JPH11335354A - 5,8―キノリンジオン誘導体 - Google Patents

5,8―キノリンジオン誘導体

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Publication number
JPH11335354A
JPH11335354A JP7717199A JP7717199A JPH11335354A JP H11335354 A JPH11335354 A JP H11335354A JP 7717199 A JP7717199 A JP 7717199A JP 7717199 A JP7717199 A JP 7717199A JP H11335354 A JPH11335354 A JP H11335354A
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JP
Japan
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group
compound
substituted
unsubstituted
mmol
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Withdrawn
Application number
JP7717199A
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English (en)
Inventor
Hitomi Niwa
仁美 丹羽
Yuki Hayashi
由紀 林
Shunichi Ikeda
俊一 池田
Kazuto Akasaka
一人 赤坂
Yutaka Maeda
豊 前田
Yutaka Kanda
裕 神田
Mitsunobu Hara
光信 原
Shiro Akinaga
士朗 秋永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファルネシルトランスフェラーゼ阻害活性を
有し、抗腫瘍剤などの医薬の有効成分として有用な新規
化合物を提供する。 【解決手段】 下記の式: 【化1】 [A及びBは一緒になってそれらが結合する炭素原子と
ともに式(a)又は(b)〔X及びYはそれぞれ独立に水素原
子、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、アルケニルオキ
シ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、複素環
オキシ基、アミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基な
どを示し、R1及びR2は低級アルコキシ基を示すか、そ
れらが一緒になって酸素原子又は−OCH2CH2O−を
示し、R3及びR4は水素原子又は低級アルカノイル基を
示す〕で表わされる6員環構造を形成し;Zはアルキル
基、ハロゲノアルキル基、アリール基、アリールオキシ
アルキル基などを示す]で表される化合物又はその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファルネシルトラ
ンスフェラーゼ阻害活性を有し、抗腫瘍剤などの医薬の
有効成分として有用な5,8−キノリンジオン誘導体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ras癌遺伝子は、点突然変異を受け正常
細胞をトランスフォームできる活性型として、ヒトの多
くの腫瘍組織で検出される。ras癌遺伝子産物のトラン
スフォーメーション活性の発現には、12、13若しく
は61番目のアミノ酸突然変異に加え、C末端領域に存
在するシステイン残基のファルネシル化による細胞膜へ
の結合が必須である。従って、ファルネシルトランスフ
ェラーゼ阻害物質は、ras癌遺伝子産物の機能を抑制す
ることが予想され、抗腫瘍作用を有することが期待でき
る [Gibbs, et al., Cell,77, 175-178 (1994)]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明の課題は、ファルネシルトランスフェラ
ーゼ阻害活性を有し、抗腫瘍剤などの医薬の有効成分と
して有用な新規化合物を提供することにある。本発明者
は上記の課題を解決すべく鋭意努力した結果、下記の式
で表される新規なキノリン誘導体又はその塩がファルネ
シルトランスフェラーゼ阻害活性を有しており、抗腫瘍
剤などの医薬の有効成分として有用であることを見出
し、本発明を完成するに至った。従来、類縁の5,8−
キノリンジオン誘導体でファルネシルトランスフェラー
ゼ阻害活性を示す化合物は知られていない。
【0004】すなわち本発明は、下記の式(I):
【化3】 [式中、A及びBは一緒になってそれらが結合する炭素
原子とともに下記の式(a)又は(b):
【化4】 〔式中、X及びYはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン
原子、置換若しくは非置換の低級アルコキシ基、低級ア
ルケニルオキシ基、置換若しくは非置換のアリールオキ
シ基、置換若しくは非置換のアラルキルオキシ基、置換
若しくは非置換の複素環オキシ基、置換若しくは非置換
の複素環アルキルオキシ基、低級アルコキシカルボニル
オキシ基、アミノ基、置換若しくは非置換のモノ低級ア
ルキルアミノ基、置換若しくは非置換のジ低級アルキル
アミノ基、置換若しくは非置換のアラルキルアミノ基、
低級アルケニルアミノ基、置換若しくは非置換のアリー
ルアミノ基、置換若しくは非置換の複素環アミノ基、置
換若しくは非置換の複素環アルキルアミノ基、低級アル
コキシカルボニルアミノ基、置換若しくは非置換のアル
キルチオ基、低級アルケニルチオ基、置換若しくは非置
換のアリールチオ基、置換若しくは非置換のアラルキル
チオ基、置換若しくは非置換の複素環チオ基、置換若し
くは非置換の複素環アルキルチオ基、低級アルコキシカ
ルボニルチオ基、−W1[(CH2)nO]m2(式中、W1
酸素原子又はNHを示し、nは1から5の整数を示し、
mは1から10の整数を示し、W2は水素原子又は低級
アルキル基を示す)で表される基、又は置換若しくは非
置換の脂環式複素環基を示し、R 1及びR2はそれぞれ独
立に低級アルコキシ基を示すか、それらが一緒になって
酸素原子又は−OCH2CH2O−を示し、R3及びR4
それぞれ独立に水素原子又は低級アルカノイル基を示
す〕で表わされる6員環構造を形成し;Zはアルキル
基、ハロゲノアルキル基、置換若しくは非置換のアリー
ル基、置換若しくは非置換のアリールオキシアルキル
基、置換若しくは非置換の複素環アルキル基、ヒドロキ
シアルキル基、アロイルオキシアルキル基、置換若しく
は非置換のアリールアミノカルボニル基を示す。ただ
し、A及びBが一緒になってそれらが結合する炭素原子
とともに上記の式(a)で表わされる6員環構造を形成す
る場合において、Zがメチル基又は置換若しくは非置換
のアリール基を示し、かつR1及びR2が一緒になって酸
素原子を示す場合には、X及びYのうち少なくとも一方
は置換若しくは非置換のアルキルチオ基、低級アルケニ
ルチオ基、置換若しくは非置換のアリールチオ基、置換
若しくは非置換のアラルキルチオ基、置換若しくは非置
換の複素環チオ基、又は低級アルコキシカルボニルチオ
基を示す]で表される化合物又はその塩を提供するもの
である。
【0005】上記発明の好ましい態様によれば、A及び
Bが一緒になってそれらが結合する炭素原子とともに上
記の式(a)で表わされる6員環構造を形成する上記化合
物又はその塩が提供される。この化合物は、下記の式(I
-I):
【化5】 [式中、X1及びY1はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、置換若しくは非置換の低級アルコキシ基、低級
アルケニルオキシ基、置換若しくは非置換のアリールオ
キシ基、置換若しくは非置換のアラルキルオキシ基、置
換若しくは非置換の複素環オキシ基、置換若しくは非置
換の複素環アルキルオキシ基、低級アルコキシカルボニ
ルオキシ基、アミノ基、置換若しくは非置換のモノ低級
アルキルアミノ基、置換若しくは非置換のジ低級アルキ
ルアミノ基、置換若しくは非置換のアラルキルアミノ
基、低級アルケニルアミノ基、置換若しくは非置換のア
リールアミノ基、置換若しくは非置換の複素環アミノ
基、複素環アルキルアミノ基、低級アルコキシカルボニ
ルアミノ基、置換若しくは非置換のアルキルチオ基、低
級アルケニルチオ基、置換若しくは非置換のアリールチ
オ基、置換若しくは非置換のアラルキルチオ基、置換若
しくは非置換の複素環チオ基、置換若しくは非置換の複
素環アルキルチオ基、低級アルコキシカルボニルチオ
基、−W1[(CH2)nO]m2(式中、W1は酸素原子又は
NHを示し、nは1から5の整数を示し、mは1から1
0の整数を示し、W2は水素原子又は低級アルキル基を
示す)で表される基、又は置換若しくは非置換の脂環式
複素環基を示し;Z1はアルキル基、ハロゲノアルキル
基、置換若しくは非置換のアリール基、置換若しくは非
置換のアリールオキシアルキル基、置換若しくは非置換
の複素環アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アロイル
オキシアルキル基、置換若しくは非置換のアリールアミ
ノカルボニル基を示し;R1及びR2はそれぞれ独立に低
級アルコキシ基を示すか、それらが一緒になって酸素原
子又は−OCH2CH2O−を示す。ただし、Z1がメチ
ル基又は置換若しくは非置換のアリール基を示し、かつ
1及びR2が一緒になって酸素原子を示す場合には、X
1及びY1のうち少なくとも一方は置換若しくは非置換の
アルキルチオ基、低級アルケニルチオ基、置換若しくは
非置換のアリールチオ基、置換若しくは非置換のアラル
キルチオ基、置換若しくは非置換の複素環チオ基、又は
低級アルコキシカルボニルチオ基を示す]で表される。
【0006】また、上記発明の別の好ましい態様によれ
ば、A及びBが一緒になってそれらが結合する炭素原子
とともに上記の式(b)で表わされる6員環構造を形成す
る上記化合物又はその塩が提供される。この化合物は下
記の式(I-II):
【化6】 [式中、X2及びY2は前記X1及びY1とそれぞれ同義で
あり、Z2は前記Z1と同義であり、R3及びR4はそれぞ
れ独立に水素原子又は低級アルカノイル基を示す]で表
される。
【0007】さらに別の観点からは、上記の式(I)で表
される化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びに
それらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選
ばれる物質を有効成分として含む医薬が提供される。こ
の医薬はヒトを含む哺乳類動物のための医薬として用い
ることができ、例えば抗腫瘍剤として非固形癌又は固形
癌などの悪性腫瘍の治療に有用である。この医薬は、好
ましくは上記の有効成分とともに1又は2以上の製剤用
添加物を含む医薬用組成物の形態で提供される。また、
上記の物質を含むファルネシルトランスフェラーゼ阻害
剤も本発明により提供される。
【0008】これらに加えて、上記医薬の製造のための
式(I)で表される化合物及び生理学的に許容されるその
塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からな
る群から選ばれる物質の使用;並びに、腫瘍の治療方法
であって、式(I)で表される化合物及び生理学的に許容
されるその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒
和物からなる群から選ばれる物質の治療有効量を患者に
投与する工程を含む方法が本発明により提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】本明細書において用いられる用語
の意味は以下のとおりである。アルキル基、又はアルキ
ル部分を含む置換基(例えばアリールオキシアルキル
基、ヒドロキシアルキル基、複素環アルキル基、複素環
アルキルアミノ基、複素環アルキルオキシ基、複素環ア
ルキルチオ基、アルキルチオ基、アロイルオキシアルキ
ル基、ハロゲノアルキル基など)におけるアルキル部分
は直鎖又は分枝鎖のいずれであってもよく、例えば、炭
素数1個から20個、好ましくは炭素数1個から12
個、さらに好ましくは炭素数1個から8個のアルキル基
又はアルキル部分を用いることができる。アルキル基と
して、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、
tert-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、
ウンデシル基、ドデシル基、ペンタデシル基などを挙げ
ることができ、アルキル部分を含む置換基では、これら
のアルキル基がアルキル部分として含まれていることが
好ましい。
【0010】低級アルキル基、又は低級アルキル部分を
含む置換基(例えば、低級アルコキシ基、低級アルコキ
シカルボニルオキシ基、低級アルコキシカルボニルアミ
ノ基、低級アルコキシカルボニルチオ基、モノ若しくは
ジ低級アルキルアミノ基など)における低級アルキル部
分については、例えば、前記に具体的に例示したアルキ
ル基のうち、炭素数1個から8個程度のものが好適であ
る。複数の低級アルキル部分を含む置換基(例えばジ低
級アルキルアミノ基など)では、複数のアルキル基は同
一でも異なっていてもよい。低級アルケニル部分を含む
置換基(例えば、低級アルケニルオキシ基、低級アルケ
ニルチオ基、及び低級アルケニルアミノ基など)におけ
る低級アルケニル部分としては、例えば、炭素数2個か
ら6個程度の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基を用いるこ
とができる。アルケニル基に含まれる二重結合の数は特
に限定されないが、好ましくは1個である。低級アルケ
ニル部分を構成する低級アルケニル基として、例えば、
ビニル基、アリル基、クロチル基、プレニル基、3-ブテ
ニル基、2-ペンテニル基、4-ペンテニル基、2-ヘキセニ
ル基、5-ヘキセニル基などを挙げることができる。
【0011】アリール基、又はアリール部分を含む置換
基(例えばアリールオキシ基、アリールオキシアルキル
基、アリールアミノ基、アリールチオ基、アロイルオキ
シアルキル基、アリールアミノカルボニル基など)にお
けるアリール部分としては、例えば、5員ないし14員
環の単環性、2環性、又は3環性アリール基などを用い
ることができる。より具体的には、アリール基として、
フェニル基、ナフチル基、インデニル基、ビフェニル
基、アントリル基などを用いることができ、アリール部
分を含む置換基においては、これらのアリール基がアリ
ール部分を構成していることが好ましい。アラルキルオ
キシ基、アラルキルアミノ基、及びアラルキルチオ基に
おけるアラルキル部分としては、例えば、炭素数7個か
ら15個程度のアラルキル基を用いることが好ましく、
より具体的には、アラルキル部分としてベンジル基、フ
ェネチル基、ベンズヒドリル基、ナフチルメチル基など
が好適である。
【0012】「ハロゲン原子」としては、特に言及しな
い場合にはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ
素原子のいずれであってもよく、複数のハロゲン原子を
含む場合にはそれらは同一でも異なっていてもよい。
「脂環式複素環基」としては、例えば、1個又は2個以
上のヘテロ原子(窒素原子、酸素原子、硫黄原子など)
を環構成原子として含む単環性、2環性、又は3環性、
好ましくは単環性の脂環式複素環基を用いることができ
る。2個以上のヘテロ原子を含む場合には、それらは同
一でも異なっていてもよい。より具体的には、脂環式複
素環基として、例えば、ピロリジニル基、ピペリジニル
基、ピペリジノ基、ピペラジニル基、モルホリノ基、チ
オモルホリノ基、ホモピペリジニル基、ホモピペラジニ
ル基、テトラヒドロピラニル基などを用いることができ
る。
【0013】複素環基を含む置換基(例えば、複素環ア
ルキル基、複素環アミノ基、複素環オキシ基、複素環ア
ルキルオキシ基、複素環アルキルアミノ基、複素環チオ
基、複素環アルキルチオ基など)における複素環基とし
ては、例えば、1個又は2個以上のヘテロ原子(窒素原
子、酸素原子、硫黄原子など)を環構成原子として含む
単環性、2環性、又は3環性の複素環基を用いることが
できる。複素環基は芳香族基であってもよいが、複素環
基に含まれる1または2以上の環が部分的又は完全に飽
和されていてもよい。複素環基としては、上記に具体的
に例示した脂環式複素環基のほか、例えば、フリル基、
イミダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、チ
アジアゾリル基、ピリジル基、ピリドニル基、インドリ
ル基、キノリル基、イソキノリル基、キノキサリニル
基、キナゾリニル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル
基、ベンズイミダゾリル基、オキサゾリル基などを挙げ
ることができる。
【0014】上記定義中の置換基の例についてさらに具
体的に説明すると、「低級アルコキシ基」としては、例
えば、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソ
プロポキシ基、n-ブトキシ基、sec-ブトキシ基、又はte
rt-ブトキシ基などを挙げることができる。「低級アル
ケニルオキシ基」としては、例えば、ビニルオキシ基、
アリルオキシ基、クロチルオキシ基、プレニルオキシ
基、3-ブテニルオキシ基、2-ペンテニルオキシ基、4-ペ
ンテニルオキシ基、2-ヘキセニルオキシ基、又は5-ヘキ
セニルオキシ基などを挙げることができる。「アリール
オキシ基」としては、例えば、フェノキシ基、ナフトキ
シ基、又はビフェニルオキシ基などを挙げることができ
る。「アラルキルオキシ基」としては、例えば、ベンジ
ルオキシ基、フェネチルオキシ基、ナフチルメチルオキ
シ基、ビフェニルメチルオキシ基などを挙げることがで
きる。
【0015】「複素環オキシ基」としては、上記に具体
的に例示した複素環基が結合したオキシ基を用いること
ができ、例えば、4-ピリジルオキシ基、2-ピリジルオキ
シ基、2-イミダゾリルオキシ基、1,2,4-トリアゾール-3
-イルオキシ基などを用いることができる。「複素環ア
ルキルオキシ基」としては、上記アルキル基に結合した
オキシ基からなるアルキルオキシ基のアルキル部分に上
記に具体的に例示した複素環基が1個又は2個以上、好
ましくは1個結合した基を用いることができる。例え
ば、4-ピリジルメチルオキシ基、2-ピリジルメチルオキ
シ基、2-(4-ピリジル)エチルオキシ基、2-イミダゾリル
メチルオキシ基などを用いることができる。「低級アル
コキシカルボニルオキシ基」としては、例えば、メトキ
シカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、
n-プロポキシカルボニルオキシ基などを挙げることがで
きる。
【0016】「モノ低級アルキルアミノ基」としては、
例えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n-プロピル
アミノ基、又はn-ブチルアミノ基などを挙げることがで
き、「ジ低級アルキルアミノ基」としては、例えば、ジ
メチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ−n-プロピルア
ミノ基、又はエチルメチルアミノ基などを挙げることが
できる。「アラルキルアミノ基」としては、例えば、ベ
ンジルアミノ基又はフェネチルアミノ基などを挙げるこ
とができ、「低級アルケニルアミノ基」としては、例え
ば、ビニルアミノ基、アリルアミノ基、クロチルアミノ
基、プレニルアミノ基、3-ブテニルアミノ基、2-ペンテ
ニルアミノ基、4-ペンテニルアミノ基、2-ヘキセニルア
ミノ基、又は5-ヘキセニルアミノ基などを挙げることが
できる。「アリールアミノ基」としては、例えば、フェ
ニルアミノ基、ナフチルアミノ基などを挙げることがで
きる。
【0017】「複素環アミノ基」としては、例えば、上
記に具体的に例示した複素環基が1個又は2個、好まし
くは1個結合したアミノ基を用いることができる。「複
素環アルキルアミノ基」としては、アルキルアミノ基の
アルキル部分に上記に具体的に例示した複素環基が1個
又は2個、好ましくは1個結合したものを用いることが
でき、例えば、 3-(1-イミダゾリル)-1-プロピルアミノ
