JPH11333003A - 尿失禁治療用具 - Google Patents
尿失禁治療用具Info
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- JPH11333003A JPH11333003A JP10145381A JP14538198A JPH11333003A JP H11333003 A JPH11333003 A JP H11333003A JP 10145381 A JP10145381 A JP 10145381A JP 14538198 A JP14538198 A JP 14538198A JP H11333003 A JPH11333003 A JP H11333003A
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- stimulation coil
- patient
- magnetic stimulation
- coil
- urinary incontinence
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61N—ELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
- A61N2/00—Magnetotherapy
- A61N2/02—Magnetotherapy using magnetic fields produced by coils, including single turn loops or electromagnets
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61N—ELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
- A61N2/00—Magnetotherapy
- A61N2/004—Magnetotherapy specially adapted for a specific therapy
- A61N2/006—Magnetotherapy specially adapted for a specific therapy for magnetic stimulation of nerve tissue
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S128/00—Surgery
- Y10S128/25—Artificial sphincters and devices for controlling urinary incontinence
Abstract
(57)【要約】
【課題】 尿失禁治療において被治療者の刺激すべき部
位に効率良く渦電流が生じるようにすること。 【解決手段】 椅子１の座面部２０には刺激コイル３が
設けられている。刺激コイル３の上面には突起１０が設
けられている。被治療者はこの椅子１に座ると、突起１
０の上に肛門がくるようにする。これにより、被治療者
は刺激コイル３に対し尿失禁治療に最適な位置に座った
状態とすることができる。
位に効率良く渦電流が生じるようにすること。 【解決手段】 椅子１の座面部２０には刺激コイル３が
設けられている。刺激コイル３の上面には突起１０が設
けられている。被治療者はこの椅子１に座ると、突起１
０の上に肛門がくるようにする。これにより、被治療者
は刺激コイル３に対し尿失禁治療に最適な位置に座った
状態とすることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、被治療者に磁力線
をあてて尿失禁治療を行うための尿失禁治療用具に関す
る。
をあてて尿失禁治療を行うための尿失禁治療用具に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】椅子に磁気刺激コイルを埋設した尿失禁
治療装置としては、例えば特開平9-276418号に示される
ものがある。このような装置によれば、通常の椅子に着
座したしたと同じ状態で尿失禁治療が行われるため、被
治療者や操作者に特に負担をかけることなく簡単に治療
を行うことができる。
