JPH11330920A - 電気短パルス発生回路 - Google Patents

電気短パルス発生回路

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JPH11330920A
JPH11330920A JP13655698A JP13655698A JPH11330920A JP H11330920 A JPH11330920 A JP H11330920A JP 13655698 A JP13655698 A JP 13655698A JP 13655698 A JP13655698 A JP 13655698A JP H11330920 A JPH11330920 A JP H11330920A
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Shinya Fujita
真也 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DC付近には帯域を持たない比較的帯域の狭
い増幅器を使用しても、大振幅のパルス列が高周波数で
得られる電気短パルス発生回路の実現。 【解決手段】 電圧増幅部1と、その出力に応じて動作
状態が切り替わる電流バッファ、及び電流源を有し、そ
の切り替わりに応じて電流源の次段への又は次段からの
電流の供給が行われる供給状態と行われない停止状態の
間で切り替わる電流バッファ・SRDバイアス電流供給
部5と、供給状態の時にはオン状態になり、停止状態の
時にはオフ状態になり、オン状態からオフ状態に急激に
遷移して遷移信号を出力するステップ・リカバリィ・ダ
イオードSRD1と、遷移信号からインパルス信号を発生す
る微分回路C,R2とを備える電気短パルス発生回路であっ
て、電圧増幅部1は、所定周波数以上の帯域を有し、SR
D1の他方の電源側端子は、電圧増幅部1の出力のピーク
値に近い電位レベルの電源に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンプリング回路
などに供給される非常に狭いパルス幅のパルスを所定の
周期で発生する電気短パルスを発生する回路に関し、特
にステップ・リカバリィ・ダイオード(SRD:Step Re
covery Diode) を使用した電気短パルス発生回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】振幅が10V以上で半値幅が数100p
s以下の電気短パルスを発生する電気短パルス発生回路
として、ステップ・リカバリィ・ダイオード(SRD:S
tep Recovery Diode) を使用した回路が知られている。
その電気短パルス発生回路の主要構成を図1に示す。
【0003】この電気短パルス発生回路は、外部信号源
から入力端子11に入力される信号を電圧増幅する電圧
増幅部1と、この電圧増幅部1の出力を受けて入力周波
数と同じ繰り返し周期のくし型波を発生するコムジェネ
レータ2と、このコムジェネレータ2の出力波形の振幅
を減衰するためのアッテネータ3とから構成され、アッ
テネータ3の出力は出力端子12から得られる。図でR
2で示したのは出力用の抵抗である。コムジェネレータ
2は、ステップ・リカバリィ・ダイオードを有してお
り、これにより入力周波数と同じ周期で繰り返す鋭いパ
ルス列を発生する。このような電気短パルス発生回路
で、コムジェネレータ2から半値幅が数100ps以下
で、振幅が数十Vの負の電気短パルスを出力させるに
は、振幅が非常に大きな正弦波信号を入力するだけでよ
い。また、必要に応じてアッテネータ3を使用すれば数
十V以下の任意の振幅の信号を得ることができる。
【0004】図2は、従来の正の電気短パルス発生回路
の構成を示す図である。図示のように、この回路は正の
DCオフセット付加部4と、電圧増幅部1と、電流バッ
ファ・SRDバイアス電流供給部5と、電気短パルス生
成部6、出力抵抗R2からなる。上記のコムジェネレー
タ2は、電流バッファ・SRDバイアス電流供給部5
と、電気短パルス生成部6、出力抵抗R2から構成され
る。
【0005】正のDCオフセット付加部4は、バイアス
ティー(bias-T)回路あるいはオペアンプなどを使用し
て、入力端子11から入力された振幅の小さな外部入力
信号に正のDCオフセットを付加する。このDCオフセ
ットにより、後述のNPNトランジスタの動作電圧を十
分なものにでき、電気短パルス生成部6の出力パルスの
振幅を大きくすることが可能になる。
【0006】電圧増幅部1は、超高速広帯域増幅器より
構成され、正のDCオフセット付加部4の出力信号の振
幅を大振幅の信号に増幅する。なお、ここで使用される
電圧増幅器は、所望の繰り返し周波数範囲において電圧
増幅率がほぼ一定で、かつ帯域が十分にあり、増幅器の
出力信号(正のDCオフセットが加えられている信号)
の正のピーク電圧最大値が後述の電気短パルス生成部6