基などを具体例として挙げることができる。「低級アル
コキシカルボニルアミノ基」としては、例えば、メトキ
シカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、
n-プロポキシカルボニルアミノ基などを挙げることがで
きる。
【0018】「アルキルチオ基」としては、例えば、メ
チルチオ基、エチルチオ基、又はn-プロピルチオ基な
ど、上記のアルキル基により置換されたメルカプト基を
挙げることができ、「アルケニルチオ基」としては、例
えば、ビニルチオ基、アリルチオ基、クロチルチオ基、
プレニルチオ基、3-ブテニルチオ基、2-ペンテニルチオ
基、4-ペンテニルチオ基、2-ヘキセニルチオ基、又は5-
ヘキセニルチオ基など、1個又は2個以上の二重結合を
有するアルケニル基により置換されたメルカプト基を用
いることができる。「アリールチオ基」としては、例え
ば、フェニルチオ基、ナフチルチオ基、ビフェニルチオ
基などを挙げることができ、「アラルキルチオ基」とし
ては、例えば、ベンジルチオ基、フェネチルチオ基など
を挙げることができる。
【0019】「複素環チオ基」としては、例えば、上記
に具体的に例示した複素環基が結合したチオール基を用
いることができ、例えば、4-ピリジルチオ基、2-ピリジ
ルチオ基、2-イミダゾリルチオ基、1,2,4-トリアゾリル
-3-イルチオ基などを用いることができる。「複素環ア
ルキルチオ基」としては、上記アルキルチオ基のアルキ
ル部分に上記に具体的に例示した複素環基が1個又は2
個、好ましくは1個結合したものを用いることができ、
例えば、 3-(1-イミダゾリル)-1-プロピルチオ基などを
具体例として挙げることができる。「低級アルコキシカ
ルボニルチオ基」としては、例えば、メトキシカルボニ
ルチオ基、エトキシカルボニルチオ基、n-プロポキシカ
ルボニルチオ基などを挙げることができる。
【0020】「ハロゲノアルキル基」としては、上記に
説明したアルキル基に1個又は2個以上のハロゲン原子
が結合したものを用いることができる。2個以上のハロ
ゲン原子が存在する場合には、それらは同一でも異なっ
ていてもよい。例えば、クロロメチル基、フルオロメチ
ル基、トリフルオロメチル基、2,2,2-トリフルオロエチ
ル基などを挙げることができる。「アリールオキシアル
キル基」としては、例えば、フェノキシメチル基、フェ
ノキシエチル基、ナフトキシメチル基などを挙げること
ができる。
【0021】「複素環アルキル基」としては、例えば、
上記に具体的に例示した複素環基が1個又は2個以上、
好ましくは1個結合したアルキル基を用いることができ
る。例えば、4-ピリジルメチル基、2-ピリジルメチル
基、2-(4-ピリジル)エチル基、2-イミダゾリルメチル基
などを挙げることができる。「ヒドロキシアルキル基」
に存在する水酸基の個数及び置換位置は特に限定されな
いが、水酸基の個数は好ましくは1個である。例えばヒ
ドロキシメチル基、1-ヒドロキシエチル基、2-ヒドロキ
シエチル基などを用いることができる。「アロイルオキ
シアルキル基」としては、例えば、ベンゾイルオキシメ
チル基、ナフトイルオキシメチル基などを挙げることが
でき、「アリールアミノカルボニル基」としては、例え
ば、フェニルアミノカルボニル基、ナフチルアミノカル
ボニル基などを挙げることができる。
【0022】−W1 [(CH2 n O]m 2 (式中、
1 は酸素原子又はNHを示し、nは1から5の整数を
示し、mは1から10の整数を示し、W2は水素原子又
は低級アルキル基を示す)で表される基としては、好ま
しくはnが2であり、mが1から5の整数である基を挙
げることができ、より具体的には、2-ヒドロキシエチル
アミノ基、2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチルアミノ基、
4-ヒドロキシ-1-ブチルアミノ基、3-ヒドロキシプロポ
キシ基、2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ基などを挙
げることができる。なお、各置換基についての上記具体
例は、単に例示の目的で説明したものであり、上記の置
換基はこれらの具体例に限定されることはない。
【0023】上記の式(I)、(I-I)、及び式(I-II)の定
義において、ある置換基について「置換若しくは非置
換」という場合には、その置換基がさらに1個ないし2
個以上、好ましくは1個ないし4個の官能基によって置
換されていてもよいことを意味する。その置換基が2個
以上の官能基を有する場合には、それらの官能基は同一
でも異なっていてもよい。このような官能基としては、
例えば、アルキル基、ハロアルキル基(クロロメチル
基、トリフルオロメチル基など)、ヒドロキシアルキル
基(ヒドロキシメチル基など)、アルコキシ基(n-ヘキ
シルオキシ基など)、低級アルケニル基(ビニル基、ア
リル基など)、低級アルキニル基(エチニル基など)、
水酸基、ハロゲン原子(塩素原子など)、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基(メトキシカルボニル基な
ど)、アルカノイル基、ハロアルカノイル基(トリフル
オロアセチル基など)、アリール基、アラルキル基、ア
リールオキシ基(フェノキシ基など)、アラルキルオキ
シ基(ベンジルオキシ基など)、アロイル基(ベンゾイ
ル基など)、複素環基(上記に具体例を示したものな
ど)、アミノ基、モノ若しくはジ低級アルキルアミノ
基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキ
ルスルフィニル基(メチルスルフィニル基など)、低級
アルキルスルホニル基(メタンスルホニル基など)、チ
オール基、又は低級アルキルチオ基などを挙げることが
できるが、これらに限定されることはない。また、これ
らの官能基がさらに別の1又は2以上の官能基を有して
いてもよい。このような例として、具体的には、クロロ
フェニル基、メチルカルバモイル基、クロロベンジル
基、アルコキシベンジル基などを挙げることができる。
【0024】例えば、置換低級アルコキシ基、置換モノ
若しくはジ低級アルキルアミノ基、置換アルキルチオ基
の置換基としては、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシ
ル基、カルバモイル基、メルカプト基、アミノ基、低級
アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、
低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級
アルコキシカルボニル基、モノ若しくはジ低級アルキル
アミノ基、ヒドロキシ低級アルキル基、トリアルキルシ
リル基などを挙げることができる。
【0025】より具体的には、「置換アルキルチオ基」
としては、例えば、2-ヒドロキシエチルチオ基などのヒ
ドロキシアルキルチオ基、エトキシカルボニルメチルチ
オ基若しくは2-(エトキシカルボニル)エチルチオ基など
のアルコキシカルボニルアルキルチオ基、2-クロロエチ
ルチオ基若しくは3-クロロ-1-プロピルチオ基などのハ
ロアルキルチオ基、 2-(N,N-ジメチルアミノ)エチルチ
オ基などの置換若しくは非置換アミノアルキルチオ基な
どを挙げることができる。「置換モノアルキルアミノ
基」としては、例えば、 2-(N,N-ジメチルアミノ)エチ
ルアミノ基などのモノ若しくはジ低級アルキルアミノ置
換アルキルアミノ基を挙げることができ、「置換アルコ
キシ基」としては、例えば2,2,2-トリフルオロエトキシ
基などのハロアルコキシ基を挙げることができる。
【0026】また、置換アリール基、置換アリールアミ
ノ基、置換アリールアミノカルボニル基、置換アリール
オキシ基、置換アリールオキシアルキル基、置換アリー
ルチオ基、置換アラルキルオキシ基、置換アラルキルア
ミノ基、置換アラルキルチオ基、置換複素環オキシ基、
置換複素環チオ基、置換複素環アミノ基、置換複素環ア
ルキル基、置換複素環アルキルオキシ基、置換複素環ア
ルキルチオ基、置換複素環アルキルアミノ基、又は置換
脂環式複素環基の置換基としては、水酸基、ハロゲン原
子、ニトロ基、アミノ基、モノ又はジ低級アルキルアミ
ノ基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシ基、低
級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、低級ア
ルコキシカルボニル基、低級アルカノイルアミノ基、低
級アルカノイルオキシアルキル基、アリールオキシ基、
アラルキルオキシ基などを挙げることができる。
【0027】より具体的には、「置換アリールアミノ
基」としては、例えば、p-ベンジルオキシフェニルアミ
ノ基などのアラルキルオキシ置換アリールアミノ基、
「置換アリールチオ基」としては、例えば、p-アミノフ
ェニルチオ基、m-アミノフェニルチオ基などのアミノ置
換アリールチオ基、p-ヒドロキシフェニルチオ基などの
ヒドロキシ置換アリールチオ基、p-メトキシフェニルチ
オ基などのアルコキシ置換アリールチオ基などを挙げる
ことができる。「置換脂環式複素環基」としては、例え
ば、4-メチルピペラジニル基などの低級アルキル置換脂
環式複素環基などを挙げることができる。「置換アリー
ルオキシアルキル基」としては、例えば、p-メトキシフ
ェノキシメチル基、p-n-ヘキシルオキシフェノキシメチ
ル基などの低級アルコキシ置換アリールオキシアルキル
基、p-メトキシカルボニルフェノキシメチル基などのア
ルコキシカルボニル置換アリールオキシアルキル基、p-
ベンジルオキシフェノキシメチル基などのアラルキルオ
キシ置換アリールオキシアルキル基などを挙げることが
できる。「置換アリールアミノカルボニル基」として
は、例えば、p-ベンジルオキシフェニルアミノカルボニ
ル基などのアラルキルオキシ置換アリールアミノカルボ
ニル基などを挙げることができる。
【0028】式(I)で表される本発明の化合物の好適な
例として、A及びBが一緒になってそれらが結合する炭
素原子とともに上記の式(a)で表わされる6員環構造を
形成する場合には、X及びYがそれぞれ独立に水素原
子、ハロゲン原子、置換若しくは非置換の低級アルコキ
シ基、置換若しくは非置換のモノ低級アルキルアミノ
基、置換若しくは非置換のアリールアミノ基、複素環ア
ルキルアミノ基、置換若しくは非置換のアルキルチオ
基、置換若しくは非置換のアリールチオ基、置換若しく
は非置換のアラルキルチオ基、置換若しくは非置換の複
素環チオ基、−W1 [(CH2)nnO]mm2 (式中、W1
は酸素原子又はNHを示し、nnは1から3の整数であ
り、mmは1から4の整数を示し、W2 は水素原子又は
低級アルキル基を示す)で表される基、又は置換若しく
は非置換の脂環式複素環基である化合物を挙げることが
でき、R1及びR2が低級アルコキシ基を示す場合には、
それらは同一の低級アルコキシ基であることが好まし
い。A及びBが一緒になってそれらが結合する炭素原子
とともに上記の式(b)で表わされる6員環構造を形成す
る場合にも、X及びYとしてそれぞれ上記の基が好適で
ある。。
【0029】式(I)に包含される本発明の化合物のう
ち、式(I-I)で表される化合物の好ましい例を示すが、
本発明の化合物はこれらに限定されることはない。な
お、以下の表における化合物番号は実施例中の化合物番
号に対応している。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】
【表7】
【0037】また、式(I)に包含される本発明の化合物
のうち、式(I-II)で表される化合物の好ましい例を示す
が、本発明の化合物はこれらに限定されることはない。
また、これらのほか、式(I-I)で表される化合物の好ま
しい例に対応する置換基を有する式(I-II)の化合物も好
ましい化合物である。
【表8】
【0038】式(I)で表される化合物は、置換基の種類
に応じて、例えば、有機または無機酸の酸付加塩、金属
塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩などの塩基付加
塩、又はアミノ酸付加塩などの形態の塩として存在して
いてもよい。酸付加塩としては、例えば、塩酸塩、臭化
水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩;又はギ酸
塩、酢酸塩、安息香酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、
コハク酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、しゅう酸塩、メタ
ンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、アスパラギ
ン酸塩、グルタミン酸塩などの有機酸塩を挙げることが
できる。金属塩としては、例えば、リチウム塩、ナトリ
ウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム
塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アルミニウ
ム塩、亜鉛塩等を挙げることができ、アンモニウム塩と
しては、例えば、アンモニウム、テトラメチルアンモニ
ウムなどを挙げることができ、有機アミン付加塩として
は、例えば、モルホリン、ピペリジン等の付加塩を挙げ
ることができる。アミノ酸付加塩としては、例えば、グ
リシン、フェニルアラニン、リジン等の付加塩を挙げる
ことができる。
【0039】式(I)で表される化合物は、置換基の種類
に応じて1個又は2個以上の不斉炭素を有する場合があ
り、光学異性体又はジアステレオ異性体などの立体異性
体が存在する場合がある。また、式(I)で表される化合
物が1個又は2個以上の二重結合を含む置換基を有する
場合には、二重結合に基づく複数の幾何異性体が存在す
る。純粋な形態の上記異性体若しくは上記異性体の任意
の混合物、又はラセミ体などはいずれも本発明の範囲に
包含される。さらに、式(I)で表される遊離形態の化合
物又はそれらの塩は、水和物又は溶媒和物として存在す
る場合があるが、これらの付加物も本発明の範囲に包含
される。溶媒和物を形成する溶媒の種類は特に限定され
ないが、例えば、エタノール、アセトン、テトラヒドロ
フランなどを用いることができる。
【0040】式(I)で表される化合物の製造方法は特に
限定されないが、例えば、次の反応工程により製造する
ことができる。以下に示す製造法において、原料として
用いられる化合物又は生成物の1又は2以上の官能基が
反応条件で変化するか、又は工程を実施するために不適
切な場合には、有機合成化学で常用される保護基の導入
及び脱離[例えば、プロテクティブ・グループス・イン
・オーガニック・シンセシス(Protective Groups in Or
ganic Synthesis)、グリーン(T.W.Greene)著、ジョン・
ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド(Joh
n Wiley & Sons,Inc.) (1981年)参照]を行うこ
とにより、目的化合物を得ることができる。また、必要
に応じて置換基導入などの反応工程の順序を適宜変更す
ることもできる。
【0041】<製造法1>化合物(I-I)は、例えば、化
合物(III)から以下の方法に従って製造することができ
る。
【化7】 (スキーム中、X1、Y1、R1、R2、及びZ1は前記と
同義である)
【0042】化合物(I-I)は、既知あるいは既存の方法
[例えば、Tetrahedron, 52, 2937-2944 (1996)]により
容易に製造できる化合物(III)を、1〜20当量のジア
セトキシヨードベンゼン、ビス(トリフルオロアセトキ
シ)ヨードベンゼン、又は硝酸セリウムアンモニウム等
の酸化剤で処理することにより得ることができる(工程
1)。この際、含水アセトニトリルなどの含水溶媒を用
いるとR1 及びR2 が一緒になって酸素原子を表す化合
物(I-I)が得られ、低級アルコール中あるいは低級アル
コールとアセトニトリル等との混合溶媒を用いるとR1
及びR2 が低級アルコキシ基である化合物(I-I)が得ら
れる。また、アルコールとしてエチレングリコールを用
いる場合には、R1 及びR2 が一緒になって−OCH2
CH2O−を表す化合物が得られる。反応温度は−30
〜100℃が好ましく、反応時間は通常5分〜5時間で
ある。
【0043】<製造法2>式(I-I)の化合物においてX1
及びY1の少なくとも一方、又は式(I-II)の化合物にお
いてX2及びY2の少なくとも一方が、ハロゲン原子、置
換若しくは非置換のモノ若しくはジ低級アルキルアミノ
基、置換若しくは非置換のアラルキルアミノ基、低級ア
ルケニルアミノ基、置換若しくは非置換のアリールアミ
ノ基、置換若しくは非置換の複素環アミノ基、置換若し
くは非置換の複素環アルキルアミノ基、低級アルコキシ
カルボニルアミノ基、置換若しくは非置換のアルキルチ
オ基、低級アルケニルチオ基、置換若しくは非置換のア
リールチオ基、置換若しくは非置換のアラルキルチオ
基、置換若しくは非置換の複素環チオ基、置換若しくは
非置換の複素環アルキルチオ基、低級アルコキシカルボ
ニルチオ基、又は置換若しくは非置換の脂環式複素環基
である化合物(Ib)、(Ic)、(Id)、(IIa)、(IIb)、及び(I
Ic)は、式(I-I)の化合物においてX1及びY1が水素であ
る化合物(Ia)から、以下の工程に従って製造することが
できる。
【0044】
【化8】 (式中、Z、Z1及びZ2は前記と同義であり、Xaはハ
ロゲン原子、置換若しくは非置換のモノ若しくはジ低級
アルキルアミノ基、置換若しくは非置換のアラルキルア
ミノ基、低級アルケニルアミノ基、置換若しくは非置換
のアリールアミノ基、置換若しくは非置換の複素環アミ
ノ基、置換若しくは非置換の複素環アルキルアミノ基、
低級アルコキシカルボニルアミノ基、置換若しくは非置
換のアルキルチオ基、低級アルケニルチオ基、置換若し
くは非置換のアリールチオ基、置換若しくは非置換のア
ラルキルチオ基、置換若しくは非置換の複素環チオ基、
置換若しくは非置換の複素環アルキルチオ基、低級アル
コキシカルボニルチオ基、又は置換若しくは非置換の脂
環式複素環基を示す)
【0045】式(I-I)の化合物においてX1及びY1が水
素である化合物(Ia)は、既知の方法又は後述する方法な
どにより製造できる化合物(IIIa)から、含水アセトニト
リルなどの含水溶媒中で工程1に示した方法を行うこと
によって製造できる。続いて、アセトニトリル、テトラ
ヒドロフラン、エーテル、ジオキサン、ジメチルホルム
アミド、クロロホルム、ジクロロメタン等の不活性溶媒
中で、化合物(Ia)を1〜10当量のXa−Hで表される
チオール化合物、又は1級若しくは2級アミン化合物と
反応させることにより、化合物(IIa)又は化合物(IIb)を
経て、化合物(Ib)及び(Ic)を製造することができる(工
程2)。本工程においては、化合物(Ib)又は(Ic)がさら
にXa−Hと反応して、X1及びY1がいずれもXaである
化合物(Id)、あるいはX2及びY2がいずれもXaである
化合物(IIc)が生成する場合がある。化合物(Ib)、(I
c)、(Id)、(IIa)、(IIb)、及び(IIc)の生成比は、化合
物(Ia)の置換基Z1の種類、アミン化合物又はチオール
化合物の種類、及び反応温度や反応時間などの条件に応
じて変化するが、適宜の条件を選択することによって所
望の生成比で目的物を製造することが可能である。
【0046】また、付加反応終了後、反応系中に1〜1
0当量の硝酸セリウムアンモニウム、ニトロソジスルホ
ン酸カリウム等の酸化剤を添加することによって、化合
物(IIa)、(IIb)、又は(IIc)からそれぞれ対応するキノ
ン体である化合物(Ib)、(Ic)、あるいは(Id)への酸化反
応を促進することができる。Xaがハロゲン原子である
場合には、化合物(Ia)と1〜5当量のH−Xaで表され
るハロゲン化水素(例えば、塩化水素、臭化水素など)
をクロロホルムなどの不活性溶媒中に加えることによっ
て化合物(IIa)及び化合物(IIb)が得られる。生成する化
合物(IIa)、(IIb)の生成比は化合物(Ia)のZ1の種類、
ハロゲン化水素の種類、反応温度、反応時間などの条件
に応じて変化するが、適宜の条件を選択することによっ
て所望の生成比で目的物を製造することが可能である。
なお、化合物(IIa)、(IIb)は、使用したハロゲン化水素
の酸付加塩として得られることもある。反応温度は−2
0〜150℃が好ましく、反応時間は通常10分〜40
時間である。
【0047】上記製造法において出発原料として用いら
