JPH11336552A - シリンダ内空気流動強化装置 - Google Patents

シリンダ内空気流動強化装置

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JPH11336552A
JPH11336552A JP10147211A JP14721198A JPH11336552A JP H11336552 A JPH11336552 A JP H11336552A JP 10147211 A JP10147211 A JP 10147211A JP 14721198 A JP14721198 A JP 14721198A JP H11336552 A JPH11336552 A JP H11336552A
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JP
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valve
air flow
control valve
cylinder air
passage
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JP10147211A
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Masamichi Sakamoto
真通 坂本
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Suzuki Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/48Tumble motion in gas movement in cylinder
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Lift Valve (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回流の大きさを幅広い範囲にわたって調整
することができるシリンダ内空気流動強化装置を提供す
る。 【解決手段】 ブロック内通路12に第1、第2の制
御弁14,15を配置し、第2の制御弁15の第2の弁
体15aに切欠16を形成した。第1、第2の制御弁1
4,15が独立して駆動されることにより、旋回流(主
にタンブル)の発生量の調整を広範囲にわたって行うこ
とができる。また、第2の制御弁15に切欠16を形成
してスワールを発生し、この第2の制御弁15を回動す
ることによりスワールの発生量の調整が可能であり、上
述した第1、第2の制御弁14,15の独立駆動による
旋回流の発生量の調整と相俟って、旋回流の発生量をさ
らに広範囲にわたって調整でき、ひいては燃焼特性、排
ガス及び燃費性能をさらに向上できると共に、燃焼期間
の短縮化及びリーンバーン化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のレシプロエ
ンジンに用いられるシリンダ内空気流動強化装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近時、車両では、燃費を改善したり、排
ガスを低減したり等するために、タンブル(縦渦流)や
スワール(横渦流)等の旋回流を発生させてシリンダ内
の空気流動を強化し、これにより燃焼速度向上による燃
焼期間の短縮を図り、ひいては燃焼安定性を確保し、か
つ上述した燃費改善及び排ガス低減を図るようにするこ
とがある。
【0003】このような空気流動強化のための装置の一
例として、図20に示すものがある。この装置1は、イ
ンテークマニホールド2の吸気通路3に、吸気通路3を
第1、第2の通路3a,3bに画成する隔壁4を設け、
隔壁4の端部に第2の通路3bを開閉するタンブル生成
弁(TGV;Tumble Genereator Valve )5を設けてい
る。図中、6は吸気弁、7はインジェクタを示す。この
装置は、タンブル生成弁5の弁体5aの回動による第2
の通路3bの開閉に基づいて、シリンダ8内にタンブル
を発生させて空気流動を強化するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃費改善及
び排ガス低減をより良好に行うためにはエンジンの回転
数等に応じて旋回流の大きさを幅広い範囲にわたって調
整することが望まれる。しかしながら、上述した図20
の従来技術では、タンブル生成弁5の弁体5aの開閉、
