JPH11330825A - 携帯機器用アンテナ - Google Patents

携帯機器用アンテナ

Info

Publication number
JPH11330825A
JPH11330825A JP12873698A JP12873698A JPH11330825A JP H11330825 A JPH11330825 A JP H11330825A JP 12873698 A JP12873698 A JP 12873698A JP 12873698 A JP12873698 A JP 12873698A JP H11330825 A JPH11330825 A JP H11330825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
top plug
holder
portable device
whip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP12873698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3897904B2 (ja
Inventor
Yoshitaka Izumi
由隆 泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Antenna Co Ltd
Original Assignee
Nippon Antenna Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Antenna Co Ltd filed Critical Nippon Antenna Co Ltd
Priority to JP12873698A priority Critical patent/JP3897904B2/ja
Publication of JPH11330825A publication Critical patent/JPH11330825A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3897904B2 publication Critical patent/JP3897904B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】繰り返し曲げ耐久性を向上する。 【解決手段】ホイップ状エレメント18の先端とトップ
プラグ12内にジョイント部13がインサート成形され
ている。トッププラグ12の下端の内周面にはテーパ部
12−3が形成されている。これにより、携帯機器用ア
ンテナ1に曲げ荷重が印加された際に、トッププラグ1
2の下端が支点とされることがないのでジョイント部1
3の伸びが防止され、ジョイント部13の繰り返し曲げ
耐久性が向上される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、携帯電話機等の携
帯機器に備えられる携帯機器用アンテナに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近携帯電話機が普及しているが、この
携帯電話機においては通話や情報を送受信するためにア
ンテナが備えられている。このアンテナは、待ち受け時
には携帯に便利なように、携帯電話機の筐体に収納でき
る伸縮自在なホイップ状エレメントからなるアンテナと
されているのが一般的である。しかしながら、ホイップ
状エレメントを筺体内に収納した時には携帯電話機は送
信および受信がほぼ不可能になることから、ホイップ状
エレメントを筐体に収納したときにも、筐体外に位置す
る小型のコイル状エレメントをホイップ状エレメントの
先端に設けるようにしている。これにより、ホイップ状
エレメントを筐体に収納した時には、このコイル状エレ
メントを使用して送受信することができるようになる。
【0003】次に、このようなアンテナの構成の一例を
図5に、図5におけるアンテナの上部の構成の詳細を図
6(a)(b)に示す。これらの図に示すように、ホイ
ップアンテナ部114を構成しているホイップ状エレメ
ント118は、その一端がジョイント部113に一体成
形により固着されていると共に、ホイップ状エレメント
118は合成樹脂製の弾性を有するチューブ114−1
により被覆されている。そして、ホイップ状エレメント
118の他端には、チューブ114−1より径の大きい
金属製のストッパー部116が固着されて、ストッパー
部116とホイップ状エレメント118とが電気的に接
