JPH11331333A - 携帯電話機のプリント基板の実装構造 - Google Patents

携帯電話機のプリント基板の実装構造

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JPH11331333A
JPH11331333A JP13223798A JP13223798A JPH11331333A JP H11331333 A JPH11331333 A JP H11331333A JP 13223798 A JP13223798 A JP 13223798A JP 13223798 A JP13223798 A JP 13223798A JP H11331333 A JPH11331333 A JP H11331333A
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JP
Japan
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circuit board
printed circuit
case
mobile phone
mounting structure
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JP13223798A
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Takashi Akiyama
崇 秋山
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NEC Saitama Ltd
Original Assignee
NEC Saitama Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケースに加えられた荷重や衝撃によってケー
スが変形しても、その変形をプリント基板に伝えにくく
して実装部品の脱落や接点不良を防止することのできる
プリント基板の実装構造を提供する。 【解決手段】 ケース1と、このケース1の内部に装着
されたプリント基板4とを有する携帯電話機のプリント
基板4の実装構造において、ケース1の内壁とプリント
基板4との間に緩衝部材5,6を介在させて構成した。
詳しくは、ケース1には緩衝部材5,6の嵌入部34が
設けられ、プリント基板4に設けられた緩衝部材5,6
が嵌入部34に嵌め込まれることによりケース1内の所
定位置に固定され、かつ、プリント基板4を支持するよ
うに構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話機のプ
リント基板の実装構造に関し、特に、携帯電話機のケー
スが荷重や衝撃等によってある程度変形しても、この変
形をケース内部のプリント基板に伝えにくくして、プリ
ント基板に実装された各種部品の脱落や接触不良を防止
できる携帯電話機のプリント基板の実装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話機においては、プリント
基板の実装構造に関し、フロントケースとリアケースの
間にプリント基板を挟み込んで、前記プリント基板を前
記ケース内の所定位置に位置決めして固定していた。図
3及び図4は従来の携帯電話機におけるプリント基板の
実装構造の説明図で図3は携帯電話機の分解斜視図、図
4はケース内におけるボス部近傍の拡大断面図である。
【0003】図示するように、携帯電話機のケースはフ
ロントース2とリアケース3とからなり、前記ケース内
に各種実装部品が装着されたプリント基板4′が取り付
けられる。フロントース2は、リアケース3の裏側から
リアケース3内の複数箇所に設けられたボス部31,3
1・・の穴を通して、フロントケース2内のボス部21
に形成されたねじ穴にねじ11を螺入することによっ
て、リアケース3に取り付けられる。
【0004】また、プリント基板4′にも穴31,31
・・に応じて穴43′,43′・・が形成されていて、
ねじ11がこの穴43′,43′・・を挿通して前記ね
じ穴に螺入される。プリント基板4′は、フロントース
2とリアケース3との間に挟み付けられた状態で前記ケ
ース内の所定位置に固定される。なお、図3において符
号10は、数字キーや機能キーなどの各種のキーが配列
されたキーシートである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の携帯電話機においては、フロントケース
