JP4141691B2 - シリンダー錠 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダー錠を共通化して、錠前の種類/機種に関わり無く利用できるようにするとともに、ピッキング以外の不正解錠をも防ぐことができる組み立て式のシリンダー錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
玄関錠を例にとると、日本国内には、様々なメーカーの非常に多種にわたる錠前 (機種)が利用されている。特にシリンダー錠を利用した錠前を例に挙げると、各メーカー独自に設計した錠前本体に、その本体とー体化できる独特の形状をしたシリンダー錠を付設して提供されている。従って、何らかの理由によりそのシリンダー錠部分だけを交換しようとする場合、その錠前(機種)に適合するシリンダー錠を取り付ける必要があり、そのために各メーカー別、機種別に各々の取替用シリンダー錠を用意する必要があった。また、これら錠前を扱う業者も、顧客からの依頼に備え、機種別に様々な形や色のシリンダー錠を常に在庫として持っておく必要があった。そのような、シリンダーに複数のアダプタを選択的に取り付け可能な手段は下記特許文献にも示されるように種々発明されている。
一方、針金などの特殊工具を用いて不正解錠を行うピッキングと言われる手法による窃盗犯罪が社会問題となっているが、ピッキング以外の方法による不正解錠も多くなって来ている。例えば、市販されている殆どのシリンダーに見られるように、シリンダーをドアと密着させるためのシリンダーカラーがドアとの隙間を生じる場合、バールなどを隙間に差込んでテコの原理によりシリンダーをもぎ取られたり、針金のような工具を用いて、シリンダーカラーの隙間からドア内部へ針金を挿入させ、錠前本体の回転カムを動かしてデッドボルトを動かすという方法によりピッキングよりも容易に不正解錠されるという犯罪ケースが広がって来ている。特に、前者のバールによる方法は、シリンダーカラーがプレスで製造されているものには何の防御もできない行為であるが、後者の方法は、一部の錠前機種によっては無垢材でできたシリンダーカラーといえどもカラーをバネで押え込み、カラーとドアに隙間ができてしまうものであれば、簡単に狙われてしまう方法であった。また、既成概念として、シリンダー錠にメーカー名以外のロゴやデザインを施すという製品はこれまでに存在しなかった。従って、錠前業者がシリンダーを交換しても、ユーザーがその業者の名刺や領収書などを残しておかない限り、何ら履歴が残らない上、そのシリンダーにトラブルがあった場合など、名刺や領収書を部屋に残していても何も役に立たないことがあり、同じ業者が客に指名されないケースが多く、リピート効果は全くなかった。
【特許文献1】
特開昭60−156873号公報
【特許文献1】
実願昭59−000248号公報
【特許文献1】
特表平09−512074号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたもので、共通のコアシリンダーを骨格として、これと結合させる種々のアタッチメントによって、各種錠前との関連性を持たせシリンダー錠としての機能を果たすように設計されたもので、これにより錠前の種類/機種に関係なく利用でき、したがって、各機種別、色別の在庫の負担が軽減され、また緊急の工事にも対応できる、従前の組み立て式シリンダー錠にみられない構造の組み立て可能なシリンダー錠を提供することをその目的とするものである。
また、コア部分や各種パーツ部分を共通化することで、製造における工程の繁雑さも軽減でき、コスト面、納期面でも飛躍的に効率化できる組み立て可能なシリンダー錠を提供することをその目的とするものである。
さらに、ピッキング以外の行為から防御するため、シリンダーカラーをドアと密着させ隙間ができない構造とすることで、バール等によるもぎ取りや、針金等によるバイパス解錠を防ぐシリンダー錠を提供することを目的とする。
さらにまた、フロントキャップに円盤状の金具を入れ、ドリルを用いてホルソーで破壊しようとする攻撃に対し、円盤が回転するため、ドリル刃が先に空転して防御できるシリンダー錠を提供することを目的とする。
【0004】
【問題を解決するための手段】
本発明に係るシリンダー錠は、内筒プラグおよびその外筒部で構成されるコアシリンダーと種々の錠前に適合するアタッチメントとを組合せ可能とすることにより、共通のコアシリンダーと共通パーツで各種錠前用のシリンダー錠を組立可能にしてなるものである。
また、本発明は、上記組み立て式のシリンダー錠を用いてなる錠前として住宅、金庫、什器、自動車、バイク、南京錠などに使用される各種錠前である。
そしてまた、本発明は、上記組み立て式シリンダー錠を用いてなる補助錠である。
