JPH11333660A - 工作機械における加工ユニットのカバリング装置 - Google Patents

工作機械における加工ユニットのカバリング装置

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JPH11333660A
JPH11333660A JP14470998A JP14470998A JPH11333660A JP H11333660 A JPH11333660 A JP H11333660A JP 14470998 A JP14470998 A JP 14470998A JP 14470998 A JP14470998 A JP 14470998A JP H11333660 A JPH11333660 A JP H11333660A
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cover
covering
lift
processing unit
machine tool
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JP14470998A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kawai
猛 川合
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HIKOZAKA KIGI KK
Original Assignee
HIKOZAKA KIGI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切粉や切削液の飛散を効果的に防止する。 【解決手段】 一対のガイドロッド21,21の間には
バケットカバー31が載置され、ガイドロッド21,2
1に設けられたスライドブロック29,29の間には、
バケットカバー31に上方に重なるヘルカバー33が固
着される。又、スライドブロック29,29は、ガイド
ロッド21,21の上端で軸支されるリフトロッド24
に固定されるリフトアーム26,26に、アッパーリン
ク27,27、ロアーリンク28,28を介して連結さ
れており、リフトモータ25の駆動でリフトロッド24
を回転させることで、リフトアーム26,26を旋回さ
せてヘルカバー33を上下動させ、加工ユニットを開閉
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横形マシニングセ
ンタ等の工作機械において、加工ユニットから発生する
切粉や切削液の飛散を防止するために設けられる加工ユ
ニットのカバリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来上記横形マシニングセンタ等の工作
機械においては、上記切粉や切削液の飛散を防止するた
めに、工作機械の周囲に保護プレートを立設すること
で、加工ユニットを含めた工作機械全体を外部と隔離
し、切粉等の飛散防止を図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記保護プレ
ートは、切粉等が加工ユニット以外の本体ベッド上等に
広範囲で飛散することから、結局本体ベッド上に広く堆
積した切粉を手作業で排除せざるを得ない。このため、
工具の形状を変更して切粉の形状を変えたり、切削液を
多量に用いたりして切粉の飛散防止や短時間での排除を
図る対策も採用されているが、充分な効果を得るには至
っていない。
【0004】そこで、請求項1に記載の発明は、切粉や
切削液の飛散を効果的に防止してその排除が容易に行え
る加工ユニットのカバリング装置を提供することを目的
としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、ワークがセットされる加
工ユニットを被装可能なカバーを、所定の移動機構によ
り、前記加工ユニットを覆う被装位置と、前記加工ユニ
ットを開放する退避位置との間で任意に移動可能に備え
てなるカバリング装置としたものである。請求項2に記
載の発明は、請求項1の目的に加えて、カバリング装置
をコンパクトなスペースで簡単に構成すると共に、カバ
ーの移動時の音や衝撃の発生を効果的に防止するため
に、移動機構を、加工ユニットの近傍に垂設される第一
ロッド部材に上下動可能に設けられ、カバーが固着され
る昇降体と、前記第一ロッド部材の上方で水平に軸支さ
れ、所定の回転駆動手段で回転制御される第二ロッド部
材と、前記第二ロッド部材にその半径方向へ固着される
