JPH11336393A - 自動車のドアの解錠制御システム - Google Patents

自動車のドアの解錠制御システム

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JPH11336393A
JPH11336393A JP14392098A JP14392098A JPH11336393A JP H11336393 A JPH11336393 A JP H11336393A JP 14392098 A JP14392098 A JP 14392098A JP 14392098 A JP14392098 A JP 14392098A JP H11336393 A JPH11336393 A JP H11336393A
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door
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車に乗るときに送信キーTをカバンやポ
ケットから取り出して解錠ボタンを押す必要がなく、し
かも、不必要なドアの解錠による無駄な電力の消費をす
ることがない自動車のドアの解錠制御システムを提供す
る。 【解決手段】 送信キーTは、受信部15により要求信
号を受信した場合に、送信部16から解錠信号を送信す
る。一方、解錠制御装置Rは、感知器3a〜3dからの
ノック検出信号によりドアがノックされたことを検出し
た場合に、ECU2の送信部24から要求信号を送信す
る。また、解錠制御装置Rは、ECU2の受信部23に
より解錠信号を受信した場合に、ノックされたドアのド
ア解錠手段6a〜6dに解錠信号を出力して、ノックさ
れたドアを解錠する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信キーから所定
の信号を送信し、解錠制御装置がその所定の信号の受信
に基づいてのドアを解錠制御する、ドアの解錠制御シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、送信キーを操作することにより、
自動車のドアの解錠および施錠を制御するシステムが存
在する。このシステムは、自動車の所有者が所持する送
信キーの解錠ボタンを押すと送信キーから解錠信号が送
信され、施錠ボタンを押すと施錠信号が送信される。そ
して、自動車に装備された解錠制御装置は、解錠信号を
受信した場合に自動車のドアを解錠し、施錠信号を受信
した場合に施錠するというものである。しかし、このシ
ステムでは、自動車に乗るとき、送信キーをカバンやポ
ケットから取り出し、さらに、解錠ボタンと施錠ボタン
のうち解錠ボタンを選択して押すという、煩わしい操作
をしなければならなかった。
【0003】そこで、この煩わしい操作をなくすべく、
従来、次のようなシステムが考えれられている。そのシ
ステムとは、自動車の所有者が所持する送信キーから所
定の信号を常時間欠的に送信し、自動車に装備された解
錠制御装置がその所定の信号を受信した場合に自動車の
ドアを解錠するというものである。
【0004】すなわち、このシステムは、送信キーを所
持した者が自動車に近づいてゆくと、送信キーから常時
間欠的に送信される所定の信号は、やがて自動車に装備
された解錠制御装置で受信されることになる。そして、
送信キーを所持した者が自動車に近づき、送信キーから
送信される所定の信号が解錠制御装置で受信された場合
に、自動車のドアを自動的に解錠するというものであ
る。
【0005】また、このシステムは、送信キーを所持し
た者が自動車から遠ざかってゆくと、送信キーから常時
間欠的に送信される所定の信号は、やがて自動車に装備
された解錠制御装置で受信されなくなる。そして、送信
キーを所持した者が自動車から遠ざかり、送信キーから
送信される所定の信号が解錠制御装置で受信されなくな
った場合に、自動車のドアを自動的に施錠するというも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシステムでは、解錠制御装置は、所定の信号を受信
しただけで自動的に解錠し、所定の信号を受信しなくな
っただけで自動的に施錠するものであった。すなわち、
解錠制御装置は、送信キーを所持した者が自動車に近づ
くだけで解錠し、遠ざかるだけで施錠してしまうもので
あった。したがって、解錠制御装置は、送信キーを所持
した者が自動車に乗る意志がないにもかかわらず自動車
の近くを行き来する度に、解錠と施錠を繰返してしま
い、無駄な電力を消費してしまうものであった。
【0007】また、上記従来のシステムでは、送信キー
も、間欠的とはいえ自動車に乗る乗らないにかかわらず
常時所定の信号を送信しているので、無駄な電力を消費
してしまうものであった。
【0008】本発明は、これらの課題を解決するために
なされたものであり、自動車に乗るときに送信キーをカ
バンやポケットから取り出して解錠ボタンを押す必要が
なく、しかも、無駄な電力を消費することがないシステ
ムを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであり、自動車の一部がノックされたことを
機械的振動もしくは音により検出する感知器の出力で送
信キーから解錠信号を送信するようにした。この構成に
よれば、自動車の一部をノックすれば、感知器によりノ
ックが検出されて信号が出力され、その出力に応じて解
錠制御装置から信号が出力される。そして、その信号出
力を受けて、送信キーから解錠信号が送信される。そし
て、この解錠信号は解錠制御装置に受信され、自動車の
ドアが解錠される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。本発明の自動車のドアの解錠制御システムは、図1
に示すように、送信キーTと、解錠制御装置Rと、から
構成されている。送信キーTは、自動車の所有者もしく
は自動車の利用を許可されている者が所持し携帯する。
この送信キーTは、解錠信号を送信するようになってい
る。一方、解錠制御装置Rは、自動車に装備され、送信
キーTからの解錠信号の受信に基づいて自動車のドアの
解錠を制御するようになっている。
【0011】まず、送信キーTについて説明する。送信
キーTは、図2に示すように、禁止手段である禁止ボタ
ン10xと、許可手段である許可ボタン10oとが、人
により操作可能なようにその外部に設けられている。ま
た、送信キーTは、図3に示すように、CPU(中央演
算処理装置)11と、禁止スイッチ12xと、許可スイ
ッチ12oと、IDメモリ13と、制御コードメモリ1
4と、受信部15と、送信部16と、から構成されてい
る。
【0012】禁止スイッチ12xは、禁止ボタン10x
が操作されると動作して信号を出力する。また、許可ス
イッチ12oは、許可ボタン10oが操作されると動作
して信号を出力する。これら禁止スイッチ12xおよび
許可スイッチ12oから出力された信号は、CPU11
に入力される。IDメモリ13は、送信キーTに固有に
定められたIDコードを記憶している。制御コードメモ
リ14は、要求信号の送信に対応する要求コード、解錠
信号の送信に対応する解錠コード、禁止ボタン10xの
操作に対応する禁止コード、および許可ボタン10oの
操作に対応する許可コード、を記憶している。受信部1
5は、空気中を伝播する所定周波数の電磁波信号を受信
すると、その電磁波信号を電気信号に変換して、CPU
11に入力する。この受信部15は、解錠制御装置Rか
ら所定周波数の電磁波信号として送信される要求信号を
受信して、CPU11に入力する。送信部16は、CP
U11から出力される解錠信号、禁止信号、および許可
信号を、所定周波数の電磁波信号として送信する。
【0013】CPU11は、所定のプログラムが組まれ
