JPH11336383A - 破壊防止型シリンダ錠 - Google Patents
破壊防止型シリンダ錠Info
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- JPH11336383A JPH11336383A JP10140767A JP14076798A JPH11336383A JP H11336383 A JPH11336383 A JP H11336383A JP 10140767 A JP10140767 A JP 10140767A JP 14076798 A JP14076798 A JP 14076798A JP H11336383 A JPH11336383 A JP H11336383A
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- Japan
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- protective cover
- cylinder lock
- hole
- key
- plug
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 前面に保護カバーを設けた破壊防止型シリン
ダ錠は、キー挿入時に保護カバーの鍵挿通孔とプラグの
鍵孔とを一致させる面倒な手間が必要であった。 【解決手段】 鍵挿通孔１９を有し、シリンダ錠の前面
を被覆する高硬度の保護カバー１３をケース１の前端部
に回動可能に装着し、プラグ２の前面に、プラグ２の回
動中心から偏心した一に開口する底付きの孔１８を設
け、保護カバー１３の裏面に、鍵挿通孔１９が鍵孔３に
一致したときに底付きの孔１８に相対する係止凹部２０
を設け、底付きの孔１８と係止凹部２０に係止ピン２１
を挿入する。係止ピン２１は、保護カバー１３に加えら
れた破壊トルクにより剪断する強度に設定する。
ダ錠は、キー挿入時に保護カバーの鍵挿通孔とプラグの
鍵孔とを一致させる面倒な手間が必要であった。 【解決手段】 鍵挿通孔１９を有し、シリンダ錠の前面
を被覆する高硬度の保護カバー１３をケース１の前端部
に回動可能に装着し、プラグ２の前面に、プラグ２の回
動中心から偏心した一に開口する底付きの孔１８を設
け、保護カバー１３の裏面に、鍵挿通孔１９が鍵孔３に
一致したときに底付きの孔１８に相対する係止凹部２０
を設け、底付きの孔１８と係止凹部２０に係止ピン２１
を挿入する。係止ピン２１は、保護カバー１３に加えら
れた破壊トルクにより剪断する強度に設定する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダ錠の前面
をドリルなどの工具で切削破壊することを防止するよう
にした破壊防止型シリンダ錠に関する。
をドリルなどの工具で切削破壊することを防止するよう
にした破壊防止型シリンダ錠に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動販売機などの扉には、シリンダ錠な
どの施錠装置で施錠されているので、キーを持たない他
人が勝手に扉を開けることは出来ないが、店頭や路傍に
設置された自動販売機は、人通りが絶えた夜間に、バー
ルなどを利用して扉枠および扉を変形して扉をこじ開け
たり、シリンダ錠を破壊して扉を開けられる危険性があ
る。
どの施錠装置で施錠されているので、キーを持たない他
人が勝手に扉を開けることは出来ないが、店頭や路傍に
設置された自動販売機は、人通りが絶えた夜間に、バー
ルなどを利用して扉枠および扉を変形して扉をこじ開け
たり、シリンダ錠を破壊して扉を開けられる危険性があ
る。
【０００３】シリンダ錠を破壊する犯罪には、シリンダ
錠の前面をドリルにより切削破壊するものや、ハンマで