治療装置としては、例えば特開平9-276418号に示される
ものがある。このような装置によれば、通常の椅子に着
座したしたと同じ状態で尿失禁治療が行われるため、被
治療者や操作者に特に負担をかけることなく簡単に治療
を行うことができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】尿失禁治療を目的とし
た磁気刺激においては、変動磁場により生体に過電流を
発生させ、尿道口から肛門あるいは会陰部付近を目安に
して骨盤底筋群あるいは陰部神経を刺激している。この
とき、電力消費を抑えるためにはこれらの部位に有効な
刺激を効率良く与える必要がある。
た磁気刺激においては、変動磁場により生体に過電流を
発生させ、尿道口から肛門あるいは会陰部付近を目安に
して骨盤底筋群あるいは陰部神経を刺激している。この
とき、電力消費を抑えるためにはこれらの部位に有効な
刺激を効率良く与える必要がある。
【０００４】従来の装置では、被治療者が治療椅子に腰
掛けた場合、概ね被治療者の大腿部から臀部にかけての
部分に磁力線が当てられるようになっており、効率良く
刺激が与えられるものではなかった。
掛けた場合、概ね被治療者の大腿部から臀部にかけての
部分に磁力線が当てられるようになっており、効率良く
刺激が与えられるものではなかった。
【０００５】本発明の目的は、尿失禁治療において被治
療者の刺激すべき部位に効率良く渦電流が生じるように
することである。
療者の刺激すべき部位に効率良く渦電流が生じるように
することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１に係る発明は、
磁気刺激コイルと、この磁気刺激コイルを支持し、この
磁気刺激コイルの周辺に被治療者の臀部および大腿部に
当接する当接面を備えた磁気刺激コイル支持部と、被治
療者が前記当接面に対し所定の状態で当接していること
を前記被治療者に感知させる感知手段とを具備する構成
である。これによれば、被治療者に対し磁気刺激コイル
が適正な位置にあるかを被治療者に感知させることがで
きる。
磁気刺激コイルと、この磁気刺激コイルを支持し、この
磁気刺激コイルの周辺に被治療者の臀部および大腿部に
当接する当接面を備えた磁気刺激コイル支持部と、被治
療者が前記当接面に対し所定の状態で当接していること
を前記被治療者に感知させる感知手段とを具備する構成
である。これによれば、被治療者に対し磁気刺激コイル
が適正な位置にあるかを被治療者に感知させることがで
きる。
【０００７】請求項２に係る発明は、請求項１に係る発
明において、感知手段は、磁気刺激コイルの上面に設け
られた突起であることを特徴とする。これにより、被治
療者は突起の感触によって磁気刺激コイルが適正な位置
にあるかを感知することができる。
明において、感知手段は、磁気刺激コイルの上面に設け
られた突起であることを特徴とする。これにより、被治
療者は突起の感触によって磁気刺激コイルが適正な位置
にあるかを感知することができる。
【０００８】請求項３に係る発明は、請求項１に係る発
明において、磁気刺激コイル支持部の当接面の前部中央
には、排尿検査機器挿入用の切り欠きが設けられている
ことを特徴とする。これにより検査者は切り欠きから排
尿検査機器を挿入することができる。
明において、磁気刺激コイル支持部の当接面の前部中央
には、排尿検査機器挿入用の切り欠きが設けられている
ことを特徴とする。これにより検査者は切り欠きから排
尿検査機器を挿入することができる。
【０００９】請求項４に係る発明は、請求項１に係る発
明において、当接面は、被治療者の臀部および大腿部が
当接した状態において、股間に位置する部分が隆起した
形状であることを特徴とする。これにより、被治療者は
本器具の使用時に開脚姿勢となる。
明において、当接面は、被治療者の臀部および大腿部が
当接した状態において、股間に位置する部分が隆起した
形状であることを特徴とする。これにより、被治療者は
本器具の使用時に開脚姿勢となる。
【００１０】請求項５に係る発明は、請求項１に係る発
明において、感知手段は、被治療者の臀部および大腿部
を受け入れる形状の凹部を有する当接面であることを特
徴とする。これにより、被治療者は、臀部および大腿部
が当接面に当接した感触によって磁気刺激コイルが適正
