JPH11334097A - インクタンクおよびプリント装置 - Google Patents

インクタンクおよびプリント装置

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JPH11334097A
JPH11334097A JP14476798A JP14476798A JPH11334097A JP H11334097 A JPH11334097 A JP H11334097A JP 14476798 A JP14476798 A JP 14476798A JP 14476798 A JP14476798 A JP 14476798A JP H11334097 A JPH11334097 A JP H11334097A
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JP
Japan
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ink
ink tank
absorber
negative pressure
rib
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Application number
JP14476798A
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English (en)
Inventor
Yoshie Asakawa
佳恵 浅川
Hiroyuki Ishinaga
博之 石永
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確、確実でかつ所望のインク残量を表示す
るインク残量検知機能を発揮できるインクタンクおよび
かかるタンクを装着できるプリント装置を提供する。 【解決手段】 インクタンクは、インク吸収体収容部5
3の底面55の少なくとも一部を透明として形成したイ
ンク残量検出部62と、この検出部62の内側に突出す
る少なくとも一部を透明としたリブ63(収容密度調整
部)とを含む。インク吸収体52は均一圧縮率でインク
吸収体収容部53内に収容されている。リブ63は断面
台形状をなす突起であり、その上底xと下底yとはx<
yの関係を満たすため、リブ63の側面はテーパ面63
Aとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク残量を正確
に知ることのできるインクタンクおよび該タンクを装着
できるプリント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリント装置に装着できるイ
ンクタンクとしては、例えば図1に示すものが知られて
いる。図1において符号2はインクをプリント媒体とし
ての紙に吐出する吐出ヘッドである。この吐出ヘッド2
にはインク供給管51が設けられており、このインク供
給管51は後述のインクタンク3のインク供給口4に挿
入されてインクの供給を受けるものである。インクタン
ク3は、インクを収容するインク収容部56と、このイ
ンク収容部56に、微小連通部57を介して連通しかつ
インク吸収体52を圧縮した状態で収容するインク吸収
体収容部53とから概略構成されている。微小連通部5
7は、隔壁54の端部と底部55との間に形成された間
隙であり、隔壁54のインク吸収体収容部53側の壁面
に形成された気液交換リブ54Aに連続して形成されて
いる。気液交換の観点から、気液交換リブ54Aと底面
55との隙間は0.1〜20mm程度であることが好ま
しく、インクを供給口4から漏れにくくするために、供
給口4の下端部の底面55からの高さはリブ54Aの下
端部の底面55からの高さと等しいか、あるいはリブ5
4Aの下端部の高さより高い位置に形成されている。ま
た、インク吸収体収容部53の壁部上方には大気連通孔
58が形成されており、インク収容部56はインク吸収
体収容部53と連通している以外は実質的に密閉されて
いる。なお、インク収容部56内には隔壁59が形成さ
れている。符号60はインクタンク3にインクを導入す
るための孔であり、61はインク導入孔60を封止する
球状の封止部材である。
【0003】このような構成のインクタンク3では、図
2(a)〜(e)に示すように、インク収容部56内の
インクが微小連通部57を通じてインク吸収体収容部5
3内に供給されながら消費される。すなわち、図2
(a)に示すように、インク吸収体収容部53の気室部
分は大気連通部58により大気圧に維持され、インク吸
収体収容部53内のインクはインク供給口4から吐出ヘ
ッド側に供給される。それに伴い、図2(b)に示すよ
うに、インク吸収体収容部53内のインクの液面が気液
交換リブ54Aの上端まで下がってくると、インク吸収
体収容部53の気室部分の空気がインク吸収体収容部5
3よりも低い圧力のインク収容部56側に気液交換リブ
54Aおよび微小連通部57を介して移動し、その空気
に相当するインクが微小連通部57を介してインク吸収
体収容部53側に供給される。このようにインク収容部
56側のインクが完全に消費されると、図2(c)〜
(e)に示すように、インク吸収体収容部53側のイン
クのみが徐々に吐出ヘッド2側に供給される。
【0004】ところが、上述のインクタンク3において
は、インク吸収体収容部53内へのインク吸収体52の
