JPH11336135A - 建設機械の油圧制御回路 - Google Patents

建設機械の油圧制御回路

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JPH11336135A
JPH11336135A JP14154598A JP14154598A JPH11336135A JP H11336135 A JPH11336135 A JP H11336135A JP 14154598 A JP14154598 A JP 14154598A JP 14154598 A JP14154598 A JP 14154598A JP H11336135 A JPH11336135 A JP H11336135A
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boom
arm
hydraulic
operation amount
pressure
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JP14154598A
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English (en)
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Hiroji Ishikawa
広二 石川
Genroku Sugiyama
玄六 杉山
Tsukasa Toyooka
司 豊岡
Tsuyoshi Nakamura
剛志 中村
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブーム負荷圧とアーム負荷圧との差が大きく
ても、走行とブームとアームとの複合操作時に良好な操
作性を保持し得る建設機械の油圧制御回路の提供。 【解決手段】 走行とブームとアームの複合操作を検出
するための圧力センサ30〜32と、圧力センサ30〜
32からの信号に基づき電磁比例弁29への出力信号を
演算するコントローラ33と、電磁比例弁29からのパ
イロット圧により動作するパラレル回路53上のアーム
用方向切換弁20への供給油路54に設けた可変絞り2
8とを備えることにより、第1の油圧ポンプ2からアー
ムシリンダ24に供給される圧油の流れが制限され、ブ
ーム負荷圧とアーム負荷圧との差が大きくても、充分な
流量がブームシリンダ23に供給されるため、走行とブ
ームとアームとの複合操作を行うに際し、ブームとアー
ムの良好な操作性を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベル等の建
設機械の油圧制御回路に係り、特にアーム、ブーム、走
行の複合操作時の操作性を良好にするための建設機械の
油圧制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来ある建設機械の油圧制御回
路として、例えば、特公平2−16416号公報に記載
の発明がある。
【0003】この従来技術による建設機械の油圧制御回
路では、ブームあるいはアームの駆動時に、左走行用方
向切換弁と第2の油圧ポンプとを連絡するバイパス回路
上の開閉弁が連通位置に切換わるため、第2の油圧ポン
プから吐出された圧油が左右の走行モータに供給され
る。
【0004】また、第1の油圧ポンプから吐出された圧
油は左走行モータに優先してブームシリンダおよびアー
ムシリンダに供給され、かつ、第2の油圧ポンプから吐
出された圧油はブームシリンダおよびアームシリンダに
優先して右走行モータに供給されるようになっている。
【0005】したがって、走行と、ブームやアームとを
複合操作する場合には、第1の油圧ポンプから吐出され
た圧油がブームシリンダおよびアームシリンダへ供給さ
れ、第2の油圧ポンプから吐出された圧油が左右の走行
モータへ供給される。これにより、上述の複合操作を行
っても、走行の直進性を損なうことなく良好な操作性が
確保される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、第1の油圧回路において、第1のブー
ム用方向切換弁とアーム用方向切換弁とがパラレルに接
続されているために次のような問題が生じる。
