JPH11331462A - 文字併用音声通信システム - Google Patents

文字併用音声通信システム

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JPH11331462A
JPH11331462A JP10127488A JP12748898A JPH11331462A JP H11331462 A JPH11331462 A JP H11331462A JP 10127488 A JP10127488 A JP 10127488A JP 12748898 A JP12748898 A JP 12748898A JP H11331462 A JPH11331462 A JP H11331462A
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宗和 伊達
Kazutake Kamihira
員丈 上平
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーバ装置が発する音声と並行して図形情報
が得られる文字併用音声通信システムを得ることであ
る。 【解決手段】 サーバ装置100と利用者500の用い
るファクシミリ等の端末装置200との間に、表示装置
400を挿入し、通信回線300上の音声信号を取り込
み音声解析回路401で解析し、解析結果に対応する図
形情報を表示手段402に表示する。音声信号上に文字
情報の信号を重畳することにより、音声にあわせて適切
な時期に図形情報を表示することができることを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有線電話等の音声
通信回線を用いた文字併用音声通信システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来技術である音声によるフ
ァクシミリ情報サービスシステムの概略構成を示すブロ
ック図である。この図で、100はサーバ装置で、音声
ファイル101,ファクシミリ情報102,制御手段1
03からなる。200は端末装置,300は通信回線,
500は利用者を示す。
【0003】利用者500は、情報サービスを提供する
サーバ装置100に電話をかけ、サーバ装置100から
のメッセージにあわせ情報を識別する番号等をダイヤル
し、サーバ装置100からファクシミリ信号として送ら
れた情報を端末装置200で受信する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図10に示すファクシ
ミリ情報サービスシステムでは、最終的に得られる情報
は、紙の上にかかれたものであるにも関わらず、途中で
はサーバ装置100からの音声を認識する必要があり、
聴覚障害者は利用することができなかった。
【0005】この他の先行技術として特開平4−156
050号公報と特開平7−273892号公報の「ファ
クシミリ装置」があげられる。前者は聴覚に障害がある
人に対し音声信号を加工しLCD表示、記録を可能にし
たものであるが、サーバ装置からの音声信号を表示する
ものではない。また、後者は電話番号案内サービスを利
用するファクシミリ端末において、その音声信号を認識
し問い合せた電話番号を印字するものであって、サーバ
装置からの音声信号を表示するという技術思想のもので
はない。
【0006】本発明は、サーバ装置が発する可聴音情報
から特徴を抽出する表示装置を接続し、音声と並行して
図形情報を表示することができる文字併用音声通信シス
テムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の文字併
用音声通信システムの基本構成を示すブロック図であ
る。この図で、400は本発明の要部である表示装置
で、音声解析回路401,表示手段402とからなる。
【0008】このようにサーバ装置100と利用者50
0の用いるファクシミリ等の端末装置200との間に、
表示装置400を挿入し、通信回線300上の音声信号
を取り込み音声解析回路401で解析し、解析結果に対
応する図形情報を表示手段402に表示する。音声信号
上に文字情報の信号を重畳することにより、音声にあわ
せて適切な時期に図形情報を表示することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図2は、本発明
にかかる文字併用音声通信システムの第1の実施形態の
構成を示すブロック図である。
【0010】サーバ装置100は、メッセージを記録し
た音声ファイル101およびファクシミリ情報のような
利用者提供情報102および制御を行う制御手段103
からなる。
【0011】表示装置400は、音声認識回路403お
よび図形情報を格納した図形情報メモリ404および例
えば液晶ディスプレイのような表示手段402から構成
される。利用者500は、端末装置200により通常の
通話と同様にダイヤルすることによりサーバ装置100
との間で通話状態を構成する。サーバ装置100の制御
手段103は利用者500に対しメッセージとして音声
ファイル101から選択し再生する。表示装置400は
この音声情報を認識して図形情報を表示する。利用者5
00はサーバ装置100の音声または図形によるメッセ
ージに応じて、ダイヤルすることによりサ―バ装置10
0と対話的に情報交換を行い、ファクシミリ情報のよう
な希望した情報を得ることができる。
【0012】ここでは、メッセージ記録媒体として音声
ファイル101を仮定したが、この形式に限らず例え
ば、コンピュータ等による合成音声を用いても良い。
【0013】ここでは、端末装置200とサーバ装置1
00の間に表示装置400を設置したが、回線を分岐し
て接続しても良い。また、端末の受話器に供給される信
号線に接続しても良い。
【0014】図3は、本発明のシステムの動作を示す流
れ図である。
【0015】利用者500がサーバ装置100に電話を
