JPH11332182A - 電動機用ブラシ摩耗量確認装置とその装置を備えた電動機 - Google Patents

電動機用ブラシ摩耗量確認装置とその装置を備えた電動機

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JPH11332182A
JPH11332182A JP10127527A JP12752798A JPH11332182A JP H11332182 A JPH11332182 A JP H11332182A JP 10127527 A JP10127527 A JP 10127527A JP 12752798 A JP12752798 A JP 12752798A JP H11332182 A JPH11332182 A JP H11332182A
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克典 八木
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禎治 阿部
Isamu Aoki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造簡易で作動の安定性が高く堅牢なブラシ
摩耗量確認装置とその装置を備えた電動機の提供。 【解決手段】 電動機に装備された状態において一方の
先端部側が電動機内のブラシの側面側に位置し他方の後
端部側が電動機外に突出する検知手段と、この検知手段
を先後方向に摺動自在に保持する保持手段とを備えたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電動機用のブラシ
摩耗量確認装置とその装置を備えた電動機とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動機に内蔵されているブラシの
摩耗量を確認する手段として、例えば、ゲージで確認す
る技術が実開平4−114758号公報に開示されてい
る。同公報掲載の図6を本願の図9に示す。この図9に
基づいて説明すると、この従来技術では、その都度、電
動機に開設されている通し孔にゲージ52を差し込んで
ブラシ21の後端に当て、ゲージ52の差し込み量から
ブラシ21先端の摩耗量を測定する、というものであ
る。従って、ブラシ21の摩耗量を事前に知るために
は、定期的にゲージ52を差し込んでみるか、必要が生
じた都度、一々ゲージ52を差し込んでみなければなら
ない。又、この技術では、ゲージ52を常備しておく必
要があり、電動機の種類が異なる場合でも同じゲージ5
2が使用できるように設計しておかないと、電動機の種
類毎にそれぞれ対応するゲージ52を用意しなければな
らないという不都合がある。異なるゲージ52で測定す
るとブラシ21の交換時期を誤ってしまう危険があるか
らである。又、ゲージ52を電動機の機枠24の外周側
から差し込まねばならないが、自動車等の内燃機関を始
動させる始動電動機のように、車体内の限られた狭いス
ペースに設置され、しかも、その取り付け角度が多種多
様にわたるものでは、ゲージ52の差し込みスペースを
確保するのが難しく、スペースが確保できたとしてもそ
の取り付け位置や取り付け角度に応じて、電動機の機枠
24やブラシ保持枠22の外周の所定部位に通し孔50
を明けねばならないため、所要の通し孔50の位置の違
いの数に応じた種類の電動機の機枠を製造しなければな
らず、これがコストの嵩む要因の一つとなっていた。
尚、図中の符号53はコイルスプリングであり、ブラシ
21の先端を整流子23へ、常時、押し付ける部材であ
る。
【0003】今一つ、電動機に内蔵されているブラシの
摩耗量を確認する別の手段として、例えば、ブラシの摩
耗量が所定の量に達すると、これを検出して警報を発す
る技術が特開平5−304746号公報に開示されてい
る。この技術では、接点やブザー、接点とブザーとを結
ぶ線等が必要となり、又、繁雑な配線作業も必要とな
る。特に、この技術では、ブラシに近接して接点を設け
なければならないが、ブラシの摩耗粉が接点間に付着す
ることが避けられず、摩耗粉の付着や堆積により漏洩電
流が流れてしまうという不都合があった。又、雰囲気条
件のいかんや浸水等によって接点面が汚損したり、発錆
したり、導通不良に陥る等、信頼性に欠ける点が多々あ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、構造簡易で作動の安定性が高いブラシ摩耗量
確認装置とその装置を備えた電動機の提供を目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、電動機に装備された状態において一方の先端部側が