【0007】一般に、ブームシリンダに作用する負荷と
アームシリンダに作用する負荷とでは、ブームシリンダ
に作用する負荷の方が大きくなる。特に、ブーム上げと
アームクラウド(アームを本体側へ近づける方向への動
作)とを同時に行った場合には、ブームシリンダの負荷
圧とアームシリンダの負荷圧との差が非常に大きくな
る。
【0008】このため、上記従来技術の場合、走行しな
がらブーム上げ、および、アームクラウドを行うと、第
1の油圧ポンプから吐出された圧油のほとんどがアーム
シリンダ側に流れ、ブームシリンダにはほとんど圧油が
供給されないことになり、ブーム上げ速度が非常に遅く
なる。
【0009】したがって、上記従来技術には、走行しな
がらのブーム上げおよびアームクラウド操作時に代表さ
れるように、ブーム負荷圧とアーム負荷圧との差が大き
くなると、走行とブームとアームとの複合操作性が悪化
するという問題がある。
【0010】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたもので、その目的は、ブーム負荷圧とア
ーム負荷圧との差が大きくても、走行とブームとアーム
との複合操作時に良好な操作性を保持し得る建設機械の
油圧制御回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る発明は、少なくとも、第
1、第2の走行用アクチュエータと、ブーム用アクチュ
エータと、アーム用アクチュエータとを含む複数のアク
チュエータを駆動するために、第1の油圧ポンプと、前
記第1の走行用アクチュエータへの圧油の流れを制御す
る第1の走行用方向切換弁、および、前記第1の油圧ポ
ンプからの圧油を前記第1の走行用方向切換弁よりも優
先的に供給されるように前記第1の走行用方向切換弁の
上流位置で前記第1の油圧ポンプに接続されるととも
に、パラレル回路により前記第1の油圧ポンプに対し互
いにパラレルに接続され、前記ブーム用アクチュエータ
への圧油の流れを制御する第1のブーム用方向切換弁、
および、前記アーム用アクチュエータへの圧油の流れを
制御するアーム用方向切換弁を含む第1の弁グループと
を備えた第1の油圧回路と、第2の油圧ポンプと、前記
ブーム用アクチュエータへの圧油の流れを制御する第2
のブーム用方向切換弁、および、前記第2の油圧ポンプ
からの圧油を前記第2のブーム用方向切換弁よりも優先
的に供給されるように前記第2のブーム用方向切換弁の
上流位置で前記第2の油圧ポンプに接続され、前記第2
の走行用アクチュエータへの圧油の流れを制御する第2
の走行用方向切換弁を含む第2の弁グループとを備えた
第2の油圧回路と、前記第2の油圧ポンプと前記第1の
走行用方向切換弁の入力ポートとを、前記ブーム用方向
切換弁、および、前記アーム用方向切換弁のうちの少な
くとも一方が作動したときに連通位置に切換える切換手
段を介し連絡するバイパス回路とを備えた建設機械の油
圧制御回路において、前記第1の油圧回路を形成するパ
ラレル回路上の前記アーム用方向切換弁への供給油路に
設けた流れ制限手段と、前記ブーム用アクチュエータを
駆動する際の操作量を検出するブーム操作量検出手段
と、前記アーム用アクチュエータを駆動する際の操作量
を検出するアーム操作量検出手段と、前記第1の走行用
アクチュエータおよび前記第2の走行用アクチュエータ
を駆動する際の操作量を検出する走行操作量検出手段
と、前記ブーム操作量検出手段と前記アーム操作量検出
手段と前記走行操作量検出手段からの信号に基づき前記
流れ制限手段の作動を制御する制御手段とを備えたこと
を特徴としている。
【0012】上記のように構成した請求項1に係る発明
によれば、走行と、ブームおよびアームとを複合操作す
ると、第2の油圧ポンプと第1の走行用方向切換弁の入
力ポートとを連絡するバイパス回路上に設けられた切換
手段が連通位置に切換わり、第1の走行用アクチュエー
タへはバイパス回路を経由し第2の油圧ポンプからの圧
油が供給され、第2の走行用アクチュエータへは第2の
油圧回路を経由し第2の油圧ポンプからの圧油が供給さ
れる。
【0013】また、第1の油圧回路は、第1の走行用方
向切換弁よりも第1のブーム用方向切換弁およびアーム
用方向切換弁に第1の油圧ポンプからの圧油が優先的に
供給されるように形成され、さらに、第2の油圧回路