収容状態によってインクの使い残し量が決まってしま
う。インク吸収体52の収容状態としては、図3〜図5
に示す場合が考えられる。
【0005】(1)まず、図3に示すように、負圧を発
生させ、インクを吸収保持するために吸収体52を全く
均一な圧縮率で収容する場合である。この場合において
は、インク吸収体52の収容密度がインク吸収体収容部
53内で均一となるが、インク供給口4の下端部と微小
連通部57の上端部とを結ぶ界面までインクの消費が進
んだところで、インク吸収体収容部53の底面55近傍
にインクが残ってしまい、吐出ヘッド2へのインクの供
給が停止してしまう。
【0006】(2)次に、図3に示した場合のようにイ
ンクタンク3の底面55近傍にインクが残らないように
するために、図4に示すように、インクタンク3の底面
55近傍のインク吸収体52の圧縮率が低くなるように
インク吸収体52を収容する場合である。この場合にお
いては、インクタンク3の底面55近傍のインク吸収体
52の圧縮率を低圧縮率R1とし、その上の領域の圧縮
率を高圧縮率R2とするため、インクタンク3の底面5
5近傍に残りそうになったインクは毛細管現象により低
圧縮率領域(収容密度が粗の領域)R1から高圧縮率領
域(収容密度が密の領域)R2に吸い上げられ、インク
供給口4側に供給される。
【0007】(3)さらに、インクを効率よく使い切る
ために、図5に示すように圧縮率をA,B,CおよびD
の4段階に分け、低圧縮率領域から高圧縮率領域へ、つ
まりA→D→C→Bの順にインクが使用されるように、
圧縮率を制御して収容する場合である。この場合におい
ては、インクタンク3の底部55近傍に相当する領域C
のインクも使用することができる。
【0008】このようなインクタンクを用いる場合にお
けるインク残量検知方法としては、例えば図6(a)お
よび(b)に示すような方法が知られている。すなわ
ち、インクタンク3の底部55に一部または全体に透明
部分を設け、この透明部分を介してタンク内部のインク
吸収体52にタンク外部の発光素子から光を照射し、タ
ンク内部からの反射光をタンク外部の受光素子で受光し
て光反射率を検出し、インクの有無による光反射率の差
によってインク残量を検知する。符号11は発光素子と
受光素子とを備えた反射型光検出手段である。なお、図
6(a)は、インクがインク吸収体52とタンク底面5
5との間に残っている場合を示し、この場合、入射光が
残留インクに吸収され外部への反射光が少なくなる。図
6(b)は、インクがインク吸収体52とタンク底面5
5との間に残っていない場合を示している。この場合、
入射光がインク吸収体表面で反射されタンク外部にもど
る光量が多い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)、(2)および(3)に示したインクタンクで
は、インク吸収体収容部53の底面55でインクの残量
検出を行っているため、次のような問題があった。
【0010】上記(1)のインクタンクでは、均一な圧
縮率でインク吸収体52をインク吸収体収容部53内に
収容しているため、インクを使用し切った後も、重力の
影響を受け、インクが流下して底面55上に溜まり、イ
ンクタンク3全体にインクがほとんど残っていないにも
拘わらず、反射光が少ない、すなわち「インク有り」の
検出をしてしまう可能性がある。
【0011】上記(2)のインクタンクでは、高圧縮率
領域R2の方が毛細管力が大きく、インクを保持するこ
とができるため、底面55側の低圧縮率領域R1にイン
クが残らないが、インクタンク3全体にまだインクが相
当量残っていても、初期段階で反射光が多い、すなわち
「インク無し」の検出をしてしまう可能性がある。
【0012】上記(3)のインクタンクでは、圧縮率制
御を図5に示すように行うため、インクがA→D→C→
Bの順になくなり、領域Cのインクを使用した後に、領
域Bのインクを使い切ることになる。最終的にインク使
用効率とインク有無検知タイミングは、圧縮率分布によ
って決まり、インク使用効率を高めつつ、検知タイミン
グを適当にすることを両立させるように吸収体の圧縮率
を正確に制御してインク吸収体52を収容するのは非常
に困難であり、検知ポイントに相当のバラツキが出てし
まう可能性がある。
【0013】図7はインク残量とセンサ出力との関係を
示すグラフである。
【0014】図7におけるグラフAは、インク吸収体収
容部53の低圧縮領域においてインク残量検出を行った
ときの関係を示し、グラフBは、同時に、高圧縮領域に
おいてインク残量検出を行ったときの関係を示してい
る。低圧縮領域で検出を行うと、その領域でのインク保
持力が小さいため、インクがすぐに移動してしまい、タ
ンク内にインクが十分に残っていても、「インク残少」
と検出してしまう可能性がある。
【0015】また、高圧縮率領域で検出を行うと、イン
ク保持力が大きく、なかなかインクがなくならず、検出
してからの使用可能量が、かなり少量となった時点で検
出してしまう可能性がある。
【0016】このようにインク残量を正確に検出すため
には、圧縮率分布を極めて精度良く制御する必要があ
る。
【0017】本発明は、正確、確実でかつ所望のインク
残量を表示するインク残量検知機能を発揮できるインク
タンクおよびかかるタンクを装着できるプリント装置を
提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のインクタンクは、負圧を発生させ、インク