れる化合物(IIIa)は、例えば以下の方法により製造でき
る。化合物(IIIa)のうち、例えばZが置換若しくは非置
換のアリールオキシメチル基である化合物(IIIa-2)は、
Zがブロモメチル基である化合物(IIIa-1)から、例えば
以下の方法で合成することができる。
【化9】 (式中、Qは置換若しくは非置換のアリール基を示す)
【0048】化合物(IIIa-2)は、化合物(IIIa-1)のフェ
ノール性水酸基をメトキシメチル基などの保護基で保護
した後、置換若しくは非置換のフェノール誘導体と反応
させ、さらに保護基を除去することにより製造できる。
例えば、化合物(IIIa-1)の水酸基をメトキシメチル基で
保護する場合には、化合物(IIIa-1)と臭化メトキシメチ
ル等をジイソプロピルエチルアミン等の塩基存在下で反
応させることによって化合物(IV)を製造できる(工程3
−1)。反応に用いる保護試薬の量は1〜20当量、塩
基の量は1〜20当量、反応温度は−30〜100℃程
度であることが好ましく、反応時間は通常10分〜10
時間である。また、臭化メトキシメチルを他の適当なア
ルコールの保護試薬で代用することも可能である。保護
基としては、一般にアルコールの保護基として用いられ
るものであればいかなるものを用いてもよく、その導入
及び脱離は上掲書(プロテクティブ・グループス・イン
・オーガニック・シンセシス)などを参考にして、一般
的な方法に従って行うことが可能である。
【0049】上記で得られる化合物(IV)を、例えばジメ
チルホルムアミド等の不活性溶媒中で、炭酸カリウム、
炭酸水素ナトリウム等の塩基存在下にQ-OH(式中Q
は前記と同義である)で表されるフェノール誘導体と反
応させることによって化合物(V)が得られる(工程3−
2)。この工程では、反応系内にヨウ化カリウム、ヨウ
化ナトリウム等の触媒を添加することによって反応を促
進することも可能である。フェノール誘導体の量は1〜
50当量、触媒の量は0.01〜1当量、塩基の量は1〜5
0当量、反応温度は−30〜150℃が好ましく、反応
時間は通常10分〜60時間である。
【0050】化合物(IIIa-2)は、化合物(V)からアルコ
ールの保護基であるメトキシメチル基を脱離させること
によって得られる(工程3−3)。脱離方法はアルコー
ルの保護基としてのメトキシメチル基を脱離する方法と
して利用可能な方法であれば特に限定されないが、例え
ば、含水アセトニトリルなどの含水溶媒中でp−トルエ
ンスルホン酸などの酸と加熱することによって行うこと
ができる。酸の添加量は1〜50当量、反応温度は50
〜150℃が好ましく、反応時間は5分〜5時間であ
る。なお、工程3−1においてメトキシメチル基以外の
アルコール保護基を導入した場合には、使用したアルコ
ール保護基の種類に応じて適宜の脱離方法を採用するこ
とが可能である(上掲書:プロテクティブ・グループス
・イン・オーガニック・シンセシスなどを参照)。
【0051】化合物(IIIa)のうち、Zがアルキル基又は
置換若しくは非置換のアリール基である化合物(IIIa-3)
は、例えば以下の方法で合成することができる。
【化10】 (式中Za はアルキル基、又は置換若しくは非置換のア
リール基を示す)
【0052】化合物(IIIa-3)は、無水テトラヒドロフラ
ン(THF)等の無水溶媒中で市販の化合物(VI)に対し
てアルキルマグネシウムブロマイド、又はアリールマグ
ネシウムブロマイド等(Za−MgBr)のグリニャー
ル試薬を作用させることによって得られる(工程4)。
この工程においては、グリニャール試薬のかわりにアル
キルリチウム、アリールリチウム(Za−Li)などの
有機金属化合物を用いることもできる。反応温度は−9
0〜100℃が好ましく、反応時間は5分〜5時間であ
る。
【0053】化合物(IIIa)のうち、Zが置換若しくは非
置換のアリールアミノカルボニルである化合物(IIIa-5)
は以下の工程により製造できる。
【化11】 (式中、Zbは置換若しくは非置換のアリール基を表
す)
【0054】化合物(IIIa-5)は、ジクロロメタン、クロ
ロホルム等の溶媒中で、既知の化合物(IIIa-4)に対して
1 〜5当量のZb−NH2 を1 〜5当量の縮合剤存在下
で反応させることによって製造できる。縮合剤はカルボ
ン酸とアミンとの縮合に利用可能なものであれば特に限
定されないが、例えばジシクロヘキシルカルボジイミ
ド、塩酸・1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカル
ボジイミドなどを用いることが好ましい。反応温度は−
30〜100℃が好ましく、反応時間は5分〜24時間
である。
【0055】<製造法3>化合物(I-I)のうち、X又は
Y部位に官能基を有する化合物(If)は、化合物(Ie)か
ら、次の工程によっても製造することができる。
【化12】 (式中、Z1は前記と同義であり、X1a及びX1bは前記
1と同義であり、Y1a及びY1bは前記Y1と同義であ
る。ただし、X1aとX1bとが同一である場合には、同時
にY1aとY1bとが同一であることはなく、Y1aとY1b
が同一である場合には、同時にX1aとX1bとが同一であ
ることはない)
【0056】化合物(If)は、アセトニトリル、テトラヒ
ドロフラン、エーテル、ジオキサン、ジメチルホルムア
ミド、クロロホルム、ジクロロメタン等の不活性溶媒中
で、化合物(Ie)に対して1〜10当量の対応するアルコ
ール化合物、アミン化合物、又はチオール化合物を付加
又は置換させることによって製造できる。アルコール化
合物との反応の場合には、アルコール化合物自体を溶媒
として用いてもよく、1〜10当量の炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、ピリジン、トリ
エチルアミン等の塩基を加えることによって反応を促進
することができる。また、付加反応の場合には、付加反
応の終了後に、反応系中に1〜10当量の硝酸セリウム
アンモニウム、ニトロソジスルホン酸カリウム等の酸化
剤を添加することによってキノン体への酸化反応を促進
することができる。
【0057】付加又は置換の位置及び数は、化合物(Ie)
及び付加又は置換するアルコール化合物、アミン化合
物、又はチオール化合物の種類、反応温度、反応時間、
及び塩基の種類などの条件に応じて変化するが、これら
の条件を適宜選択することにより所望の目的物を製造す
ることが可能である。反応温度は−20〜150℃が好
ましく、反応は通常10分〜40時間で終了する。化合
物(Ie)においてX1a又はY 1aが低級アルコキシ基、ハロ
ゲン原子、低級アルキルチオ基である場合には、その位
置での置換反応によって化合物(If)を合成することがで
きる。
【0058】<製造法4>R3及びR4が水素である化合
物(IId)は、R1及びR2が一体となって酸素原子を表す
化合物(Ig)から以下の工程に従って製造することができ
る。
【化13】 (式中X1、X2、Y1、Y2、及びZ2は前記と同義であ
る)
【0059】化合物(IId)は、メタノール、アセトニト
リル等の不活性な溶媒中で化合物(Ig)をNa224
の還元剤で処理することによって製造できる。反応に用
いられる還元剤は化合物(Ig)に対して通常1〜10当量
程度用いればよく、反応温度は−20〜150℃が好ま
しい。反応時間は通常10分〜40時間である。
【0060】<製造法5>化合物(I-II)のうちR3及び
4が低級アルカノイルである化合物(IIe)はR3及びR4
が水素である化合物(IId)から以下の工程に従って製造
できる。
【化14】 (式中、X2、Y2、及びZ2は前記と同義であり、R3a
及びR4aは低級アルカノイル基を表す)
【0061】(工程8)化合物(IIe)は、ジクロロメタ
ン、クロロホルム等の反応に不活性な溶媒中で、1〜5
0当量のピリジン、トリエチルアミン等の塩基存在下に
化合物(IId)と1〜10当量の塩化低級アルカノイル又
は低級アルカノイル酸無水物とを反応させることにより
製造できる。反応温度は−20〜150℃が好ましく、
反応時間は通常10分〜40時間である。
【0062】上記製造法における生成物の単離、精製
は、通常の有機合成で用いられる方法、例えば濾過、抽
出、洗浄、乾燥、濃縮、結晶化、各種クロマトグラフィ
ー等を適宜組み合わせて行うことができる。また、上記
工程における製造中間体は、特に精製することなく次の
反応に供することも可能である。式(I)で表される化合
物の塩を製造する場合には、上記製造法においてそれぞ
れの化合物の塩が得られる場合はそのまま精製すればよ
いが、遊離形態の化合物が得られる場合には、遊離形態
の化合物を適当な溶媒に溶解又は懸濁した後、適宜の酸
又は塩基を加えて塩を形成させ、必要に応じて精製を行
えばよい。
【0063】上記式(I)で表される化合物はファルネシ
ルトランスフェラーゼに対する阻害作用を有しており、
医薬、好ましくは抗腫瘍剤の有効成分として有用であ
る。本発明の医薬の好ましい態様のひとつは、式(I-I)
で表される化合物及び生理学的に許容されるその塩、並
びにそれらの水和物及び溶媒和物からなる群から選ばれ
る物質を有効成分として含んでおり、別の好ましい態様
の医薬は、式(I-II)で表される化合物及び生理学的に許
容されるその塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物か
らなる群から選ばれる物質を有効成分として含んでい
る。本発明の医薬は、抗腫瘍剤として、例えば、白血
病、悪性リンパ腫、骨髄腫などの非固形癌、あるいは胃
癌、食道癌、大腸癌、直腸癌、膵臓癌、肝臓癌、腎臓
癌、膀胱癌、肺癌、子宮癌、卵巣癌、乳癌、前立腺癌、
皮膚癌、脳腫瘍などの固形癌の治療に用いることができ
る。
【0064】本発明の医薬としては、有効成分である上
記物質をそのまま投与してもよいが、一般的には、有効
成分である上記の物質と1又は2以上の製剤用添加物と
を含む医薬組成物の形態で投与することが望ましい。こ
のような医薬組成物は、それ自体製剤学の分野で周知又
は慣用の方法に従って製造することが可能である。ま
た、医薬組成物の形態の本発明の医薬には、他の医薬の
有効成分が1又は2以上含まれていてもよい。なお、本
発明の医薬は、ヒトを含む哺乳類動物に適用可能であ
る。
【0065】本発明の医薬の投与経路は特に限定され
ず、経口又は非経口投与のいずれかから治療及び/又は
予防のために最も効果的な投与経路を適宜選択すること
ができる。非経口投与としては、気道内、直腸内、皮
下、筋肉内、及び静脈内などの投与経路を挙げることが
できる。経口投与に適する製剤の例としては、例えば、
錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、シロップ剤、溶液剤、カ
プセル剤、又は懸濁剤などを挙げることができ、非経口
投与に適する製剤の例としては、例えば、注射剤、点滴
剤、吸入剤、噴霧剤、坐剤、経皮吸収剤、経粘膜吸収剤
などを挙げることができる。
【0066】経口投与に適する液体製剤の製造には、例
えば、水、蔗糖、ソルビット、果糖などの糖類;ポリエ
チレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコ
ール類;ごま油、オリーブ油、大豆油などの油類;p−
ヒドロキシ安息香酸エステル類などの防腐剤などの製剤
用添加物を用いることができる。また、カプセル剤、錠
剤、散剤、又は顆粒剤などの固形製剤の製造には、例え
ば、乳糖、ブドウ糖、蔗糖、マンニットなどの賦形剤;
澱粉、アルギン酸ソーダなどの崩壊剤;ステアリン酸マ
グネシウム、タルクなどの滑沢剤;ポリビニールアルコ
ール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチンなどの
結合剤;脂肪酸エステルなどの界面活性剤;グリセリン
などの可塑剤を用いることができる。
【0067】非経口投与に適する製剤のうち注射剤や点
滴剤などの血管内投与用製剤は、好ましくはヒト血液と
等張の水性媒体を用いて調製することができる。例え
ば、注射剤は、塩溶液、ブドウ糖溶液、又は塩水とブド
ウ糖溶液の混合物から選ばれる水性媒体を用い、常法に
従って適当な助剤とともに溶液、懸濁液、又は分散液と
して調製することができる。腸内投与のための坐剤は、
例えばカカオ脂、水素化脂肪又は水素化カルボン酸など
の担体を用いて調製することができる。噴霧剤は、ヒト
の口腔及び気道粘膜を刺激せず、かつ有効成分である上
記の物質を微細な粒子として分散させて吸収を促進する
ことのできる担体を用いて調製することができる。この
ような担体として、例えば、乳糖又はグリセリンなどを
用いることができる。有効成分である上記物質及び用い
る担体の性質により、エアロゾルやドライパウダーなど
の形態の製剤として調製することができる。非経口用の
製剤の製造には、例えば、希釈剤、香料、防腐剤、賦形
剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、界面活性剤、可塑剤など
から選択される1又は2以上の製剤用添加物を用いるこ
とができる。なお、本発明の医薬の形態及びその製造方
法は、上記に具体的に説明したものに限定されることは
ない。
【0068】本発明の医薬の投与量及び投与頻度は特に
限定されず、有効成分である上記物質の種類、治療すべ
き病態の種類、投与経路、患者の年齢及び体重、症状、
及び疾患の重篤度などの種々の条件に応じて適宜選択す
ることが可能である。例えば、成人一日あたり0.01〜20
0 mg/kg 程度を一日一回又は数日から数週間に一回の割
合で投与することができるが、投与量及び投与頻度はこ
の特定の例に限定されることはない。また、本発明の医
薬は他の抗腫瘍剤と組み合わせて用いることができ、一
般的には、作用機序の異なる数種類の抗腫瘍剤と組み合
わせて用いることが好ましい。
【0069】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定され
ることはない。なお、以下の参考例および実施例におい
て、通常の後処理とは下記の反応後処理を表す。各工程
の反応終了後、必要に応じて反応液に水、酸、緩衝液等
を加え、酢酸エチル、クロロホルム、エーテル等の非水
溶性溶媒で抽出する。抽出液は水、食塩水等で洗浄後、
無水硫酸ナトリウム等で乾燥し、溶媒留去する。本発明
の化合物の製造用中間体(参考例)として、以下の化合
物aから化合物nを製造した。
【表9】
【0070】参考例1:化合物a 2-メチル-8-ヒドロキシキノリン (11 g, 69 mmol)をジ
クロロメタン (200 ml)に溶解し、m-クロロ過安息香酸
(17 g, 70%, 69 mmol)を0℃で10分間かけて加え、
さらに2時間攪拌した。反応混合物を重曹水に加えジク
ロロメタンで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥
後濃縮し、2-メチル-8-ヒドロキシキノリン-N- オキシ
ド (12.5 g) を得た。上記で得られた2-メチル-8-ヒド
ロキシキノリン-N-オキシド (12.5 g) を無水酢酸 (150
ml) に溶解し100 ℃で2 時間加熱攪拌した。溶媒を減
圧下留去し、2-アセトキシメチル-8-アセトキシキノリ
ン (18 g) を定量的に得た。1 H NMR (100 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.16 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 7.80-7.36 (m,4H), 5.36 (s, 2H), 2.46 (s,
3H), 2.17 (s, 3H)
【0071】上記で得られた2-アセトキシメチル-8-ア
セトキシキノリン (1.53 g, 5.91 mmol)を臭化水素酸
(40 ml)に溶解し、加熱還流で74時間攪拌した。通常の
後処理後、濃縮により2-ブロモメチル-8-ヒドロキシキ
ノリン (1.23 g, 88.6%)を得た。1 H NMR (100 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.17 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 7.63-7.12 (m,4H) FABMS m/z 240, 238 (M+H)+ 上記で得られた2-ブロモメチル-8-ヒドロキシキノリン
(2.29 g, 9.62 mmol)を塩化メチレン (80 ml)に溶解
し、ジイソプロピルエチルアミン (8.4 ml, 48.2mmol,
5.0 eq)を加え、次いでブロモメチルメチルエーテル
(4.4 ml, 48.5 mmol,5.0 eq)を加え、0 ℃で1 時間撹拌
した。通常の後処理後、濃縮により、化合物a (2.18
g, 80.3%)を得た。 FABMS m/z 282 (M)+
【0072】参考例2:化合物b 参考例1で得られた化合物a (30.4 mg, 0.108 mmol)を
ジメチルホルムアミド(1.5 ml)に溶解しヒドロキノンモ
ノベンジルエーテル (48.2 mg, 0.241 mmol,2.2eq)、炭
酸カリウム (30.0 mg, 0.22 mmol, 2.0 eq) 、次いでヨ
ウ化カリウム (7.5 mg, 0.045 mmol, 0.4 eq) を加え、
室温で2 日間撹拌した。通常の後処理後、薄層クロマト
グラフィー (クロロホルムのみ)で精製し、化合物b (1
6.6mg, 38.4%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.16 (d, J = 8.4
Hz, 1H), 7.72 (d, J =8.4 Hz, 1H), 7.49-7.28 (m, 8
H), 6.95-6.75 (m, 4H), 6.81-6.80 (m, 4H), 5.51 (s,
2H), 5.39 (s, 2H), 5.00 (s, 2H), 3.59 (s, 3H) FABMS m/z 402 (M+H)+
【0073】参考例3:化合物c 参考例2で得られた化合物b (5.4 mg, 0.013 mmol) を
アセトニトリル (1.5 ml) に溶解しp-トルエンスルホン
酸1水和物 (4.3 mg, 0.023 mmol, 1.7 eq) を加え、加
熱還流で1 時間攪拌した。通常の後処理後、濃縮によ
り、化合物c (4.5mg, 93.6%)を得た。 FABMS m/z 358 (M+H)+
【0074】参考例4:化合物d 8-ヒドロキシキノリン-N-オキシド (63.6 mg, 0.395 mm
ol)をテトラヒドロフラン (2 ml) に溶解し、エチルマ
グネシウムブロマイド (1.5 ml, 11.5 mmol, 30eq) を
加え、0 ℃で30分間攪拌した。通常の後処理後、濃縮乾
燥し、化合物d(46.8 mg, 68.5%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.05 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 7.40-7.27 (m,3H), 7.14 (d, J = 8.3 Hz, 1
H), 3.01 (q, J = 7.6 Hz, 2H), 1.41 (t, J = 7.6 Hz,
3H) FABMS m/z 174 (M+H)+
【0075】参考例5:化合物e 参考例2と同様の方法を用いて、参考例1で得られた化
合物a(298 mg, 1.06 mmol) と、フェノール (383 ml,
4.36 mmol, 4.1 eq)により、化合物e (106.1 mg, 34.0
%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.16 (d, J = 8.5
Hz, 1H), 7.72 (d, J =8.5 Hz, 1H), 7.49-7.44 (m, 3
H), 7.32-6.94 (m, 5H), 5.35 (s, 2H), 5.45 (s, 2H),
3.60 (s, 3H) FABMS m/z 296 (M+H)+
【0076】参考例6:化合物f 参考例3と同様の方法を用いて、参考例5で得られた化
合物e (106 mg, 0.359mmol) とp-トルエンスルホン酸
1水和物 (70.3 mg, 0.370 mmol, 1.0 eq)により、化合
物f (89.8 mg)を得た。 FABMS m/z 252 (M+H)+
【0077】参考例7:化合物g 参考例2と同様の方法を用いて、参考例1で得られた化
合物a (298 mg, 1.06mmol)と、p-メトキシフェノール
(174.4 ml, 1.40 mmol, 2.0 eq)により、化合物g (63.