ひいては第2の通路3bの開閉によってタンブルの発生
を制御しており、得られるタンブルの大きさを広範囲に
わたって調整することは難しく、エンジンの回転数等に
応じて燃費改善及び排ガス低減をより向上させるには一
定の限度があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、旋回流の大きさを幅広い範囲にわたって調整するこ
とができるシリンダ内空気流動強化装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
エンジンの吸気弁近傍の吸気通路に、該吸気通路の通路
面積を略板状の弁体の回動により調整する制御弁を設
け、前記弁体に切欠を形成したことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成において、エンジンの負圧源により作動される負圧ア
クチュエータに弁体を回動可能に接続したことを特徴と
する。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の構成において、弁体は吸気通路に略沿う形状であ
ることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれかに記載の構成において、吸気通路は断面が略
矩形に近い長円形状であることを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項4記載の構
成において、弁体の少なくとも一つの隅部に切欠を形成
したことを特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
のいずれかに記載の構成において、制御弁は、吸気通路
を2つの流路に分離するように配置された2つの制御弁
からなり、2つの制御弁は独立して駆動可能であること
を特徴とする。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項6記載の構
成において、2つの制御弁の弁体にそれぞれ回動軸を設
け、この2つの回動軸のうち一方の回動軸を筒状に形成
し、この一方の回動軸に他方の回動軸を回動可能に挿通
したことを特徴とする。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
のいずれかに記載の構成において、吸気通路に、制御弁
配置による流路面積低下を補償する凹部を形成したこと
を特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態のシ
リンダ内空気流動強化装置1を図1ないし図3に基づい
て説明する。なお、図20に示す部材、部分と同等の部
材、部分には同一の符号を付し、その説明は、適宜、省
略する。図1及び図2において、車両のレシプロエンジ
ンのシリンダヘッド10とインテークマニホールド2
(図11参照)との間には、制御弁収納ブロック11が
介装されている。
【0015】制御弁収納ブロック11には、図3に示す
ように、断面が略矩形に近い長円形状の通路(吸気通
路。以下、ブロック内通路という。)12が形成されて
いる。制御弁収納ブロック11は、ブロック内通路12
の長辺部が上下(図3上下)になるようにしてシリンダ
ヘッド10とインテークマニホールド2との間に介装さ
れている。ブロック内通路12は、シリンダヘッド10
の吸気ポート13及びインテークマニホールド2の吸気
通路3に連通したものになっている。シリンダヘッド1
0の吸気ポート13のシリンダ8側の開口部分には、吸
気弁6が配置されている。
【0016】ブロック内通路12には第1、第2の制御
弁14,15が配置されており、その弁体(第1、第2
の弁体という。)14a,15aの回動によりブロック
内通路12の通路面積を調整するようにしている。第1
の弁体14aは、ブロック内通路12の断面(略矩形に
近い長円形)の下半分(図3下側)に沿う形状になって
いる。第2の弁体15aは、ブロック内通路12の断面
(略矩形に近い長円形)の上半分(図3上側)に沿う形
状の弁体本体15bと、弁体本体15bに連接する矩形
の弁体基部15cとから大略構成されている。前記第2
の弁体15aの長手方向(図1上下方向。図3左右方
向)の一端側には切欠16が形成されている。
【0017】制御弁収納ブロック11には、第1、第2
の制御弁14,15の配置部分に対応して、ブロック内
通路12を横切るように回動軸17が挿通されている。
