JPH11331523A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

Info

Publication number
JPH11331523A
JPH11331523A JP10130315A JP13031598A JPH11331523A JP H11331523 A JPH11331523 A JP H11331523A JP 10130315 A JP10130315 A JP 10130315A JP 13031598 A JP13031598 A JP 13031598A JP H11331523 A JPH11331523 A JP H11331523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
pixel
document
scanning direction
main scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10130315A
Other languages
English (en)
Inventor
Itaru Furukawa
至 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10130315A priority Critical patent/JPH11331523A/ja
Publication of JPH11331523A publication Critical patent/JPH11331523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴミや傷等の影響を低減して画質劣化を抑制
することのできるシェーディング補正を行うこと。 【解決手段】 照明ユニット20には主走査方向である
X方向に沿って設けられたボールネジ23とガイドレー
ル24とが挿通されており、このボールネジ23の一端
側にはユニット駆動手段として機能するモータが設けら
れている。CPU11がモータを駆動させることによ
り、光路中に原稿ガラス30が介在していない状態でシ
ェーディング補正に使用する補正データを取得する際
に、照明ユニット20を主走査方向に移動させてCCD
ラインセンサ51上でのゴミや傷が検出される画素の位
置を移動させる。さらに、CPU11は、照明ユニット
が主走査方向の異なる位置における出力値について平均
演算を行うことにより補正データを導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、照射された原稿
を画素ごとに読み取って画像データを生成する画像読み
取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、原稿の濃度を画素ごとに読み
取る装置として、スキャナ等の画像読み取り装置が知ら
れている。図7は、従来の画像読み取り装置200の一
例を示す概略構成図である。
【0003】図7に示すように、照明ユニット220に
設けられた照明管221が原稿ガラス230にセットさ
れた原稿Gを照射する。そして、原稿Gの透過光はミラ
ー240によって反射され、撮像部250に取り付けら
れた光学レンズユニット252に導かれる。光学レンズ
ユニット252は、原稿Gを読み取る際の倍率等の調整
も行うことができるように構成されている。
【0004】撮像部250の内部には、主走査方向とな
るX方向に沿って複数の画素が配置されたCCDライン
センサ251が設けられており、原稿Gの透過光は光学
レンズユニット252を介してCCDラインセンサ25
1の各画素に入射する。
【0005】図7に示す画像読み取り装置200は、原
稿Gについて主走査方向の読み取りを略同時に行うとと
もに、原稿ガラス230を図示しない駆動手段によって
副走査方向となるY方向に一定速度で送ることにより、
原稿Gについての2次元画像を得ることができる。
【0006】ところで、図7に示すように、主走査方向
に複数の画素を有するCCDラインセンサ251等で原
稿の読み取りを行うと、主走査方向に配置された画素ご
とに光量ムラが発生する。例えば、照明管221にゴミ
や傷が付いていると、そのゴミや傷の付いている部分に
対応する位置の画素の出力にゴミや傷の影響が加わるこ
ととなる。
【0007】図8は、照明管221にゴミが付着等して
いる場合に原稿Gを読み取った任意の副走査位置でのC
CDラインセンサ251の出力を示す図である。図8に
示す横軸はCCDラインセンサ251の複数の画素の主
走査方向(X方向)の位置を示しており、縦軸は各画素
が読み取った濃度値である。図8に示すように照明管2
21のゴミが付着している部分に対応する位置P1,P
2,P3,P4の画素の出力にゴミの影響が加わり、そ
の画素の出力が低下することとなる。
【0008】従来の画像読み取り装置200では、この