2とリアケース3の間にプリント基板4′が挟み付けら
れた構造であるため、フロントケース2又はリアケース
3に荷重が加えられたり、携帯電話機を落下させたよう
な場合に前記ケースが変形すると、その変形は殆どその
ままプリント基板4′に伝達されることになる。このよ
うなプリント基板4′の変形は、プリント基板4′に実
装された部品の接触不良や、ときには、部品の脱落を生
じさせる原因となる。
【0006】この発明は上記の課題にかんがみてなされ
たもので、その目的とするところは、ケースに加えられ
た荷重や衝撃によってケースが変形しても、その変形を
プリント基板に伝えにくくして実装部品の脱落や接点不
良を防止することのできるプリント基板の実装構造を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の携帯電話機のプリント基板の実装構造
は、以下のように構成した。
【0008】請求項1に記載の発明は、ケースと、この
ケースの内部に固定されたプリント基板とを有する携帯
電話機のプリント基板の実装構造において、前記ケース
の内壁と前記プリント基板との間に緩衝部材を介在させ
たことを特徴とする携帯電話機のプリント基板の実装構
造として構成した。このように構成することにより、携
帯電話機のケースに荷重や衝撃が加わってケースが変形
しても、その変形の大部分は緩衝部材に吸収されてプリ
ント基板に伝わりにくくなり、実装部品の脱落や接点不
良等を防止することができる。緩衝部材としては、ウレ
タン樹脂や発泡スチロール等の樹脂やゴム等、ある程度
の弾性と硬度を有する部材を使用することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記ケースはフ
ロントケースとリアケースとからなる二分割構造で、前
記プリント基板は前記フロントケースと前記リアケース
の間に緩衝部材を介在させて前記ケース内で固定される
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機のプリン
ト基板の実装構造として構成した。この構成により、ケ
ースがフロントケースとリアケースとからなる二分割構
造の携帯電話機に対してもこの発明を適用することがで
きる。この場合、フロントケースまたはリアケースのい
ずれかが変形しても、前記プリント基板は前記フロント
ケースと前記リアケースの間に緩衝部材を介在させて前
記ケース内で固定されているので、フロントケース又は
リアケースのいずれかが変形しても、これらの変形を緩
衝部材が吸収し、変形がプリント基板に伝わりにくく、
実装部品の脱落や接触不良を防止できる。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記ケースには
前記緩衝部材の嵌入部が設けられ、前記プリント基板に
取り付けられた緩衝部材が前記嵌入部に嵌め込まれるこ
とにより、前記プリント基板を所定位置に位置決めして
固定することを特徴とする請求項1または請求項2に記
載の携帯電話機のプリント基板の実装構造として構成し
た。この構成により、プリント基板に緩衝部材を取り付
け、この緩衝部材を嵌入部に嵌め込むように装着するだ
けでプリント基板がケース内で位置決めされるので、携
帯電話機の組み立てを容易にすることができる。また、
プリント基板はケース内で緩衝部材のみによって支持さ
れるので、緩衝部材によって吸収されるケースの変形も
より大きくなり、ある程度大きな荷重や衝撃がケースに
付与されてもプリント基板が大きく変形するということ
が防止でき、実装部品の脱落や接触不良を防止できる。
【0011】請求項4に記載の発明は、前記ケースの内
部には一つまたは複数の補強リブまたはボス部が形成さ
れ、前記プリント基板は前記補強リブまたは前記ボス部
との間に間隙を有して固定されること特徴とする請求項
1ないし請求項3のいずれかに記載の携帯電話機のプリ
ント基板の実装構造として構成した。この構成により、
ケース内部に一つ又は複数の補強リブ又はボス部が形成
されている場合でも、プリント基板と補強リブまたはボ
ス部との間には間隙が設けられているので、ケースの変
形により補強リブ又はボス部がプリント基板に接触する
ことがなく、これによるプリント基板の変形を防止で
き、実装部品の脱落や接触不良を防止できる。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の携帯電話機のプリント基板の実装構造において、前記
補強リブまたは前記ボス部と前記プリント基板との間に
