JPH11333431A - 有機物処理装置 - Google Patents

有機物処理装置

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JPH11333431A
JPH11333431A JP10145256A JP14525698A JPH11333431A JP H11333431 A JPH11333431 A JP H11333431A JP 10145256 A JP10145256 A JP 10145256A JP 14525698 A JP14525698 A JP 14525698A JP H11333431 A JPH11333431 A JP H11333431A
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JP
Japan
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tank
temperature
carrier
outside air
processing tank
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Application number
JP10145256A
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English (en)
Inventor
Kozo Akamatsu
功三 赤松
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気温度や加熱手段の影響を受けずに、担体
と攪拌混合される有機物の処理状態(発酵状態)に応じ
た温度を正確に検知することができ、処理状態に応じた
適正な加熱制御が可能となる有機物処理装置を提供す
る。 【解決手段】 処理槽1内に投入される有機物と収納さ
れた担体4を攪拌混合する攪拌体18と、処理槽1内を
加熱する加熱手段と、処理槽1内の温度を検知する槽内
温度センサSiと、少なくとも、槽内温度センサSiの
出力に基づき加熱手段を制御する制御手段(制御基板2
8)とを備えると共に、前記槽内温度センサSiを、攪
拌体18において処理槽1内壁から離隔して常に担体4
中に埋もれる部分に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、生ごみ等の有機
物を微生物により分解処理する有機物処理装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、生ごみ等の有機物を微生物によ
り分解処理する有機物処理装置においては、処理槽内の
温度を微生物の活性化に適する温度範囲内(約40〜6
0℃)に維持するため、処理槽内の温度を検知する槽内
温度検知手段と、処理槽内を加熱する加熱手段を有し
て、制御手段が槽内温度検知手段の出力に基づき加熱手
段を制御するようにしている。さらに、外気温度を検知
する外気温度検知手段を設けて、外気温度を加味した制
御も行われている。また、処理槽内に投入される有機物
と収納された微生物の担体を攪拌混合する攪拌体を有し
ている。
【0003】例えば、特開平8−173940号公報
(B09B 3/00)に開示された生ごみ処理装置で
は、処理槽内の上部に槽内温度検知手段が、本体ケース
内の上部に外気温度検知手段が設けられている。また、
加熱手段としては、処理槽内上部の送風路内に設けられ
た温風送風手段と、処理槽の下部外面に装着された面状
ヒータとを備えており、上記槽内温度検知手段や外気温
度検知手段の出力に基づき、制御部が温風送風手段や面
状ヒータ等を制御するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、微生物の担
体と攪拌混合された有機物は、微生物により分解(発
酵)するときに発酵熱を生じる。ところが、上記のよう
な従来装置においては、槽内温度を検知する槽内温度検
知手段が処理槽内の上部壁に取り付けられているため、
外気温度や加熱手段の影響を受け易く、担体と攪拌混合
された有機物の処理状態(発酵状態)に応じた温度(発
酵温度)を正確に検知することができない。従って、有
機物の処理状態に応じた適正な加熱制御が困難となり、
処理性能が低下したり、余分な加熱による消費エネルギ
ーの無駄が生じる等の問題点があった。
【0005】なお、槽内温度検知手段を担体中に常に埋
もれる処理槽内の下部壁に取り付けることもできるが、
処理槽内の下部壁も、下部外面に装着される面状ヒータ