ような光量ムラを補正するためにシェーディング補正が
行われている。シェーディング補正は、原稿Gおよび原
稿ガラス230が光路中にない状態でCCDラインセン
サ251の各画素の出力を読み取り、この状態でゴミや
傷の影響を受けて濃度値の出力が小さい画素については
原稿Gを読み取った際の濃度値の出力が比較的大きな値
となるように補正データに基づく補正を行ってゴミや傷
の影響を取り除くものである。
【0009】ここで、従来からの一般的なシェーディン
グ補正について説明する。原稿の読み取りを行うCCD
ラインセンサ251においては、複数の画素が主走査方
向(X方向)に配置されているものとし、カラー原稿を
読み取るためにR(レッド),G(グリーン),B(ブ
ルー)の3原色の色成分ごとに原稿の濃度値を読み取る
ものである。
【0010】まず、原稿の読み取りに先立って、CCD
ラインセンサ251に入射光のない状態での各画素のダ
ークレベル値D(c,x)を求める。ここで、Cは色成分で
あり、Xは主走査方向の画素の位置である。ダークレベ
ル値D(c,x)を求める手順は、副走査方向に複数のライ
ン分についてCCDラインセンサに入射光のない状態で
の各画素の出力値を取り込んで記憶し、複数のライン分
の画素ごとの出力の平均値をとることによってダークレ
ベル値D(c,x)が得られる。
【0011】次に、原稿Gおよび原稿ガラス230が光
路中にない状態(いわゆる白基準となる状態)でCCD
ラインセンサ251の各画素の出力を読み取り、白基準
レベル値W(c,x)を求める。
【0012】これらのダークレベル値D(c,x)と白基準
レベル値W(c,x)とを補正データと呼ぶ。
【0013】そして、実際に原稿Gを読み取った際のC
CDラインセンサ251の出力を濃度値P(c,x,y)とす
ると、シェーディング補正後の画像データQ(c,x,y)
は、
【0014】
【数1】
【0015】として表される。数1においてR(c)は、
白基準レベルW(c,x)と等しい値の濃度値P(c,x,y)が得
られた際に、画像データQ(c,x,y)がR(c)となるように
補正を行うための係数である。また、数1において、y
は副走査方向(Y方向)の原稿読み取り位置を示してい
る。
【0016】このようなシェーディング補正を行うこと
により、CCDラインセンサ251における画素ごとの
感度や光量ムラ等を適切に補正することができる。図9
は、白基準の読み取り時と原稿読み取り時における画素
位置にズレがない場合のシェーディング補正を示す図で
ある。図9(a)に示す一点鎖線は予め読み取られるダ
ークレベル値Dを示しており、点線は白基準レベル値W
を示している。また、実線は、原稿を読み取った際の濃
度値Pを示している。図9(a)に示すように画素Pn
の位置に白基準レベルWと濃度値Pとに対してゴミや傷
の影響が発生しており、他の画素に比べて濃度値が局所
的に低くなっている。
【0017】図9(a)に対して上記のシェーディング
補正を施すと図9(b)に示すような画像データQが得
られる。すなわち、画素Pnに出現していたゴミの影響
はシェーディング補正によって適切に解消されているこ
ととなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のシェーディング補正では、ゴミや傷等の影響を
取り除くための補正データを得るために、原稿Gと原稿
ガラス230のない状態で各画素の出力を読み取ってい
る。一方、実際の原稿Gを読み取る際には原稿Gを固定
する必要があることから原稿ガラス230が必要であ
る。
【0019】このため、シェーディング補正を行うため
の補正データを得るときと、実際の原稿Gを読み取ると
きとでは、原稿ガラス230の有無により照明管221
からCCDラインセンサ251までの光路長が変化する
こととなる。すなわち、原稿ガラス230が光路中に介
在することにより、屈折による光路変化が発生すること
となる。
【0020】従って、光学レンズユニット252を介し
てCCDラインセンサ251の各画素に入射する光は、
主走査方向に位置ズレを発生させることとなる。この結
果、原稿Gおよび原稿ガラス230が光路中にない状態
でゴミや傷が検出される画素の位置と、実際の原稿Gを
読み取る際にゴミや傷が検出される画素の位置とは異な
ることとなる。
【0021】図10は、原稿Gおよび原稿ガラス230
が光路中にない状態でゴミや傷が検出される画素の位置
と、実際の原稿Gを読み取る際にゴミや傷が検出される
画素の位置とを示す図である。図10に示す実線が、原
稿Gおよび原稿ガラス230が光路中にない状態でのC
CDラインセンサ251の出力であり、点線が原稿ガラ
ス230にセットされた原稿Gを読み取った際のCCD
ラインセンサ251の出力である。図10に示すよう
に、原稿Gおよび原稿ガラス230が光路中にない状態
でゴミや傷が検出される画素は、主走査方向において画