緩衝部材を介在させたことを特徴とする携帯電話機のプ
リント基板の実装構造として構成した。この構成によっ
ても、ケースの変形が変形しても補強リブ又はボス部が
プリント基板に直接接触することがなく、これによるプ
リント基板の変形を防止でき、実装部品の脱落や接触不
良を防止できる。
【0013】請求項6に記載の発明は、前記緩衝部材は
前記プリント基板の周縁部に着脱自在であることを特徴
とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の携帯
電話機のプリント基板の実装構造として構成した。この
構成により、前記緩衝部材を簡単に前記プリント基板に
着脱することができるので、携帯電話機の組立コストも
殆ど増加させることがない。
【0014】請求項7に記載の発明は、前記緩衝部材は
前記携帯電話機の操作キーの近傍で前記プリント基板を
支持することを特徴とする請求項1ないし請求項6のい
ずれかに記載の携帯電話機のプリント基板の実装構造と
して構成した。この構成により、携帯電話機の使用時に
おいて最も頻繁に荷重が加えられる操作キーの近傍で緩
衝部材がプリント基板を支持するので、繰り返し荷重に
対するプリント基板の抵抗が増し、長期間使用しても実
装部品の脱落や接触不良が生じにくい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の携帯電話機のプ
リント基板の実装構造を、図面にしたがって詳細に説明
する。図1及び図2はこの発明の一実施形態にかかり、
図1は携帯電話機の分解斜視図、図2はボス部近傍にお
けるケースの拡大断面図である。
【0016】携帯電話機は、フロントース2及びリアケ
ース3から構成されるケースと、フこのケース内に内蔵
されるプリント基板4とから概略構成される。フロント
ース2の上方には、ディスプレイ9が装着されるための
開口2bが形成され、フロントース2の下方には数字キ
ーや各種機能キーを配列したキー操作部2aが形成され
ている。キー操作部2aには、フロントース2の裏側か
ら樹脂性のキーシート10が装着される。
【0017】プリント基板4の上方部分にはフロントー
ス2の開口2bに嵌まり込むディスプレイ9が設けられ
ている。また、プリント基板4の下方部分には、ケース
のキー操作部2aに設けられた数字キーや機能キーなど
の各種のキーの押下動作によって開閉される接点部4a
が形成されている。さらに、プリント基板4の上端に
は、通話相手方の音声を出力する音声出力部(スピー
カ)7が取り付けられ、下端には、音声を入力する音声
入力部(マイクロフォン)8が取り付けられている。
【0018】リアケース3の中には、補強のための複数
のリブ32,33の他、フロントケース2と連結するた
めの爪35およびねじ穴が形成された複数のボス部3
1,31・・が形成されている。また、リアケース3の
上端側と下端側には、後述する緩衝部材51,61が嵌
め込まれる嵌入部34,34が形成されている。
【0019】緩衝部材5,6は各々、ウレタン樹脂や他
のゴム,発泡スチロール等の弾性及びある程度の硬度を
有する材質のもので形成され、かつ、嵌入部34,34
の形状に一致する形状に形成される。また、緩衝部材
5,6の各々には、厚み方向のほぼ中央位置に切り込み
51,61が入れられている。このように形成された緩
衝部材5,6は、プリント基板4の上端および下端に切
り込み51,61を差し込むことにより取り付けられ
て、プリント基板4とともにリアケース3内に挿入され
る。
【0020】リアケース3内に挿入された緩衝部材5,
6は、嵌入部34,34に嵌め込まれてプリント基板4
をケース内の所定位置にしっかりと位置決めして固定す
る。切り込み51,61はプリント基板4を、リブ3
2,33と干渉しない高さ位置に位置決めする。また、
プリント基板4には、ボス部21,31と干渉しないよ
うにボス部21,31よりも大きい穴43および切り欠
き44が形成されている。このように、プリント基板4
がリブ32,33やボス部21,31と干渉しないよう
に保持するのは、ケースが変形したときにリブ32,3
3及びボス部21,31がプリント基板4に接触しない
ようにして、これらによってプリント基板4が変形させ
られないようにするためである。
【0021】リブ32,33やボス部21,31とプリ
ント基板4との間の隙間は、ケースの大きさやリブ3
2,33の高さ及びボス部21,31の大きさに応じて
異なり、少なくとも、通常加えられる荷重や衝撃によっ