本発明に係るシリンダー錠は、内筒プラグおよび両端に小径端部を有する外筒部とで構成されるコアシリンダーと、前記外筒部一端に取り付け自在であるフロントキャップと、前記外筒部他端に取り付け自在であるテールと、コアシリンダーに取り付け自在で錠前本体と接続されるアタッチメントを少なくとも含み、かつ前記フロントキャップの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部一端の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部一端側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成されるものであり、以下に述べる実施例に共通の要素であり、HPD40KJ型シリンダーがアタッチメントにインナークランプを有しているがこれに該当している。
本発明に係るシリンダー錠は、内筒プラグおよびその外筒部で構成されるコアシリンダーと、前記外筒部一端に取り付け自在であるフロントキャップと、前記外筒部に取り付け自在であるシリンダーカラーと、前記外筒部他端に取り付け自在であるテールと、コアシリンダーに取り付け自在で錠前本体と接続されるアタッチメントを少なくとも含み、かつ前記フロントキャップの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部一端の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部一端側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、またテール側からフロント方向へは垂直の壁が形成されるとともに、前記シリンダーカラーの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成され、さらに前記アタッチメントは環状内部に溝が設けられ、前記外筒部他端に設けられた溝を介して外筒部他端に取り付け自在であり、実施例のLA型シリンダーおよびBH型シリンダーがアタッチメントの形状は異なるがこれに該当している。
本発明に係るシリンダー錠は、内筒プラグおよび両端に小径端部を有する外筒部とで構成されるコアシリンダーと、前記外筒部一端に取り付け自在であるフロントキャップと、前記外筒部に取り付け自在であるシリンダーキャップと、前記外筒部他端に取り付け自在であるテールと、コアシリンダーに取り付け自在で錠前本体と接続されるアタッチメントを少なくとも含み、かつ前記フロントキャップの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部一端の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部一端側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成されるとともに、前記シリンダーキャップの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成され、さらに前記アタッチメントは前記テールに嵌め込まれるインナークランプを含み、環状内部に溝が設けられ、前記外筒部他端に設けられた溝を介して外筒部他端に取 り付け自在であり、実施例のRA型シリンダーがこれに該当している。
本発明に係るシリンダー錠は、内筒プラグおよび両端に小径端部を有する外筒部で構成されるコアシリンダーと、前記外筒部一端に取り付け自在であるフロントキャップと、前記外筒部に取り付け自在であるシリンダーカラーと、前記外筒部他端に取り付け自在であるテールと、コアシリンダーに取り付け自在で錠前本体と接続されるアタッチメントを少なくとも含み、かつ前記フロントキャップの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部一端の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部一端側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、またテール側からフロント方向へは垂直の壁が形成されるとともに、前記シリンダーカラーの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成され、さらに前記アタッチメントは環状内部に溝が設けられ、前記外筒部他端に設けられた溝を介して外筒部他端に取り付け自在であるともに、環状外部に溝が設けられ、リングの内部に設けられた溝を介してリングがアタッチメントの環状外部に取り付け自在であり、実施例のSWLSP型がこれに該当し、前記アタッチメントはLIX/LSPシリンダー兼用となっている。
本発明に係るシリンダー錠は、コアシリンダーの外筒部一端に取り付け自在であるフロントキャップの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部一端の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部一端側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成されるものである。