は、第2のブーム用方向切換弁よりも第2の走行用方向
切換弁に第2の油圧ポンプからの圧油が優先的に供給さ
れるように形成されているため、ブームおよびアーム用
アクチュエータに対しては第1の油圧ポンプから吐出さ
れた圧油が第1の油圧回路の一部を形成するパラレル回
路を介し供給される。
【0014】一方、走行、ブーム、アームの各操作量
は、走行操作量検出手段、ブーム操作量検出手段、アー
ム操作量検出手段により検出され、検出された各操作量
信号に基づき制御手段が、上記パラレル回路上のアーム
用方向切換弁への供給油路に設けた流れ制限手段の作動
を制御する。このため、第1の油圧ポンプからアーム用
アクチュエータに供給される圧油の流れが制限され、ブ
ーム負荷圧とアーム負荷圧との差が大きくても、充分な
流量がブーム用アクチュエータに供給される。
【0015】したがって、この請求項1に係る発明によ
れば、走行とブームとアームとの複合操作を行うに際
し、走行の直進性が確保されるとともに、ブームとアー
ムに関しても良好な操作性を確保できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1および図2は本発明による第1
の実施形態を説明する図であり、図1は第1の実施形態
を示す油圧制御回路図、図2は図1に示す第1の実施形
態に備えられ、制御手段を形成するコントローラの演算
処理内容を示すブロック図である。
【0017】図1に示すように、第1の実施形態による
油圧制御回路は、エンジン1によって駆動し、タンク4
0に貯留される作動油を圧油として吐出する第1の油圧
ポンプ2、第2の油圧ポンプ3、および、パイロットポ
ンプ4を備えている。
【0018】第1の油圧ポンプ2から吐出された圧油
は、パラレル回路53、および、センターバイパスライ
ン58を流れ、オープンセンター型のアーム用方向切換
弁20、第1のブーム用方向切換弁19、左走行用方向
切換弁17を介し、アームシリンダ24、ブームシリン
ダ23、左走行モータ22に供給される。ここで、アー
ム用方向切換弁20および第1のブーム用方向切換弁1
9は、左走行用方向切換弁17よりも上流位置で第1の
油圧ポンプ2に接続され、第1の油圧ポンプ2からの圧
油が左走行用方向切換弁17よりも優先して供給される
ようになっている。
【0019】また、バイパス回路53の一部を形成する
アーム用方向切換弁20への供給油路54には、流れ制
限手段としてのパイロット式可変絞り28を設けてい
る。このパイロット式可変絞り28は、後述するコント
ローラ33からの駆動信号iに基づきパイロットポンプ
4の吐出圧を減圧する電磁比例弁29によって供給され
るパイロット圧P1により動作する。
【0020】さらに、パラレル回路53から分岐し、左
走行用方向切換弁17の入力ポート部へ連絡するバイパ
ス回路56,57を設けるとともに、このバイパス回路
57上には絞り26を設けている。このバイパスライン
56,57、および、絞り26により、例えば走行中に
アームシリンダ24あるいはブームシリンダ23を操作
しても、第1の油圧ポンプ2から吐出される圧油の一部
が左走行モータ22に供給されるために、走行速度の急
激な変化を和らげることができる。
【0021】なお、第1の油圧ポンプ2、各方向切換弁
17,19,20、センターバイパスライン58、パラ
レル回路53、バイパス回路56,57、絞り26、パ
イロット式可変絞り28等により第1の油圧回路50が
形成されている。
【0022】また、第2の油圧ポンプ3から吐出された
圧油は管路62を流れ、タンデムに接続された、オープ
ンセンタ型の右走行用方向切換弁16、第2のブーム用
方向切換弁18を介し、右走行モータ21、ブームシリ
ンダ23に供給される。
【0023】ここで、右走行用方向切換弁16は、第2
のブーム用方向切換弁18の上流位置で第2の油圧ポン
プ3に接続されており、第2の油圧ポンプ3からの圧油
が第2のブーム用方向切換弁18よりも優先して供給さ
れるようになっている。
【0024】なお、第2の油圧ポンプ3、管路62、セ
ンターバイパスライン59、右走行用方向切換弁16、
第2のブーム用方向切換弁18等により第2の油圧回路
51が形成されている。
【0025】また、管路62から分岐され左走行用方向