電動機内のブラシの側面側に位置し他方の後端部側が電
動機外に突出する検知手段と、この検知手段を先後方向
に摺動自在に保持する保持手段とを備えたことを特徴と
する。
【0006】請求項2に記載の発明は、電動機に装備さ
れた状態において一方の先端部側が電動機内のブラシの
側面に当接し他方の後端部側が電動機外に突出する検知
手段と、この検知手段を先後方向に摺動自在に保持する
保持手段と、電動機に装備された状態においてこの検知
部材の先端部がブラシの側面に当接するよう作用させる
弾性部材とを備えたことを特徴とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、電動機に装備さ
れた状態において一方の先端部側が電動機内のブラシの
側面に臨み他方の後端部側が電動機外に突出する検知手
段と、この検知手段を先後方向に摺動自在に保持する保
持手段と、電動機に装備された状態においてこの検知手
段の先端部がブラシの側面との間に所定間隙を保つよう
作用させる弾性部材とを備えたことを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、電動機に装備さ
れた状態において一方の先端部側が電動機内のブラシの
側面側に位置し他方の後端部側が電動機外に突出する検
知手段と、この検知手段を先後方向に摺動自在に保持す
る保持手段とを備え、上記保持手段は、上記検知手段の
摺動範囲を規制する摺動範規制穴と、この摺動規制穴に
着脱自在に嵌挿され上記検知手段に係脱自在に係合して
作用する弾発部材とを備え、上記検知手段は、上記摺動
規制穴の内部空間に突設され当該穴に嵌挿された上記弾
発部材の作用を受けて摺動規制穴の一方の端部に押し当
てられるストッパ部を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項5に記載の発明は、検知手段の先後
方向と弾発部材の作用方向とを反転させた状態で検知手
段が保持手段に保持されたことを特徴する。
【0010】請求項6に記載の発明は、電動機に装備さ
れた状態において検知手段の先端部が電動機内のブラシ
の側面側に当接する状態で当該検知手段が保持手段に保
持されたことを特徴とする。
【0011】請求項7に記載の発明は、電動機に装備さ
れた状態において検知手段の後端部が電動機内のブラシ
の側面との間に所定間隙を保った状態で当該検知手段が
保持手段に保持されたことを特徴とする。
【0012】請求項8に記載の発明は、保持手段の外周
にボルト頭形状部と電動機の所定位置にネジ込まれるネ
ジ部とが形成されたことを特徴とする。
【0013】請求項9に記載の発明は、検知手段と保持
手段との間にシール部材を設けたことを特徴とする。
【0014】請求項10に記載の発明は、特許請求の範
囲の請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のブラシ摩
耗量確認装置が装備されたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。 実施の形態1.図1は本発明に係るブラシ摩耗量確認装
置の第1の実施の形態を示す断面図であり、図2は図1
を左側からみた左側面図である。図1及び図2に於い
て、図中の符号1は保持手段であって、丸棒状に形成さ
れた検知手段2をその軸方向に摺動自在に保持してい
る。保持手段1には検知手段2を摺動自在に通す貫通孔
3が設けてある。貫通孔3の両端の開口側には貫通孔3
の径を拡大してシール受部4が設けてあり、それぞれの
シール受部4に、摺動する検知手段2との機密性を保つ
ため、例えば、ブッシュ5、シール部材6、ワッシャ7
からなるシール部8が着脱自在に嵌合されている。機密
性保持のためのシール部8はこの実施形態に示す例に限
らず適当な部位に1箇所設けるだけでもよい。このよう
なシール部8を設けることにより、防水性や防塵性が向
上する。
【0016】貫通孔3の上記左右のシール部8、8の間
には、貫通孔3の径を若干拡大して形成した摺動規制穴
9が設けられている。摺動規制穴9は上記検知手段2の
摺動範囲を規制するためのもので、検知手段2の胴部に
は、この摺動規制穴9の内部空間に向けて突出形成され
たストッパ部10が設けられている。実施形態に示すス
トッパ部10は丸棒状に形成された検知手段2の胴部か
ら外周方向に向けてフランジ状に形成されている。検知
手段2の摺動はこのストッパ部10が摺動規制穴9のい
ずれかの端部に当接する範囲内に規制される。即ち、摺
動規制穴9の内部空間の長さがほぼ検知手段1の摺動可
能領域となる。摺動規制穴9の一方の端部(図上左側)
はシール部8が、更に具体的に言うと、シール部8のブ
ッシュ5がその端部を構成している。この実施形態で