5 mg, 28.0%) を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.15 (d, J = 8.6
Hz, 1H), 7.72 (d, J =8.6 Hz, 1H), 7.48-7.41 (m, 3
H), 6.97-6.81 (m, 4H), 5.53 (s, 2H), 5.40 (s, 2H),
3.75 (s, 3H), 3.60 (s, 3H) FABMS m/z 326 (M+H)+
【0078】参考例8:化合物h 参考例3と同様の方法を用いて、参考例7で得られた化
合物g (63.5 mg, 0.195mmol)とp-トルエンスルホン酸
1水和物 (42.2 mg, 0.222 mmol, 1.1 eq)により、化合
物h (25.6 mg)を得た。1 H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm ; 9.07 (d, J = 8.8
Hz, 1H), 8.18 (d, J =8.8 Hz, 1H), 7.80-7.68 (m, 3
H), 7.07-7.03 (m, 2H), 6.92-6.88 (m, 2H), 5.62 (s,
2H), 3.75 (s, 3H) FABMS m/z 282 (M+H)+
【0079】参考例9:化合物i 参考例2と同様の方法を用いて、参考例1で得られた化
合物a (254 mg, 0.901mmol) と、2-ヒドロキシピリジ
ン (171.4 mg, 1.80 mmol, 2.0 eq)により、化合物i
(117.8 mg, 44.2%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.07 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 7.51-7.48 (m,1H), 7.44-7.39 (m, 4H), 7.33
-7.29 (m, 1H), 6.62-6.60 (m, 1H), 5.49 (s, 2H), 5.
46 (s, 2H), 3.56 (s, 3H) FABMS m/z 297 (M+H)+
【0080】参考例10:化合物j 参考例3と同様の方法を用いて、参考例9で得られた化
合物i (29.8 mg, 0.101mmol)とp-トルエンスルホン酸
1水和物 (20.4 mg,0.101 mmol, 1.0 eq) により、化合
物j (22.3 mg, 87.9%)を得た。 FABMS m/z 253 (M+H)+
【0081】参考例11:化合物k 参考例4と同様の方法を用いて、8-ヒドロキシキノリン
-N- オキシド (300.3 mg, 1.87 mmol)と、p-クロロフェ
ニルマグネシウムブロマイド (9.0 ml, 9.0 mmol, 4.8
eq) により、化合物k (165.3 mg, 34.7%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.26 (br s, 1H),
8.22 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.11-8.08 (m, 2H), 7.87
(d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.52-7.19 (m, 5H) FABMS m/z 256 (M+H)+
【0082】参考例12:化合物l 参考例2と同様の方法を用いて、参考例1で得られた化
合物a (230.6 mg, 0.818 mmol) と、2-ナフトール (23
8.0 mg, 1.65 mmol, 2.0 eq)により、化合物l(87.6 mg,
31.1%) を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.18 (d, J = 8.6
Hz, 1H), 7.79-7.75 (m,3H), 7.69-7.65 (m, 1H), 7.49
-7.28 (m, 7H), 5.58 (s, 2H), 5.56 (s, 2H), 3.62
(s, 3H) FABMS m/z 346 (M+H)+
【0083】参考例13:化合物m 参考例2と同様の方法を用いて、参考例1で得られた化
合物a (244.6 mg, 0.867 mmol) と、4-ヒドロキシ安息
香酸メチル (270.5 mg, 1.78 mmol, 2.1 eq)により、化
合物m (95.7 mg, 30.9%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.18 (d, J = 8.6
Hz, 1H), 8.02-7.97 (m,2H), 7.68 (d, J = 8.6 Hz, 1
H), 7.48-7.46 (m, 3H), 7.03-7.02 (m, 2H), 5.54 (s,
2H), 5.50 (s, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.61 (s, 3H) FABMS m/z 354 (M+H)+
【0084】参考例14:化合物n 2-カルボキシ-8-ヒドロキシキノリン (70 mg, 0.37 mmo
l) をジメチルホルムアミド (8.0 ml) に溶解し、4-ジ
メチルアミノピリジン (150 mg, 1.2 mmol, 3.0eq) と
1- エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル) カルボジイ
ミド塩酸塩 (142mg, 0.74 mmol, 2.0 eq)を加え、次い
で4-ベンジルオキシアニリン塩酸塩 (174mg, 0.74 mmo
l, 2.0 eq)を加え室温で4時間攪拌した。通常の後処理
後、シリカゲルクロマトグラフィー (クロロホルム/メ
タノール = 97/3)で精製し化合物n(96 mg, 71%)を得
た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 9.67 (s, 1H), 8.4
3 (d, J = 8.3 Hz, 1H),8.36 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.
85 (br s, 1H), 7.72-7.66 (m, 2H), 7.60-7.27(m, 8
H), 7.01-6.96 (m, 2H), 5.06 (s, 2H) FABMS m/z 371 (M+H)+
【0085】実施例1:化合物1 参考例3で得られた化合物c(4.58 g, 12.8 mmol) をア
セトニトリル/水 = 3/1の混合溶媒 (400 ml) に溶解
し、ビス (トリフルオロアセトキシ) ヨードベンゼン
(8.5 g, 19.7 mmol, 1.5 eq) を加え、室温で30分間攪
拌した。通常の後処理後、クロロホルムにより再結晶
し、化合物1 (1.1 g, 25.1%)を得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.45 (d, J = 8.2
Hz, 1H), 8.00 (d, J =8.2 Hz, 1H), 7.43-7.30 (m, 5
H), 7.16 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 7.07 (d, J =10.4 H
z, 1H) 6.94-6.89 (m, 4H), 5.37 (s, 2H), 5.02 (s, 2
H) FABMS m/z 374 (M+3H)+
【0086】実施例2:化合物2、化合物3 実施例1で得られた化合物1 (1.5 g, 4.0 mmol)を酢酸
エチルに溶解し、4N-塩化水素酢酸エチル溶液 (10 ml,
40 mmol, 10 eq)を加え、室温で15分間攪拌した後、
溶液を濃縮乾燥した。得られた残渣をアセトニトリル
(200 ml) に溶解し、1N- 塩酸 (20 ml)を加え、次いで
三塩化鉄 (2.0 g, 12 mmol, 3.0 eq) を加えて室温で2
時間30分攪拌した。通常の後処理後、シリカゲルクロ
マトグラフィー (クロロホルム/メタノール = 95/5)で
精製し、化合物2/化合物3= 5/1の混合物を (0.84 g,
52%)得た。このうち100 mgを用いて薄層クロマトグラフ
ィー (塩化メチレンのみ) で再精製し、化合物2 (87 m
g, 41%)と、化合物3 (11 mg,9.3%)を得た。
【0087】化合物21 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.53 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 8.02 (d, J =8.3 Hz, 1H), 7.44-7.33 (m, 5
H), 7.40 (s, 1H), 6.91 (s, 4H), 5.37 (s, 2H), 5.02
(s, 2H) FABMS m/z 406 (M+H)+ 化合物31 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.45 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 8.02 (d, J =8.3 Hz, 1H), 7.44-7.32 (m, 5
H), 7.31 (s, 1H), 6.91 (s, 4H), 5.37 (s, 2H), 5.02
(s, 2H) FABMS m/z 406 (M+H)+
【0088】実施例3:化合物4、化合物108 実施例1で得られた化合物1 (172 mg, 0.46 mmol)を酢
酸エチル (100 ml) に溶解し、25%臭化水素酢酸エチル
溶液 (1.1 ml, 4.6 mmol, 10 eq)を加え室温で15分間
攪拌した後、溶液を濃縮乾燥した。得られた残渣をアセ
トニトリル (100ml) に溶解し、1N-塩酸 (10 ml)を加
え、次いで三塩化鉄 (336 mg, 2.1 mmol, 6.0 eq) を加
えて室温で2時間30分攪拌した。通常の後処理後、薄
層クロマトグラフィー (クロロホルム/メタノール = 98
/2)で精製し、化合物4/化合物108= 1 /1の混合物を
67 mg (33%)得た。さらに薄層クロマトグラフィー(塩化
メチレンのみ) で再精製し、化合物4 (33 mg, 16%)
と、化合物108 (32 mg, 15%)を得た。
【0089】化合物41 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.44 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 8.02 (d, J =8.3 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.
44-7.31 (m, 5H), 6.91 (s, 4H), 5.36 (s, 2H), 5.02
(s, 2H) FABMS m/z 452 (M+3H)+ 化合物1081 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.53 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 8.01 (d, J =8.3 Hz, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.
44-7.31 (m, 5H), 6.91 (s, 4H), 5.36 (s, 2H), 5.02
(s, 2H) FABMS m/z 452 (M+3H)+
【0090】実施例4:化合物5 実施例2で得られた化合物2と化合物3の混合物 (22 m
g, 0.054 mmol)をアセトニトリル (2 ml) に溶解し、2-
アミノエタノール (3.2 μl, 0.054 mmol, 1.0 eq)を加
え、20分間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄層ク
ロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール = 95/5)で
精製し、化合物5 (4.9 mg, 21%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.45 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.95 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.44-7.32 (m, 5
H), 6.93 (s, 4H), 5.83 (s, 1H), 5.31 (s, 2H), 5.03
(s, 2H), 3.85 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 3.40-3.37 (m,
2H) FABMS m/z 431 (M+H)+
【0091】実施例5:化合物6、化合物7、化合物1
2 実施例2で得られた化合物2/化合物3の混合物(16 m
g, 0.038 mmol)をアセトニトリル (2 ml) に溶解し、2-
(2-アミノエトキシ) エタノール(3.8μl, 0.038mmol,
1.0 eq)を加え30分間室温で攪拌した。通常の後処理
後、薄層クロマトグラフィー (クロロホルム/メタノー
ル = 95/ 5)で精製し、化合物6 (3.0 mg,17%)と、化合
物7 (4.1 mg, 21%)と、化合物12 (2.5 mg, 13%)を得
た。 化合物61 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.45 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.93 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.43-7.31 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 6.41 (br s, 1H), 5.83 (s,1H), 5.
33 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 3.80-3.78 (m, 4H), 3.66-
3.64 (m, 2H), 3.43 (td, J = 5.4 Hz, 5.4 Hz, 2H) FABMS m/z 475 (M+H)+
【0092】化合物71 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.48 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.93 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.44-7.31 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 6.41 (br s, 1H), 5.31 (s,2H), 5.
01 (s, 2H), 4.15-4.10 (m, 2H), 3.80-3.77 (m, 4H),
3.66-3.63 (m, 2H) FABMS m/z 509 (M+H)+ 化合物121 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.36 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.86 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.43-7.29 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 6.41 (br s, 1H), 5.36 (s,2H), 5.
02 (s, 2H), 4.13-4.09 (m, 2H), 3.81-3.76 (m, 4H),
3.66-3.64 (m, 2H) FABMS m/z 509 (M+H)+
【0093】実施例6:化合物8、化合物9 実施例2で得られた化合物2 (27 mg, 0.065 mmol)をア
セトニトリル (5.0 ml)に溶解し、N, N-ジメチルエチレ
ンジアミン (7.2 μl, 0.065 mmol, 1.0 eq)を加え20
分間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマトグ
ラフィー (クロロホルム/メタノール = 90/10) で精製
し、化合物8 (1.2 mg, 9.0%)と、化合物9 (17 mg, 86
%)を得た。
【0094】化合物81 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.45 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.92 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.31-7.44 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 6.58 (br s, 1H), 5.78 (s,1H), 5.
32 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 3.27-3.22 (m, 2H), 2.64
(t, J = 6.1 Hz,2H), 2.30 (s, 6H) FABMS m/z 458 (M+H)+ 化合物91 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.25 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 8.01 (d, J =8.0 Hz, 1H), 7.44-7.31 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 5.31 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 3.97
-3.91 (m, 2H), 2.59 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.29 (s,
6H) FABMS m/z 492 (M+H)+
【0095】実施例7:化合物10 実施例6で得られた化合物8 (6.0 mg, 0.013 mmol) を
アセトニトリル (2 ml)に溶解し、2-メルカプトエタノ
ール (16.6μl, 0.23 mmol, 18.0 eq)を加え、次いでリ
ン酸バッファー (0.3 ml) を加え6時間室温で攪拌し
た。通常の後処理後、薄層クロマトグラフィー (クロロ
ホルム/メタノール = 90/10) で精製し、化合物10
(2.6 mg, 38%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.49 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.92 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.63 (br s, 1H)
7.44-7.31 (m, 5H), 6.91 (s, 4H), 5.32 (s, 2H), 5.0
2 (s, 2H), 4.02-4.00 (m, 2H), 3.59 (t, J = 5.1 Hz,
2H), 2.89-2.86(m, 2H), 2.65 (t, J = 5.6 Hz, 2H),
2.30 (s, 6H) FABMS m/z 534 (M+H)+
【0096】実施例8:化合物11 実施例1で得られた化合物1 (260 mg, 0.70 mmol)をア
セトニトリル (75 ml)に溶解し、2-(2-アミノエトキシ)
エタノール (140 μl, 1.4 mmol, 2.0 eq)を加えて1
0時間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマト
グラフィー (クロロホルム/メタノール = 95/5)で精製
し、化合物11 (83 mg, 25%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.38 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.86 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.44-7.31 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 6.29 (br s, 1H), 5.96 (s,1H), 5.
36 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 3.81-3.77 (m, 4H), 3.66-
3.63 (m, 2H), 3.42 (td, J = 5.3 Hz, 5.3 Hz, 2H) FABMS m/z 475 (M+H)+
【0097】実施例9:化合物13 実施例16で得られた化合物20 (27 mg, 0.018 mmol)
をアセトニトリル (2.0ml) に溶解し、N, N-ジメチルエ
チレンジアミン (20μl, 0.18 mmol, 10 eq)を加えて3
時間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマトグ
ラフィー (酢酸エチル/メタノール = 1/1) で精製し、
化合物13 (5.2 mg, 63%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.38 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.85 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.43-7.38 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 6.57 (br s, 1H), 5.92 (s,1H), 5.
37 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 3.25-3.21 (m, 2H), 2.63
(t, J = 6.1 Hz,2H), 2.29 (s, 6H) FABMS m/z 458 (M+H)+
【0098】実施例10:化合物14 実施例2で得られた化合物3 (16 mg, 0.039 mmol)をア
セトニトリル (20 ml)に溶解し、N,N-ジメチルエチレン
ジアミン (4.3 μl, 0.039 mmol, 1.0 eq)を加え10分
間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマトグラ
フィー (クロロホルム/メタノール = 90/10) で精製
し、化合物14 (9.1 mg, 48%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.35 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.85 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.44-7.31 (m, 5
H), 6.90 (s, 4H), 5.36 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 3.97
-3.91 (m, 2H), 2.59 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.30 (s,
6H) FABMS m/z 492 (M+H)+
【0099】実施例11:化合物15 実施例2で得られた化合物2 (19 mg, 0.047 mmol)をク
ロロホルム (2.0 ml) に溶解し、エタノール (1.0 ml)
と炭酸カリウム (33 mg, 0.24 mmol, 5.0 eq) を加え1
時間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマトグ
ラフィー (クロロホルム/メタノール = 99/1)で精製
し、化合物15 (2.4 mg, 12%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.48 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.94 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.44-7.28 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 6.34 (s, 1H), 5.36 (s, 2H), 5.02
(s, 2H), 4.14 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 1.55 (t, J =
6.8 Hz, 3H) FABMS m/z 416 (M+H)+
【0100】実施例12:化合物16 実施例2で得られた化合物2 (17 mg, 0.042 mmol)をク
ロロホルム (2.0 ml) に溶解し、2,2,2-トリフルオロエ
タノール (1 ml) と炭酸カリウム (5.8 mg, 0.042 mmo
l, 1.0 eq) を加え45分間室温で攪拌した。通常の後
処理後、薄層クロマトグラフィー (クロロホルム/メタ
ノール = 98/2)で精製し、化合物16 (11.1mg, 56%)を
得た。1 H NMR (300 MHz, acetone-d6)δ ppm ; 8.49 (d, J =
8.3 Hz, 1H), 7.99 (d,J = 8.3 Hz, 1H), 7.47-7.30
(m, 5H), 7.03-6.95 (m, 4H), 6.20 (s, 1H) 5.30(s, 2
H), 5.06 (s, 2H), 4.89 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.83
(d, J = 8.3 Hz, 1H) FABMS m/z 470 (M+H)+
【0101】実施例13:化合物17 実施例2で得られた化合物2 (14 mg, 0.035 mmol)をク
ロロホルム (2.0 ml) に溶解し、1,3-プロパンジオール
(1.0 ml) と炭酸カリウム (4.8 mg, 0.035 mmol, 1.0
eq) を加え1時間30分室温で攪拌した。通常の後処理
後、薄層クロマトグラフィー (クロロホルム/メタノー
ル = 95/5)で精製し,化合物17 (8.8 mg,57%)を得
た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3+CD3OD) δ ppm ; 8.49 (d, J
= 8.3 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.44-7.34
(m, 5H), 6.93 (s, 4H), 6.41 (s, 1H), 5.34 (s, 2
H), 5.03 (s, 2H), 4.22 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.80
(t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.18-2.09 (m, 2H) FABMS m/z 446 (M+H)+
【0102】実施例14:化合物18 実施例2で得られた化合物3 (22 mg, 0.054 mmol)をク
ロロホルム (2.0 ml) に溶解し、トリエチレングリコー
ル (1.0 ml) と炭酸カリウム (4.0 mg ,0.027 mmol, 0.
5 eq) を加え15分間室温で攪拌した。通常の後処理
後、薄層クロマトグラフィー (クロロホルム/メタノー
ル = 98/2)で精製し化合物18 (13 mg, 46%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.43 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.96 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.44-7.30 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 6.31 (s, 1H), 5.35 (s, 2H), 5.02
(s, 2H), 4.25-4.22 (m, 2H), 4.00-3.96 (m, 2H), 3.
