JPH11337228A - 蒸発器、吸収器および過冷却器の組合せ一体型熱交換器 - Google Patents

蒸発器、吸収器および過冷却器の組合せ一体型熱交換器

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JPH11337228A
JPH11337228A JP14024198A JP14024198A JPH11337228A JP H11337228 A JPH11337228 A JP H11337228A JP 14024198 A JP14024198 A JP 14024198A JP 14024198 A JP14024198 A JP 14024198A JP H11337228 A JPH11337228 A JP H11337228A
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evaporator
absorber
heat exchanger
casing
subcooler
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Application number
JP14024198A
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English (en)
Inventor
Taiji Sakai
耐事 坂井
Tsutomu Wada
努 和田
Jun Ono
小野  純
Mitsuru Ishikawa
満 石川
Toru Fukuda
徹 福田
Kazuma Ichikawa
和馬 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Toyo Radiator Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Toyo Radiator Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D9/00Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D9/0093Multi-circuit heat-exchangers, e.g. integrating different heat exchange sections in the same unit or heat-exchangers for more than two fluids

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収冷凍機において使用される蒸発器、吸
収器および過冷却器の組合せ一体型熱交換器において、
熱交換性能の向上と構造の小型化とを図る。 【解決手段】 蒸発器5、吸収器6および過冷却器7の
組合せ一体型熱交換器1において、熱交換器1のケーシ
ング2が、2つのケーシング部分3、4からなり、該2
つのケーシング部分3、4が、上方の連通口3c 、4c
を介して連通され、該連通口3c 、4c より下方の断熱
間隙Bを介して隔てられ、2つのケーシング部分3、4
のうちの一方のケーシング部分3に、蒸発器5が収容さ
れ、他方のケーシング部分4に、吸収器6が収容され、
過冷却器7が、連通口3c 、4c を横切って、蒸発器5
の上部と吸収器6の上部とにまたがるようにして横置き
に配設されている。過冷却器7は、連通口3c 、4c の
下縁に支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、吸収冷凍機に
おいて使用される蒸発器、吸収器および過冷却器の組合
せ一体型熱交換器に関し、特に熱交換性能の向上と構造
の小型化とを図った蒸発器、吸収器および過冷却器の組
合せ一体型熱交換器に関する。
【0002】
【従来技術】吸収冷凍機の蒸発器、吸収器、過冷却器等
は、従来、管式熱交換器により構成されることが多く、
これら管式熱交換器が、単胴型もしくは双胴型吸収冷凍
機の胴体内に設置されるか、もしくは胴体外に独立して
設置され、相互の間は、胴体内の通路か、もしくは配管
により接続されている。
【0003】このため、吸収冷凍機の製造に当たって
は、蒸発器、吸収器、過冷却器等の各熱交換器を別々に
製作した上、これらを個別に胴体内もしくは胴体外に取
付け、固定し、その後、所要の配管施工をし、さらに、
仕切り板を取付けるなど、多くの追加工が必要であり、
これらの熱交換器の製作、組付け、ひいては吸収冷凍機
の熱交換器部分の製造に手間を要し、しかも構造が大型
化、複雑化するなどの問題が生じていた。
【0004】そこで、これらの問題点を解決すべく、本
出願人は、先に、以下に述べるような蒸発器、吸収器お
よび過冷却器の組合せ一体型熱交換器の発明について、
特許出願を行なった(特願平9−34963号)。
【0005】すなわち、この発明は、蒸発器、吸収器お
よび過冷却器が、それぞれ多板式熱交換器により構成さ