ており、そのプログラムに従って送信キーTの動作を制
御する。CPU11は、受信部15から要求信号が入力
された場合、IDメモリ13からIDコードを読取ると
共に制御コードメモリ14から解錠コードを読取り、解
錠信号を生成して送信部16へ出力する。また、CPU
11は、禁止スイッチ12xから信号入力された場合に
は、IDメモリ13からIDコードを読取ると共に制御
コードメモリ14から禁止コードを読取り、禁止信号を
生成して送信部16へ出力する。また、CPU11は、
許可スイッチ12oから信号が入力された場合には、I
Dメモリ13からIDコードを読取ると共に制御コード
メモリ14から許可コードを読取り、許可信号を生成し
て送信部16へ出力する。
【0014】送信キーTは、このような構成により、要
求信号を受信した場合に解錠信号を送信する。また、禁
止ボタン10xが操作された場合には禁止信号を送信
し、許可ボタン10oが操作された場合には許可信号を
送信する。
【0015】次に解錠制御装置Rについて説明する。解
錠制御装置Rは、図4に示すように、ECU(電子制御
手段)2と、3a〜3dと、ドア開放検知手段4a〜4
dと、禁止手段である禁止スイッチ5xと、許可手段で
ある許可スイッチ5oと、ドア解錠手段6a〜6dとか
ら構成されている。
【0016】解錠制御装置Rの3aは、図5に示すよう
な構成となっており、運転手席のドアもしくは窓ガラス
がノックされたことを検出するようになっている。3a
は、筐体31内に可動部32と固定部33を有し、可動
部32には電極34が設けられ、固定部33には電極3
5が設けられている。この3aは、衝撃が与えられる
と、その衝撃が振動となって可動部に伝わり、可動部3
1に振動を生じるようになっている。その結果、電極3
4と電極35との距離が変化し、電極34と電極35の
静電容量Cが変化する。この静電容量の変化は、信号処
理部30で、電圧Vの変化として検出される。例えば、
衝撃が3度与えられた場合には、信号処理部30では、
図6に示すような電圧Vの信号波形が検出される(縦
軸:電圧V、横軸:時間T)。信号処理部30は、この
ような信号波形を検出した場合(すなわち衝撃が3度与
えられた場合)に、それをドアもしくはドアに備えられ
ている窓ガラスのノックとして検出し、ノック検出信号
を出力する。
【0017】この3aは、運転手席のドアの内部に配置
され、運転手席のドアもしくは運転手席の窓ガラスをノ
ックした場合に、その衝撃が3aに伝わるようになって
いる。したがって、3aは、運転手席のドアもしくは運
転手席の窓ガラスが3度ノックされた場合に、それを運
転手席のドアもしくは窓ガラスのノックとして検出し、
信号処理部30からノック検出信号を出力する。このノ
ック検出信号は、3aから出力されて、ECU2に入力
される。
【0018】3b、3c、および3dも、3aと同様の
構成となっている。そして、3bは助手席のドアの内部
に配置され、3cは後部右座席のドアの内部に配置さ
れ、また3dは後部左座席のドアの内部に配置される。
したがって、3bは、助手席のドアもしくは窓ガラスが
3度ノックされた場合に、それを助手席のドアもしくは
窓ガラスのノックとして検出し、ノック検出信号を出力
する。同様に、3cは、後部右座席のドアもしくは窓ガ
ラスが3度ノックされた場合に、それを後部右座席のド
アもしくは窓ガラスのノックとして検出し、ノック検出
信号を出力する。同様に、3dは、後部左座席のドアも
しくは窓ガラスが3度ノックされた場合に、それを後部
左座席のドアもしくは窓ガラスのノックとして検出し、
ノック検出信号を出力する。これら3b〜3dから出力
されるノック検出信号も、ECU2に入力される。
【0019】なお、これらの3a〜3dとしては、音に
よりノックされたことを検出する構成のものでもよい。
【0020】解錠制御装置Rのドア開放検知手段4a
は、不図示のスイッチにより運転手席のドアが開いてい
ることを検知し、運転手席のドアが開いている状態で信
号を出力するようになっている。また、ドア開放検知手
段4bは、不図示のスイッチにより助手席のドアが開い
ていることを検知し、助手席のドアが開いている状態で
信号を出力するようになっている。また、ドア開放検知
手段4cは、不図示のスイッチにより後部右座席のドア
が開いていることを検知し、後部右座席のドアが開いて
いる状態で信号を出力するようになっている。また、ド
ア開放検知手段4dは、不図示のスイッチにより後部左
座席のドアが開いていることを検知し、後部左座席のド
アが開いている状態で信号を出力するようになってい
る。これらドア開放検知手段4a〜4dから出力された
信号は、ECU2に入力される。
【0021】解錠制御装置Rの禁止スイッチ5xは、手
動操作されるように構成され、例えば、運転手が運転手
席に座った状態で操作できるように、運転パネル付近に
配置される。この禁止スイッチ5xは、操作する度に信
号を出力するように構成されている。また、解錠制御装
置Rの許可スイッチ5oは、手動操作されるように構成
され、例えば、運転手が運転手席に座った状態で操作で
きるように、禁止スイッチ5xのすぐ近くに配置され
る。この許可スイッチ5oは、操作する度に信号を出力
するように構成されている。これら禁止スイッチ5xお
よび許可スイッチ5oから出力された信号は、ECU2
に入力される。
【0022】解錠制御装置Rのドア解錠手段6aは、E
CU2から出力される解錠信号および施錠信号により不
図示のアクチュエータを駆動制御して、運転手席のドア
の解錠および施錠を行う。また、ドア解錠手段6bは、
ECU2から出力される解錠信号および施錠信号により
不図示のアクチュエータを駆動制御して、助手席のドア
の解錠および施錠を行う。同様に、ドア解錠手段6c
は、後部右座席のドアの解錠および施錠を行い、ドア解
錠手段6dは、後部左座席のドアの解錠および施錠を行
う。
【0023】解錠制御装置RのECU(電子制御手段)
2は、図7に示すように、CPU(中央演算処理装置)
20と、IDメモリ21と、制御コードメモリ22と、
受信部23と、送信部24と、を備えている。また、E
CU2は、ノック検出信号入力部25a〜25dと、ド
ア開放信号入力部26a〜26dと、禁止信号入力部2
7xと、許可信号入力部27oと、解錠信号出力部28
a〜28dと、施錠信号出力部29a〜29dと、を備
えている。このECU2は、CPU20による制御のも
と、解錠制御装置Rの動作を制御する。
【0024】IDメモリ21は、送信キーTが記憶して
いるのと同じIDコードを記憶している。制御コードメ
モリ22は、送信キーTが記憶しているのと同じ、要求
コード、解錠コード、禁止コード、および許可コード、
を記憶している。受信部23は、空気中を伝播する所定
周波数の電磁波信号を受信すると、その電磁波信号を電
気信号に変換して、CPU20に入力する。この受信部
23は、送信キーTから所定周波数の電磁波信号として
送信される解錠信号、禁止信号、および許可信号を受信
して、CPU20に入力する。送信部24は、CPU2
0から出力される要求信号を、所定周波数の電磁波信号
として送信する。
【0025】ノック検出信号入力部25aは、3aから
のノック検出信号をCPU20へ入力する。同様に、ノ
ック検出信号入力部25b〜25dは、それぞれ3b〜
3dからのノック検出信号をCPU20へ入力する。ド
ア開放信号入力部26aは、ドア開放検知手段4aから
の信号をCPU20へ入力する。同様に、ドア開放信号
入力部26b〜26dは、それぞれドア開放検知手段4
b〜4dからの信号をCPU20へ入力する。禁止信号
入力部27xは、禁止スイッチ5xからの信号をCPU
20へ入力し、許可信号入力部27oは、許可スイッチ
5oからの信号をCPU20へ入力する。解錠信号出力
部28aは、CPU20から出力される解錠信号をドア
解錠手段6aに出力し、施錠信号出力部29aは、CP