素P5,P6,P7,P8であるが、これに原稿ガラス
230を挿入すると、光路長が変化するため、画素P5
で検出されていたゴミや傷が画素P1に移動し、画素P
6で検出されていたゴミや傷が画素P2に移動し、画素
P8で検出されていたゴミや傷が画素P4に移動する。
【0022】この移動量は原稿ガラス230の厚さや枚
数によって変化する。また、その他にも、各画素に入射
する光は光学レンズユニット252を介して入射するた
め、ゴミや傷の部分の移動量は、光学レンズユニット2
52の倍率によっても変化する。また、画像(原稿)の
中心部分については光路は変わらないため、原稿ガラス
230や光学レンズユニット252によってはゴミの位
置は移動しない。従って、図10に示すように、画像の
中心位置にある画素P7の位置で検出されていたゴミや
傷は原稿ガラス230の有無にかかわらず移動しない。
【0023】このように、画素の位置にズレが発生する
にもかかわらず、従来のようなシェーディング補正を行
ったとしても、ゴミや傷等による局部的な光量低下部分
の濃度値を正常に補正することができないという問題が
ある。
【0024】正確に述べると、従来のシェーディング補
正によると、原稿Gを読み取って得られる画像データで
は、原稿Gおよび原稿ガラス230が光路中にない状態
でゴミ等の検出された画素については過剰補正されて実
際の原稿の濃度値よりも明るくなる。同時に、実際の原
稿Gの読み取り時にゴミ等が検出される画素については
十分な補正が行われずに実際の原稿の濃度値よりも暗く
なる。
【0025】図11は、白基準の読み取り時と原稿読み
取り時における画素位置にズレが生じた場合のシェーデ
ィング補正を示す図である。図11(a)に示す一点鎖
線は予め読み取られるダークレベル値Dを示しており、
点線は白基準レベル値Wを示している。また、実線は、
原稿を読み取った際の濃度値Pを示している。図11
(a)に示すように画素Pnの位置の白基準レベルWに
対してゴミや傷の影響が発生している。一方、濃度値P
においては、位置ズレが発生した結果、画素Pnにはゴ
ミや傷の影響は発生せず、画素Pn+1にゴミや傷の影
響が発生しており、他の画素に比べて濃度値Pが局所的
に低くなっている。
【0026】図11(a)に対して上記のシェーディン
グ補正を施すと図11(b)に示すような画像データQ
が得られる。すなわち、原稿ガラス230の有無による
光路長の変化によって位置ズレが発生するため、画素P
nについては過剰補正され、画素Pn+1については十
分な補正が行われずに適切なシェーディング補正とはな
っていない。
【0027】このようにゴミや傷の位置ズレが主走査方
向について発生するため、原稿Gをさらに副走査方向に
移動させて画像読み取りを行うと、副走査方向に筋状の
ムラが発生することとなる。この筋状のムラは視覚的に
目立ち易く、画像読み取り装置200においては重大な
問題となる。
【0028】また、図11(b)に示すように、過剰補
正される画素と十分な補正が行われない画素とが近隣に
存在する場合には、視覚的にもさらに目立ち易いものと
なり、画質劣化が著しいものとなる。この場合、さら
に、シェーディング補正の結果得られた画像データを後
段の画像処理部等で輪郭強調処理が行われると、画質劣
化部分がさらに強調されることとなり、問題となる。
【0029】ところで、ゴミや傷等の影響を取り除くた
めの補正データを得るためであっても、原稿ガラス23
0を光路中に介挿させた状態で各画素の出力を読み取る
ようにすれば、実際の原稿Gの読み取りの際と光路長が
等しくなる。従って、正確なシェーディング補正が行え
るかのようにも思えるが、実際にはこの場合でも正確な
シェーディング補正は行うことができない。なぜなら、
補正データを得る際に原稿ガラス230上にゴミ等が付
着していた場合には、原稿ガラス230上のゴミ等が補
正データに反映されることとなるが、実際の原稿Gを読
み取る際には原稿ガラス230上のゴミが同じ位置に存
在するとは限らないからである。
【0030】また、原稿ガラス230についても1枚ガ
ラスや2枚ガラス等のように厚さの異なる種々の原稿ガ
ラスが存在するため、原稿Gを読み取る際のガラスに合
わせた補正データを取得するのは困難な状況にある。
【0031】なお、図7には透過型原稿を読み取る装置
について示したが、反射型原稿を読み取る装置において
も同様のことが言える。
【0032】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであって、ゴミや傷等の影響を低減して画質劣化を抑
制することのできるシェーディング補正を行うことが可
能な画像読み取り装置を提供することを第1の目的とす
る。また、この発明の第2の目的は、シェーディング補
正のように照明ムラに起因する問題に対処可能な基本的