から出力される電気短パルスの振幅と同程度かそれより
大きくなるものが選ばれる。従って、電圧増幅器1の帯
域は、DC〜数十MHz以上であることが必要である。
【0007】電流バッファ・SRDバイアス電流供給部
5は、ベースが電圧増幅部1の出力に接続され、コレク
タが正のバイアス電圧Vccに接続され、エミッタが抵
抗Rを介して負のバイアス電圧−Vppに接続されたN
PNトランジスタTr1を有する。このTr1には、耐
電圧が電圧増幅部1の出力信号のピーク.ピーク間電圧
より大きく、電流を数百mA以上流すことができるもの
が用いられる。正のバイアス電圧Vccは、電圧増幅部
1の出力信号の正の最大値と同程度もしくはそれよりや
や大きな値に設定する。
【0008】電気短パルス生成部6は、ステップ・リカ
バリィ・ダイオードSRD1及び容量Cを有する。Tr
1のエッミタは、SRD1のカソード及び容量Cの一端
に接続されており、SRD1のアノードは接地され、容
量Cの他端は出力端子12に接続されている。出力端子
12は出力抵抗R2を介して接地されており、この抵抗
R2と容量Cとで部分回路が構成されている。
【0009】このような電気短パルス発生回路では、入
力端子11から入力された外部入力信号は、正のDCオ
フセット付加部4によって正のDCオフセットが加えら
れて正側にシフトした信号にされ、電圧増幅部1にて振
幅が増幅される。従って、電圧増幅部1の出力は、図示
のように、付加されたDCオフセットを増幅したレベル
を中心として変化する信号である。電圧増幅部1の出力
はTr1のベースに印加される。Tr1は、電圧増幅部
1の出力が負の時にはオフ状態になり、正の時のはオン
状態になって、電流バッファとして働く。
【0010】電圧増幅部1から負の出力がTr1のベー
スに供給されると、Tr1がオフ状態になり、Tr1か
ら抵抗R1へ電流が供給されなくなる。これに応じてS
RD1が接続される部分の電位が低下し、SRD1のア
ノードである接地電源からSRD1と抵抗R1を介して
負電源−VPPに電流IF1が流れる。この電流IF1はSR
D1の順方向の電流であり、SRD1はオン状態にな
る。
【0011】電圧増幅部1からの出力が正になると、T
r1がオン状態になり、正電源Vccから負電源−VPP
に電流が流れ、これに応じてSRD1が接続される部分
の電位が上昇し、SRD1に逆バイアスが印加されるこ
とになる。この切り替わった瞬間から短い時間(数十p
s〜数ns程度)経過した後に、SRD1が急激にオン
状態からオフ状態に遷移する。これだけでは、単に立ち
上がりの急峻である信号が得られるのみであるから、S
RD1の後に高周波帯で使用可能で誘電損が小さく且つ
数pF未満の容量Cを付加して微分回路を構成し、出力
端子12に正のインパルス信号を得る。なお、出力抵抗
R2は容量Cと微分回路を構成し、その抵抗値と容量C
の容量値で時定数が決定される。
【0012】図2の電気短パルス発生回路は、正のパル
スを発生させる回路であるが、PNPトランジスタを使
用することにより、負のパルスを発生させることも可能
である。更に、図2の電気短パルス発生回路では、出力
端子12における出力信号を観測すると、しばしば正の
ピークが出現した後に、不要な負のオーバーシュートが
出現し、しかもそれが無視できな大きさになることがあ
る。そこで、本出願人は、このような問題を解決するた
め、特願平10−25920号で図3に示すような電気
短パルス発生回路を開示している。この回路は、高周波
帯用容量Cの後に第2のステップ・リカバリィ・ダイオ
ードSRD2を接続すると共に、バイアスティー回路な
どで構成されるSRD2に順方向電流バイアスIF2を供
給するための電流源7を付加したものである。上記の不
要な負のオーバーシュートピークはSRD2にとって順
方向バイアスになるため、負のオーバーシュートピーク
の出願が抑制される。更に、電流源7の電流値を調整す
るバイアス電流制御部8を設けることにより、出力され
る電気短パルスの立ち上がり位置を移動させて半値幅を
変えられるようになるので、より一層幅の狭い電気短パ
ルスが得られる。
【0013】なお、この正の電気短パルス発生回路で
は、外部入力信号の周波数の値を大きく変化させると立
ち上がり位置が移動し、これに伴ってパルス幅も変化す
る。従って、外部入力信号の周波数の値を大きく変化さ
せた場合においても、出力電気短パルスの半値幅を一定
に保つためには、外部入力信号の周波数に応じてバイア
ス電流制御部8を制御して電流源7に加えるDC電圧を
変化させ、SRD2に流す順方向バイアス電流IF2の値
を適宜調整する必要がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
上記の電気短パルス発生回路の従来例においては、電圧
増幅部1で正のDCオフセットが付加された信号を増幅
し、正のDCオフセットを増幅したレベルを中心とする
信号をTr1のベースに印加している。これにより、T
r1の動作電圧を高くでき、SRD1がオン状態からオ