旋回アームと、前記旋回アームと前記昇降体とを連結
し、且つ前記旋回アームの何れか一方の回転方向へ屈曲
されるリンク部材とを備え、前記第二ロッド部材の回転
に伴い前記旋回アームを前記リンク部材の屈曲側へ旋回
させることで、前記リンク部材を介して前記昇降体を昇
降させ、前記カバーを被装位置と退避位置との間で上下
動させる構成としたものである。
【0006】請求項3に記載の発明は、加工ラインに好
適に採用できるカバリング装置を得るために、請求項2
に記載のカバリング装置を複数並設すると共に、隣接す
る第二ロッド部材同士を互いに連結して1本とし、前記
第二ロッド部材の回転制御に伴い前記各カバリング装置
の昇降体を同時に昇降させ、カバーによる各加工ユニッ
トの被装及び開放を同時に可能としたものである。請求
項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの目的に
加えて、カバーの下限位置のまま工具交換を可能として
工具交換への影響を生じさせないようにするために、カ
バーに、工具の移動スペースの近傍でその一部を任意に
開閉可能な可動カバーを設けたものである。請求項5に
記載の発明は、請求項1乃至4の何れかの目的に加え
て、カバーによる被装状態でも切削液の使用を可能とす
るために、カバー内に切削液の散布口を設けると共に、
前記カバーに前記散布口を昇降体まで接続する前記切削
液の供給通路を形成する一方、前記昇降体の下方に、前
記カバーの下限位置で前記供給通路と連結されて開放す
る前記切削液の供給出口を突設したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1はカバリング装置20の全体
図、図2はカバリング装置20と併設される横形マシニ
ングセンタ1との側面図である。まず横形マシニングセ
ンタ1は、本体ベッド2上に立設した固定コラム3の前
面側(図2の左側)に、図示しないサーボモータやボー
ルネジ等によって水平方向(X軸方向)にスライド自在
に設けられたX軸テーブル5と、そのX軸テーブル5の
前面に図示しないサーボモータやボールネジ等によって
垂直方向(Y軸方向)にスライド自在に設けられたY軸
テーブル6と、そのY軸テーブル6に直交方向へ一体に
設けられた六角クイル内7に収容され、図示しないサー
ボモータやボールネジによって前後方向(Z軸方向)に
スライド自在なスピンドル8とからなる三軸ユニット4
を備え、X軸テーブル5、Y軸テーブル6、スピンドル
8を夫々当該方向へスライドさせることで、スピンドル
8の先端に装着される工具9を所定の加工位置へ、或は
固定コラム3の上部に設置された工具交換装置10の旋
回アーム11による工具9の受渡位置へ移動制御するも
のである。一方、スピンドル8の前方には、ブロック状
の左右の支持台12,12の間に、クランプしたパレッ
ト14をA軸及びB軸方向に回転制御可能な加工テーブ
ル13が軸支され、加工ユニットが形成されている。
【0008】そして、加工ユニットには、カバリング装
置20が設置されている。まず、支持台12,12の前
方に所定間隔をおいて第一ロッド部材として一対のガイ
ドロッド21,21が垂設され、これらの上端に固着さ
れ、サポート板23で互いに連結されるサポートブラケ
ット22,22には、第二ロッド部材として水平なリフ
トロッド24が軸支されている。このリフトロッド24
は、減速機付ブレーキモータであるリフトモータ25に
直結されて回動制御されるもので、サポートブラケット
22,22の夫々外方位置でのリフトロッド24には、
旋回アームとしてのリフトアーム26,26が、常態で
真下へ向くように半径方向に固着されている。又、各リ
フトアーム26,26の自由端でガイドロッド21側に
は、下方が前方(尚、カバリング装置20については、
便宜上固定コラム3側を前方として説明する)へ突出す
るようにくの字状に屈曲させたリンク部材としてのアッ
パーリンク27,27の上端が夫々軸着され、そのアッ
パーリンク27,27の下端には、直線状のロアーリン
ク28,28を介して、ガイドロッド21,21に遊挿
されて上下動自在な昇降体としてのスライドブロック2
9,29が連結されている。尚、ここでは、リフトアー
ム26とロアーリンク28とは略等しい長さで、アッパ
ーリンク27は、上端から屈曲部分までの長さがリフト
アーム26と略等しくなるように夫々形成されており、
又、アッパーリンク27は、アッパーリンク27の上下
の軸心を結ぶ直線上にリフトロッド24の断面径を配し
ても干渉しない角度で屈曲されている。一方、サポート
