JPH11332151A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JPH11332151A
JPH11332151A JP10460399A JP10460399A JPH11332151A JP H11332151 A JPH11332151 A JP H11332151A JP 10460399 A JP10460399 A JP 10460399A JP 10460399 A JP10460399 A JP 10460399A JP H11332151 A JPH11332151 A JP H11332151A
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JP
Japan
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stator
stator coil
phase
teeth
stator core
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JP10460399A
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English (en)
Inventor
Arata Kusase
草瀬  新
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用交流発電機に求められる多極構成を重
ね巻きによって形成した場合に複数の重ね巻き部分間の
渡り部分の処理を容易にし、生産性を向上する。 【解決手段】 複数のティースを形成してなるステータ
コアに巻装された3相のステータコイル16の線材がテ
ィースの間の溝部に収容されて巻装されている。ステー
タコアにはロータの2磁極ピッチにつき周方向に3個の
ティースが配され、各ティースに前記ステータコイルの
各相が一対となって対応するように、各ティースには3
相のステータコイルのうちの1相のステータコイルのみ
が重ね巻きにより巻装される。1相の前記ステータコイ
ルは複数の重ね巻き部分と、前記重ね巻き部分間を接続
する複数の渡り部分とを有している。このため、熱的に
有利で、低騒音を実現できる。さらに、製造工程におけ
る渡り部分の処理をステータコアの一方の端面において
のみ行うことができ、生産性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機の構造に
関するもので、特に車両用交流発電機に用いて好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用交流発電機は、車両の
電気装置、電気制御装置の利用増大および取付スペース
の節約等にともない高出力化および小型化が要求されて
いる。交流発電機の高出力化の一手段として冷却効率の
向上を図る従来のものでは、例えば特開昭63−597
44号公報に示されるように、巻装されるステータコイ
ル群間に隙間を設けて、この隙間に冷却ファンを対向さ
せて該隙間を通風路にすることにより冷却効率を改善し
たものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車両用交流発
電機の従来のステータコイル巻装構造によれば、重ね巻
き方式、波巻方式のいずれの巻装方式の場合も、3相コ
イルの各相のコイルがステータコアの3個のティースを
取り巻くように3個のティース毎にまとめて巻装する構
成であるため、3相コイルの各相のコイルがオーバーラ
ップして重なる部分が増え、その分コイル長さが延長さ
れて発熱量が増大し、熱効率が低下するという問題があ
る。
【0004】例えば図7および図8に示すように、従来
のものでは、円筒状フレーム1の内周壁に固定されるス
テータ2が断面T字状の32個のティース3を環状に配
し、個々のティース3は軸方向に延びるとともに径内方
向に突き出され、X相、Y相、Z相の各コイルx、y、
zはそれぞれ3個のティース3を1単位として巻回さ
れ、該コイルx、y、zがティース3にX相、Y相、Z
相の巻順序により巻回されているため、重ね巻き方式、
波巻方式のいずれの巻装方式の場合もティース3の軸方
向前端と軸方向後端の両方でコイルx、y、zが互いに
覆い合うラップ代を有するので、コイル長さが延長され
るとともにコイル露出面積が減少し外気との接触面積が
縮小されて冷却効果が不充分であった。
【0005】本発明は上記従来技術の問題点を解決する
ことを目的とし、車両用交流発電機において重ね巻きに
よってステータコイルを形成するとともに、車両用交流
発電機に求められる多極構成を重ね巻きによって形成し
た場合にも複数の重ね巻き部分間の渡り部分の処理が容