構成を持った装置を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、画素ごとに原稿を読み取
って画像データを生成する画像読み取り装置であって、
(a)原稿を照射する照明ユニットと、(b)照明ユニットに
よって照射された原稿の濃度を主走査方向に配置された
複数の画素で読み取って光電変換を行う撮像手段と、
(c)撮像手段の前面側に取り付けられ、原稿からの光を
所定の倍率で前記撮像手段に導く光学レンズユニット
と、(d)照明ユニットを主走査方向に移動させるユニッ
ト駆動手段と、(e)ユニット駆動手段に対して駆動命令
を送出し、照明ユニットの主走査方向への移動を制御す
る制御手段とを備えている。
【0034】請求項2に記載の発明は、画素ごとに原稿
を読み取って画像データを生成する画像読み取り装置で
あって、(a)原稿を照射する照明ユニットと、(b)照明ユ
ニットによって照射された原稿の濃度を画素ごとに読み
取って光電変換を行う撮像手段と、(c)撮像手段の前面
側に取り付けられ、原稿からの光を所定の倍率で撮像手
段に導く光学レンズユニットと、(d)照明ユニットを主
走査方向に移動させるユニット駆動手段と、(e)原稿の
読み取りの際に、撮像手段における画素ごとの光量ムラ
を所定の補正データに基づいて補正し、画像データを生
成するシェーディング補正手段と、(f)原稿の読み取り
に先立って、ユニット駆動手段を駆動することによって
照明ユニットを主走査方向に移動させ、撮像手段の画素
ごとの出力値より所定の補正データを導き、シェーディ
ング補正手段に与える制御手段とを備えている。
【0035】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の画像読み取り装置において、制御手段は、照明ユニッ
トが主走査方向の異なる位置における出力値について平
均演算を行うことにより補正データを導くことを特徴と
している。
【0036】
【発明の実施の形態】<1.画像読み取り装置の構成>
図1は、この発明の実施の形態の画像読み取り装置10
0を示す概略構成図である。図1に示すように、画像読
み取り装置100には、照明ユニット20に取り付けら
れた照明管21で原稿ガラス30上にセットされた原稿
Gを照射し、原稿Gからの透過光を撮像部50に導くよ
うにミラー40が設けられている。
【0037】照明ユニット20には、主走査方向である
X方向に沿って設けられたボールネジ23とガイドレー
ル24が挿通されている。
【0038】図2は、この実施の形態の照明ユニット2
0の概略斜視図である。図2に示すように、管状の照明
管21は原稿Gを照射することができるように、照明ユ
ニット20の下側に主走査方向(X方向)に沿って配置
されている。また、照明ユニット20には、上記のよう
にX方向に沿って設けられたボールネジ23とガイドレ
ール24とが挿通されており、照明ユニット20はボー
ルネジ23が回転することによってX方向に沿って移動
することが可能となっている。
【0039】ボールネジ23の一端側は、ユニット駆動
手段として機能するモータ29に接続されており、モー
タ29が回転駆動することにより、ボールネジ23が回
転し、照明ユニット20をX軸に沿って移動させる。ま
た、ボールネジ23の他端側は画像読み取り装置100
に固定された支持板26に接続されている。また、モー
タ29は、CPU11からの入力する駆動命令DRに基
づいて回転駆動を行う。
【0040】ガイドレール24は、照明ユニット20を
X方向に沿って移動させるために設けられたものであ
り、一端側は支持板26に接続されるとともに、他端側
も図示しない部材に接続されている。
【0041】図1に戻り、撮像部50には、光学レンズ
ユニット52が取り付けられるとともに、内部に主走査
方向となるX方向に沿って複数の画素が配列されたCC
Dラインセンサ51が設けられている。
【0042】光学レンズユニット52は原稿Gを読み取
る際の倍率等の調整も行うことができるように構成され
ている。なお、光学レンズユニット52は原稿Gを読み
取る際の倍率が設定されると、光学レンズユニット52
とCCDラインセンサ51との距離は、その設定された
倍率が実現される位置で固定された状態となる。
【0043】そして、原稿Gの透過光は、原稿Gの濃度
に応じた光量となって光学レンズユニット52を介して
所定の倍率でCCDラインセンサ51に入射する。CC
Dラインセンサ51は、透過光の光量として表現された
原稿Gの濃度を画素ごとに読み取って光電変換を行う撮
像手段として機能する。また、CCDラインセンサ51
では、R,G,Bについての各色成分ごとに原稿Gの濃
度値を読み出すことができるような構成となっている。
【0044】CCDラインセンサ51においては、主走
査方向であるX方向に配置された複数の画素で原稿Gに
ついて主走査方向の読み取りを略同時に行うとともに、
原稿ガラス30を図示しない駆動手段によって副走査方
