミラーを設けると共に、この反射ミラーと回
転方向に並んで光透過部を形成して、これらの反射ミラ
ー及び光透過部の回転変位により前記光源A及び光源B
の光束を前記試料側光学系及び参照側光学系に切り換え
て導くよう設定し、ほかは第1の課題解決手段同様に構
成する。
〔作用〕
第1の課題解決手段の作用…光源Aより試料側光学系に
向かう光軸と光源Bより参照側光学系に向かう光軸との
交点に、これらの光軸のなす角度を2等分する角度で部
分透過・部分反射ミラーを設置するので、光源Aよりこ
のミラーに入射した光は、部分的に透過して試料側光学
系に向かうと同時に、部分的に反射して参照側光学系に
向かう。一方、光源Bより前記ミラーに入射した光は、
部分的に透過して参照側光学系に向かうと同時に、部分
的に反射して試料側光学系に向かう。これにより、2光
源A,Bよりの光の混合と、試料側光学系及び参照側光学
系の2光軸への光束分割を、1箇所の位置で光量ロスを
ほとんどなくして行うことができる。
光束分割された混合光の一つは、試料側光学系へ、もう
一つは参照側光学系に入り、それぞれの波長分散素子で
波長ごとに分散(分光)され、これらの波長分散された
光が各多チャンネル光検出器で同時検出される。そし
て、これらの多チャンネル光検出器で検出された試料側
測定データと参照側測定データの各波長ごとの比や差等
を演算手段が求めて、例えば試料成分の同定,定量分析
など用途に応じたスペクトル情報が瞬時に得られる。こ
の場合、本発明では、2種類の光源の波長域を合わせて
多数の波長の同時測光を行うので、広範囲にわたっての
波長スペクトル情報を得、試料に対する測定レンジを広
げることができる。
第2の課題解決手段の作用…本課題解決手段では、モー
タ駆動により回転体が回転変位すると、回転体に形成し
た光透過部と反射ミラーが前記二つの光軸の交点の位置
を順に通過する。そして、光透過部が前記交点の位置に
ある場合には、光源Aの光が試料側光学系に向って透過
し、光源Bの光が参照側光学系に向かって透過する。
また、回転体の表裏面に設けた反射ミラーが前記交点の
位置にある場合には、それらの反射ミラーの角度設定に
より、一方の面の反射ミラーは光源Aの光を参照側光学
系に向かって反射させ、他方の面の反射ミラーは光源B
の光を試料側光学系に向かって反射させる。
すなわち、回転体の反射ミラーと光透過部とが光源Aと
光源Bとの光束を試料側光学系と参照側光学系とに切り
換えて導く。この場合にも、光源Aと光源Bとの光は無
駄なく試料側光学系と参照側光学系に導くことができ、
光量ロスを最小限とすることができる。また、本課題解
決手段の多波長同時測光は、上記の光束導入を除いては
第1の課題解決手段と同様になされる。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は、本発明の第1実施例に係る多波長同時測光装
置の光学系の構成図である。
第1図において、1は紫外域に多くの光エネルギーを有
する重水素ランプ、2は可視域に多くの光エネルギーを
有するタングステンランプである。
重水素ランプ1より出た光は、トロイドミラー3で集光
された後、ミラー4を経て部分透過・部分反射ミラー5
に向かう。部分透過・部分反射ミラー5は、一般にハー
フミラーとも言われ、石英上に金属を薄く蒸着したもの
が最も代表的である。以下、実施例では部分透過・部分
反射ミラー5をハーフミラーと称する。
タングステンランプ2より出た光は、ミラー6で反射さ
れた後に色調整光学フィルター7を経てレンズ8で集光
された後に、ハーフミラー5に向かう。色調整光学フィ
ルター7を用いる理由については後述する。
上記2種類の光源1,2(光源A,Bに相当)の光軸のうち、
重水素ランプ1より試料側光学系Cに向かう光軸と、タ
ングステンランプ2より参照側光学系Dに向かう光軸と
を直交させており、この交点にハーフミラー5の反射面
が、2光軸のなす角を2等分する角度、すなわち各光軸
に対し45度をなす角度で設置されている。なお、上記2
光軸の交わる角度及びこれを2等分する角度は任意でよ
い。
試料側光学系Cは、試料セル10及びスリット11を有する
試料セルホルダー9、ミラー12、コリメータミラー13、
プリズム14、多チャンネル光検出器15、プリント基板16
等で構成される。
一方、参照側光学系Dは、スリット22、ミラー17、コリ
メータミラー18、プリズム19、多チャンネル光検出器2
0、プリント基板21等で構成される。
以上の構成において、重水素ランプ1より発せられた光
でハーフミラー5を透過した光及びタングステンランプ
2より発せられた光でハーフミラー5で反射した光は、