易で生産性に優れた車両用交流発電機を提供することを
目的とする。本発明は、固定子の端部に配置される渡り
部分と引き出し部分との処理が容易で生産性に優れた車
両用交流発電機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、以下に述べる技術的手段を採用する。本発
明では、複数の磁極を有するロータと、複数のティース
を形成してなるステータコアと、このステータコアに巻
装された3相のステータコイルとを備え、前記ステータ
コイルの線材が前記ティースの間の溝部に収容されて巻
装されている車両用交流発電機において、前記ステータ
コアには前記ロータの2磁極ピッチにつき周方向に3個
のティースが配され、各ティースに前記ステータコイル
の各相が一対となって対応するように、各ティースには
3相のステータコイルのうちの1相のステータコイルの
みが重ね巻きにより巻装されており、さらに、1相の前
記ステータコイルは複数の重ね巻き部分と、前記重ね巻
き部分間を接続する複数の渡り部分とを有しており、複
数の前記渡り部分が、前記ステータコアの一方の端部に
のみ配置されていることを特徴とする車両用交流発電機
という技術的手段を採用する。
【0007】このような構成では、ステータコイルが重
ね巻きによって形成されるため、熱的に有利な構成が提
供されるとともに、低騒音を実現できる。さらに、複数
の重ね巻き部分の間を接続する複数の渡り部分がステー
タコアの一方の端面にのみ配置されるため、製造工程に
おける渡り部分の処理をステータコアの一方の端面にお
いてのみ行うことができ、生産性を高めることができ
る。しかも、複数の渡り部分の配置に要する構成をステ
ータコアの一方の端面にのみ対応して配置することがで
き、車両用交流発電機としての構成のシンプル化、小型
化を図ることが可能である。
【0008】なお、前記ステータコイルが、引き出し部
分を有しており、前記引き出し部分と複数の前記渡り部
分とが、共に前記ステータコアの一方の端部にのみ配置
されているという構成を採用することができる。このよ
うな構成によると、軸方向に延び出すステータコイルの
引き出し部分と渡り部分との両方をステータコアの一方
の端面において処理できる。また、3相の前記ステータ
コイルが備える複数の前記渡り部分のすべてが前記ステ
ータコアの一方の端部にのみ配置されているという構成
を採用することができる。
【0009】本発明では、複数の磁極を有するロータ
と、複数のティースを形成してなるステータコアと、こ
のステータコアに巻装されたステータコイルとを備え、
前記ステータコイルの線材が前記ティースの間の溝部に
収容されて巻装されている車両用交流発電機において、
毎極毎相のティース間溝部の数が0.5とされるととも
に、前記ステータコイルは前記ティースに重ね巻きされ
ており、各相の前記ステータコイルが、複数の重ね巻き
部分と、前記重ね巻き部分間を接続する複数の渡り部分
とを備え、複数の前記渡り部分が、前記ステータコアの
一方の端部にのみ配置されていることを特徴とする車両
用交流発電機という技術的手段を採用する。
【0010】このような構成では、ステータコイルが重
ね巻きによって形成されるため、熱的に有利な構成が提
供されるとともに、低騒音を実現できる。さらに、複数
の重ね巻き部分の間を接続する複数の渡り部分がステー
タコアの一方の端面にのみ配置されるため、製造工程に
おける渡り部分の処理をステータコアの一方の端面にお
いてのみ行うことができ、生産性を高めることができ
る。しかも、複数の渡り部分の配置に要する構成をステ
ータコアの一方の端面にのみ対応して配置することがで
き、車両用交流発電機としての構成のシンプル化、小型
化を図ることが可能である。
【0011】なお、前記ステータコイルが、引き出し部
分を有しており、前記引き出し部分と複数の前記渡り部
分とが、共に前記ステータコアの一方の端部にのみ配置
されているという構成を採用することができる。このよ
うな構成によると、軸方向に延び出すステータコイルの
引き出し部分と渡り部分との両方をステータコアの一方
の端面において処理できる。また、前記ステータコイル
が備える複数の前記渡り部分のすべてが前記ステータコ
アの一方の端部にのみ配置されているという構成を採用
することができる。
【0012】本発明は、複数の磁極を有するロータと、
複数のティースを形成してなるステータコアと、このス
テータコアに巻装された多相のステータコイルとを備
え、前記ステータコイルの線材が前記ティースの間の溝
部に収容されて巻装されている車両用交流発電機におい
て、前記ステータコイルの各相は、前記ステータコアの
前記ティースに対して各相が互いに前記ティースを共用