を吸収保持するインク吸収体を圧縮して収容するインク
吸収体収容部と、該インク吸収体収容部の一部を透明に
して形成され、前記インク吸収体収容部内のインクの残
量を検出するためのインク残量検出部と、該インク残量
検出部の透明部分の近傍の前記インク吸収体の収容密度
を部分的に調整する収容密度調整部とを含むことを特徴
とする。
【0019】この場合においては、例えば均一に収容し
たインク吸収体の収容密度を部分的に大きくするか、あ
るいは小さくすることができる。このため、吸収体圧縮
率の相対的な変化を制御し、インクタンク内における残
量検出の信頼性および精度を向上させることが可能であ
る。
【0020】ここで、前記収容密度調整部は、前記イン
ク吸収体収容部の内壁面から内方に突出するリブであっ
てもよい。この場合、リブにより前記インク吸収体の収
容密度を部分的に上げることで他の部位の前記インク吸
収体の密度の相対的なバランスを制御することができ
る。
【0021】前記収容密度調整部のリブの高さは、前記
インク吸収体の空孔径よりも大であって、リブは裾拡が
りのテーパを有するものが好ましい。リブの裾部分ある
いはリブと底面との段差部で吸収体との隙間が生じるの
を防止することができる。
【0022】また、吸収体底部の密度が最も高くなるよ
うなタンクの場合では前記収容密度調整部は、前記イン
ク吸収体収容部の内壁部に設けられた凹部を含んでもよ
い。この場合、凹部により前記インク吸収体の収容密度
を下げることで他の部位の前記インク吸収体の密度分布
のバランスを図ることができる。
【0023】ここで、前記凹部の深さLと開口径Mと
は、吸収体圧縮倍率Nに対して、0<L/M≦(N−
1)の関係を満たすことが好ましい。インク吸収体は前
記凹部の底部に接することが好ましい。この接触により
インク吸収体の毛管力を利用することができることか
ら、上記凹部内のインク溜まりを未然に防止することが
できる。
【0024】さらに、本発明は、前記インク吸収体収容
部に微小連通部を介して連通するインク収容部をさらに
含んだ構成のタンクに適用された場合インク収容部のサ
イズにかかわらずインクの使い切る付近のタイミングで
精度よく「インクなし」を検知することが出来る。本発
明は、インク吸収体収容部のみを含むインクタンクに限
定されることなく、このインク吸収体収容部に連通する
インク収容部をも含むインクタンクに適用可能である。
【0025】ここで、前記インク吸収体収容部は該イン
ク吸収体収容部内に収容されているインクを吐出する吐
出ヘッドにインクを供給するためのインク供給口を含
む。
【0026】また、本発明のインクタンクは、大気と連
通する大気連通部と液体噴射ヘッドに液体を供給するた
めの液体供給部とを備え内部に負圧発生部材を収納した
負圧発生部材収納室と、前記負圧発生部材収納室と連通
路を介して連通するとともに、前記連通路を除いて実質
的に密閉である液体収納室と、前記負圧発生部材収納室
の前記連通通路から上方へ延在する壁と、を有する液体
噴射ヘッド用のインクタンクにおいて、前記負圧発生部
材収納室の一部を透明にして形成され、前記負圧発生部
材収納室内のインクの残量を検出するためのインク残量
検出部と、該インク残量検出部の透明部分の近傍の前記
負圧発生部材の収容密度を部分的に調整する収容密度調
整部とを含むことを特徴とする。
【0027】ここで、前記収容密度調整部は、前記負圧
発生部材収容部の内壁面から内方に突出するリブであっ
てもよい。この場合、リブにより前記負圧発生部材の収
容密度を部分的に上げることで他の部位の前記負圧発生
部材の密度の相対的なバランスを制御することができ
る。
【0028】前記収容密度調整部のリブの高さは、前記
負圧発生部材の空孔径よりも大であって、リブは裾拡が
りのテーパを有するものが好ましい。リブの裾部分ある
いはリブと底面との段差部で負圧発生部材との隙間が生
じるのを防止することができる。
【0029】また、負圧発生部材底部の密度が最も高く
なるようなタンクの場合では前記収容密度調整部は、前
記負圧発生部材収容部の内壁部に設けられた凹部を含ん
でもよい。この場合、凹部により前記負圧発生部材の収
容密度を下げることで他の部位の前記負圧発生部材の密
度分布のバランスを図ることができる。
【0030】ここで、前記凹部の深さLと開口径Mと
は、負圧発生部材圧縮倍率Nに対して、0<L/M≦
(N−1)の関係を満たすことが好ましい。負圧発生部
材は前記凹部の底部に接することが好ましい。この接触
により負圧発生部材の毛管力を利用することができるこ
とから、上記凹部内のインク溜まりを未然に防止するこ
とができる。
【0031】さらに、本発明は、前記インク吸収体収容
部に微小連通部を介して連通するインク収容部をさらに
含んだ構成のタンクに適用された場合インク収容部のサ
イズにかかわらずインクの使い切る付近の体ミンクで精
度よくインクなしを検知することができる。本発明は、
インク吸収体収容部のみを含むインクタンクに限定され
ることなく、このインク吸収体収容部に連通するインク
収容部をも含むインクタンクに適用可能である。
【0032】ここで、前記負圧発生部材収容部は該負圧
発生部材収容部内に収容されているインクを吐出する吐
出ヘッドにインクを供給するためのインク供給口を含
む。
【0033】また、本発明のプリント装置は、インクを