れており、該多板式熱交換器は、両面に凹凸加工を施し
た2枚の板状体を互いに重ね合わせて形成した素子を複
数重ね合わせ、各素子の内側の空間を一方の熱伝達媒体
を通過させるための通路とし、各素子間の空間を他方の
熱伝達媒体を通過させるための通路として形式され、過
冷却器は、蒸発器もしくは吸収器の上部に連設されて一
体的に形成され、吸収器と、前記一体的に形成された蒸
発器および過冷却器とは、仕切り板により隔てられてケ
ーシング内に収容され、これらが一体に組み付けられて
後、ロウ付けされたことを特徴とする蒸発器、吸収器お
よび過冷却器の組合せ一体型多板式熱交換器である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先のこの発明によれ
ば、前記のような問題点を十分満足できる程度に解決で
きる反面、蒸発器において生成される蒸発冷媒(冷媒蒸
気)の保有する熱の回収が未だ十分とはいえず、過冷却
器を出る凝縮冷媒の温度が十分に下がり切らないので、
ブラインの冷却性能および蒸発冷媒の吸収性能が十分に
満足できるものとはいえず、改善すべき点が残されてい
た。
【0007】また、過冷却器がその上部に連設されない
側の蒸発器もしくは吸収器の上部には、無駄な空間が生
じており、それだけ熱交換器の構造が大型化していたの
で、今なお小型化の余地が残されていた。
【0008】本願の発明は、これらの問題点を解決し
て、蒸発器、吸収器および過冷却器の組合せ一体型熱交
換器における熱交換性能の向上と構造の小型化、ひいて
は、吸収冷凍機の成績係数の向上とさらなる構造の小型
化とを可能にする蒸発器、吸収器および過冷却器の組合
せ一体型熱交換器を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および効果】本願の発明
は、前記のような課題を解決した蒸発器、吸収器および
過冷却器の組合せ一体型熱交換器に係り、その請求項1
に記載された発明は、蒸発器、吸収器および過冷却器の
組合せ一体型熱交換器において、熱交換器のケーシング
が、2つのケーシング部分からなり、前記2つのケーシ
ング部分が、上方の連通口を介して連通され、該連通口
より下方の断熱間隙を介して隔てられ、前記2つのケー
シング部分のうちの一方のケーシング部分に、蒸発器が
収容され、前記2つのケーシング部分のうちの他方のケ
ーシング部分に、吸収器が収容され、過冷却器が、前記
連通口を横切って、前記蒸発器の上部と前記吸収器の上
部とにまたがるようにして横置きに配設されたことを特
徴とする蒸発器、吸収器および過冷却器の組合せ一体型
熱交換器である。
【0010】請求項1に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、熱交換器のケーシングが、2つ
のケーシング部分からなり、これら2つのケーシング部
分が、上方の連通口を介して連通され、該連通口より下
方の断熱間隙を介して隔てられ、過冷却器が、記連通口
を横切って、蒸発器の上部と吸収器の上部とにまたがる
ようにして横置きに配設される。
【0011】この結果、過冷却器の伝熱面積を十分に取
ることが可能になり、該過冷却器の内部を流れる凝縮冷
媒と蒸発器において生成される蒸発冷媒との熱交換が十
分に行なわれるようになって、熱交換性能が向上し、過
冷却器出口の凝縮冷媒の温度を低減することができるの
で、蒸発器におけるブラインの冷却性能が向上し、吸収
器における蒸発冷媒の吸収が促進されて、吸収冷凍機の
成績係数が向上する。
【0012】また、2つのケーシング部分は、それらの
連通口より下方の断熱間隙を介して隔てられているの
で、蒸発器と吸収器との間に熱移動が生じることがな
く、蒸発器におけるブラインの冷却性能および吸収器に
おける蒸発冷媒の吸収効率を良好に維持することができ
る。
【0013】また、蒸発器と吸収器の上方の空間領域に
空きスペースが生ずることがなくなり、スペース効率が
向上して、蒸発器、吸収器および過冷却器の組合せ一体
型熱交換器のさらなる構造の小型化、ひいては、吸収冷
凍機のさらなる構造の小型化が可能になる。
【0014】さらに、2つのケーシング部分の連通口を
横切って、蒸発器の上部と吸収器の上部とにまたがるよ
うにして横置きに配設される過冷却器は、エリミネータ
としての機能を奏し、蒸発器において生成される蒸発冷
媒に含まれる液滴を分離して、蒸発冷媒が液滴を伴って
蒸発器を出て行くのを防止し、また、吸収器において噴
霧される吸収液が、その跳ね返りにより蒸発器側に混入
するのをよく防止する。
【0015】また、請求項2記載のように請求項1記載
の発明を構成することにより、過冷却器は、2つのケー
シング部分の連通口の下縁に支持されるので、過冷却器
の取付けが容易になるとともに、堅牢になる。
【0016】また、請求項3記載のように請求項1また
は請求項2記載の発明を構成することにより、過冷却器
は、該過冷却器内を流れる凝縮冷媒と蒸発器において生
成される蒸発冷媒とが直交対向流形式の熱交換をなすよ
うにして、配設されるので、これら両流体間の熱交換が