本発明に係るシリンダー錠は、コアシリンダーの外筒部に取り付け自在であるシリンダーカラーの外筒部の内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成されるものである。
本発明に係るシリンダー錠は、コアシリンダーの外筒部に取り付け自在であるシリンダーキャップの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成されるものである。
【0005】
【作用】
以下、本発明の作用について説明する。本発明に係る組み立て式シリンダー錠は、内筒プラグおよび両端に小径端部を有する外筒部で構成されるコアシリンダーと種々の錠前に適合するアタッチメントとを組合せ可能としてなるものであるから、例えば美和ロック社製LA型シリンダーを使用する錠前に適用する場合には、上記コアシリンダーにLA型シリンダー用のアタッチメントを組み合わせるだけでLA型シリンダーとして使用できることとなる。色違いは、ドアの外側に露出される部分だけに塗色すればよく、フロントキャップ、シリンダーカラーだけを色違いパーツとすることにより、他の部分は機種に関りなく共通に使用できる。そして、錠前に上記組み立て式シリンダー錠を用いてもよいし、また、補助錠に上記組み立て式シリンダー錠を用いてもよい。
また、シリンダーカラーとドアとの隙間を無くす構造により、ピッキング以外の行為にも防犯上優れた効果を発揮できるようにしている。
さらにまた、フロントキャップに円盤状の金具を入れたので、ドリルを用いてホルソーで破壊しようとする攻撃に対し、円盤が回転するため、ドリル刃が先に空転して防御できる。
尚、本発明に係る錠前は、錠前に付帯したエスカッション部のサイズを変更することによ り、これまでエスカッションサイズに限定されシリンダー部を共通サイズにできなかった機種までも取替用シリンダー錠として上記コアシリンダーを利用できるようにしている。そしてまた、シリンダーのフロントキャップが取替自在に固定できることにより、錠前を扱う者の屋号や電話番号を表示したオリジナルシリンダーが簡単に製品化でき、宣伝効果やリピート効果をもたらすことができることは勿論、シリンダーに履歴(電話番号などの連絡先)が残っているため、カギのトラブルに際しても緊急に対応できるサービス体系を独自に構築できる。
【0006】
【実施例】
以下、本発明について、実施例に基づき説明する。但し、取替用機種としては、代表的な例として美和ロック社製品を例に挙げるが、部材材質、サイズ、アタッチメント構造、デザイン等は、これに限定されるものではないことは言うまでもない。図1は本発明に係る組み立て式のシリンダー錠を構成するコアシリンダーを示す概略斜視図である。図2はその分解説明図、図3はフロントキャップの正面図、図4は円盤の取り付け前のフロントキャップの説明図、そして図5は円盤の取り付け前のフロントキャップの斜視図である。図において、コアシリンダー1は、内筒プラグ2および両端に小径端部を有する外筒部3を備えるとともに、上記外筒部3の一端にはフロントキャップ4が、また他端にはテール5がそれぞれ取り付け自在とされている。そして、フロントキャップ4の内側円周に沿って溝6が設けられ、該溝6に一部が欠けたドーナツ状の円盤7が付設されている。
【0007】
図6〜図15は、上記コアシリンダー1と所定の部品とにより組み立てられたLA型シリンダーの実施例を示し、図6はその側面図、図7は斜視図、図8は分解側面図、そして図9は分解斜視図である。また、図10はシリンダーカラーの断面図、図11は上記LA型シリンダーの説明図、そして図12は図6の断面図である。さらに、図13はLA型シリンダー用アタッチメントの側面図、図14および図15はLA型シリンダー用アタッチメントの斜視図である。図において、本発明に係るLA型シリンダー錠8は、コアシリンダー1と、このコアシリンダー1に取り付けられるシリンダーカラー9とLA型シリンダー用アタッチメント10とからなっている。そして、上記シリンダーカラー9の内側円周に沿って溝11が設けられ、該溝11に一部が欠けたドーナツ状の円盤12が付設されている。また、コアシリンダー1の外筒部3側面上に凹部13および凸部14が設けられ、この凸部14にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成されている。したがって、シリンダーカラー9をコアシリンダー外筒部3に取り付ける際に、定常状態で上記円盤12がシリンダー外筒部3の外径よりも小さい状態になる応力を利用することにより、シリンダーカラー9はフロント側から挿入されると凸部14を越えて進み、ドアと密着したとき凹部13に円盤12が落ち込んで固定されるから、フロント側にシリンダーカラー9は容易に移動しないこととなる。同様にして、コアシリンダー1の外筒部3側面上に凹部15および凸部16が設けられ、この凸部16にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロン方向へは垂直の壁が形成されている。