続されている。さらに、このホイップアンテナ部114
が摺動できるように、携帯電話機等の筐体に固着される
導電性のホルダー部115が、ホイップアンテナ部11
4に挿通されている。なお、ジョイント部113の径は
ホイップアンテナ部114の外径より大きくされてい
る。
【0004】このホルダー部115の内周面には図示し
ないスプリングが収納されており、このスプリングによ
りホルダー部115は確実にホイップアンテナ部114
を摺動保持できるようにされている。また、ジョイント
部113の下端部とホイップ状エレメント118との間
には間隙が設けられており、この間隙部にチューブ11
4−1の一端が挿入されている。さらに、このジョイン
ト部113は、金属製の円筒状のトッププラグ部112
内を貫通するよう形成されており、このトッププラグ部
112とジョイント部113の外径とはほぼ同径とされ
ている。
【0005】このトッププラグ部112の先端は拡径さ
れた拡径部112−1とされており、拡径部112−1
の内周面にはネジ部が形成されている。そして、このネ
ジ部にコイル状エレメント117が形成されているボビ
ン111−2の下端部のネジ部111−3が螺着されて
いる。この螺着の際に、コイル状エレメント117とト
ッププラグ部112とが電気的に接続される。このボビ
ン11−2の外周面には螺旋状の溝が形成されており、
この溝内にコイル状エレメント117が蒸着等により形
成されている。そして、トッププラグ部111の上部と
ボビン111−2を覆うように合成樹脂がモールドされ
て、アンテナトップ部111が形成されている。
【0006】このように構成されたアンテナにおいて、
ホイップアンテナ部114がホルダー部115に対して
伸長された時は、筐体等に固着されるホルダー部115
に下からストッパー部116が挿入保持され、ホイップ
状エレメント118はホルダー部115に電気的に接続
されて、ホイップ状エレメント118が動作状態とな
る。また、ホイップアンテナ部114を収納した時は、
トッププラグ部112がホルダー部115に上から挿入
保持され、コイル状エレメント117がホルダー部11
5に電気的に接続され、コイル状エレメント117が動
作状態となる。
【0007】なお、ジョイント部113によりホイップ
状エレメント118とトッププラグ部112とを絶縁す
るのは、ホイップ状エレメント118とコイル状エレメ
ント117とを各々独立してアンテナとして使用するた
めである。すなわち、コイル状エレメント117の給電
部であるトッププラグ部112と、ホイップ状エレメン
ト118との間に静電容量が発生すると、コイル状エレ
メント117とホイップ状エレメント118とが電気的
に結合して、それぞれのアンテナの動作に悪影響を及ぼ
すようになる。これを防止するために、コイル状エレメ
ント117とホイップ状エレメント118との間を十分
離隔して、静電容量が発生しないようジョイント部11
3が設けられているのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す構成のアン
テナにおいて、トッププラグ部112の下部とジョイン
ト部113とが接合されている構成の詳細を図6(b)
に示す。この図に示すように、トッププラグ部112に
おける円筒部112−2の内周面には段部112−4が
形成されている。また、ジョイント部113は、その外
径がトッププラグ部112の外径と等しくなるようにイ
ンサート成形されていることから、ジョイント部113
とトッププラグ部112との境界におけるジョイント部
113に、段差部113−1が生じるようになる。ここ
で、アンテナに横方向から荷重が掛かると、アンテナは
この荷重を吸収するよう図7(a)に示すように曲がる
ようになる。この場合、金属製のトッププラグ部112
は円筒状とされて曲がりにくいことから、この荷重は主
に合成樹脂製のジョイント部113により吸収されるこ
とになる。
【0009】すると、この荷重により金属性のトッププ
ラグ部112とジョイント部113とが接合されている
境界部分に応力が集中するようになり、トッププラグ部
112の円筒部112−2内に形成されている段部11
2−4、および、ジョイント部113における段差部1
13−1が支点となって曲がるようになるため、支点に
対向する側のジョイント部113が伸びるようになる。
このため、繰り返しアンテナに曲げ応力がかけられる
と、ジョイント部113が、トッププラグ部112との
境界部分で折損する恐れが生じるという問題点があっ