することなく重ね巻きにより巻回されて複数の固定側磁
極を形成しており、前記ロータの2磁極ピッチの範囲内
に各相の固定側磁極が1づつ配置されており、さらに前
記ステータコイルは、複数の重ね巻き部分と、前記重ね
巻き部分間を接続する複数の渡り部分とを備え、複数の
前記渡り部分が、前記ステータコアの一方の端部にのみ
配置されていることを特徴とする車両用交流発電機とい
う技術的手段を採用する。
【0013】このような構成では、ステータコイルが重
ね巻きによって形成されるため、熱的に有利な構成が提
供されるとともに、低騒音を実現できる。さらに、複数
の重ね巻き部分の間を接続する複数の渡り部分がステー
タコアの一方の端面にのみ配置されるため、製造工程に
おける渡り部分の処理をステータコアの一方の端面にお
いてのみ行うことができ、生産性を高めることができ
る。しかも、複数の渡り部分の配置に要する構成をステ
ータコアの一方の端面にのみ対応して配置することがで
き、車両用交流発電機としての構成のシンプル化、小型
化を図ることが可能である。
【0014】なお、前記ステータコイルが、引き出し部
分を有しており、前記引き出し部分と複数の前記渡り部
分とが、共に前記ステータコアの一方の端部にのみ配置
されているという構成を採用することができる。このよ
うな構成によると、軸方向に延び出すステータコイルの
引き出し部分と渡り部分との両方をステータコアの一方
の端面において処理できる。また、多相の前記ステータ
コイルが備える複数の前記渡り部分のすべてが前記ステ
ータコアの一方の端部にのみ配置されているという構成
を採用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)本発明の車両用
交流発電機の第1の実施例を図1〜図4に基づいて説明
する。まず発電機の構造について図3に基づいて説明
し、次いでステータコイルの巻装構造について詳述する
ことにする。
【0016】図3において、ボルト10等により相互に
固定されるフロントフレーム12とリヤフレーム13の
内周には、周知の如くステータコア15とこれに巻かれ
たステータコイル16から構成されるステータ14が固
定されている。
【0017】ステータコイル16に電磁誘導により起電
力を発生するためのロータコイル17は、金属製ボビン
に巻回されて一対の爪付ポールコア18、19に挾持さ
れて固定されている。ポールコア18、19を機械的に
固定するシャフト20は、ベアリング21、22により
回転自在に支持される。これらのベアリング21、22
が取付けられる円筒状のベアリングボックス23、24
は、それぞれフロントフレーム12、リヤフレーム13
の側面中央部に取付けられている。
【0018】シャフト20の前端には図示しないエンジ
ンからの回転駆動力が伝達されるプーリ25がナット2
6およびワッシャ27により締付固定されている。シャ
フト20の後端には、前記ロータコイル17に導体30
を介して電気的に接続されるスリップリング31、32
がリヤフレーム13の外部にて取付けられている。
【0019】そして、前記ポールコア18、19の両側
面には、ステータ内径よりも小径の冷却ファン34、3
5がシャフト軸線と同心円上にかつそれぞれのファンブ
レードがポールコア18、19の軸方向前方、軸方向後
方にそれぞれ向けて固定されている。冷却ファン34、
35は、ロータコイル17およびステータコイル16を
冷却するための冷却風通路を形成するようにロータ回転
方向に傾斜させた斜流式形状になっている。ベアリング
22の近傍であって冷却ファン35と対向する位置に
は、冷却風を発電機内部に吸入するための吸入窓37が
形成されている。またフロントフレーム12には冷却後
の温風を吐出する吐出窓38が形成されている。
【0020】次に、ステータコイル16の巻装状態につ
いて図1、図2及び図4に基づいて説明する。ステータ
コア15は、円環状になっており、その内周側に断面T
字状のティース41が所定間隔をなして複数突出してい
る。そしてこれら隣接するティース41間に形成される
ティース間溝部にステータコイル16が巻装されてい
る。ステータコイル16の3相のコイルx、y、zは互
いに異なるティース間溝部に巻装され、各ティース間溝
部にて、図1(b)に示すように、xとy、yとz、z
とxのコイルが分割分布して2層状に巻装される。ティ
ース41の個数は、該ティース41の径内側に対向する
ポールコア18、19の内部のロータコイルによって形
成される磁極の2磁極ピッチにつき3個のティース41
a、41b、41cが形成され、総数が3倍数のティー
ス41が円環状に形成されている。
【0021】本実施例のステータコイル巻装方式は、重
ね巻き方式のもので、3相コイルの巻装順序は、次の通
りである。まず図2に示すように、X相コイルxをティ
ース41aの周囲に巻装した後、隣のティース41b、
41cの間隔を置いて次のティース41aの周囲に巻装
し、次いで順次2個のティース41b、41cの間隔を
置いて以下同様に巻装を繰り返す。X相コイルxの巻装
後、ティース41bの周囲にY相コイルyを巻装し、次
いで2つのティース41c、41aを間隔に置いて隣合
うティース41bにY相コイルyを巻装し、順次同様に
円環状にY相コイルyを巻装する。Y相コイルyの巻装
後は、Z相コイルzをティース41cに巻装し、次いで
2個のティース41a、41bを間隔に置いて次の隣合
うティース41cにZ相コイルzを巻装し、以下同様に
巻装を繰り返す。
【0022】このようにして巻装されたステータコイル
16は、図1(a)、(b)に示すように、ティース4
1aと41b間のティース間溝部には溝奥部にX相コイ
ルx、溝浅部にY相コイルyが巻装され、ティース41
bと41cの間のティース間溝部には溝奥部にY相コイ
ルy、溝浅部にZ相コイルzが巻装され、ティース41
cと41aの間のテイース間溝部には溝奥部にX相コイ
ルx、溝浅部にZ相コイルzがそれぞれ2層状に巻装さ
れている。X相、Y相、Z相の各コイルx、y、zは、
個々のティース41a、41b、41cの周囲に重ね巻
きにより巻装されている。
【0023】このステータコイルの巻装構造によると、
図4に示すように、ステータコイル16の巻コイル前端
部16a、後端部16bのそれぞれの間に不等の大きさ
の隙間A、Bが形成される。この隙間A、Bが形成され
ることにより、該隙間が冷却風の通り抜け路となり、隙
間によって形成される冷却風接触のためのコイル露出面
積が大きい分だけ冷却効果が大となる。
【0024】前述の構成によれば、ロータコイルの2磁
極ピッチ間にステータコア15の内周には等間隔に3個
のティース41a、41b、41cを設け、これらのテ
ィース41a、41b、41cを円環状に配し、隣り合
うティース間溝部に順次X相、Y相、Z相の巻線を施す
構成であるため、X相、Y相、Z相のコイルに3相起電
力を相起する。このステータコイル巻装構造の場合、巻
線ピッチは2/3磁極ピッチとなるので、1磁極ピッチ
であった従来のステータコイル巻装構造に比べ、1相当
たりのコイル全長の抵抗値が2/3に低減されるため、
同一負荷電流を流した場合に発生する損失は(電流I)
(抵抗R)の関係から約67%に減少し、発熱量が減
って温度上昇割合が低減される。
【0025】また、この重ね巻き方式の場合の従来例と
本実施例とを図5に基づいて対比すると、本実施例のも
のでは、周方向に区画的にコイルを巻回可能であるが、
従来例の巻回方式であると、X相、Y相、Z相の各相相
互のラップ部L1を生じる。したがって、本実施例のも
のでは基本的には多数巻コイルのラップ部は生じないの
で、コイル全長当たりの冷却風接触露出面積比率が増大
し、さらに、ステータコイルx、y、zの径内側に設け
た冷却ファン34、35によりこのコイル両端部に冷却
風を当てることにより冷却効果が向上する。
【0026】さらには、本実施例では、図1に示すよう
に、ポールコア18、19とステータコア15のティー
ス41a、41b、41cとの間の空隙長についてコア
爪中央部19aよりもコア爪両縁端部19bを凹状に形
成しているため、第1図に示す空隙長Cよりも空隙長D
を大にしているので、前記冷却ファン34、35による
冷却風の渦流が発生し、ポールコア18、19およびス
テータコア15表面の冷却性が向上するとともに、風通
しが良くなり、冷却風通路拡大にともないコイル前端部
およびコイル後端部での冷却風逃し効果が生じ、コイル
前端部および後端部の冷却性も一層向上される。前述の
隙間A、隙間Bと空隙長C、空隙長Dとを併有する冷却
風通路が形成されるから、風通しが良くなり風抜け性が
格段に向上するので、放熱面積が大きくなり冷却効果は
大きい。また隙間A、隙間Bの大きさは不等の大きさで
あるから、冷却ファン風圧によるピッチノイズ(単色周
波数成分風切り音)をも生じにくい。
【0027】以上説明した如く、本発明の実施例による
発電機によれば、ステータコイルの露出面積の増大によ
り冷却が効果的に行なわれるとともに、従来よりも全長
の短いコイルにより同一巻数が可能となり、さらにはテ
ィース間溝部にコイルが2層巻となりコイル巻漏洩箇所
が半減するため漏洩リアリタンスが半減し、低速から中
速ないし高速に至る鋭い立ち上がりの出力特性が得られ
る。さらにはステータ内径の鉄部対向面積率が高めら
れ、空隙パーミアンスが幾分低下して磁束が増し、低速
出力が増大される。またティースの個数が従来のものよ
り半減されるので、磁気音主成分36次が大幅に減るか
あるいは耳障りでない低周波となる。さらに磁極表面の
磁束脈動周波数が半減し、渦電流損失が1/4に減少さ
れる等の効果がある。
【0028】この実施例におけるステータコイルの巻装
状態を図2に基づいて説明する。X相のステータコイル
は、複数の重ね巻き部分X11、X12、X13…を備
える。これらの間は、複数の渡り部分X21、X22…
により接続されている。これら1相に属する複数の渡り
部分X21、X22…のすべては図示されるように一方
のステータコアの一方の端面にのみ配置されている。X
相のステータコイルは、引き出し部分X31を有してい
る。この引き出し部分X31は、複数の渡り部分X2
1、X22…と共に、ステータコアの一方の端面にのみ
配置されている。
【0029】Y相のステータコイルは、複数の重ね巻き
部分Y11、Y12…Y1nを備える。これらの間は、
複数の渡り部分Y21、Y22…により接続されてい
る。これら1相に属する複数の渡り部分Y21、Y22
…のすべては図示されるように一方のステータコアの一
方の端面にのみ配置されている。Y相のステータコイル
は、引き出し部分Y31、Y32を有している。この引
き出し部分Y31、Y32は、複数の渡り部分Y21、
Y22…と共に、ステータコアの一方の端面にのみ配置
されている。
【0030】Z相のステータコイルは、複数の重ね巻き
部分Z11、Z12…Z1nを備える。これらの間は、
複数の渡り部分Z21、Z22…Z2nにより接続され
ている。これら1相に属する複数の渡り部分Z21、Z
22…Z2nのすべては図示されるように一方のステー
タコアの一方の端面にのみ配置されている。Z相のステ
ータコイルは、引き出し部分Z31、Z32を有してい
る。この引き出し部分Z31、Z32は、複数の渡り部
分Z21、Z22…Z2nと共に、ステータコアの一方
の端面にのみ配置されている。
【0031】以上に述べたように、多相ステータコイル
としての3相ステータコイルが有する複数の渡り部分の
すべてはステータコアの一方の端面にのみ配置されてい
る。しかも、複数の引出線のすべてが、すべての渡り部
分と共に一方の端面にのみ配置されている。
【0032】(第2の実施例)本発明の第2の実施例を
図6に示す。図6に示す第2の実施例は、内扇ファン型
のものに本発明を適用した例で、ステータコイル16の
前方側に冷却ファン50を設けるようにした。
【0033】前記第3図に示す第1の実施例では、冷却
ファン34、35の位置をステータコイル16の径内側
に設けたが、図6に示す第2の実施例は、ステータコイ
ル16の前方側に冷却ファン50を設けるようにした。
すなわち、第2の実施例では、前方の冷却ファン50
は、ポールコア18の前端側面に固定され、冷却ファン
取付位置がステータコイル16の前方径内部であってフ
ァンブレード先端50aがステータコイル16の前方正
面さらには径外側に延びている。この冷却ファン50に
より冷却風は主に矢印E方向に流れることにより、前述
したステータコイル16の冷却風接触面積の大きなステ
ータコイルの巻装構造と相俟って冷却作用が一層増大さ
れる効果がある。なお、図6において、図3に示すもの
と実質的に同一の構成部分については同一符号を付し、
説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施例によるステータコイル
の巻装状態の一部を表わす概略構成図、(b)はそのス
テータコアのティース間溝部に巻装されるステータコイ
ル断面を表わす概略断面構成図である。
【図2】ステータコイルの巻装状態を表わすコイル巻線
展開図である。
【図3】交流発電機を表わす断面図である。
【図4】図1に示すステータの部分展開外観図である。
【図5】重ね巻き方式による従来例と本発明の実施例に
よるものとを対比して説明するための説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例による交流発電機を表わ
す部分切欠断面図である。
【図7】従来例によるステータをあらわす正面図であ
る。
【図8】図7に示すIX部分の拡大図である。
【符号の説明】
14 ステータ 15 ステータコア 16 ステータコイル 17 ロータコイル 18、19 ポールコア 20 シャフト(ロータ) 41(41a、41b、41c) ティース x X相ステータコイル y Y相ステータコイル z Z相ステータコイル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁極を有するロータと、複数のテ
    ィースを形成してなるステータコアと、このステータコ
    アに巻装された3相のステータコイルとを備え、前記ス
    テータコイルの線材が前記ティースの間の溝部に収容さ