打撃破壊するものがある。ドリルの切削破壊を防止する
手段には、シリンダ錠の前面に、キー挿入用の開口部を
有する高硬度の保護カバーを固着したり、シリンダ錠の
内部に硬質のボールや超硬合金を挿入してドリル刃先の
進入を阻止するものがある（特開平９−２９６６３７号
公報など参照）。
錠の前面をドリルにより切削破壊するものや、ハンマで
打撃破壊するものがある。ドリルの切削破壊を防止する
手段には、シリンダ錠の前面に、キー挿入用の開口部を
有する高硬度の保護カバーを固着したり、シリンダ錠の
内部に硬質のボールや超硬合金を挿入してドリル刃先の
進入を阻止するものがある（特開平９−２９６６３７号
公報など参照）。
【０００４】ドリル破壊を防止するために、シリンダ錠
の前面に高硬度のキャップを設けた破壊防止型のシリン
ダ錠については、登録実用新案公報 第３０４２２９４
号に記載された技術などがある。同技術によれば、図５
に示すように、シリンダ錠のケースａに挿入されるプラ
グｂの先端部に高硬度のキャップｃを挿着するものと、
図６に示すように、ケースａの先端部に高硬度のキャッ
プｃ′を挿着するものが記載されている。
の前面に高硬度のキャップを設けた破壊防止型のシリン
ダ錠については、登録実用新案公報 第３０４２２９４
号に記載された技術などがある。同技術によれば、図５
に示すように、シリンダ錠のケースａに挿入されるプラ
グｂの先端部に高硬度のキャップｃを挿着するものと、
図６に示すように、ケースａの先端部に高硬度のキャッ
プｃ′を挿着するものが記載されている。
【０００５】図５のシリンダ錠では、プラグｂの先端部
の外周面に環状溝ｄを周設し、プラグｂの先端部に挿着
されるキャップｃの内周面に、環状溝ｄに相対する環状
溝ｅを周設し、両環状溝ｄ，ｅを止め輪ｆで係合する。
キャップｃには、プラグｂの前面に開口する鍵孔ｇに連
通可能な鍵挿入口ｈが設けられ、キーを鍵挿入口ｈを通
して鍵孔ｇに挿入すると、プラグｂが回動可能になる。
の外周面に環状溝ｄを周設し、プラグｂの先端部に挿着
されるキャップｃの内周面に、環状溝ｄに相対する環状
溝ｅを周設し、両環状溝ｄ，ｅを止め輪ｆで係合する。
キャップｃには、プラグｂの前面に開口する鍵孔ｇに連
通可能な鍵挿入口ｈが設けられ、キーを鍵挿入口ｈを通
して鍵孔ｇに挿入すると、プラグｂが回動可能になる。
【０００６】図６のシリンダ錠では、鍵挿入口ｈを有す
るキャップｃ′の外周面に環状溝ｉを周設し、ケースａ
の内周面に、環状溝ｉに相対する環状溝ｊを周設し、両
環状溝ｉ，ｊを止め輪ｋで係合する。キーを鍵挿入口ｈ
を通して鍵孔ｇに挿入すると、プラグｂが回動可能にな
ることは図５のシリンダ錠と同様である。
るキャップｃ′の外周面に環状溝ｉを周設し、ケースａ
の内周面に、環状溝ｉに相対する環状溝ｊを周設し、両
環状溝ｉ，ｊを止め輪ｋで係合する。キーを鍵挿入口ｈ
を通して鍵孔ｇに挿入すると、プラグｂが回動可能にな
ることは図５のシリンダ錠と同様である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】キャップｃおよびｃ′
は、ドリルによって切削破壊の被害を受け易いプラグｂ
の前面のみを被覆しているが、ケースａの前面は保護さ
れていない。特に、図６のシリンダ錠では、ケースａと
共に止め輪ｋをドリル切削することができるので、キャ
ップｃ′が容易に除去されてしまう危険性がある。ま
た、ケースａのドライバピンを破壊したり、キャップ
ｃ′を避けた位置から斜めにドリル切削してプラグｂを
破壊する犯罪を防止できないので、ケースａの前面も含
めたシリンダ錠全体の前面を高硬度の保護カバーで被覆
することが望ましい。
は、ドリルによって切削破壊の被害を受け易いプラグｂ
の前面のみを被覆しているが、ケースａの前面は保護さ
れていない。特に、図６のシリンダ錠では、ケースａと