た。特に、トッププラグ112における円筒部112−
2の内周面に段部112−4が形成されていると、この
部分に応力が集中して、ジョイント部113が伸びるよ
うになり、繰り返し曲げ耐久性が劣化するようになる。
【0010】また、アンテナに曲げ応力がかけられてジ
ョイント部13の一側が伸びるようになると、図7
(b)に示すように伸びた側のジョイント部113と円
筒部112−2の下端との間に間隙dが生じるようにな
る。この間隙dは、応力が除去されても完全に戻りにく
く、アンテナの美観を損ねるという問題点がある。さら
に、ジョイント部113の成形時にトッププラグ部11
2内の段部112−4の部分で成形材の流れが急激に変
化し、ウェルド等が発生しジョイント部113の強度不
足や成形不良が発生しやすいという問題点があった。
【0011】そこで、本発明はアンテナに横方向に荷重
が繰り返し掛けられてもジョイント部が折損しにくい繰
り返し曲げ耐久性が向上された携帯機器用アンテナを提
供することを目的としている。さらに、本発明は成形性
を向上することができると共に、アンテナに横方向に荷
重が繰り返し掛けられてもジョイント部とトッププラグ
との間に間隙が生じにくい携帯機器アンテナを提供する
ことを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の携帯機器用アンテナは、携帯機器の筐体に
取り付け可能なホルダーに摺動自在に保持されると共
に、該ホルダーに対して伸張した際にその下端が該ホル
ダーに電気的に接続されるホイップアンテナ部と、コイ
ル状エレメントを有するアンテナトップ部と、前記コイ
ル状エレメントと電気的に接続されていると共に、前記
アンテナトップ部の下端から延伸されて、前記ホルダー
に摺動可能とされている略円筒状のトッププラグ部と、
該トッププラグ部と前記ホイップアンテナ部とが略一軸
上に位置されて、互いに絶縁されて固着されるように、
前記トッププラグ部内を貫通すると共に、前記ホイップ
アンテナ部の先端を包被するよう成形されて形成された
絶縁性のジョイント部とを備え、前記トッププラグ部の
下端部の内周面にテーパ部が形成されている。
【0013】また、上記携帯機器用アンテナにおいて、
前記トッププラグ部の下端部の外周面が、先端に行くほ
ど径が細くなるようテーパ状としてもよい。さらに、前
記トッププラグ部の下端部の内周面に形成されたテーパ
部に続いて、さらに円筒部が延伸されていてもよい。さ
らにまた、前記トッププラグ部の下端部の内周面に形成
されたテーパ部の開き角が略40度〜110度とするよ
うにしてもよい。さらにまた、前記トッププラグ部の円
筒状部の内周面がストレートに形成されていてもよい。
【0014】さらにまた、上記目的を達成することので
きる携帯機器用アンテナは、携帯機器の筐体に取り付け
可能なホルダーに摺動自在に保持されると共に、該ホル
ダーに対して伸張した際にその下端が該ホルダーに電気
的に接続されるホイップアンテナ部と、コイル状エレメ
ントが設けられているアンテナトップ部と、前記コイル
状エレメントと電気的に接続されていると共に、前記ア
ンテナトップ部の下端から延伸されて、前記ホルダーに
摺動可能とされている略円筒状のトッププラグ部と、該
トッププラグ部と前記アンテナトップ部とが略一軸上に
位置されて、互いに絶縁されて固着されるように、前記
トッププラグ部内を貫通すると共に、前記ホイップアン
テナ部の先端を包被するように成形されて形成されてい
る絶縁性のジョイント部とを備え、該ジョイント部にお
いて、前記トッププラグ部との境界に向かって径が大き
くなるようなテーパ部が形成されている。
【0015】このような本発明によれば、トッププラグ
部の下端部の内周面にテーパ部を形成するようにしたの
で、アンテナに横方向に荷重が繰り返し掛けられてもジ
ョイント部が折損しにくくなり、繰り返し曲げ耐久性が
向上された携帯機器用アンテナとすることができる。ま
た、テーパ部とされて支点が生じないことから、曲げ荷
重が掛けられてもジョイント部とトッププラグ部との境
界部分に間隙が生じることを防止することができる。さ
らに、トッププラグ部の下端部の外周面を、先端に行く
ほど径が細くなるようテーパ状としたので、ジョイント
部の成形時の成形圧によりトッププラグ部の径が広がる
ことがなく、ジョイント部を成形した後においてもホル
ダー部にスムースにトッププラグ部を摺動することがで
きる。
【0016】さらにまた、トッププラグ部の下端部の内
周面に形成されたテーパ部から、さらに円筒部を延伸す
ると、曲げ応力の部分的な集中を防止することができ、