さらに十分に行なわれ、熱交換性能がさらに向上して、
蒸発器におけるブラインの冷却性能、吸収器における蒸
発冷媒の吸収効率、ひいては、吸収冷凍機の成績係数が
さらに向上する。
【0017】さらに、請求項4記載のように請求項1な
いし請求項3のいずれかに記載の発明を構成することに
より、蒸発器と吸収器とは、多板式熱交換器により構成
されるので、ロウ付け等の手段によって、これら個々の
熱交換器の製作およびこれら熱交換器のケーシングへの
組付けを容易に行なうことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図5に図示され
る本願の請求項1ないし請求項4に記載された発明の一
実施形態について説明する。図1は、本実施形態におけ
る蒸発器、吸収器および過冷却器の組合せ一体型熱交換
器の正面カバー部分を切除して見た正面図、図2は、図
1のII−II線で切断した断面図、図3は、図1のI
II−III線で切断した断面図、図4は、図1のIV
−IV線で切断した断面図、図5は、図1の部分拡大図
である。
【0019】これらの図において、本実施形態における
蒸発器、吸収器および過冷却器の組合せ一体型熱交換器
1は、そのケーシング2が、2つのケーシング部分3、
4からなり、これら2つのケーシング部分3、4は、後
述するプレート3b 、4b の上方部に形成された矩形開
口(上方の連通口)3c 、4c を介して連通され、該矩
形開口3c 、4c より下方の断熱間隙Bを介して隔てら
れている。
【0020】2つのケーシング部分3、4は、実際に
は、それぞれタンク3a 、4a と、これらのタンク3a
、4a の開口部に蓋をする恰好のプレート3b 、4b
との組合せからなっている。ケーシング部分4のタンク
4a の深さは、ケーシング部分3のタンク3a の深さよ
り深い。
【0021】プレート3b 、4b は、略同じ形状、同じ
大きさのものであって、その図1において上方の紙面と
直交する方向には、図5により良く図示されているよう
に、細長い矩形の開口3c 、4c が形成されている。
【0022】開口3c の内周縁には、起立片3d が折曲
形成されていて、該起立片3d は、開口4c の内周縁に
丁度嵌合する。このように、起立片3d の有無の点で、
プレート3b 、4b の形状は異なっているが、その他の
点においては、プレート3b、4b の形状に異なるとこ
ろはない。
【0023】したがって、図1に図示されるように、こ
れらのプレート3b 、4b が背中合わせになるようにし
て、2つのケーシング部分3、4が連結されると、開口
3cの内周縁の起立片3d は、開口4c の内周縁に嵌合
し、ケーシング部分3、4の内部上方の空間領域A3
4 は、該開口3c の内周縁の起立片3d を介して直接
連通させられる。
【0024】また、開口3c 、4c より下方のプレート
3b 、4b の各壁面部分は、わずかの隙間からなる断熱
間隙Bを介して対面させられる。20、20は、該断熱間隙
Bを所定間隔に保つために、プレート3b 、4b の下部
にそれぞれ形成された突起である。
【0025】このようにして、2つのケーシング部分
3、4から組み立てられたケーシング2のうちの一方の
ケーシング部分3には、蒸発器5が収容され、他方のケ
ーシング部分4には、吸収器6が収容されている。これ
らの蒸発器5および吸収器6は、詳細には図示されてい
ないが、多板式熱交換器により構成されている。
【0026】過冷却器7は、2つのケーシング部分3、
4の上方の連通口に相当するプレート3b の開口3c 、
4c を横切って、蒸発器5の上部と吸収器6の上部とに
またがるようにして横置きに配設されている。該過冷却
器7は、図1および図2に図示されるように、偏平なラ
ジエータタイプのフィン・アンド・チューブ式熱交換器
により構成されている。
【0027】また、過冷却器7は、その図1において中
央よりやや右方の部分が、プレート3b の開口3c の下
縁に支持され、その左方のヘッダ部分が、凝縮冷媒の入
口管7a を介してタンク4a の底壁に支持され、また、
その右方のヘッダ部分が、凝縮冷媒の出口管7b を介し
てタンク3a の底壁に支持されている。凝縮冷媒の入口
管7a 、出口管7b は、各タンク4a 、3a の底壁を気
密に貫通している。
【0028】一方のケーシング部分3内において、過冷
却器7の右方部分と蒸発器5との間の空間内には、過冷
却器7を出て膨張弁8により減圧させられた凝縮冷媒の
噴霧管9が、タンク3a の底壁を気密に貫通して取り付
けられている。この噴霧管9は、図3に図示されるよう
に、T字管をなしており、その先端の図3において上下
に分岐した管部分から、蒸発器5上に均一に凝縮冷媒を
噴霧する。
【0029】また、他方のケーシング部分4内におい
て、過冷却器7の左方部分と吸収器6との間の空間内に
は、図示されない再生器を出て濃縮された濃吸収液の噴
霧管10が、タンク4a の底壁を気密に貫通して取り付け
られている。この噴霧管10も、図3に図示されるよう