ブラケット22,22には、ガイドロッド21,21の
真上からやや後方よりの位置でローラ状のカムフォロア
30,30を突設している。カムフォロア30,30
は、リフトロッド24の軸方向では、後述するリフトロ
ッド24の回転によるリフトアーム26,26の旋回に
は干渉せず、リフトアーム26,26の内側に軸着され
るアッパーリンク27,27とのみ干渉する位置設定と
なっている。
【0009】又、本体ベッド2上でガイドロッド21,
21間には、バケットカバー31が配置されている。こ
のバケットカバー31は、左右の前端を支持台12,1
2の後面に当接させて加工テーブル13を迂回するよう
に立設された帯状のカバーで、両側面をブラケット3
2,32を介してガイドロッド21,21の下端に固定
されるものである。更に、スライドブロック29,29
の間には、カバーとしてのヘルカバー33が支持されて
いる。ヘルカバー33は、後面をバケットカバー31の
上端で形成される開口形状と合致させ、両側面を、支持
台12,12の外面に沿ってその前方側まで形成させた
箱形状を呈するが、前方は、三軸ユニット4によるスピ
ンドル8の移動スペースを確保するため、固定コラム3
からやや離れた位置で全面を開口させている。又34
は、ヘルカバー33の前端外面に両側面を軸着された可
動カバーとしてのバイザーで、断面コ字状を呈し、ヘル
カバー33との軸着位置より上側前方には、スライドブ
ロック29,29に基端が連結されるシリンダ35,3
5のピストンロッド先端が夫々ナックル36,36を介
して軸着されている。よって、シリンダ35を動作させ
てピストンロッドを伸長させると、バイザー34は固定
コラム3側へ回転し、図2の実線で示すようにその前端
を固定コラム3に接触させてスピンドル8の上方を完全
に覆い、ピストンロッドを収縮させると、バイザー34
は二点鎖線で示すように後方へ回転して固定コラム3か
ら離反し、スピンドル8の上方を開放させるようになっ
ている。尚、37,37は、支持台12,12と固定コ
ラム3との間にあって、ヘルカバー33の左右の側板と
同じ間隔で本体ベッド2に立設されたサイドカバーであ
る。
【0010】又、一方のガイドロッド21の下端後方に
は、図示しないクーラントタンクから接続された供給出
口としてのロアジョイント38が突設される。ロアジョ
イント38内には、図4及び図6(A)に示す如く、上
端から小径孔39、大径孔40、中径孔41の順で三段
孔が形成されており、下方の中径孔41には、パイプ4
2と、パイプ42の上方に重なるコイルスプリング43
とが夫々内挿され、コイルスプリング43の上方には、
小径孔39に遊挿可能な上方の小径部45に複数の透孔
46,46・・を形成し、下方の大径部47の上面をテ
ーパ面48とした底面閉塞のチェックスリーブ44が遊
挿されている。よって、チェックスリーブ44は、常態
ではコイルスプリング43の付勢により、大径部47の
テーパ面48が小径孔39の下側開口に当接する上限位
置にあり、この状態で透孔46,46は小径孔39内に
位置して閉塞され、大径孔40とチェックスリーブ44
内との連通を遮断させている。一方、ロアジョイント3
8が設けられるガイドロッド21のスライドブロック2
9には、支持片49が後方に延設され、その支持片49
には、ロアジョイント38に外嵌可能な連結部51を下
端に備えた二段筒形状のクーラントジョイント50が固
着されている。この連結部51内には、ロアジョイント
38が遊挿可能な差込孔52と、その差込孔52に連続
する小径の通路53が形成され、通路53に、差込孔5
2内に突出する下側の押込部54aをチェックスリーブ
44と同径とした押込みスリーブ54が圧入されてい
る。尚、55は差込孔52に内装されたパッキンであ
る。更に、クーラントジョイント50の小径部には、供
給通路を形成するゴムホース56の一端が接続され、ゴ
ムホース56の他端は、ニップル57を介してヘルカバ
ー33の上面に取り付けられたクーラントブロック58
に接続されている。このクーラントブロック58は、ニ
ップル57からヘルカバー33の透孔60に至る案内孔
59を有してヘルカバー33の内面と連通させている
が、ヘルカバー33の内面には、その内面への取り付け
状態で閉塞される空洞62から放射状に貫通孔63,6
3・・を形成した散布口としての蒲鉾形状のマニホール
ド61が取り付けられており、ヘルカバー33の透孔6
0はマニホールド61の空洞62の中央に位置してい
る。
【0011】以上の如く構成されたカバリング装置20
は、図1〜3で示されるヘルカバー33の下限位置で、