さらに、繰り返し曲げ耐久性を向上することができる。
さらにまた、トッププラグ部の円筒状部の内周面をスト
レートに形成すると、ジョイント部を成形する際に成形
材の流れがスムースになり、ジョイント部の強度不足や
成形不良の発生を防止することができる。さらにまた、
ジョイント部において、トッププラグ部との境界に向か
って径が大きくなるようなテーパ部を形成すると、トッ
ププラグ部との境界部分のジョイント部の径が大きくな
り、曲げ応力の部分的な集中を防止することができ、さ
らに、繰り返し曲げ耐久性を向上することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の携帯機器用アンテナの実
施の形態の構成を図1(a)(b)に示す。なお、図1
(a)は本発明の携帯機器用アンテナの全体を示す正面
図、図1(b)は本発明の携帯機器用アンテナの特徴点
を示す上部の詳細構成を示す断面図である。図1(a)
に示すように、本発明の実施の形態における携帯機器用
アンテナ1は、アンテナトップ部11と、アンテナトッ
プ部11の下端から導出される円筒状のトッププラグ部
12と、トッププラグ部12内を貫通するよう成形によ
り形成されたジョイント部13と、ジョイント部13に
先端が一体成形されているホイップアンテナ部14と、
ホイップアンテナ部14の下端に固着されているストッ
パー部16と、ホイップアンテナ部14に摺動自在に設
けられたホルダー部15とから構成されている。
【0018】このように構成された携帯機器用アンテナ
において、金属製のホルダー部15は携帯電話機等の筐
体に取り付けられ、ホイップアンテナ部14がホルダー
部15に対して伸長された時は、ホルダー部15に下か
らストッパー部16が挿入保持され、ホイップアンテナ
部14がホルダー部15に電気的に接続される。これに
より、ホイップアンテナ部14のみが動作状態となる。
また、ホイップアンテナ部14を筐体内に収納した時
は、トッププラグ部12がホルダー部15に上から挿入
保持され、トッププラグ部12がホルダー部15に電気
的に接続される。これにより、トッププラグ12に接続
されていると共に、アンテナトップ部11内に収納され
ているコイル状エレメント17のみが動作状態となる。
したがって、本発明の携帯機器用アンテナ1を携帯電話
機に適用した際には、携帯機器用アンテナ1を伸張した
場合はホイップアンテナ部14を使用して送受信するこ
とができると共に、携帯機器用アンテナ1を収納した場
合はアンテナトップ部11内のコイル状エレメント17
を使用して送受信することができるようになる。
【0019】さらに、本発明の携帯用アンテナ1の詳細
構成を図1(b)に示すが、ホイップアンテナ部14に
おけるホイップ状エレメント18の一端がジョイント部
13の下部に一体成形により固定されている。この際
に、ホイップ状エレメント18の先端部にはジョイント
部18から抜け出ることを防止する図示する異形の抜け
止め部14−2が形成されている。なお、ホイップ状エ
レメント18は合成樹脂製の弾性を有するチューブ14
−1により被覆されている。そして、ホイップ状エレメ
ント18の他端には、図1(a)に示すように、チュー
ブ14−1より径の大きくされた金属製のストッパー部
16が電気的に接続されるよう固着されている。さら
に、このホイップアンテナ部14に摺動するように、筐
体に固着されるホルダー部15が挿通されている。
【0020】このホルダー部15の内周面には図示しな
いスプリングが収納されており、このスプリングにより
ホルダー部15は確実にホイップアンテナ部14を摺動
保持できるようにされている。また、ジョイント部13
の下端部とホイップ状エレメント18との間には間隙が
設けられており、この間隙部にチューブ14−1の一端
が挿入されている。さらに、このジョイント部13は、
金属製とされた円筒状のトッププラグ部12内を貫通す
るようインサート成形により形成されており、このトッ
ププラグ部12とジョイント部13の外径とはほぼ同径
とされている。なお、ジョイント部13の径はホイップ
アンテナ部14の外径より大きくされている。
【0021】このトッププラグ部12の円筒部12−2
における下端の内周面にはテーパ部が形成されていると
共に、その円筒部12−2の内周面には段部は形成され
ておらずストレートに形成されている。また、トッププ
ラグ部12の先端は拡径された拡径部12−1とされて
おり、拡径部12−1の内周面にはネジ部が形成されて
いる。そして、このネジ部にコイル状エレメント17が