は、検知手段2を貫通孔3へ挿入した後に当該シール部
8がシール受部4にコーキングされる。
【0017】図1に示す符号11はコイルスプリングで
あり、検知手段2に係脱自在に係合して作用する弾発部
材として、摺動規制穴9に収められている。実施の形態
に示すこのコイルスプリング11は、検知手段2の胴部
外周に間隔をおいて巻き回され、検知手段2を当該コイ
ルの軸方向に摺動自在に挿入させている。図では、コイ
ルスプリング11の一方端が、摺動規制穴9の一方の端
部(図上左側)を構成しているシール部8に当接され、
他方端は検知手段2のストッパ部10に当接されている
ため、検知手段2をその先端部12方向に押し出すよう
に作用している。
【0018】このコイルスプリング11の作用を受け
て、図示の検知手段2は、そのストッパ部材10が摺動
規制穴9の図上右側の端部に当接された状態にあり、こ
の状態において、ストッパ部10の先端部12が貫通孔
3から適当長さ突出し、その後端部13が貫通孔3の他
方の開放端にほぼ位置している。従って、この検知手段
2は先端部12にコイルスプリング11の弾発力に抗し
た外力を受けると後端部13方向へと後退し、その後退
量は後端部13が貫通孔3の開放端からの突出量で分か
る。尚、ここで、貫通孔3とは検知部材2で貫かれてい
ている保持部材1側のを孔の全長をいい、この実施の形
態では、左右のシール部8、8の開放端までを意味す
る。
【0019】さて、この実施の形態に示す保持部材1は
図示のようにその外形にも工夫がこらされている。図3
に示すように、電動機内部のブラシ21の摩耗量を確認
する本発明に係る装置は、当然、電動機へ装着されるも
のであるが、装着脱作業の便宜を図るため、保持部材1
自体の外形を適当な規格のボルト型に成型している。こ
のように、保持手段1の外形をネジ部を有するボルト型
の形状としておくと、電動機の機枠20の所定位置にネ
ジ穴を設けておくだけで、一般的な工具を用いて、迅速
かつ確実に電動機へ装着することができ、又、装着の確
実性と作業性が向上する。図1、図2において、符号1
4はボルトの頭の形に形成されたボルト頭型形状部であ
り、15はネジ部である。装着される側の電動機の所定
部位には、予め、このボルトがネジ込まれるネジ穴が設
けられている。
【0020】図3において、図は本発明に係る上記実施
の形態1に示すブラシ摩耗量確認装置が装着された電動
機の該当部分を示す一部断面図である。図中の符号20
は電動機の後部の機枠、21は電動機内部に設置されて
いるブラシ、22はブラシ21を保持するブラシ保持
枠、23はブラシ21の先端が押し付けられている整流
子である。尚、ブラシ21は整流子23に対して、例え
ば、ブラシスプリング等の押圧手段により常時押し付け
られているが、ここでは省略され、図示していない。電
動機にブラシ摩耗量確認装置が装着された状態において
は、検知手段2の先端がブラシ21の側面に接触してい
る当接状態にあり、しかも、適度に押し付けられ、検知
手段2の先端部12がコイルスプリング11の弾発作用
に抗して後退させられている。この先端部12の後退量
は後端部13の貫通孔3からの突出量として視認され、
又、視認できない位置に取付けてあったとしても、指先
で触れることができれば確認できる。
【0021】検知手段2の先端部12は、ブラシ21の
整流子23への押し付け方向のほぼ直角方向に当たるブ
ラシ21の側面に、コイルスプリング11の弾発作用に
よって押し付けられている。このため、整流子23との
接触摩擦によってブラシ21がその先端から次第に摩耗
して行くと、いつか、ブラシ21の側面の後端側が検出
手段2の先端部12を通過してしまう。これが通過した
時点で、検知手段2の先端部12は、抵抗となっていた
ブラシ21の側面が正面にないため、コイルスプリング
11の作用によって先端部12の方向へと更に押し出さ
れる。
【0022】この状態を示したのが図4である。検知部
材2の後端部13に注目して、図3と図4とを比較する
と、ブラシ21が摩耗し切れずに、検知手段2の先端部
12をその側面で受け止めている間は、検知部材2が後
退させられているため、図3に示すように、後端部13
が突出しているのが電動機の外部から十分に視認できる
し、仮に、直接視認できない位置に取付けられてあった
としても、指先で触れることができれば、この状態か
ら、未だブラシ21の交換時期でないことを知ることが
できる。しかし、ブラシ21がその先端から或る程度に
摩耗して行き、ブラシ21側面への検知手段2の先端部
12の接触が解かれると、その瞬間、コイルスプリング
11の作用で検知手段2が摺動してその先端部12が突
出する。即ち、その瞬間、検知手段2の後端部13は突
出状態から落込状態へと転換するから、これを視認又は