フ状態に遷移する時に大きな振幅の正のパルスが出力で
きるようになる。そのため、電圧増幅部1は、DCレベ
ルからパルス列の周波数に相当する数十MHzまでの帯
域を有することが要求される。また、上記のように、T
r1のベースに印加される信号は数十Vの大振幅信号で
ある。
【0015】このようなDCレベルから数十MHzまで
の広い帯域を有すると共に大きな振幅を出力できる広帯
域増幅器はあまり市販されておらず、たとえ市販されて
いても非常に高価である。そのため、上記の電気短パル
ス発生回路を使用するにはこのような高価な広帯域増幅
器を用意するか、又は電気短パルス発生回路が本来有す
る性能より低い性能で使用せざるを得ず、大振幅の出力
が得られなかったり、高周波数でパルス列を発生できな
いといった問題があった。
【0016】本発明はこのような問題を解決するための
もので、DC付近には帯域を持たない比較的帯域の狭い
安価な広帯域増幅器を使用しても、大振幅のパルス列が
高周波数で得られる電気短パルス発生回路の実現を目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するた
め、本発明の電気短パルス発生回路は、ステップ・リカ
バリィ・ダイオードのバイアスレベルを変更して、NP
Nトランジスタなどで構成される電流バッファ・SRD
バイアス電流供給部の電流バッファの動作点をずらすこ
とにより、DC付近に帯域を持たない広帯域増幅器を使
用できるようにする。
【0018】すなわち、本発明の電気短パルス発生回路
は、入力信号を増幅する電圧増幅部と、電圧増幅部の出
力に応じて動作状態がオン状態とオフ状態の間で切り替
わる電流バッファ及び電流源を有し、電流バッファの動
作状態の切り替わりに応じて、電流源の次段への又は次
段からの電流の供給が行われる供給状態と行われない停
止状態の間で切り替わる電流バッファ・SRDバイアス
電流供給部と、電流バッファと電流源の接続点に接続さ
れ、供給状態の時にはオン状態になり、停止状態の時に
はオフ状態になり、供給状態から停止状態に変化する時
に急激にオン状態からオフ状態に遷移し、この遷移に伴
う遷移信号を出力するステップ・リカバリィ・ダイオー
ドと、ステップ・リカバリィ・ダイオードの遷移信号か
らインパルス信号を発生する微分回路とを備える電気短
パルス発生回路であって、電圧増幅部は、低周波数を除
く所定周波数以上の帯域を有し、ステップ・リカバリィ
・ダイオードの接続点に接続される端子と異なる電源側
端子は、電圧増幅部の出力のピーク値に近い電位レベル
の電源に接続されていることを特徴とする。
【0019】電流バッファ・SRDバイアス電流供給部
の電流バッファは、例えば、NPNトランジスタや、P
NPトランジスタや、ダイオードである。電流バッファ
をNPNトランジスタで構成した場合には、ステップ・
リカバリィ・ダイオードの電源側端子は、電圧増幅部の
出力の負側のピーク値に近い電位レベルの電源に接続
し、電流バッファをPNPトランジスタで構成した場合
には、ステップ・リカバリィ・ダイオードの電源側端子
は、電圧増幅部の出力の正側のピーク値に近い電位レベ
ルの電源に接続する。
【0020】図3に示した従来例のように、微分回路の
出力における逆方向のオーバーシュートの発生を抑制す
るように第2のステップ・リカバリィ・ダイオードを設
けてもよい。従来例では、例えば、電流バッファをNP
Nトランジスタで構成した場合、ステップ・リカバリィ
・ダイオードの電源側端子は接地されており、NPNト
ランジスタは、ベースに印加される信号が負の時にオフ
状態になり正の時にオン状態になる。従って、ステップ
・リカバリィ・ダイオードのオンからオフへの遷移時に
発生する信号の振幅を大きくするにはNPNトランジス
タのベースに印加する信号全体をシフトさせる必要があ
った。
【0021】これに対して、本発明によれば、ステップ
・リカバリィ・ダイオードの電源側端子は、NPNトラ
ンジスタのベースに印加される信号の負のピークに近い
電位レベルであるため、NPNトランジスタは、ベース
に印加される信号がこの電位レベルより低くなった時に
オフ状態になり大きくなった時にオン状態になる。従っ
て、NPNトランジスタのベースに印加する信号全体を
シフトさせる必要はなく、電圧増幅部はDC付近に帯域
を有する必要はなく、例えば、5MHz〜数十MHzの
帯域を持てばよい。これであれば、安価なものが使用で
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】図4は、本発明の第1実施例の正
の電気短パルス発生回路の構成を示す図である。図示の
ように、第1実施例の正の電気短パルス発生回路は、図
2の従来例と比べて、正のDCオフセット付加部4が除
かれている点と、電圧増幅部1の周波数帯域が数MHz
という下限値を有する点と、ステップ・リカバリィ・ダ
イオードSRD1のアノードに負のDC電圧VSRD-が印