試料側光学系Cに向かい、試料セルホルダー9内の試料
セル10及びスリット11を通過した後、ミラー12で反射さ
れ、コリメータミラー13でほゞ平行光束となり、プリズ
ム14に向かう。プリズム14内を進んだ光は、プリズム14
の裏側の反射面で反射して再度プリズム内を通り出射す
るが、この時波長ごとに分散される。分散光は再びコリ
メータミラー13を経て、試料側多チャンネル光検出器15
により受光される。
一方、重水素ランプ1より発せられた光でハーフミラー
5で反射した光及びタングステンランプ2より発せられ
た光でハーフミラー5を透過した光は、参照側スリット
22を経由して参照側光学系Dに入り、試料側と同様にし
てミラー17、コリメータミラー18を経由した後、参照側
多チャンネル光検出器21により受光される。
ここで、重水素ランプ1の光とタングステンランプ2の
光を混合する意義を第3図により説明する。多波長同時
測光光度計は、多くの波長スペクトル情報を瞬時に取り
込むことを目的とするために、極力広い波長範囲にわた
り光エネルギーを必要とする。単一の光源であると、こ
の必要性を満たすことが不可能である。これに対し、2
種類の光源1,2を混合すれば、そのトータルの光エネル
ギーが第3図に示すように紫外域から可視域にかけて充
分に保つことができる。
第4図は、波長分散素子としてプリズムを用いた時の問
題点を解消するために色調整光学フィルター7を用いた
説明図である。
プリズムは、2次分散光が1次分散光に重畳するといっ
た問題を生じない利点を有する。ただし分散光の波長エ
ネルギーが波長によって異なるため、第4図の実線で示
すように多チャンネル光検出器の1素子あたりの光エネ
ルギーは波長域によって著しく異なる。そのため、タン
グステンランプ2の光を導く光学系に色調整フィルター
7を挿入し、第4図の点線に示すように波長エネルギー
分布がほゞフラットになるように変換している。
次に第5図により、第1実施例における信号処理系につ
いて説明する。
試料側多チャンネル光検出器15で検知されたスペクトル
信号は、スペクトル保持回路26により保持され、演算部
28に送られる。一方、参照側多チャンネル光検出器20に
より検知されたスペクトル信号は、スペクトル保持回路
29で保持されて演算部28に送られる。
演算部28では、両スペクトル信号の比演算と比演算結果
のLOG変換演算を行い、その結果を吸収スペクトル保持
回路29で保持する。横軸変換回路30は、横軸が多チャン
ネル検出器の素子番号である吸収スペクトルを、横軸が
波長軸である吸収スペクトルに変換し、その結果を波長
ベース吸収スペクトル保持回路31にて保持する。この信
号は、記憶部32に大量保存され、適当な時期にインター
フェース33を経由して、外部コンピュータ34にバッチ転
送される。
しかして、本実施例によれば、次のような効果を奏す
る。
多波長同時測光により試料の分析を行う場合において、
2種類の光源(重水素ランプ、タングステンランプ)1,
2を用い、しかもこれらの光源の光を、エネルギーのロ
スをほとんどなくして試料側光学系と参照側光学系に分
割するので、例えば紫外域から可視域の広範囲にわたり
充分な光エネルギーを確保して、多くのスペクトル情報
をそれぞれの波長分散素子及び多チャンネル検出器を介
して瞬時に検出することができる。その結果、多チャン
ネルの試料分析の測定レンジを広げることができる。
試料側光学系と参照側光学系との検出データより各波長
スペクトルを光源変動補正を伴って求めるので、信頼性
のある試料分析を可能にする。
また、試料側光学系と参照側光学系への光の混合,分割
は一つのハーフミラーを合理的に配置することで達成し
得るので、スペースの簡略化を図り、装置(光学ユニッ
ト23)の小形化に貢献することができる。
第2図は、本発明の第2実施例に係る多波長同時測光光
度計の光学系を示す構成図であり、図中、第1実施例と
同一の符号は、同一あるいは共通する要素を示す。
本実施例において、第1実施例と異なる点は、ハーフミ
ラー5の代わりに回転体24、これを駆動するモータ25等
よりなる回転ミラー機構を用いた点にある。
回転体24は、表裏面に反射ミラー38a,38bを設けた箇所
と、これと回転方向に並んで光透過部40(第7図参照)
を形成する。または、第7図のように(第7図は回転体
24の他の例を示す正面図である)、その表裏面に反射ミ
ラー38a,38bを設け、かつその隣に暗電流測定用の非透
過・非反射部39を設け、さらに、反射ミラー38a,38b及
び非透過・非反射部39と回転方向に並んで光透過の切欠
き空間(以下、光透過部とする)40が形成されている。
反射ミラー38a,38bは、透明な石英板上にアルミを蒸着