向となるY方向に一定速度で送ることにより、原稿Gに
ついての2次元画像を読み取ることができる。
【0045】また、この実施の形態の画像読み取り装置
100には、信号処理系としてA/D変換器12,シェ
ーディング補正部13,画像メモリ14,CPU11,
インタフェース15が設けられている。
【0046】CCDラインセンサ51で得られる各画素
ごとの信号は、A/D変換器12に導かれる。A/D変
換器12では、各画素ごとの信号をディジタル信号に変
換し、画素ごとに読み取った濃度値としてシェーディン
グ補正部13に送られる。
【0047】シェーディング補正部13では、上記の数
1に示したようなシェーディング補正が行われる。すな
わち、原稿Gを読み取った画素ごとの濃度値Pに対して
光量ムラ等を取り除く補正が施されて画像データQが生
成される。このため、この実施の形態の画像読み取り装
置100においても、原稿Gの読み取りに先立って、白
基準レベル値とダークレベル値とを取得することが行わ
れる。このシェーディング補正部13において、照明管
21に付着したゴミや傷等の影響を低減して画質劣化を
抑制することができる。そして、シェーディング補正部
13では、画素ごとにシェーディング補正が施された画
像データQが生成される。
【0048】画像メモリ14は、シェーディング補正部
13で生成された画素ごとの画像データQを一時的に格
納する記憶部である。画像メモリ14は、CPU11か
らの命令に基づいて内部に格納した画像データをインタ
フェース15に出力する。従って、インタフェース15
からは後段に接続される画像処理装置等に対してシェー
ディング補正が施された画像データQが出力されること
となる。
【0049】CPU11は、制御手段として機能し、照
明ユニット20を主走査方向に沿って移動させるモータ
29に対して駆動命令DRを出力するとともに、A/D
変換器12,シェーディング補正部13,画像メモリ1
4,CPU11,インタフェース15の各部を制御する
ことができるように構成されている。
【0050】CPU11は、モータ29に対して駆動命
令DRを送出して照明ユニット20を主走査方向に沿っ
て移動させることにより、照明管21に付着したゴミや
傷等を主走査方向に移動させることができる。これによ
り、照明管21の管面上に付着したゴミや傷などがCC
Dラインセンサ51上に投影される画素の位置を移動さ
せることができる。
【0051】図3は、照明ユニット20を主走査方向で
あるX方向に沿って移動させた際の白基準レベル値Wの
変化を示す図である。図3に示すように、照明ユニット
20を−X方向に移動させると、画素Pnで検出されて
いたゴミや傷による濃度低下部分も−X方向側の画素P
aに移動し、逆に照明ユニット20を+X方向に移動さ
せると画素Pnで検出されていたゴミや傷による濃度低
下部分も+X方向側の画素Pbに移動する。
【0052】このように、CPU11は、原稿ガラス3
0が光路中にない状態で照明ユニット20を主走査方向
に移動させることにより、ゴミ等が検出される画素の位
置を移動させ、照明ユニット20が主走査方向における
それぞれ異なる位置で、複数回各画素の出力値のサンプ
リングを行う。
【0053】そして、CPU11は、照明ユニット20
の異なる位置における複数の出力値に基づいて画素ごと
の平均値を導き、当該平均値を補正データの一部となる
白基準レベル値Wとしてシェーディング補正部13に与
える。
【0054】例えば、原稿ガラス30が光路中にない状
態で照明ユニット20を移動させることにより、図4に
示す点線のようにゴミ等の位置が1画素ごとに移動した
とすると、照明ユニット20のそれぞれ異なる位置にお
ける複数回の各画素の出力値を平均化すると図4の実線
で示すような白基準レベル値Wを得ることができる。
【0055】すなわち、CPU11は、モータ29を駆
動することによって照明ユニット20を主走査方向に移
動させ、複数の異なる位置におけるCCDラインセンサ
51の画素ごとの出力値より補正データとなる白基準レ
ベル値Wを導き、シェーディング補正部13に与えるよ
うに構成されている。
【0056】図5は、白基準レベル値Wを求める手順を
説明する図である。なお、図5において横軸は、CCD
ラインセンサ51の主走査方向の画素の位置を示してい
る。また、X軸に示す画素Pmは、画像の中心位置を示
している。
【0057】光路中に原稿ガラス30がない状態でのC
CDラインセンサ51の出力値WOに対し、実際に原稿
Gを読み取る際に、原稿ガラス30を光路中に介挿する
と、CCDラインセンサ51の出力は、出力値Pとな
る。すなわち、原稿ガラス30を光路中に介挿すること
により、ゴミや傷の影響で濃度値が局所的に低い値とな
る画素の位置が移動する。この移動は、画像の中心位置
より+X方向側にあったゴミ等の位置はさらに+X方向
側に移動し、画像の中心位置より−X方向側にあったゴ