U20から出力される施錠信号をドア解錠手段6aに出
力する。同様に、解錠信号出力部28b〜28dは、C
PU20から出力される解錠信号をそれぞれドア解錠手
段6b〜6dに出力し、施錠信号出力部29b〜29d
は、CPU20から出力される施錠信号をそれぞれドア
解錠手段6b〜6dに出力する。
【0026】CPU20は、所定のプログラムが組まれ
ており、そのプログラムに従って、ECU2(ひいては
解錠制御装置R)の動作を制御する。CPU20は、ノ
ック検出信号入力部25a〜25dからノック検出信号
が入力された場合、IDメモリ21からIDコードを読
取ると共に制御コードメモリ22から要求コードを読取
り、要求信号を生成して送信部24に出力する。そし
て、その後、受信部23から解錠信号が入力された場
合、ノックが検出されたドアに対応する解錠信号出力部
28a〜28dに、解錠信号を出力する。したがって、
ECU2は、3a〜3dからノック検出信号が入力され
ると要求信号を送信し、その後、解錠信号を受信すると
ノックが検出されたドアのドア解錠手段6a〜6dに解
錠信号を出力する。
【0027】また、CPU20は、ドア開放信号入力部
26a〜26dからの信号に基づいてドアの開閉状態を
検出する。そして、解錠信号出力部28a〜28dに解
錠信号を出力した後、対応するドアが開けられないまま
所定時間経過した場合には、そのドアに対応する施錠信
号出力部29a〜29dに施錠信号を出力する。また、
ドアが開いた状態から閉まった状態になった場合には、
そのドアに対応する施錠信号出力部29a〜29dに施
錠信号を出力する。したがって、ECU2は、ドア解錠
手段6a〜6dに解錠信号を出力した後、そのドアが開
けられないまま所定時間経過した場合には、そのドアの
ドア解錠手段6a〜6dに施錠信号を出力する。また、
ECU2は、ドアが開いた状態から閉まった状態になっ
た場合には、そのドアのドア解錠手段6a〜6dに施錠
信号を出力する。
【0028】また、CPU20は、受信部23から禁止
信号が入力された場合、および禁止信号入力部27xか
ら信号が入力された場合には、それ以降は、ノック検出
信号入力部25aからノック検出信号が入力された場合
のみ、要求信号を送信部24に出力する。また、CPU
20は、受信部23から許可信号が入力された場合、お
よび許可信号入力部27oから信号が入力された場合に
は、それ以降は、どのノック検出信号入力部25a〜2
5dからノック検出信号が入力されても、要求信号を送
信部24に出力する。したがって、ECU2は、禁止信
号を受信した場合、および禁止スイッチ5xから信号が
入力された場合には、それ以降は、3aからノック検出
信号が入力された場合のみ、要求信号を送信する。ま
た、ECU2は、許可信号を受信した場合、および許可
スイッチ5oから信号が入力された場合には、それ以降
は、どの3a〜3dからノック検出信号が入力されて
も、要求信号を送信する。
【0029】解錠制御装置Rは、このような構成によ
り、自動車のドアもしくはドアに備えられている窓ガラ
スがノックされたことを検出した場合に要求信号を送信
し、その後、解錠信号を受信した場合にノックされたド
アを解錠する。また、解錠制御装置Rは、ドアを解錠し
た後そのドアが開けられないまま所定時間経過した場
合、およびドアが開いた状態から閉まった状態になった
場合には、そのドアを施錠する。また、解錠制御装置R
は、禁止信号を受信した場合、および禁止スイッチ5x
が操作された場合には、それ以降、運転手席のドアもし
くはドアに備えられている窓ガラスがノックされたこと
を検出した場合のみ、要求信号を送信する。また、許可
信号を受信した場合、および許可スイッチ5oが操作さ
れた場合には、それ以降、どのドアもしくはドアに備え
られている窓ガラスがノックされたことを検出しても、
要求信号を送信する。
【0030】次に、送信キーTと解錠制御装置Rとの間
でおこなわれる信号の送受信について説明する。
【0031】送信キーTには、IDメモリ13に、送信
キーTに固有に定められたIDコードが例えば8ビット
の2値信号として記憶されている。すなわち、IDコー
ドとしては2の8乗=256とおりが可能である。送信
キーTのIDメモリ13には、それらのうちの1つ、例
えば「00101110」が記憶されている。また、送
信キーTには、制御コードメモリ14に、要求コードと
して「1100」、解錠コードとして「0011」、禁
止コードとして「0000」、許可コードとして「11
11」の2値信号が記憶されている。
【0032】一方、解錠制御装置Rには、ECU2のI
Dメモリ21に、送信キーTに記憶されているのと同じ
IDコード「00101110」が記憶されている。ま
た、解錠制御装置Rには、ECU2の制御コードメモリ
22に、送信キーTに記憶されているのと同じ、要求コ
ード「1100」、および解錠コード「0011」、禁
止コード「0000」、許可コード「1111」が記憶
されている。
【0033】解錠制御装置Rが送信する要求信号は、要
求コードの先頭にIDコードを付加した構成となってい
る。すなわち、ECU2のCPU20は、IDメモリ2
1から読取ったIDコード「00101110」と、制
御コードメモリ22から読取った要求コード「110
0」とから、要求信号「001011101100」を
生成する。そして、その要求信号は、CPU20から送
信部24へ出力され、送信部24から所定周波数の電磁
波信号として送信される。送信キーTを所持する者が自
動車の近辺にいる場合には、解錠制御装置Rから送信さ
れる要求信号は送信キーTに受信されることになる。
【0034】送信キーTの受信部15は、所定周波数の
電磁波信号を受信すると、その電磁波信号を電気信号に
変換して、CPU11に入力する。CPU11は、受信
部15から入力された信号に関し、入力された信号の先
頭の8ビットをIDメモリ13に記憶しているIDコー
ドと比較する。そして、CPU11は、両者が同じであ
れば、その信号は自己に対するものであると判断し、入
力された信号の先頭の8ビットに続く4ビットを制御コ
ードメモリ14に記憶している要求コードと比較する。
そして、CPU11は、両者が同じであれば、要求信号
を受信したと判断する。
【0035】また、送信キーTが送信する解錠信号は、
解錠コードの先頭にIDコードを付加した構成となって
いる。すなわち、送信キーTのCPU11は、IDメモ
リ13から読取ったIDコード「00101110」
と、制御コードメモリ14から読取った解錠コード「0
011」とから、解錠信号「00101110001
1」を生成する。同様に、送信キーTが送信する禁止信
号は、禁止コードの先頭にIDコードを付加した構成と
なっている。すなわち、CPU11は、IDメモリ13
から読取ったIDコード「00101110」と、制御
コードメモリ14から読取った禁止コード「0000」
とから、禁止信号「001011100000」を生成
する。また同様に、送信キーTが送信する許可信号は、
許可コードの先頭にIDコードを付加した構成となって
いる。すなわち、CPU11は、IDメモリ13から読
取ったIDコード「00101110」と、制御コード
メモリ14から読取った許可コード「1111」とか
ら、許可信号「001011101111」を生成す
る。そして、これらの解錠信号、禁止信号、および許可
信号は、CPU11から送信部16へ出力され、送信部
16から所定周波数の電磁波信号として送信される。送
信キーTを所持する者が自動車の近辺にいる場合には、
送信キーTから送信されるこれらの解錠信号、禁止信
号、および許可信号は解錠制御装置Rに受信されること
になる。
【0036】解錠制御装置RにおけるECU2の受信部
23は、所定周波数の電磁波信号を受信すると、その電
磁波信号を電気信号に変換して、CPU20に入力す