したものである。
以上の構成をなす回転体24は、重水素ランプ1の光軸と
タングステンランプ2の光軸との交点を、前記反射ミラ
ー38a,38b、光透過部40等が順に回転通過するように配
置される。反射ミラー38a,38bは前記二つの光軸を2等
分した角度で設定される。
このような回転ミラー機構を設置することで、モータ25
を用いて回転体24を回転駆動させると、断続的にミラー
38a,38bが、重水素ランプ1よりの光の光軸とタングス
テンランプ2よりの光の光軸との交点に挿入される。
そして、ミラー38a,38bの挿入されていないタイミン
グ、例えば光透過部40が前記光軸の交点にある場合に
は、重水素ランプ1の発する紫外域の光が試料側光学系
Cに向かい、タングステンランプ2の発する可視域の光
が参照側光学系Dに向かう。ミラー38a,38bが前記光軸
の交点にある場合には、重水素ランプ1の発する紫外域
の光がミラー38aで反射して参照側光学系Dに向かうと
同時に、タングステンランプ2の発する光がミラー38b
で反射して試料側光学系Cに向かう。
そして、第1実施例同様のプリズム14,19や多チャンネ
ル光検出器15,20等を介して多波長のスペクトル情報が
瞬時に得られる。また、第7図に示すような回転体24の
非透過・非反射部39を設けた場合は、これが前記光軸の
交点に位置すると、光が遮断され、このタイミングで多
チャンネル検出器15,20の暗電流測定がなされ、これも
スペクトルの補正要素として取り入れられる。
第6図は第2実施例に用いる信号処理系のブロック図
で、第5図と同一符号は同一あるいは共通する要素であ
る。37は回転ミラー機構の回転と連動して同期信号を発
生する同期信号発生器である。
試料側多チャンネル光検出器15の後にあるスペクトル保
持回路35には、回転ミラー機構の回転と連動して同期信
号発生器37から同期信号が送られる。これにより、試料
側光学系のスペクトル保持回路35は、紫外光によるスペ
クトル信号と可視光によるスペクトル信号を連続して受
信し、これらを加算したスペクトル信号を演算部28に送
る。参照側スペクトル光学系のスペクトル保持回路36に
おいても参照信号について同様にして演算部28に送る。
演算部28以降は第1実施例と同様である。
しかして、本実施例においても、2種類の光源のエネル
ギーロスをほとんどなくして多波長同時測光を可能と
し、試料に対する測定レンズを広げることができ、しか
も装置の小形化を図り得る。さらに、暗電流測定を行う
場合には、より一層測定精度を向上させることができ
る。
なお、上記各実施例では、光源として紫外域と可視域を
利用するが、光源の種類はこれに限定するものではな
い。
また、波長分散素子としてはプリズムを使用するが回折
格子を使用してもよい。さらに、測定したスペクトルを
一方の横軸に時間をとり、もう一方の横軸に波長をとっ
て3次元クロマトグラム・スペクトルで表示する手段を
付加すれば、分析内容表示を一層高めることができる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、第1,第2のいずれの課題
解決手段においても、2種類の光源の光エネルギーを無
駄なく利用して広範囲にわたる波長の測光スペクトル情
報を瞬時に得ることができ、測定レンジを広げると共に
その感度も高め、しかも光学系を大形化することなく、
光変動にも対処された安定した信頼性ある多波長同時測
光光度計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施例に係る多波長同時測光光
度計の光学系を示す構成図、第2図は、本発明の第2実
施例に係る多波長同時測光光度計の光学系を示す構成
図、第3図は、本発明の目的の一つである2種類の光源
の光の混合の必要性を示す説明図、第4図は、本発明を
プリズム方式の光学系に採用した場合の問題点とその解
決法を示す説明図、第5図は、第1実施例の信号処理系
を示すブロック図、第6図は、第2実施例の信号処理系
を示すブロック図、第7図は、第2実施例に用いる回転
体の一例を示す説明図、第8図及び第9図は、多波長同
時測光光度計の従来例を示す説明図である。 1,2……光源A,B(重水素ランプ,タングステンラン
プ)、5……部分透過・部分反射ミラー、7……色調整
光学フィルター、9……試料セルホルダー、10……試料
セル、14……プリズム(波長分散素子)、15……試料側
多チャンネル光検出器、19……プリズム(波長分散素
子)、20……参照側多チャンネル光検出器、23……光学
ユニット、24……回転体、25……モータ、26,27……ス
