JPH11335697A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

Info

Publication number
JPH11335697A
JPH11335697A JP14488998A JP14488998A JPH11335697A JP H11335697 A JPH11335697 A JP H11335697A JP 14488998 A JP14488998 A JP 14488998A JP 14488998 A JP14488998 A JP 14488998A JP H11335697 A JPH11335697 A JP H11335697A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
based solvent
saturated hydrocarbon
alcohol
aliphatic monohydric
hydrocarbon solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14488998A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhisa Takishita
勝久 滝下
Akio Kobayashi
昭夫 小林
Shigenao Ii
重直 伊井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishihara Chemical Co Ltd
Original Assignee
Ishihara Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishihara Chemical Co Ltd filed Critical Ishihara Chemical Co Ltd
Priority to JP14488998A priority Critical patent/JPH11335697A/ja
Publication of JPH11335697A publication Critical patent/JPH11335697A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ装置の洗浄剤として、油性及び水性
のいずれの汚れに対しても優れた除去性を示し、ブレー
キ装置を構成する素材に対して悪影響を及ぼすことがな
く、乾燥性が良好な洗浄剤組成物を提供することを目的
とする。 【解決手段】 飽和炭化水素系溶剤を20〜70重量%
と、芳香族炭化水素系溶剤を22〜79重量%と、脂肪
族一価アルコールを1〜8重量%とよりなる、三成分系
の洗浄剤組成物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車整備工場な
どにおける車検点検などの分解整備に際して、自動車の
ブレーキ装置に付着した粉塵や樹脂、オイルやグリース
などの油汚れの除去、オイルエレメント交換時の残油の
清掃、整備時に使用した機械・工具などの洗浄、さらに
は各種パーツ類の洗浄などにも使用される、洗浄剤組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のブレーキ装置においては、車輪
を制動する際の摩擦により、その摩擦部分が摩耗して樹
脂やゴムなどの成分が粉塵として生じ、また外部からの
粉塵が侵入することもあり、これらが制動部分に付着し
て、ブレーキ作用に悪影響を与える。従って車検整備な
どの際には、これらの粉塵やその他の汚れを除去するこ
とが行われている。
【0003】これらの汚れを洗浄する洗浄剤としては、
グリースなどの油性の汚れに対してもブレーキフルード
などの水性の汚れに対しても、優れた洗浄力を有し、且
つ速やかに乾燥するものであることが要求される。また
ブレーキ装置を構成する素材に対して悪影響を与えるも
のであってはならない。
【0004】かかる洗浄剤として従来は、トリクロロエ
チレン又は1,1,1−トリクロロエタンなどのハロゲ
ン系溶剤を主成分とし、これをフロンガスでエアゾール
化したものや、炭素数が6〜14程度の飽和炭化水素系
溶剤を主成分とし、これをLPGや炭酸ガスでエアゾー
ル化したものが使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トリク
ロロエチレンや1,1,1−トリクロロエタン、フロン
系溶剤などは、オゾン層を破壊するなどの地球環境への
悪影響があり、またトリクロロエチレンや1,1,1−
トリクロロエタンなどは人体に対しても悪影響があり、
使用が規制されている。
【0006】また飽和炭化水素系溶剤を主成分とした洗
浄剤では、素材に対する安全性は高いが洗浄力に劣り、
特にブレーキ装置周辺における経時変化により強固に固
着したグリースの汚れや、油圧機械系のシリンダー、ベ
アリング、ギア、チェーンなどの強固な油汚れに対し
て、その除去性に問題があり、これらに対する洗浄剤と
しては十分なものではなかった。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、人体にもまた環境にも悪影響を与えることがな
く、またブレーキ装置周辺や各種パーツ類に付着したグ
リースなどの強力な油汚れに対しても十分な除去力を有
し、且つ乾燥性が良好で過度に不快な臭いを生じること
のない、洗浄剤組成物を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】而して本発明は、飽和炭
化水素系溶剤を20〜70重量%と、芳香族炭化水素系
溶剤を22〜79重量%と、脂肪族一価アルコールを1
〜8重量%とよりなることを特徴とするものである。
【0009】本発明において前記飽和炭化水素系溶剤と
しては、炭素数6〜14の鎖状飽和炭化水素系溶剤又は
環状脂肪族炭化水素系溶剤の、一種又は二種以上の混合
物を使用することが適当である。
【0010】また本発明における前記芳香族炭化水素系
溶剤としては、トルエン、キシレン又はこれらの混合物
であることが好ましい。
【0011】また前記脂肪族一価アルコールは、メタノ
ール、エタノール、n-プロピルアルコール若しくはイソ
プロピルアルコール又はこれらの二種以上の混合物であ
ることが好ましい。
【0012】そして本発明の組成物は、LPG又は炭酸
ガスによるエアゾールとして使用することが好ましい。
【0013】本発明の洗浄剤は、飽和炭化水素系溶剤
と、芳香族炭化水素系溶剤と、脂肪族一価アルコールと
よりなる三成分系のものである。当該三成分の比率は、
飽和炭化水素系溶剤が20〜70重量%、芳香族炭化水
素系溶剤が22〜79重量%、及び脂肪族一価アルコー
ルが1〜8重量%とするべきである。
【0014】本発明において芳香族炭化水素系溶剤の比
率が小さいと、固着したグリースや樹脂状の油汚れに対
する洗浄力が低下し、またその比率が大き過ぎると、プ