る。CPU20は、受信部23から入力された信号に関
し、入力された信号の先頭の8ビットをIDメモリ21
に記憶しているIDコードと比較する。そして、CPU
20は、両者が同じであれば、その信号は自己に対する
ものであると判断し、入力された信号の先頭の8ビット
に続く4ビットを、制御コードメモリ22に記憶されて
いる解錠コード、禁止コード、および許可コードと順次
比較する。
【0037】そして、CPU20は、入力された信号の
先頭の8ビットに続く4ビットが解錠コードと同じであ
れば、解錠信号を受信したと判断する。また、CPU2
0は、入力された信号の先頭の8ビットに続く4ビット
が禁止コードと同じであれば、禁止信号を受信したと判
断し、許可コードと同じであれば、許可信号を受信した
と判断する。
【0038】次に、送信キーTのCPU11が実行する
処理の流れとともに、送信キーTの動作について説明す
る。送信キーTのCPU11が実行する処理の流れは、
図8のようになっている。
【0039】まず、S101で、CPU11は、要求信
号を受信したかどうかを判断する。すなわち、CPU1
1は、受信部15から入力された信号に関し、まず、先
頭8ビットをIDメモリ13に記憶しているIDコード
と比較する。そして、両者が同じであれば、次に、先頭
8ビットに続く4ビットを制御コードメモリ14に記憶
している要求コードと比較し、両者が同じである場合
に、要求信号を受信したと判断する。
【0040】S101で要求信号を受信した場合には、
S102へ進み、CPU11は、解錠信号を送信させ
る。すなわち、CPU11は、IDメモリ13からID
コードを読取るとともに制御コードメモリ14から解錠
コードを読取って解錠信号を生成し、その解錠信号を送
信部16に出力する。これにより、解錠信号が、送信部
16を介して、送信キーTから電磁波信号として送信さ
れる。そして、S101へ戻る。すなわち、送信キーT
は、S101およびS102の処理により、要求信号を
受信した場合に解錠信号を送信する。
【0041】一方、S101で要求信号を受信しなかっ
た場合には、S103へ進み、CPU11は、禁止ボタ
ン10xが操作されたかどうかを判断する。すなわち、
CPU11は、禁止スイッチ12xから信号が入力され
た場合に、禁止ボタン10xが操作されたと判断する。
【0042】S103で禁止ボタン10xが操作された
場合には、S104へ進み、CPU11は、禁止信号を
送信させる。すなわち、CPU11は、IDメモリ13
からIDコードを読取るとともに制御コードメモリ14
から禁止コードを読取って禁止信号を生成し、その禁止
信号を送信部16に出力する。これにより、禁止信号
が、送信部16を介して、送信キーTから電磁波信号と
して送信される。そして、S101へ戻る。すなわち、
送信キーTは、S103およびS104の処理により、
禁止ボタン10xが操作された場合に禁止信号を送信す
る。
【0043】一方、S103で禁止ボタン10xが操作
されなかった場合には、S105へ進み、CPU11
は、許可ボタン10oが操作されたかどうかを判断す
る。すなわち、CPU11は、許可スイッチ12oから
信号が入力された場合に、許可ボタン10oが操作され
たと判断する。
【0044】S105で許可ボタン10oが操作された
場合には、S106へ進み、CPU11は、許可信号を
送信させる。すなわち、CPU11は、IDメモリ13
からIDコードを読取るとともに制御コードメモリ14
から許可コードを読取って許可信号を生成し、その許可
信号を送信部16に出力する。これにより、許可信号
が、送信部16を介して、送信キーTから電磁波信号と
して送信される。そして、S101へ戻る。すなわち、
送信キーTは、S105およびS106の処理により、
許可ボタン10oが操作された場合に許可信号を送信す
る。
【0045】一方、S105で許可ボタンが操作されな
かった場合には、そのまま、S101へ戻る。S101
へ戻った後は、上記と同様の処理が繰り返される。
【0046】次に、解錠制御装置RにおけるECU2の
CPU20が実行する処理の流れとともに、解錠制御装
置Rの動作について説明する。解錠制御装置Rにおける
ECU2のCPU20が実行する処理の流れは、図9〜
図13のようになっている。
【0047】図9において、まず、S201で、CPU
20は、変数Xの値を「0」にする。変数Xは、ドアも
しくはドアに備えられている窓ガラスがノックされたこ
とを検出した場合に、要求信号を送信するかどうかを表
わすものである。X=0はどのドアもしくはドアに備え
られている窓ガラスがノックされたことを検出しても要
求信号を送信することを表わし、X=1は運転手席のド
アもしくは窓ガラスがノックされたとことを検出したと
きのみ要求信号を送信することを表わす。
【0048】また、S202で、CPU20は、変数
A、変数B、変数C、変数Dの値を、それぞれ「0」と
する。変数Aは運転手席のドアのノックの状態を表すも
のであり、A=0はノックされていないことを表わし、
A=1はノックされたことを表わす。また、変数Bは助
手席のドアのノックの状態を表すものであり、B=0は
ノックされていないことを表わし、B=1はノックされ
たことを表わす。また、変数Cは後部右座席のドアのノ
ックの状態を表すものであり、C=0はノックされてい
ないことを表わし、C=1はノックされたことを表わ
す。また、変数Dは後部左座席のドアのノックの状態を
表すものであり、D=0はノックされていないことを表
わし、D=1はノックされたことを表わす。
【0049】また、S203で、CPU20は、CPU
20が内蔵しているタイマA〜Dに関し、タイマAの計
時値Ta、タイマBの計時値Tb、タイマCの計時値T
c、タイマDの計時値Tdをそれぞれ「0」にする。タ
イマAは、運転手席のドアの解錠後の時間を計測するも
のであり、タイマBは、助手席のドアの解錠後の時間を
計測するものである。また、タイマCは、後部右座席の
ドアの解錠後の時間を計測するものであり、タイマD
は、後部左座席のドアの解錠後の時間を計測するもので
ある。
【0050】S204では、CPU20は、変数Xの値
がX=0であるかどうかを判断する。X=0であればど
のドアもしくはドアに備えられている窓ガラスがノック
されても要求信号を送信する場合であり、X=0でなけ
れば(すなわちX=1であれば)運転手席のドアもしく
は窓ガラスがノックされたときのみ要求信号を送信する
場合である。したがって、S204でX=0であれば、
S205a〜S205dへ進み、CPU20は、自動車
の何れかのドアもしくはドアに備えられている窓ガラス
がノックされたかどうかを判断する。
【0051】すなわち、S205aでは、CPU20
は、運転席のドアもしくは窓ガラスがノックされたかど
うかを判断する。すなわち、CPU20は、ノック検出
信号入力部25aを介し、3aからノック検出信号が入
力された場合に、運転手席のドアもしくは窓ガラスがノ
ックされたと判断する。運転手席のドアもしくは窓ガラ
スがノックされた場合には、S206aで変数Aの値を
「1」としてS208へ進み、運転手席のドアもしくは
窓ガラスがノックされなかった場合には、S205bへ
進む。
【0052】S205bでは、CPU20は、助手席の
ドアもしくは窓ガラスがノックされたかどうかを判断す
る。すなわち、CPU20は、ノック検出信号入力部2
5bを介し、3bからノック検出信号が入力された場合
に、助手席のドアもしくは窓ガラスがノックされたと判
断する。助手席のドアもしくは窓ガラスがノックされた
場合には、S206bで変数Bの値を「1」としてS2
08へ進み、助手席のドアもしくは窓ガラスがノックさ
れなかった場合には、S205cへ進む。
【0053】S205cでは、CPU20は、後部右座
席のドアもしくは窓ガラスがノックされたかどうかを判
