JPH11335931A - オ―プンエンド紡績装置 - Google Patents

オ―プンエンド紡績装置

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JPH11335931A
JPH11335931A JP11125081A JP12508199A JPH11335931A JP H11335931 A JPH11335931 A JP H11335931A JP 11125081 A JP11125081 A JP 11125081A JP 12508199 A JP12508199 A JP 12508199A JP H11335931 A JPH11335931 A JP H11335931A
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JP
Japan
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bearing
spinning
open
rotor
end spinning
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Application number
JP11125081A
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English (en)
Inventor
Norbert Coenen
ケーネン ノルベルト
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Oerlikon Textile GmbH and Co KG
Original Assignee
W Schlafhorst AG and Co
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Publication date
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Application filed by W Schlafhorst AG and Co filed Critical W Schlafhorst AG and Co
Publication of JPH11335931A publication Critical patent/JPH11335931A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C39/00Relieving load on bearings
    • F16C39/06Relieving load on bearings using magnetic means
    • F16C39/063Permanent magnets
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H4/00Open-end spinning machines or arrangements for imparting twist to independently moving fibres separated from slivers; Piecing arrangements therefor; Covering endless core threads with fibres by open-end spinning techniques
    • D01H4/04Open-end spinning machines or arrangements for imparting twist to independently moving fibres separated from slivers; Piecing arrangements therefor; Covering endless core threads with fibres by open-end spinning techniques imparting twist by contact of fibres with a running surface
    • D01H4/08Rotor spinning, i.e. the running surface being provided by a rotor
    • D01H4/12Rotor bearings; Arrangements for driving or stopping
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/0408Passive magnetic bearings
    • F16C32/041Passive magnetic bearings with permanent magnets on one part attracting the other part
