JPH11330801A - 導波管形偏分波器 - Google Patents

導波管形偏分波器

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JPH11330801A
JPH11330801A JP13865198A JP13865198A JPH11330801A JP H11330801 A JPH11330801 A JP H11330801A JP 13865198 A JP13865198 A JP 13865198A JP 13865198 A JP13865198 A JP 13865198A JP H11330801 A JPH11330801 A JP H11330801A
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Hisafumi Yoneda
尚史 米田
Moriyasu Miyazaki
守▲やす▼ 宮▲ざき▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広帯域にわたって良好な反射特性およびアイ
ソレーション特性を有する導波管形偏分波器を提供す
る。 【解決手段】 長方形主導波管と、この主導波管に対し
て直角に分岐する長方形分岐導波管と、前記主導波管内
に設けられ、前記主導波管および前記分岐導波管の両方
の管軸に平行で、かつ両方の管軸に直交する方向の主導
波管幅の中央に対して対称な位置に対をなす導体薄板と
を備え、前記導体薄板は、前記主導波管と前記分岐導波
管の交差する空間に突出し、前記分岐導波管の管軸方向
の偏波を前記分岐導波管に分岐させる突出部を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導波管形偏分波器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図23は例えば特開平7−22803号
公報に示された直交2偏波共用アンテナ給電系で用いら
れる従来の偏分波器の構成を示す斜視図である。図にお
いて、41は直交する2つの直線偏波からなる2種類の
電波を伝送する円形主導波管、42はこの円形主導波管
41の一端に設けられた短絡導体板、43aおよび43
bは円形主導波管41の壁面上で、かつ短絡導体板42
より使用周波数帯の円形主導波管管内波長の約1/4離
れた位置と、約3/4もしくは3/4以上離れた位置と
に互いの孔面が直交するように設けられた結合孔、44
aおよび44bはこれら結合孔43a、43bを介して
円形主導波管41の管軸と直角をなす方向に分岐する方
形分岐導波管、あるいは不要な信号を阻止する一対のろ
波器である。
【0003】次に動作について説明する。円形主導波管
41にその管軸と垂直をなして入射された2種類の電波
のうち、方形分岐導波管44aの管軸と垂直をなす偏波
面をもつ電波の円形主導波管基本モードは、短絡導体板
42からの反射波の影響により円形主導波管41内で定
在波を励起する。この定在波の分布が密となる位置、す
なわち短絡導体板42より使用周波数帯の円形主導波管
管内波長の約1/4だけ離れている位置に結合孔43a
が設けられているため、この定在波が結合孔43aによ
り方形分岐導波管44a内の方形導波管基本モードに結
合し、方形分岐導波管44aの管軸と垂直をなす偏波面
をもつ電波の円形主導波管基本モードが方形分岐導波管
44a内を伝搬する。また、円形主導波管41にその管
軸と垂直をなして入射された2種類の電波のうち、方形
分岐導波管44bの管軸と垂直をなす偏波面をもつ電波
の円形主導波管基本モードは、短絡導体板42からの反
射波の影響により円形主導波管41内で定在波を励起す
る。この定在波の分布が密となる位置、すなわち結合孔
43aより使用周波数帯の円形主導波管管内波長の約1
/2だけ離れている位置に結合孔43bが設けられてい
るため、この定在波が結合孔43bにより方形分岐導波
管44b内の方形導波管基本モードに結合し、方形分岐
導波管44bの管軸と垂直をなす偏波面をもつ電波の円
形主導波管基本モードが方形分岐導波管44b内を伝搬
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の偏分波器は以上
のように構成され、円形主導波管41内の基本モードか
ら方形分岐導波管44a、44b内の基本モードへの変
換は、主導波管41内の円形導波管基本モードの定在波
を利用したものである。この定在波の分布(密となる位
置)は周波数により大きく変化するが、結合孔43a、
43bの位置は固定されているため、広い周波数帯域に
わたって強い結合を得ることは困難であった。また、広
い周波数帯域にわたって強い結合を得るために結合孔4
3a、43bの開口径を大きくすると、高次モードを介
して起こる結合孔43aと結合孔43bの間の不要結合
が大きな影響を与えて偏分波器のアイソレーション特性
の劣化を引き起こす。したがって、広い周波数帯域にわ
たって強い結合を得ることは困難であった。つまり、従
来の導波管形偏分波器では、主導波管内の基本モードの
定在波分布が周波数により大きく変化するが、この変化
に対応できる構成となっていないため、広帯域にわたっ
て良好な反射特性およびアイソレーション特性が得られ
ないという問題があった。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、広帯域にわたって良好な反
射特性およびアイソレーション特性を有する導波管形偏
分波器を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る導波管形偏
分波器は、長方形主導波管と、この主導波管に対して直
角に分岐する長方形分岐導波管と、前記主導波管内に設
けられ、前記主導波管および前記分岐導波管の両方の管