回動軸17は、シールリング18を介して制御弁収納ブ
ロック11に回動可能に支持される2本の筒部材(一方
の回動軸。以下、第1の軸という。)17aと、第1の
軸17aに回動可能に挿通される第2の軸(他方の回動
軸)17bとからなっている。2本の第1の軸17a
は、ブロック内通路12の中央部分で所定距離、離れた
ものになっており、2本の第1の軸17aが離間した部
分で第2の軸17bは露出した状態になっている。
【0018】2本の第1の軸17aには、図5に示すよ
うに略リング状のブラケット19、ボルト20及びナッ
ト21により第1の弁体14aが取り付けられており、
第1の軸17aの回動に伴い第1の弁体14aが回動し
て通路面積を調整するようになっている。第2の軸17
bには、図4に示すように、平坦部22が形成されてお
り、この平坦部22に第2の弁体15aの弁体基部15
cが配置されてボルト23により固着されている。ブロ
ック内通路12の下側部分(図2下側)には、制御弁
(第1、第2の制御弁14,15)配置による流路面積
低下を補償するために、凹部24が形成されている。
【0019】第1の軸17a及び第2の軸17bは、例
えば図9に示す負圧制御のプレッシャレギュレータ25
(エンジンの負圧源により作動される負圧アクチュエー
タ)のリンク機構26に、独立して駆動可能に連結され
ており、プレッシャレギュレータ25によって第1の軸
17a及び第2の軸17bひいては第1、第2の制御弁
14,15が駆動されて第1、第2の弁体14a,15
aの回動による通路面積の調整が行われるようになって
いる。なお、第2の軸17bには、負圧制御のプレッシ
ャレギュレータ25のリンク機構26に代えて吸気負圧
信号により作動されるリニア角度調整用モータ(図示省
略)を接続するようにしてもよい。
【0020】第1の軸17aに取り付けられた第1の弁
体14aは、初期状態(図2に実線で示す。以下、閉状
態という。)で水平面(図2左右方向)に対して所定角
度(例えば50°)下方に傾斜したようになっている。
そして、第1の軸17aが図2時計方向に回動して第1
の弁体14aが略水平になった状態が全開状態(図2に
点線で示す。)とされており、第1の制御弁14は全開
状態から閉状態の間で通路面積を調整する。
【0021】また、第2の軸17bに取り付けられた第
2の弁体15aは、初期状態(図2に点線で示す。以
下、閉状態という。)で水平面(図2左右方向)に対し
て所定角度(例えば50°)上方に傾斜したようになっ
ている。そして、第2の軸17bが図2時計方向に回動
して第2の弁体15aが略水平になった状態が全開状態
(図2に実線で示す。)とされており、第2の制御弁1
5は開状態から閉状態の間で通路面積を調整する。
【0022】上述したように構成されたシリンダ内空気
流動強化装置1では、、第1、第2の弁体14a,15
aが開閉することにより主に旋回流(主にタンブル)を
発生し、かつその開閉量を調整することによりその大き
さ(強さ)を調整する。また、第2の弁体15aに切欠
16を形成したことにより、シリンダ8内にスワールを
発生させるようにしている。この場合、第1、第2の制
御弁14,15の全開状態、閉状態を、例えば表1のよ
うに組み合わせることにより、強タンブル、強スワール
等の発生を行うようにしている。
【0023】
【0024】そして、中、低速域では、第1の弁体体1
4aは閉じたまま、第2の制御弁15のみ作動し、強タ
ンブル、強スワールの併用により、急速燃焼化を実現
し、燃焼変動の低減及びリーンバーン化の促進を図るよ
うにする。第2の弁体15aには切欠16を形成してお
り、これによりスワールを発生するが、第2の弁体15
aを回動して切欠16の角度を変化させることにより、
スワールの発生量を調整でき、大きなスワールを発生す
ることができるようになる(すなわち、スワールの強化
が図れる)。このため、吸気ポート13内の流れに偏流
が与えられ、リーンバーンの限界を一層向上させること
ができる。
【0025】また、高出力時には、第1、第2の制御弁
14,15は、共に全開状態にし、十分な空気量を確保
し、所望の出力を維持できるようにしている。この場
合、制御弁(第1、第2の制御弁14,15)をブロッ
ク内通路12(吸気通路)に配置したことによる吸気量
の低減は、凹部24を形成したことにより補償されて十
分な吸気が可能になり、高出力の確保を確実に果たすこ
とができる。
【0026】本実施の形態が上述したように旋回流(タ
ンブル、スワール)を発生することによる効果を検証す
るために、空燃比−平均有効圧の変動率特性及び空燃比