プリント媒体に吐出する吐出ヘッドを用いて画像形成を
行うものであって、上述のインクタンクを着脱自在に装
着する手段と、該装着手段による装着時に前記インクタ
ンクの前記インク残量検出部を介してインクの光学的な
反射率の変化を測定する測定手段を備えたことを特徴と
する。
【0034】ここで、前記装着手段は、インク吐出を受
けるプリント媒体の幅方向に往復移動可能なキャリッジ
であってもよい。前記吐出ヘッドは、インクを吐出する
のに用いられるエネルギとして熱エネルギを発生する熱
エネルギ発生手段を備えてもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0036】(実施形態1)図8は、本発明のインクタ
ンクの一実施形態を示す概略断面図である。図8に示す
インクタンクの構成は図1に示したインクタンクの構成
と基本的に共通しており、共通部分には同一符号を付
し、その部分の説明を省略する。
【0037】本実施形態の特徴は、インク吸収体収容部
53の底面55の少なくとも一部を透明として形成した
インク残量検出部62と、この検出部62の内側に突出
する少なくとも一部を透明としたリブ63(収容密度調
整部)とを含み、インク吸収体52を均一の圧縮率でイ
ンク吸収体収容部53内に収容した点である。
【0038】リブ63は断面台形状をなす突起であり、
その上底xと下底yとはx<yの関係を満たす。このた
め、リブ63の側面は上方へ行くほど先細りとなり、逆
に下方に行くほど裾拡がり形状のテーパ面63Aとなっ
ている。これはテーパ面63Aおよび底面55にインク
吸収体52を接触させ易くすることで、リブ63の裾部
分にインク吸収体52が接触しないために生じるとされ
る間隙を発生させないためである。リブ63の裾部分と
インク吸収体52との間に間隙がなければ、インクがイ
ンク吸収体52の毛管力でインク供給口4側へ移動する
ことができ、インク残量検出を正確に行うことができ
る。
【0039】また、リブ63の高さtは、インク吸収体
52の平均空孔を球状と想定し、その直径よりも「大」
である。リブ63の高さtがインク吸収体52の直径よ
りも「小」であるときは、十分な密度調整が図れないお
それがある。
【0040】本実施形態におけるインクタンクの材質と
しては、耐溶剤性がありインクの蒸発がしにくいもので
あれば、いかなる材料も使用可能であるが、少なくとも
上記インク残量検出部62およびリブ63は後述するプ
リント装置にインクタンク3が装着された際にインク残
量検出用の光の照射を受けるために、透明プラスチック
等の光透過性のあるものでなければならない。例えば、
ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル、塩化ビニ
リデン、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂などを挙げるこ
とができる。
【0041】インク吸収体の材質としては、上述のイン
クタンクと同様に耐溶剤性があり、さらに適当な負圧を
発生させるものであれば、いかなる材料も使用可能であ
る。例えば、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂などを挙げること
ができる。
【0042】ところで、図1に示した従来の構成のイン
クタンク3が大きいサイズの場合などはインク吸収体収
容部53内に図面左右方向に沿ってインク吸収体52を
圧縮して収容した場合に、収容されたインク吸収体52
のうち、インク供給口4近傍および気液交換リブ54A
近傍のインク吸収体52の収容密度は「大」であるが、
両者間に存在するインク吸収体52の収容密度は「小」
が顕著となる。このため、収容密度が「小」である部分
では、インクが希薄となり、他の部分にたとえインクが
十分にあったとしても残量検出上では「インク無し」と
判断され、誤検知を起こしてしまう。
【0043】しかし、図8に示した本実施形態において
は、その収容密度「小」のインク吸収体52に対応して
リブ63が設けられ、インク吸収体52が均一圧縮率で
収容されているため、リブ63によりその部分を圧縮し
て収容密度を上げることが可能である。従って、本実施
形態では、リブ63によりインク残量検出部62近傍の
インク吸収体52の収容密度を部分的に上げることでイ
ンク残量検出部62近傍のインク吸収体52にインクを
集めることができるので、タンクのサイズによらずイン
ク残量を正確に検出することができる。また、リブ63
の高さtがインク吸収体52の平均空孔の直径よりも
「大」であれば、インク吸収体52を確実に圧縮するこ
とができる。さらに、リブ63の上底xと下底yとがx
<yの関係を満たせば、リブ63の側面が裾拡がりのテ
ーパとなるため、インク吸収体収容部53内の底面55
とインク吸収体52とを接触させて、その部分にインク
が溜まる間隙が形成されるのを確実に防止することがで
きる。
【0044】図9は、本実施形態に係る上述のインクタ
ンクを装着することのできるプリント装置の一例を示す
概略斜視図である。
【0045】図9において駆動モータ5013の正逆回
転に連動して駆動力伝達ギア5011、5009を介し
て回転するリードスクリュー5005の螺旋溝5004
に対して係合するキャリッジHC上にはインクタンク3
がヘッド2を取り付けた状態で着脱自在に搭載されてい
る。このキャリッジHCはピン(不図示)を有し、矢印