共に止め輪ｋをドリル切削することができるので、キャ
ップｃ′が容易に除去されてしまう危険性がある。ま
た、ケースａのドライバピンを破壊したり、キャップ
ｃ′を避けた位置から斜めにドリル切削してプラグｂを
破壊する犯罪を防止できないので、ケースａの前面も含
めたシリンダ錠全体の前面を高硬度の保護カバーで被覆
することが望ましい。
【０００８】キャップｃおよびｃ′はプラグｂとは別個
に回動可能であるので、キャップｃおよびｃ′に手など
が触れると、鍵挿入口ｈが鍵孔ｇに合わなくなるので、
キーの差し込むときに、鍵挿入口ｈを鍵孔ｇに正確に合
わせる面倒な操作が必要になるので不便である。本発明
は、かかる課題を解決することを目的とし、ドリル切削
による破壊に対してはドリル刃先のトルクを受けて空転
して切削を防止し、しかも、鍵挿入口ｈと鍵孔ｇが常に
一致する使用に便利な破壊防止型シリンダ錠を提供する
ものである。
に回動可能であるので、キャップｃおよびｃ′に手など
が触れると、鍵挿入口ｈが鍵孔ｇに合わなくなるので、
キーの差し込むときに、鍵挿入口ｈを鍵孔ｇに正確に合
わせる面倒な操作が必要になるので不便である。本発明
は、かかる課題を解決することを目的とし、ドリル切削
による破壊に対してはドリル刃先のトルクを受けて空転
して切削を防止し、しかも、鍵挿入口ｈと鍵孔ｇが常に
一致する使用に便利な破壊防止型シリンダ錠を提供する
ものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の破壊防止型シリンダ錠は、筒状に形成され
るケース内にプラグを挿入し、該プラグの前面に開口す
る鍵孔にキーを挿入したときにプラグが回動可能になる
シリンダ錠において、上記ケースの前端部に、上記ケー
スの前端部に回動可能に装着される高硬度の保護カバー
に、上記鍵孔に連通する鍵挿通孔を設け、上記プラグの
前面に、上記プラグの回動軸心から偏心した位置に開口
する底付きの孔を設け、上記保護カバーの裏面に、上記
鍵孔と鍵挿通孔が重なるときに上記底付きの孔に相対す
る係止凹部を設け、該係止凹部および上記底付きの孔に
係止ピンの両端部を挿入した構成であり、該係止ピン
は、上記保護カバーの表面に工具による破壊トルクが加
えられたときに、破壊トルクにより剪断される強度であ
ることを特徴とするものである。この構成により、通常
の使用状態では、係止ピンが剪断されないので、鍵孔と
鍵挿通孔が正確に一致し、そのままキーの差し込みがで
きる。しかし、ドリルなどの切削破壊を受けたときに
は、ドリル刃先に接する高硬度の保護カバーに回転トル
クが発生して係止ピンが剪断し、保護カバーが空転する
ので切削破壊が防止される。
に、本発明の破壊防止型シリンダ錠は、筒状に形成され
るケース内にプラグを挿入し、該プラグの前面に開口す
る鍵孔にキーを挿入したときにプラグが回動可能になる
シリンダ錠において、上記ケースの前端部に、上記ケー
スの前端部に回動可能に装着される高硬度の保護カバー
に、上記鍵孔に連通する鍵挿通孔を設け、上記プラグの
前面に、上記プラグの回動軸心から偏心した位置に開口
する底付きの孔を設け、上記保護カバーの裏面に、上記
鍵孔と鍵挿通孔が重なるときに上記底付きの孔に相対す
る係止凹部を設け、該係止凹部および上記底付きの孔に
係止ピンの両端部を挿入した構成であり、該係止ピン
は、上記保護カバーの表面に工具による破壊トルクが加
えられたときに、破壊トルクにより剪断される強度であ
ることを特徴とするものである。この構成により、通常
の使用状態では、係止ピンが剪断されないので、鍵孔と
鍵挿通孔が正確に一致し、そのままキーの差し込みがで
きる。しかし、ドリルなどの切削破壊を受けたときに
は、ドリル刃先に接する高硬度の保護カバーに回転トル
クが発生して係止ピンが剪断し、保護カバーが空転する