ミ等の位置はさらに−X方向側に移動する。そして、こ
の移動量は、画像の端部に向かうに従って大きくなって
いる。
【0058】CPU11は、光路中に原稿ガラス30が
ない状態で照明ユニット20を−X方向に移動させる。
これにより、CCDラインセンサ51の出力値がWO
状態からW1の状態になる。すなわち、光路中に原稿ガ
ラス30がない状態におけるゴミ等の影響による濃度値
が局所的に低い値となる画素の位置が−X方向に移動す
る。なお、照明ユニット20はX軸に沿って平行移動す
るだけであるため、出力値WOのゴミ等が検出されてい
る画素間の間隔と、出力値W1のゴミ等が検出されてい
る画素間の間隔とは等しくなっている。
【0059】そして、CPU11は、出力値W1が得ら
れる状態から照明ユニット20を+X方向に少しずつ移
動させ、異なる位置において複数回CCDラインセンサ
51の出力値をサンプリングする。
【0060】このような照明ユニット20の移動によ
り、CCDラインセンサ51の出力値としてサンプリン
グ数に応じた出力値W1,…,Wnが得られる。なお、n
はサンプリング数に相当する。
【0061】そして、CPU11は、主走査方向に照明
ユニット20を移動させた際に得られた複数の出力値W
1,…,Wnに対して画素ごとの平均演算を行う。この平
均演算により、図5に示す白基準レベル値Wが得られ
る。そして、CPU11は、このようにして得られた白
基準レベル値Wを上述のようにシェーディング補正部1
3に与えることとなる。
【0062】シェーディング補正部13では、CPU1
1から与えられる平均化された白基準レベル値Wを補正
データとして使用し、原稿Gを読み取る際に各画素の光
量ムラ等を低減させるためのシェーディング補正を行
う。
【0063】図6は、この実施の形態の画像読み取り装
置100におけるシェーディング補正を説明する図であ
る。図6(a)に示す一点鎖線は予め読み取られるダー
クレベル値Dを示しており、点線はCPU11よりシェ
ーディング補正部13に与えられる白基準レベル値Wを
示している。また、実線は、原稿を読み取った際の濃度
値Pを示している。図6(a)に示すように画素P1〜
P5の位置の白基準レベル値Wに対して平均化されたゴ
ミや傷の影響が発生している。一方、濃度値Pにおいて
は、画素P5にゴミや傷の影響が発生しており、他の画
素に比べて濃度値Pが局所的に低くなっている。
【0064】図6(a)に対して数1に示したシェーデ
ィング補正を施すと図6(b)に示すような画像データ
Qが得られる。図6(b)と従来の画像読み取り装置に
おける図11(b)とを比較すると、過剰補正は低減さ
れるとともに、画素P5におけるゴミや傷の影響も若干
緩和されている。すなわち、この実施の形態に示す画像
読み取り装置100のシェーディング補正を行うと、従
来のような過剰補正や不十分な補正は適切な補正となる
ように緩和され、画質劣化が抑制されるという効果があ
る。従って、画像読み取り装置100から得られる画像
データには、ゴミ等の影響が視覚的に目立たなくなると
ともに、後段の画像処理装置等で輪郭強調処理が行われ
ても、画質劣化が生じる可能性が低くなる。
【0065】この実施の形態においては、上記のような
シェーディング補正を行うように実現されているが、照
明ユニット20を主走査方向に移動させる際には、照明
ユニット20の移動範囲が、実際の原稿Gを読み取る際
に光路中に介挿される原稿ガラス30によってCCDラ
インセンサ51上でゴミ成分等が移動する移動量よりも
大きくなるようにしなければ上記の効果は得られない。
そこで、使用され得る原稿ガラス30の種類に応じて照
明ユニット20の移動範囲を予め設定できるように構成
しておくことが好ましい。
【0066】なお、この実施の形態において、ダークレ
ベル値Dを得る方法等については、従来における装置と
同様である。
【0067】<2.変形例>上記の実施の形態において
は、原稿Gからの透過光を読み取るものについて説明し
たが、これに限定するものでもなく、反射光を読み取る
ものであっても同様に適用することができる。この場合
も照明ユニット20を主走査方向に移動させれば、画質
劣化を抑制することができるシェーディング補正を行う
ことができることは言うまでもない。
【0068】また、実施の形態の上記説明においては、
シェーディング補正のための補正データを得るために、
照明ユニット20を主走査方向に沿って移動させる場合
について説明した。しかし、照明ユニット20を固定し
て撮像部50を主走査方向に移動させても上記と同様の
効果を得ることができる。すなわち、主走査方向につい
ての照明ユニット20と撮像部50との相対的な位置関
係を変化させることができれば、それによってCCDラ
インセンサ51に入射するゴミ成分の画素位置を移動さ
せることができるため、従来のような過剰補正や不十分
な補正は適切な補正となるように緩和され、画質劣化が