78-3.75 (m, 4H),3.71-3.68 (m, 2H), 3.64-3.61 (m, 2
H) FABMS m/z 520 (M+H)+
【0103】実施例15:化合物19 実施例2で得られた化合物2 (19 mg, 0.045 mmol)をク
ロロホルム (2.0 ml) に溶解し、ジエチレングリコール
(1.0 ml) と炭酸カリウム (6.2 mg, 0.045 mmol, 1.0
eq) を加え5分間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄
層クロマトグラフィー (クロロホルム/メタノール = 98
/2)で精製し、化合物19 (13 mg, 60%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.49 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 7.98 (d, J =8.3 Hz, 1H), 7.44-7.32 (m, 5
H), 6.93 (s, 4H), 6.41 (s, 1H), 5.35 (s, 2H), 5.02
(s, 2H), 4.25-4.22 (m, 2H), 3.98-3.95 (m, 2H), 3.
77-3.70 (m, 2H),3.69-3.67 (m, 2H) FABMS m/z 476 (M+H)+
【0104】実施例16:化合物20 実施例2で得られた化合物2 (14 mg, 0.035 mmol)をク
ロロホルム (2 ml) に溶解し、トリエチレングリコール
(1.0 ml) と炭酸カリウム (2.4 mg, 0.017 mmol, 0.50
eq)を加え5分間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄
層クロマトグラフィー (クロロホルム/メタノール = 95
/5)で精製し、化合物20 (5.5 mg, 30%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.47 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.95 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.44-7.31 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 6.41 (s, 1H), 5.36 (s, 2H), 5.02
(s, 2H), 4.22 (t, J = 4.6 Hz, 2H), 3.98-3.95 (m,
2H), 3.78-3.67 (m, 4H), 3.64-3.61 (m, 2H), 1.24
(t, J = 7.1 Hz, 2H) FABMS m/z 520 (M+H)+
【0105】実施例17:化合物21 実施例2で得られた化合物2 (13.0 mg, 0.032 mmol)を
クロロホルム (2ml)に溶解し、テトラエチレングリコー
ル (1 ml) と炭酸カリウム (4.4 mg, 0.032 mmol, 1.0
eq) を加え45分間室温で攪拌した。通常の後処理後、
薄層クロマトグラフィー (クロロホルム/メタノール =
95/5)で精製し、化合物21 (9.9 mg, 55%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.47 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.95 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.44-7.33 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 6.41 (s, 1H), 5.36 (s, 2H), 5.02
(s, 2H), 4.22 (t, J = 4.6 Hz, 2H), 3.97-3.94 (m,
2H), 3.77-3.97 (m,2H), 3.72-3.68 (m, 8H), 3.62-3.5
9 (m, 2H) FABMS m/z 564 (M+H)+
【0106】実施例18:化合物22 実施例2で得られた化合物2 (19 mg, 0.046 mmol)をク
ロロホルム (2.0 ml) に溶解し、2-(2- メトキシエトキ
シ) エタノール (1.0 ml) と炭酸カリウム (13mg, 0.09
1 mmol, 2.0 eq)を加え1時間室温で攪拌した。通常の
後処理後、薄層クロマトグラフィー (クロロホルム/メ
タノール = 95/5)で精製し、化合物22 (1.6 mg, 5.0
%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.47 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.95 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.43-7.31 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 6.39 (s, 1H), 5.36 (s, 2H), 5.02
(s, 2H), 4.23-4.20 (m, 2H), 3.99-3.95 (m, 2H), 3.
76-3.73 (m, 2H),3.59-3.56 (m, 2H), 3.39 (s, 3H) FABMS m/z 490 (M+H)+
【0107】実施例19:化合物23、24 実施例1で得られた化合物1 (13.1 mg)をアセトニトリ
ル (5 ml) に溶解し、エタンチオールの0.1%アセトニト
リル溶液 (3.13 ml)と0.5 Mリン酸バッファー (pH=7.0)
(0.5 ml)を加え、室温で10分間撹拌した。溶媒を酢酸
エチルで希釈し、0.5 M リン酸バッファーを加え、通常
の後処理を行った。残渣を分取薄層シリカゲルクロマト
グラフィー (クロロホルム/メタノール = 50/1)で精製
し、化合物23 (4.7 mg, 31%)と、化合物24 (3 mg,
17%)を得た。 化合物231 H NMR (400 MHz, CDCl3) δppm ; 8.45 (d, J = 8.3 H
z, 1H), 7.94 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.43-7.29 (m, 5
H), 6.95-6.86 (m, 4H), 6.79 (s, 1H), 5.36 (s,2H),
5.01 (s, 2H), 2.91 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 1.46 (t, J
= 7.4 Hz, 3H)FABMS m/z 432 (M+H)+ 化合物241 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.38 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.90 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.43-7.29 (m, 5
H), 6.93-6.88 (m, 4H), 5.33 (s, 2H), 5.01 (s, 2H),
3.41 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 3.34 (q, J = 7.4 Hz, 2
H), 1.36 (t, J =7.4 H, 3H), 1.34 (t, J = 7.3 Hz, 3
H) FABMS m/z 492 (M+H)+
【0108】実施例20:化合物25 実施例2で得られた化合物2 (16 mg, 0.040 mmol)を塩
化メチレン30 ml に溶解し、1-チオ-β-D-グルコーステ
トラアセテート (15 mg, 0.040 mmol, 1.0 eq)を加え、
次いでトリエチルアミン (6.0 μl, 0.040 mmol, 1.0 e
q)を加え10分間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄
層クロマトグラフィー (クロロホルム/メタノール = 98
/2)で精製し、化合物25 (8.5 mg, 29%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.45 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.97 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.44-7.31 (m, 5
H), 7.07 (s, 1H), 6.91 (s, 4H), 5.35 (s, 2H), 5.33
-5.23 (m, 2H), 5.10 (t, J = 9.6 Hz, 1H), 5.01 (s,
2H), 4.97 (d, J= 9.8 Hz, 1H), 4.28-4.08 (m, 2H),
3.95-3.88 (m, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.08(s, 3H), 2.07
(s, 3H), 2.03 (s, 3H) FABMS m/z 734 (M+H)+
【0109】実施例21:化合物26 実施例1で得られた化合物1 (48 mg, 0.13 mmol) をア
セトニトリル (10 ml)に溶解し、1-チオ- β-D-グルコ
ースナトリウム塩2水和物 (33 mg, 0.13 mmol, 1.0 e
q) を加え、次いでリン酸バッファー (2 ml) を加え5
分間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマトグ
ラフィー (クロロホルム/メタノール = 90/10) で精製
し化合物26 (3.5 mg, 5%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm ; 8.48 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.99 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.43-7.29 (m, 5
H), 7.09 (s, 1H), 6.93 (s, 4H), 5.31 (s, 2H), 5.02
(s, 2H), 4.88 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.95-3.91 (m,
1H), 3.76-3.70 (m, 1H), 3.66-3.42 (m, 4H) FABMS m/z 568 (M+3H)+
【0110】実施例22:化合物27 実施例1で得られた化合物1 (16.7mg, 0.045 mmol) を
塩化メチレン (30 ml)に溶解して、2-ジメチルアミノエ
チルメルカプタン塩酸塩 (6.9 mg, 0.049 mmol,1.0 eq)
を加え、次いでトリエチルアミン(6.8 ml, 0.045 mmo
l, 1.0 eq)を加え、室温で5 分間攪拌した。通常の後処
理後、薄層クロマトグラフィー (クロロホルム/メタノ
ール = 97/3)で精製し、化合物27 (6.1 mg, 28.6%)を
得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.45 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.93 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.43-7.29 (m, 5
H), 6.95-6.88 (m, 4H), 6.82 (s, 1H), 5.36 (s,2H),
5.01 (s, 2H), 3.00 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.72 (t, J
= 6.9 Hz, 2H),2.31 (s, 6H) FABMS m/z 475 (M+H)+
【0111】実施例23:化合物28 実施例22と同様の方法を用いて、実施例1で得られた
化合物1 (20.2 mg, 0.054 mmol)と、2-メルカプトエタ
ノール (3.9 ml, 0.056 mmol, 1.0 eq) より、化合物2
8 (5.1 mg, 21.0%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.46 (d, J = 8.2
Hz, 1H), 7.95 (d, J =8.2 Hz, 1H), 7.43-7.31 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 6.90 (s, 1H), 5.36 (s, 2H), 5.02
(s, 2H), 4.00 (dt, J = 5.9, 6.1 Hz, 2H), 3.14 (t,
J = 6.1 Hz, 2H), 1.91 (t, J = 5.9 Hz, 1H) FABMS m/z 448 (M+H)+
【0112】実施例24:化合物29 実施例8で得られた化合物11 (22 mg, 0.046 mmol)を
アセトニトリル (20 ml)に溶解し、2-メルカプトエタノ
ール (0.4 ml, 1.2 mmol, 25.0 eq)を加え、次いでリン
酸バッファー (2.0 ml) を加え2日間室温で攪拌した。
通常の後処理後、薄層クロマトグラフィー (クロロホル
ム/メタノール = 90/10) で精製し、化合物29 (4.7 m
g, 20%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.35 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.86 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.44-7.31 (m, 5
H), 6.90 (s, 4H), 5.34 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 4.21
-4.20 (m, 2H), 3.90-3.77 (m, 4H), 3.67-3.64 (m, 4
H), 2.90-2.87 (m,2H) FABMS m/z 551 (M+H)+
【0113】実施例25:化合物30、化合物31 実施例19と同様の方法を用いて、実施例1で得られた
化合物1 (13 mg, 0.035mmol)とチオグリコール酸エチ
ルの0.23%アセトニトリル溶液 (2.0 ml, 0.042 mmol,
1.2 eq) より、化合物30 (5.8 mg, 34%)と、化合物3
1 (1.0 mg, 5%)を得た。 化合物301 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.45 (d, J = 8.0
Hz, 1H), 7.95 (d, J =8.0 Hz, 1H), 7.43-7.29 (m, 5
H), 6.92-6.88 (m, 4H), 6.87 (s, 1H), 5.36 (s, 2H),
5.01 (s, 2H), 4.26 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.70 (s,
2H), 1.31 (t, J= 7.1 Hz, 3H) FABMS m/z 490 (M+H)+ 化合物311 H NMR (100 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.36 (d, J = 8 H
z, 1H), 7.90 (d, J = 8Hz, 1H), 7.5-7.2 (m, 5H), 6.
90 (s, 4H), 5.36 (m, 2H), 5.02 (s, 2H), 4.3-4.0
(m, 4H), 3.64 (t, J = 6.4 Hz, 4H), 1.3 (m, 6H) FABMS m/z 608 (M+H)+
【0114】実施例26:化合物32、化合物33 実施例2で得られた化合物3 (13 mg, 0.033 mmol)をア
セトニトリル (5.0 ml)に溶解し、N-メチルピペラジン
(3.6 μl, 0.033 mmol, 1.0 eq)を加え30分間室温で
攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマトグラフィー
(クロロホルム/メタノール = 90/10) で精製し、化合物
32 (2.9 mg, 19%)と、化合物33(2.5 mg, 15%) を得
た。 化合物321 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.37 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.89 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.43-7.29 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 6.05 (s, 1H), 5.31 (s, 2H), 5.01
(s, 2H), 3.63-3.59 (m, 4H), 2.61-2.58 (m, 4H), 2.
35 (s, 3H) FABMS m/z 470 (M+H)+ 化合物331 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.36 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.90 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.44-7.31 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 5.35 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 3.70
-3.50 (m, 4H), 2.62-2.59 (m, 4H), 2.38 (s, 3H) FABMS m/z 506 (M+3H)+
【0115】実施例27:化合物34 実施例2で得られた化合物3 (15 mg, 0.036 mmol)をア
セトニトリル (5 ml) に溶解し、1-(3-アミノプロピル)
イミダゾール (4.3 μl, 0.036 mmol, 1.0 eq)を加え4
0分間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマト
グラフィー (クロロホルム/メタノール = 90/10) で精
製し、化合物34 (6.4 mg, 33%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.38 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.89 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.
43-7.33 (m, 5H), 7.05 (s, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.92
(s, 4H), 5.34 (s, 2H), 5.02 (s, 2H), 4.11 (t, J =
6.8 Hz, 2H), 3.87 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.26-2.21
(m, 2H) FABMS m/z 529 (M+H)+
【0116】実施例28:化合物35 実施例2で得られた化合物2 (24 mg, 0.058 mmol)をア
セトニトリル (5.0 ml)に溶解し、アニリン (32 mg, 0.
34 mmol, 6.0 eq) を加え20時間室温で攪拌した。通
常の後処理後、薄層クロマトグラフィー (クロロホルム
/メタノール =98/2)で精製し、化合物35 (5.5 mg, 19
%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.54 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.98 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.82 (br s, 1H),
7.44-7.25 (m, 8H), 7.14-7.10 (m, 2H), 6.92(s, 4
H), 5.35 (s, 2H), 5.02 (s, 2H) FABMS m/z 497 (M+H)+
【0117】実施例29:化合物36 実施例2で得られた化合物2 (20 mg, 0.050 mmol)をア
セトニトリル (10 ml)に溶解し、4-ベンジルオキシアニ
リン塩酸塩 (12 mg, 0.050 mmol, 1.0 eq)を加え60分
間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマトグラ
フィー (クロロホルム/メタノール = 98/2)で精製し
た。さらに薄層クロマトグラフィー (塩化メチレンの
み) で精製し、化合物36 (2.6 mg, 9%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.43 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.91 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.
47-7.31 (m, 10H), 7.08-7.04 (m, 2H), 6.99-6.95 (m,
2H), 6.92 (s, 4H), 5.38 (s, 2H), 5.09 (s, 2H), 5.
02 (s, 2H) FABMS m/z 603 (M+H)+
【0118】実施例30:化合物37、化合物38 実施例19と同様の方法を用いて、実施例1で得られた
化合物1 (24.5 mg, 0.066 mmol) と、p-メトキシチオフ
ェノール (8.1 ml, 0.066 mmol, 1.0 eq) より、化合物
37 (14.3 mg, 42.5%)と、化合物38 (3.1 mg, 7.3%)
を得た。 化合物371 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.48 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 7.94 (d, J =8.3 Hz, 1H), 7.46-7.29 (m, 7
H), 7.04-6.99 (m, 2H), 6.93-6.87 (m, 4H), 6.29 (s,
1H), 5.34 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 3.88 (s, 3H) FABMS m/z 510 (M+H)+ 化合物381 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.27 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 7.84 (d, J =8.3 Hz, 1H), 7.46-7.29 (m, 9
H), 6.92-6.82 (m, 8H), 5.26 (s, 2H), 5.00 (s, 2H),
3.81 (s, 3H), 3.80 (s, 3H) FABMS m/z 650 (M+2H)+
【0119】実施例31:化合物39 実施例19と同様の方法を用いて、実施例1で得られた
化合物1 (18.0 mg, 0.048 mmol)と、p-ヒドロキシベン
ゼンチオール (7.5 mg, 0.059 mmol, 1.2 eq) より、化
合物39 (16.6 mg, 69.2%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.48 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 7.95 (d, J =8.3 Hz, 1H), 7.43-7.29 (m, 6
H), 7.00-6.95 (m, 3H), 6.93-6.87 (m, 4H), 6.31 (s,
1H), 5.34 (s, 2H), 5.01 (s, 2H) FABMS m/z 496 (M+H)+
【0120】実施例32:化合物40、化合物41 実施例1で得られた化合物1 (21.9 mg, 0.059 mmol)を
アセトニトリル (5 ml)に溶解し、p-アミノチオフェノ
ール (9.8 mg, 0.078 mmol, 1.4 eq) を加え、次いでリ
ン酸バッファー (pH 7.0) (1 ml)を加え、室温で10分間
攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマトグラフィー
(クロロホルムのみ) で精製し、化合物40(2.9 mg, 1
0.0%)と、化合物41 (17.6 mg, 60.8%)を得た。 化合物401 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.37 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.94 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.43-7.29 (m, 5
H), 7.28-7.24 (m, 2H), 6.91 (s, 4H), 6.78-6.74 (m,
2H), 6.23 (s, 1H), 5.35 (s, 2H), 5.02 (s, 2H), 3.
98 (br s, 2H) FABMS m/z 495 (M+H)+ 化合物411 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.47 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 7.93 (d, J =8.3 Hz, 1H), 7.43-7.26 (m, 7
H), 6.93-6.86 (m, 4H), 6.77-6.74 (m, 2H), 6.34 (s,
1H), 5.34 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 1.53 (s, 2H) FABMS m/z 495 (M+H)+
【0121】実施例33:化合物42 実施例6で得られた化合物9 (45 mg, 0.092 mmol)を塩
化メチレンに溶解し、p-アミノチオフェノール (70 mg,
0.55 mmol, 6.0 eq) を加え、次いで水素化ナトリウム
(21 mg, 0.92 mmol, 10 eq)を加え4時間室温で攪拌し
た。通常の後処理後、薄層クロマトグラフィー (クロロ
ホルム/メタノール = 95/5)で精製し、化合物42 (9.0
mg, 18%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.49 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.89 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.44-7.26 (m, 7
H), 7.22-7.19 (m, 2H), 6.90 (s, 4H), 6.58 (d, J=
6.6 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 5.31 (s, 2
H), 5.01 (s, 2H),3.95-3.89 (m, 2H), 2.50 (t, J =
5.9 Hz, 2H), 2.23 (s, 6H) FABMS m/z 581 (M+H)+
【0122】また、化合物42の塩酸塩を以下の方法で
合成した。上記で得られた化合物42(2.6 mg, 0.005 m
mol) を酢酸エチルに溶解し、4N塩化水素酢酸エチル溶
液 (3.4 μl, 0.014 mmol, 3.0 eq)を加え室温で30分
攪拌した。反応溶液を濃縮乾固し化合物42の二塩酸塩
(3.2 mg) を定量的に得た。 化合物42の二塩酸塩1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.48 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 8.01 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.64 (s, 2H), 7.
43-7.26 (m, 9H), 6.94 (s, 4H), 5.32 (s, 2H), 5.03
(s, 2H), 4.27-4.23 (m, 2H), 3.45 (t, J = 6.2 Hz, 2
H), 2.92 (s, 6H) FABMS m/z 581 (M+H)+
【0123】実施例34:化合物43 実施例32と同様の方法を用いて、実施例1で得られた
化合物1 (16.8 mg, 0.045 mmol)と、m-アミノチオフェ
ノール (4.8 ml, 0.045 mmol, 1.0 eq) より、化合物4
3 (4.3 mg, 19.2%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.48 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.94 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.43-7.22 (m, 7
H), 6.99-6.87 (m, 4H), 6.83-6.78 (m, 2H), 6.43 (s,
1H), 5.34 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 2.04 (br s, 2H) FABMS m/z 495 (M+H)+
【0124】実施例35:化合物44、化合物45 実施例32と同様の方法を用いて、実施例1で得られた
化合物1 (15.2 mg, 0.041 mmol)と、4-メルカプトピリ
ジン (5.0 mg, 0.045 mmol, 1.0 eq) より、化合物44
(3.4 mg, 17.3%)と、化合物45 (5.0 mg, 25.5%)を得
た。 化合物441 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.78 (dd, J = 1.