な位置にあるかを感知することができる。
明において、感知手段は、被治療者の臀部および大腿部
を受け入れる形状の凹部を有する当接面であることを特
徴とする。これにより、被治療者は、臀部および大腿部
が当接面に当接した感触によって磁気刺激コイルが適正
な位置にあるかを感知することができる。
【００１１】請求項６に係る発明は、請求項５に係る発
明において、凹部は、被治療者が開脚姿勢となるように
臀部および大腿部を受け入れる２本の溝状であることを
特徴とする。これにより、被治療者は本器具の使用時に
開脚姿勢となる。
明において、凹部は、被治療者が開脚姿勢となるように
臀部および大腿部を受け入れる２本の溝状であることを
特徴とする。これにより、被治療者は本器具の使用時に
開脚姿勢となる。
【００１２】請求項７に係る発明は、請求項１に係る発
明において、磁気刺激コイルの周辺あるいはコイルの外
表面に設けられ、この磁気刺激コイルから発生する音を
遮断あるいは防止する手段を具備することを特徴とす
る。これにより、磁気刺激コイルから発生する音は遮断
あるいは防止される。
明において、磁気刺激コイルの周辺あるいはコイルの外
表面に設けられ、この磁気刺激コイルから発生する音を
遮断あるいは防止する手段を具備することを特徴とす
る。これにより、磁気刺激コイルから発生する音は遮断
あるいは防止される。
【００１３】請求項８に係る発明は、請求項１に係る発
明において、磁気刺激コイルの形状は、被治療者の当接
する部位に沿うように湾曲した鞍型であることを特徴と
する。これにより、磁気刺激コイルは被治療者の当接す
る部位に適合し、磁気刺激コイルと被治療者とを密接さ
せることができる。
明において、磁気刺激コイルの形状は、被治療者の当接
する部位に沿うように湾曲した鞍型であることを特徴と
する。これにより、磁気刺激コイルは被治療者の当接す
る部位に適合し、磁気刺激コイルと被治療者とを密接さ
せることができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の尿失禁治療用具
が用いられた尿失禁治療システムの全体構成を示す図で
ある。この例の尿失禁治療用具は椅子タイプであり、椅
子１の座板２に刺激コイル３を設け、この刺激コイル３
にパルス電流を供給して磁束を発生させ、生体に渦電流
を発生させて尿失禁治療を行なうものである。座板２
は、箱状に形成された１対の脚部４の間に支持されてい
る。刺激コイル３は、遮音材８を内部に収容した防音箱
９に収容されている。刺激コイル３の前部の上面には突
起１０が設けられている。座板２の前部中央には排尿機
器挿入用の切り欠き１１が形成されている。刺激コイル
３が設けられた座板２の上面および前面はクッション部
材１２で覆われた上、更にシート部材１３で覆われてい
る。座板２、クッション部材１２およびシート部材１３
から座面部２０（磁気刺激コイル支持部）を構成する。
が用いられた尿失禁治療システムの全体構成を示す図で
ある。この例の尿失禁治療用具は椅子タイプであり、椅
子１の座板２に刺激コイル３を設け、この刺激コイル３
にパルス電流を供給して磁束を発生させ、生体に渦電流
を発生させて尿失禁治療を行なうものである。座板２
は、箱状に形成された１対の脚部４の間に支持されてい
る。刺激コイル３は、遮音材８を内部に収容した防音箱
９に収容されている。刺激コイル３の前部の上面には突
起１０が設けられている。座板２の前部中央には排尿機
器挿入用の切り欠き１１が形成されている。刺激コイル
３が設けられた座板２の上面および前面はクッション部
材１２で覆われた上、更にシート部材１３で覆われてい
る。座板２、クッション部材１２およびシート部材１３
から座面部２０（磁気刺激コイル支持部）を構成する。
【００１５】座板２の下方には冷却ユニット１４が配置
されている。刺激コイル３は銅製パイプで形成されてお
り、この刺激コイル３と冷却ユニット１４は冷却用チュ
ーブ１５を介して接続され、刺激コイル３内を冷却水や
その他の冷媒が循環するようになっている。刺激コイル
３の構造については後で詳細に述べる。冷却用チューブ
１５は絶縁性のテフロンチューブであり、刺激コイル３
を形成する銅製パイプとは絶縁性のワンタッチ式の接続
具１６により接続されている。冷却水やその他の冷媒を