かけると着呼したサーバ装置100は、音声にて情報の
番号を入力するよう応答する。この音声に基づき表示装
置400の表示手段402は、番号を打鍵にて送出する
よう促すメッセージを表示する。これを見て利用者50
0は番号を入力する。すると、サーバ装置100はFA
Xを送出すべく、「FAXのトーンが聞こえたらFAX
装置のスタートボタンを押してください」等の指示を音
声で流した後、しばらくしてからFAXトーンを送出す
る。表示装置400は、FAXトーンを検知するとスタ
ートボタンを押す旨表示する。利用者500がスタート
ボタンを押すとFAX受け取りが開始されるので、利用
者500は音声を聞かなくても成果物であるFAXを受
け取ることができる。
【0016】また、利用者500が番号入力等を誤つた
場合でも表示手段402に「再入力」、「かけ直し」な
どの指示を表示することにより、FAXの受け取りを支
援することができる。
【0017】図4は、サーバ装置100の動作を示す流
れ図である。なお(1)〜(13)は各ステップを示
す。
【0018】サーバは着信を受けると(1)、FAX情
報の番号の入力を促するメッセージと表示装置400を
機能させる音声パターン1とを共に再生する(2)。そ
の後、トーン信号による番号の入力を待ち受ける
(3)。
【0019】誤った番号が入力された場合には(4),
(5)、許容回数だけ、番号の再入力を促するメッセー
ジと表示装置400を機能させる音声パターン2とを共
に再生する(6)。許容回数を超えた場合は回線を切断
する(7)。
【0020】番号が正しい場合には(4)、待機を促す
メッセージと表示装置400を機能させる音声パターン
3とを共に再生し(8)、FAXデータの送信準備を行
う(9)。送信準備ができたら、FAXトーンを送出し
(10)、接続確立確認後データを送信し完了したら
(12)、回線を切断する(7)。接続が確立できなか
った場合は、タイムアウト後切断する。
【0021】図5は、表示装置400の動作を示す流れ
図である。なお、(21)〜(32)は各ステップを示
す。
【0022】受話器が上がる(オフフック)と(2
1)、動作を開始する。回線の音声信号を監視し予め定
められたパターンであれば、対応する文字列を表示す
る。回線が切断されると(24)、動作を終了する。な
お、表示装置400の動作の詳細は図3の流れ図の説明
と重複するので、これ以上の説明は省略する。
【0023】〔第2実施形態〕図6は、本発明の第2の
実施形態の構成を示すブロック図であり、音声ファイル
中に周波数的に特徴を持つた信号を挿入することにより
提供するシステムを示す概略図である。この図で、40
5はスペクトラムアナライザであり、その他は図2と同
じである。
【0024】利用者500は、通常の通話と同様にダイ
ヤルすることによりサーバ装置100との間で通話状態
を構成する。サーバ装置100の制御手段103は利用
者500に対しメッセージとして音声ファイル101を
選択し再生する。このとき、音声ファイル101の例え
ば先頭に、例えばDTMF音(プッシュホンのトーン信
号)の様な周波数分布が特徴的である可聴音を挿入また
は重畳しておく。表示装置400はこの音声情報をスペ
クトラムアナライザ405または周波数フィルタにより
周波数分析を行い認識して図形情報を表示する。受信者
はサーバ装置100のメッセージに応じて、ダイヤルす
ることによりサーバ装置100と対話的に情報交換を行
うことができる。
【0025】すなわち、音声に同期した図形情報を見る
ことにより、音声を聞かなくても、対話的情報交換がで
きたことになる。
【0026】ここでは、メッセージ記録媒体として音声
ファイルを仮定したが、この形式に限らず例えば、コン
ピュータ等による合成音声を用いても良い。
【0027】ここでは、通信回線300を分岐して接続
したが、端末装置200とサーバ装置100の間に表示
装置400を設置してもよい。また、端末装置200の
受話器に供給される信号線に接続しても良い。
【0028】また、DTMF音列に例えばシフトJIS
コードのような文字コードを対応させることにより、任
意の文字列を表示させることもできる。
【0029】本実施例では、表示装置400の小型、軽
量、低価格化が実現できる。
【0030】図7は、図6に示した本発明の第2の実施
形態における表示装置400部分の詳細を示す概略図で
ある。
【0031】表示装置400は2個の回線接続用のコネ
クタ411,412を有し、一方を交換機(回線)側、
他方を電話機(端末装置200)側に接続して使用す
る。装置内では2個のコネクタ411,412は直結さ
れているので、端末装置200の機能には一切影響を及
ぼさない。表示装置400は回線の信号の変化を計測す
ることにより動作する。
【0032】表示装置400は、データバス413に接
続された、DTMF音検出回路414、FAXトーン検
出回路415等の検出回路および、文字フオントを格納
したキヤラクタジエネレータ416および、制御を行う
ワンチップマイコン417および表示をおこなう液晶デ
ィスプレイ418から構成される。
【0033】回線の信号は、図に示した様にDTMF音
検出回路414等で検知される。ワンチップマイコン4
17は、検出状況を常時監視し、検出状況に対応した文
字列を、キャラクタジェネレータ416から文字のビッ
トマップパターンを読み出し、液晶ディスプレイ418
に書き込むことにより表示する。
【0034】表示する文字は、定型文としてDTMFの
パターンと文字を対応させても良いし、文字とDTMF
パターンを対応させて任意文を表示させることもでき
る。DTMFパターンに画面消去等の機能を対応させる
ことにより高度な表示が実現できる。また、キャラクタ
ジェネレータ416に漢字以外の図形を記録しておくこ
とにより、図形の表示も実現できる。話中音、呼び出し
音等の検出回路を増やしてさらに表示メッセージ数を増
やしても良い。