抑制されるという効果を得ることができる。
【0069】なお、図1のシェーディング補正部13
を、画像読み取り装置100とは別体の装置に持たせる
こともできる。この場合、画像読み取り装置100自身
には、照明ユニット20の主走査方向の移動機能を持た
せておけば良い。このように変形構成した画像読み取り
装置によっても、この発明の原理に対応したシェーディ
ング補正のための補正データを獲得することが可能とな
る。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、制御手段の制御によって照明ユニットを
主走査方向に移動させることができる。従って、シェー
ディング補正等のように主走査方向の照明ムラに起因す
る問題に対処可能な装置となっている。
【0071】請求項2に記載の発明によれば、制御手段
が、原稿の読み取りに先立って、ユニット駆動手段を主
走査方向に駆動することによって照明ユニットを移動さ
せ、撮像手段の画素ごとの出力値より所定の補正データ
を導き、シェーディング補正手段に与えるため、過剰な
補正部分や不十分な補正部分を緩和してゴミや傷等の影
響を低減し、画質劣化を抑制することができる。
【0072】請求項3に記載の発明によれば、制御手段
は、照明ユニットが主走査方向の異なる位置における出
力値について平均演算を行うことにより補正データを導
くため、過剰な補正部分や不十分な補正部分を緩和して
ゴミや傷等の影響を低減し、画質劣化を抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の画像読み取り装置を示
す概略構成図である。
【図2】この発明の実施の形態の照明ユニットの概略斜
視図である。
【図3】この発明の実施の形態の照明ユニットを主走査
方向であるX方向に沿って移動させた際の白基準レベル
値Wの変化を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態の画像読み取り装置にお
ける白基準レベル値を説明する図である。
【図5】この発明の実施の形態における白基準レベル値
を求める手順を説明する図である。
【図6】この実施の形態の画像読み取り装置におけるシ
ェーディング補正を説明する図である。
【図7】従来の画像読み取り装置の一例を示す概略構成
図である。
【図8】照明管にゴミが付着等している場合に原稿を読
み取った任意の副走査位置でのCCDラインセンサの出
力を示す図である。
【図9】白基準の読み取り時と原稿読み取り時における
画素位置にズレがない場合のシェーディング補正を示す
図である。
【図10】原稿および原稿ガラスが光路中にない状態で
ゴミや傷が検出される画素の位置と、実際の原稿を読み
取る際にゴミや傷が検出される画素の位置とを示す図で
ある。
【図11】白基準の読み取り時と原稿読み取り時におけ
る画素位置にズレが生じた場合のシェーディング補正を
示す図である。
【符号の説明】
11 CPU(制御手段) 12 A/D変換器 13 シェーディング補正部(シェーディング補正手
段) 14 画像メモリ 15 インタフェース 20 照明ユニット 21 照明管 23 ボールネジ 24 ガイドレール 29 モータ(ユニット駆動手段) 30 原稿ガラス 50 撮像部 51 CCDラインセンサ(撮像手段) 52 光学レンズユニット 100 画像読み取り装置 G 原稿 X 主走査方向 Y 副走査方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素ごとに原稿を読み取って画像データ
    を生成する画像読み取り装置であって、 (a) 原稿を照射する照明ユニットと、 (b) 前記照明ユニットによって照射された原稿の濃度を
    主走査方向に配置された複数の画素で読み取って光電変
    換を行う撮像手段と、 (c) 前記撮像手段の前面側に取り付けられ、原稿からの
    光を所定の倍率で前記撮像手段に導く光学レンズユニッ
    トと、 (d) 前記照明ユニットを前記主走査方向に移動させるユ
    ニット駆動手段と、 (e) 前記ユニット駆動手段に対して駆動命令を送出し、
    前記照明ユニットの前記主走査方向への移動を制御する
    制御手段と、を備えることを特徴とする画像読み取り装
    置。
  2. 【請求項2】 画素ごとに原稿を読み取って画像データ
    を生成する画像読み取り装置であって、 (a) 原稿を照射する照明ユニットと、 (b) 前記照明ユニットによって照射された原稿の濃度を
    画素ごとに読み取って光電変換を行う撮像手段と、 (c) 前記撮像手段の前面側に取り付けられ、原稿からの
    光を所定の倍率で前記撮像手段に導く光学レンズユニッ
    トと、 (d) 前記照明ユニットを主走査方向に移動させるユニッ
    ト駆動手段と、 (e) 原稿の読み取りの際に、前記撮像手段における画素