切換弁17の入力ポート部に連絡されるバイパス回路5
2を設けるとともに、このバイパス回路52上には、ブ
ームシリンダ23またはアームシリンダ24の作動によ
り連通位置ロに切換わる切換手段としての開閉弁27を
設けている。
【0026】また、各方向切換弁16〜20は、各操作
手段6〜9から供給されるパイロット圧により駆動す
る。すなわち、右走行用方向切換弁16は右走行操作手
段8を操作することにより減圧弁8a,8bから生成さ
れるパイロット圧E,Fにより駆動され、左走行用方向
切換弁17は左走行操作手段9を操作することにより減
圧弁9a,9bから生成されるパイロット圧G,Hによ
り駆動され、第1および第2のブーム用方向切換弁1
8,19はブーム操作手段6を操作することにより減圧
弁6a,6bから生成されるパイロット圧A,Bにより
駆動され、アーム用方向切換弁20はアーム操作手段7
を操作することにより減圧弁7a,7bから生成される
パイロット圧C,Dにより駆動される。
【0027】また、ブーム操作手段6およびアーム操作
手段7からのパイロット圧A〜Dのうちの最大圧が高圧
選択弁10,11,12により選択され、管路63によ
り開閉弁27に導かれる。
【0028】一方、右走行操作手段8および左走行操作
手段9からのパイロット圧E〜Hのうちの最大圧が高圧
選択弁13,14,15により選択され、選択された圧
力が圧力センサ30により検出される。また、ブーム上
げ操作のためのパイロット圧Aが圧力センサ32により
検出され、アームクラウド操作(不図示のアームを本体
側に近づける操作)のためのパイロット圧Dが圧力セン
サ31により検出される。各圧力センサ30,31,3
2によって検出した圧力信号は、それぞれ、走行操作量
信号PT、ブーム上げ操作量信号PB、アームクラウド
操作量信号PAとしてコントローラ33に入力される。
【0029】コントローラ33は、各操作量信号PT,
PB,PAを入力すると、後述する処理を実行し、電磁
比例弁29への駆動信号iを出力する。
【0030】なお、コントローラ33と電磁比例弁29
とが制御手段を形成している。また、25は第1の油圧
ポンプ2および第2の油圧ポンプ3の最大吐出圧力を設
定するリリーフ弁、5はパイロットポンプ4の最大吐出
圧力を設定するリリーフ弁、61はタンク40への戻り
管路である。
【0031】以上のように構成された第1の実施形態で
は、左右走行操作手段8,9による走行操作と、ブーム
操作手段6によるブーム上げ操作、および、アーム操作
手段7によるアームクラウド操作とを同時に行うと、高
圧選択弁10,11,12によりパイロット圧Aまたは
Dのうちの最大圧が選択され、この選択されたパイロッ
ト圧AまたはDが管路63を介し、開閉弁27に導かれ
る。このため、開閉弁27が連通位置に切換わり、左走
行モータ22へはバイパス回路52を経由して第2の油
圧ポンプ3からの圧油が供給される。さらに、右走行モ
ータ21へは第2の油圧回路51を経由し第2の油圧ポ
ンプ3からの圧油が供給される。
【0032】また、第1の油圧回路50は、左走行用方
向切換弁17よりも第1のブーム用方向切換弁19およ
びアーム用方向切換弁20に第1の油圧ポンプ2からの
圧油が優先的に供給されるように形成され、さらに、第
2の油圧回路51は、第2のブーム用方向切換弁18よ
りも右走行用方向切換弁16に第2の油圧ポンプ3から
の圧油が優先的に供給されるように形成されているた
め、ブームシリンダ23およびアームシリンダ24に対
しては第1の油圧ポンプ2から吐出された圧油が第1の
油圧回路50の一部を形成するパラレル回路53を介し
供給される。
【0033】このように、走行と、ブームおよびアーム
との複合操作を行う場合、左右の走行モータ21,22
には、第2の油圧ポンプ3からの圧油が供給されるた
め、従来同様の直進性が保持される。
【0034】一方、コントローラ33は、圧力センサ3
0,31,32により検出された走行操作量信号PT、
ブーム上げ操作量信号PB、アームクラウド操作量信号
PAに基づき次のような処理を行う。図2に示すよう
に、最初に、各操作量信号PT,PB,PAに対応する
パイロット式可変絞り28の目標開口面積を、予め設定
したマップ101,102,103から読み込む。次
に、各マップ101,102,103から読み込んだ目