【0035】〔第3実施形態〕図8は、本発明の第3の
実施形態を説明するための音声信号の位相差を示す説明
図である。
【0036】一般に人間の肉声等は、主な周波数成分で
ある基音の他に、基音の整数倍の数波数であるところの
倍音が含まれている。基音の最大振幅と、倍音の最大振
幅との間の時間差(以下位相差と呼ぶ)は、周波数比が
整数であるため時刻によらず一定となる。本実施形態で
はこの位相差を変化させることにより音声を特徴付け
る。
【0037】特徴づけた音声は、以下のように作製す
る。
【0038】基になる音声を適当な時間間隔で区切る。
区切られた音声の一つ一つをフーリエ変換により周波数
スペクトルに変換する。この周波数スペクトルの振幅成
分は保存し、位相成分を変調したい情報に置き換える。
この新たに作製したスペクトルを逆フーリエ変換するこ
とにより、位相成分を制御した音声信号を再構成するこ
とができる。
【0039】人間は周波数成分間の位相差を認識しない
ので、本実施形態の様な位相差を制御した音声を用いる
ことにより、メッセージ音声を損なうことなく図形情報
を送ることが可能となる。
【0040】さらに、図9を用いて、位相差で変調した
音声を作製する方法の詳細を説明する。たとえば音節の
ような時間間隔で区切られた変調前音声の振幅を、時間
順に並べたものをX1,X2・・・とする(Xは実
数)。このデータ列をフーリエ変換することにより周波
数成分のデータ列が得られる。周波数成分は、振幅Aと
位相θを用いて、Aei θの形の複素数で表される。
【0041】周波数flの基音とその倍音(2×fl)
の処理について説明する。基音の振幅は図示の通りA1
位相はθ 1であり、倍音の振幅は図示の通りA1´位相は
θ 1´である。ここで、倍音の周波数成分にexp[i
(δ+θ11´)]を積算することにより、倍音と基
音との位相差はδとなる。同様な処理を他の基音と倍音
の組み合わせに対し行った後、逆フーリエ変換し、音声
データ列Y1,Y2・・・に逆変換したものを変調した
音声として用いる。
【0042】本例では、フーリエ変換により周波数成分
を分解したが、濾波(周波数フィルタ)回路により周波
数成分を抽出し、遅延回路により位相をずらしてもよ
い。
【0043】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、サーバ装
置と、音声通信回線と、端末装置とからなる音声通信シ
ステムにおいて、通話中の音声信号の特徴を抽出する音
声解析手段と、通話中の音声信号の特徴との対応を予め
定めてある文字情報または図形情報を保有する記憶手段
と、前記音声解析手段が通話中の音声信号の特徴を抽出
し、その特徴に応答する文字情報または図形情報を記憶
手段から読み込んで、表示する表示手段を具備した端末
側に付加される表示装置を備えたので、高齢で耳の遠い
者、外国人等音声に用いられた言語に精通していない者
等も音声でガイドされるシステムを利用することができ
る。
【0044】また、通話中の音の特徴として、音声信号
の異なる周波数成分間の位相差を変調した信号を用い、
この位相関係に対応した図形情報を表示手段に表示する
ようにしたので、メッセージ音声を損なうことなく図形
情報を送ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる文字併用音声通信システムの基
本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図3】図2の全体の動作を示す流れ図である。
【図4】図2中のサーバ装置の動作を示す流れ図であ
る。
【図5】図2中の表示装置の動作を示す流れ図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図7】図6中の表示装置の詳細を示す概略図である。
【図8】本発明の第3の実施形態を説明するための音声
信号の位相差の説明図である。
【図9】本発明における位相差で変調した音声を作製す
る方法を説明する図である。
【図10】従来技術を説明するためのファクシミリ情報
サービスシステムの概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 サーバ装置 101 音声ファイル 102 ファクシミリ情報 103 制御手段 200 端末装置 300 通信回線 400 表示装置 401 音声解析回路 402 表示手段 403 音声認識回路 404 図形情報メモリ 405 スペクトラムアナライザ 411,412 コネクタ 413 データバス 414 DTMF音検出回路 415 FAXトーン 416 キャラクタジェネレータ 417 ワンチップマイコン 418 液晶ディスプレイ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーバ装置と、音声通信回線と、端末装
    置とからなる音声通信システムにおいて、通話中の音声
    信号の特徴を抽出する音声解析手段と、通話中の音声信
    号の特徴との対応を予め定めてある文字情報または図形
    情報を保有する記憶手段と、前記音声解析手段が通話中
    の音声信号の特徴を抽出し、その特徴に応答する文字情
    報または図形情報を記憶手段から読み込んで、表示する
    表示手段を具備した端末側に付加される表示装置を備え
    たことを特徴とする文字併用音声通信システム。
  2. 【請求項2】 通話中の音の特徴として、音声信号の異
    なる周波数成分間の位相差を変調した信号を用い、この
    位相関係に対応した図形情報を表示手段に表示すること
    を特徴とする請求項1に記載の文字併用音声通信システ
    ム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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