てケースが変形したときに、リブ32,33やボス部2
1,31がプリント基板4に接触することのない寸法の
ものでなければならない。なお、リブ32,33やボス
部21,31とプリント基板4との間の前記隙間に緩衝
部材を介在させてもよい。
【0022】次に、上記構成のこの発明の作用を説明す
る。プリント基板には、切り込み51,61を上下の端
縁に差し込むことにより緩衝部材5,6が取り付けられ
る。そして、緩衝部材5,6を嵌入部34,34に嵌め
込むことにより、ケース内の所定位置に位置決めして固
定される。ケースに荷重や衝撃が加えられてケースが変
形すると、その変形はまずケースの内壁とプリント基板
4の間に介在する緩衝部材5,6に伝達される。この緩
衝部材5,6は、ウレタン樹脂やゴムなどの弾性を有す
る部材で形成されているので、ケースの変形によりこの
緩衝部材5,6が変形させられる。従って、ケースの変
形の大部分が緩衝部材5,6によって吸収されるので、
プリント基板4はほとんど変形せず、プリント基板4に
実装された各種実装部品の脱落や接触不良を防止でき
る。
【0023】また、この実施形態では、キー操作部2a
の近傍で緩衝部材5,6がプリント基板4を支持するの
で、キー操作部2aのキーを比較的強く押してもプリン
ト基板4の撓みを比較的小さくすることができ、この点
においても、実装部品の脱落や接触不良を防止すること
ができる。
【0024】この発明の好適な実施形態について説明し
てきたが、この発明は上記の実施形態に限定されるもの
ではない。例えば、ケースはフロントとリアの二分割構
造として説明したが、三分割以上の多分割構造であって
もよいし、フロント部分とリア部分が予め一体に形成さ
れたものであってもよい。また、緩衝部材を設ける部位
はプリント基板4の上下に限らず左右、あるいは中央の
いずれの位置であってもよい。また、緩衝部材5,6を
嵌入部34,34に嵌め込んでプリント基板4を固定す
る形態に限らず、接着剤等によって緩衝部材をケース内
に固定するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】この発明の携帯電話機のプリント基板の
実装構造によれば、ケースの内壁と前記プリント基板と
の間に緩衝部材を介在させているので、荷重や衝撃によ
りケースがある程度変形しても、この変形がプリント基
板に伝わりにくくなり、実装部品の脱落や接点不良を防
止することができる。従って、長期にわたって確実に動
作する信頼性の高い携帯電話機を提供することが可能に
なる。また、極めて簡単な改良を施すだけで実施が可能
であるので、携帯電話機の製造コストも高くすることも
ない。
【0026】さらに、一般の使用において最もよく荷重
が加えられる操作キーの近傍に緩衝部材を設け、この緩
衝部材でプリント基板を支持するように構成することに
より、キー操作時のプリント基板の撓み(変形)を極め
て小さくすることができ、長期にわたって高い信頼性を
保証でき、かつ、寿命も長い携帯電話機を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかり、携帯電話機の
分解斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態にかかり、ボス部近傍の
ケースの拡大断面図である。
【図3】この発明の従来例にかかり、携帯電話機の分解
斜視図である。
【図4】この発明の従来例にかかり、ボス部近傍のケー
スの拡大断面図である。
【符号の説明】
2 フロントケース 21 ボス部 3 リアケース 31 ボス部 32 補強リブ 33 補強リブ 34 嵌入部 4 プリント基板 41 接点部 43 穴 44 切り欠き 5,6 緩衝部材 10 キーシート 11 ねじ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 携帯電話機のプリント基板の実装構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話機のプ
リント基板の実装構造に関し、特に、携帯電話機のケー
スが荷重や衝撃等によってある程度変形しても、この変
形をケース内部のプリント基板に伝えにくくして、プリ
ント基板に実装された各種部品の脱落や接触不良を防止
できる携帯電話機のプリント基板の実装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話機においては、プリント
基板の実装構造に関し、フロントケースとリアケースの