バイザー34の倒伏状態、即ち固定コラム3との接触状
態では、加工テーブル13及びスピンドル8は、バケッ
トカバー31とそれに披着されるヘルカバー33、バイ
ザー34、サイドカバー37,37とによって完全に覆
われる。よって、この状態で加工テーブル13にクラン
プされたパレット14上のワークWを加工しても、切粉
はバケットカバー31やヘルカバー33等内の空間での
み飛散し、当該空間内での本体ベッド2上で堆積するこ
とになる。又、この下限位置では、スライドブロック2
9に固定されたクーラントジョイント50が下方のロア
ジョイント38に外嵌している。このとき、クーラント
ジョイント50内の押込みスリーブ54の押込部54a
が、図6(B)の如くコイルスプリング43の付勢に抗
してロアジョイント38内のチェックスリーブ44を押
し下げるため、小径部45の透孔46,46・・が下方
へ移動して大径孔40内で開放される。よって、クーラ
ントタンクからクーラントを供給すると、クーラント
は、ロアジョイント38の大径孔40から透孔46,4
6・・を介してチェックスリーブ44内へ流れ込み、そ
のまま押込みスリーブ54から、ゴムホース56、ニッ
プル57を介してクーラントブロック58に達する。そ
して、クーラントブロック58から透孔60を通ってヘ
ルカバー33内に至り、マニホールド61の空洞62に
侵入して、各貫通孔63,63・・から放射状に散布さ
れ、スピンドル8先端の工具やワークWに注がれて工具
等の冷却や切粉の除去を行う。
【0012】尚、本体ベッド2の中央には、図1〜3に
示す如く、前後方向に切粉等の排出溝64が形成され
て、バケットカバー31は排出溝64の端部に、支持台
12,12は排出溝64を挟むように夫々配置され、且
つサイドカバー37,37の下端は排出溝64の側面に
沿うように折曲されている。よって、加工により生じる
切粉は、クーラントと共に排出溝64から固定コラム3
の下方を潜って固定コラム3の裏側に設けられた図示し
ない排出路から排出される。更に、ヘルカバー33の下
限状態でシリンダ35を動作させてピストンロッドを伸
縮させると、前述のようにバイザー34が回転して固定
コラム3から離反し、スピンドル8の上方のみを部分的
に開放させるため、三軸ユニット4によってスピンドル
8を所定の位置へ移動させれば、旋回アーム11の旋回
に支障なく工具交換装置10による工具交換が可能とな
る。よって、工具交換時もヘルカバー33は下限位置の
ままで良い。
【0013】加工終了後は、バイザー34を開放させた
後、リフトモータ25を駆動させてリフトロッド24を
リフトモータ25からみて時計回りに回転させると、リ
フトロッド24に固着されるリフトアーム26,26が
上方に回転する。すると、アッパーリンク27,27、
ロアーリンク28,28を介してスライドブロック2
9,29が上方に引き上げられ、ヘルカバー33も、バ
ケットカバー31から離れて上方へ移動する。尚、この
上昇時は、アッパーリンク27,27の屈曲形状によ
り、図2の二点鎖線で示すようにリフトアーム26,2
6の起動時の回転量に対するロアーリンク28(ヘルカ
バー33)の上方への移動量が小さく、アッパーリンク
27,27の屈曲部分より上方がほぼ垂直姿勢になって
からリフトアーム26の回転に追従することになる。よ
って、ヘルカバー33は、起動時は遅く、その後早く上
昇することとなる。
【0014】そして、リフトロッド24の回転が進み、
リフトアーム26,26が180°回転すると、図5
(A)のように、アッパーリンク27,27とロアーリ
ンク28,28、スライドブロック29,29とが、リ
フトアーム26の2倍のストローク分上昇し、ヘルカバ
ー33を同じ高さ上昇させる。よって、加工ユニットの
上方、即ちパレット14の上方が開放されるため、パレ
ット14の交換作業等が可能となる。又この上昇位置で
は、180°回転したリフトアーム26,26が真上に
向くと共に、アッパーリンク27,27もその屈曲形状
により、リフトロッド24を迂回してロアーリンク28
との軸着位置をリフトアーム26,26と直列状態に維
持させるため、リフトアーム26,26(リフトロッド
24)が偶発的に回転してヘルカバー33を落下させる
虞れはない。尚、スライドブロック29,29の上昇に
よりクーラントジョイント50が上昇すると、押込みス
リーブ54によるチェックスリーブ44の押し下げが解
除され、図6(A)のように、チェックスリーブ44
は、コイルスプリング43による付勢でテーパ面48が
小径孔39に当接する上限位置へ復帰し、透孔46,4