4, 4.4 Hz, 2H), 8.50 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.98 (d,
J = 8.2 Hz, 1H), 7.49 (dd, J = 1.4, 4.4 Hz,2H),
7.43-7.29 (m, 5H), 6.93-6.88 (m, 4H), 6.43 (s, 1
H), 5.35 (s, 2H), 5.01 (s, 2H) FABMS m/z 481 (M+H)+ 化合物451 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.62 (d, J = 8.6
Hz, 1H), 8.36 (dd, J =1.5, 4.7 Hz, 2H), 7.78 (d, J
= 8.6 Hz, 2H), 7.43-7.30 (m, 7H), 7.18 (s,1H), 6.
96-6.89 (m, 4H), 5.34 (s, 2H), 5.02 (s, 2H) FABMS m/z 483 (M+3H)+
【0125】実施例36:化合物46 実施例32と同様の方法を用いて、実施例1で得られた
化合物1 (14.3 mg, 0.039 mmol)と、2-メルカプトピリ
ジン (4.8 mg, 0.043 mmol, 1.1 eq) より、化合物46
(2.7 mg, 14.6%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.69 (d, J = 8.6
Hz, 1H), 8.49-8.42 (m,1H), 7.71 (d, J = 8.6 Hz, 2
H), 7.64-7.58 (m, 2H), 7.43-7.29 (m, 5H), 7.24 (s,
1H), 7.16-7.09 (m, 1H), 6.95-6.88 (m, 4H), 5.32
(s, 2H), 5.01 (s,2H) FABMS m/z 483 (M+3H)+
【0126】実施例37:化合物47 実施例1で得られた化合物1 (19 mg, 0.052 mmol)をア
セトニトリル (10 ml)に溶解し、2-メルカプトイミダゾ
ール (16 mg, 0.16 mmol, 3.0 eq) を加え、次いでリン
酸バッファー (1.0 ml) を加え24時間室温で攪拌し
た。通常の後処理後、薄層クロマトグラフィー (クロロ
ホルム/メタノール = 95/5)で精製し化合物47 (3.0 m
g, 12%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 10.2 (br s, 1H),
8.40 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 8.3 Hz, 1
H), 7.44-7.31 (m, 7H), 6.94-6.86 (m, 4H), 6.40(s,
1H), 5.32 (s, 2H), 5.02 (s, 2H) FABMS m/z 472 (M+3H)+
【0127】実施例38:化合物48 実施例32と同様の方法を用いて、実施例1で得られた
化合物1 (23.2 mg, 0.062 mmol)と5-ヒドロキシ-4-メ
チル-3-メルカプト-4H-1,2,4-トリアゾール (7.4mg, 0.
063 mmol, 1.0 eq) により、化合物48 (2.3 mg, 7.4
%)を得た。1 H NMR (500 MHz, CD3OD) δ ppm ; 8.58 (d, J = 8.7
Hz, 1H), 7.88 (s, 3H),7.72 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.
44-7.26 (m, 5H), 6.99-6.87 (m, 4H), 5.31 (s,2H),
5.00 (s, 2H) FABMS m/z 503 (M+3H)+
【0128】実施例39:化合物49 実施例2で得られた化合物2 (20 mg)を塩化メチレン
(5.0 ml) に溶解し、4-メチル-3-メルカプト-4H-1,2,4-
トリアゾール (5.9 mg, 0.051 mmol, 1.0 eq) を加え、
次いでトリエチルアミン (7.1 μl, 0.051 mmol, 1.0 e
q)を加え室温で45分間攪拌した。通常の後処理後、薄
層クロマトグラフィー (クロロホルム/メタノール = 95
/5)で精製し、化合物49 (14 mg, 33%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.90 (s, 1H), 8.4
7 (d, J = 8.1 Hz, 1H),7.94 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.
43-7.31 (m, 5H), 7.01-6.94 (m, 4H), 6.08 (s,1H),
5.30 (s, 2H), 5.04 (s, 2H), 3.69 (s, 3H) FABMS m/z 487 (M+3H)+
【0129】実施例40:化合物50 実施例32と同様の方法を用いて、実施例1で得られた
化合物1 (22.1 mg, 0.060 mmol)と、1-メチル-5-メル
カプト-1,2,3,4-テトラゾール (6.9 mg, 0.059 mmol,
1.0 eq) により、化合物50 (11.9 mg, 41.2%)を得
た。1 H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm ; 8.71 (d, J = 8.6
Hz, 1H), 7.77 (d, J =8.6 Hz, 1H), 7.44-7.31 (m, 5
H), 7.18 (s, 1H), 6.92-6.91 (m, 4H), 5.33 (s, 2H),
5.01 (s, 2H), 4.13 (s, 3H) FABMS m/z 488 (M+3H)+
【0130】実施例41:化合物51 実施例22と同様の方法を用いて、実施例2で得られた
化合物2 (16.5 mg, 0.041 mmol)と、2-アミノ-5-メル
カプト-1,3,4-チアジアゾール (5.7 mg, 0.043 mmol,
1.0 eq) により、化合物51 (13.5 mg, 66.1%)を得
た。1 H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm ; 8.46 (d, J = 8.2
Hz, 1H), 7.93 (d, J =8.2 Hz, 1H), 7.90 (s, 2H), 7.
44-7.31 (m, 5H), 7.02-6.96 (m, 4H), 6.41 (s, 1H),
5.31 (s, 2H), 5.03 (s, 2H) FABMS m/z 503 (M+H)+
【0131】実施例42:化合物52 実施例32と同様の方法を用いて、実施例1で得られた
化合物1 (23.7 mg, 0.064 mmol)と、3-アミノ-5-メル
カプト-1,2,4-トリアゾール (7.4 mg, 0.064 mmol, 1.0
eq) により、化合物52 (2.3 mg, 7.4%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm ; 8.52 (d, J = 8.2
Hz, 1H), 8.01 (d, J =8.2 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.
41-7.26 (m, 5H), 6.97-6.91 (m, 4H), 6.87 (s, 1H),
5.28 (s, 2H), 5.01 (s, 2H) FABMS m/z 486 (M+H)+
【0132】実施例43:化合物53 実施例3で得られた化合物108 (5.0 mg, 0.011 mmo
l) をアセトニトリル (2.0 ml) に溶解し、N,N-ジメチ
ルエチレンジアミン (1.2 μl, 0.011 mmol, 1.0eq)を
加え10分間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄層ク
ロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール = 90/10)
で精製し化合物53 (2.5 mg, 42%)を得た。1H NMR (30
0 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.48 (d, J = 8.1 Hz, 1H),
7.90 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.44-7.31 (m, 5H), 6.91
(s, 4H), 5.31 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 3.96-3.91 (m,
2H), 2.58 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.29 (s, 6H) FABMS m/z 536 (M+H)+
【0133】実施例44:化合物54 実施例2で得られた化合物3 (7.0 mg, 0.017 mmol) を
クロロホルム (2.0 ml)に溶解し、エタノール (2.0 μ
l)と炭酸カリウム (12 mg, 0.085 mmol, 5.0 eq)を加え
20時間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマ
トグラフィー (クロロホルム/メタノール = 95/5)で精
製し化合物54 (2.4 mg, 34%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.44 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.96 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.43-7.31 (m, 5
H), 6.91 (s, 4H), 6.22 (s, 1H), 5.36 (s, 2H), 5.02
(s, 2H), 4.15 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.56 (t, J =
7.0 Hz, 3H) FABMS m/z 416 (M+H)+
【0134】実施例45:化合物55、化合物56、化
合物57 2-メチル-5,8-キノリンジオン (17 mg, 0.099 mmol)を
アセトニトリル (10 ml)に溶解し、エタンチオール (0.
01 ml, 1.4 mmol, 1.4 eq)とリン酸バッファー(0.1 ml)
を加え、室温で15分間撹拌した。通常の後処理の後、薄
層クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル = 1/1)で
精製し、化合物55 (5.7 mg, 25%)と、化合物56(10.
6 mg, 46%)と、化合物57 (7.1 mg, 24%)を得た。 化合物551 H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.29 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.52 (d, J =8.1 Hz, 1H), 6.63 (s, 1H), 2.
89 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 2.77 (s, 3H), 1.45(t, J =
7.3 Hz, 3H) FABMS m/z 234 (M+H)+
【0135】化合物561 H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.31 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.50 (d, J =8.1 Hz, 1H), 6.75 (s, 1H), 2.
78 (s, 3H), 1.45 (t, J = 7.4 Hz, 3H)13 C NMR (100 MHz, CDCl3) δ ppm ; 181.9 (s), 180.3
(s), 165.5 (s), 154.8(s), 147.4 (s), 135.0 (d), 1
27.2 (d), 127.2 (d), 127.0 (s), 25.4 (q), 24.8
(t), 12.5 (q) FABMS m/z 234 (M+H)+ 化合物571 H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.25 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.47 (d, J =7.8 Hz, 1H), 3.39 (q, J = 7.5
Hz, 2H), 3.33 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 2.75 (s, 3H),
1.35 (t, J = 7.8 Hz, 3H), 1.33 (t, J = 7.3 Hz, 3H) FABMS m/z 294 (M+H)+
【0136】実施例46:化合物58 実施例22と同様の方法を用いて、2-メチル-5,8-キノ
リンジオン (21.1 mg, 0.122 mmol)と、2-メルカプトエ
タノール (8.6 ml, 0.123 mmol, 1.0 eq) より、 化合物58 (11.8 mg 38.9%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.32 (d, J = 8.2
Hz, 1H), 7.51 (d, J =8.2 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 3.
99 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.12 (t, J = 6.0 Hz, 2H),
2.78 (s, 3H) FABMS m/z 250 (M+H)+
【0137】実施例47:化合物59 実施例22と同様の方法を用いて、2-メチル-5,8-キノ
リンジオン (54.5 mg, 0.315 mmol)と、2-ジメチルアミ
ノエチルメルカプタン塩酸塩 (47.3 mg, 0.049 mmol,
1.0 eq)より、化合物59 (13.3 mg, 15.3%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.30 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.49 (d, J =8.1 Hz, 1H), 6.77 (s, 1H), 2.
98 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.77 (s, 3H), 2.70(t, J =
6.7 Hz, 2H), 2.30 (s, 6H) FABMS m/z 277 (M+H)+
【0138】実施例48:化合物60 実施例32と同様の方法を用いて、2-メチル-5,8-キノ
リンジオン (20.5 mg, 0.119 mmol)と、p-アミノチオフ
ェノール (16.5 mg, 0.132 mmol, 1.1 eq)より、化合物
60 (31.6 mg, 90.1%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.33 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.49 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.28-7.24 (m, 2
H), 6.76-6.73 (m, 2H), 6.32 (s, 1H) 3.98 (brs, 2
H), 2.70 (s, 3H) FABMS m/z 297 (M+H)+
【0139】実施例49:化合物61 2-メチル-5,8-キノリンジオン (43.2 mg, 0.250 mmol)
をエタノール (6 ml) に溶解し、三塩化セリウム7水和
物 (93.8 mg, 0.252 mmol, 1.0 eq)を加え、次いで4-メ
トキシアニリン (31.9 mg, 0.259 mmol, 1.0 eq)を加
え、室温で15分間攪拌した。通常の後処理後、薄層クロ
マトグラフィー (クロロホルム/メタノール= 99/1)で精
製し、6-(4-メトキシフェニルアミノ)-2-メチル-5,8-キ
ノリンジオン (60.9 mg, 83.0%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.31 (d, J = 7.9
Hz, 1H), 7.45 (d, J =7.9 Hz, 1H), 7.39 (br s, 1H),
7.22-7.18 (m, 2H), 6.97-6.93 (m, 2H), 6.66(s, 1
H), 3.83 (s, 3H), 2.78 (s, 3H) FABMS m/z 295 (M+H)+
【0140】実施例22と同様の方法を用いて、上記で
得られた6-(4-メトキシフェニルアミノ)-2-メチル-5,8-
キノリンジオン (23.1 mg, 0.079 mmol)と、メルカプト
エタノール (123 ml, 1.76 mmol, 22 eq) より、化合物
61 (16.2 mg, 55.7%)を得た。 化合物611 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.25 (d, J = 7.9
Hz, 1H), 7.92 (br s, 1H), 7.45 (d, J = 7.9 Hz, 1
H), 7.07-7.05 (m, 2H), 6.90-6.88 (m, 2H), 3.83(s,
3H), 3.58 (dt, J = 5.8, 5.4 Hz, 2H), 2.82 (t, J =
5.8 Hz, 2H), 2.78(s, 3H) FABMS m/z 371 (M+H)+
【0141】実施例50:化合物62 2-クロロメチル-8-ヒドロキシキノリン (21 mg, 0.088
mmol)をアセトニトリル(1.0 ml) および水 (0.1 ml) に
溶解し、ビス (トリフルオロアセトキシ) ヨードベンゼ
ン (38 mg, 0.088 mmol)を加え、室温で35分間攪拌し
た。通常の後処理後、薄層クロマトグラフィー (クロロ
ホルム/メタノール = 98/2)で精製し、化合物62 (15
mg, 68%)を得た。 FABMS m/z 208 (M+H)+
【0142】実施例51:化合物63 2-ヒドロキシメチル-8-ヒドロキシキノリン(60 mg, 0.3
4 mmol)をアセトニトリル (2.0 ml) および水 (0.2 ml)
に溶解し、ビス (トリフルオロアセトキシ) ヨードベ
ンゼン (147 mg, 0.34 mmol)を加え、室温で35分間攪拌
した。通常の後処理後、薄層クロマトグラフィー (クロ
ロホルム/メタノール = 98/2)で精製し、化合物63 (1
0 mg, 17%)を得た。1 H NMR (100 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.42 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 7.80 (d, J =8.3 Hz, 1H), 7.24-6.96 (m, 2
H), 4.98 (br s, 2H), 3.46 (br s, 1H) FABMS m/z 190 (M+H)+
【0143】実施例52:化合物64 実施例1と同様の方法を用いて、参考例4で得られた化
合物d (20.8 mg, 0.120mmol)と、ビス (トリフルオロ
アセトキシ) ヨードベンゼン (53.3 mg, 0.124 mmol,
1.0 eq)により、2-エチル-5,8-キノリンジオン (2.9 m
g, 12.9%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ;
8.33 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.58 (d, J =8.2 Hz, 1H),
7.12 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 10.3 Hz,
1H), 3.06(q, J = 7.7 Hz, 2H), 1.38 (t, J = 7.7 Hz,
3H) FABMS m/z 188 (M+H)+
【0144】実施例32と同様の方法を用いて、上記で
得られた2-エチル-5,8-キノリンジオン (21.5 mg, 0.01
15 mmol) と、2-ジメチルアミノエチルメルカプタン塩
酸塩 (17.3 mg, 0.121 mmol, 1.1 eq)により、室温で30
分間攪拌し、通常の後処理後、濃縮乾燥し、化合物64
(9.0 mg, 27.0%)を得た。 化合物641 H NMR (400 MHz, CDCl3) δppm ; 8.51 (d, J = 8.3 H
z, 1H), 8.28 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.00 (s, 1H), 3.
18 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 3.02 (q, J = 7.4 Hz,2H),
2.95 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.32 (s, 6H), 1.39 (t, J
= 6.8 Hz, 3H) FABMS m/z 291 (M+H)+
【0145】実施例53:化合物65 実施例32と同様の方法を用いて、実施例52で得られ
た2-エチル-5,8-キノリンジオン (17.3 mg, 0.093 mmo
l)と、p-アミノチオフェノール (11.2 mg, 0.090mmol,
1.0 eq)により、化合物65 (12.0 mg, 41.8%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.36 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.51 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.28-7.26 (m, 2
H), 6.76-6.74 (m, 2H), 6.32 (s, 1H), 3.97 (br s, 2
H), 3.04 (q, J = 7.7 Hz, 2H), 1.36 (t, J = 7.7 Hz,
3H) FABMS m/z 311 (M+H)+
【0146】実施例54:化合物66 8-ヒドロキシキノリン-N-オキシド (347.5 mg, 2.16 mm
ol)をテトラヒドロフランに溶解し、n-デシルマグネシ
ウムブロマイド (14.0 ml, 14.0 mmol, 6.5 eq)を加
え、0 ℃で2 時間攪拌し、濃縮乾燥して、合成中間体 2
-(n-デシル)-8-ヒドロキシキノリンを得た。次いで、こ
の合成中間体をアセトニトリル/水 = 3/1の混合溶媒に
溶解し、ジアセトキシヨードベンゼン (696.8 mg, 2.16
mmol, 1.0 eq)を加え、室温で3 時間攪拌し、通常の後
処理後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサ
ン/酢酸エチル = 4/1) で精製し、化合物66 (161.4 m
g, 25.0%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.32 (d, J = 8.2
Hz, 1H), 7.55 (d, J =8.2 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 10.
5 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 3.01(t, J =
7.9 Hz, 2H), 1.82-1.72 (m, 2H), 1.26 (br s, 14H),
0.88 (t, J = 6.7 Hz, 3H) FABMS m/z 300 (M+H)+
【0147】実施例55:化合物67 実施例54で得られた化合物66 (239 mg, 0.80 mmol)
を酢酸エチル (50 ml)に溶解し、4N-塩化水素酢酸溶液
(2.0 ml, 8.0 mmol, 10 eq)を加え室温で30分間攪拌
した後、反応溶液を濃縮乾固した。得られた反応生成物
をアセトニトリル(150 ml) に溶解し、1N- 塩酸 (30 m
l)を加え、次いで三塩化鉄 (390 mg, 2.4mmol, 3.0 eq)
を加えて室温で2時間攪拌した。通常の後処理後、反
応混合物のうち 20 mgを用いて薄層クロマトグラフィー
(クロロホルム/メタノール = 98/2)で精製し、化合物
67を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.40 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.57 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 3.
04-3.00 (m, 2H), 1.82-1.72 (m, 2H), 1.33-1.25 (m,
14H), 0.87 (t, J = 6.7 Hz, 3H) FABMS m/z 334 (M+H)+
【0148】実施例56:化合物68 実施例32と同様の方法を用いて、実施例54で得られ
た化合物66 (34.7 mg,0.116 mmol)と、p-アミノチオ
フェノール (14.5 mg, 0.116 mmol, 1.0 eq)により、化
合物68 (20.2 mg, 41.2%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.35 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.49 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.29-7.24 (m, 2
H), 6.77-6.72 (m, 2H), 6.32 (s, 1H), 2.99 (t, J =
8.0 Hz, 2H), 1.80-1.70 (m, 2H), 1.32-1.25 (m, 14
H), 0.87 (t, J = 6.6 Hz, 3H) FABMS m/z 423 (M+H)+
【0149】実施例57:化合物69 実施例55で得られた化合物67 (20 mg, 0.060 mmol)
をアセトニトリル (5.0ml) に溶解し、N, N-ジメチルエ
チレンジアミン (6.7 μl, 0.060 mmol, 1.0eq)を加え
20分間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマ
トグラフィー(クロロホルム/メタノール = 90/10) で精
製し、化合物69 (8.6 mg, 35%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.35 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.48 (d, J =8.1 Hz, 1H), 6.86 (br s, 1H),
3.96-3.90 (m, 2H), 2.97-2.92 (m, 2H), 2.59(t, J =
6.1 Hz, 2H), 2.29 (s, 6H), 1.81-1.70 (m, 2H), 1.3
3-1.25 (m, 14H), 0.88 (t, J = 7.0 Hz, 3H) FABMS m/z 420 (M+H)+
【0150】また、化合物69の塩酸塩を以下のように
して合成した。上記で得られた化合物69 (2.5 mg, 0.