ペクトル保持回路、28……演算部、29……吸収スペクト
ル保持回路、30……横軸変換部、31……波長ベース吸収
スペクトル保持回路、32……記憶部、33……インターフ
ェース、34……外部コンピュータ、35,36……スペクト
ル保持回路、37……同期信号発生器、38a,38b……反射
ミラー、39……非透過・非反射部、40……光透過部、C
……試料側光学系、D……参照側光学系。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長域の異なる2種類の光源A,Bと、試料
    側光学系と、参照側光学系とを備える光度計において、 前記光源Aより前記試料側光学系に向かう光束の光軸
    と、前記光源Bより前記参照側光学系に向かう光束の光
    軸とを交わらせ、この二つの光軸の交点にこれらの光軸
    のなす角度を2等分する角度で部分透過・部分反射ミラ
    ーを配置して、この部分透過・部分反射ミラーにより前
    記光源A及び光源Bの光が混合されつつ前記試料側光学
    系と前記参照側光学系とに分割されて進むように設定
    し、 前記試料側光学系は、試料セルと、該試料セルを透過す
    る光を波長分散する素子と、この波長分散された光を同
    時検出する多チャンネル光検出器を有し、一方、前記参
    照側光学系は、参照側光学系光路を通る光を波長分散す
    る素子と、この波長分散された光を同時検出する多チャ
    ンネル光検出器を有し、 且つ、前記試料側光学系及び参照側光学系の多チャンネ
    ル光検出器で検出された多波長の測光データから各波長
    の光変動補正を伴う試料のスペクトル情報を求める演算
    手段とを備えてなることを特徴とする多波長同時測光光
    度計。
  2. 【請求項2】波長域の異なる2種類の光源A,Bと、試料
    側光学系と、参照側光学系とを備える光度計において、 前記光源Aより前記試料側光学系に向かう光束の光軸
    と、前記光源Bより前記参照側光学系に向かう光束の光
    軸とを交わらせ、この二つの光軸の交点を回転通過する
    ようにモータ駆動式の回転体を配置し、この回転体に
    は、その表裏面に前記二つの光軸を2等分した角度で反
    射ミラーを設ける共に、この反射ミラーと回転方向に並
    んで光透過部を形成して、これらの反射ミラー及び光透
    過部の回転変位により前記光源A及び光源Bの光束を前
    記試料側光学系及び参照側光学系に切り換えて導くよう
    設定し、 前記試料側光学系は、試料セルと、該試料セルを透過す
    る光を波長分散する素子と、この波長分散された光を同
    時検出する多チャンネル光検出部を有し、一方、前記参
    照側光学系は、参照側光学系光路を通る光を波長分散す
    る素子と、この波長分散された光を同時検出する多チャ
    ンネル光検出器を有し、 且つ、前記試料側光学系及び参照側光学系の多チャンネ
    ル光検出器で検出された多波長の測光データから各波長
    の光変動補正を伴う試料のスペクトル情報を求める演算
    手段とを備えてなることを特徴とする多波長同時測光光
    度計。
  3. 【請求項3】第2請求項において、前記回転体には、非
    透過で非反射の部分を前記反射ミラー及び光透過部と回
    転方向に並んで配置し、この非透過・非反射部分により
    光の遮断された時間帯において、前記両多チャンネル光
    検出器の暗電流測定を行うよう設定される多波長同時測
    光光度計。
  4. 【請求項4】第1請求項ないし第3請求項のいずれか1
    項において、前記2種類の光源に紫外域用光源と可視域
    用光源とを用いて、紫外域から可視域にまたがる多波長
    同時測光を可能にする多波長同時測光光度計。
  5. 【請求項5】第1請求項ないし第4請求項のいずれか1
    項において、前記波長分散素子はプリズムよりなる多波
    長同時測光光度計。
  6. 【請求項6】第1請求項ないし第5請求項のいずれか1
    項において、前記光変動補正を伴う試料のスペクトル情
    報を3次元クロマトグラム・スペクトルにより表示する
    手段を備えてなる多波長同時測光光度計。
  7. 【請求項7】第1請求項ないし第6請求項のいずれか1
    項において、前記光源A及び光源Bから出射される光の
    うち特定波長の光を減光する色調整フィルターが光路上
    に挿入される多波長同時測光光度計。
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