ので切削破壊が防止される。
【００１０】上記ケースの前端部に環状突起が突設さ
れ、上記保護カバーの裏面側には、上記環状突起が摺動
可能に収容される環状凹溝が設けられるように構成する
ことができる。この構成により、保護カバーは止め輪の
みに支持されるのではなく、環状突起によって回動可能
に支持されるので、保護カバーに外力が加わわっても保
護カバーは強固に支持される。特に、保護カバーの環状
凹溝が、上記環状突起の外周面，内周面および先端面に
形成される３つの支持される構造にすれば、保護カバー
の支持構造の信頼性が高まる。この場合、上記環状突起
の外周面に周設された溝と、上記環状凹溝の内周面に周
設された溝に止め輪を嵌着するように構成すると、止め
輪もが外力に対して保護される。
れ、上記保護カバーの裏面側には、上記環状突起が摺動
可能に収容される環状凹溝が設けられるように構成する
ことができる。この構成により、保護カバーは止め輪の
みに支持されるのではなく、環状突起によって回動可能
に支持されるので、保護カバーに外力が加わわっても保
護カバーは強固に支持される。特に、保護カバーの環状
凹溝が、上記環状突起の外周面，内周面および先端面に
形成される３つの支持される構造にすれば、保護カバー
の支持構造の信頼性が高まる。この場合、上記環状突起
の外周面に周設された溝と、上記環状凹溝の内周面に周
設された溝に止め輪を嵌着するように構成すると、止め
輪もが外力に対して保護される。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態の具体例
を図面を参照して説明する。図１〜図４は本発明の破壊
防止型シリンダ錠Ａを示し、図１は保護カバー取付前の
破壊防止型シリンダ錠Ａの縦断面図、図２は破壊防止型
シリンダ錠Ａに使用される保護カバーの背面図、図３は
図２のＸ−Ｘ断面図、図４はケースの先端部の要部断面
図である。図１に示すように、筒状のケース１の内周面
に挿入されるプラグ２は、前面（図１において右側）に
開口する鍵孔３が設けられる。
を図面を参照して説明する。図１〜図４は本発明の破壊
防止型シリンダ錠Ａを示し、図１は保護カバー取付前の
破壊防止型シリンダ錠Ａの縦断面図、図２は破壊防止型
シリンダ錠Ａに使用される保護カバーの背面図、図３は
図２のＸ−Ｘ断面図、図４はケースの先端部の要部断面
図である。図１に示すように、筒状のケース１の内周面
に挿入されるプラグ２は、前面（図１において右側）に
開口する鍵孔３が設けられる。
【００１２】破壊防止型シリンダ錠Ａの内部構造は、一
般的なシリンダ錠と同様であり、その内部構造の概要を
説明すると、プラグ２の鍵孔３からプラグ２外周面に貫
通する複数タンブラピン孔４がプラグ２の軸方向に配列
して設けられ、各タンブラピン孔４にタンブラピン５が
挿入される。ケース１には、プラグ２が施錠角度にある
ときに、各タンブラピン孔４に連通するドライバピン孔
６が設けられ、ケース１の外周面に開口するドライバピ
ン孔６は閉塞カバー７によって塞がれる。
般的なシリンダ錠と同様であり、その内部構造の概要を
説明すると、プラグ２の鍵孔３からプラグ２外周面に貫
通する複数タンブラピン孔４がプラグ２の軸方向に配列
して設けられ、各タンブラピン孔４にタンブラピン５が
挿入される。ケース１には、プラグ２が施錠角度にある
ときに、各タンブラピン孔４に連通するドライバピン孔
６が設けられ、ケース１の外周面に開口するドライバピ
ン孔６は閉塞カバー７によって塞がれる。
【００１３】各ドライバピン孔６にはドライバピン８と
スプリング９が挿入され、ドライバピン８は、端部がタ
ンブラピン孔４に挿入される方向に付勢され、プラグ２
は回動不能である。ドライバピン８に押されたタンブラ
ピン５は、端部が鍵孔３に突出しているが、鍵孔３にキ
ーが挿入されると、キーに押されたタンブラピン５がド