    れて巻装されている車両用交流発電機において、 前記ステータコアには前記ロータの2磁極ピッチにつき
    周方向に3個のティースが配され、各ティースに前記ス
    テータコイルの各相が一対となって対応するように、各
    ティースには3相のステータコイルのうちの1相のステ
    ータコイルのみが重ね巻きにより巻装されており、 さらに、1相の前記ステータコイルは複数の重ね巻き部
    分と、前記重ね巻き部分間を接続する複数の渡り部分と
    を有しており、複数の前記渡り部分が、前記ステータコ
    アの一方の端部にのみ配置されていることを特徴とする
    車両用交流発電機。
  2. 【請求項2】 前記ステータコイルが、引き出し部分を
    有しており、前記引き出し部分と複数の前記渡り部分と
    が、共に前記ステータコアの一方の端部にのみ配置され
    ていることを特徴とする請求項1記載の車両用交流発電
    機。
  3. 【請求項3】 3相の前記ステータコイルが備える複数
    の前記渡り部分のすべてが前記ステータコアの一方の端
    部にのみ配置されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】 複数の磁極を有するロータと、複数のテ
    ィースを形成してなるステータコアと、このステータコ
    アに巻装されたステータコイルとを備え、前記ステータ
    コイルの線材が前記ティースの間の溝部に収容されて巻
    装されている車両用交流発電機において、 毎極毎相のティース間溝部の数が0.5とされるととも
    に、前記ステータコイルは前記ティースに重ね巻きされ
    ており、 各相の前記ステータコイルが、複数の重ね巻き部分と、
    前記重ね巻き部分を接続する複数の渡り部分とを備え、 複数の前記渡り部分が、前記ステータコアの一方の端部
    にのみ配置されていることを特徴とする車両用交流発電
    機。
  5. 【請求項5】 前記ステータコイルが、引き出し部分を
    有しており、前記引き出し部分と複数の前記渡り部分と
    が、共に前記ステータコアの一方の端部にのみ配置され
    ていることを特徴とする請求項4記載の車両用交流発電
    機。
  6. 【請求項6】 前記ステータコイルが備える複数の前記
    渡り部分のすべてが前記ステータコアの一方の端部にの
    み配置されていることを特徴とする請求項4または5に
    記載の車両用交流発電機。
  7. 【請求項7】 複数の磁極を有するロータと、複数のテ
    ィースを形成してなるステータコアと、このステータコ
    アに巻装された多相のステータコイルとを備え、前記ス
    テータコイルの線材が前記ティースの間の溝部に収容さ
    れて巻装されている車両用交流発電機において、 前記ステータコイルの各相は、前記ステータコアの前記
    ティースに対して各相が互いに前記ティースを共用する
    ことなく重ね巻きにより巻回されて複数の固定側磁極を
    形成しており、前記ロータの2磁極ピッチの範囲内に各
    相の固定側磁極が1づつ配置されており、さらに前記ス
    テータコイルは、複数の重ね巻き部分と、前記重ね巻き
    部分間を接続する複数の渡り部分とを備え、 複数の前記渡り部分が、前記ステータコアの一方の端部
    にのみ配置されていることを特徴とする車両用交流発電
    機。
  8. 【請求項8】 前記ステータコイルが、引き出し部分を
    有しており、前記引き出し部分と複数の前記渡り部分と
    が、共に前記ステータコアの一方の端部にのみ配置され
    ていることを特徴とする請求項7記載の車両用交流発電
    機。
  9. 【請求項9】 多数の前記ステータコイルが備える複数
    の前記渡り部分のすべてが前記ステータコアの一方の端
    部にのみ配置されていることを特徴とする請求項7また
    は8に記載の車両用交流発電機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20040035061A (ko) * 2002-10-18 2004-04-29 주식회사 야호텍 발전기의 스테이터 코일 와인딩 방법 및 상기 방법에의하여 와인딩된 코일조립체
US7061153B1 (en) * 2001-09-19 2006-06-13 Foshage Gerald K High speed motor coils
KR101150520B1 (ko) * 2010-11-23 2012-05-31 르노삼성자동차 주식회사 베어링 어셈블리

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