これに触れることで、ブラシ交換の時期を知ることがで
きるのである。
【0023】ブラシ21の側面に対して検知手段2の先
端部12を当接させる位置は、当該種類の電動機におけ
るブラシ21の取付位置や摩耗速度や摩耗量や当該電動
機の使用頻度等を予め考慮して、ブラシ21が摩耗し切
きらず、ブラシ交換作業に入るに適当な余裕がもてる時
期に、検知手段2の後端部13が落ち込むよう即ち検知
手段2に検知されるよう見計らって、ブラシ先端から適
当に離れたブラシ21の側面位置に当接しておく。
【0024】尚、図3、図4中の符号24は、ブラシ保
持枠22の枠板であり、検知手段2が貫通してその先端
部12が内部に保持されたブラシ21の側面に当接する
ように穴25が設けられている。又、この実施の形態1
の場合、検知手段2の先端部12をブラシ21に接触さ
せることになるので、ブラシ21がプラス側ブラシ、つ
まり、機枠20と電位が異なる場合は、検知手段2の部
材又は保持手段1のいずれかが絶縁性素材でなければな
らない。
【0025】実施の形態2.図5乃至図8において、本
発明の別の実施の形態2を示す。この実施の形態2は、
検知手段2の一方の端部をブラシ21の側面側に位置さ
せておく点では上記実施の形態1と共通であるが、実施
の形態1ではブラシ21に常時当接させているのに対し
て、当該端部とブラシ21の側面との間に若干の間隙を
設けて臨接させた状態に保つように構成している点で異
なる。尚、本明細書でいう、「当接」とは検知手段の端
部がブラシ側面に接触している状態を意味し、「臨接」
とは検知手段の端部がブラシ側面に若干の間隙を保って
相対している状態を意味しており、「ブラシの側面側に
位置させ」とは、ここでいう当接と臨接の状態を含む意
味に用いている。
【0026】図5において、この実施の形態2では、上
記実施の形態1において使用された構成部品をそのまま
用い、一部の部品配置を反転させるだけで、上記実施の
形態2を実現するブラシ摩耗量確認装置を組み上げてい
る。一つは、図6において、検知部材2の先後方向を反
転させて貫通孔3へ嵌挿し、検知部材2の先端部12を
電動機の機枠20の外に突出させ、検知部材2の後端部
13を電動機のブラシ21側に向けて保持手段1に保持
させた構成であり、今、一つは、検知部材2の先端部1
2を、常時、電動機の機枠20の外に突出させた状態に
作用するようコイルスプリング11を貫通孔3の摺動規
制穴9のブラシ21側の端部とストッパ部10との間に
嵌挿させた構成である。
【0027】そして、このように検知手段2の先後方向
と、弾発部材としてのコイルスプリング11の作用方向
とを反転させて、検知部材2の先端部12側が常に電動
機の機枠20の外へ向けて押圧されている状態において
は、検知部材2の後端部13がブラシ21の側面との間
に適当な間隔が開いた状態となるよう、予め、検知手段
2のストッパ部10から後端部13までの長さを定めて
おく必要がある。又、勿論、この場合、検知部材2の先
端部12が常に電動機の機枠20の外へ適当長さ突出し
た状態となるようストッパ部10から先端部12までの
長さをも定めておく必要がある。これらの長さの設定に
は、当然のことながら、貫通孔3の全長や摺動規制穴9
の両端間の長さや、コイルスプリング11の抵抗に抗っ
て摺動する検知部材2の摺動量との関係において設定さ
れることになろう。
【0028】これを概括的に言えば、保持部材1を電動
機に装着した状態において、保持部材1に摺動自在に保
持される検知手段2への弾発部材11による作用方向
が、上記実施の形態1のように電動機のブラシ21に向
けて作用させる場合には、保持部材1からブラシ21側
に突出する検知手段2の長さを、その端部12がブラシ
21に当接する長さより若干長く設定し、逆に、検知手
段2への弾発部材11による作用方向が、上記実施の形
態2のように電動機のブラシ21と反対に向き、機枠2
0の外に向けて作用させる場合には、保持部材1からブ
ラシ21側に突出する検知手段2の長さを、その端部1
3がブラシ21との間に若干の間隙を保つ長さであっ
て、検知手段2が弾発部材11の作用に抗して押し込ま
れた際にはその先端部13が十分にブラシ21に到達す
る長さとする。
【0029】図7、図8において、この実施の形態2で
は、上記のように構成してあるので、ブラシ21の摩耗
量による交換時期を確認する必要が生じた場合には、そ
の都度、検知手段2の機枠20の外に突き出ている端
部、即ち、先端部12をブラシ21方向に向けて押し込
むことになる。そして、この押し込みの際に受ける抵抗
の有無によってその交換時期が知れる。即ち、検知手段
2のブラシ21側の端部即ち、図では先端部12がブラ
シ21の側面に図7のように衝き当たるか、或いは図8