ライバピン８を押して、タンブラピン５とドライバピン
８の接触面がプラグ２の外周面と一致するので、プラグ
２は回動可能になる。
スプリング９が挿入され、ドライバピン８は、端部がタ
ンブラピン孔４に挿入される方向に付勢され、プラグ２
は回動不能である。ドライバピン８に押されたタンブラ
ピン５は、端部が鍵孔３に突出しているが、鍵孔３にキ
ーが挿入されると、キーに押されたタンブラピン５がド
ライバピン８を押して、タンブラピン５とドライバピン
８の接触面がプラグ２の外周面と一致するので、プラグ
２は回動可能になる。
【００１４】キーを解錠角度に回動すると、プラグ２の
後部軸１０に固着されたタング１１が解錠角度に回動し
て、ロックを解除されるので、シリンダ錠を固着してい
る扉が開放可能になる。前面が高硬度の保護カバーで保
護されていない一般のシリンダ錠では、施錠状態のとき
にプラグ２の前面をドリル切削されることによりタンブ
ラピン５がつぶされると施錠機能を失い、不正解錠され
てしまう。
後部軸１０に固着されたタング１１が解錠角度に回動し
て、ロックを解除されるので、シリンダ錠を固着してい
る扉が開放可能になる。前面が高硬度の保護カバーで保
護されていない一般のシリンダ錠では、施錠状態のとき
にプラグ２の前面をドリル切削されることによりタンブ
ラピン５がつぶされると施錠機能を失い、不正解錠され
てしまう。
【００１５】本発明の破壊防止型のシリンダ錠Ａでは、
ケース１の前端部には、ケース１の前面から突出する環
状突起１２が設けられる。破壊防止型シリンダ錠Ａの前
面全体を被覆する大きさの高硬度の保護カバー１３に
は、環状突起１２が摺動可能に挿入される環状凹溝１４
が設けられる。すなわち、環状凹溝１４には、環状突起
１２の外周面１２ａ，内周面１２ｂおよび先端面１２ｃ
が摺動可能な摺動面が形成される（図１，図４参照）。
ケース１の前端部には、ケース１の前面から突出する環
状突起１２が設けられる。破壊防止型シリンダ錠Ａの前
面全体を被覆する大きさの高硬度の保護カバー１３に
は、環状突起１２が摺動可能に挿入される環状凹溝１４
が設けられる。すなわち、環状凹溝１４には、環状突起
１２の外周面１２ａ，内周面１２ｂおよび先端面１２ｃ
が摺動可能な摺動面が形成される（図１，図４参照）。
【００１６】環状突起１２の外周面１２ａに溝１５が周
設され、環状凹溝１４に周設された溝１６と上記の溝１
５に止め輪１７が係合する（図１，図４参照）。従っ
て、高硬度の保護カバー１３は、ケース１の先端部に摺
動可能，脱落不能に装着される。この止め輪１７は、高
硬度の保護カバー１３に包囲されているので、ドリル切
削することはできない。
設され、環状凹溝１４に周設された溝１６と上記の溝１
５に止め輪１７が係合する（図１，図４参照）。従っ
て、高硬度の保護カバー１３は、ケース１の先端部に摺
動可能，脱落不能に装着される。この止め輪１７は、高
硬度の保護カバー１３に包囲されているので、ドリル切
削することはできない。
【００１７】プラグ２の前面に、プラグ２の回動軸心か
ら偏心した位置に開口する底付きの孔１８が設けられ、
高硬度の保護カバー１３には、鍵孔３と重なり合うこと
ができる鍵挿通孔１９と、鍵挿通孔１９が鍵孔３に正確
に一致したときに底付きの孔１８と相対する係止凹部２
０が設けられる（図２，図３参照）。係止凹部２０は、
底付きの孔１８と同一の直径を有する底付きの孔であ
り、底付きの孔１８と係止凹部２０に係止ピン２１の両
端部が嵌入する。
ら偏心した位置に開口する底付きの孔１８が設けられ、
高硬度の保護カバー１３には、鍵孔３と重なり合うこと
ができる鍵挿通孔１９と、鍵挿通孔１９が鍵孔３に正確
に一致したときに底付きの孔１８と相対する係止凹部２
０が設けられる（図２，図３参照）。係止凹部２０は、
底付きの孔１８と同一の直径を有する底付きの孔であ