形成されているボビン11−2の下端部のネジ部11−
3が螺着されている。この螺着の際に、コイル状エレメ
ント17とトッププラグ部12とが電気的に接続され
る。このボビン11−2の外周面には螺旋状の溝が形成
されており、この溝内にコイル状エレメント17が蒸着
等により形成されている。そして、トッププラグ部11
の上部とボビン11−2を覆うように合成樹脂がモール
ドされて、アンテナトップ部11が形成されている。
【0022】このように構成された本発明の携帯機器用
アンテナ1において、横荷重がかかり曲げられた際の状
態を示す図を図2に断面図で示す。携帯機器用アンテナ
1に横方向から荷重が掛かると、携帯機器用アンテナ1
はこの荷重を吸収するよう図2に示すように曲がるよう
になる。この場合、金属製のトッププラグ部12は円筒
状とされて曲がりにくいことから、この荷重は主に合成
樹脂製のジョイント部13により吸収されることにな
る。しかしながら、トッププラグ部12の下部の内周面
にはテーパ部12−2が形成されていることから、曲が
る際に支点が生じることがないためジョイント部13に
は伸びの発生割合が極力小さくなる。このため、部分的
に応力が集中することがなく、ジョイント部13の繰り
返し曲げ耐久性を向上することができる。なお、このテ
ーパ部12−2の開き角は略60度したときが作用効果
上最適であるが、その開き角を40度ないし110度と
すれば上記した作用効果を奏することができる。
【0023】また、携帯機器用アンテナ1に曲げ応力が
かけられてもジョイント部13の一側が伸びることを極
力防止することができるので、ジョイント部13と円筒
部12−2の下端との間に間隙dが生じることを防止す
ることができる。したがって、携帯機器用アンテナ1の
美観が損ねられることを防止することができる。さら
に、トッププラグ部12内はストレートに形成されてい
るため、ジョイント部13の成形時にトッププラグ部1
2内で成形材の流れが急激に変化することがなく、ウェ
ルド等が発生してジョイント部13の強度不足や成形不
良が発生することを防止することができる。
【0024】次に、本発明の携帯機器用アンテナ1にお
けるトッププラグ部12とジョイント部13との接合部
の拡大図を図3に示す。この図において、トッププラグ
部12の円筒部12−2の先端部の内周面にはテーパ部
12−3が形成されている。また、円筒部12−2の先
端部の外周面には先端が細くなるように第2テーパ部1
2−4が形成されている。これにより、ジョイント部1
3をトッププラグ部12内にインサート成形する際に、
ジョイント部13における成形材の成形圧によりトップ
プラグ部12の先端が拡径されても、ジョイント部13
をトッププラグ部12に成形した後のトッププラグ部1
2の先端の外径が円筒部12−2の外径より大きくなる
ことを防止することができる。したがって、トッププラ
グ部12をホルダー部15に挿入する際にスムースに挿
入することができるようになる。
【0025】また、ジョイント部13におけるトッププ
ラグ部12との境界部分にジョイントテーパ部13−1
が形成されている。これにより、境界部分におけるジョ
イント部13の外径が大きくなり、曲げ荷重が携帯機器
用アンテナ1に印加された際に、境界部分に曲げ荷重が
集中することを防止することができ、携帯機器用アンテ
ナ1の繰り返し曲げ耐久性を向上することができる。な
お、トッププラグ部12の先端とジョイント部12との
接合部分において、図3に示すように若干ジョイント部
13の外径が、テーパ部12−3の内径より大きく形成
されても支障はないが、図4に示すようにトッププラグ
部12の先端とジョイント部12との接合部分におい
て、ジョイント部13の外径とテーパ部12−3の内径
とを略等しく形成するようにしてもよい。
【0026】次に、本発明の携帯機器用アンテナ1にお
けるトッププラグ部12とジョイント部13との接合部
の構成の変形例を図4に示す。この図に示すように、ト
ッププラグ部12の円筒部12−2の内周面にはテーパ
部12−3が形成されており、このテーパ部12−3か
ら第2円筒部12−5が延伸するよう形成されている。
この第2円筒部12−5により、曲げ荷重が携帯機器用
アンテナ1に印加された際に、ジョイント部13とトッ
ププラグ部12との境界部分に曲げ荷重が集中すること
を防止することができ、携帯機器用アンテナ1の繰り返
し曲げ耐久性を向上することができる。また、第2円筒
部12−5の外周面に先端が細くなるようにテーパ部を
形成するようにしてもよい。このようにすると、ジョイ