006 mmol) を酢酸エチル (3.0 ml) に溶解し、4N-塩化
水素酢酸エチル溶液 (1.5 μl, 0.060 mmol, 10 eq) を
加え室温で30分攪拌した。反応溶液を濃縮乾固し化合
物69の一塩酸塩 (3.6 mg) を定量的に得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.32 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.50 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.06 (br s, 1H),
4.30 (m, 2H), 3.45 (m, 2H), 2.97-2.92 (m,8H), 1.7
5-1.72 (m, 2H), 1.32-1.25 (m, 14H), 0.88 (t, J =
6.8 Hz, 3H) FABMS m/z 420 (M+H)+
【0151】実施例58:化合物70 実施例55で得られた化合物67 (20 mg, 0.060 mmol)
をアセトニトリル (5.0ml) に溶解し、N-メチルピペラ
ジン (6.7 μl, 0.060 mmol, 1.0 eq)を加えて1時間3
0分室温で攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマトグ
ラフィー (クロロホルム/メタノール = 95/5)で精製
し、化合物70 (6.1 mg, 26%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.23 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.43 (d, J =8.1 Hz, 1H), 6.19 (s, 1H), 3.
59-3.56 (m, 4H), 3.00-2.97 (m, 2H), 2.60-2.57 (m,
4H), 2.36 (s, 3H), 1.76-1.67 (m, 2H), 1.33-1.25
(m, 14H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 3H) FABMS m/z 398 (M+3H)+
【0152】実施例59:化合物71、化合物101 実施例54で得られた化合物66 (49 mg, 0.13 mmol)
をアセトニトリル (10 ml)に溶解し、2-メルカプトエタ
ノール (8.8 μl, 0.13 mmol, 1.0 eq) を加え、次いで
リン酸バッファー (1.0 ml) を加え10分間室温で攪拌
した。通常の後処理後、薄層クロマトグラフィー (クロ
ロホルム/メタノール = 95/5)で精製し、化合物71
(5.3 mg, 11%)と、化合物101 (7.6 mg, 24 %) を得
た。
【0153】化合物711 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.32 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.80 (d, J =8.1 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 3.
98 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.13 (t, J = 6.2 Hz, 2H),
3.03-2.98 (m, 2H), 1.79-1.72 (m, 2H), 1.33-1.25
(m, 14H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H) FABMS m/z 376 (M+H)+ 化合物1011 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.42 (d, J = 8.4
Hz, 1H), 7.37 (d, J =8.4 Hz, 1H), 3.66 (t, J = 5.5
Hz, 2H), 3.57 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.18-3.14 (m,
2H), 3.03-2.94 (m, 4H), 1.88-1.77 (m, 2H), 1.36-1.
26 (m, 14H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 3H) FABMS m/z 454 (M+H)+
【0154】実施例60:化合物72、化合物102 実施例54で得られた化合物66 (33 mg, 0.11 mmol)
をアセトニトリル (7 ml)に溶解し、3-クロロ-1-プロパ
ンチオール (9.7 μl, 0.11 mmol, 1.0 eq) を加え、次
いでリン酸バッファー (1.0 ml) を加え60分間室温で
攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル = 4/1) で精製し化合物72 (4.
4 mg, 8%)と、化合物102 (18 mg, 30 %)を得た。
【0155】化合物721 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.27 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.49 (d, J =8.1 Hz, 1H), 3.72-3.67 (m, 4
H), 3.51 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.45 (t, J = 7.0 Hz,
2H), 3.00-2.95 (m, 2H), 2.20-2.07 (m, 4H), 1.81-
1.71 (m, 2H), 1.33-1.25 (m, 14H), 0.88 (t, J = 6.7
Hz, 3H) FABMS m/z 518 (M+3H)+ 化合物1021 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.39 (d, J = 8.4
Hz, 1H), 7.33 (d, J =8.4 Hz, 1H), 3.72 (t, J = 6.4
Hz, 2H) 3.63 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.23 (t,J = 3.2
Hz, 2H), 3.02-2.94 (m, 4H), 2.04-1.95 (m, 4H), 1.
82-1.80 (m, 2H), 1.36-1.26 (m, 14H), 0.88 (t, J =
6.6 Hz, 3H) FABMS m/z 518 (M+H)+
【0156】実施例61:化合物73 実施例1と同様の方法を用いて、参考例10で得られた
化合物j(108.0 mg, 0.429 mmol)と、ジアセトキシヨー
ドベンゼン (143.8 mg, 0.446 mmol, 1.0 eq) により、
化合物73 (103.3 mg) を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.39 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.77 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.55-7.36 (m, 2
H), 7.14 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 6.62 (d, J =10.4 H
z, 1H), 6.62 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.23 (dt, J = 1.
3, 6.7 Hz, 1H),5.43 (s, 2H) FABMS m/z 267 (M+H)+
【0157】実施例62:化合物74、化合物75 実施例32と同様の方法を用いて、実施例61で得られ
た化合物73 (26.7 mg,0.100 mmol)とp-アミノチオフ
ェノール (13.3 mg, 0.106 mmol, 1.1 eq)により、化合
物74 (1.0 mg, 2.6%)と、化合物75 (7.6 mg, 19.5
%)を得た。 化合物741 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.31 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.74 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.52-7.27 (m, 5
H), 6.77-6.74 (m, 2H), 6.24-6.18 (m, 2H), 5.41 (s,
2H), 3.98 (s, 2H) FABMS m/z 391 (M+2H)+ 化合物751 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.40 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.68 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.53-7.27 (m, 2
H), 7.26-7.24 (m, 2H), 6.76-6.74 (m, 2H), 6.62 (d,
J = 9.1 Hz, 1H), 6.34 (s, 1H), 6.21 (dt, J = 1.4,
6.7 Hz, 1H), 5.42 (s, 2H), 4.01 (s, 2H) FABMS m/z 390 (M+H)+
【0158】実施例63:化合物76、化合物77 実施例22と同様の方法を用いて、実施例61で得られ
た化合物73 (16.6 mg,0.062 mmol)と4-メルカプトピ
リジン (7.0 mg, 0.063 mmol, 1.0 eq) により、化合物
77 (5.0 mg, 21.4%)と、化合物76 (7.8 mg, 33.3%)
を得た。 化合物761 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.58 (d, J = 8.6
Hz, 1H), 8.35-8.34 (m,2H), 7.59 (d, J = 8.6 Hz, 1
H), 7.52-7.37 (m, 2H), 7.15 (s, 1H), 6.91-6.89 (m,
2H), 6.66-6.63 (m, 1H), 6.27-6.22 (m, 1H), 5.44
(s, 2H) FABMS m/z 378 (M+3H)+ 化合物771 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.78-8.77 (m, 2
H), 8.43 (d, J = 8.2 Hz,1H), 7.74 (d, J = 8.2 Hz,
1H), 7.52-7.50 (m, 1H), 7.49-7.47 (m, 2H), 7.39-7.
35 (m, 1H), 6.63-6.60 (m, 1H), 6.41 (s, 1H), 6.24-
6.20 (m, 1H), 5.42(s, 2H) FABMS m/z 378 (M+3H)+
【0159】実施例64:化合物78 実施例1と同様の方法を用いて、参考例11で得られた
化合物k (135.6 mg, 0.531 mmol) と、ジアセトキシヨ
ードベンゼン (357.9 mg, 1.11 mmol, 2.1 eq)により、
2-(4-クロロフェニル)-5,8-キノリンジオン (89.0 mg,
62.2%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.48 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 8.16-8.08 (m,3H), 7.53-7.48 (m, 2H), 7.17
(d, J = 10.4 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 10.4 Hz,1H) FABMS m/z 270 (M+H)+
【0160】実施例32と同様の方法を用いて、上記で
得られた 2-(4-クロロフェニル)-5,8-キノリンジオン
(28.9 mg, 0.107 mmol)と、p-アミノチオフェノール (1
3.3 mg,0.106 mmol, 1.0 eq)により、化合物78 (24.1
mg, 57.3%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.49 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 8.14-8.08 (m,2H), 8.01 (d, J = 8.3 Hz, 1
H), 7.52-7.47 (m, 2H), 7.30-7.27 (m, 2H), 6.78-6.7
5 (m, 2H), 6.36 (s, 1H), 3.99 (br s, 2H) FABMS m/z 393 (M+H)+
【0161】実施例65:化合物79 参考例14で得られた化合物n (84 mg, 0.23 mol)をア
セトニトリル/水 = 5/1の混合溶媒 (100 ml) に溶解
し、ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨードベンゼン(74
mg, 0.23 mmol, 1.0 eq) を加え室温で1時間攪拌し
た。通常の後処理後、薄層クロマトグラフィー (ヘキサ
ン/酢酸エチル = 2/1) で精製し化合物79 (5.5 mg,
6.0%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 10.0 (s, 1H), 8.6
9 (d, J = 8.1 Hz, 1H),8.63 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.
76-7.72 (m, 2H), 7.47-7.31 (m, 5H), 7.22 (d,J = 11
Hz, 1H), 7.14 (d, J = 11 Hz, 1H), 7.05-7.00 (m, 2
H), 5.09 (s, 1H) FABMS m/z 387 (M+H)+
【0162】実施例66:化合物80 実施例65で得られた化合物79 (5.7 mg, 0.015 mmo
l) をアセトニトリル (5.0 ml) に溶解し、p-アミノチ
オフェノール (1.9 mg, 0.015 mol, 1.0 eq)を加え、次
いでリン酸バッファー (0.5 ml) を加え10分間室温で
攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマトグラフィー
(クロロホルム/メタノール = 95/5)で精製し、化合物8
0 (2.3 mg, 30%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 10.1 (s, 1H), 8.6
5-8.62 (m, 2H), 7.77-7.71 (m, 2H), 7.46-7.29 (m, 9
H), 7.04-7.00 (m, 2H), 6.81-6.76 (m, 2H), 6.39 (s,
1H), 5.08 (s, 2H) FABMS m/z 508 (M+H)+
【0163】実施例67:化合物81 実施例1と同様の方法を用いて、参考例6で得られた化
合物f (84.8 mg, 0.338mmol)と、ジアセトキシヨード
ベンゼン (111.3 mg, 0.345 mmol, 1.0 eq) より、化合
物81 (42.5 mg, 47.5%)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.46 (d, J = 8.2
Hz, 1H), 8.01 (d, J =8.2 Hz, 1H), 7.33-7.27 (m, 5
H), 7.17 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 7.07 (d, J =10.4 H
z, 1H), 5.42 (s, 2H) FABMS m/z 267 (M+2H)+
【0164】実施例68:化合物82、化合物83 実施例67で得られた化合物81 (25.7 mg, 0.097 mmo
l)と、p-アミノチオフェノール (12.0 mg, 0.096 mmol,
1.0 eq)により、化合物82 (1.3 mg, 3.5%)と、化合
物83 (9.1 mg, 24.2%)を得た。 化合物821 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.38 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.95 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.33-7.27 (m, 5
H), 7.02-6.97 (m, 2H), 6.77-6.75 (m, 2H), 6.23 (s,
1H), 5.41 (s, 2H) FABMS m/z 390 (M+2H)+ 化合物831 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.48 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 7.95 (d, J =8.3 Hz, 1H), 7.32-7.26 (m, 5
H), 7.02-6.96 (m, 2H), 6.77-6.74 (m, 2H), 6.27 (s,
1H), 5.40 (s, 2H) FABMS m/z 389 (M+H)+
【0165】実施例69:化合物84 実施例1と同様の方法を用いて、参考例8で得られた化
合物h (25.6 mg, 0.091mmol)と、ジアセトキシヨード
ベンゼン (67.0 mg, 0.205 mmol, 2.0 eq)より、化合物
84 (48.4 mg)を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.45 (d, J = 8.2
Hz, 1H), 8.00 (d, J =8.2 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 10.
3 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 6.93-6.83
(m, 4H), 5.36 (s, 2H), 3.77 (s, 3H) FABMS m/z 296 (M+H)+
【0166】実施例70:化合物85 実施例32と同様の方法を用いて、実施例69で得られ
た化合物84 (14.3 mg,0.048 mmol)と、p-アミノチオ
フェノール (6.2 mg, 0.050 mmol, 1.0 eq) により、化
合物85 (4.7 mg, 23.2 %) を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.47 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 7.94 (d, J =8.3 Hz, 1H), 7.29-7.24 (m, 2
H), 6.96-6.82 (m, 4H), 6.77-6.74 (m, 2H), 6.36 (s,
1H), 5.34 (s, 2H), 3.99 (br s, 2H), 3.76 (s, 3H) FABMS m/z 419 (M+H)+
【0167】実施例71:化合物86、化合物87 室温で10分間攪拌し、通常の後処理後、薄層クロマトグ
ラフィー (クロロホルム/メタノール = 98/2)で精製す
る以外は、実施例22と同様の方法を用いて、実施例6
9で得られた化合物84 (16.9 mg, 0.057 mmol)と、4-
メルカプトピリジン (6.7 mg, 0.060 mmol, 1.1 eq) に
より、化合物86 (2.5 mg, 10.8%)と、化合物87 (1.
2 mg, 5.6%)を得た。 化合物861 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.62 (d, J = 8.7
Hz, 1H), 8.38-8.36 (m,2H), 7.78 (d, J = 8.7 Hz, 1
H), 7.18 (s, 1H), 6.98-6.83 (m, 6H), 5.35 (s,2H),
3.77 (s, 3H) FABMS m/z 407 (M+3H)+ 化合物871 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.80 (br s, 2H),
8.50 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 8.0 Hz, 1
H), 7.52 (br s, 2H), 6.92-6.82 (m, 4H), 6.44 (s, 1
H), 5.32 (s, 2H), 3.77 (s, 3H) FABMS m/z 407 (M+3H)+
【0168】実施例72:化合物88 参考例3と同様の方法を用いて、参考例13で得られた
化合物m (58.2 mg, 0.241 mmol)とp-トルエンスルホン
酸1水和物 (46.9 mg, 0.247 mmol, 1.0 eq)により、合
成中間体 2-(4-カルボメトキシフェノキシメチル)-8-ヒ
ドロキシキノリン(74.2 mg)を得た。次いで、実施例1
と同様の方法を用いて、この合成中間体2-(4-カルボメ
トキシフェノキシメチル)-8-ヒドロキシキノリン (74.2
mg, 0.227mmol)と、ジアセトキシヨードベンゼン (74.
1 mg, 0.230 mmol, 1.0 eq)により、化合物88 (62.6
mg)を得た。このうち25.3 mg を用いてシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル = 4/1)で
精製し、化合物88の精製物(8.4 mg) を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.48 (d, J = 8.2
Hz, 1H), 8.04-8.01 (m,2H), 7.99 (d, J = 8.2 Hz, 1
H), 7.18 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 11.5 H
z, 1H),7.04-6.99 (m, 2H), 5.47 (s, 2H), 3.89 (s, 3
H) FABMS m/z 324 (M+H)+
【0169】実施例73:化合物89、化合物90、化
合物91 実施例32と同様の方法を用いて、実施例72で得られ
た化合物88 (36.4 mg,0.107 mmol)と、p-アミノチオ
フェノール (16.4 mg, 0.131 mmol, 1.2 eq)により、化
合物89 (2.0 mg, 4.0%)と、化合物90 (12.0 mg, 2
3.9%)と、化合物91 (4.4 mg, 6.9%)を得た。 化合物891 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.19 (d, J = 8.4
Hz, 1H), 8.03-7.99 (m,2H), 7.66 (d, J = 8.4 Hz, 1
H), 7.46-7.44 (m, 2H), 7.36-7.19 (m, 2H), 7.06-7.0
0 (m, 2H), 6.25 (s, 1H), 5.43 (s, 2H), 3.88 (s, 3
H) FABMS m/z 447 (M+H)+
【0170】化合物901 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.50 (d, J = 8.2
Hz, 1H), 8.03-7.99 (m,2H), 7.92 (d, J = 8.2 Hz, 1
H), 7.29-7.24 (m, 2H), 6.77-6.74 (m, 2H), 6.60-6.5
7 (m, 2H), 6.37 (s, 1H), 5.44 (s, 2H), 3.89 (s, 3
H) FABMS m/z 447 (M+H)+ 化合物911 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.28 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 8.06-7.97 (m,2H), 7.80 (d, J = 8.1 Hz, 1
H), 7.34-7.24 (m, 4H), 7.07-6.95 (m, 2H), 6.62-6.5
7 (m, 4H), 5.36 (s, 2H), 3.88 (s, 3H) FABMS m/z 570 (M+H)+
【0171】実施例74:化合物92 参考例2と同様の方法を用いて、参考例1で得られた化
合物a (0.71 g, 2.5 mmol)と4-ヘキシルオキシフェノー
ル (0.98 g, 5.0 mmol, 2.0 eq) により、反応生成物を
得た[FABMS m/z 396 (M+H)+]。次に、参考例3と同様
の方法を用いて、上記で得られた化合物とp-トルエンス
ルホン酸1水和物 (0.22 g, 1.2 mmol, 1.0 eq) により
合成中間体 (1.2 g)を得た。この合成中間体 (1.2 g,
3.5 mmol)をアセトニトリル/水 = 5/1の混合溶媒 (180
ml) に溶解し、ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨードベ
ンゼン (3.0 g, 7.0 mmol, 2.0 eq)を加え室温で30分
間攪拌した後、溶液を濃縮乾燥した。得られた反応生成
物 2.1 gのうち47 mg を用いて薄層クロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル = 2/1) で精製し、化合物92
(16 mg)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.45 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 8.00 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 11
Hz, 1H), 7.07 (d, J = 11 Hz, 1H), 6.92-6.82(m, 4
H), 5.37 (s, 2H), 3.90 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.80-
1.70 (m, 2H), 1.47-1.30 (m, 6H), 0.90 (t, J = 6.8
Hz, 3H) FABMS m/z 368 (M+3H)+
【0172】実施例75:化合物93、化合物94 実施例74で得られた化合物92 (90 mg, 0.82 mmol)
をアセトニトリル (80 ml)に溶解し、p-アミノチオフェ
ノール (38 mg, 0.25 mmol, 1.0 eq) を加え、次いでリ
ン酸バッファー (20 ml)を加え30分間室温で攪拌し
た。通常の後処理後、薄層クロマトグラフィー (クロロ
ホルム/メタノール = 98/2)で精製し、化合物93(2.1
mg, 2.0%)と、化合物94 (9.2 mg, 7.5%)を得た。
【0173】化合物931 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.37 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.97 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.38-7.33 (m, 2
H), 6.97-6.81 (m, 8H), 6.23 (s, 1H), 5.35 (s, 2H),
3.89 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.80-1.71 (m, 2H), 1.36
-1.25 (m, 6H), 0.91 (t, J = 7.0 Hz, 3H) FABMS m/z 489 (M+H)+ 化合物941 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.50 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.97 (d, J =8.1 Hz, 1H), 7.37-7.32 (m, 2
H), 6.97-6.83 (m, 8H), 6.32 (s, 1H), 5.32 (s, 2H),
3.91 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.80-1.71 (m, 2H), 1.36
-1.27 (m, 6H), 0.91 (t, J = 7.0 Hz, 3H) FABMS m/z 489 (M+H)+
【0174】実施例76:化合物95 参考例12で得られた化合物l (76.9 mg, 0.223 mmol)
とp-トルエンスルホン酸1水和物 (43.7 mg, 0.230 mmo
l, 1.0 eq)により、合成中間体 2-(2-ナフトキシメチ
ル)-8-ヒドロキシキノリン (64.2 mg)を得た。次いで、
この合成中間体 (64.2 mg, 0.201 mmol)に、ジアセトキ
シヨードベンゼン (64.8 mg, 0.201 mmol, 1.0 eq)を加
え、室温で45分間攪拌した。通常の後処理後、濃縮乾燥
により、化合物95 (67.3 mg)を得た。そのうちの23.1
mg をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン
/酢酸エチル = 4 / 1) で精製し、化合物95の精製物
(4.8 mg) を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.47 (d, J = 8.2
Hz, 1H), 8.04 (d, J =8.2 Hz, 1H), 7.82-7.18 (m, 7
H), 7.18 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 9.0 Hz,
1H), 5.55 (s, 2H) FABMS m/z 316 (M+H)+
【0175】実施例77:化合物96 実施例32と同様の方法を用いて、実施例76で得られ
た化合物95 (23.8 mg,0.071 mmol)と、p-アミノチオ
フェノール (10.3 mg, 0.082 mmol, 1.1 eq)により、化
合物96 (8.4 mg, 24.4%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.49 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 7.98 (d, J =8.3 Hz, 1H), 7.81-7.15 (m, 11
H), 6.38 (s, 1H), 5.52 (s, 2H) FABMS m/z 439 (M+H)+
【0176】実施例78:化合物97 2-メチル-5,8-キノリンジオン (24.3 mg, 0.141 mmol)
をトルエン (4 ml) に溶解し、4N-塩化水素酢酸エチル
溶液 (0.4 ml) を加え、室温で5分間攪拌した。析出し
た粉体を濾取、乾燥し、化合物97(29.3 mg, 84.8%)を
得た。1 H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm ; 9.15 (d, J = 8.8
Hz, 1H), 7.84 (d, J =8.8 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 2.