り、底付きの孔１８と係止凹部２０に係止ピン２１の両
端部が嵌入する。
【００１８】係止ピン２１の材質及び直径は、通常の施
錠，解錠操作や、破壊活動以外の外力に対しては剪断し
ない強度を有するように設定されているが、高硬度の保
護カバー１３を破壊しようとするドリル切削などの外力
が作用したときには、剪断する強度に設定されている。
錠，解錠操作や、破壊活動以外の外力に対しては剪断し
ない強度を有するように設定されているが、高硬度の保
護カバー１３を破壊しようとするドリル切削などの外力
が作用したときには、剪断する強度に設定されている。
【００１９】以上のように構成された破壊防止型シリン
ダ錠Ａの作用を、施錠，解錠操作と施錠時におけるドリ
ル破壊防止の順に説明する。鍵孔３と鍵挿通孔１９は常
に一致しているので、鍵挿通孔１９を挿通されたキーを
何らの抵抗を受けるとなく鍵孔３に挿入され、そのまま
解錠操作，施錠操作を行うことができる。
ダ錠Ａの作用を、施錠，解錠操作と施錠時におけるドリ
ル破壊防止の順に説明する。鍵孔３と鍵挿通孔１９は常
に一致しているので、鍵挿通孔１９を挿通されたキーを
何らの抵抗を受けるとなく鍵孔３に挿入され、そのまま
解錠操作，施錠操作を行うことができる。
【００２０】高硬度の保護カバー１３は、例えば焼き入
れなどによりドリルの刃先を受付ない硬度になっている
ので、ドリルによる切削破壊は不可能であるが、無理に
切削しようとすると、切削トルクを受けた保護カバー１
３が係止ピン２１を剪断し、切削トルクを受けた高硬度
の保護カバー１３が空転するので、無理な切削も行うこ
とができない。一般のドリルではなく、超硬ドリルやグ
ラインダーをかけようとしても、やはり、大きなトルク
を受ける係止ピン２１を剪断するので、高硬度の保護カ
バー１３が空転し始め、高硬度の保護カバー１３を破壊
することは極めて困難になる。
れなどによりドリルの刃先を受付ない硬度になっている
ので、ドリルによる切削破壊は不可能であるが、無理に
切削しようとすると、切削トルクを受けた保護カバー１
３が係止ピン２１を剪断し、切削トルクを受けた高硬度
の保護カバー１３が空転するので、無理な切削も行うこ
とができない。一般のドリルではなく、超硬ドリルやグ
ラインダーをかけようとしても、やはり、大きなトルク
を受ける係止ピン２１を剪断するので、高硬度の保護カ
バー１３が空転し始め、高硬度の保護カバー１３を破壊
することは極めて困難になる。
【００２１】高硬度の保護カバー１３に大きなトルクが
加わらないように時間をかけながら、グラインダ等で保
護カバー１３の表面を仮に研磨したとしても、保護カバ
ー１３と共に係止ピン２１を研磨したときに、或いは、
直接に係止ピン２１に研磨の破壊力が加わったときに、
係止ピン２１が剪断又は脱落して保護カバー１３が空転
し始めるので、研磨による破壊も不可能となる。
加わらないように時間をかけながら、グラインダ等で保
護カバー１３の表面を仮に研磨したとしても、保護カバ
ー１３と共に係止ピン２１を研磨したときに、或いは、
直接に係止ピン２１に研磨の破壊力が加わったときに、
係止ピン２１が剪断又は脱落して保護カバー１３が空転
し始めるので、研磨による破壊も不可能となる。
【００２２】保護カバー１３の環状凹溝１４が、ケース
１前面の環状突起１２の外周面１２ａ，内周面１２ｂお
よび先端面１２ｃの３つの摺動面に支持されるので（図
１，図４参照）、ケース１が保護カバー１３を支持する
力が大きくなる。
１前面の環状突起１２の外周面１２ａ，内周面１２ｂお
よび先端面１２ｃの３つの摺動面に支持されるので（図
１，図４参照）、ケース１が保護カバー１３を支持する
力が大きくなる。
【００２３】
【発明の効果】本発明は、以上述べたように構成されて
いるので、次に記載するような効果を奏する。 (1) 請求項１に示すように、ケースの前端部に回動可能