間にプリント基板を挟み込んで、前記プリント基板を前
記ケース内の所定位置に位置決めして固定していた。図
3及び図4は従来の携帯電話機におけるプリント基板の
実装構造の説明図で図3は携帯電話機の分解斜視図、図
4はケース内におけるボス部近傍の拡大断面図である。
【0003】図示するように、携帯電話機のケースはフ
ロントース2とリアケース3とからなり、前記ケース内
に各種実装部品が装着されたプリント基板4′が取り付
けられる。フロントース2は、リアケース3の裏側から
リアケース3内の複数箇所に設けられたボス部31,3
1・・の穴を通して、フロントケース2内のボス部21
に形成されたねじ穴にねじ11を螺入することによっ
て、リアケース3に取り付けられる。
【0004】また、プリント基板4′にも穴31,31
・・に応じて穴43′,43′・・が形成されていて、
ねじ11がこの穴43′,43′・・を挿通して前記ね
じ穴に螺入される。プリント基板4′は、フロントース
2とリアケース3との間に挟み付けられた状態で前記ケ
ース内の所定位置に固定される。なお、図3において符
号10は、数字キーや機能キーなどの各種のキーが配列
されたキーシートである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の携帯電話機においては、フロントケース
2とリアケース3の間にプリント基板4′が挟み付けら
れた構造であるため、フロントケース2又はリアケース
3に荷重が加えられたり、携帯電話機を落下させたよう
な場合に前記ケースが変形すると、その変形は殆どその
ままプリント基板4′に伝達されることになる。このよ
うなプリント基板4′の変形は、プリント基板4′に実
装された部品の接触不良や、ときには、部品の脱落を生
じさせる原因となる。
【0006】この発明は上記の課題にかんがみてなされ
たもので、その目的とするところは、ケースに加えられ
た荷重や衝撃によってケースが変形しても、その変形を
プリント基板に伝えにくくして実装部品の脱落や接点不
良を防止することのできるプリント基板の実装構造を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の携帯電話機のプリント基板の実装構造
は、以下のように構成した。
【0008】請求項1に記載の発明は、ケースと、この
ケースの内部に固定されたプリント基板とを有する携帯
電話機のプリント基板の実装構造において、前記ケース
に緩衝部材の嵌入部を形成し、この嵌入部の形状に一致
する形状に形成した前記緩衝部材を前記嵌入部に嵌め込
み、前記嵌入部に嵌め込まれた前記緩衝部材に前記プリ
ント基板の両端を支持させることによって前記プリント
基板を前記ケース内で位置決め固定し、前記ケースの内
部に形成された一つまたは複数の補強リブまたはボス部
と前記プリント基板との間に間隙を設けた構成としてあ
る。この構成によれば、プリント基板をケース内で緩衝
部材のみによって支持させることができるので、ケース
の変形をプリント基板に伝わりにくくすることができ
る。また、補強リブ又はボス部とプリント基板との間に
間隙を設けているので、ケースが変形しても補強リブ又
はボス部がプリント基板に接触せず、これによるプリン
ト基板の変形を防止でき、実装部品の脱落や接触不良を
防止できる。 さらに、プリント基板に緩衝部材を取り付
け、この緩衝部材を嵌入部に嵌め込むように装着するだ
けでプリント基板がケース内で位置決めされるので、携
帯電話機の組み立てを容易にすることができる。緩衝部
材としては、ウレタン樹脂や発泡スチロール等の樹脂や
ゴム等、ある程度の弾性と硬度を有する部材を使用する
ことができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記補強リブま
たは前記ボス部と前記プリント基板との間に緩衝部材を
介在させた構成としてある。この構成により、ケースが
変形しても補強リブ又はボス部がプリント基板に直接接
触することがなく、これによるプリント基板の変形を防
止でき、実装部品の脱落や接触不良を防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の携帯電話機のプ
リント基板の実装構造を、図面にしたがって詳細に説明
する。図1及び図2はこの発明の一実施形態にかかり、
図1は携帯電話機の分解斜視図、図2はボス部近傍にお
けるケースの拡大断面図である。
【0011】 携帯電話機は、フロントース2及びリアケ
ース3から構成されるケースと、フこのケース内に内蔵