断する。すなわち、CPU20は、ノック検出信号入力
部25cを介し、3cからノック検出信号が入力された
場合に、後部右座席のドアもしくは窓ガラスがノックさ
れたと判断する。後部右座席のドアもしくは窓ガラスが
ノックされた場合には、S206cで変数Cの値を
「1」としてS208へ進み、後部右座席のドアもしく
は窓ガラスがノックされなかった場合には、S205d
へ進む。
【0054】S205dでは、CPU20は、後部左座
席のドアもしくは窓ガラスがノックされたかどうかを判
断する。すなわち、CPU20は、ノック検出信号入力
部25dを介し、3dからノック検出信号が入力された
場合に、後部左座席のドアもしくは窓ガラスがノックさ
れたと判断する。後部左座席のドアもしくは窓ガラスが
ノックされた場合には、S206dで変数Dの値を
「1」としてS208へ進み、後部左座席のドアもしく
は窓ガラスがノックされなかった場合(すなわち何れの
ドアもノックされなかった場合)には、S214へ進
む。
【0055】上記S204でX=0でなければ(すなわ
ちX=1であれば)、S207へ進み、CPU20は、
運転手席のドアもしくは窓ガラスがノックされたかどう
かを判断する。すなわち、S207では、CPU20
は、ノック検出信号入力部25aを介し、3aからノッ
ク検出信号が入力された場合に、運転手席のドアもしく
は窓ガラスがノックされたと判断する。運転手席のドア
もしくは窓ガラスがノックされた場合には、S206a
で変数Aの値を「1」としてS208へ進み、運転手席
のドアもしくは窓ガラスがノックされなかった場合に
は、S214へ進む。
【0056】そして、S208では、CPU20は、要
求信号を送信させる。すなわち、CPU20は、IDメ
モリ21からIDコードを読取るとともに制御コードメ
モリ22から要求コードを読取って要求信号を生成し、
その要求信号を送信部24に出力する。これにより、要
求信号が、ECU2の送信部24を介して、解錠制御装
置Rから電磁波信号として送信される。送信キーTを所
持する者が自動車の近辺にいる場合には、解錠制御装置
Rから送信された要求信号は送信キーTに受信され、送
信キーTからは解錠信号が送信されることになる。
【0057】図10において、S209では、CPU2
0は、解錠信号を受信したかどうかを判断する。すなわ
ち、CPU20は、要求信号の送信後所定時間(例えば
0.5秒)内にECU2の受信部23から入力された信
号に関し、まず、先頭8ビットをIDメモリ21に記憶
しているIDコードと比較する。そして、両者が同じで
あれば、次に、先頭8ビットに続く4ビットを制御コー
ドメモリ22に記憶している解錠コードと比較し、両者
が同じである場合に、解錠信号を受信したと判断する。
要求信号の送信後所定時間内(例えば0.5秒内)に、
先頭の8ビットがIDコードと同じで先頭の8ビットに
続く4ビットが解錠コードと同じである信号がCPU2
0に入力されなかった場合には、CPU20は解錠信号
を受信しなかったと判断する。
【0058】送信キーTを所持する者が自動車の近辺に
いる場合には、解錠制御装置Rから送信された要求信号
は送信キーTに受信され、送信キーTからは解錠信号が
送信されることになる。したがって、送信キーTを所持
する者が自動車の近辺にいる場合には、要求信号の送信
後に解錠信号が受信されることになる。
【0059】S209で解錠信号を受信した場合にはS
210a〜S210dへ進み、S209で解錠信号を受
信しなかった場合にはS214へ進む。
【0060】S210aでは、CPU20は、変数Aの
値がA=1であるかどうかを判断する。変数Aの値がA
=1となっているのは、運転手席のドアもしくは窓ガラ
スがノックされた場合である。したがって、S210a
で変数Aの値がA=1であれば、S211aへ進み、C
PU20は、運転手席のドアを解錠させる。すなわち、
CPU20は、解錠信号出力部28aを介して、ドア解
錠手段6aに解錠信号を出力する。これにより、解錠信
号が、ECU2からドア解錠手段6aに出力されて、運
転手席のドアが解錠される。そして、S212aでタイ
マAの計時を開始し、S213aで変数Aの値を「0」
に戻した後、S214へ進む。
【0061】S210aで変数Aの値がA=1でなけれ
ば、S210bで、CPU20は、変数Bの値がB=1
であるかどうかを判断する。変数Bの値がB=1となっ
ているのは、助手席のドアもしくは窓ガラスがノックさ
れた場合である。したがって、S210bで変数Bの値
がB=1であれば、S211bへ進み、CPU20は、
助手席のドアを解錠させる。すなわち、CPU20は、
解錠信号出力部28bを介して、ドア解錠手段6bに解
錠信号を出力する。これにより、解錠信号が、ECU2
からドア解錠手段6bに出力されて、助手席のドアが解
錠される。そして、S212bでタイマBの計時を開始
し、S213bで変数Bの値を「0」に戻した後、S2
14へ進む。
【0062】S210bで変数Bの値がB=1でなけれ
ば、S210cで、CPU20は、変数Cの値がC=1
であるかどうかを判断する。変数Cの値がC=1となっ
ているのは、後部右座席のドアもしくは窓ガラスがノッ
クされた場合である。したがって、S210cで変数C
の値がC=1であれば、S211cへ進み、CPU20
は、後部右座席のドアを解錠させる。すなわち、CPU
20は、解錠信号出力部28cを介して、ドア解錠手段
6cに解錠信号を出力する。これにより、解錠信号が、
ECU2からドア解錠手段6cに出力されて、後部右座
席のドアが解錠される。そして、S212cでタイマC
の計時を開始し、S213cで変数Cの値を「0」に戻
した後、S214へ進む。
【0063】S210cで変数Cの値がC=1でなけれ
ば、S210dで、CPU20は、変数Dの値がD=1
であるかどうかを判断する。変数Dの値がD=1となっ
ているのは、後部左座席のドアもしくは窓ガラスがノッ
クされた場合である。したがって、S210dで変数D
の値がD=1であれば、S211dへ進み、CPU20
は、後部左座席のドアを解錠させる。すなわち、CPU
20は、解錠信号出力部28dを介して、ドア解錠手段
6dに解錠信号を出力する。これにより、解錠信号が、
ECU2からドア解錠手段6dに出力されて、後部左座
席のドアが解錠される。そして、S212dでタイマD
の計時を開始し、S213dで変数Dの値を「0」に戻
した後、S214へ進む。
【0064】すなわち、解錠制御装置Rは、S205〜
S208の処理により、ドアもしくはドアに備えられて
いる窓ガラスがノックされた場合に要求信号を送信す
る。そして、解錠制御装置Rは、S209〜S211の
処理により、その後解錠信号を受信した場合に、ノック
されたドアを特定しノックされたドアを解錠する。
【0065】上記S213a〜dの処理の後、上記S2
09で解錠信号を受信しなかった場合、上記S207で
運転手席のドアもしくは窓ガラスがノックされなかった
場合、および上記S205a〜dで何れのドアもノック
されなかった場合には、S214へ進む。
【0066】図11において、S214では、CPU2
0は、変数Da2の値を変数Da1の値とし、変数Db
2の値を変数Db1の値とし、変数Dc2の値を変数D
c1の値とし、変数Dd2の値を変数Dd1の値とす
る。ここで、変数Da1は、運転手席の今回のドアの開
閉状態を表わすものであり、変数Da2は、運転手席の
ドアの前回の開閉状態を表わすものである。また、変数
Db1は、助手席の今回のドアの開閉状態を表わすもの
であり、変数Db2は、助手席の前回のドアの開閉状態
を表わすものである。また、変数Dc1は、後部右座席
の今回のドアの開閉状態を表わすものであり、変数Dc
2は、後部右座席の前回のドアの開閉状態を表わすもの
である。また、変数Dd1は、後部左座席の今回のドア
の開閉状態を表わすものであり、変数Dd2は、後部左