標開口面積のうちの最大値を最大値選択器104により
選択する。次に、選択された最大目標開口面積とするた
めにパイロット式可変絞り28へ付与すべき目標圧力
を、予め設定したマップ105から読み込む。そして、
この目標圧力を発生させるための電磁比例弁29への目
標電流を予め設定したマップ106から読み込み、駆動
信号iとして出力する。
【0035】電磁比例弁29は、駆動信号iが入力され
ると、この駆動信号iに応じてパイロットポンプ4から
吐出された圧油を減圧し、パイロット式可変絞り28へ
パイロット圧を供給する。これにより、第1の油圧ポン
プ2からバイパス回路53を介しアーム用方向切換弁2
0に供給される圧油が制限を受け、負荷圧の高いブーム
シリンダ23に供給される圧油の油量が確保され、ブー
ム上げ速度の低下を回避できる。
【0036】したがって、この第1の実施形態によれ
ば、走行と、アームおよびブームとの複合操作、特に、
ブームシリンダ23の負荷圧が高くなるブーム上げ操
作、および、アームシリンダ24の負荷圧が低くなるア
ームクラウド操作との複合操作においても、従来同様走
行の直進性が確保され、さらに、ブームとアームに関し
ても良好な操作性を確保できる。
【0037】次に、本発明による第2の実施形態につい
て図3に基づき説明する。図3は、この第2の実施形態
における油圧制御回路の要部のみ抜粋した図である。上
述した第1の実施形態の説明に用いた図1と共通の部分
については同一の符号を付しており、その説明は省略す
る。
【0038】この第2の実施形態は、図3に示すよう
に、ブーム上げ操作用のパイロット圧Aとアームクラウ
ド操作用のパイロット圧Dのうち低圧のパイロット圧を
選択する低圧選択弁41と、この低圧選択弁41で選択
されたパイロット圧と高圧選択弁13,14,15によ
り選択された走行用のパイロット圧(E〜Hのいずれ
か)のうち低圧のパイロット圧を選択する低圧選択弁4
2を設けている。また、この低圧選択弁42によって選
択されたパイロット圧が、第1の油圧回路50の一部を
形成するパラレル回路53上のアーム用方向切換弁20
への供給油路54上に設けたパイロット式可変絞り28
Aに導かれるようになっている。
【0039】この第2の実施形態は、第1の実施形態に
設けたコントローラ33および電磁比例弁29、圧力セ
ンサ30,31,32を用いない点、および、上記した
点を除いて、他の構成は第1の実施形態と同一である。
【0040】以上のように構成した第2の実施形態で
は、左右走行操作手段8,9と、ブーム操作手段6によ
るブーム上げ操作、および、アーム操作手段7によるア
ームクラウド操作とを同時に行うと、高圧選択弁13,
14,15および低圧選択弁41,42により各操作手
段6〜9によって生成されたパイロット圧のうち最小の
パイロット圧が選択され、管路60に導出される。パイ
ロット式可変絞り28Aは管路60により供給されたパ
イロット圧により動作し、パラレル回路53からアーム
用方向切換弁20に供給される圧油を制限する。これに
より、負荷圧の高いブームシリンダ23に供給される圧
油の油量が確保され、ブーム上げ速度の低下を回避でき
る。
【0041】なお、左右の走行操作手段8,9による走
行操作、ブーム操作手段6によるブーム上げ操作、アー
ム操作手段7によるアームクラウド操作のうち少なくと
も1つが行われない場合には、低圧選択弁41,42に
よりタンク圧とほぼ等しいパイロット圧が管路60に導
出されるため、パイロット式可変絞り28Aは図示の弁
位置を保持する。換言すれば、走行操作とブーム上げ操
作とアームクラウド操作との複合操作が行われないかぎ
り、パイロット式可変絞り28Aは図示の弁位置を保持
し、パラレル回路53からアーム用方向切換弁20へ供
給される圧油の流れを制限することがほとんどない。
【0042】また、この第2の実施形態では、各操作手
段6〜9により生成されるパイロット圧E〜H、およ
び、パイロット圧AおよびDを導出する管路70〜75
が、各操作量検出手段を形成し、高圧選択弁13,1
4,15、および、低圧選択弁41,42、管路60が
制御手段を形成する。
【0043】したがって、この第2の実施形態によれ
ば、第1の実施形態と同様に、走行と、アームおよびブ
ームとの複合操作、特に、ブームシリンダ23の負荷圧