されるプリント基板4とから概略構成される。フロント
ース2の上方には、ディスプレイ9が装着されるための
開口2bが形成され、フロントース2の下方には数字キ
ーや各種機能キーを配列したキー操作部2aが形成され
ている。キー操作部2aには、フロントース2の裏側か
ら樹脂性のキーシート10が装着される。
【0012】 プリント基板4の上方部分にはフロントー
ス2の開口2bに嵌まり込むディスプレイ9が設けられ
ている。また、プリント基板4の下方部分には、ケース
のキー操作部2aに設けられた数字キーや機能キーなど
の各種のキーの押下動作によって開閉される接点部4a
が形成されている。さらに、プリント基板4の上端に
は、通話相手方の音声を出力する音声出力部(スピー
カ)7が取り付けられ、下端には、音声を入力する音声
入力部(マイクロフォン)8が取り付けられている。
【0013】 リアケース3の中には、補強のための複数
のリブ32,33の他、フロントケース2と連結するた
めの爪35およびねじ穴が形成された複数のボス部3
1,31・・が形成されている。また、リアケース3の
上端側と下端側には、後述する緩衝部材51,61が嵌
め込まれる嵌入部34,34が形成されている。
【0014】 緩衝部材5,6は各々、ウレタン樹脂や他
のゴム,発泡スチロール等の弾性及びある程度の硬度を
有する材質のもので形成され、かつ、嵌入部34,34
の形状に一致する形状に形成される。また、緩衝部材
5,6の各々には、厚み方向のほぼ中央位置に切り込み
51,61が入れられている。このように形成された緩
衝部材5,6は、プリント基板4の上端および下端に切
り込み51,61を差し込むことにより取り付けられ
て、プリント基板4とともにリアケース3内に挿入され
る。
【0015】 リアケース3内に挿入された緩衝部材5,
6は、嵌入部34,34に嵌め込まれてプリント基板4
をケース内の所定位置にしっかりと位置決めして固定す
る。切り込み51,61はプリント基板4を、リブ3
2,33と干渉しない高さ位置に位置決めする。また、
プリント基板4には、ボス部21,31と干渉しないよ
うにボス部21,31よりも大きい穴43および切り欠
き44が形成されている。このように、プリント基板4
がリブ32,33やボス部21,31と干渉しないよう
に保持するのは、ケースが変形したときにリブ32,3
3及びボス部21,31がプリント基板4に接触しない
ようにして、これらによってプリント基板4が変形させ
られないようにするためである。
【0016】 リブ32,33やボス部21,31とプリ
ント基板4との間の隙間は、ケースの大きさやリブ3
2,33の高さ及びボス部21,31の大きさに応じて
異なり、少なくとも、通常加えられる荷重や衝撃によっ
てケースが変形したときに、リブ32,33やボス部2
1,31がプリント基板4に接触することのない寸法の
ものでなければならない。なお、リブ32,33やボス
部21,31とプリント基板4との間の前記隙間に緩衝
部材を介在させてもよい。
【0017】 次に、上記構成のこの発明の作用を説明す
る。プリント基板には、切り込み51,61を上下の端
縁に差し込むことにより緩衝部材5,6が取り付けられ
る。そして、緩衝部材5,6を嵌入部34,34に嵌め
込むことにより、ケース内の所定位置に位置決めして固
定される。ケースに荷重や衝撃が加えられてケースが変
形すると、その変形はまずケースの内壁とプリント基板
4の間に介在する緩衝部材5,6に伝達される。この緩
衝部材5,6は、ウレタン樹脂やゴムなどの弾性を有す
る部材で形成されているので、ケースの変形によりこの
緩衝部材5,6が変形させられる。従って、ケースの変
形の大部分が緩衝部材5,6によって吸収されるので、
プリント基板4はほとんど変形せず、プリント基板4に
実装された各種実装部品の脱落や接触不良を防止でき
る。
【0018】 また、この実施形態では、キー操作部2a
の近傍で緩衝部材5,6がプリント基板4を支持するの
で、キー操作部2aのキーを比較的強く押してもプリン
ト基板4の撓みを比較的小さくすることができ、この点
においても、実装部品の脱落や接触不良を防止すること
ができる。
【0019】 この発明の好適な実施形態について説明し
てきたが、この発明は上記の実施形態に限定されるもの
ではない。例えば、ケースはフロントとリアの二分割構
造として説明したが、三分割以上の多分割構造であって
もよいし、フロント部分とリア部分が予め一体に形成さ
れたものであってもよい。また、緩衝部材を設ける部位