ント部13をトッププラグ部12内にインサート成形す
る際に、ジョイント部13における成形材の成形圧によ
りトッププラグ部12の先端が拡径されても、ジョイン
ト部13をトッププラグ部12に成形した後のトッププ
ラグ部12の先端の外径が円筒部12−2の外径より大
きくなることを防止することができる。
【0027】ところで、本発明の携帯機器用アンテナ1
において、ホイップ状エレメント18及びコイル状エレ
メント17の電気長を使用する周波数帯の波長の約1/
4波長とすると、インピーダンスを低くできるため給電
を容易に行うことができる。また、ホイップ状エレメン
ト18及びコイル状エレメント17の電気長を使用する
周波数帯の波長の約1/2波長とすると、ユーザの影響
を受けにくい携帯機器用アンテナすることができる。さ
らに、給電を容易にすると共に、ユーザの影響を受けに
くくなるように、ホイップ状エレメント18及びコイル
状エレメント17の電気長を使用する周波数帯の波長の
約3/8波長あるいは約5/8波長としてもよい。
【0028】また、本発明の携帯機器用アンテナ1が設
けられる携帯機器では、ホイップ状エレメント18また
はコイル状エレメント17を使用して送受信することが
できるが、ホイップ状エレメント18およびコイル状エ
レメント17の共振周波数は必ずしも同一とする必要は
ない。この際に送信周波数帯と受信周波数帯として独立
した周波数帯が割り当てられている場合も同様である。
本発明の携帯機器用アンテナ1において、ホイップ状エ
レメント18とコイル状エレメント17に必要とされる
のは、携帯機器に割り当てられている送信周波数帯およ
び受信周波数帯を少なくとも含む周波数帯において動作
可能とされていることである。なお、上記したホイップ
状エレメント18およびコイル状エレメント17の電気
長は、所定の帯域幅の送信周波数帯および受信周波数帯
を含むように「約」を付して表現している。
【0029】
【発明の効果】上記説明したように本発明によれば、ト
ッププラグ部の下端部の内周面にテーパ部を形成するよ
うにしたので、アンテナに横方向に荷重が繰り返し印加
されてもジョイント部が折損しにくくなり、繰り返し曲
げ耐久性が向上された携帯機器用アンテナとすることが
できる。また、テーパ部とされて支点が生じないことか
ら、曲げ荷重が掛けられてもジョイント部とトッププラ
グ部との境界部分に間隙が生じることを防止することが
できる。さらに、トッププラグ部の下端部の外周面を、
先端に行くほど径が細くなるようテーパ状としたので、
ジョイント部の成形時の成形圧によりトッププラグ部の
径が広がることがなく、ジョイント部を成形した後にお
いてもホルダー部にスムースにトッププラグ部を摺動す
ることができる。
【0030】さらにまた、トッププラグ部の下端部の内
周面に形成されたテーパ部から、さらに円筒部を延伸す
ると、曲げ応力の部分的な集中を防止することができ、
さらに、繰り返し曲げ耐久性を向上することができる。
さらにまた、トッププラグ部の円筒状部の内周面をスト
レートに形成すると、ジョイント部を成形する際に成形
材の流れがスムースになり、ジョイント部の強度不足や
成形不良の発生を防止することができる。さらにまた、
ジョイント部において、トッププラグ部との境界に向か
って径が大きくなるようなテーパ部を形成すると、トッ
ププラグ部との境界部分のジョイント部の径が大きくな
り、曲げ応力の部分的な集中を防止することができ、さ
らに、繰り返し曲げ耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯機器用アンテナの実施の形態の構
成を示す正面図、および、一部の詳細を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の携帯機器用アンテナにおいて、横荷重
がかかり曲げられた際の状態を示す断面図である。
【図3】本発明の携帯機器用アンテナにおけるトッププ
ラグ部とジョイント部との接合部の構成を示す図であ
る。
【図4】本発明の携帯機器用アンテナにおけるトッププ
ラグ部とジョイント部との接合部の他の構成を示す図で
ある。
【図5】従来の携帯機器に用いられるアンテナの構成を
示す図である。
【図6】従来の携帯機器用アンテナの一部を詳細に示す
拡大図である。
【図7】従来の携帯機器用アンテナにおいて、横荷重が