が高くなるブーム上げ操作、および、アームシリンダ2
4の負荷圧が低くなるアームクラウド操作との複合操作
においても、従来同様走行の直進性が確保され、さら
に、ブームとアームに関しても良好な操作性を確保でき
る。
【0044】なお、以上の実施形態では、ブーム上げ操
作およびアームクラウド操作用のパイロット圧A,Dを
検出するようにしたが、これに加えブーム下げ操作およ
びアームダンプ操作(アームが車体から離れる方向の操
作)のパイロット圧を検出するようにしても良いし、ブ
ームシリンダ23およびアームシリンダ24の負荷圧を
直接検出しても良い。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、走行と、アームおよび
ブームとの複合操作を行う際、流れ制限手段により、第
1の油圧ポンプを形成するパラレル回路からアーム用方
向切換弁へ供給される圧油が制限されるため、ブームシ
リンダの負荷圧が高く、かつ、アームシリンダの負荷圧
が低く、その差が大きくなっても、従来同様走行の直進
性が確保され、さらに、ブームとアームに関しても良好
な操作性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す油圧制御回路図
である。
【図2】図1に示す第1の実施形態に備えられるコント
ローラによる処理の流れを示すブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施形態による油圧制御回路図
である。
【符号の説明】
2 第1の油圧ポンプ 3 第2の油圧ポンプ 4 パイロットポンプ 16 右走行用方向切換弁(第2の走行用方向切換弁) 17 左走行用方向切換弁(第1の走行用方向切換弁) 18 第2のブーム用方向切換弁 19 第1のブーム用方向切換弁 20 アーム用方向切換弁 21 右走行モータ(第2の走行用アクチュエータ) 22 左走行モータ(第1の走行用アクチュエータ) 23 ブームシリンダ(ブーム用アクチュエータ) 24 アームシリンダ(アーム用アクチュエータ) 27 開閉弁(切換手段) 28 パイロット式可変絞り(流れ制限手段) 28A パイロット式可変絞り(流れ制限手段) 29 電磁比例弁(制御手段) 30 圧力センサ(走行操作量検出手段) 31 圧力センサ(アーム操作量検出手段) 32 圧力センサ(ブーム操作量検出手段) 33 コントローラ(制御手段) 41 低圧選択弁(制御手段) 42 低圧選択弁(制御手段) 50 第1の油圧回路 51 第2の油圧回路 52 バイパス回路 53 パラレル回路 54 供給油路 70 管路(操作量検出手段) 71 管路(操作量検出手段) 72 管路(操作量検出手段) 73 管路(操作量検出手段) 74 管路(操作量検出手段) 75 管路(操作量検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 剛志 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、第1、第2の走行用アクチ
    ュエータと、ブーム用アクチュエータと、アーム用アク
    チュエータとを含む複数のアクチュエータを駆動するた
    めに、 第1の油圧ポンプと、前記第1の走行用アクチュエータ
    への圧油の流れを制御する第1の走行用方向切換弁、お
    よび、前記第1の油圧ポンプからの圧油を前記第1の走
    行用方向切換弁よりも優先的に供給されるように前記第
    1の走行用方向切換弁の上流位置で前記第1の油圧ポン
    プに接続されるとともに、パラレル回路により前記第1
    の油圧ポンプに対し互いにパラレルに接続され、前記ブ
    ーム用アクチュエータへの圧油の流れを制御する第1の
    ブーム用方向切換弁、および、前記アーム用アクチュエ
    ータへの圧油の流れを制御するアーム用方向切換弁を含
    む第1の弁グループとを備えた第1の油圧回路と、 第2の油圧ポンプと、前記ブーム用アクチュエータへの
    圧油の流れを制御する第2のブーム用方向切換弁、およ
    び、前記第2の油圧ポンプからの圧油を前記第2のブー
    ム用方向切換弁よりも優先的に供給されるように前記第
    2のブーム用方向切換弁の上流位置で前記第2の油圧ポ