や外気温度の影響を受けると共に、処理槽の内壁部分は
担体と有機物の攪拌混合が余りなされない部分であっ
て、発酵状態が中央部分に比べて十分でないため、正確
な発酵温度を検知することはできない。
【0006】そこで、本願発明はこのような問題点を解
決するためになされたものであり、攪拌体を有効利用し
て、外気温度や加熱手段の影響を受けずに、発酵熱が発
生する担体中の温度を直接検知することによって、担体
と攪拌混合される有機物の処理状態(発酵状態)に応じ
た温度を正確に検知することができ、処理状態に応じた
適正な加熱制御が可能となって、処理性能の向上や、余
分な加熱を抑えた省エネ等を図ることができる有機物処
理装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本願発明は、有機物を分解する微生物の担
体を収納し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理す
る処理槽と、前記処理槽内に投入される有機物と収納さ
れた担体を攪拌混合する攪拌体と、前記処理槽内を加熱
する加熱手段と、前記処理槽内の温度を検知する槽内温
度検知手段と、少なくとも、前記槽内温度検知手段の出
力に基づき前記加熱手段を制御する制御手段とを備える
と共に、前記槽内温度検知手段を、前記攪拌体において
処理槽内壁から離隔して常に担体中に埋もれる部分に取
り付けたことを特徴とするものである。
【0008】また、有機物を分解する微生物の担体を収
納し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理
槽と、前記処理槽内に投入される有機物と収納された担
体を、回転駆動される攪拌軸に突設された攪拌翼により
攪拌混合する攪拌体と、前記処理槽内を加熱する加熱手
段と、前記処理槽内の温度を検知する槽内温度検知手段
と、少なくとも、前記槽内温度検知手段の出力に基づき
前記加熱手段を制御する制御手段とを備えると共に、前
記槽内温度検知手段を、前記攪拌体において処理槽内壁
から離隔して常に担体中に埋もれる攪拌軸部分に取り付
けたことを特徴とするものである。
【0009】また、有機物を分解する微生物の担体を収
納し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理
槽と、前記処理槽内に投入される有機物と収納された担
体を、回転駆動される攪拌軸に突設された攪拌翼により
攪拌混合する攪拌体と、前記処理槽内を加熱する加熱手
段と、前記処理槽内の温度を検知する槽内温度検知手段
と、少なくとも、前記槽内温度検知手段の出力に基づき
前記加熱手段を制御する制御手段とを備えると共に、前
記槽内温度検知手段を、前記攪拌体において処理槽内壁
から離隔して常に担体中に埋もれる攪拌翼部分に取り付
けたことを特徴とするものである。
【0010】さらに、外気温度を検知する外気温度検知
手段を有し、前記制御手段は、前記槽内温度検知手段と
外気温度検知手段の出力に基づき、槽内温度が外気温度
より予め定められた第1の設定値以上高くなければ、前
記加熱手段を連続加熱させ、槽内温度が外気温度より前
記第1の設定値以上高いが予め定められた第2の設定値
より低くければ、前記加熱手段を断続加熱させ、槽内温
度が外気温度より前記第2の設定値以上高ければ、前記
加熱手段を加熱停止させることを特徴とするものであ
る。
【0011】また、前記外気温度検知手段を、外気を吸
入する吸気口の内側に取り付けたことを特徴とするもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0013】図1は本実施形態のものを正面から見た縦
断面図、図2は右側面から見た縦断面図である。
【0014】本実施形態において生ごみ等の有機物を分
解処理する処理槽1は、分割成形される上部槽2と下部
槽3とを密着結合して構成され、おが屑等の木質細片か
らなる微生物担体4を収納して、上面開口より生ごみ等
の有機物が投入されるものである。
【0015】上記下部槽3の背面側と前面側上部には面
状ヒータ5,5が装着され、後述する槽内温度センサS
i及び外気温度センサSoに基づき、処理槽1内を微生
物の活性化に適する温度範囲内(約40〜60℃)に維
持するように制御されている。これらの面状ヒータ5は
グラスウール等からなる断熱材6で覆われ、面状ヒータ
5の熱が外部に逃げるのを防止している。また、これら
の面状ヒータ5,5が装着されていない下部槽3の底面
前側には、交換時期に達した担体4を取り出すための開
口7が形成されている。