    • F16C32/0417Passive magnetic bearings with permanent magnets on one part attracting the other part for axial load mainly
    • F16C32/0419Passive magnetic bearings with permanent magnets on one part attracting the other part for axial load mainly with facing radial projections
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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    • F16C2340/18Apparatus for spinning or twisting

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成の原材料を紡績する場合においても、発
生する紡績ロータの静電荷を確実に導出し得るようにす
る。 【解決手段】 大きな回転数で回転可能に軸受される紡
績ロータ(3)を支えるための軸受装置を有し、この軸
受装置が紡績ロータ(3)を軸受及びケーシングから電
気的に分離しているオープンエンド紡績装置(1)であ
る。紡績ロータ(3)が、紡績過程中に生じる静電荷を
導出するために、導出機構(40)を介してオープンエ
ンド紡績装置(1)の接地されている構造部分に接続さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1の上位概
念に記載したような、大きな回転数で回転可能に軸受さ
れる紡績ロータを支えるための軸受装置を有しているオ
ープンエンド紡績装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このようなロータ軸受装置を有するオー
プンエンド紡績装置は種々の構造のものが公知になって
おり、例えば DE 195 43 745 A1, DE 196 01 034 A1, D
E 19705 607 A1 又は DE 41 17 175 A1 において詳細に
説明されている。
【0003】DE 195 43 745 A1 は例えば紡績ロータが
磁気軸受装置を介して半径方向でもまた軸方向でも支え
られている実施例を記載している。この DE 195 43 745
A1に記載されているロータシャフト端部側に配置され
た磁気軸受はロータ磁気リング並びにステータ磁気リン
グを有している。これら両方の磁気リングはこの場合磁
気的に次のように、すなわちそれらの間に軸受ギャップ
が生ずるように、向きを定められている。特に始動段階
において生ずる、磁気的に軸受された紡績ロータの半径
方向の振動を抑制するために、ステータ磁石リングは更
に半径方向で一定の限度内で可動に支承されている。こ
のステータ磁石リングの半径方向の偏倚はこの場合機械
的な摩擦装置によって緩衝される。
【0004】この公知のオープンエンド紡績装置の欠点
は、しかし、特に合成材料を紡績する場合に紡績ロータ
の範囲に生ずる静電荷を充分に導出することができない
ことである。それは、紡績ロータが電気的に、オープン
エンド紡績装置の接地されている構造部材から分離され
ているからである。この静電荷は紡績プロセスに妨害作
用を及ぼす。
【0005】DE 197 05 607 A1 に記載されているオー
プンエンド紡績装置においては、紡績ロータはそのロー
タシャフトをもって、支持円板軸受装置のくさびギャッ
プ内に支えられており、かつ軸方向で空気静力学的な軸
受に接触している。ロータシャフトは少なくともその、
スラスト軸受と協働する軸受面の範囲においてカーバイ
ドから成っている。
【0006】この公知の軸受装置においても、紡績ロー
タが電気的に分離されて軸受されていることに基づい
て、特に合成材料を紡績する場合に、紡績ロータが静電
荷を受け、ひいては紡績プロセスに不都合な作用が及ぼ
される。ロータシャフト軸受面と炭素材料から成るスラ
スト軸受の軸受プレートとの間に一時的な意図していな
い接触があったとしても、静電荷を充分に導出すること
ができない。
【0007】更に DE 196 01 034 A1 によって公知のオ
ープンエンド紡績装置においては、紡績ロータは半径方
向にも、また軸方向にも、空気静力学的に軸受されてい
る。
【0008】前述の両方の公知の軸受装置におけるよう
に、 DE 196 01 034 A1 による軸受装置においても、空
気静力学的な軸受の空気ギャップによって紡績運転中
に、紡績ロータが持続的に電気的に分離されており、し
たがって紡績の際に生ずる静電荷の充分な導出は行われ
ない。
【0009】紡績ロータの接地が不充分であるという問
題、特に合成の原材料を処理する場合の問題は、例えば
DE 41 17 175 A1 によって公知であるようなオープン