加されている点である。なお、VSRD-は、図示のよう
に、電圧増幅部1の出力する信号の負のピークより3〜
5V高い値であり、−VPPよりは3〜5V高い値であ
る。また、VCCと−VPPの絶対値はほぼ同じとする。
【0023】電圧増幅部1は入力端子11から入力され
たオフセットのない小振幅の矩形波又は正弦波信号を増
幅して、大振幅の矩形波又は正弦波信号を出力する。従
って、電圧増幅部1から出力される信号は、図示のよう
に、ゼロ(接地)レベルを中心とする信号である。使用
する増幅器としては、所望の繰り返し周波数範囲で電圧
増幅率が一定であり、且つ増幅器の出力信号のピーク・
ピーク間電圧が所望の出力電気短パルスの振幅値より大
きくできるものを選択する。
【0024】電圧増幅部1の出力する大振幅の信号は、
NPNトランジスタTr1のベースに入力される。使用
するTr1としては、耐電圧が電圧増幅部1の出力する
大振幅の信号のピーク・ピーク間電圧よりも大きく、電
流を数100mA以上流せるものを選択する。Tr1の
ベースに印加される電圧が、SRD1のアノードに印加
されているDCの電圧VSRD-より大きい時には、Tr1
はオン状態になり、電源VccからTr1を介して抵抗
R1に電流が供給される。Tr1のベースに印加される
電圧が、SRD1のアノードに印加されているDCの電
圧VSRD-より小さい時には、Tr1はオフ状態になり、
SRD1がオン状態になってSRD1に順方向バイアス
電流IF1が流れる。
【0025】従って、Tr1のベースに印加される電圧
がVSRD-より小さくSRD1がオンである状態から、ベ
ースに印加される電圧がVSRD-より大きくなると、短時
間後にSRD1がオン状態からオフ状態に急激に遷移
し、それに伴ってSRD1のカソードの電圧が急激に上
昇する。この変化を、マイクロ波帯用コンデンサCと出
力抵抗R2で構成される微分回路により正のインパルス
に変換する。
【0026】図5は、本発明の第2実施例の正の電気短
パルス発生回路の構成を示す図であり、図3の従来例に
本発明を適用した実施例である。第1実施例で説明した
点を除けば、図3の従来例と同じなので、これ以上の説
明は省略する。図6は、本発明の第3実施例の負の電気
短パルス発生回路の構成を示す図である。第3実施例で
は、PNPトランジスタTr2が使用され、ベースには
電圧増幅部1の出力が印加され、エミッタが抵抗R3を
介して正電源Vccに接続されると共にSRD1のアノ
ードに接続され、コレクタは負電源−VPPに接続され
る。SRD1のカソードはDC電圧VSRD+に接続されて
いる。VSRD+は、図示のように、電圧増幅部1の出力す
る信号の正のピークより3〜5V低い値であり、V CC
りは3〜5V低い値である。また、VCCと−VPPの絶対
値はほぼ同じとする。
【0027】従って、Tr2のベースに印加される電圧
が、SRD1のカソードに印加されているDCの電圧V
SRD+より小さい時には、Tr2はオン状態になり、電源
Vccから抵抗R1を介してTr2に電流が供給され
る。従って、SRD1はオフ状態である。Tr2のベー
スに印加される電圧が、SRD1のカソードに印加され
ているDCの電圧VSRD+より大きい時には、Tr2はオ
フ状態になり、SRD1がオン状態になってSRD1に
順方向バイアス電流IF1が流れる。
【0028】この場合も、Tr2のベースに印加される
電圧がVSRD+より大きい状態から小さい状態になるとS
RD1がオン状態からオフ状態に急激に遷移して容量C
の一方の電位が急激に低下する。後は、第2実施例と同
じである。第1から第3実施例では、電流バッファとし
て動作する部分にバイポーラトランジスタを使用した
が、これをダイオードで置き換えることも可能である。
図7は、本発明の第4実施例の正の電気短パルス発生回
路の構成を示す図である。電圧増幅部1が、数百mA以
上の大きな出力電流を供給できる場合には、図示のよう
に、ダイオードDを使用して回路を構成できる。この回
路でも、ダイオードDのアノードに印加される電圧が、
SRD1のアノードに印加されているDCの電圧VSRD-
より大きい時には、ダイオードDはオン状態になり、S
RD1はオフ状態になる。また、ダイオードDのアノー
ドに印加される電圧が、SRD1のアノードに印加され
ているDCの電圧VSRD-より小さい時には、ダイオード
Dはオフ状態になり、SRD1がオン状態になってSR
D1に順方向バイアス電流IF1が流れる。ここで使用す
るダイオードDとしては、所望の周波数帯域で使用可能
で、電流を数百mA以上流せるものを使用すればよい。
【0029】また、同様にバイポーラトランジスタの替
わりにダイオードを使用して負の電気短パルス発生回路
を構成できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気短パ
ルス発生回路によれば、DC付近には帯域を持たない比
較的帯域の狭い安価な広帯域増幅器を使用しても、大振