したがって、フロントキャップ4をコアシリンダー外筒部3に取り付ける際に、定常状態で上記円盤7がシリンダー外筒部3の外径よりも小さい状態になる応力を利用することにより、フロントキャップ4はフロント側から挿入されると凸部16を越えて進み、ドアと密着したとき凹部15に円盤7が落ち込んで固定されるから、この状態からは、フロント側にフロントキャップは抜けなくなることとなる。この他、フロントキャップを側面からネジやピンなどを貫通させて固定する方法もとれるが、いずれの方法を利用してもフロントキャップが簡単に外れない方法であれば、どんな方法でも限定されない。このようにフロントキャップに円盤状の金具を入れた場合、ドリルを用いてホルソーで破壊しようとする攻撃に対し、円盤が回転するため、ドリル刃が先に空転して防御できる効果が期待できる。
【0008】
図16〜図18は、上記コアシリンダー1と所定の部品とにより組み立てられたBH型シリンダーの実施例を示し、図16は側面図、図17は分解側面図、そして図18はBH型シリンダー用アタッチメントの斜視図である。図において、本発明に係る組み立て式のBH型シリンダー錠21は、コアシリンダー1と、このコアシリンダー1に取り付けられるシリンダーカラー22とBH型シリンダー用アタッチメント23とからなっている。ここでシリンダーカラー22は、LA型シリンダーカラー9と共通のものとして使用できる。
【0009】
図19〜図22は、上記コアシリンダー1と所定の部品とにより組み立てられたRA型シリンダーの実施例を示し、図19は分解側面図、図20はRA型シリンダー用アタッチメントの分解側面図、図21および図22はRA型シリンダー用アタッチメントの背面側からの斜視図である。図において、本発明に係るRA型シリンダー錠31は、コアシリンダー1と、このコアシリンダー1に取り付けられるシリンダーキャップ32とRA型シリンダー用アタッチメント33とからなっている。前記アタッチメント 33 はテールに嵌め込まれるインナークランプ(図20の上段中央の部品)を含み、環状内部に溝が設けられ、前記外筒部他端に設けられた溝を介して外筒部他端に取り付け自在である。また、図示されていないが、PMK型シリンダーにおいてもアタッチメントの形状が異なること、エスカッションが異なることを除いて、共通のシリンダーキャップを用いた同様のシステムが構築できる。
【0010】
図23〜図26は、上記コアシリンダー1と所定の部品とにより組み立てられたHPD40KJ型シリンダーの実施例を示し、図23は側面図、図24は分解側面図、図25はHPD40KJ型シリンダー用アタッチメントの分解側面図、そして図26はHPD40KJ型シリンダー用アタッチメントの斜視図である。図において、本発明に係る組み立て式のHPD40KJ型シリンダー錠41は、コアシリンダー1と、このコアシリンダー1に取り付けられるフロントキャップ4とHPD40KJ型シリンダー用アタッチメント42とからなっている。前記アタッチメント 42 はテールに嵌め込まれるインナークランプ(図24の中央の部品)を含んでいる。
【0011】
図27〜図29は、上記コアシリンダー1と所定の部品とにより組み立てられたSWLSP型シリンダーの実施例を示し、図27は側面図、図28は分解側面図、そして図29はLIX/LSPシリンダー兼用アタッチメントの斜視図である。図において、本発明に係る組み立て式のSWLSP型シリンダー錠51は、コアシリンダー1と、このコアシリンダー1に取り付けられるシリンダーカラー52とLIX/LSPシリンダー兼用アタッチメント53とからなっている。
【0012】
図30〜図33は、上記コアシリンダー1と所定の部品とにより組み立てられたLIX型シリンダーの実施例を示し、図30は側面図、図31は分解側面図、そして図32はシリンダーカラーの斜視図、そして図33はLIX型用アタッチメントの斜視図である。図において、本発明に係る組み立て式のLIX型シリンダー錠61は、コアシリンダー1と、このコアシリンダー1に取り付けられるシリンダーキャップ62と、LIX/LSPシリンダー兼用アタッチメント53と、LIX型シリンダー用アタッチメント63とからなっている。
【0013】
尚、錠前に上記組み立て式のシリンダー錠を用いてもよいし、また、補助錠に上記組み立て式のシリンダー錠を用いても無論よい。
【0014】
さらにまた、図34および図35は、本発明に係る錠前の実施例を示し、図34は錠前に付帯したエスカッション部の正面図、図35は側面図である。図において、錠前に付帯したエスカッション部71、シリンダー窓口72、ドアノブ窓口73が示され、エスカッションのサイズを変更することにより、本来は小さい径のシリンダーであるPMKなどの取替用シリンダー錠として上記コアシリンダーを利用できるようにしている。