エンド紡績装置においても生ずる。
【0010】実地においてそれ自体機能を実証されてい
るこれらの軸受装置においては、ロータシャフトの半径
方向軸受は普通はプラスチックで被覆された支持円板を
介して行われる。ロータシャフトはその軸方向で支持さ
れる範囲において、更に、非導電性の、例えば酸化物セ
ラミックの挿入体を有しているので、ここにおいても電
気的な絶縁が生じ、ひいては紡績ロータに静電荷が生じ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】最初に述べた形式のオ
ープンエンド紡績装置から出発して、本発明の課題は、
このような紡績装置を改善することである。特に、合成
の原材料を紡績する場合においても、発生する紡績ロー
タの静電荷を確実に導出する装置を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
れば請求項1に記載したような装置によって解決され
る。
【0013】
【発明の効果】本発明による構成は特に次のような利点
を有している。すなわち紡績ロータを接地されている部
分、殊に紡績装置のケーシングと持続的に導電性に接続
しておくことによって、紡績ロータの静電荷、特に人工
繊維(例えばポリエステル)若しくは比較的に人工繊維
の割合が大きい混合糸を紡績する際に、糸の大きな引き
出し速度並びに大きな紡績ロータの回転振動数に基づい
て生ずる静電荷を、簡単な形式で確実に阻止することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の有利な実施の形態は請求
項2以下に記載されている。
【0015】請求項2に記載したように、導出機構はこ
の場合定置に、紡績ロータのスラスト軸受の範囲に配置
されていて、例えば可動の構造部分でロータシャフトに
接触している。
【0016】請求項3に記載した電気的導出機構の有利
な実施形態は、力で負荷されてロータシャフトに当て付
け可能でかつ軸受ケーシングに導電性に接続されている
導出エレメントを有している。導出エレメントを力で負
荷しておくことによって、この場合、紡績ロータを接地
されている構造部分に持続的に接続することが保証され
ている。
【0017】請求項4に記載した有利な実施形態におい
ては、導出エレメントの負荷はばね、有利には圧縮ば
ね、を介して行われる。このような圧縮ばねは導出エレ
メントを紡績ロータに持続的に、良好に接触させるため
の確実な前提要件となる。この接触はロータシャフトが
振動する場合においても、例えば磁気軸受された紡績ロ
ータの高速回転段階中に、特にその固有振動数を通過す
る際に、生ずるような振動の場合においても、保証され
ている。
【0018】導出エレメントの有利な実施形態として、
請求項5に記載したように、例えば尖り円すい体を使用
することができる。導出エレメントのこのような形状の
利点は、導出箇所がロータシャフトの端面の中心に位置
し、したがって、紡績ロータの大きな回転振動数にもか
かわらず、導出エレメントとロータシャフト中心におけ
る導出エレメントの接触面との間にほとんど相対振動が
行われないことである。関与する構造部分における摩
滅、つまりロータシャフトの摩滅も、また導出エレメン
トの摩滅も、したがって、容認できる範囲内に抑えるこ
とができる。
【0019】請求項6に記載した実施形態は、導出機構
の代替的な構成についてのものである。導出エレメント
はこの場合球エレメント状に構成されている。このよう
な実施形態で達成可能な利点は請求項5による実施形態
の利点と類似している。補足的になお、球表面に基づい
て導出エレメントとロータシャフトにおける接触面が、
ロータシャフトが振動する場合でも、常に同じ大きさで
あり、したがって振動範囲においても常に静電荷のコン
スタントな導出が保証されている。
【0020】請求項7に記載した有利な実施形態におい
ては、ロータシャフトは導出エレメントとの接触点に心
出し孔を有している。このような心出し孔は、特に前述
のように導出エレメントが尖り円すい体として、あるい
は球として構成されている場合に、導出エレメントをロ
ータシャフト端面の中心に心出しする。このことは、導
出エレメントの位置がより良好に固定されるという有利
な作用を生ぜしめる。
【0021】請求項8に記載した別の実施形態において
は、紡績ロータに生ずる静電荷の導出はスリップ部材を
介して行われ、このスリップ部材はロータシャフトの端
面に、しかしまた円周面に、接触することができる。非
対称的な力の負荷は、紡績ロータの回転、特に無接触軸
受の場合の紡績ロータの回転に、不利に作用するので、
単個のスリップ部材を、例えばロータシャフトの外周に
使用する場合に、過度に大きな半径方向力がロータシャ
フトに作用しないようにする。紡績ロータを磁気的にあ
るいは空気静力学的に軸受する場合に、力を均衡させる
ために、その力の導入に関して補償し合う複数のスリッ
プ部材を使用するのが有利である。