    ンプに接続され、前記第2の走行用アクチュエータへの
    圧油の流れを制御する第2の走行用方向切換弁を含む第
    2の弁グループとを備えた第2の油圧回路と、 前記第2の油圧ポンプと前記第1の走行用方向切換弁の
    入力ポートとを、前記ブーム用方向切換弁、および、前
    記アーム用方向切換弁のうちの少なくとも一方が作動し
    たときに連通位置に切換える切換手段を介し連絡するバ
    イパス回路とを備えた建設機械の油圧制御回路におい
    て、 前記第1の油圧回路を形成するパラレル回路上の前記ア
    ーム用方向切換弁への供給油路に設けた流れ制限手段
    と、 前記ブーム用アクチュエータを駆動する際の操作量を検
    出するブーム操作量検出手段と、 前記アーム用アクチュエータを駆動する際の操作量を検
    出するアーム操作量検出手段と、 前記第1の走行用アクチュエータおよび前記第2の走行
    用アクチュエータを駆動する際の操作量を検出する走行
    操作量検出手段と、 前記ブーム操作量検出手段と前記アーム操作量検出手段
    と前記走行操作量検出手段からの信号に基づき前記流れ
    制限手段の作動を制御する制御手段とを備えたことを特
    徴とする建設機械の油圧制御回路。
  2. 【請求項2】 前記ブーム操作量検出手段は、ブーム上
    げ方向の操作量を検出することを特徴とする請求項1記
    載の建設機械の油圧制御回路。
  3. 【請求項3】 前記アーム操作量検出手段は、アームを
    建設機械の本体側に近づける方向への操作量を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の建設機械の油圧制御回
    路。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記ブーム操作量検出
    手段と前記アーム操作量検出手段と前記走行操作量検出
    手段からの信号を入力し、所定の演算処理を行い前記流
    れ制限手段への駆動信号を算出するコントローラを含む
    ことを特徴とする請求項1記載の建設機械の油圧制御回
    路。
  5. 【請求項5】 前記流れ制限手段は、前記制御手段から
    出力される駆動信号により動作する可変絞りであること
    を特徴とする請求項4記載の建設機械の油圧制御回路。
  6. 【請求項6】 前記可変絞りがパイロット圧により動作
    するパイロット式可変絞りであり、前記制御手段が前記
    コントローラからの出力信号に基づき前記パイロット式
    可変絞りへ供給するパイロット圧を制御する電磁弁を含
    むことを特徴とする請求項5記載の建設機械の油圧制御
    回路。
  7. 【請求項7】 前記電磁弁は、パイロットポンプと前記
    パイロット式可変絞りのパイロット受圧部とを連絡する
    パイロット回路上に設けられたことを特徴とする請求項
    6記載の建設機械の油圧制御回路。
  8. 【請求項8】 前記電磁弁が、電磁比例弁であることを
    特徴とする請求項6記載の建設機械の油圧制御回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100406277B1 (ko) * 2000-12-27 2003-11-17 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 주행 독립밸브를 갖는 건설기계용 유압회로
JP2007285520A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Volvo Construction Equipment Ab 走行直進用油圧回路
JP2008286397A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Volvo Construction Equipment Ab 無限軌道式建設機械の走行装置
CN104246237A (zh) * 2012-04-10 2014-12-24 日立建机株式会社 工程机械的液压驱动装置

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