6・・を閉塞させるため、クーラントの供給通路は自動
的に遮断される。
【0015】又、メンテナンス等によりヘルカバー33
を更に上昇させたい場合は、図5(A)の位置から更に
リフトロッド24を回転させると、リフトアーム26,
26がカムフォロア30,30を過ぎた時点でアッパー
リンク27,27の側縁がカムフォロア30,30に当
接し、そのままリフトアーム26,26の回転に伴い、
当接部分を支点としてアッパーリンク27,27がてこ
状に回転するため、アッパーリンク27,27の下端が
ロアーリンク28,28、スライドブロック29,29
を引き上げる格好となり、図5(B)のようにヘルカバ
ー33を更に上昇させることができる。そして、これら
の上昇位置からヘルカバー33を下降させる場合は、リ
フトモータ25の駆動によりリフトロッド24を反時計
回りに回転させてリフトアーム26,26を上昇時と逆
回転させると、アッパーリンク27,27とロアーリン
ク28,28、スライドブロック29,29が追従して
下降し、ヘルカバー33を下降させ、リフトアーム2
6,26が図5(A)の位置から下方へ180°回転す
ると、再びヘルカバー33は図1の下限位置へ復帰す
る。この下限位置への復帰の際には、アッパーリンク2
7,27のクランクモーションによって、前述の如く下
限位置直前で下降速度を低下させてヘルカバー33を緩
やかに下限位置へ到達させるため、衝撃はなく、騒音も
生じない。尚、下限位置では、スライドブロック29の
クーラントジョイント50が再びロアジョイント38へ
外嵌し、チェックスリーブ44を押し下げてクーラント
通路を確保する。
【0016】このように、上記形態によれば、加工ユニ
ットのみをヘルカバー33やバケットカバー31等で被
装することができるため、切粉やクーラントの飛散を最
小限の範囲に限定することができ、切粉やクーラントの
排出が容易に行える。又、ヘルカバー33を上昇させて
上方に退避させれば、加工ユニットが開放されるため、
ワークの交換やメンテナンス等の作業の邪魔になること
はない。特に、ヘルカバー33の移動機構が、リフトロ
ッド24の回転によるリフトアーム26,26の旋回
で、アッパーリンク27,27等を介して二本のガイド
ロッド21,21に沿って行われる構造であるため、本
体ベッド2上でスペースをとらずにヘルカバー33を簡
単に上下動させることができる上、上昇位置ではリフト
アーム26,26やアッパーリンク27,27の姿勢に
より落下防止効果が、アッパーリンク27,27により
ヘルカバー33の下限位置付近では緩衝効果や騒音防止
効果が夫々得られる。又、バイザー34の開閉により、
ヘルカバー33の下限位置でも工具の交換を可能として
いるため、ヘルカバー33を採用しても工具交換への影
響は生じないのである。
【0017】尚、上記形態は、単一の横形マシニングセ
ンタ1に上記カバリング装置20を設けた形態である
が、これは、夫々横形マシニングセンタ1を備えた加工
ステーションを複数並設して構成される加工ラインに採
用すると効果的である。即ち、図7の如く、各加工ステ
ーションに上記カバリング装置20を夫々設置して、1
枚のサポート23に連結される各サポートブラケット2
2,22で1本のリフトロッド24を軸支させ、このリ
フトロッド24をその左右両端に備えたリフトモータ2
5,25で同時に回転制御することで、リフトアーム2
6,26を全加工ステーションで同時に旋回させ、ヘル
カバー33の上下動を同調させるのである。そして、各
カバリング装置20の間には、パレット14の搬送装置
16,16・・を夫々配置するのが望ましい。搬送装置
16は、加工ユニットの支持台12に隣接して本体ベッ
ド2上に固定される基台17に、旋回中心をパレット1
4の前後面へ対角線上に形成された支持孔15,15の
間隔分だけ図7の左右方向へずらせて、先端には出没可
能なピン19を夫々突設させた一対のトランスファアー
ム18,18の基端を、図7に示す垂直姿勢から夫々左
右へ水平姿勢となるまで同調して旋回可能に連結したも
のである。又、ここでは、横形マシニングセンタ1を3
台並設して加工ラインを形成しており、ラインの入側と
出側には、加工テーブル13と同じ高さの搬送コンベヤ
65,65が連結されている。
【0018】このように、上記加工ラインによれば、図
7の各ヘルカバー33の下限位置で各横形マシニングセ
ンタ1によってパレット14上のワークWの加工を行
い、各加工ステーションで加工が終了すると、リフトモ
ータ25,25を駆動させてリフトロッド24を回転さ