に設けられシリンダ錠の前面を被覆する高硬度の保護カ
バーに、プラグの鍵孔に連通する鍵挿通孔と、プラグの
前面に設けた底付きの孔に相対する係止凹部を設け、底
付きの孔と係止凹部とに係止ピンの両端部を挿入したの
で、保護カバーの鍵挿通孔とプラグの鍵孔に正確に一致
する。従って、従来例のように、キーを挿入するときに
保護カバーの鍵挿通孔をプラグの鍵孔に一致させる面倒
な手間が不要になった。また、施錠中にドリルなどの切
削破壊を受ける場合には、係止ピンが剪断されるので、
保護カバーが空転し、切削破壊を阻止する。
いるので、次に記載するような効果を奏する。 (1) 請求項１に示すように、ケースの前端部に回動可能
に設けられシリンダ錠の前面を被覆する高硬度の保護カ
バーに、プラグの鍵孔に連通する鍵挿通孔と、プラグの
前面に設けた底付きの孔に相対する係止凹部を設け、底
付きの孔と係止凹部とに係止ピンの両端部を挿入したの
で、保護カバーの鍵挿通孔とプラグの鍵孔に正確に一致
する。従って、従来例のように、キーを挿入するときに
保護カバーの鍵挿通孔をプラグの鍵孔に一致させる面倒
な手間が不要になった。また、施錠中にドリルなどの切
削破壊を受ける場合には、係止ピンが剪断されるので、
保護カバーが空転し、切削破壊を阻止する。
【００２４】(2) 請求項２に示すように、ケースの前端
部に環状突起を突設し、保護カバーの裏面側に、環状突
起が摺動可能に収容される環状凹溝を設けたので、保護
カバーは暴力的な外力を受けてもケースによって強力に
支持される。特に、請求項３に示すように、保護カバー
の環状凹溝が、環状突起の外周面，内周面および先端面
の３つの摺動面に支持されるようにすれば、ケースの保
護カバー支持力が極めて大きくなる。 (3) 請求項４に示すように、環状突起の外周面に止め輪
を挿入する溝を設けると止め輪が保護カバー内に被覆さ
れるので、ドリル切削を受ける危険性がない。
部に環状突起を突設し、保護カバーの裏面側に、環状突
起が摺動可能に収容される環状凹溝を設けたので、保護
カバーは暴力的な外力を受けてもケースによって強力に
支持される。特に、請求項３に示すように、保護カバー
の環状凹溝が、環状突起の外周面，内周面および先端面
の３つの摺動面に支持されるようにすれば、ケースの保
護カバー支持力が極めて大きくなる。 (3) 請求項４に示すように、環状突起の外周面に止め輪
を挿入する溝を設けると止め輪が保護カバー内に被覆さ
れるので、ドリル切削を受ける危険性がない。
【図１】保護カバー取付前の状態を示す本発明の破壊防
止型シリンダ錠Ａの縦断面図である。
止型シリンダ錠Ａの縦断面図である。
【図２】破壊防止型シリンダ錠Ａに使用される保護カバ
ーの背面図である。
ーの背面図である。
【図３】図２のＸ−Ｘ断面図である。
【図４】破壊防止型シリンダ錠Ａのケースの先端部の要
部断面図である。
部断面図である。
【図５】破壊防止型シリンダ錠の従来例を示す縦断面図
である。
である。
【図６】破壊防止型シリンダ錠の他の従来例を示す縦断
面図である。
面図である。
Ａ 破壊防止型シリンダ錠 １ ケース ２ プラグ ３ 鍵孔 １２ 環状突起 １２ａ 外周面 １２ｂ 内周面 １２ｃ 先端面 １３ 保護カバー １４ 環状凹溝 １５，１６ 溝 １７ 止め輪 １８ 底付きの孔 １９ 鍵挿通孔 ２０ 係止凹部 ２１ 係止ピン
Claims (3)
- 【請求項１】 筒状に形成されるケース内にプラグを挿
入し、該プラグの前面に開口する鍵孔にキーを挿入した
ときにプラグが回動可能になるシリンダ錠において、 上記ケースの前端部に回動可能に装着される高硬度の保
護カバーに、上記鍵孔に連通する鍵挿通孔を設け、 上記プラグの前面に、上記プラグの回動軸心から偏心し
た位置に開口する底付きの孔を設け、上記保護カバーの