【0022】請求項9に記載した電気的導出機構の実施
形態は、磁気的に軸受される紡績ロータの場合に特に有
利である。ロータシャフトの半径方向の緩衝のための装
置内に内蔵された滑り軸受は、この場合、わずかな遊び
をもってロータシャフトあるいは回転対称的なロータピ
ンを取り囲む。有利には滑り軸受はこの場合少なくとも
弱導電性の材料から成っている。
【0023】
【実施例】以下においては、図面に示した実施例を参照
しながら本発明を更に詳細に説明する。
【0024】図1に示したオープンエンド紡績装置は全
体を符号1で示されている。紡績機構はこの場合、周知
のように、ロータケーシング2を有しており、このロー
タケーシング内で、紡績ロータ3の紡績コップが大きな
回転数で回転する。紡績ロータ3はそのロータシャフト
4を支持円板軸受部5の三角形状の軸受凹所内で支えら
れており、機械の縦方向に沿った接線方向ベルト6によ
って駆動される。接線方向ベルト6は圧着ローラ7によ
ってロータシャフト4に当て付けられる。支持円板軸受
部5上でロータシャフト4を軸方向に固定することは、
永久磁石式のスラスト軸受18を介して行われる。有利
にはスラスト軸受18の範囲内に、導出機構40が配置
されており、この導出機構については、図2〜図7に示
した有利な実施例に関連して詳細に説明する。
【0025】通常のように、それ自体は前方に向かって
開いているロータケーシング2は、運転中、旋回可能に
支承されているカバーエレメント8、すなわちその中に
シール9を有する通路板(図示せず)が設けられている
ところのカバーエレメント8によって閉じられている。
ロータケーシング2は更に相応する吸出導管10を介し
て負圧源11に接続されており、この負圧源はロータケ
ーシング2内で必要な紡績負圧を生ぜしめる。
【0026】カバーエレメント8内には通路板アダプタ
12が配置されており、この通路板アダプタは糸引き出
しノズル13並びに繊維案内通路14の開口範囲を有し
ている。糸引き出しノズル13には糸引き出し小管15
が接続している。更に、旋回軸線16を中心にして一定
限度回動可能に支承されているカバーエレメント8に
は、開繊ロールケーシング17が固定されている。カバ
ーエレメント8は更に後方に開繊ロール21若しくはス
ライバ引き込み胴22を軸受するための軸受ブラケット
19,20を有している。開繊ロール21はそのはずみ
部23の範囲において機械の縦方向に沿って循環する接
線方向ベルト24によって駆動されるのに対し、スライ
バ引き込み胴22の駆動は有利にはウォーム伝動装置
(図示せず)を介して行われる。ウォーム伝動装置は機
械の縦方向に沿った駆動軸25によって駆動される。
【0027】図2はオープンエンド紡績ロータ3の軸受
装置の詳細を示し、その際スラスト軸受18が有利な導
出機構とともに断面して示されている。図示のように、
紡績コップ26とロータシャフト4とから成る紡績ロー
タ3はそのロータシャフト4を、全体を5で示した支持
円板軸受部の三角形状の軸受凹所内で支えられている。
【0028】このような支持円板軸受部5は、周知のよ
うに、2つの支持円板対を有しており、各支持円板対の
軸線31は互いに平行に延びている。図を見やすくする
ために、図2においては単に後方の支持円板対29、す
なわち支持円板27,28だけが示されている。支持円
板27,28はこの場合共通の軸36に固定されてお
り、軸36は転がり軸受装置30内で回転する。支持円
板27,28はその外周面の範囲に被覆層を有してお
り、これによって紡績ロータ3は電気的に分離されて軸
受されている。
【0029】スラスト軸受の磁石リング61も示されて
いるスラスト軸受18の範囲において、全体を符号40
で示した導出機構が設けられている。この導出機構は尖
り円すい形に構成された導出エレメント32から成り、
この導出エレメントはロータシャフト4の端面37に当
て付けられている。更に導出機構は力を負荷する圧縮ば
ね33を有しており、この圧縮ばねは、スラスト軸受1
8の磁石リング61を固定している閉鎖エレメント35
に支えられている。閉鎖エレメント35の軸方向の孔3
9は、尖り円すい形の導出エレメント32と結合されて
いる案内ピン34を案内するのに役立つ。閉鎖エレメン
ト35はスラスト軸受18の定置の軸受要素43内にね
じ込まれている。導出機構40は、例えば紡績ロータ3
を交換する場合に、案内ピン34の溝内に固定されてい
るスナップリング41によって滑り落ちることを防止さ
れている。
【0030】図3に示した導出機構40は、図2に示し
た導出機構と、特に導出エレメント42の形状が異なっ
ている。図2に示した尖り円すい形の導出エレメント3
2と異なって、この導出エレメント42は凸面に湾曲し
た接触面を有している。力の負荷並びにスラスト軸受1
8のケーシングにおける導出エレメント42の固定はこ
の場合有利には、図2の実施例で既に説明したように、
行われている。
【0031】導出機構の別の実施例は図4に拡大して示
されている。図4の実施例は図2の実施例に類似してお
り、図2の実施例と異なっている点は、ロータシャフト
4の端面37に心出し孔47が設けられていることであ
る。このような構造の利点は、尖り円すい体として構成
された導出エレメント32の尖端がロータシャフト4の
端面37にある心出し孔47内で固定されることであ
る。導出エレメント32の心出し並びに圧縮ばね33に
よる持続的な力の負荷によって、紡績ロータの持続的な
確実な接地が行われる。
【0032】図5は導出機構の別の有利な実施例を示
す。紡績ロータ3からの静電荷の導出はこの場合、ロー
タシャフト4の外周面38に沿ってスリップするスリッ
プエレメント46を介して行われる。スリップエレメン
ト46自体はねじ48によって閉鎖エレメント44の軸
方向ねじ山49に固定されている。閉鎖エレメント44
はその外ねじ山を定置の軸受要素43内にねじ込まれて
いる。ロータシャフト4の面取り部50並びにスリップ
エレメント46の相応する形状はこの場合、例えばロー
タを挿入する場合にスリップエレメント46の接触面が
問題なく紡績ロータシャフトの外周面38上に滑り上が
ることを保証する。ロータが取り付けられている状態
で、閉鎖エレメント44が定置の軸受要素43内にねじ
込まれる場合においても、面取り部50並びにスリップ
エレメント46の形状によって、トラブルが生じること
なく、スリップエレメント46が正しい位置に達する。
【0033】図6は、図5と比較し得る導出機構を示
す。両者の導出機構の相違点は使用されるスリップエレ
メントの形状及び接触点である。図5のスリップエレメ
ントと異なり、図6ではスリップエレメント45はロー
タシャフト4の端面37に接触する。スリップエレメン
ト45の固定は、図5の実施例におけるように、固定ね
じ48によって行われ、この固定ねじは閉鎖エレメント
44′のねじ山49にねじ込まれる。図2〜図4の実施
例のように、図6の実施例も、接触がロータシャフト4
の端面で行われ、この範囲における円周速度が比較的に
わずかであるために、関与する構造部分、すなわちロー
タシャフト4及びスリップエレメント45の摩滅が容認
し得る程度に抑えられるという利点を有している。
【0034】図7に示した実施例においては、ロータ3
の静電荷は、ロータシャフト4を遊びをもって取り囲ん
でいる滑り軸受51を介して導出される。滑り軸受の導
電性材料並びに最小の軸受遊び(最大で0.2mm のエ
アギャップ)によって、静電荷はほとんどコンスタント
に導出せしめられ、極端な場合でも絶縁距離が短いため
に紡績ロータに極めてわずかな静電荷が生ずるに過ぎな
い。静電荷を良好に導出し得るようにするために、もち
ろん可動の摩擦板54と中間板55と不動の軸受シール
ド45との間に持続的な導電性の接続が行われていなけ
ればならない。代替的に、若しくは補足的に、可動の摩
擦板54,圧着小板63、ばね53及び調節ねじ52を
介して不動の軸受シールドへの導出も可能である。この
場合それに応じて適当な材料選択に留意しなければなら
ない。
【0035】このような滑り軸受51を使用することに
よって、紡績ロータ3の範囲に生ずる静電荷を確実に導
出し得るだけでなしに、無接触で軸受されている紡績ロ
ータがその固有振動数に達した場合の振動の問題が緩和
される。
【0036】滑り軸受51は、半径方向にしゅう動可能
にかつ緩衝されて支承されている摩擦板54内に配置さ
れている。摩擦板54自体は調節ねじ52を介して軸受
シールド56と結合されている。換言すれば、調節ねじ
52の範囲の圧縮ばね53は半径方向に可動に支承され
ている摩擦板54をある程度の軸方向の力で中間板55
に押し付け、中間板55は更に不動の軸受シールド56
に当て付けられる。このようにして、紡績ロータの固有
振動数範囲内でロータシャフトが半径方向に偏倚した場
合に、摩擦面57の範囲内で機械的な摩擦が生じ、した
がって充分な緩衝が行われる。ねじ52を調節すること
によって、ばね力ひいては必要な摩擦力を調節すること
ができ、これによって所望の緩衝作用を生ぜしめること
ができる。ロータシャフト5の最大の半径方向の偏倚
は、従来の制限軸受59によって、あるいは機械的なス
トッパ、例えばリング58によって、あるいはねじ52
若しくは摩擦板54のねじ孔の寸法を相応して定めるこ
とによる摩擦距離の制限によって、実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】オープンエンド紡績装置の概略的側面図であ
る。
【図2】支持円板軸受部内で回転し、スラスト磁気軸受
と、尖り円すい形の導出エレメントを備えた本発明によ
る導出機構とを有する紡績ロータを示した図である。
【図3】導出エレメントが凸面の接触面を有している導
出機構を備えた、図2に示した紡績ロータ軸受部を示し
た図である。
【図4】ロータシャフト端部に心出し孔を有している、
図2に示した導出機構の拡大図である。
【図5】ロータシャフトの外周に接触する接触スリップ
部材の形の本発明による導出機構の別の実施例を示した