【0016】一方、上部槽2の上端縁には、適宜の幅を
内側に折り返し、矩形に開口する折り返し部8が形成さ
れている。この折り返し部8の前後側には、処理槽1内
に外気を吸入するための吸込口9,9が設けられてい
る。上記各吸込口9は、処理槽1外面と後述する本体ケ
ースとの間に形成した空気流路を介して、下ケース11
底面側に設けた吸気口12に連通している。この吸気口
12の内側には外気温度を検知する外気温度センサSo
が取り付けられており、吸気口12の内側に取り付ける
ことにより、直射日光等の影響を受けないようにして、
より正確な外気温度を検知できるようにしている。
【0017】上記下ケース11は合成樹脂製で、前記処
理槽1を載置するようになっており、処理槽1を覆う上
ケース13とで本体ケースを構成している。下ケース1
1の両側には脚部14,14が形成され、両脚部14に
よって下ケース11底面と設置面の間に間隙を形成する
と共に、一方の幅広の脚部14内には攪拌用モータ15
を収納している。
【0018】上記攪拌用モータ15は、処理槽1の一側
面に装着された金属製の保持板16に取り付けられ、同
じく保持板16に取り付けられた減速機構部17により
当該攪拌用モータ15の回転を減速して、処理槽1内に
回転自在に配設された攪拌体18を回転駆動するように
なっている。
【0019】この攪拌体18は、後述する制御部によっ
て前記攪拌用モータ15を制御することにより、間欠的
に正逆回転駆動される。例えば、30分周期で2分間ず
つ駆動され、さらに2分間のうち1分間ずつ正逆回転駆
動される。
【0020】上記攪拌体18は、処理槽1両側壁を貫通
し、処理槽1に固定された軸受19に回転自在に軸支さ
れた攪拌軸20と、この攪拌軸20に突設された複数の
攪拌翼21とから構成されている。上記攪拌軸20の中
央部には槽内温度センサSiが取り付けられており、そ
のリード線22が攪拌軸20の内部を通して攪拌軸20
の端部から取り出されている。
【0021】上記処理槽1の内部には、おが屑等の木質
細片(及び活性炭)からなる微生物担体4が、攪拌軸2
0が完全に埋もれると共に、攪拌軸20に突設された各
攪拌翼21の先端部が、その回転域の上部側にて適長突
出する深さ(標準レベル)を有して収納される。
【0022】なお、攪拌体18の回転に伴って上記リー
ド線22に捩れが生じるが、攪拌体18は間欠的にゆっ
くりとした回転速度で短時間だけ正逆回転されるので、
リード線22にある程度余裕を持たせれば一時的に多少
の捩れが生じても断線等の不具合は生じない。攪拌体1
8が上記のように駆動されず、リード線22の捩れが大
きくなって断線等の虞がある場合は、例えば、攪拌軸2
0の端部外周と軸受19内周にリード線22の接点を設
けて接触させるようにすれば良い。
【0023】また、上記槽内温度センサSiは、担体4
中にあって担体4や有機物と接触する。攪拌軸20の表
面部分は移動量が少ないため比較的簡単な取付構造でも
良いが、センサ性能を損なうことなく槽内温度センサS
iの損傷等を防ぐには、槽内温度センサSiの感温部分
のみを攪拌軸20の表面に露出させるようにすると良
い。
【0024】上記のように、槽内温度センサSiを、攪
拌体18において処理槽1内壁から離隔して常に担体4
中に埋もれる攪拌軸20部分に取り付けたことにより、
外気温度や面状ヒータ5の影響を受けずに、発酵熱が発
生する担体4中の温度を直接検知することができ、担体
4と攪拌混合される有機物の処理状態(発酵状態)に応
じた温度を正確に検知することができる。また、攪拌軸
20の表面部分は移動量が少ないため、常に担体4中の
ほほ定位置の温度を検知することができる。
【0025】前記面状ヒータ5への通電制御は、前記外
気温度センサSoと槽内温度センサSiの出力に基づ
き、後述する制御基板上に搭載されたマイクロコンピュ
ータ等からなる制御部(制御手段)からの後述するフロ
ーチャートに基づく動作指令より行われる。
【0026】一方、上部槽2の下端周縁には、上ケース
13内壁に近接する突状部23が形成され、外面からの
押圧による上ケース13の変形を当該突状部23で受け
ることにより防止するようになっている。
【0027】また、上部槽2の前記折り返し部8により
形成される開口縁には、上ケース13の天板から垂下さ
れた投入シュート24が差し込まれて、担体4や有機物
の投入口25が形成されている。この投入口25は、上
ケース13の上面にヒンジ等により取り付けられた上蓋
26により開閉自在に覆われており、図示しない検出手
段により開閉状態を検出するようになっている。