幅のパルス列が高周波数で得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電気短パルス発生回路の主要構成を示す
ブロック図である。
【図2】従来の正の電気短パルス発生回路を示す図であ
る。
【図3】ステップ・リカバリィ・ダイオードを2個使用
して負のオーバーシュートをなくすと共にパルス幅をよ
り狭くできるようにした従来の正の電気短パルス発生回
路を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例の正の電気短パルス発生回
路を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例の正の電気短パルス発生回
路を示す図である。
【図6】本発明の第3実施例の負の電気短パルス発生回
路を示す図である。
【図7】本発明の第4実施例の正の電気短パルス発生回
路を示す図である。
【符号の説明】
1…電圧増幅部 2…コムジェネレータ 3…アッテネータ 4…正のDCオフセット付加部 5…電流バッファ・SRDバイアス電流供給部 6…電気短パルス生成部 Tr1…NPNトランジスタ Tr2…PNPトランジスタ SRD1、SRD2…ステップ・リカバリィ・ダイオー
ド C…容量 R1、R2…抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を増幅する電圧増幅部と、 前記電圧増幅部の出力に応じて動作状態がオン状態とオ
    フ状態の間で切り替わる電流バッファ、及び電流源を有
    し、該電流バッファの動作状態の切り替わりに応じて、
    前記電流源の次段への又は次段からの電流の供給が行わ
    れる供給状態と行われない停止状態の間で切り替わる電
    流バッファ・SRDバイアス電流供給部と、 前記電流バッファと前記電流源の接続点に接続され、前
    記供給状態の時にはオン状態になり、前記停止状態の時
    にはオフ状態になり、前記供給状態から前記停止状態に
    変化する時に急激にオン状態からオフ状態に遷移し、該
    遷移に伴う遷移信号を出力するステップ・リカバリィ・
    ダイオードと、 該ステップ・リカバリィ・ダイオードの前記遷移信号か
    らインパルス信号を発生する微分回路とを備える電気短
    パルス発生回路であって、 前記電圧増幅部は、低周波数を除く所定周波数以上の帯
    域を有し、 前記ステップ・リカバリィ・ダイオードの前記接続点に
    接続される端子と異なる電源側端子は、前記電圧増幅部
    の出力のピーク値に近い電位レベルの電源に接続されて
    いることを特徴とする電気短パルス発生回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電気短パルス発生回路
    であって、 前記電流バッファ・SRDバイアス電流供給部の前記電
    流バッファは、NPNトランジスタであり、 前記ステップ・リカバリィ・ダイオードの前記電源側端
    子は、前記電圧増幅部の出力の負側のピーク値に近い電
    位レベルの電源に接続される電気短パルス発生回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電気短パルス発生回路
    であって、 前記電流バッファ・SRDバイアス電流供給部の前記電
    流バッファは、PNPトランジスタであり、 前記ステップ・リカバリィ・ダイオードの前記電源側端
    子は、前記電圧増幅部の出力の正側のピーク値に近い電
    位レベルの電源に接続される電気短パルス発生回路。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電気短パルス発生回路
    であって、 前記電流バッファ・SRDバイアス電流供給部の前記電
    流バッファは、ダイオードである電気短パルス発生回
    路。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
    電気短パルス発生回路であって、 前記微分回路の出力において逆方向のオーバーシュート
    が発生した時にオン状態になり、前記逆方向のオーバー
    シュートを抑制するように接続された第2のステップ・
    リカバリィ・ダイオードを備える電気短パルス発生回
    路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007060215A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Olympus Corp パルス信号発生回路
CN109004918A (zh) * 2018-08-22 2018-12-14 电子科技大学 一种亚纳秒高压脉冲产生电路

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