導くため刺激コイル３から突出した銅製パイプの部分と
冷却用チューブ１５は結露が生じないように、表面が断
熱材で覆われている。また、刺激コイル３は、電気的絶
縁性を確保するために、表面はガラス繊維性のテープを
巻かれた上で絶縁性樹脂エポキシで硬化されている。前
述の突起１０はその上に設けられている。
されている。刺激コイル３は銅製パイプで形成されてお
り、この刺激コイル３と冷却ユニット１４は冷却用チュ
ーブ１５を介して接続され、刺激コイル３内を冷却水や
その他の冷媒が循環するようになっている。刺激コイル
３の構造については後で詳細に述べる。冷却用チューブ
１５は絶縁性のテフロンチューブであり、刺激コイル３
を形成する銅製パイプとは絶縁性のワンタッチ式の接続
具１６により接続されている。冷却水やその他の冷媒を
導くため刺激コイル３から突出した銅製パイプの部分と
冷却用チューブ１５は結露が生じないように、表面が断
熱材で覆われている。また、刺激コイル３は、電気的絶
縁性を確保するために、表面はガラス繊維性のテープを
巻かれた上で絶縁性樹脂エポキシで硬化されている。前
述の突起１０はその上に設けられている。
【００１６】脚部４の上部はひじかけ５が設けられてい
る。また、各脚部４の底部にはストッパ付きの車輪６
が、それぞれ１対づつ取り付けられている。座板２の後
端には背もたれ７が設けられている。
る。また、各脚部４の底部にはストッパ付きの車輪６
が、それぞれ１対づつ取り付けられている。座板２の後
端には背もたれ７が設けられている。
【００１７】刺激コイル３および冷却ユニット１４は電
源部１７に接続されている。電源部１７の筐体の上面に
は、コントロールユニット１８が取り付けられている。
電源部１７は、商用電源に接続され、コントロールユニ
ット１８の制御により、刺激コイル３および冷却ユニッ
ト１４に必要な電力を供給するものである。ここで例え
ば、刺激コイル３に給電を行なう回路としては特開平9-
276418号に示されたコイル給電手段の回路が用いられ
る。
源部１７に接続されている。電源部１７の筐体の上面に
は、コントロールユニット１８が取り付けられている。
電源部１７は、商用電源に接続され、コントロールユニ
ット１８の制御により、刺激コイル３および冷却ユニッ
ト１４に必要な電力を供給するものである。ここで例え
ば、刺激コイル３に給電を行なう回路としては特開平9-
276418号に示されたコイル給電手段の回路が用いられ
る。
【００１８】図２〜図４には、図１で示した刺激コイル
３の位置および座板２の形状を詳細に示すため、椅子１
のクッション部材１２とシート部材１３が取り外された
状態の斜視図、正面図、および平面図が示されている。
これらの図に示すように、刺激コイル３は、座板２の中
央部から後部にかけて配置されており、座板２の前部か
ら中央部は隆起した隆起部２ａとなっている。また、座
板２において、この隆起部２ａおよび刺激コイル３を挟
む両側はそれぞれ前後方向に凹部２ｂが形成されてい
る。そしてこの座板２をクッション部材１２とシート部
材１３が覆って成る座面部２０に隆起部と凹部が形成さ
れる。隆起部は、被治療者がこの椅子１に腰掛けたとき
に、この箇所が股間に位置するようにするためのもので
あり、その凹部は被治療者の臀部および大腿部に適合す
る形状である。図４の平面図で明らかなように、１対の
凹部２ｂは溝状であり、座板２の前部側に至る程それら
は互いに離れる状態となっている。これは、被治療者が
この椅子１に腰掛けたときに自然に開脚状態になるよう
にするためである。図５は、この椅子１を斜め後方から
見た斜視図を示している。
３の位置および座板２の形状を詳細に示すため、椅子１
のクッション部材１２とシート部材１３が取り外された
状態の斜視図、正面図、および平面図が示されている。
これらの図に示すように、刺激コイル３は、座板２の中
央部から後部にかけて配置されており、座板２の前部か
ら中央部は隆起した隆起部２ａとなっている。また、座
板２において、この隆起部２ａおよび刺激コイル３を挟
む両側はそれぞれ前後方向に凹部２ｂが形成されてい
る。そしてこの座板２をクッション部材１２とシート部
材１３が覆って成る座面部２０に隆起部と凹部が形成さ
れる。隆起部は、被治療者がこの椅子１に腰掛けたとき