【0028】上記上蓋26の裏面には、弾性体からなる
シール体27が装着され、上ケース13天面の投入口2
5周縁に当接して、処理槽1内の悪臭が投入口25を介
して外部に漏れたり、投入口25を介して処理槽1内に
虫などが侵入するのを防止している。
【0029】一方、前記減速機構部17の上方には、幅
広の突状部23を介して、制御基板28が支持板29上
に搭載されて配設されている。支持板29は、一側が上
部槽2の折り返し部8に装着されると共に、他側が幅広
の突状部23に形成された支持脚30により支持されて
いる。制御基板28には、処理槽1内の空気を強制的に
外部に排出する換気ファン31(図2に破線で図示)と
前記面状ヒータ5及び攪拌用モータ15等を制御する制
御部が実装されている。
【0030】また、支持板29には、制御基板28と換
気ファン31とを仕切るリブ(図示せず)が形成され、
このリブは制御基板28及び換気ファン31を覆うカバ
ー32に当接している。
【0031】上記制御基板28が設けられた側の投入シ
ュート24には、処理槽1内に連通する排気口33が形
成され、処理槽1内の空気はここから処理槽1外に排出
されるようになっている。また、上ケース13の背面側
には外部に連通する排出口34が形成されている。これ
らの排気口33と排出口34は前記支持板29、カバー
32等により形成された排気流路35で連通しており、
この排気流路35内に配設された換気ファン31により
処理槽1内の空気を外部に排出するようになっている。
【0032】上記排気口33には、フィルター36が着
脱自在に装着され、攪拌体18の攪拌動作により舞い上
がって飛散する担体4等の微粉が換気ファン31に付着
するなどの不都合を防止している。
【0033】一方、下部槽3の底面前側に形成された担
体4取り出し用の開口7は、引き出し式のシャッタ37
により開閉自在に閉塞されている。上記開口7下部の下
ケース11には排出路38が設けられており、開口7よ
り前面に処理槽1内の担体4を取り出す取出口39を設
けることにより、担体4の取り出し作業を容易にしてい
る。この取出口39は外装カバー40により開閉自在に
覆われている。
【0034】さて、以上の構成において、本装置の使用
時には、予め一定量の微生物担体4を処理槽1内に投入
しておく。そして、生ごみ等の有機物を処理するとき
は、上蓋26を図2のように開けて投入口25から処理
槽1内に生ごみ等の有機物を投入し、上蓋26を閉じ
る。上蓋26を閉じると、これを図示しない検出手段が
検出し、その出力に基づいて制御基板28上に実装され
た制御部が面状ヒータ5、攪拌用モータ15及び換気フ
ァン31への通電制御を開始する。
【0035】攪拌用モータ15への通電制御により、攪
拌体18が間欠的に正逆回転して担体4と有機物とを攪
拌混合すると共に、面状ヒータ5への通電制御により処
理槽1内の温度を微生物の活性化に最適な範囲に維持し
て、担体4に培養される微生物により有機物を二酸化炭
素と水に分解して堆肥化する。
【0036】また、換気ファン31への通電制御によ
り、処理槽1内の湿った空気を外部へ排出し、処理槽1
内が高湿度状態となるのを防止すると共に、処理槽1内
の空気が外部に排出されるのに伴い、下ケース11に形
成した吸気口12から本体ケース内に外気を取り入れ、
処理槽1上部に形成された吸込口9から処理槽1内に微
生物の活性化に必要な酸素を供給する。
【0037】次に、本願発明において特徴的な槽内温度
センサSi及び外気温度センサSoを用いた面状ヒータ
5の制御例について、図3に示すフローチャートを参照
して説明する。なお、このフローチャートで示す制御
は、本装置のメイン制御フローから定期的(例えば攪拌
体18の攪拌動作が停止してから一定時間後)に呼び出
されて実行されるものである。
【0038】さて、当該制御が開始されると、まず槽内
温度センサSiによって検知される槽内温度Tiと外気
温度センサSoによって検知される外気温度Toの差Δ
T(ΔT=Ti−To)が予め定められた第1の設定値
aより小さいか否かがチェックされる(判断101)。
ここで、槽内温度Tiと外気温度Toの差ΔTが第1の
設定値aより小さければ(ΔT<a)、すなわち槽内温
度Tiが外気温度Toより第1の設定値a以上高くなけ
れば、発酵が余り進んでいないことになるので、面状ヒ
ータ5を連続加熱(連続通電)し、面状ヒータ5の最大
加熱力が得られるようにして、発酵を促進させる(判断
101のY→処理102)。
【0039】また、槽内温度Tiと外気温度Toの差Δ
Tが第1の設定値a以上である場合は、予め定められた