に、T字管をなしており、その先端の図3において上下
に分岐した管部分から、吸収器6上に均一に濃吸収液を
噴霧する。
【0030】蒸発器5には、ブラインが、その下方の入
口管11から流入し、その上方の出口管12から流出する。
この間に、噴霧管9から噴霧される凝縮冷媒により蒸発
熱を奪われて、冷却される。
【0031】吸収器6には、冷却水が、その下方の入口
管13から流入し、その上方の出口管14から流出する。こ
の間に、噴霧管10から噴霧される濃吸収液が、蒸発器5
において生成された蒸発冷媒(冷媒蒸気)を吸収しつ
つ、希吸収液となって、ケーシング部分4の底部に溜ま
る。該底部に溜まった希吸収液は、出口管15を経て次段
の再生器へと送られる。
【0032】蒸発器5において生成された蒸発冷媒(温
度10°C)は、次段の吸収器6に移行して濃吸収液に
吸収される前に、先ず、ケーシング部分3の上方の空間
領域A3 内において、過冷却器7の右方部分内を流れる
凝縮冷媒と直交する方向に流れて、これと熱交換を行な
う。
【0033】次いで、ケーシング部分4の上方の空間領
域A4 内において、過冷却器7の左方部分内を流れる凝
縮冷媒と直交する方向に流れて、これと熱交換を行な
う。このようにして、蒸発冷媒と凝縮冷媒との間で、直
交対向流形式による熱交換が行なわれる。
【0034】この間に、凝縮冷媒の温度は、入口におけ
る50°Cから、出口における35°Cにまで低下させ
られる。この温度は、従来の組合せ一体型熱交換器が使
用される場合に比べて、数度低くなっており、それだけ
蒸発器5におけるブラインの冷却性能が向上されてい
る。
【0035】他方、過冷却器7の右方部分を出た蒸発冷
媒の温度は20°Cに上昇し、次いで、左方部分を出て
吸収器6に向かう蒸発冷媒の温度は40°Cに上昇して
いるが、この温度も、従来の組合せ一体型熱交換器が使
用される場合に比べて、数度低くなっており、それだけ
吸収器6の冷却水の負担が軽減されて、吸収性能が向上
されている。
【0036】なお、図3中、16は濃吸収液噴霧管であっ
て、噴霧管10と同じ高さ位置に取り付けられ、噴霧管10
による濃吸収液の噴霧が吸収器6の端部に十分に行き渡
らない場合に、適宜使用される。
【0037】17は、ケーシング部分3の底部に溜まるド
レン排出用の管を取り付け固定するためのボス部、18
は、蒸発器5および吸収器6の支持用ステーを取り付け
固定するためのボス部、19は、計器取付け用のボス部で
ある。
【0038】本実施形態は、前記のように構成されてい
るので、次のような効果を奏することができる。組合せ
一体型熱交換器1のケーシング2が、2つのケーシング
部分3、4からなり、これら2つのケーシング部分3、
4が、プレート3b 、4b の上方部に形成された開口
(上方の連通口)3c 、4c を介して連通され、該開口
3c 、4cより下方の断熱間隙Bを介して隔てられ、過
冷却器7が、該開口3c の内周縁の起立片3d に支持さ
れながら、該開口3c を横切って、蒸発器5の上部と吸
収器6の上部とにまたがるようにして、横置きに配設さ
れている。
【0039】この結果、過冷却器7の伝熱面積を十分に
取ることが可能になり、該過冷却器7の内部を流れる凝
縮冷媒と蒸発器5において生成される蒸発冷媒との熱交
換が直交対向流形式により十分に行なわれるようになっ
て、熱交換性能が向上する。これにより、過冷却器7の
出口の凝縮冷媒の温度を低減することができ、蒸発器5
におけるブラインの冷却性能が向上し、吸収器6におけ
る蒸発冷媒の吸収も促進されて、吸収冷凍機の成績係数
を向上させることができる。
【0040】また、2つのケーシング部分3、4は、そ
れらの連通口である開口3c より下方の断熱間隙Bを介
して隔てられているので、蒸発器5と吸収器6との間に
熱移動が生じることがなく、蒸発器5におけるブライン
の冷却性能および吸収器6における蒸発冷媒の吸収効率
を良好に維持することができる。
【0041】また、蒸発器5と吸収器6の上方の空間領
域A3 、A4 に空きスペースが生ずることがなくなり、
スペース効率が向上して、蒸発器5、吸収器6および過
冷却器7の組合せ一体型熱交換器1のさらなる構造の小
型化、ひいては、吸収冷凍機のさらなる構造の小型化が
可能になる。
【0042】さらに、開口3c を横切って、蒸発器5の
上部と吸収器6の上部とにまたがるようにして横置きに
配設される過冷却器7は、エリミネータとしての機能を
奏し、蒸発器5において生成される蒸発冷媒に含まれる
液滴を分離して、蒸発冷媒が液滴を伴って蒸発器5を出
て行くのを防止し、また、吸収器6において噴霧される
吸収液が、その跳ね返りにより蒸発器5側に混入するの
をよく防止することができる。
【0043】また、過冷却器7は、その中間部が開口3
c の下縁(起立片3d の下縁)に支持されているので、
その取付けが容易になるとともに、堅牢になる。
【0044】また、蒸発器5と吸収器6とは、多板式熱
交換器により構成されているので、ロウ付け等の手段に
よって、これら個々の熱交換器の製作およびこれら熱交