−主燃焼期間特性について、本実施の形態及び制御弁を
有していない装置(以下、適宜、STDという。)を対
象にしてそれぞれ調査したところ、図6及び図7に示す
ようなデータを得、本実施の形態によりその特性向上を
確認することができた。図6及び図7において、実線が
本実施の形態によるデータ、点線がSTDによるデータ
である。
【0027】上述したように本実施の形態によれば、第
1、第2の制御弁14,15が独立して駆動されること
により、旋回流(主にタンブル)の発生量の調整を広範
囲にわたって行うことができる。また、第2の制御弁1
5に切欠16を形成してスワールを発生し、この第2の
制御弁15を回動することによりスワールの発生量の調
整が可能であり、上述した第1、第2の制御弁14,1
5の独立駆動による旋回流の発生量の調整と相俟って、
旋回流の発生量をさらに広範囲にわたって調整でき、ひ
いては燃焼特性、排ガス及び燃費性能をさらに向上でき
ると共に、燃焼期間の短縮化(図7参照)及びリーンバ
ーン化を図ることができる。
【0028】第1の軸17aに第2の軸17bを挿通し
て、2本の軸を同軸としており、同軸としない場合に比
して、設置スペースが少なくなり、その分、装置のコン
パクト化を図ることができる。
【0029】本実施の形態では、制御弁を収納する制御
弁収納ブロック11をシリンダヘッド10と別体で構成
しているので、シリンダヘッド10に後付けで組付ける
ことが可能であり、種々のタイプのエンジンへの適用が
図れ、その分、汎用性の向上を図ることができる。
【0030】第1、第2の弁体14a,15aは、ブロ
ック内通路12の断面の下半分または上半分に沿う形状
になっており、ブロック内通路12の開閉を良好に行う
ことができる。なお、第1、第2の弁体14a,15a
の形状は、本実施の形態の形状に限定されるものではな
い。
【0031】第1の弁体14aの第1の軸17aへの取
付について、図5に示すように略リング状のブラケット
19、ボルト20及びナット21を用いて行った場合を
例にしたが、これに代えて、図8に示すように、第1の
軸17aに平板状のブラケット27を溶接し、ブラケッ
ト27に第1の弁体14aをボルト20及びナット21
を用いて固定することにより取付けるように構成しても
よい。
【0032】また、本実施の形態では、第2の弁体15
aに切欠16を形成した場合を例にしたが、さらに図1
0に示すように第1の弁体14aにも切欠16を形成す
る(便宜上、第2の実施の形態という。)ようにしても
よい。この第2の実施の形態によれば、上述した第1の
実施の形態による旋回流の調整に加えて、第1の弁体1
4aの切欠16による旋回流の調整を行え、旋回流の発
生量をさらに広範囲にわたって調整できる。
【0033】次に、本発明の第3の実施の形態を図11
ないし図18に基づいて説明する。この第3の実施の形
態は、上述した第1の実施の形態に比して、図11及び
図12に示すように、ブロック内通路12に収納する制
御弁30を一つとしたことが主に異なっている。
【0034】この第3の実施の形態は、図14に示すよ
うに、気筒のエンジンを対象にして設けられており、制
御弁収納ブロック11はシリンダヘッド10の4つの吸
気ポート13に対応して4本のブロック内通路12を形
成したものになっている。4本のブロック内通路12に
それぞれ収納される4つの制御弁30の弁体31は、大
略ブロック内通路12に沿う形状をなしている。
【0035】弁体31は、図13に示すように、その下
半分31a(図13下側)がブロック内通路12の断面
(略矩形に近い長円形)の下半分(図14下側)に略沿
う形状で、その上半分31b(図13上側)がブロック
内通路12の断面の下半分(図14上側)に略沿う形状
になっている。弁体31の上半分31bの両側部分(弁
体の隅部)には切欠16が形成され、弁体の下半分31
aの両側部には、前記上半分の切欠16に比して小さい
切欠16が形成されている。
【0036】弁体31は、図13に示すように、その中
央部で、前記第1の実施の形態と同等の駆動源により駆
動される回動軸17にボルト32及びナット33により
取り付けられている。回動軸17は、制御弁収納ブロッ
ク11を挿通するように設けられており、4つの制御弁
30の各弁体31を同時に駆動し得るようになってい
る。
【0037】弁体31は、初期状態(図12に示す状
態。閉状態という。)で水平面(図12左右方向)に対
して所定角度(例えば50°)に傾斜したものになって
いる。そして、回動軸17が図12時計方向に回動して