第2の設定値b(b>a)より小さいか否かがチェック
される(判断101のN→判断103)。ここで、槽内
温度Tiと外気温度Toの差ΔTが前記第1の設定値a
以上ではあるが第2の設定値bよりは小さければ(a≦
ΔT<b)、すなわち槽内温度Tiが外気温度Toより
第1の設定値a以上高いが第2の設定値bより低くけれ
ば、発酵はある程度進んでいるが未だ十分ではないの
で、さらに発酵を進めるため、面状ヒータ5を断続加熱
(例えばオンオフ比が1対1の断続通電)して、補助的
な加熱を行う(判断103のY→処理104)。
【0040】一方、上記判断103で、a≦ΔT<bの
条件が成立しなければ、槽内温度Tiと外気温度Toの
差ΔTが第2の設定値b以上(ΔT≧b)、すなわち槽
内温度Tiが外気温度Toより第2の設定値b以上高く
なったことになるので、有機物の分解発酵が良好に進ん
でおり、この発酵熱だけで有機物の分解処理が進むの
で、面状ヒータ5による加熱を停止する(判断103の
N→処理105)。なお、上記第1の設定値a及び第2
の設定値bは、本装置の使用地域や使用季節等に応じ
て、適宜設定されるものである。
【0041】上記のような制御は、処理状態(発酵状
態)に応じた槽内温度Tiの正確な検知(及び外気温度
Toの正確な検知)ができて初めて可能となるものであ
り、これにより、処理状態に応じた適正な加熱制御によ
る処理性能の向上や、余分な加熱を抑えた省エネ等を図
ることができる。
【0042】なお、上記実施形態では、攪拌軸20に槽
内温度センサSiを取り付けた場合について説明した
が、図4に示すように、攪拌軸20の中央部分に突設さ
れた攪拌翼21において常に担体4中に埋もれる部分
(攪拌軸20寄り)に取り付けても良い。このようにす
れば、槽内温度センサSiの取付構造は前記実施形態に
比べて多少複雑になるが、より攪拌混合され易い部分の
温度を検知することができる。
【0043】また、上記実施形態では、槽内温度センサ
Siで検知される槽内温度Tiと外気温度センサSoで
検知される外気温度Toとの差ΔTに応じて面状ヒータ
5を制御するようにしたが、本願発明による槽内温度セ
ンサSiによって、担体4と攪拌混合される有機物の処
理状態(発酵状態)に応じた温度を正確に検知すること
ができるので、槽内温度センサSiで検知される槽内温
度Tiのみによっても、処理状態に応じた適正な加熱制
御は可能である。
【0044】また、上記実施形態では、制御例として、
槽内温度センサSiで検知される槽内温度Tiや外気温
度センサSoで検知される外気温度Toに基づき、面状
ヒータ5のみを制御する例について示したが、面状ヒー
タ5に加えて、攪拌体18の攪拌周期や換気ファン31
の風量を制御するようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、槽内温
度検知手段を、攪拌体において処理槽内壁から離隔して
常に担体中に埋もれる部分に取り付けたことにより、外
気温度や加熱手段の影響を受けずに、発酵熱が発生する
担体中の温度を直接検知することによって、担体と攪拌
混合される有機物の処理状態(発酵状態)に応じた温度
を正確に検知することができ、処理状態に応じた適正な
加熱制御が可能となる。
【0046】また、槽内温度検知手段を、攪拌体におい
て処理槽内壁から離隔して常に担体中に埋もれる攪拌軸
部分に取り付けたことにより、上記効果に加えて、攪拌
軸部分は移動量が少ないため、常に担体中のほほ定位置
の温度を検知することができると共に、担体や有機物と
の接触衝撃も小さく、槽内温度検知手段の取付構造を比
較的簡単に構成できる。
【0047】また、槽内温度検知手段を、攪拌体におい
て処理槽内壁から離隔して常に担体中に埋もれる攪拌翼
部分に取り付けることにより、前記効果に加えて、より
攪拌混合される部分の温度を検知することができる。
【0048】さらに、外気温度を検知する外気温度検知
手段を有し、制御手段は、前記槽内温度検知手段と外気
温度検知手段の出力に基づき、槽内温度が外気温度より
予め定められた第1の設定値以上高くなければ、前記加
熱手段を連続加熱させ、槽内温度が外気温度より前記第
1の設定値以上高いが予め定められた第2の設定値より
低くければ、前記加熱手段を断続加熱させ、槽内温度が
外気温度より前記第2の設定値以上高ければ、前記加熱
手段を加熱停止させるようにしたことにより、上記のよ
うな効果に加えて、処理状態に応じた適正な加熱制御に
よる処理性能の向上や、余分な加熱を抑えた省エネ等を
図ることができる。
【0049】また、前記外気温度検知手段を、外気を吸