はプリント基板4の上下に限らず左右、あるいは中央の
いずれの位置であってもよい。また、緩衝部材5,6を
嵌入部34,34に嵌め込んでプリント基板4を固定す
る形態に限らず、接着剤等によって緩衝部材をケース内
に固定するようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】この発明の携帯電話機のプリント基板の
実装構造によれば、ケースの内壁と前記プリント基板と
の間に緩衝部材を介在させているので、荷重や衝撃によ
りケースがある程度変形しても、この変形がプリント基
板に伝わりにくくなり、実装部品の脱落や接点不良を防
止することができる。従って、長期にわたって確実に動
作する信頼性の高い携帯電話機を提供することが可能に
なる。また、極めて簡単な改良を施すだけで実施が可能
であるので、携帯電話機の製造コストも高くすることも
ない。
【0021】 さらに、プリント基板に緩衝部材を取り付
け、この緩衝部材を嵌入部に嵌め込むように装着するだ
けでプリント基板がケース内で位置決めされるので、携
帯電話機の組み立てを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかり、携帯電話機の
分解斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態にかかり、ボス部近傍の
ケースの拡大断面図である。
【図3】この発明の従来例にかかり、携帯電話機の分解
斜視図である。
【図4】この発明の従来例にかかり、ボス部近傍のケー
スの拡大断面図である。
【符号の説明】 2 フロントケース 21 ボス部 3 リアケース 31 ボス部 32 補強リブ 33 補強リブ 34 嵌入部 4 プリント基板 41 接点部 43 穴 44 切り欠き 5,6 緩衝部材 10 キーシート 11 ねじ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、このケースの内部に固定され
    たプリント基板とを有する携帯電話機のプリント基板の
    実装構造において、 前記ケースの内壁と前記プリント基板との間に緩衝部材
    を介在させたこと、 を特徴とする携帯電話機のプリント基板の実装構造。
  2. 【請求項2】 前記ケースはフロントケースとリアケー
    スとからなる二分割構造で、前記プリント基板は前記フ
    ロントケースと前記リアケースの間に緩衝部材を介在さ
    せて前記ケース内で固定されること、 を特徴とする請求項1に記載の携帯電話機のプリント基
    板の実装構造。
  3. 【請求項3】 前記ケースには前記緩衝部材の嵌入部が
    設けられ、前記プリント基板に取り付けられた緩衝部材
    が前記嵌入部に嵌め込まれることにより、前記プリント
    基板を所定位置に位置決めして固定すること、 を特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯電話
    機のプリント基板の実装構造。
  4. 【請求項4】 前記ケースの内部には一つまたは複数の
    補強リブまたはボス部が形成され、前記プリント基板は
    前記補強リブまたは前記ボス部との間に間隙を有して固
    定されること、 を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の携帯電話機のプリント基板の実装構造。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の携帯電話機のプリント
    基板の実装構造において、前記補強リブまたは前記ボス
    部と前記プリント基板との間に緩衝部材を介在させたこ
    と、 を特徴とする携帯電話機のプリント基板の実装構造。
  6. 【請求項6】 前記緩衝部材は前記プリント基板の周縁
    部に着脱自在であること、 を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載
    の携帯電話機のプリント基板の実装構造。
  7. 【請求項7】 前記緩衝部材は前記携帯電話機の操作キ
    ーの近傍で前記プリント基板を支持すること、 を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載
    の携帯電話機のプリント基板の実装構造。
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