a,b方向に往復移動される。5002は紙押え板であ
り、キャリッジHCの移動方向にわたって紙をプラテン
5000に対して押圧する。5007、5008はフォ
トカプラであり、キャリッジHCのレバー5006のこ
の領域での存在を確認してモータ5013の回転方向切
換等を行うためのホームポジション検知手段である。5
016は記録ヘッドの前面をキャップするキャップ部材
5022を支持する部材で、5015はこのキャップ内
を吸引する吸引手段でキャップ内開口5023を介して
記録ヘッドの吸引回復を行う。5017はクリーニング
ブレードで、5019はこのブレード5017を前後方
向に移動可能にする部材であり、本体支持板5018に
これらは支持されている。ブレード5017は、この形
態でなく周知のクリーニングブレードが本例に適用でき
ることは言うまでもない。また、5012は、吸引回復
の吸引を開始するためのレバーで、キャリッジと係合す
るカム5020の移動に伴って移動し、駆動モータから
の駆動力がクラッチ切換等の公知の伝達手段で移動制御
される。
【0046】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジHCがホームポジション側領域に
きたときにリードスクリュー5005の作用によってそ
れらの対応位置で所望の処理が行えるように構成されて
いるが、周知のタイミングで所望の作動を行うようにす
れば、本例にはいずれも適用できる。上述における各構
成は単独でも複合的にみても優れた発明であり、本発明
にとって好ましい構成例を示している。
【0047】なお、本装置にはインク吐出圧発生素子を
駆動する駆動信号供給手段を有している。
【0048】図10は、図9に示したプリント装置にお
ける要部を拡大して示した概略斜視図である。
【0049】キャリッジHC上には、図10では、各色
のインクタンク3が主走査方向(矢印P方向)に配列さ
れた状態で搭載されている。これらのインクタンク3は
ヘッド2にインク供給管を介して連結されている。キャ
リッジHCには、装着時のインクタンク3の透明のイン
ク残量検出部62の位置に対応して貫通孔(不図示)が
それぞれ形成されており、プリント装置のシャーシ底部
に固定された測定手段としてのフォトインタラプタ20
からの検出光を通過させるようになっている。従って、
キャリッジHCが主走査方向に沿って往復移動している
間、または停止時にフォトインタラプタ20により各色
のインクタンク3がそれぞれ通過するタイミングで各イ
ンクタンク3内のインク残量検出部62に光を照射して
インク吸収体52の光反射率を検出することができる。
【0050】なお、上述のフォトインタラプタ20は反
射型のもので、光源としての発光ダイオード(LED)
とこのLEDからの検出光の反射光を受光する受光素子
としてのフォトトランジスタが一体化したものである。
このLEDとしては、通常カラープリント装置で使用さ
れるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、
ブラック(K)の4色のインクのいずれにも光吸収性を
有する波長の光線を発するタイプのものであり、赤外光
などが好ましい。
【0051】また、キャリッジHC上には、上記各色イ
ンクの他にインク濃度の異なる濃インクを収容するイン
クタンクおよび淡インクを収容するインクタンクを上述
のインクタンクに代えて、あるいは上述のインクタンク
と共に搭載され得る。
【0052】本実施形態においては、図10に示すよう
に、1つの測定手段としてのフォトインタラプタ20
で、4色全部のインク残量を正確に検出することができ
る。
【0053】ここで、フォトインタラプタ20によるイ
ンク残量検出の原理について概略説明する。まず、イン
クタンク3のインク残量検出部62近傍にインクが残っ
ている場合に、インクタンク3の内壁面やインク吸収体
52の表面に光を照射して光反射率を測定しておく。次
に、インクの消費が進み、インクタンク3のインク残量
検出部62近傍にもインクが残っていない場合には、イ
ンク吸収体52とインクタンク3の内壁面との間に空気
層が形成されてしまうため、インク吸収体等に光を照射
すると、インクが残っているときに比べてインクに光が
吸収される量が少ない為高い光反射率が得られる。これ
ら2つの光反射率の相対差によってインク残量を検出す
ることが可能となる。
【0054】(実施例1〜3および比較例)本実施形態
においては、リブ63の高さtを、0.0mm,0.4
mm,0.8mm,1.2mmと4種類設定した(比較
例1〜2、実施例1〜2)。リブ63におけるインク密
度を光学センサで検知し、その出力変化とインク使用量
とから誤検知発生割合を調べた。このような検出方法に
おいてはセンサ出力がブラックでは0.15Vを越える
と、あるいはカラー(シアン、マゼンタ、イエロー)で
は0.20Vを越えると、インク残量が僅かであると判
断した。表1にリブの高さtと誤検知発生割合の結果を
示す。
【0055】
【表1】
【0056】上記表1から明らかなようにリブの高さt
が0.8mm以上あれば、誤検知発生割合は少なく実用
に十分となることがわかった。
【0057】(実施形態2)図11は、本発明のインク
タンクの他の実施形態を示す概略断面図である。
【0058】本実施形態における各構成要素は先の実施
形態における各構成要素と基本的に共通しており、共通
する部分については同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0059】本実施形態の特徴は、先の実施形態におい
て収容密度調整部としてインク吸収体収容部53の内方
へ突出するリブ63を設け、このリブ63によりインク
吸収体52の圧縮率を部分的に高めるのとは異なり、イ
ンク吸収体収容部53の底部にその厚さを薄くした凹部
64を設け、この凹部64によりインク吸収体52の圧
縮率を部分的に緩和する点にある。この凹部64は図1
1に示すように内壁部64Aと内底部64Bとから概略
構成されており、インク吸収体52が内部に侵入して内
底部64B等に接触できる程度の寸法、形状で形成され
ている。本実施形態におけるインク残量検出部を肉薄部
分に設けることで、検出光が透過し易くなり、低出力の
検出器での検出も可能である。
【0060】次に、図12(a)および図12(b)を
参照して本実施形態におけるインク残量検出の原理を説
明する。
【0061】まず、図12(a)に示すように、凹部6
4内にまでインク吸収体52が侵入して内壁部64Aお
よび内底部64Bに接触している。インク吸収体52の
圧縮率は凹部64内では、他の部分よりも緩和されてい
るが、インク吸収体収容部53内にインクがある程度残
っていれば、毛細管現象により凹部64内にインクが導
かれる。しかし、インク吸収体収容部53内に残ってい
るインクが少なければ、凹部64内外のインク吸収体5
2の圧縮率の差により図12(b)に示すように凹部6
4内はインク無しの状態となる。インクの残る部分につ
いてさらに正確にいえば、タンク内壁と吸収体の接解部
及び接解部での吸収体自身の空孔の各々の毛細管力によ
るインク保持によるもので、この部分、すなわち、表面
部にインクが残る場合、前記光の吸収が発生するのであ
る。この原理により、インクの有無の判断が可能とな
る。この点については、さらに後述する。
【0062】図12(a)および図12(b)に示した
例では、インク吸収体収容部53の底部55を薄くして
形成した凹部64の内底部64Bを透明とし、その部分
を通して検出光を受ける構成としたが、透明部分を凹部
64の内底部64Bに限定することなく、他の壁部を透
明とし、この部分を通して検出光を受ける構成としても
よい。凹部64を内壁部55Bに設けた構成としては、
例えば図13に示す構成を例示することができる。図1
3においては、凹部64に付随する透明部分を底部55
側に設けることによりフォトインタラプタ20を用いて
インク残量の検知を行うことができる。
【0063】次に、図14を参照して凹部64内外のイ
ンク吸収体の圧縮率の差について説明する。なお、図1
4においてインク吸収体の空孔を便宜上球状として模式
的に表記したが、勿論、インク吸収体がこれに限定され
るものではないことは言うまでもない。
【0064】インク吸収体52はインク吸収体収容部内
に均一圧縮状態で収容されているが、凹部64内に侵入
したインク吸収体52は他の部分よりも圧縮緩和され圧
縮率が低くなっている。このようなインク吸収体52に
は矢印で示すように重力がかかっており、その重力によ
り残インク31がインク吸収体収容部の底部55近傍ま
で降り、その上部には残インク31は存在していない。
すなわち、図14はインクの使い切り寸前の状態を示し
ている。残インク31がほとんど残っていない状態でイ
ンク残量検出部としての凹部64内に残インク31が溜
まると、あたかも未だインクが大量に存在しているかの
ように誤検出を起こしてしまう。しかし、本発明では、
上述のように凹部64内のインク吸収体52の圧縮率は
凹部64外のインク吸収体52の圧縮率よりも低いた
め、毛細管力の差により凹部64内のインク吸収体52
でインクを保持できなくなり、結果として凹部64外に
排出されるため、凹部64内にはインクが残らない。こ
のため、残インク31が少ないときは、その少ない状態
を正確に検出することができる。
【0065】次に、図15(a)〜図15(d)を参照
して本実施形態における吸収体の圧縮率Nと凹部の開口
径Mと凹部の深さLの関係を説明する。なお、図におい
てインク吸収体を便宜上球状として模式的に表記した
が、勿論、インク吸収体がこれに限定されるものではな
いことは言うまでもない。
【0066】図15(a)に示すように、一辺の長さM
の正方形Aの中に吸収体がN倍で圧縮されているとす
る。図15(b)に示すように、深さL=Mの凹部Bを
形成した場合、凹部Bの圧縮率をN′とすると、1≦
N′≦N/2の吸収体が存在する。同様に深さ方向をM
のK倍で大きくしていったとすると(K=L/M)、凹
部に存在する吸収体の圧縮率N′は1≦N′≦N/(K
+1)となる。
【0067】ここで、図15(c)に示すように、K=
(N−1)のとき、A部と凹部Cは全体が圧縮率1の吸
収体で満たされており、これ以上、吸収体は拡がらな
い。
【0068】L>(N−1)M、つまりK>N−1のと
き、凹部深さ(N−1)M以上のところに吸収体は存在
せず、吸収体は凹部底面に接しない。よって、吸収体が
凹部底面に接するためには、0<K≦(N−1)を満た
さなくてはならない。吸収体が底面に接していないと、
図16(a)および図16(b)に示すように、凹部底
面に存在するインクが吸収体に吸収されず、インクタン
ク内のインクがなくなっても、そのまま凹部にインクが
残ってしまう虞があり、検出機能を果たさないことが考
えられる。よって、凹部の形状としては、凹部深さをL
とし、凹部開口径をM年、吸収体圧縮率をNとすると、
0<L/M≦(N−1)を満たし、吸収体が凹部底面に
接するものであればよい。
【0069】本実施形態では、インク残量検出面に、吸
収体圧縮率Nに対して0<L/M≦(N−1)を満たす
ような開口径M、深さLの凹部を設け、この吸収体圧縮
率緩和部を用いることにより所望のインク残量を検出す
ることができる。
【0070】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0071】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0072】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0073】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0074】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0075】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0076】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0077】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0078】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インク吸収体の圧縮率調整部としての収容密度調整手段
をインクタンクに設け、その部分で光学的なインク残量
検出を行うことによりインク吸収体の圧縮率分布によら
ずに、正確かつ確実にインク残量を検出することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のインクタンクの内部構成を示す概略断面
図である。
【図2】(a)〜(e)はインクの使用状態を模式的に
示す概略断面図である。
【図3】インク吸収体を均一圧縮率で挿入した場合のイ
ンクタンクの内部を模式的に示す概略断面図である。
【図4】インクタンクの底面部のインク吸収体が低圧縮
率で挿入した場合のインクタンク内部を模式的に示す概
略断面図である。
【図5】圧縮率分布を形成してインク吸収体を挿入した
場合のインクタンク内部を模式的に示す概略断面図であ
る。
【図6】(a)および(b)は光学的なインク残量検出
の原理を説明するための概略断面図である。
【図7】インク残量とセンサ出力との関係を示すグラフ
である。
【図8】本発明のインクタンクの一実施形態を示す概略
断面図である。
【図9】本実施形態に係る上述のインクタンクを装着す
ることのできるプリント装置の一例を示す概略斜視図で
ある。
【図10】図9に示したプリント装置における要部を拡
大して示した概略斜視図である。
【図11】本発明のインクタンクの他の実施形態を示す
概略断面図である。
【図12】(a)および(b)は図11に示したインク
タンクにおけるインク残量検出の原理を説明するための
概略断面図である。
【図13】図11に示したインクタンクの変形例を示す
概略断面図である。
【図14】図11に示したインクタンク内におけるイン
ク吸収体の圧縮率の差によるインクの流動状態を説明す
るための概略断面図である。
【図15】(a)〜(d)は図11に示したインクタン
クにおける吸収体の圧縮率Nと凹部の開口径Mと凹部の
深さLの関係を説明するための平面図である。
【図16】(a)および(b)は図11に示したインク
タンクにおける吸収体と凹部の底面との非接触状態にお
ける不都合を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
I インク 2 ヘッド 3 インクタンク 4 インク供給口 R1 低圧縮率領域 R2 高圧縮率領域 51 インク供給管 52 インク吸収体 53 インク吸収体収容部 54 隔壁 54A 気液交換リブ 55 底部 56 インク収容部 57 微小連通部 58 待機連通孔 59 隔壁 60 インク導入孔 61 封止部材 62 インク残量検出部 63 リブ(収容密度調整部) 64 凹部(収容密度調整部) 64A 内壁部 64B 内底部

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負圧を発生させ、インクを吸収保持する
    インク吸収体を圧縮して収容するインク吸収体収容部
    と、 該インク吸収体収容部の一部を透明にして形成され、前
    記インク吸収体収容部内のインクの残量を検出するため
    のインク残量検出部と、 該インク残量検出部の透明部分の近傍の前記インク吸収
    体の収容密度を部分的に調整する収容密度調整部とを含
    むことを特徴とするインクタンク。
  2. 【請求項2】 前記収容密度調整部は、前記インク吸収
    体収容部の内壁面から内方に突出するリブであることを
    特徴とする請求項1に記載のインクタンク。
  3. 【請求項3】 前記収容密度調整部のリブの高さは、前
    記インク吸収体の平均空孔の径よりも大であることを特
    徴とする請求項2記載のインクタンク。
  4. 【請求項4】 前記収容密度調整部のリブの高さは0.