入する吸気口の内側に取り付けたことにより、外気温度
検知手段が直射日光等の影響を受けないため、前述した
正確な槽内温度と共に、より正確な外気温度に基づき上
述したような制御を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る有機物処理装置を
正面から見た縦断面図。
【図2】同じく、側面から見た縦断面図。
【図3】上記実施形態の制御例を示すフローチャート。
【図4】本願発明の他の実施形態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 処理槽 2 上部槽 3 下部槽 4 担体 5 面状ヒータ 11 下ケース 12 吸気口 13 上ケース 17 減速機構部 18 攪拌体 20 攪拌軸 21 攪拌翼 22 リード線 25 投入口 26 上蓋 28 制御基板(制御手段) 31 換気ファン Si 槽内温度センサ So 外気温度センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物を分解する微生物の担体を収納
    し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
    と、 前記処理槽内に投入される有機物と収納された担体を攪
    拌混合する攪拌体と、前記処理槽内を加熱する加熱手段
    と、 前記処理槽内の温度を検知する槽内温度検知手段と、 少なくとも、前記槽内温度検知手段の出力に基づき前記
    加熱手段を制御する制御手段とを備えると共に、 前記槽内温度検知手段を、前記攪拌体において処理槽内
    壁から離隔して常に担体中に埋もれる部分に取り付けた
    ことを特徴とする有機物処理装置。
  2. 【請求項2】 有機物を分解する微生物の担体を収納
    し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
    と、 前記処理槽内に投入される有機物と収納された担体を、
    回転駆動される攪拌軸に突設された攪拌翼により攪拌混
    合する攪拌体と、 前記処理槽内を加熱する加熱手段と、 前記処理槽内の温度を検知する槽内温度検知手段と、 少なくとも、前記槽内温度検知手段の出力に基づき前記
    加熱手段を制御する制御手段とを備えると共に、 前記槽内温度検知手段を、前記攪拌体において処理槽内
    壁から離隔して常に担体中に埋もれる攪拌軸部分に取り
    付けたことを特徴とする有機物処理装置。
  3. 【請求項3】 有機物を分解する微生物の担体を収納
    し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
    と、 前記処理槽内に投入される有機物と収納された担体を、
    回転駆動される攪拌軸に突設された攪拌翼により攪拌混
    合する攪拌体と、 前記処理槽内を加熱する加熱手段と、 前記処理槽内の温度を検知する槽内温度検知手段と、 少なくとも、前記槽内温度検知手段の出力に基づき前記
    加熱手段を制御する制御手段とを備えると共に、 前記槽内温度検知手段を、前記攪拌体において処理槽内
    壁から離隔して常に担体中に埋もれる攪拌翼部分に取り
    付けたことを特徴とする有機物処理装置。
  4. 【請求項4】 外気温度を検知する外気温度検知手段を
    有し、 前記制御手段は、前記槽内温度検知手段と外気温度検知
    手段の出力に基づき、槽内温度が外気温度より予め定め
    られた第1の設定値以上高くなければ、前記加熱手段を
    連続加熱させ、槽内温度が外気温度より前記第1の設定
    値以上高いが予め定められた第2の設定値より低くけれ
    ば、前記加熱手段を断続加熱させ、槽内温度が外気温度
    より前記第2の設定値以上高ければ、前記加熱手段を加
    熱停止させることを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載の有機物処理装置。
  5. 【請求項5】 前記外気温度検知手段を、外気を吸入す
    る吸気口の内側に取り付けたことを特徴とする請求項4
    記載の有機物処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108409383A (zh) * 2018-04-02 2018-08-17 农业部规划设计研究院 一种快速好氧发酵柜

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