のように衝き当たらないか、で、ブラシ21の摩耗が交
換時期に近づいているかどうかが検知される。
【0030】
【発明の効果】請求項1乃至請求項9の発明によれば、
何れも、検知手段のブラシ側への摺動によって、電動機
の機枠外へ残る検知手段の端部を視認し、或いは視認し
難い場合にはこれに触れることによって、当該端部の突
出量から電動機のブラシの摩耗量を容易に推測すること
ができ、これによってブラシの交換時期を迅速且つ的確
に知ることができる。又、何れの発明によっても、構造
が簡易で作動の安定性が高い堅牢な電動機用ブラシ摩耗
量確認装置を提供することができる。
【0031】請求項2の発明によれば、ブラシが摩耗し
て或る段階に達すると、弾発部材の作用により自動的に
検知手段がブラシ側へ摺動するので、電動機の機枠外へ
残る検知手段の端部を一見するだけでブラシ交換時期を
的確に知ることができる。
【0032】請求項3の発明によれば、検知手段をブラ
シ側へ押し込み、ブラシとの衝突の有無により、電動機
のブラシの摩耗量を知ることができ、これによってブラ
シの交換時期を知ることができる。又、特に、この発明
では、検知手段がブラシに常時接触していないので、稼
働時に常時振動しているブラシの検知手段との接触によ
る、接触部分の摩耗や破損などの不都合を解消すること
ができる。
【0033】請求項4、請求項5の発明によれば、スト
ッパ部から検知手段の夫々両端までの長さを適当に異な
らしめておき、検知手段の先後方向と弾発部材の作用方
向とを正逆反転させた状態にて保持部材へ装着すること
により、同一形状の検知部材と同一の弾発部材とを用い
て、ブラシが摩耗して或る段階に達すると、弾発部材の
作用により自動的に検知手段がブラシ側へ摺動して、電
動機の機枠外へ残る検知手段の端部の突出量から、即座
に、ブラシの摩耗量を知ることができる上記請求項2の
発明のようなブラシ摩耗量確認装置と、検知手段をブラ
シ側へ押し込み、押し込んだ際のブラシとの衝突の有無
によってブラシの摩耗量を知ることができる上記請求項
3の発明のようなブラシ摩耗量確認装置との、2種類の
タイプの装置を共通部品を用いながら単にこれらの組み
換えだけで簡単に製造することができる。従って又、こ
の請求項4の発明によれば、部品点数の削減を図ること
ができ、廉価なブラシ摩耗量確認装置を提供することが
できる。
【0034】請求項6の発明によれば、請求項4の発明
が奏する上記の作用効果に加え、ブラシが摩耗して或る
段階に達すると、弾発部材の作用により自動的に検知手
段がブラシ側へ摺動して電動機の機枠外へ残る検知手段
の端部の突出量から、即座に、電動機のブラシの摩耗量
を知ることができる。
【0035】請求項7の発明によれば、請求項5の発明
が奏する上記の作用効果に加え、検知手段をブラシ側へ
押し込み、押し込んだ際のブラシへの衝突の有無によ
り、電動機のブラシの摩耗量を知ることができ、これに
よってブラシの交換時期を知ることができる。
【0036】請求項8の発明によれば、保持手段の外形
をネジ部を有するボルト形状としているので、電動機の
機枠の所定位置にネジ穴を設けておくだけで、一般的な
工具を用いて、迅速かつ確実に電動機へ装着することが
でき、装着の確実性と作業性とを向上させることができ
る。
【0037】請求項9の発明によれば、請求項1乃至請
求項7の発明が奏する上記の作用効果に加え、防水性及
び防塵性の高い電動機用ブラシ摩耗量確認装置を提供す
ることができる。
【0038】請求項10の発明によれば、請求項1乃至
請求項9の何れかの発明が奏する上記の作用効果を有
し、検知手段のブラシ側への摺動によって、電動機の機
枠外へ残る検知手段の端部を視認し、或いは視認し難い
場合にはこれに触れることによって、当該端部の突出量
から電動機のブラシの摩耗量を容易に推測することがで
き、これによってブラシの交換時期を迅速且つ的確に知
ることができ、しかも、構造が簡易で作動の安定性が高
い堅牢な電動機用ブラシ摩耗量確認装置を備えた電動機
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す断面図である。
【図2】 図1の左側面図である。
【図3】 ブラシが交換時期に至ってない状態を示す要
部断面図である。
【図4】 ブラシが交換時期に至っている状態を示す要
部断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態2を示す断面図である。
【図6】 電動機に装着された状態を示す要部断面図で
ある。
【図7】 ブラシが交換時期に至ってない状態を示す要
部断面図である。
【図8】 ブラシが交換時期に至っている状態を示す要
部断面図である。
【図9】 電動機に装着された従来のブラシ摩耗量確認