に、この箇所が股間に位置するようにするためのもので
あり、その凹部は被治療者の臀部および大腿部に適合す
る形状である。図４の平面図で明らかなように、１対の
凹部２ｂは溝状であり、座板２の前部側に至る程それら
は互いに離れる状態となっている。これは、被治療者が
この椅子１に腰掛けたときに自然に開脚状態になるよう
にするためである。図５は、この椅子１を斜め後方から
見た斜視図を示している。
【００１９】図６は、刺激コイル３の平面図であり、図
７はその縦断面図である。これらの図に示すように刺激
コイル３は、その長手方向の両端が反り上がるようにな
って全体では湾曲し、鞍型となっている。前述したよう
に、この刺激コイル３は、銅製パイプを捲回して成るも
のであり、その捲回の状態は図７に示すようになってい
る。図７の一部は、銅製パイプの１つの断面を拡大した
ものであり、３ａは防音材のポリウレタンである。
７はその縦断面図である。これらの図に示すように刺激
コイル３は、その長手方向の両端が反り上がるようにな
って全体では湾曲し、鞍型となっている。前述したよう
に、この刺激コイル３は、銅製パイプを捲回して成るも
のであり、その捲回の状態は図７に示すようになってい
る。図７の一部は、銅製パイプの１つの断面を拡大した
ものであり、３ａは防音材のポリウレタンである。
【００２０】次にこのように構成された本システムの動
作を説明する。まず被治療者は、着衣の状態で椅子１の
座面部２０に着座し、背中部分を背もたれ７にあてが
う。このとき、被治療者の臀部と大腿部は座面部２０の
凹部に適合し、座面部２０の隆起部は被治療者の股間に
位置する状態となる。このため、被治療者の脚は自然に
開き、磁気刺激コイル３は、被治療者の肛門からその後
方にかけて当接する。更に、被治療者には刺激コイル３
上の突起１０が肛門の直下に位置するように指示してお
くと、被治療者は予め想定された位置に、更に正確に着
座することになる。このため、刺激コイル３は、被治療
者に対し最適な位置に至る。図８に刺激コイル３が適正
に被治療者に当接した状態を示す。但し、被治療者の衣
服、椅子１のクッション部材１２とシート部材１３の図
示は刺激コイル３と被治療者との関係を明瞭にするため
省略している。図中、Ａは肛門、Ｂは膣、Ｃは尿道、Ｄ
は骨盤底筋群及び陰部神経、Ｅは外尿道括約筋、Ｆは膀
胱を示している。
作を説明する。まず被治療者は、着衣の状態で椅子１の
座面部２０に着座し、背中部分を背もたれ７にあてが
う。このとき、被治療者の臀部と大腿部は座面部２０の
凹部に適合し、座面部２０の隆起部は被治療者の股間に
位置する状態となる。このため、被治療者の脚は自然に
開き、磁気刺激コイル３は、被治療者の肛門からその後
方にかけて当接する。更に、被治療者には刺激コイル３
上の突起１０が肛門の直下に位置するように指示してお
くと、被治療者は予め想定された位置に、更に正確に着
座することになる。このため、刺激コイル３は、被治療
者に対し最適な位置に至る。図８に刺激コイル３が適正
に被治療者に当接した状態を示す。但し、被治療者の衣
服、椅子１のクッション部材１２とシート部材１３の図
示は刺激コイル３と被治療者との関係を明瞭にするため
省略している。図中、Ａは肛門、Ｂは膣、Ｃは尿道、Ｄ
は骨盤底筋群及び陰部神経、Ｅは外尿道括約筋、Ｆは膀
胱を示している。
【００２１】次に操作者は、コントロールユニット１８
を操作して、磁気刺激条件を設定する。ここで磁気刺激
条件とは、発生磁場の繰返し周波数（刺激コイル３に供
給する電流の周波数）、刺激強度（同電流の大きさ）、
刺激時間（刺激コイル３を駆動する時間）等である。次
に操作者は、コントロールユニット１８を介して、電源
部１７をオンにする。
を操作して、磁気刺激条件を設定する。ここで磁気刺激
条件とは、発生磁場の繰返し周波数（刺激コイル３に供
給する電流の周波数）、刺激強度（同電流の大きさ）、
刺激時間（刺激コイル３を駆動する時間）等である。次
に操作者は、コントロールユニット１８を介して、電源
部１７をオンにする。
【００２２】この結果、刺激コイル３から変動磁場が発
生し、この発生した変動磁場により誘起された渦電流が
被治療者の骨盤底筋群あるいは陰部神経に流れる。ここ
で、刺激コイル３は、被治療者に対し最適な位置にある