【0015】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る組み立て式のシリンダー錠は、従前のシリ ンダーに複数のアダプタを選択的に取り付け可能な手段に示されない技術構成によって、各種錠前との関連性を持たせシリンダー錠としての機能を果たすようにしたから、これにより錠前の種類/機種に関係なく利用でき、したがって、在庫の負担が軽減され、また緊急の工事にも対応できる顕著な効果が得られる。また、コア部分やその他パーツを共通化することで、製造における工程の繁雑さも軽減でき、コスト面、納期面でも飛躍的に効率化できる。そしてまた、色違いにおいても、露出するシリンダーカラーとフロントキャップだけを塗色することにより対応可能なため、この部分でもコストや在庫を抑えることができる。
さらに、フロントキャップやシリンダーカラーやシリンダーキャップの構造に特徴をもたせることにより、ピッキング以外の犯罪行為に対しても優れた防犯効果を見出せ、総合的な防犯対策シリンダーとしても進歩している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組み立て式のシリンダー錠を構成するコアシリンダーを示す概略斜視図である。
【図2】コアシリンダーの分解説明図である。
【図3】フロントキャップの正面図である。
【図4】円盤の取り付け前のフロントキャップの説明図である。
【図5】円盤の取り付け前のフロントキャップの斜視図である。
【図6】組み立てられたLA型シリンダーの側面図である。
【図7】LA型シリンダーの斜視図である。
【図8】LA型シリンダーの分解側面図である。
【図9】LA型シリンダーの分解斜視図である。
【図10】シリンダーカラーの断面図である。
【図11】LA型シリンダーの説明図である。
【図12】LA型シリンダーの断面図である。
【図13】LA型シリンダー用アタッチメントの側面図である。
【図14】LA型シリンダー用アタッチメントの斜視図である。
【図15】LA型シリンダー用アタッチメントの斜視図である。
【図16】組み立てられたBH型シリンダーの側面図である。
【図17】BH型シリンダーの分解側面図である。
【図18】BH型シリンダー用アタッチメントの斜視図である。
【図19】組み立てられたRA型シリンダーの分解側面図である。
【図20】RA型シリンダー用アタッチメントの分解側面図である。
【図21】RA型シリンダー用アタッチメントの斜視図である。
【図22】RA型シリンダー用アタッチメントの斜視図である。
【図23】組み立てられたHPD40KJ型シリンダーの側面図である。
【図24】HPD40KJ型シリンダーの分解側面図である。
【図25】HPD40KJ型シリンダー用アタッチメントの分解側面図である。
【図26】HPD40KJ型シリンダー用アタッチメントの斜視図である。
【図27】組み立てられたSWLSP型シリンダーの側面図である。
【図28】SWLSP型シリンダーの分解側面図である。
【図29】LIX/LSPシリンダー兼用アタッチメントの斜視図である。
【図30】組み立てられたLIX型シリンダーの側面図である。
【図31】LIX型シリンダーの分解側面図である。
【図32】シリンダーカラーの斜視図である。
【図33】LIX型用アタッチメントの斜視図である。
【図34】本発明に係る錠前の実施例を示す側面図である。
【図35】本発明に係る錠前の実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 コアシリンダー
2 内筒プラグ
3 外筒部
4 フロントキャップ
5 テール
6 溝
7 円盤
8 LA型シリンダーシリンダー錠
9 シリンダーカラー
10 LA型シリンダー用アタッチメント
11 溝
12 円盤
13 凹部
14 凸部
15 凹部
16 凸部
21 組み立て式のBH型シリンダー錠
22 シリンダーカラー
23 BH型シリンダー用アタッチメント
31 組み立て式のRA型シリンダー錠
32 シリンダーカラー
33 RA型シリンダー用アタッチメント
41 組み立て式のHPD40KJ型シリンダー錠
42 シリンダーカラー
43 HPD40KJ型シリンダー用アタッチメント
51 組み立て式のSWLSP型シリンダー錠
52 シリンダーカラー
53 LIX/LSPシリンダー兼用アタッチメント
61 組み立て式のLIX型シリンダー錠
62 LIX型シリンダーキャップ
63 LIX型シリンダー用アタッチメント
71 エスカッション部
72 シリンダー窓口
73 ドアノブ窓口

Claims (7)

  1. 内筒プラグおよび両端に小径端部を有する外筒部とで構成されるコアシリンダーと、前記外筒部一端に取り付け自在であるフロントキャップと、前記外筒部他端に取り付け自在であるテールと、コアシリンダーに取り付け自在で錠前本体と接続されるアタッチメントを少なくとも含み、かつ前記フロントキャップの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部一端の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部一端側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成されることを特徴とするシリンダー錠。
  2. 内筒プラグおよびその両端に小径端部を有する外筒部で構成されるコアシリンダーと、前記外筒部一端に取り付け自在であるフロントキャップと、前記外筒部に取り付け自在であるシリンダーカラーと、前記外筒部他端に取り付け自在であるテールと、コアシリンダーに取り付け自在で錠前本体と接続されるアタッチメントを少なくとも含み、かつ前記フロントキャップの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部一端の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部一端側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、またテール側からフロント方向へは垂直の壁が形成されるとともに、前記シリンダーカラーの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成され、さらに前記アタッチメントは環状内部に溝が設けられ、前記外筒部他端に設けられた溝を介して外筒部他端に取り付け自在であることを特徴とするシリンダー錠。
  3. 内筒プラグおよび両端に小径端部を有する外筒部とで構成されるコアシリンダーと、前記外筒部一端に取り付け自在であるフロントキャップと、前記外筒部に取り付け自在であるシリンダーキャップと、前記外筒部他端に取り付け自在であるテールと、コアシリンダーに取り付け自在で錠前本体と接続されるアタッチメントを少なくとも含み、かつ前記フロントキャップの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部一端の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部一端側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成されるとともに、前記シリンダーキャップの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成され、さらに前記アタッチメントは前記テールに嵌め込まれるインナークランプを含み、環状内部に溝が設けられ、前記外筒部他端に設けられた溝を介して外筒部他端に取り付け自在であることを特徴とするシリンダー錠。
  4. 内筒プラグおよび両端に小径端部を有する外筒部で構成されるコアシリンダーと、前記外筒部一端に取り付け自在であるフロントキャップと、前記外筒部に取り付け自在であるシリンダーカラーと、前記外筒部他端に取り付け自在であるテールと、コアシリンダーに取り付け自在で錠前本体と接続されるアタッチメントを少なくとも含み、かつ前記フロントキャップの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部一端の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部一端側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、またテール側からフロント方向へは垂直の壁が形成されるとともに、前記シリンダーカラーの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成され、さ らに前記アタッチメントは環状内部に溝が設けられ、前記外筒部他端に設けられた溝を介して外筒部他端に取り付け自在であるともに、環状外部に溝が設けられ、リングの内部に設けられた溝を介してリングがアタッチメントの環状外部に取り付け自在であることを特徴とするシリンダー錠。
  5. コアシリンダーの外筒部一端に取り付け自在であるフロントキャップの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部一端の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部一端側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成されることを特徴とするシリンダー錠。
  6. コアシリンダーの外筒部に取り付け自在であるシリンダーカラーの外筒部の内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成されることを特徴とするシリンダー錠。
  7. コアシリンダーの外筒部に取り付け自在であるシリンダーキャップの内側円周に沿って溝が設けられ、該溝に一部が欠けたドーナツ状の円盤が定常状態で上記シリンダー外筒部の外径よりも小さく付設され、かつコアシリンダーの外筒部側面上に凹部および凸部が設けられ、この凸部にはフロント側からテール方向へ斜面が、また、テール側からフロント方向へは垂直の壁が形成されることを特徴とするシリンダー錠。
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