かかり曲げられた際の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 携帯機器用アンテナ 11 アンテナトップ部 12 トッププラグ部 12−2 円筒部 12−3 テーパ部 12−4 第2テーパ部 12−5 第2円筒部 13 ジョイント部 14 ホイップアンテナ部 15 ホルダー部 16 ストッパー部 17 コイル状エレメント 18 ホイップ状エレメント

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯機器の筐体に取り付け可能なホルダ
    ーに摺動自在に保持されると共に、該ホルダーに対して
    伸張した際にその下端が該ホルダーに電気的に接続され
    るホイップアンテナ部と、 コイル状エレメントを有するアンテナトップ部と、 前記コイル状エレメントと電気的に接続されていると共
    に、前記アンテナトップ部から延伸されて、前記ホルダ
    ーに摺動可能とされている略円筒状のトッププラグ部
    と、 該トッププラグ部と前記ホイップアンテナ部とが略一軸
    上に位置されて、互いに絶縁されて固着されるように、
    前記トッププラグ部内を貫通すると共に、前記ホイップ
    アンテナ部の先端を包被するよう成形されて形成された
    絶縁性のジョイント部とを備え、 前記トッププラグ部の下端部の内周面にテーパ部が形成
    されていることを特徴とする携帯機器用アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記トッププラグ部の下端部の外周面
    が、先端に行くほど径が細くなるようテーパ状とされて
    いることを特徴とする請求項1記載の携帯機器用アンテ
    ナ。
  3. 【請求項3】 前記トッププラグ部の下端部の内周面に
    形成されたテーパ部に続いて、さらに円筒部が延伸され
    ていることを特徴とする請求項1記載の携帯機器用アン
    テナ。
  4. 【請求項4】 前記トッププラグ部の下端部の内周面に
    形成されたテーパ部の開き角が略40度〜110度とさ
    れていることを特徴とする請求項1記載の携帯機器用ア
    ンテナ。
  5. 【請求項5】 前記トッププラグ部の円筒状部の内周面
    がストレートに形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の携帯機器用アンテナ。
  6. 【請求項6】 携帯機器の筐体に取り付け可能なホルダ
    ーに摺動自在に保持されると共に、該ホルダーに対して
    伸張した際にその下端が該ホルダーに電気的に接続され
    るホイップアンテナ部と、 コイル状エレメントが設けられているアンテナトップ部
    と、 前記コイル状エレメントと電気的に接続されていると共
    に、前記アンテナトップ部の下端から延伸されて、前記
    ホルダーに摺動可能とされている略円筒状のトッププラ
    グ部と、 該トッププラグ部と前記アンテナトップ部とが略一軸上
    に位置されて、互いに絶縁されて固着されるように、前
    記トッププラグ部内を貫通すると共に、前記ホイップア
    ンテナ部の先端を包被するように成形されて形成されて
    いる絶縁性のジョイント部とを備え、 該ジョイント部において、前記トッププラグ部との境界
    に向かって径が大きくなるようなテーパ部が形成されて
    いることを特徴とする携帯機器用アンテナ。
JP12873698A 1998-05-12 1998-05-12 携帯機器用アンテナ Expired - Fee Related JP3897904B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12873698A JP3897904B2 (ja) 1998-05-12 1998-05-12 携帯機器用アンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12873698A JP3897904B2 (ja) 1998-05-12 1998-05-12 携帯機器用アンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11330825A true JPH11330825A (ja) 1999-11-30
JP3897904B2 JP3897904B2 (ja) 2007-03-28

Family