から、被治療者に有効な刺激を効率良く加えることがで
きる。
生し、この発生した変動磁場により誘起された渦電流が
被治療者の骨盤底筋群あるいは陰部神経に流れる。ここ
で、刺激コイル３は、被治療者に対し最適な位置にある
から、被治療者に有効な刺激を効率良く加えることがで
きる。
【００２３】一方、冷却ユニット１４も動作しており、
刺激コイル３内には冷却水やその他の冷媒が循環してい
る。このため、刺激コイル３が高温になることを防止し
ている。また、遮音材８および防音箱９により、刺激コ
イル３から発生する音が外部に及ぶのを抑えており、治
療時に発生する音による不快感を被治療者に与えないよ
うにしている。
刺激コイル３内には冷却水やその他の冷媒が循環してい
る。このため、刺激コイル３が高温になることを防止し
ている。また、遮音材８および防音箱９により、刺激コ
イル３から発生する音が外部に及ぶのを抑えており、治
療時に発生する音による不快感を被治療者に与えないよ
うにしている。
【００２４】本実施の形態において、刺激コイル３は図
９（ｂ）に示すように、湾曲しており、その曲率はヒト
（女性）の肛門付近の曲率に合わせてある。このため刺
激コイル３はその表面と生体までの間の距離を非常に小
さくできるため、生体の奥深くで大きな渦電流を発生さ
せることができる。
９（ｂ）に示すように、湾曲しており、その曲率はヒト
（女性）の肛門付近の曲率に合わせてある。このため刺
激コイル３はその表面と生体までの間の距離を非常に小
さくできるため、生体の奥深くで大きな渦電流を発生さ
せることができる。
【００２５】図９（ａ）に湾曲が無い平型の刺激コイル
を示す。このような平型の刺激コイルで肛門付近を刺激
しようとすると、コイル表面と生体までの間の距離が大
きいため、生体の奥深くで大きな渦電流を発生させるこ
とができない。
を示す。このような平型の刺激コイルで肛門付近を刺激
しようとすると、コイル表面と生体までの間の距離が大
きいため、生体の奥深くで大きな渦電流を発生させるこ
とができない。
【００２６】また、図９に示したように、渦電流密度
は、刺激コイルの中心軸上でゼロとなっており、コイル
の内径と外径の中間の位置付近で最大となっている。渦
電流密度が大きい箇所を刺激すべき箇所とするならば低
消費電力で刺激することができる。そこで本実施の形態
では刺激コイル３の上面に突起１０を設けている。そし
て被治療者がこの突起１０の上に肛門がくるように座る
と、肛門付近は最も刺激される。肛門が刺激されること
は尿失禁治療にきわめて効果がある。このため、低消費
電力で治療を行なうことができる。本実施の形態によれ
ば、従来３ｋＷ程度必要であった消費電力は、２ｋＷ以
下にすることができた。
は、刺激コイルの中心軸上でゼロとなっており、コイル
の内径と外径の中間の位置付近で最大となっている。渦
電流密度が大きい箇所を刺激すべき箇所とするならば低
消費電力で刺激することができる。そこで本実施の形態
では刺激コイル３の上面に突起１０を設けている。そし
て被治療者がこの突起１０の上に肛門がくるように座る
と、肛門付近は最も刺激される。肛門が刺激されること
は尿失禁治療にきわめて効果がある。このため、低消費
電力で治療を行なうことができる。本実施の形態によれ
ば、従来３ｋＷ程度必要であった消費電力は、２ｋＷ以
下にすることができた。
【００２７】本実施の形態では、被治療者に刺激コイル
３が適正な位置にあることを感知させる手段として、座
面部２０に凹部、刺激コイル３に突起１０を設けた。こ
の突起１０は、内部にばねを有し、弾力性を持たせるよ
うにしても良い。
３が適正な位置にあることを感知させる手段として、座
面部２０に凹部、刺激コイル３に突起１０を設けた。こ
の突起１０は、内部にばねを有し、弾力性を持たせるよ
うにしても良い。
【００２８】また、これらの感知手段の代わりに、被治
療者に当接する椅子１のいずれかの箇所に電極を設け、
電気刺激を与えるようにして、被治療者が適正な位置に
座っているか否かを被治療者に感知させても良い。ま
た、椅子１のいずれかの箇所に空気を噴出させるための
ノズルを設け、空気の噴出によって適正な位置に座って
いるか否かを被治療者に感知させても良い。また、発熱
あるいは吸熱素子を椅子１のいずれかの箇所に設け、こ
れらの温度によって適正な位置に座っているか否かを被
治療者に感知させても良い。
療者に当接する椅子１のいずれかの箇所に電極を設け、
電気刺激を与えるようにして、被治療者が適正な位置に
座っているか否かを被治療者に感知させても良い。ま
た、椅子１のいずれかの箇所に空気を噴出させるための
ノズルを設け、空気の噴出によって適正な位置に座って
いるか否かを被治療者に感知させても良い。また、発熱
あるいは吸熱素子を椅子１のいずれかの箇所に設け、こ
れらの温度によって適正な位置に座っているか否かを被
治療者に感知させても良い。
【００２９】また、本実施の形態では、座板２と背もた
れ７は脚部４に対して固定としたが、これらは脚部４に
対し自由に角度を変えられる構造とするならば、座面部
２０を被治療者に応じてより一層最適な状態に当接させ
ることができる。また、本実施の形態は、椅子を用いた
尿失禁治療用具であるが、刺激コイルが適正な位置にあ
るか否かを被治療者に感知させるのであれば、椅子タイ
プでなくとも良く、例えば上記の例の座面部２０を椅子
１から取り外したタイプのものを、ベッドで寝た状態の
被治療者に用いるならば、同様の作用効果が得られる。
れ７は脚部４に対して固定としたが、これらは脚部４に
対し自由に角度を変えられる構造とするならば、座面部
２０を被治療者に応じてより一層最適な状態に当接させ
ることができる。また、本実施の形態は、椅子を用いた
尿失禁治療用具であるが、刺激コイルが適正な位置にあ
るか否かを被治療者に感知させるのであれば、椅子タイ
プでなくとも良く、例えば上記の例の座面部２０を椅子
１から取り外したタイプのものを、ベッドで寝た状態の
被治療者に用いるならば、同様の作用効果が得られる。
【００３０】
【発明の効果】請求項１の発明によれば、被治療者に有
効な刺激を効率良く与えることができるので、低消費電
力で治療することができる。このため、一般病院や更に
は一般家庭でも使用可能となる。また、目的の部位のみ
を刺激することができ、目的以外の部位を刺激する恐れ
がなくなるため、安全性を確保することができる。
効な刺激を効率良く与えることができるので、低消費電
力で治療することができる。このため、一般病院や更に
は一般家庭でも使用可能となる。また、目的の部位のみ
を刺激することができ、目的以外の部位を刺激する恐れ
がなくなるため、安全性を確保することができる。
【００３１】請求項２の発明によれば、きわめて簡単な
構成によって刺激コイルに対する適正位置を被治療者に
知らせることができる。
構成によって刺激コイルに対する適正位置を被治療者に
知らせることができる。
【００３２】請求項３の発明によれば、検査者は排尿検
査を容易に行なうことができる。
査を容易に行なうことができる。
【００３３】請求項４の発明によれば、被治療者を治療
に適した姿勢に容易にすることができる。
に適した姿勢に容易にすることができる。
【００３４】請求項５の発明によれば、被治療者は自然
な姿勢において、磁気刺激コイルが適正な位置にあるか
を感知することができる。
な姿勢において、磁気刺激コイルが適正な位置にあるか
を感知することができる。
【００３５】請求項６の発明によれば、被治療者を治療
に適した開脚姿勢に容易にすることができる。
に適した開脚姿勢に容易にすることができる。
【００３６】請求項７の発明によれば、この磁気刺激コ
イルから発生する音を遮断あるいは防止することができ
るので、被治療者に音による不快感を与えることはな
い。
イルから発生する音を遮断あるいは防止することができ
るので、被治療者に音による不快感を与えることはな
い。
【００３７】請求項８の発明によれば、磁気刺激コイル
と被治療者とを密接させることができるので、効率良く
被治療者に刺激を与えることができる。
と被治療者とを密接させることができるので、効率良く
被治療者に刺激を与えることができる。
【図１】本発明の実施の形態の全体構成を示す図。
【図２】図１に示した椅子１の前方から見た斜視図。
【図３】図１に示した椅子１の正面図。
【図４】図１に示した椅子１の平面図。
【図５】図１に示した椅子１の後方から見た斜視図。
【図６】図１に示した刺激コイル３の平面図。
【図７】図１に示した刺激コイル３の縦断面図。
【図８】図１に示した刺激コイル３と生体との位置関係
を説明する図。
を説明する図。
【図９】図１に示した刺激コイル３の作用を説明するた
めの図。
めの図。
１ 椅子 ２ 座板 ３ 刺激コイル １０ 突起 ２０ 座面部
フロントページの続き (72)発明者 保坂 栄弘 東京都新宿区西落合１丁目31番４号 日本 光電工業株式会社内
Claims (8)
- 【請求項１】 磁気刺激コイルと、 この磁気刺激コイルを支持し、この磁気刺激コイルの周
辺に被治療者の臀部および大腿部に当接する当接面を備
えた磁気刺激コイル支持部と、 被治療者が前記当接面に対し所定の状態で当接している
ことを前記被治療者に感知させる感知手段とを具備する
尿失禁治療用具。 - 【請求項２】 感知手段は、磁気刺激コイルの上面に設
けられた突起であることを特徴とする請求項１に記載の
尿失禁治療用具。 - 【請求項３】 磁気刺激コイル支持部の当接面の前部中
央には、排尿検査機器挿入用の切り欠きが設けられてい
ることを特徴とする請求項１に記載の尿失禁治療用具。 - 【請求項４】 当接面は、被治療者の臀部および大腿部
が当接した状態において、股間に位置する部分が隆起し
た形状であることを特徴とする請求項１に記載の尿失禁
治療用具。 - 【請求項５】 感知手段は、被治療者の臀部および大腿
部を受け入れる形状の凹部を有する当接面であることを
特徴とする請求項１に記載の尿失禁治療用具。 - 【請求項６】 凹部は、被治療者が開脚姿勢となるよう
に臀部および大腿部を受け入れる２本の溝状であること
を特徴とする請求項５に記載の尿失禁治療用具。 - 【請求項７】 磁気刺激コイルの周辺あるいはコイルの
外表面に設けられ、この磁気刺激コイルから発生する音
を遮断あるいは防止する手段を具備することを特徴とす
る請求項１に記載の尿失禁治療用具。 - 【請求項８】 磁気刺激コイルの形状は、被治療者の当
接する部位に沿うように湾曲した鞍型であることを特徴
とする請求項１に記載の尿失禁治療用具。
Priority Applications (3)
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|---|---|---|---|
| JP10145381A JPH11333003A (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 尿失禁治療用具 |
| EP99110298A EP0960632A3 (en) | 1998-05-27 | 1999-05-27 | Urinary incontinence treatment instrument |
| US09/320,546 US6223750B1 (en) | 1998-05-27 | 1999-05-27 | Urinary incontinence treatment instrument |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10145381A JPH11333003A (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 尿失禁治療用具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11333003A true JPH11333003A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15383938
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10145381A Pending JPH11333003A (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 尿失禁治療用具 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
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| EP (1) | EP0960632A3 (ja) |
| JP (1) | JPH11333003A (ja) |
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