ラスチックやゴムなどのパーツに対して著しい悪影響を
及ぼす。
【0015】また脂肪族一価アルコールの比率が小さい
と水性の汚れに対する洗浄力に劣り、またその比率が大
き過ぎると、それに比して他の成分が不足するために油
性の汚れに対する洗浄力が低下する。
【0016】飽和炭化水素系溶剤は、洗浄剤の用途や使
用環境によって使い分けることができる。すなわち洗浄
力やコスト面を考慮するならば鎖状炭化水素系溶剤が適
しており、特に臭気が少ないことを要求される作業環境
においては、環状脂肪族炭化水素系溶剤が適している。
また使用環境、気温、洗浄対象物などによって炭素数の
異るものを使用し、必要とされる乾燥速度に対応して揮
発性を調節することができる。
【0017】
【作用】本発明においては前述のような比率とすること
により、飽和炭化水素系溶剤により安価で油性の汚れに
対する高い洗浄性を確保すると共に、乾燥性や臭気など
の作業環境をコントロールししつつ、芳香族炭化水素系
溶剤を配合することにより、強固にこびりついたグリー
ス等に対する洗浄力を高め、さらに少量の脂肪族一価ア
ルコールを配合することによって、水性の汚れに対して
も優れた洗浄性を発揮することができると共に、静電気
の発生を抑えてミスト爆発などの危険を回避しているの
である。
【0018】
【実施例】[洗浄剤スプレーの調製]表1に示される配
合により溶剤を混合して、実施例1〜5及び比較例1〜
5の洗浄剤組成物を得た。そして各実施例及び比較例の
洗浄剤組成物について、LPGでエアゾール化したスプ
レーを調製した。
【0019】
【表1】 *:出光石油化学社製 IPソルベント−2835(b.p.277〜353℃)
【0020】[性能試験] 乾燥性 表面温度25℃の鋼板上に各実施例及び比較例の洗浄剤
を1分間スプレーした後、室温(25℃)での乾燥時間
を測定した。
【0021】 グリースの除去性 鋼板の表面に、3.0cm×4.0cmの範囲に厚さが1mm
となるように、市販のブレーキラバーグリースを塗布
し、これに各実施例及び比較例の洗浄剤を充填したエア
ゾールで25cmの距離から15秒間スプレーし、乾燥し
た後、重量を測定してグリースの除去率を求めた。
【0022】 ブレーキフルードの溶解性 各実施例及び比較例の洗浄剤と市販のブレーキフルード
とを、容量比1:1の比率でメスシリンダーに入れて試
料液とし、これを10回振盪した後30分放置し、次の
数1の式により溶解率を求めた。
【数1】溶解率(%)=(試料液容量−分離層の容量)
/試料液容量×100
【0023】 各種素材に対する影響 a 金属素材に対する影響 3.0cm×4.0cm×1mmに裁断した鋼板、アルミニウ
ム板、黄銅板を、それぞれ耐水ペーパーで研磨してアセ
トンで洗浄した。この各金属板を、各実施例及び比較例
の洗浄剤中に浸漬し、50℃で24時間放置した後、各
金属板を取り出して乾燥し、表面状態と重量変化を調べ
た。
【0024】b ゴムに対する影響 2.5cm×5.0cm×2mmのSBRゴム板を調製し、こ
のゴム板の表面に各実施例及び比較例の洗浄液をスポッ
ト状に滴下し、室温で30分間放置した後洗浄液を拭き
取り、ゴム板の表面における膨潤などの外観異常の有無
を、目視により観察した。
【0025】c プラスチック素材に対する影響 硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
6−ナイロン及びアクリル樹脂により、それぞれ2.5
cm×5.0cm×2mmの試験板を調製し、各試験板の表面
に洗浄剤をスポット状に滴下し、室温で30分間放置し
た後洗浄液を拭き取り、試験板の表面における膨潤など
の外観異常の有無を、目視により観察した。試験の結果
には、前記各プラスチックの内の最も悪い結果を示した
プラスチックについての結果を示した。
【0026】[試験結果]試験の結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】以上の試験結果からも理解できるよう
に、本願発明によればグリースなどの油性の汚れに対し
ても、ブレーキフルードなどの水性の汚れに対しても、
いずれも優れた除去性を示し、且つ金属、ゴム、プラス
チックのいずれに対しても悪影響を及ぼすことのない、
優れた洗浄剤である。
【0029】比較例1及び3においては、水性の汚れに
対しては本発明と同程度の洗浄性を有しているが、芳香
族系溶剤が不足するためにグリースなどの油性の汚れに
対する洗浄性に劣っている。
【0030】また比較例2及び5においては逆に油性の
汚れに対しては十分な洗浄力を有しているが、脂肪族一
価アルコールを含まないために水性の汚れに対する洗浄
力に劣り、また特に比較例5においては芳香族炭化水素
系溶剤の量が過多であるために、ゴムやプラスチックに
対して悪影響を与える。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飽和炭化水素系溶剤を20〜70重量%
    と、芳香族炭化水素系溶剤を22〜79重量%と、脂肪
    族一価アルコールを1〜8重量%とよりなることを特徴
    とする、洗浄剤組成物
  2. 【請求項2】 前記飽和炭化水素系溶剤が、炭素数6〜
    14の鎖状飽和炭化水素系溶剤又は環状脂肪族炭化水素
    系溶剤の、一種又は二種以上の混合物であることを特徴
    とする、請求項1に記載の洗浄剤組成物
  3. 【請求項3】 前記芳香族炭化水素系溶剤が、トルエ
    ン、キシレン又はこれらの混合物であることを特徴とす
    る、請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物
  4. 【請求項4】 前記脂肪族一価アルコールが、メタノー
    ル、エタノール、n-プロピルアルコール若しくはイソプ
    ロピルアルコール又はこれらの二種以上の混合物である
    ことを特徴とする、請求項1、2又は3に記載の洗浄剤
    組成物
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4に記載の組成物
    をエアゾールとしたことを特徴とする、洗浄剤
JP14488998A 1998-05-26 1998-05-26 洗浄剤組成物 Pending JPH11335697A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14488998A JPH11335697A (ja) 1998-05-26 1998-05-26 洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14488998A JPH11335697A (ja) 1998-05-26 1998-05-26 洗浄剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11335697A true JPH11335697A (ja) 1999-12-07