弁体31が略水平になった状態が全開状態(図11に点
線で示す。)とされており、制御弁30は全開状態から
閉状態の間で通路面積を調整する。ブロック内通路12
の下側部分(図12下側)及び上側部分(図12上側)
には、制御弁30の配置による流路面積低下を補償する
ために、凹部24が形成されている。
【0038】上述したように本実施の形態によれば、制
御弁30の開閉により旋回流(主にタンブル)の発生量
の調整を広範囲にわたって行うことができる。また、弁
体31に切欠16を形成してスワールを発生し、この制
御弁30を回動することによりスワールの発生量の調整
が可能であり、弁体31に切欠16を4つ形成したこと
によりスワールの調整を広範囲に行え、前記制御弁30
による旋回流の発生量の調整と相俟って、旋回流の発生
量をさらに広範囲にわたって調整でき、ひいては燃焼特
性、排ガス及び燃費性能をさらに向上できると共に、燃
焼期間の短縮化(図16、図18参照)及びリーンバー
ン化を図ることができる。
【0039】本実施の形態が上述したように旋回流(タ
ンブル、スワール)を発生することによる効果を検証す
るために、部分負荷時におけるリーン限界(空燃比−燃
焼変動定数特性、空燃比−主燃焼期間特性)、及び低水
温時における遅角限界(空燃比−燃焼変動定数特性、空
燃比−主燃焼期間特性)について、本実施の形態及び制
御弁を有していない装置(以下、適宜、STDとい
う。)を対象にしてそれぞれ調査したところ、図15〜
図18に示すようなデータを得、本実施の形態によりそ
の特性向上を確認することができた。図15〜図18に
おいて、実線が本実施の形態によるデータ、点線がST
Dによるデータである。
【0040】なお、上記第3の実施の形態は、回動軸1
7をブロック内通路12の略中央部に配置した場合を例
にしたが、これに代えて、図19に示すように構成(以
下、第4の実施の形態という。)してもよい。この第4
の実施の形態は、ブロック内通路12の下側(図19下
側)の隅部に回動軸17を配置し、ブロック内通路12
の下側に、弁体31が図19時計方向に回動した時(制
御弁30の全開時)にこの弁体31を収納するスペース
Sを形成したものになっている。前記第3の実施の形態
では、制御弁収納ブロック11の内側に形成する凹部2
4が湾曲しており、制御弁収納ブロック11の製作性が
低下し、さらに、凹部24を上側、下側にそれぞれ設け
ることでより製作性が低いものになっている。これに対
し、第4の実施の形態では、制御弁収納ブロック11の
内側をストレートに形成して第3の実施の形態で必要と
された2つの凹部24を不要としており、その分、制御
弁収納ブロック11の製作性の向上を図ることができ
る。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、弁体が開閉する
ことにより旋回流(主にタンブル)を発生し、かつ回動
して吸気通路の開閉量を調整することにより旋回流の大
きさ(強さ)を調整可能で、かつ弁体に切欠を形成した
ことによりスワール(旋回流)の発生が可能になり、弁
による旋回流の発生量の調整と相俟って、旋回流の発生
量をさらに広範囲にわたって調整でき、ひいては燃焼特
性、排ガス及び燃費性能をさらに向上できる。
【0042】請求項2記載の発明は、エンジンの負圧源
により作動される負圧アクチュエータとして、例えば負
圧制御のプレッシャレギュレータのような既存の部材を
用いることが可能となり、別個に駆動源を設ける場合に
比して装置のコンパクト化を図ることができる。
【0043】請求項3記載の発明は、弁体が吸気通路に
略沿う形状であるので、吸気通路の開閉を良好に行うこ
とができる。
【0044】請求項4記載の発明は、吸気通路の断面が
略矩形に近い長円形状であるので、弁体の切欠を隅部に
形成することが可能になり、スワールを良好に発生でき
るようになる。
【0045】請求項5記載の発明は、弁体の切欠を隅部
に形成するので、スワールを良好に発生できるようにな
る。
【0046】請求項6記載の発明は、2つの制御弁が独
立して駆動されることにより、旋回流(主にタンブル)
の発生量の調整を広範囲にわたって行え、かつ弁体に形
成される切欠によるスワールの調整と相俟って旋回流の
調整を広範囲にわたって行える。
【0047】請求項7記載の発明は、筒状の一方の回動
軸内に他方の回動軸を挿入して同軸に配置するので、2
つの制御弁の弁体を駆動するための回動軸が占めるスペ
ースを抑制でき、ひいては装置のコンパクト化を図るこ
とができる。