せ、各カバリング装置20を同調させて図8のようにヘ
ルカバー33を同時に上昇させる。この状態で、各搬送
装置16においてトランスファアーム18,18を同図
の右側へ90°旋回させ、ピン19,19を突出させる
と、パレット14の支持孔15,15に夫々挿入してパ
レット14を支持でき、常に水平姿勢を保てるため、ト
ランスファアーム18,18を180°旋回させること
で、次段の加工ステーションの加工テーブル13上及び
出側の搬送コンベヤ65上に各パレット14,14・・
を同時に搬送することができる。搬送が終われば、ピン
19,19を没入させてパレット14の支持を解除し、
トランスファアーム18,18を再び図7の垂直姿勢に
戻す一方、リフトモータ25,25を駆動させてリフト
ロッド24を逆回転させ、ヘルカバー33を下限まで下
降させれば加工が行える。この手順を繰り返せば良い。
こうして、同調するカバリング装置20によって加工ラ
インの複数の加工ユニットを一度に開閉させることで、
加工ステーション間のワークWの搬送やメンテナンス等
の作業が支障なく行える。特に、各トランスファアーム
18,18を同調して旋回させる搬送装置16を採用す
れば、パレット14を前段から次段へ一時に搬送するこ
とができ、ワークWの搬送時間の一層の短縮が期待でき
る。
【0019】尚、カバリング装置においては、加工ユニ
ットを被装するカバーの形状は上記形態に限定するもの
でなく、バケットカバー31をなくして後面及び側面を
上下に長くしたヘルカバー1つで加工ユニットを上方か
ら覆うようにしても良い。又、上記形態では、2本のガ
イドロッド21,21に夫々リフトアーム26等のリン
クを設けてヘルカバー33を昇降させているが、何れか
一方のみにリンクを設けてヘルカバー33と接続しても
良い。更に、ガイドロッドを2本とせず、例えばヘルカ
バー33等の後方に立設した1本のガイドロッドでカバ
ーを昇降させることもできる。その他、アッパーリンク
27は屈曲方向を上記形態と逆にしても良いが、その場
合、リフトアーム26の旋回方向も上記と逆にしない
と、クランクモーションによる緩衝効果は得られない。
更に、アッパーリンク27をリフトアーム26の外側に
軸着し、カムフォロア30をなくしてアッパーリンク2
7のてこ回転をリフトロッド24との当接で行わせた
り、ロアーリンク28をなくして長めのアッパーリンク
のみでスライドブロックを引き上げさせたり等の設計変
更も可能である。一方、カバーの移動機構は、モータ駆
動のリフトロッド24とリフトアーム26、アッパーリ
ンク27等で実現しているが、本体ベッド2に垂設した
1本又は複数の油圧シリンダのピストンロッドの先端に
カバーを連結させて上下動させる等の他の機構も採用可
能で、又、カバーの移動は上下動に限らず、本体ベッド
上に設けたレール上を前後若しくは左右にスライドさせ
て加工ユニットの被装位置と退避位置との間の移動を行
わせる構造や、基端を本体ベッドに軸着したカバーを回
動させて被装と退避とを行わせる構造等を採用しても良
い。
【0020】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、加工ユ
ニットを任意に被装できるカバーにより、切粉や切削液
の飛散範囲を限定してその排除を容易に行うことができ
る。又、カバーを退避位置に移動させれば、加工ユニッ
トが開放されるため、ワークの交換やメンテナンス等の
作業の邪魔になることはない。請求項2に記載の発明に
よれば、請求項1の効果に加えて、移動機構を前記昇降
体や第一、第二ロッド部材、旋回アーム、リンク部材で
構成したことで、カバリング装置がスペースをとらずに
簡単に構成できると共に、上下動するカバーにおける音
や衝撃の発生を効果的に防止可能となる。
【0021】請求項3に記載の発明によれば、並設した
各カバリング装置の第二ロッド部材を1本として回転制
御し、昇降体の昇降を同時に行うことで、カバーによる
各加工ユニットの被装と開放とを時間のロスなく一度に
行うことができる。よって、加工ユニット間のワークの
搬送やメンテナンスへの支障が生じず、加工ラインに好
適に採用できる。請求項4に記載の発明によれば、請求
項1乃至3の何れかの効果に加えて、カバーに、工具の
移動スペースの近傍でその一部を任意に開閉可能な可動
カバーを設けたことで、カバーの下限位置のまま工具交
換を可能として工具交換への影響を生じさせないように
することができる。請求項5に記載の発明は、請求項1
乃至4の何れかの効果に加えて、カバー内に切削液の散
布口を設けてこれを昇降体まで接続する供給通路を形成