    ごとの光量ムラを所定の補正データに基づいて補正し、
    前記画像データを生成するシェーディング補正手段と、 (f) 原稿の読み取りに先立って、前記ユニット駆動手段
    を駆動することによって前記照明ユニットを前記主走査
    方向に移動させ、前記撮像手段の画素ごとの出力値より
    前記所定の補正データを導き、前記シェーディング補正
    手段に与える制御手段と、 を備えることを特徴とする画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像読み取り装置にお
    いて、 前記制御手段は、前記照明ユニットが前記主走査方向の
    異なる位置における前記出力値について平均演算を行う
    ことにより前記補正データを導くことを特徴とする画像
    読み取り装置。
JP10130315A 1998-05-13 1998-05-13 画像読み取り装置 Pending JPH11331523A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10130315A JPH11331523A (ja) 1998-05-13 1998-05-13 画像読み取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10130315A JPH11331523A (ja) 1998-05-13 1998-05-13 画像読み取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11331523A true JPH11331523A (ja) 1999-11-30

Family

ID=15031393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10130315A Pending JPH11331523A (ja) 1998-05-13 1998-05-13 画像読み取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11331523A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007298806A (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及びそのプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007298806A (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及びそのプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6950139B2 (en) Image reading device and storage medium storing control procedure for image reading device
JP2616022B2 (ja) 画像読取装置
US7062106B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
US6891645B1 (en) Image reading apparatus and image reading method
US6972877B1 (en) Image reading apparatus
US6229628B1 (en) Image reading apparatus
JPH11331523A (ja) 画像読み取り装置
JPH11331522A (ja) 画像読み取り装置
JPH01300760A (ja) 画像読取装置
JP3563975B2 (ja) 画像読取装置及び画像読取方法及び記憶媒体
JP3179854B2 (ja) 画像読取装置
JP2002271620A (ja) 画像読み取り装置及び画像形成装置
JP2002232645A (ja) 画像読み取り装置
JP3846630B2 (ja) フィルムスキャナ
JP2001144903A (ja) 画像読取装置
JPS62203461A (ja) 画像読取方式
JPH09135332A (ja) 画像読取装置
JP2004336125A (ja) 画像読み取り装置
JP2003333335A (ja) 画像処理装置
JP2001169096A (ja) 画像読取方法及び装置並びに記憶媒体
JP2001007987A (ja) 画像処理方法、画像読み取り装置およびその調整方法
JPS62202653A (ja) シエ−デイング補正方法
JP2002232652A (ja) 画像読取装置
JP2001077991A (ja) 画像読取装置
JPH08191388A (ja) 画像読取装置