座席の前回のドアの開閉状態を表わすものである。そし
て、これらの変数に関し、変数の値「0」はドアが閉ま
っていることを表わし、変数の値「1」はドアが開いて
いることを表わす。
【0067】S215では、CPU20は、運転手席の
ドアが開いているかどうかを判断する。すなわち、CP
U20は、ドア開放信号入力部26aを介し、ドア開放
検知手段4aから信号が入力されている場合に運転手席
のドアが開いていると判断する。運転手席のドアが開い
ている場合には、S216で変数Da1の値を「1」と
し、運転手席のドアが開いていない場合には、S217
で変数Da1の値を「0」とする。
【0068】S218では、CPU20は、助手席のド
アが開いているかどうかを判断する。すなわち、CPU
20は、ドア開放信号入力部26bを介し、ドア開放検
知手段4bから信号が入力されている場合に助手席のド
アが開いていると判断する。助手席のドアが開いている
場合には、S219で変数Db1の値を「1」とし、助
手席のドアが開いていない場合には、S220で変数D
b1の値を「0」とする。
【0069】S221では、CPU20は、後部右座席
のドアが開いているかどうかを判断する。すなわち、C
PU20は、ドア開放信号入力部26cを介し、ドア開
放検知手段4cから信号が入力されている場合に後部右
座席のドアが開いていると判断する。後部右座席のドア
が開いている場合には、S222で変数Dc1の値を
「1」とし、後部右座席のドアが開いていない場合に
は、S223で変数Dc1の値を「0」とする。
【0070】S224では、CPU20は、後部左座席
のドアが開いているかどうかを判断する。すなわち、C
PU20は、ドア開放信号入力部26dを介し、ドア開
放検知手段4dから信号が入力されている場合に後部左
座席のドアが開いていると判断する。後部左座席のドア
が開いている場合には、S225で変数Dd1の値を
「1」とし、後部左座席のドアが開いていない場合に
は、S226で変数Dd1の値を「0」とする。
【0071】図12において、S227では、CPU2
0は、変数Da1の値がDa1=0であるかどうかを判
断する。Da1=1であれば、S228へ進み、CPU
20は、変数Da2の値がDa2=1であるかどうかを
判断する。
【0072】S228でDa2=1となるのは、運転手
席のドアに関し、前回は開いていて今回に閉まった場合
である。したがって、S228でDa2=1であれば、
S230へ進んで、CPU20は、運転手席のドアを施
錠させる。すなわち、CPU20は、施錠信号出力部2
9aを介して、ドア解錠手段6aに施錠信号を出力す
る。これにより、施錠信号が、ECU2からドア解錠手
段6aに出力されて、運転手席のドアが解錠される。
【0073】一方、S228でDa2=1とならない
(すなわちDa2=0となる)のは、運転手席のドアに
関し、前回は閉まっていて今回も閉まっている場合、す
なわちドアが一度も開いていない場合である。したがっ
て、S228でDa2=1でなければ、S229へ進ん
で、CPU20は、タイマAの計時値Taが所定時間
(例えば5秒)以上を示しているかどうかを判断する。
そして、タイマAの計時値Taが所定時間以上を示して
いれば、S230へ進んで、CPU20は、運転手席の
ドアを施錠させる。
【0074】S230で運転手席のドアを施錠させた後
は、S231でタイマAの計時を停止するとともに変数
Taの値を「0」にし、S232へ進む。また、S22
7でDa1=1でない(すなわちDa1=0である)場
合、およびS229でタイマAの計時値Taが所定時間
(例えば5秒)以上を示していない場合は、運転手席の
ドアを施錠させることなく、S232へ進む。
【0075】S232では、CPU20は、変数Db1
の値がDb1=0であるかどうかを判断する。Db1=
1であれば、S233へ進み、CPU20は、変数Db
2の値がDb2=1であるかどうかを判断する。
【0076】S233でDb2=1となるのは、助手席
のドアに関し、前回は開いていて今回に閉まった場合で
ある。したがって、S233でDb2=1であれば、S
235へ進んで、CPU20は、助手席のドアを施錠さ
せる。すなわち、CPU20は、施錠信号出力部29b
を介して、ドア解錠手段6bに施錠信号を出力する。こ
れにより、施錠信号が、ECU2からドア解錠手段6b
に出力されて、助手席のドアが解錠される。
【0077】一方、S233でDb2=1とならない
(すなわちDb2=0となる)のは、助手席のドアに関
し、前回は閉まっていて今回も閉まっている場合、すな
わちドアが一度も開いていない場合である。したがっ
て、S233でDb2=1でなければ、S234へ進ん
で、CPU20は、タイマBの計時値Tbが所定時間
(例えば5秒)以上を示しているかどうかを判断する。
そして、タイマBの計時値Tbが所定時間以上を示して
いれば、S235へ進んで、CPU20は、助手席のド
アを施錠させる。
【0078】S235で助手席のドアを施錠させた後
は、S236でタイマBの計時を停止するとともに変数
Tbの値を「0」にし、S237へ進む。また、S23
2でDb1=1でない(すなわちDb1=0である)場
合、およびS234でタイマBの計時値Tbが所定時間
(例えば5秒)以上を示していない場合は、助手席のド
アを施錠させることなく、S237へ進む。
【0079】S237では、CPU20は、変数Dc1
の値がDc1=0であるかどうかを判断する。Dc1=
1であれば、S238へ進み、CPU20は、変数Dc
2の値がDc2=1であるかどうかを判断する。
【0080】S238でDc2=1となるのは、後部右
座席のドアに関し、前回は開いていて今回に閉まった場
合である。したがって、S238でDc2=1であれ
ば、S240へ進んで、CPU20は、後部右座席のド
アを施錠させる。すなわち、CPU20は、施錠信号出
力部29cを介して、ドア解錠手段6cに施錠信号を出
力する。これにより、施錠信号が、ECU2からドア解
錠手段6cに出力されて、後部右座席のドアが解錠され
る。
【0081】一方、S238でDc2=1とならない
(すなわちDc2=0となる)のは、後部右座席のドア
に関し、前回は閉まっていて今回も閉まっている場合、
すなわちドアが一度も開いていない場合である。したが
って、S238でDc2=1でない場合には、S239
へ進んで、CPU20は、タイマCの計時値Tcが所定
時間(例えば5秒)以上を示しているかどうかを判断す
る。そして、タイマCの計時値Tcが所定時間以上を示
していれば、S240へ進んで、CPU20は、後部右
座席のドアを施錠させる。
【0082】S240で後部右座席のドアを施錠させた
後は、S241でタイマCの計時を停止するとともに変
数Tcの値を「0」にし、S242へ進む。また、S2
37でDc1=1でない(すなわちDc1=0である)
場合、およびS239でタイマCの計時値Tcが所定時
間(例えば5秒)以上を示していない場合は、後部右座
席のドアを施錠させることなく、S242へ進む。
【0083】S242では、CPU20は、変数Dd1
の値がDd1=0であるかどうかを判断する。Dd1=
1であれば、S243へ進み、CPU20は、変数Dd
2の値がDd2=1であるかどうかを判断する。
【0084】S243でDd2=1となるのは、後部左
座席のドアに関し、前回は開いていて今回に閉められた
場合である。したがって、S243でDd2=1であれ
ば、S245へ進んで、CPU20は、後部左座席のド
アを施錠させる。すなわち、CPU20は、施錠信号出
力部29dを介して、ドア解錠手段6dに施錠信号を出
力する。これにより、施錠信号が、ECU2からドア解
錠手段6dに出力されて、後部左座席のドアが解錠され
る。
【0085】一方、S243でDd2=1とならない
(すなわちDd2=0となる)のは、後部左座席のドア