裏面に、上記鍵孔と鍵挿通孔が重なるときに上記底付き
の孔に相対する係止凹部を設け、該係止凹部および上記
底付きの孔に係止ピンの両端部を挿入した構成であり、 該係止ピンは、上記保護カバーの表面に工具による破壊
トルクが加えられたときに剪断される強度を有すること
を特徴とする破壊防止型シリンダ錠。 - 【請求項２】 上記ケースの前端部に環状突起が突設さ
れ、上記保護カバーの裏面側には、上記環状突起が摺動
可能に収容される環状凹溝が設けられることを特徴とす
る請求項１記載の破壊防止型シリンダ錠。 - 【請求項３】 上記環状突起の外周面に周設された溝
と、上記環状凹溝の内周面に周設された溝に止め輪が嵌
着されることを特徴とする請求項２記載の破壊防止型シ
リンダ錠。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10140767A JPH11336383A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 破壊防止型シリンダ錠 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10140767A JPH11336383A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 破壊防止型シリンダ錠 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11336383A true JPH11336383A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15276280
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10140767A Pending JPH11336383A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 破壊防止型シリンダ錠 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11336383A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108005479A (zh) * | 2017-12-15 | 2018-05-08 | 汤建男 | 一种防盗机械锁锁芯、机械锁及钥匙 |
| CN110863706A (zh) * | 2019-12-03 | 2020-03-06 | 青岛黄海学院 | 一种具有深度加密功能的物联网安防锁具 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52108296A (en) * | 1976-03-06 | 1977-09-10 | Takigen Mfg Co | Lock device |
| JPS55116973A (en) * | 1979-03-01 | 1980-09-08 | Ota Kogyo Kk | Device for preventing lock from being broken |
| JP3042294U (ja) * | 1997-04-08 | 1997-10-14 | 株式会社ダイワロックス | シリンダ錠 |
| JPH10131560A (ja) * | 1996-10-31 | 1998-05-19 | Alpha Corp | 切削破壊防止型シリンダ錠 |
-
1998
- 1998-05-22 JP JP10140767A patent/JPH11336383A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040706 |