換器のケーシング2(ケーシング部分3、4)への組付
けを容易に行なうことができる。
【0045】加えて、プレート3b の上方部の開口3c
の内周縁には、起立片3d が折曲形成されており、これ
がプレート4b の上方部の開口4c の内周縁に丁度嵌合
するようにされているので、これら両プレート3b 、4
b の位置決めが容易になるとともに、過冷却器7の支持
を損傷なく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1ないし請求項4に記載された発
明の一実施形態における蒸発器、吸収器および過冷却器
の組合せ一体型熱交換器の正面カバーを取り去って見た
正面図である。
【図2】図1のII−II線で切断した断面図である。
【図3】図1のIII−III線で切断した断面図であ
る。
【図4】図1のIV−IV線で切断した断面図である。
【図5】図1の部分拡大図である。
【符号の説明】
1…組合せ一体型熱交換器、2…ケーシング、3…ケー
シング部分、3a …タンク、3b …プレート、3c …開
口、3d …起立片、4…ケーシング部分、4a …タン
ク、4b …プレート、4c …開口、5…蒸発器、6…吸
収器、7…過冷却器、7a …凝縮冷媒入口管、7b …凝
縮冷媒出口管、8…膨張弁、9…凝縮冷媒噴霧管、10…
濃吸収液噴霧管、11…ブライン入口管、12…ブライン出
口管、13…冷却水入口管、14…冷却水出口管、15…希吸
収液出口管、16…濃吸収液噴霧管、17…ドレン排出用管
取付け用ボス部、18…ステー取付用ボス部、19…計器取
付け用ボス部、20…突起、A3 、A4 …空間領域、B…
断熱間隙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 純 東京都渋谷区代々木3丁目25番3号 東洋 ラジエーター株式会社内 (72)発明者 石川 満 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 福田 徹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 市川 和馬 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発器、吸収器および過冷却器の組合せ
    一体型熱交換器において、 熱交換器のケーシングが、2つのケーシング部分からな
    り、 前記2つのケーシング部分が、上方の連通口を介して連
    通され、該連通口より下方の断熱間隙を介して隔てら
    れ、 前記2つのケーシング部分のうちの一方のケーシング部
    分に、蒸発器が収容され、 前記2つのケーシング部分のうちの他方のケーシング部
    分に、吸収器が収容され、 過冷却器が、前記連通口を横切って、前記蒸発器の上部
    と前記吸収器の上部とにまたがるようにして横置きに配
    設されたことを特徴とする蒸発器、吸収器および過冷却
    器の組合せ一体型熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記過冷却器は、前記連通口の下縁に支
    持されたことを特徴とする請求項1記載の蒸発器、吸収
    器および過冷却器の組合せ一体型熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記過冷却器は、該過冷却器内を流れる
    凝縮冷媒と前記蒸発器において生成される蒸発冷媒とが
    直交対向流形式の熱交換をなすようにして、配設された
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の蒸発
    器、吸収器および過冷却器の組合せ一体型熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記蒸発器と前記吸収器とは、多板式熱
    交換器により構成されたことを特徴とする請求項1ない
    し請求項3のいずれかに記載の蒸発器、吸収器および過
    冷却器の組合せ一体型熱交換器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1136769A3 (de) * 2000-03-22 2003-01-15 Buderus Heiztechnik GmbH Diffusionsabsorptionsanlage
JP2004197984A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Toyo Radiator Co Ltd 一体型多板式熱交換器
CN112283979A (zh) * 2020-10-09 2021-01-29 普泛能源技术研究院(北京)有限公司 一种多功能换热器及其复叠吸收式系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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