に関し、前回は閉まっていて今回も閉まっている場合、
すなわちドアが一度も開いていない場合である。したが
って、S243でDd2=1でない場合には、S244
へ進んで、CPU20は、タイマDの計時値Tdが所定
時間(例えば5秒)以上を示しているかどうかを判断す
る。そして、タイマDの計時値Tdが所定時間以上を示
していれば、S245へ進んで、CPU20は、後部左
座席のドアを施錠させる。
【0086】S245で後部左座席のドアを施錠させた
後は、S246でタイマDの計時を停止するとともに変
数Tdの値を「0」にし、S247へ進む。また、S2
42でDd1=1でない(すなわちDd1=0である)
場合、およびS244でタイマDの計時値Tdが所定時
間(例えば5秒)以上を示していない場合は、後部左座
席のドアを施錠させることなく、S247へ進む。
【0087】すなわち、解錠制御装置Rは、S214〜
S226の処理により、各席のドアの前回および今回の
開閉状態を検知する。そして、解錠制御装置Rは、S2
12、およびS227〜246の処理により、ドアを解
錠した後そのドアが開けられないまま所定時間経過した
場合、およびドアが開いた状態から閉まった状態になっ
た場合に、そのドアを施錠する。
【0088】図13において、S247では、CPU2
0は、禁止信号を受信したかどうかを判断する。すなわ
ち、CPU20は、ECU2の受信部23から入力され
た信号に関し、まず、先頭8ビットをIDメモリ21に
記憶しているIDコードと比較する。そして、両者が同
じであれば、次に、先頭8ビットに続く4ビットを制御
コードメモリ22に記憶している禁止コードと比較し、
両者が同じである場合に、禁止信号を受信したと判断す
る。禁止信号を受信した場合にはS248で変数Xの値
を「1」としてS204へ戻り、禁止信号を受信しなか
った場合にはS249へ進む。すなわち、解錠制御装置
Rは、S247、S248、およびS204の処理によ
り、禁止信号を受信した場合には、それ以降は、運転手
席のドアもしくは窓ガラスがノックされたときのみ要求
信号を送信し、運転手席以外のドアもしくはドアに備え
られている窓ガラスがノックされても要求信号を送信し
なくなる。
【0089】S249では、CPU20は、許可信号を
受信したかどうかを判断する。すなわち、CPU20
は、ECU2の受信部23から入力された信号に関し、
まず、先頭8ビットをIDメモリ21に記憶しているI
Dコードと比較する。そして、両者が同じであれば、次
に、先頭8ビットに続く4ビットを制御コードメモリ2
2に記憶している許可コードと比較し、両者が同じであ
る場合に、許可信号を受信したと判断する。許可信号を
受信した場合にはS250で変数Xの値を「0」として
S204へ戻り、許可信号を受信しなかった場合にはS
251へ進む。すなわち、解錠制御装置Rは、S24
9、S250、およびS204の処理により、許可信号
を受信した場合には、それ以降は、どのドアもしくはド
アに備えられている窓ガラスがノックされても要求信号
を送信するようになる。
【0090】S251では、CPU20は、禁止スイッ
チ5xが操作されたかどうかを判断する。すなわち、C
PU20は、禁止信号入力部27xを介し、禁止スイッ
チ5xから信号が入力された場合に、禁止スイッチ5x
が操作されたと判断する。禁止スイッチ5xが操作され
た場合には、S252で変数Xの値を「1」としてS2
04へ戻り、操作されなかった場合にはS253へ進
む。すなわち、解錠制御装置Rは、S251、S25
2、およびS204の処理により、禁止スイッチ5xが
操作された場合には、それ以降は、運転手席のドアもし
くは窓ガラスがノックされたときのみ要求信号を送信
し、運転手席以外のドアもしくはドアに備えられている
窓ガラスがノックされても要求信号を送信しなくなる。
【0091】S253では、CPU20は、許可スイッ
チ5oが操作されたかどうかを判断する。すなわち、C
PU20は、許可信号入力部27oを介し、許可スイッ
チ5oから信号が入力された場合に、許可スイッチ5o
が操作されたと判断する。許可スイッチ5oが操作され
た場合には、S254で変数Xの値を「0」としてS2
04へ戻り、操作されなかった場合には、そのままS2
04へ戻る。すなわち、解錠制御装置Rは、S253、
S254、およびS204の処理により、許可スイッチ
5oが操作された場合には、それ以降は、どのドアもし
くはドアに備えられている窓ガラスがノックされても要
求信号を送信するようになる。
【0092】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、送信キーTは、要求信号を受信した場合に解錠信号
を送信する。また、解錠制御装置Rは、ドアもしくはド
アに備えられている窓ガラスがノックされたことを検出
した場合に要求信号を送信し、その後、解錠信号を受信
した場合にノックされたドアを解錠する。すなわち、送
信キーTを所持する者が自動車の近辺にいれば、解錠制
御装置Rからの要求信号は送信キーTに受信されて送信
キーTから解錠信号が送信され、そして、その解錠信号
は解錠制御装置Rに受信される。したがって、送信キー
Tを所持する者が自動車の近辺にいれば、ドアもしくは
ドアに備えられている窓ガラスをノックすることによっ
て、解錠制御手段Rはドアもしくはドアに備えられてい
る窓ガラスのノックの検出にあわせて解錠信号を受信す
るので、ノックしたドアが解錠される。
【0093】したがって、送信キーTを所持する者にお
いては、乗ろうとする席のドアもしくは窓ガラスをノッ
クするだけで、そのドアが解錠される。また、同乗者に
おいても、送信キーTを所持する者が自動車の近辺にい
れば、同様に、乗ろうとする席のドアもしくは窓ガラス
をノックするだけで、そのドアが解錠される。
【0094】したがって、自動車に乗ろうとしてドアも
しくはドアに備えられている窓ガラスをノックした場合
に、乗ろうとする席のドアのみが解錠されるので、解錠
制御装置Rは不必要なドアの解錠により無駄な電力を消
費することがない。しかも、自動車に乗ろうとする者が
乗ろうとする席のドアもしくは窓ガラスをノックすると
いう、非常に単純かつ自然な行為により解錠されるの
で、自動車に乗ろうとする者にとって煩わしさを感じる
ことなく非常に快適かつ便利なものである。また、送信
キーTを所持する者は、同乗者を乗せる場合、自動車の
近辺にいるだけでよく、同乗者が乗ろうとする席のドア
を解錠させるための何等特別な操作をする必要がない。
【0095】また、本実施形態によれば、送信キーT
は、要求信号を受信した場合に解錠信号を送信するの
で、常時解錠信号を送信しておく必要がない。したがっ
て、送信キーTの消費電力も少なくて済む。
【0096】また、本実施形態によれば、ドアもしくは
ドアに備えられている窓ガラスをノックすることによっ
てドアを解錠した後そのドアを開けないまま所定時間経
過すると、解錠制御装置Rはそのドアを自動的に施錠す
る。したがって、自動車に乗ろうとしてドアもしくはド
アに備えられている窓ガラスをノックしたが結局自動車
に乗らずにドアを開けなかった場合には、再び自動的に
施錠されるので便利である。
【0097】また、本実施形態によれば、ドアが開いた
状態から閉まった状態になると、解錠制御装置Rはその
ドアを施錠する。したがって、自動車に乗ってドアを閉
めたとき、あるいは自動車から降りてドアを閉めたと
き、自動的に施錠されるので便利である。
【0098】また、本実施形態によれば、送信キーTの
禁止ボタン10xが操作された場合には、送信キーTは
禁止信号を送信する。解錠制御装置Rは、この禁止信号
を受信した場合には、それ以降は、運転手席のドアもし
くは窓ガラスがノックされたときのみ要求信号を送信
し、運転手席以外のドアもしくはドアに備えられている
窓ガラスがノックされても要求信号を送信しない。ま