    8mm以上であることを特徴とする請求項2または3に
    記載のインクタンク。
  5. 【請求項5】 前記リブは裾拡がりのテーパを有するも
    のであることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記
    載のインクタンク。
  6. 【請求項6】 前記収容密度調整部は、前記インク吸収
    体収容部の内壁部に設けられた凹部であることを特徴と
    する請求項1に記載のインクタンク。
  7. 【請求項7】 前記収容密度調整部の凹部はテーパ状部
    を有することを特徴とする請求項6に記載のインクタン
    ク。
  8. 【請求項8】 前記凹部の深さLと開口径Mとは、吸収
    体圧縮倍率Nに対して、0<L/M≦(N−1)の関係
    を満たすことを特徴とする請求項6または7に記載のイ
    ンクタンク。
  9. 【請求項9】 前記インク吸収体は前記凹部の底部に接
    していることを特徴とする請求項8に記載のインクタン
    ク。
  10. 【請求項10】 大気と連通する大気連通部と液体噴射
    ヘッドに液体を供給するための液体供給部とを備え内部
    に負圧発生部材を収納した負圧発生部材収納室と、 前記負圧発生部材収納室と連通路を介して連通するとと
    もに、前記連通路を除いて実質的に密閉である液体収納
    室と、 前記負圧発生部材収納室の前記連通通路から上方へ延在
    する壁と、を有する液体噴射ヘッド用のインクタンクに
    おいて、 前記負圧発生部材収納室の一部を透明にして形成され、
    前記負圧発生部材収納室内のインクの残量を検出するた
    めのインク残量検出部と、 該インク残量検出部の透明部分の近傍の前記負圧発生部
    材の収容密度を部分的に調整する収容密度調整部とを含
    むことを特徴とするインクタンク。
  11. 【請求項11】 前記収容密度調整部は、前記負圧発生
    部材収納室の内壁面から内方に突出するリブであること
    を特徴とする請求項10に記載のインクタンク。
  12. 【請求項12】 前記収容密度調整部のリブの高さは、
    前記負圧発生部材の平均空孔の径よりも大であることを
    特徴とする請求項11に記載のインクタンク。
  13. 【請求項13】 前記収容密度調整部のリブの高さは
    0.8mm以上であることを特徴とする請求項11また
    は12に記載のインクタンク。
  14. 【請求項14】 前記リブは裾拡がりのテーパを有する
    ものであることを特徴とする請求項11〜13のいずれ
    かに記載のインクタンク。
  15. 【請求項15】 前記収容密度調整部は、前記負圧発生
    部材収納室の内壁部に設けられた凹部であることを特徴
    とする請求項11に記載のインクタンク。
  16. 【請求項16】 前記収容密度調整部の凹部はテーパ状
    部を有することを特徴とする請求項15に記載のインク
    タンク。
  17. 【請求項17】 前記凹部の深さLと開口径Mとは負圧
    発生部材圧縮倍率Nに対して、O<L/M≦(N−1)
    の関係を満たすことを特徴とする請求項15または16
    に記載のインクタンク。
  18. 【請求項18】 前記負圧発生部材は前記凹部の底部に
    接していることを特徴とする請求項17に記載のインク
    タンク。
  19. 【請求項19】 インクをプリント媒体に吐出する吐出
    ヘッドを用いて画像形成を行うプリント装置であって、
    請求項1〜18のいずれかに記載のインクタンクを着脱
    自在に装着する手段と、該装着手段による装着時に前記
    インクタンクの前記インク残量検出部を介してインクの
    光学的な反射率の変化を測定する測定手段を備えたこと
    を特徴とするプリント装置。
  20. 【請求項20】 前記装着手段は、インク吐出を受ける
    プリント媒体の幅方向に往復移動可能なキャリッジであ
    ることを特徴とする請求項19に記載のプリント装置。
  21. 【請求項21】 前記吐出ヘッドは、インクを吐出する
    のに用いられるエネルギとして熱エネルギを発生する熱
    エネルギ発生手段を備えたことを特徴とする請求項20
    に記載のプリント装置。
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