装置を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 保持手段、2 検知手段、3 貫通孔、8 シール
部、9 摺動規制穴、10 ストッパ、11 コイルス
プリング(弾発部材)、12 先端部、13 後端部、
14 ボルト頭、15 ネジ部、20 機枠、21 ブ
ラシ、23 整流子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 克典 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 阿部 禎治 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 青木 勇 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三菱 自動車エンジニアリング株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機に装備された状態において一方の
    先端部側が電動機内のブラシの側面側に位置し他方の後
    端部側が電動機外に突出する検知手段と、この検知手段
    を先後方向に摺動自在に保持する保持手段とを備えたこ
    とを特徴とするブラシ摩耗量確認装置。
  2. 【請求項2】 電動機に装備された状態において一方の
    先端部側が電動機内のブラシの側面に当接し他方の後端
    部側が電動機外に突出する検知手段と、この検知手段を
    先後方向に摺動自在に保持する保持手段と、電動機に装
    備された状態においてこの検知部材の先端部がブラシの
    側面に当接するよう作用させる弾性部材とを備えたこと
    を特徴とするブラシ摩耗量確認装置。
  3. 【請求項3】 電動機に装備された状態において一方の
    先端部側が電動機内のブラシの側面に臨み他方の後端部
    側が電動機外に突出する検知手段と、この検知手段を先
    後方向に摺動自在に保持する保持手段と、電動機に装備
    された状態においてこの検知手段の先端部がブラシの側
    面との間に所定間隙を保つよう作用させる弾性部材とを
    備えたことを特徴とするブラシ摩耗量確認装置。
  4. 【請求項4】 電動機に装備された状態において一方の
    先端部側が電動機内のブラシの側面側に位置し他方の後
    端部側が電動機外に突出する検知手段と、この検知手段
    を先後方向に摺動自在に保持する保持手段とを備え、上
    記保持手段は、上記検知手段の摺動範囲を規制する摺動
    範規制穴と、この摺動規制穴に着脱自在に嵌挿され上記
    検知手段に係脱自在に係合して作用する弾発部材とを備
    え、上記検知手段は、上記摺動規制穴の内部空間に突設
    され当該穴に嵌挿された上記弾発部材の作用を受けて摺
    動規制穴の一方の端部に押し当てられるストッパ部を備
    えたことを特徴とするブラシ摩耗量確認装置。
  5. 【請求項5】 検知手段の先後方向と弾発部材の作用
    方向とを反転させた状態で検知手段が保持手段に保持さ
    れたことを特徴する特許請求の範囲の請求項4に記載の
    ブラシ摩耗量確認装置。
  6. 【請求項6】 電動機に装備された状態において検知手
    段の先端部が電動機内のブラシの側面側に当接する状態
    で当該検知手段が保持手段に保持されたことを特徴とす
    る特許請求の範囲の請求項4に記載のブラシ摩耗量確認
    装置。
  7. 【請求項7】 電動機に装備された状態において検知
    手段の後端部が電動機内のブラシの側面との間に所定間
    隙を保った状態で当該検知手段が保持手段に保持された
    ことを特徴とする特許請求の範囲の請求項5に記載のブ
    ラシ摩耗量確認装置。
  8. 【請求項8】 保持手段はその外周にボルト頭形状部と
    電動機の所定位置にネジ込まれるネジ部とが形成された
    ことを特徴とする特許請求の範囲の請求項1乃至請求項
    7のいずれかに記載のブラシ摩耗量確認装置。
  9. 【請求項9】 検知手段と保持手段との間にシール部材
    を設けたことを特徴とする特許請求の範囲の請求項1乃
    至請求項8のいずれかに記載のブラシ摩耗量確認装置。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲の請求項1乃至請求項9
    のいずれかに記載のブラシ摩耗量確認装置が装備された
    ことを特徴とする電動機。
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