た、解錠制御装置Rは、禁止スイッチ5xが操作された
場合にも、それ以降は、運転手席のドアもしくは窓ガラ
スがノックされたときのみ要求信号を送信し、運転手席
以外のドアもしくはドアに備えられている窓ガラスがノ
ックされても要求信号を送信しない。これらにより、そ
れ以降は、運転手席以外のドアもしくはドアに備えられ
ている窓ガラスをノックしても解錠制御装置Rからは要
求信号は送信されないので、送信キーTからは解錠信号
は送信されず、したがって、解錠信号が解錠制御装置R
に受信されることはない。したがって、それ以降は、運
転手席以外のドアもしくはドアに備えられている窓ガラ
スをノックしても、解錠制御手段Rはドアもしくはドア
に備えられている窓ガラスのノックの検出にあわせて解
錠信号を受信することがないので、ノックしたドアは解
錠されない。
【0099】したがって、送信キーTの禁止ボタン10
x、あるいは解錠制御装置Rの禁止スイッチ5xを操作
することにより、運転手席以外のドアもしくはドアに備
えられている窓ガラスをノックしてもそのドアが解錠さ
れないようにすることができる。したがって、同乗者が
いない場合および自動車に乗り終えた場合において、運
転手席以外のドアもしくはドアに備えられている窓ガラ
スをノックしても解錠されないようにしておくことによ
り、自動車内への不信人物の不当な侵入を防ぐことがで
きる。
【0100】また、本実施形態によれば、送信キーTの
許可ボタン10oが操作された場合には、送信キーTは
許可信号を送信する。解錠制御装置Rは、この許可信号
を受信した場合には、それ以降は、どのドアもしくはド
アに備えられている窓ガラスがノックされても要求信号
を送信する。また、解錠制御装置Rは、許可スイッチ5
oが操作された場合にも、それ以降は、どのドアもしく
はドアに備えられている窓ガラスがノックされても要求
信号を送信する。これらにより、それ以降は、どのドア
もしくはドアに備えられている窓ガラスをノックしても
解錠制御装置Rから要求信号が送信されるので、送信キ
ーTを所持する者が自動車の近辺にいれば、要求信号が
送信キーTに受信されて送信キーTから解錠信号が送信
される。そして、その解錠信号は解錠制御装置Rに受信
される。したがって、それ以降は、送信キーTを所持す
る者が自動車の近辺にいれば、どのドアもしくはドアに
備えられている窓ガラスをノックしても、解錠制御手段
Rはドアもしくはドアに備えられている窓ガラスのノッ
クの検出にあわせて解錠信号を受信するので、ノックし
たドアが解錠される。
【0101】したがって、送信キーTの許可ボタン10
o、あるいは解錠制御装置Rの許可スイッチ5oを操作
することにより、運転手席以外のドアもしくはドアに備
えられている窓ガラスをノックしてもドアが解錠されな
い状態を、容易に解除することができる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノックした場合、解錠制御装置は、要求信号を送信す
る。そして、送信キーは、この要求信号を受信した場
合、解錠信号を送信する。そして、解錠制御装置は、こ
の解錠信号を受信した場合、ドアを解錠する。
【0103】すなわち、本発明によれば、解錠すると
き、送信キーをわざわざ取り出して解錠ボタンを押すと
いう煩わしい操作をする必要がなく、ノックするだけで
よい。
【0104】しかも、解錠制御装置は、ドアを開けよう
としてノックされた場合にドアを解錠するので、ドアを
開けようとする意志がないときに不必要にドアを解錠す
ることがない。したがって、解錠制御装置の消費電力を
低減することができる。
【0105】また、本発明によれば、送信キーは、要求
信号を受信した場合(すなわちドアを開けようとしてノ
ックされた場合)に解錠信号を送信するので、ドアを開
ける意志がないときに不必要に解錠信号を送信しておく
必要がない。したがって、送信キーの消費電力も低減す
ることができる。
【0106】しかも、本発明によれば、ドアを開けよう
とする者がノックするという、非常に単純かつ自然な行
為により解錠されるので、ドアを開けようとする者にと
って煩わしさを感じることなく非常に快適かつ便利なも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車のドアの解錠制御システムの構
成の説明図である。
【図2】本発明を構成する送信キーTの外観図である。
【図3】本発明を構成する送信キーTのブロック図であ
る。
【図4】本発明を構成する解錠制御装置Rのブロック図
である。
【図5】本発明を構成する解錠制御装置Rにおける、2
aの構成の説明図である。
【図6】2aが検出する電気信号の波形図である。
【図7】解錠制御装置Rにおける、ECU2のブロック
図である。
【図8】送信キーTにおける、CPU11が実行する処
理の流れ図である。
【図9】解錠制御装置Rにおける、ECU2のCPU2
0が実行する処理の流れ図である。
【図10】解錠制御装置Rにおける、ECU2のCPU
20が実行する処理の流れ図である。
【図11】解錠制御装置Rにおける、ECU2のCPU
20が実行する処理の流れ図である。
【図12】解錠制御装置Rにおける、ECU2のCPU
20が実行する処理の流れ図である。
【図13】解錠制御装置Rにおける、ECU2のCPU
20が実行する処理の流れ図である。
【符号の説明】
T 送信キー R 解錠制御装置 2 ECU(電子制御手段) 3a〜3d 4a〜4d ドア開放検知手段 5x 禁止スイッチ 5o 許可スイッチ 6a〜6d ドア解錠手段 10x 禁止ボタン 10o 許可ボタン 11 CPU(中央演算処理装置) 12x 禁止スイッチ 12o 許可スイッチ 13 IDメモリ 14 制御コードメモリ 15 受信部 16 送信部 20 CPU(中央演算処理装置) 21 IDメモリ 22 制御コードメモリ 23 受信部 24 送信部 25a〜25d ノック検出信号入力部 26a〜26d ドア開放信号入力部 27x 禁止信号入力部 27o 許可信号入力部 28a〜28d 解錠信号出力部 29a〜29d 施錠信号出力部 30 信号処理部 31 筐体 32 可動部 33 固定部 34 電極 35 電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 自動車のドアの解錠制御システム
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信キーから所定
の信号を送信し、解錠制御装置がその所定の信号の受信
に基づいて自動車のドアを解錠制御する、自動車のドア
の解錠制御システムに関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するもので、本発明によれば、解錠制御装置がドアも
しくは窓ガラスがノックされたことを検出した場合に、
自動車に乗る意志があると判断して、解錠信号の送信を
要求する要求信号を送信キーに送信し、該送信キーがこ
の要求信号を受信した場合に当該解錠信号を送信し、前
記解錠制御装置が、当該解錠信号を受信した場合にその
解錠信号が正当なものかどうかを判断し、正当なもので
ある場合に、自動車のドアの解錠制御を行い、自動車の
ドアが解錠される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 解錠信号を送信する送信キーと、前記送
    信キーからの解錠信号の受信に基づいてドアの解錠制御
    を行う解錠制御装置と、を備えたドアの解錠制御システ
    ムにおいて、 ノックされたことを機械的振動もしくは音により検出す
    る感知器の出力で送信キーから解錠信号を送信するよう
    にした、 ドアの解錠制御システム。
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