【0048】請求項8記載の発明は、吸気通路に形成し
た凹部が制御弁配置による流路面積低下を補償するの
で、吸気量の低減が抑制されて十分な吸気が可能にな
り、高出力の確保を確実に果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のシリンダ内空気流
動強化装置を示す断面図である。
【図2】図1の装置を模式的に示す側断面図である。
【図3】図1の制御弁を収納するブロック内通路を示す
断面図である。
【図4】図1の第1の制御弁の取付部を示す断面図であ
る。
【図5】図1の第2の制御弁の取付部を示す断面図であ
る。
【図6】図1の制御弁を設けた場合と設けてない場合の
空燃比−平均有効圧の変動率特性を示す図である。
【図7】図1の制御弁を設けた場合と設けてない場合の
空燃比−主燃焼期間特性を示す図である。
【図8】図5の第2の制御弁の取付部に代える他の第2
の制御弁の取付部を示す断面図である。
【図9】プレッシャレギュレータを模式的に示す断面図
である。
【図10】本発明の第2の実施の形態のシリンダ内空気
流動強化装置を模式的に示す断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態のシリンダ内空気
流動強化装置を模式的に示す断面図である。
【図12】図11の部分拡大図である。
【図13】図12の弁体を模式的に示す正面図である。
【図14】図11の装置を模式的に示す図である。
【図15】図12の制御弁を設けた場合と設けてない場
合の空燃比−燃焼変動定数特性を示す図である。
【図16】図12の制御弁を設けた場合と設けてない場
合の空燃比−主燃焼期間特性を示す図である。
【図17】図12の制御弁を設けた場合と設けてない場
合の点火時期−燃焼変動定数特性を示す図である。
【図18】図12の制御弁を設けた場合と設けてない場
合の点火時期−主燃焼期間特性を示す図である。
【図19】本発明の第4の実施の形態のシリンダ内空気
流動強化装置を模式的に示す断面図である。
【図20】シリンダ内空気流動強化装置の従来の一例を
模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 シリンダ内空気流動強化装置 6 吸気弁 12 ブロック内通路(吸気通路) 14,15 第1、第2の制御弁 14a,15a 第1、第2の弁体 16 切欠 30 制御弁 31 弁体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの吸気弁近傍の吸気通路に、該
    吸気通路の通路面積を略板状の弁体の回動により調整す
    る制御弁を設け、前記弁体に切欠を形成したことを特徴
    とするシリンダ内空気流動強化装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの負圧源により作動される負圧
    アクチュエータに弁体を回動可能に接続したことを特徴
    とする請求項1記載のシリンダ内空気流動強化装置。
  3. 【請求項3】 弁体は吸気通路に略沿う形状であること
    を特徴とする請求項1または2記載のシリンダ内空気流
    動強化装置。
  4. 【請求項4】 吸気通路は断面が略矩形に近い長円形状
    であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載のシリンダ内空気流動強化装置。
  5. 【請求項5】 弁体の少なくとも一つの隅部に切欠を形
    成したことを特徴とする請求項4記載のシリンダ内空気
    流動強化装置。
  6. 【請求項6】 制御弁は、吸気通路を2つの流路に分離
    するように配置された2つの制御弁からなり、2つの制
    御弁は独立して駆動可能であることを特徴とする請求項
    1ないし5のいずれかに記載のシリンダ内空気流動強化
    装置。
  7. 【請求項7】 2つの制御弁の弁体にそれぞれ回動軸を
    設け、この2つの回動軸のうち一方の回動軸を筒状に形
    成し、この一方の回動軸に他方の回動軸を回動可能に挿
    通したことを特徴とする請求項6記載のシリンダ内空気
    流動強化装置。
  8. 【請求項8】 吸気通路に、制御弁配置による流路面積
    低下を補償する凹部を形成したことを特徴とする請求項
    1ないし7のいずれかに記載のシリンダ内空気流動強化
    装置。
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