ID=14992192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12873698A Expired - Fee Related JP3897904B2 (ja) 1998-05-12 1998-05-12 携帯機器用アンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3897904B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003105277A1 (ja) * 2002-06-10 2003-12-18 日本アンテナ株式会社 複共振アンテナおよび携帯無線機用アンテナ
WO2003107478A1 (ja) * 2002-06-17 2003-12-24 日本アンテナ株式会社 複共振アンテナおよび携帯無線機用アンテナ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003105277A1 (ja) * 2002-06-10 2003-12-18 日本アンテナ株式会社 複共振アンテナおよび携帯無線機用アンテナ
US7023388B2 (en) 2002-06-10 2006-04-04 Nippon Antena Kabushiki Kaisha Multiple resonance antenna and mobile phone antenna
WO2003107478A1 (ja) * 2002-06-17 2003-12-24 日本アンテナ株式会社 複共振アンテナおよび携帯無線機用アンテナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3897904B2 (ja) 2007-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0162679B1 (ko) 용량성 결합방식을 이용한 신축 가능형 안테나
US5969684A (en) Capacitive coupled extendable antenna for portable communication devices
US6239768B1 (en) Dual band retractable antenna system with capacitive coupling
US6091369A (en) Telescopic antenna assembly for portable phone
JPH11330825A (ja) 携帯機器用アンテナ
JP2646505B2 (ja) アンテナ
KR100350866B1 (ko) 이동통신 단말기의 헬리컬 안테나 구조
US20010023178A1 (en) Mobile communication station and its associated antenna
JP2000101317A (ja) 伸長可能なアンテナ
JP3031913B1 (ja) 通信機器用ヘリカル・アンテナ
JPH07235820A (ja) アンテナ
JP4199389B2 (ja) 携帯無線機用アンテナ
JP3264885B2 (ja) 移動通信機器用アンテナおよびその製造方法
KR100233080B1 (ko) 휴대용 무선통신기기의 안테나
JP2000232313A (ja) 携帯機器用アンテナ
JPH098525A (ja) アンテナ装置
US6166696A (en) Dual radiator galvanic contact antenna for portable communicator
KR100473973B1 (ko) 휴대용 무선기기의 슬림형 안테나
JPH11298228A (ja) 携帯通信機器用アンテナのアンテナ・トップ
JP2000278015A (ja) 携帯機器用アンテナ
JP2002298994A (ja) 同軸プラグ
JP2001127521A (ja) ヘリカルアンテナ
JPH0918214A (ja) 携帯無線電話機のアンテナ構造
JPH10242727A (ja) アンテナ装置
JP2005191656A (ja) 携帯無線機用アンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050331

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061220

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100105

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees