JP3042294U - シリンダ錠 - Google Patents

シリンダ錠

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JP3042294U
JP3042294U JP1997003170U JP317097U JP3042294U JP 3042294 U JP3042294 U JP 3042294U JP 1997003170 U JP1997003170 U JP 1997003170U JP 317097 U JP317097 U JP 317097U JP 3042294 U JP3042294 U JP 3042294U
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JP
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inner cylinder
annular groove
cap
cylinder
retaining ring
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JP1997003170U
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Inventor
和雄 大島
Original Assignee
株式会社ダイワロックス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動ドリル等による破壊を防止でき、製造、
加工が簡単で、安価に提供でき、又無断開錠行為で内筒
の頭部が傷付けられた場合でも内筒の全体を交換する必
要がないようにする。 【解決手段】 内筒1の前端に、この内筒1の鍵孔2に
連通する鍵挿込口6を有する超硬金属材製のキャップ5
を嵌める。このキャップ5の内周面に周方向に延びて環
状溝7を形成する。この環状溝7に対応する内筒1の前
端位置に内筒1側の環状溝8を周方向に延びて形成す
る。上記の各環状溝7、8が作るスペースに復元性を有
するC字形の止め輪9を係合させ、このC字形の止め輪
9で上記のキャップ5を内筒1に嵌着させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本案は、鍵を挿入することによりタンブラがセットされるシリンダ錠に関し、 更に詳しくは電動ドリル等によって内筒が破壊され、無断開錠される行為を防止 できるよう形成したシリンダ錠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のシリンダ錠としては、例えば図6Aに示されるように、スチール ボールaが内筒bの頭部cの周側面に、一定の間隔をあけて周方向に複数備えて なるものや(以下、従来例Aという)、或は同図Bに示されるように、U字形の スチール製挿し込み片dが頭部cに挿し込まれてなるもの(以下、従来例Bとい う)等がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところでこの種のシリンダ錠は、一つの製品に複数使用されることが多く、又 電動ドリル等で破壊された場合は交換する必要があるから、この点で消耗品とし ての性格を有している。 従ってこの種のシリンダ錠は、電動ドリル等による無断開錠行為を防止でき、 且つ安価に提供でき、保守管理上のコストも低廉化できるよう形成されているこ とが望ましい。
【0004】 しかるに従来例Aは、内筒の頭部に複数のスチールボールが組み込まれてなる 構造であったから、部品点数が増加し、従ってその分、組立てコスト、製造コス トが増大する、という問題点があった。又この従来例の場合は、電動ドリル等に よる無断開錠行為を受けると、頭部が損傷するのを避けられなかったから、この 種の破壊行為があると頭部を含めた内筒の全体を新品と交換しなければならない 、という不利益があった。
【0005】 又従来例Bの場合は、複数の加工工程を経て挿し込み片を製造し、又この挿し 込み片の形状に合わせた穴開け作業を、内筒の頭部に複数の工程を経て形成しな ければならなかった。従ってこの従来品によると、加工コスト、製造コストがか かっただけではなく、従来例Aと同様、電動ドリル等で頭部の表面が傷付けられ たときは、内筒の全体を新品と交換しなければならない、という問題点があった 。
【0006】 本案は、このような従来品の問題点を解消しようとするものである。 従って本案の技術的課題は、電動ドリル等による破壊を防止でき、製造、加工 が簡単で、安価に提供でき、又無断開錠行為で内筒の頭部が傷付けられた場合で も内筒の全体を交換する必要がないよう形成したシリンダ錠を提供することにあ る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本案は、上記の課題を解決するために次のような技術的手段を採る。 即ち本案は、内筒1の前端に、この内筒1の鍵孔2に連通する鍵挿込口6を有 する超硬金属材製のキャップ5が嵌められ、このキャップ5の内周面に周方向に 延びて環状溝7が形成され、この環状溝7に対応する内筒1の前端位置に内筒1 側の環状溝8が周方向に延びて形成され、上記の各環状溝7、8が作るスペース に復元性を有するC字形の止め輪9が係合され、このC字形の止め輪9で上記の キャップ5が内筒1に嵌着されたことを特徴とする(請求項1)。
【0008】 ここで超硬金属材とは、電動ドリルなどに対し耐破壊性を有する金属材であれ ば良く、具体的には例えば焼き入れした鋼、超硬合金などがある。又本案の場合 、環状溝7、8は、文字通り環状に連続して形成される場合に限定されるもので はなく、その他例えばC字形の止め輪9に対応する長さだけ、環状に形成されて いる場合も含まれる。
【0009】 又本案の技術的課題を達成する他の手段としては、内筒1の前端に、この内筒 1の鍵孔2に連通する鍵挿込口6を有する超硬金属材製の円板状カバー部材12 が設けられ、この円板状カバー部材12の外周面に周方向に延びて環状溝13が 形成され、この環状溝13に対応する外筒ケース10の内周面位置に外筒ケース 10側の環状溝14が周方向に延びて形成され、上記の各環状溝13、14が作 るスペースに復元性を有するC字形の止め輪9が係合され、このC字形の止め輪 9で上記の円板状カバー部材12が外筒ケース10に回転自在に取り付けられた ことを特徴とするものがある(請求項2)。この場合は、円板状カバー部材12 を、請求項1記載の本案のようにキャップ状に形成する必要がないから、その分 、加工が簡単容易になる、という利点もある。尚環状溝13、14が文字通りの 環状に形成される場合に限られないことは、請求項1記載の本案シリンダ錠と同 様である。
【0010】 又本案シリンダ錠の場合、上記の環状溝7、8、13、14及び止め輪9の断 面形状は、矩形であるのが好ましい(請求項3)。この場合は、C字形の止め輪 9の側面により、キャップ5と内筒1、円板状カバー部材12と外筒ケース10 との係合状態を確実化、安定化できる。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本案の実施の形態を添付図面に従って説明する。 1は、鍵孔2を有する真鍮製の内筒である。この内筒1は、図2に示されるよ うに、タンブラピン収納孔3を長手方向に沿って複数有し、後部4は雄螺子状に 形成されている。
【0012】 5は、内筒1の鍵孔2に連通する鍵挿込口6を有する例えば超硬合金製のキャ ップである。このキャップ5は、内筒1の前端に嵌め着けられるものである。
【0013】 キャップ5は、その内周面に周方向に延びて環状溝7が形成されている。又上 記の内筒1は、この環状溝7に対応する前端位置に、内筒1側の環状溝8が周方 向に延びて形成されている。
【0014】 9は、復元性を有するC字形の止め輪である。この止め輪9は、例えば断面形 状が矩形に形成され、上記の各環状溝7、8が作るスペースに係合される。上記 のキャップ5は、この止め輪9により内筒1に嵌着されている。 尚10は内筒1が挿し込まれる外筒ケースであり、11はこの外筒ケース10 の前端部に取り付けられる外装部材である。
【0015】 而して本案のシリンダ錠を組立てる場合は、先ず内筒1側の環状溝8に止め輪 9を嵌め入れ(図3の鎖線状態参照)、次にこの状態でキャップ5を内筒1の前 端に嵌める。
【0016】 キャップ5の環状溝7と内筒1側の環状溝8とが対向すると、止め輪9が復元 してキャップ5の環状溝7内に拡がり、キャップ5を内筒1の前端から外れない よう固定する(図3の実線状態参照)。次にこの状態で作業者は、内筒1を外筒 ケース10に挿し入れ、外装部材11等を取り付けて組立てる。
【0017】 以上の処において、本案は、図4、図5に示されるように形成されるのでも良 い。この実施形態に係る本案シリンダ錠は、内筒1の前端に、この内筒1の鍵孔 2に連通する鍵挿込口6を有する超硬金属材製の円板状カバー部材12が設けら れ、この円板状カバー部材12の外周面に周方向に延びて環状溝13が形成され ている。そしてこの環状溝13に対応する外筒ケース10の内周面位置に外筒ケ ース10側の環状溝14が周方向に延びて形成され、上記の各環状溝13、14 が作るスペースに復元性を有するC字形の止め輪9が係合され、このC字形の止 め輪9で上記の円板状カバー部材12が外筒ケース10に回転自在に取り付けら れているものである。
【0018】 この実施形態の本案シリンダ錠を組立てる場合は、先ず円板状カバー部材12 の環状溝13に止め輪9を嵌め入れる。次に作業者は、外筒ケース10内に納め られた内筒1の前面を覆うよう、上記の円板状カバー部材12を外筒ケース10 に挿嵌する。この場合止め輪9が、上記の環状溝14に対応する位置まで挿し込 まれると、止め輪9が復元し環状溝14内に拡がる。この結果この止め輪9を介 して円板状カバー部材12が、外筒ケース10に回転自在に取り付けられ、その 抜け落ちが防止される。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように本案は、内筒の前端に超硬金属材製のキャップが、C字形 の止め輪で嵌着されたものである。 従って本案によれば、内筒の前端が超硬金属材製のキャップにより保護され、 電動ドリル等で破壊されることがない。 又本案の場合は、上記の通り環状溝と止め輪との係合作用でなるから、スチー ルボール等を備えてなる従来品に比べ、加工上の手間暇を軽減でき、加工コスト 、製造コストを安価にできる。
【0020】 又本案シリンダ錠の場合は、電動ドリル等を用いた無断開錠行為によってキャ ップが傷付けられても、キャップだけを交換できるから、これによれば従来品の ように、内筒の全体を交換する場合に比べ、保守管理上のコストを低廉化できる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案シリンダ錠の要部縦断面図である。
【図2】同上シリンダ錠の分解斜視図である。
【図3】同上シリンダ錠の要部拡大断面図である。
【図4】本案シリンダ錠の他の実施形態を示す要部縦断
面図である。
【図5】図4の本案シリンダ錠の分解斜視図である。
【図6】A、Bとも従来例を示す要部正面図である。
【符号の説明】
1 内筒 2 鍵孔 5 キャップ 6 鍵挿込口 7、8 環状溝 9 止め輪

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒の前端に、この内筒の鍵孔に連通す
    る鍵挿込口を有する超硬金属材製のキャップが嵌めら
    れ、このキャップの内周面に周方向に延びて環状溝が形
    成され、この環状溝に対応する内筒の前端位置に内筒側
    の環状溝が周方向に延びて形成され、上記の各環状溝が
    作るスペースに復元性を有するC字形の止め輪が係合さ
    れ、このC字形の止め輪で上記のキャップが内筒に嵌着
    されたことを特徴とするシリンダ錠。
  2. 【請求項2】 内筒の前端に、この内筒の鍵孔に連通す
    る鍵挿込口を有する超硬金属材製の円板状カバー部材が
    設けられ、この円板状カバー部材の外周面に周方向に延
    びて環状溝が形成され、この環状溝に対応する外筒ケー
    スの内周面位置に外筒ケース側の環状溝が周方向に延び
    て形成され、上記の各環状溝が作るスペースに復元性を
    有するC字形の止め輪が係合され、このC字形の止め輪
    で上記の円板状カバー部材が外筒ケースに回転自在に取
    り付けられたことを特徴とするシリンダ錠。
  3. 【請求項3】 環状溝及び止め輪の断面形状が、矩形で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載のシリンダ
    錠。
JP1997003170U 1997-04-08 1997-04-08 シリンダ錠 Expired - Lifetime JP3042294U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11336383A (ja) * 1998-05-22 1999-12-07 Alpha Corp 破壊防止型シリンダ錠
JP3375542B2 (ja) 1998-05-13 2003-02-10 美和ロック株式会社 開閉扉用シリンダー錠
JP3481937B1 (ja) 2003-04-04 2003-12-22 高畦 薫規 シリンダー錠前破錠阻止カバーおよび防犯シリンダー錠前

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