し、昇降体の下方に、カバーの下限位置で供給通路と連
結されて開放する切削液の供給出口を突設したことで、
カバーの被装状態でも切削液の使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カバリング装置の全体図である。
【図2】カバリング装置の側面図である。
【図3】固定コラム側から見たカバリング装置の正面図
である。
【図4】クーラントの供給路の連結機構の説明図であ
る。
【図5】(A)ヘルカバーを上昇させた状態を示す説明
図である。(B)ヘルカバーを上限位置まで上昇させた
状態を示す説明図である。
【図6】(A)ロアジョイントとクーラントジョイント
との連結前の状態を示す説明図である。(B)ロアジョ
イントとクーラントジョイントとの連結状態を示す説明
図である。
【図7】カバリング装置を用いた加工ラインの説明図で
ある。
【図8】加工ラインにおけるワークの搬送状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
1・・横形マシニングセンタ、2・・本体ベッド、3・
・固定コラム、4・・三軸ユニット、8・・スピンド
ル、13・・加工テーブル、14・・パレット、16・
・搬送装置、18・・トランスファアーム、20・・カ
バリング装置、21・・ガイドロッド、24・・リフト
ロッド、25・・リフトモータ、26・・リフトアー
ム、27・・アッパーリンク、28・・ロアーリンク、
29・・スライドブロック、30・・カムフォロア、3
1・・バケットカバー、33・・ヘルカバー、34・・
バイザー、37・・サイドカバー、38・・ロアジョイ
ント、50・・クーラントジョイント。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークがセットされる加工ユニットを被
    装可能なカバーを、所定の移動機構により、前記加工ユ
    ニットを覆う被装位置と、前記加工ユニットを開放する
    退避位置との間で任意に移動可能に備えてなる工作機械
    における加工ユニットのカバリング装置。
  2. 【請求項2】 移動機構が、加工ユニットの近傍に垂設
    される第一ロッド部材に上下動可能に設けられ、カバー
    が固着される昇降体と、前記第一ロッド部材の上方で水
    平に軸支され、所定の回転駆動手段で回転制御される第
    二ロッド部材と、前記第二ロッド部材にその半径方向へ
    固着される旋回アームと、前記旋回アームと前記昇降体
    とを連結し、且つ前記旋回アームの何れか一方の回転方
    向へ屈曲されるリンク部材とを備え、前記第二ロッド部
    材の回転に伴い前記旋回アームを前記リンク部材の屈曲
    側へ旋回させることで、前記リンク部材を介して前記昇
    降体を昇降させ、前記カバーを被装位置と退避位置との
    間で上下動させるものである請求項1に記載の工作機械
    における加工ユニットのカバリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のカバリング装置を複数
    並設すると共に、隣接する第二ロッド部材同士を互いに
    連結して1本とし、前記第二ロッド部材の回転制御に伴
    い前記各カバリング装置の昇降体を同時に昇降させ、カ
    バーによる各加工ユニットの被装及び開放を同時に可能
    とした工作機械における加工ユニットのカバリング装
    置。
  4. 【請求項4】 カバーに、工具の移動スペースの近傍で
    その一部を任意に開閉可能な可動カバーを設けた請求項
    1乃至3の何れかに記載の工作機械における加工ユニッ
    トのカバリング装置。
  5. 【請求項5】 カバー内に切削液の散布口を設けると共
    に、前記カバーに前記散布口を昇降体まで接続する前記
    切削液の供給通路を形成する一方、前記昇降体の下方
    に、前記カバーの下限位置で前記供給通路と連結されて
    開放する前記切削液の供給出口を突設した請求項1乃至
    4の何れかに記載の工作機械における加工ユニットのカ
    バリング装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112476030A (zh) * 2020-09-26 2021-03-12 扬州洁晨机电科技有限公司 一种用于铝制品加工的切割设备

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