Family

ID=15372724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14488998A Pending JPH11335697A (ja) 1998-05-26 1998-05-26 洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11335697A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007066915A1 (en) * 2005-12-06 2007-06-14 Sk Energy Co., Ltd. Environment-friendly hydrocarbon solvent composition removed normal hexane
JP2008081626A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Denso Corp 洗浄剤組成物
JP2014118441A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Three Bond Co Ltd 洗浄剤組成物
WO2019031416A1 (ja) 2017-08-09 2019-02-14 株式会社スリーボンド 洗浄剤組成物及び洗浄用エアゾール、汚染部の洗浄方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007066915A1 (en) * 2005-12-06 2007-06-14 Sk Energy Co., Ltd. Environment-friendly hydrocarbon solvent composition removed normal hexane
JP2008081626A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Denso Corp 洗浄剤組成物
JP2014118441A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Three Bond Co Ltd 洗浄剤組成物
WO2019031416A1 (ja) 2017-08-09 2019-02-14 株式会社スリーボンド 洗浄剤組成物及び洗浄用エアゾール、汚染部の洗浄方法
US11384319B2 (en) 2017-08-09 2022-07-12 Threebond Co., Ltd. Cleaner composition, cleaning aerosol, and method for cleaning contaminated part

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8728245B2 (en) Gelled adhesive remover composition and method of use
KR102352799B1 (ko) 세정제 조성물 및 그 에어졸 조성물
AU2021201984B2 (en) Aerosol detergent composition
JP7189447B2 (ja) 洗浄剤組成物及び洗浄用エアゾール、汚染部の洗浄方法
JP7216302B2 (ja) 洗浄剤組成物、洗浄用エアゾール、汚染部の洗浄方法
US6797077B2 (en) Latex paint remover
JPH11335697A (ja) 洗浄剤組成物
CA2431158C (en) Brake cleaner compositions and method of using same
JP5041647B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2002121598A (ja) 工業用洗浄剤
JPH09279187A (ja) 洗浄剤組成物
JPH0881698A (ja) 洗浄剤組成物
US4269630A (en) Two-step process and composition for cleaning polished surfaces
JP3586512B2 (ja) インキおよびペースト用洗浄剤組成物
JPH0649493A (ja) 洗浄剤組成物
JP2792263B2 (ja) 合成樹脂成形物に付着した離型剤の洗浄に用いる非ハロゲン系洗浄剤
JPH03131699A (ja) 自動車ブレーキ装置の洗浄方法
JP2828180B2 (ja) 合成樹脂成形物に付着した離型剤の洗浄に用いる非ハロゲン系洗浄剤
JPH1025496A (ja) ブレーキ装置洗浄用エアゾール組成物
JPH0436395A (ja) 洗浄剤組成物
JPH0352987A (ja) 自動車ブレーキ装置洗浄用のエアゾール剤
JP2023152779A (ja) 洗浄剤組成物、エアゾール、洗浄用噴霧器および洗浄方法
JP5530638B2 (ja) 水系洗浄剤組成物および物品の洗浄方法
JPH02302500A (ja) 自動車ブレーキ装置洗浄用のエアゾール剤
JP2002030298A (ja) 洗浄剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050405

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070412

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070821