図である。
【図6】ロータシャフトの端面に接触する接触スリップ
部材の形の導出機構の代替実施例を示した図である。
【図7】半径方向で緩衝するように配置された滑り軸受
を有する本発明による導出機構の別の実施例を示した図
である。
【符号の説明】
1 オープンエンド紡績装置、 2 ロータケーシン
グ、 3 紡績ロータ、4 ロータシャフト、 5 支
持円板軸受部、 6 接線方向ベルト、 7圧着ロー
ラ、 8 カバーエレメント、 9 シール、 10
吸出導管、 11 負圧源、 12 通路板アダプタ、
13 糸引き出しノズル、 14 繊維案内通路、
15 糸引き出し小管、 16 旋回軸線、 17 開
繊ロールケーシング、 18 スラスト軸受、 19,
20 軸受ブラケット、 21開繊ロール、 22 ス
ライバ引き込み胴、 23 はずみ部、 24 接線方
向ベルト、 25 駆動軸、 26 紡績コップ、 2
7,28 支持円板、29 支持円板対、 30 転が
り軸受装置、 31 軸線、 32 導出エレメント、
33 圧縮ばね、 34 案内ピン、 35 閉鎖エ
レメント、 36軸、 37 端面、 38 外周面、
39 孔、 40 導出機構、 41スナップリン
グ、 42 導出エレメント、 43 軸受要素、 4
4,44′ 閉鎖エレメント、 45,46 スリップ
エレメント、 47 心出し孔、48 ねじ、 49
軸方向ねじ山、 50 面取り部、 51 滑り軸受、
52 調節ねじ、 53 圧縮ばね、 54 摩擦板、
55 中間板、 56 軸受シールド、 57 摩擦
面、 58 リング、 59 制限軸受、 61 磁石
リング、 63 圧着小板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大きな回転数で回転可能に軸受される紡
    績ロータを支えるための軸受装置を有し、その際この軸
    受装置が紡績ロータを軸受及びケーシングから電気的に
    分離している形式のオープンエンド紡績装置において、
    紡績ロータ(3)が、紡績過程中に生じる静電荷を導出
    するために、導出機構(40)を介してオープンエンド
    紡績装置(1)の接地されている構造部分に接続されて
    いることを特徴とする、オープンエンド紡績装置。
  2. 【請求項2】 導出機構(40)がスラスト軸受(1
    8)の範囲内に配置されていることを特徴とする、請求
    項1記載のオープンエンド紡績装置。
  3. 【請求項3】 導出機構(40)が、力で負荷されてロ
    ータシャフト(4)に当て付け可能でかつ軸受ケーシン
    グ(43)に導電性に接続されている導出エレメント
    (32,42)を有していることを特徴とする、請求項
    2記載のオープンエンド紡績装置。
  4. 【請求項4】 力を負荷するエレメントがばね(33)
    であることを特徴とする、請求項3記載のオープンエン
    ド紡績装置。
  5. 【請求項5】 導出エレメント(32)が、ロータシャ
    フト(4)に接触する尖り円すい体として構成されてい
    ることを特徴とする、請求項2から4までのいずれか1
    項記載のオープンエンド紡績装置。
  6. 【請求項6】 導出エレメント(42)がロータシャフ
    ト(4)に接触する球エレメントとして構成されている
    ことを特徴とする、請求項2から4までのいずれか1項
    記載のオープンエンド紡績装置。
  7. 【請求項7】 ロータシャフト(4)が導出エレメント
    (32,42)との接触点に心出し孔(47)を有して
    いることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか
    1項記載のオープンエンド紡績装置。
  8. 【請求項8】 導出エレメントとして、ロータシャフト
    (4)に接触する少なくとも1つのスリップエレメント
    (45,46)が設けられていることを特徴とする、請
    求項1から7までのいずれか1項記載のオープンエンド
    紡績装置。
  9. 【請求項9】 導出機構(40)が、ロータシャフト
    (4)を遊びを以て取り囲む滑り軸受(51)によって
    構成されていることを特徴とする、請求項1から8まで
    のいずれか1項記載のオープンエンド紡績装置。
  10. 【請求項10】 滑り軸受(51)が摩擦板(54)内
    に配置されており、この摩擦板は半径方向で緩衝されて
    ステータ部分、特に紡績ロータ軸受装置の軸受シールド
    (56)に取り付けられていることを特徴とする、請求
    項9記載のオープンエンド紡績装置。
JP11125081A 1998-05-04 1999-04-30 オ―プンエンド紡績装置 Pending JPH11335931A (ja)

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