99 (s, 3H) FABMS m/z 439 (M+H)+
【0177】実施例79:化合物98 実施例1で得られた化合物1 (109.9 mg, 0.296 mmol)
と4N-塩化水素酢酸エチル溶液 (0.74 ml, 2.96 mmol, 1
0.0 eq)により、化合物98の粗生成物 (130.0mg) を得
た。この粗生成物 13.4 mgを用いて薄層クロマトグラフ
ィー (クロロホルム/メタノール = 9/1) で精製し、化
合物98の精製物 (6.0 mg) を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.54 (d, J = 8.7
Hz, 1H), 7.73 (d, J =8.7 Hz, 1H), 7.44-7.31 (m, 5
H), 7.12 (s, 1H), 6.95-6.89 (m, 4H), 5.31 (s, 2H),
5.01 (s, 2H) FABMS m/z 408 (M+H)+
【0178】実施例80:化合物99 実施例22で得られた化合物27 (9.2 mg, 0.019 mmo
l) をアセトニトリル (3ml) に溶解し、2-ジメチルアミ
ノエチルメルカプタン塩酸塩 (2.7 mg, 0.019 mmol, 1.
0 eq) を加え、次いでリン酸バッファー (0.3 ml) を加
え1時間攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマトグラ
フィー (クロロホルム/メタノール = 90/10) で精製
し、化合物99 (3.3 mg, 32%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.63 (d, J = 8.6
Hz, 1H), 7.69 (d, J =8.6 Hz, 1H), 7.43-7.31 (m, 5
H), 6.96-6.91 (m, 4H), 5.38 (s, 2H), 5.00 (s, 2H),
3.09 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.97 (t, J = 7.0 Hz, 2
H), 2.85-2.85 (m,2H), 2.65-2.60 (m, 2H), 2.33 (s,
12H) FABMS m/z 580 (M+H)+
【0179】実施例81:化合物100 実施例32で得られた化合物41 (5.0 mg, 0.010 mmo
l) をメタノール (10 ml)に溶解し、ハイドロサルファ
イトナトリウム(20.0 mg) を加え20分間室温で攪拌し
た。無機物をろ過した後、ろ液を濃縮乾固し化合物10
0 (3.6 mg, 73%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm ; 8.54 (d, J = 8.6
Hz, 1H), 7.69 (d, J =8.6 Hz, 1H), 7.44-7.31 (m, 7
H), 7.18 (s, 1H),7.14-7.11 (m, 2H), 6.92-6.91 (m,
4H), 6.59-6.56 (m, 2H), 5.30 (s, 2H), 5.01 (s, 2H)
【0180】実施例82:化合物103 実施例54で得られた化合物66 (20 mg, 0.067 mmol)
をアセトニトリル (10ml)に溶解し、3-メルカプトプロ
ピオン酸エチル (8.6 μl, 0.067 mmol, 1.0 eq)を加
え、次いでリン酸バッファー (0.5 ml) を加え15分間
室温で攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマトグラフ
ィー (クロロホルム/メタノール = 98/2)で精製し化合
物103 (7.1 mg, 19%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.42 (d, J = 8.4
Hz, 1H), 7.34 (d, J =8.4 Hz, 1H), 4.20-4.05 (m, 4
H), 3.33 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 3.08 (t, J = 6.9 Hz,
2H), 2.99-2.91 (m, 2H), 2.60 (t, J = 7.5 Hz, 2H),
2.52 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 1.87-1.77 (m, 2H), 1.36
-1.19 (m, 20H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 3H) FABMS m/z 566 (M+H)+
【0181】実施例83:化合物104 実施例79で得られた化合物98 (21 mg, 0.048 mmol)
に塩化メチレン (2.0 ml) とピリジン (19μl, 0.24 mm
ol, 5.0 eq) を加えて溶解し、次いで無水酢酸(13.2μ
l, 0.14 mmol, 3.0 eq) を加え室温で1時間攪拌した。
通常の後処理後、薄層クロマトグラフィー (クロロホル
ム/メタノール = 98/2)で精製し化合物104 (8.5 mg,
36%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.13 (d, J = 8.6
Hz, 1H), 7.73 (d, J =8.6 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.
44-7.31 (m, 5H), 6.90 (s, 4H), 5.30 (s, 2H), 5.00
(s, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.48 (s, 3H) FABMS m/z 492 (M+H)+
【0182】実施例84:化合物105 8-ヒドロキシキナルジン (159 mg, 1.0 mmol) のエチレ
ングリコール混濁液 (0.25 ml)にジアセトキシヨードベ
ンゼン (640 mg, 2.0 mmol) のヘキサン混濁液 (25 ml)
を加え、室温で2 時間攪拌し、通常の後処理後、薄層ク
ロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール= 98/2)
で精製し、化合物105 (35.9 mg, 17%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm ; 8.01 (dd, J = 2.
5, 8.1 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.06 (d
d, J = 1.8, 10.4 Hz, 1H), 6.36 (d, J = 10.4 Hz, 1
H), 4.24-4.37 (m, 4H), 2.61 (s, 3H) FABMS m/z 218 (M+H)+
【0183】実施例85:化合物106 参考例3で得られた化合物c (36.0 mg, 0.1 mmol)のエ
チレングリコール混濁液(25 ml)にジアセトキシヨード
ベンゼン (64 mg, 0.2 mmol)のヘキサン混濁液(2.5 ml)
を加え、室温で2時間攪拌し、通常の後処理後、薄層ク
ロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール= 98/2)
で精製し、化合物106 (5.3 mg, 13%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.00 (d, J = 8.3
Hz, 1H), 7.82 (d, J =8.3 Hz, 1H), 7.31-7.43 (m, 5
H), 6.89 (s, 4H), 6.88 (d, J = 10.4 Hz, 1H),6.49
(d, J = 10.4 Hz, 1H), 5.31 (s, 2H), 5.01 (s, 2H),
4.27-4.40 (m, 4H). FABMS m/z 416 (M+H)+
【0184】実施例86:化合物107 参考例3で得られた化合物c (36.0 mg, 0.1 mmol)のメ
タノール混濁液 (25 ml)にジアセトキシヨードベンゼン
(64 mg, 0.2 mmol)のヘキサン混濁液 (2.5 ml)を加
え、室温で2時間攪拌し、通常の後処理後、薄層クロマ
トグラフィー(クロロホルム/メタノール= 98/2)で精
製し、化合物107 (13.0 mg, 31%)を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δppm ; 8.15 (d, J = 8.1 H
z, 1H), 7.87 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.28-7.46 (m, 5
H), 7.03 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 6.91 (s, 4H),6.73
(d, J = 10.7 Hz, 1H), 5.31 (s, 2H), 5.01 (s, 2H),
3.25 (s, 6H) FABMS m/z 418 (M+H)+
【0185】実施例87:化合物109、化合物110 実施例2で得られた化合物3 (12 mg, 0.028 mmol)をア
セトニトリル (3 ml) に溶解し、1-(3-アミノプロピル)
イミダゾ−ル (3.4 μl, 0.028 mmol, 1.0 eq)を加え
40分間室温で攪拌した。通常の後処理後、薄層クロマ
トグラフィー (クロロホルム/メタノール = 90/10) で
精製し化合物109 (3.2 mg, 22%)と、化合物110
(2.9 mg, 21%)を得た。 化合物1091 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm ; 8.49 (d, J = 8.1
Hz, 2H), 7.95 (d, J =8.1 Hz, 2H), 7.52 (s, 1H), 7.
44-7.31 (m, 5H), 7.10 (s, 1H), 6.96-6.95 (m, 1H),
6.91 (s, 4H), 6.12 (br s, 1H), 5.31 (s, 2H), 5.02
(s, 2H), 4.10 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.91-3.84 (m, 2
H), 2.29-2.19 (m, 2H) FABMS m/z 529 (M+H)+ 化合物1101 H NMR (300 MHz, CDCl3) δppm ; 8.46 (d, J = 8.1 H
z, 2H), 7.95 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.51 (s, 1H), 7.
44-7.31 (m, 5H), 7.12 (s, 1H), 6.96-6.94 (m,1H),
6.91 (s, 4H), 6.02 (br s, 1H), 5.76 (s, 1H), 5.33
(s, 2H), 5.02 (s,2H), 4.10 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.
27-3.21 (m, 2H), 2.27-2.18 (m, 2H) FABMS m/z 495 (M+H)+
【0186】試験例1:ファルネシルトランスフェラー
ゼ阻害活性 牛の脳を破砕して得られた抽出液を DEAE-セファセル(S
ephacel)[ファルマシア社製]カラムクロマトグラフィ
ーにかけ、その活性画分を限外濾過で濃縮し、透析〔20
mM トリス塩酸(Tris-HCl) pH8.0、50 mM 塩化ナトリウ
ム(NaCl)、20 mM塩化亜鉛(ZnCl2)、1 mMジチオスレイト
ール(DTT)及び 0.2 mM フェニルメチルスルホニルフル
オライド(PMSF)〕したものをファルネシルトランスフ
ェラーゼ(FTase)の粗酵素液として用いた。活性測定
は、上記の方法で得た酵素が [3Hファルネシルピロリン
酸を大腸菌で生産したRas蛋白に転移する量を測定する
ことにより行った。酵素阻害活性に関しては、上記の反
応系を用いて、テストサンプルによるRas蛋白へのファ
ルネシル化阻害を測定した。非処理群と既知濃度の検体
で処理した群の酵素阻害活性を比較することにより、検
体濃度(3.7μM, 1.23μM)でのファルネシル化の阻害活
性(%)を算出した。結果を表10に示す。
【0187】
【表10】 化合物番号 フェルネシルトランスフェラーゼ阻害率(%) 3.7 μM 1.23μM 2 77 23 3 81 40 9 50 32 10 57 27 23 78 31 24 95 81 25 68 36 27 79 57 28 92 78 31 79 60 37 79 55 39 86 42 40 83 47 41 96 79 42 48 29 44 89 49 46 96 41 52 70 31 53 74 82 58 88 74 59 86 61 60 95 66 62 94 65 63 99 89 68 52 35 74 77 53 76 81 34 78 72 37 80 56 43 85 82 50 86 88 61 89 81 48 90 88 72 91 87 77 94 60 33 96 82 51 100 62 32 108 73 38
【0188】試験例2:ヒト肺癌A549細胞に対する増殖
阻害試験 96穴マイクロプレート(ヌンク #167008)中に1ウェル
あたり 1000 個の細胞をまきこみ、5 % 炭酸ガスインキ
ュベーター内で37℃、24時間、牛胎児血清(FCS) 10 %
を含むRPMI1640培地で前培養を行った。その後、10 mM
に調製した各試験化合物の DMSO 溶液を培養用の培地で
段階的に希釈し、それぞれ各ウェルに 50 μl ずつ添加
した。37℃でさらに 72 時間培養し、培養が終了する5
時間前に終濃度が 1 mg/mlとなるように培養培地中に溶
解した 3-(4,5-ジメチルチアゾール-2- イル)-2,5-ジフ
ェニルテトラゾリウムブロミド〔3-(4,5-dimethylthiaz
ol-2-yl-2,5-diphenyltetrazolium bromide(シグ
マ)、以後MTT と略記する。〕をウェルあたり50μl ず
つ分注した。培養終了後 DMSO をウェルあたり 150μl
ずつ分注し、プレートミキサーを用いて激しく攪拌して
MTT- ホルマザンの結晶を完全に溶解させ、マイクロプ
レートリーダー MTP-32(コロナ電機)で 550 nMの吸光
度を測定した。細胞増殖抑制活性は 50%増殖阻止濃度
(IC50)で示した。結果を表11に示す。
【0189】
【表11】
【0190】
【発明の効果】本発明の化合物はファルネシルトランス
フェラーゼに対する阻害作用を有しており、抗腫瘍剤の
有効成分として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/70 616 A61K 31/70 616 C07D 401/06 C07D 401/06 401/12 401/12 C07H 17/02 C07H 17/02 (72)発明者 前田 豊 静岡県駿東郡長泉町下土狩1179 (72)発明者 神田 裕 東京都町田市中町1−3−12−503 (72)発明者 原 光信 神奈川県相模原市上鶴間192−2−104 (72)発明者 秋永 士朗 静岡県駿東郡長泉町下土狩1134−6−301

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式(I): 【化1】 [式中、A及びBは一緒になってそれらが結合する炭素
    原子とともに下記の式(a)又は(b): 【化2】 〔式中、X及びYはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン
    原子、置換若しくは非置換の低級アルコキシ基、低級ア
    ルケニルオキシ基、置換若しくは非置換のアリールオキ
    シ基、置換若しくは非置換のアラルキルオキシ基、置換
    若しくは非置換の複素環オキシ基、置換若しくは非置換
    の複素環アルキルオキシ基、低級アルコキシカルボニル
    オキシ基、アミノ基、置換若しくは非置換のモノ低級ア
    ルキルアミノ基、置換若しくは非置換のジ低級アルキル
    アミノ基、置換若しくは非置換のアラルキルアミノ基、
    低級アルケニルアミノ基、置換若しくは非置換のアリー
    ルアミノ基、置換若しくは非置換の複素環アミノ基、置
    換若しくは非置換の複素環アルキルアミノ基、低級アル
    コキシカルボニルアミノ基、置換若しくは非置換のアル
    キルチオ基、低級アルケニルチオ基、置換若しくは非置
    換のアリールチオ基、置換若しくは非置換のアラルキル
    チオ基、置換若しくは非置換の複素環チオ基、置換若し
    くは非置換の複素環アルキルチオ基、低級アルコキシカ
    ルボニルチオ基、−W1[(CH2)nO]m2(式中、W1
    酸素原子又はNHを示し、nは1から5の整数を示し、
    mは1から10の整数を示し、W2は水素原子又は低級
    アルキル基を示す)で表される基、又は置換若しくは非
    置換の脂環式複素環基を示し、R 1及びR2はそれぞれ独
    立に低級アルコキシ基を示すか、それらが一緒になって
    酸素原子又は−OCH2CH2O−を示し、R3及びR4
    それぞれ独立に水素原子又は低級アルカノイル基を示
    す〕で表わされる6員環構造を形成し;Zはアルキル
    基、ハロゲノアルキル基、置換若しくは非置換のアリー
    ル基、置換若しくは非置換のアリールオキシアルキル
    基、置換若しくは非置換の複素環アルキル基、ヒドロキ
    シアルキル基、アロイルオキシアルキル基、置換若しく
    は非置換のアリールアミノカルボニル基を示す。ただ
    し、A及びBが一緒になってそれらが結合する炭素原子
    とともに上記の式(a)で表わされる6員環構造を形成す
    る場合において、Zがメチル基又は置換若しくは非置換
    のアリール基を示し、かつR1及びR2が一緒になって酸
    素原子を示す場合には、X及びYのうち少なくとも一方
    は置換若しくは非置換のアルキルチオ基、低級アルケニ
    ルチオ基、置換若しくは非置換のアリールチオ基、置換
    若しくは非置換のアラルキルチオ基、置換若しくは非置
    換の複素環チオ基、又は低級アルコキシカルボニルチオ
    基を示す]で表される化合物又はその塩。
  2. 【請求項2】 A及びBが一緒になってそれらが結合す
    る炭素原子とともに上記の式(a)で表わされる6員環構
    造を形成する請求項1に記載の化合物又はその塩。
  3. 【請求項3】 A及びBが一緒になってそれらが結合す
    る炭素原子とともに上記の式(b)で表わされる6員環構
    造を形成する請求項1に記載の化合物又はその塩。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれら
    の水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる
    物質を有効成分として含む医薬。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれら
    の水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる
    物質を有効成分として含む抗腫瘍剤。
  6. 【請求項6】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれら
    の水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる
    物質を含むファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤。
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