軸に平行で、かつ両方の管軸に直交する方向の主導波管
幅の中央に対して対称な位置に対をなす導体薄板とを備
え、前記導体薄板は、前記主導波管と前記分岐導波管の
交差する空間に突出し、前記分岐導波管の管軸方向の偏
波を前記分岐導波管に分岐させる突出部を有するもので
ある。
【0007】また、前記主導波管における、前記分岐導
波管の管軸および前記主導波管の管軸に対して直交する
方向の幅aと、前記分岐導波管の管軸と平行な方向の高
さbとが、使用周波数帯域の下限周波数fLと上限周波
数fHと光速cに対してfH/3fL<b/a≦1および
c/2fL<b<c/fHを満足するものである。
【0008】また、前記主導波管は、正方形導波管であ
る。
【0009】また、前記分岐導波管の管軸と平行な前記
主導波管の壁面と前記導体薄板とを導通する導通部材を
備えたものである。
【0010】また、前記分岐導波管の管軸と平行な前記
主導波管の壁面と前記導体薄板との間あるいは前記導体
薄板間に挟まれ、前記分岐導波管の管軸と直交する前記
主導波管の壁面に接する直方体導体ブロックを備えたも
のである。
【0011】また、前記分岐導波管の管軸と平行な前記
主導波管の壁面に接する直方体導体リッジを備えたもの
である。
【0012】また、前記導体薄板の前記主導波管壁面と
対向する側に接する直方体リッジを備えたものである。
【0013】また、前記直方体導体ブロックに対し前記
主導波管の管軸方向に位置するとともに、前記分岐導波
管の管軸と直交する前記主導波管の壁面に接し、傾斜を
有する導体ブロック部を備えたものである。
【0014】また、前記直方体リッジに対し前記主導波
管の管軸方向に位置するとともに、前記分岐導波管の管
軸と平行な前記主導波管壁面に接し、傾斜を有するリッ
ジを備えたものである。
【0015】また、前記分岐導波管の分岐口に結合孔を
備えたものである。
【0016】また、前記分岐導波管中に結合孔を備えた
ものである。
【0017】また、前記分岐導波管の管軸と平行な前記
主導波管壁面と前記導体薄板との間および前記導体薄板
間に挟まれ、前記分岐導波管の管軸に直交する前記主導
波管壁面に接するアイリスを備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の一
実施形態における導波管形偏分波器の構成を示す斜視図
である。図1において、1は直交する2つの直線偏波か
らなる電波を伝送する長方形主導波管である。この長方
形主導波管1において、主導波管の高さbは、使用周波
数帯域の下限周波数fLと上限周波数fHと光速cより、
c/2fL<b<c/fHを満足する値とし、主導波管の
幅aは、fH/3fL<b/a≦1を満足する値とする。
以後説明上、主導波管1の管軸方向を前後方向と呼ぶ。
2aおよび2bは、長方形主導波管1に対して直角にか
つ対称に分岐する2つの長方形分岐導波管である。以後
説明上、分岐導波管2a、2bの分岐する方向(管軸方
向)を上下方向と呼ぶ。また、主導波管1および分岐導
波管2a、2bの両方の管軸に直交する方向を左右方向
と呼ぶ。3aおよび3bは、主導波管1の左右の壁面に
平行で、主導波管1内の左右対称な位置に対をなす導体
薄板としての金属薄板である。この金属薄板3a、3b
は主導波管1と分岐導波管2a、2bの交差する空間に
突出し、主導波管1で伝送されてきた電波のうち分岐導
波管2a、2bの管軸方向の偏波を分岐導波管2a、2
bに分岐させる働きをする突出部を有する。なお、分岐
導波管2a、2bの前後に向かい合う壁面間の距離d
が、使用上限周波数fHの自由空間波長の2分の1以下
となるように設ける。また、主導波管1の左側の壁面と
金属薄板3aとの間隔、主導波管1の右側の壁面と金属
薄板3bとの間隔、および金属薄板3aと3bとの間隔
が、使用上限周波数fHの自由空間波長の2分の1以下
となるように、金属薄板3a、3bを設ける。P1は主
導波管1の入力端、P2は主導波管1の出力端、P3、
P4は分岐導波管2a、2bの出力端である。
【0019】次に動作について説明する。主導波管1の
左側の壁面と金属薄板3aとの間隔、主導波管1の右側
の壁面と金属薄板3bとの間隔、および金属薄板3aと
3bとの間隔が、主導波管1の入力端P1より入射され
た直交する直線偏波からなる電波のうち金属薄板3a、
3bに平行な偏波をもつ電波の使用上限周波数fHの自
由空間波長の2分の1以下となるように、金属薄板3
a、3bが設けられている。このため、主導波管1の入
力端P1より入射された直交する直線偏波からなる電波
のうち金属薄板3a、3bに平行な偏波をもつ電波にと
って、主導波管1の左側の壁面と金属薄板3aとの間、
主導波管1の右側の壁面と金属薄板3bとの間、および
金属薄板3aと3bとの間の空間は遮断領域となり、金
属薄板3a、3bに平行な偏波をもつ電波は主導波管1
の出力端P2へはほとんど伝送されない。そして、主導
波管1と分岐導波管2a、2bの交差する空間の突出
部、すなわち図1に示すような金属薄板3a、3bの円
弧状の切り欠き部分があるため、金属薄板3a、3bに
平行な偏波をもつ電波は主導波管1の入力端P1へ大き
く反射することなく分岐導波管2a、2bの出力端P
3、P4へ伝送される。次に、金属薄板3a、3bに垂
直な偏波を持つ電波について説明する。分岐導波管2
a、2bの前後に向かい合う壁面は、この壁面間の距離
dが使用上限周波数fHの自由空間波長の2分の1以下
となるように設けられている。このため、主導波管1の
入力端P1より入射された直交する直線偏波からなる電
波のうち分岐導波管2a、2bの管軸と直交する偏波を
もつ電波(すなわち金属薄板3a、3bに垂直な偏波を
持つ電波)にとって、分岐導波管2a、2b内の空間は
遮断領域となり、この電波は分岐導波管2a、2bの出
力端P3、P4へはほとんど伝送されない。さらに、こ
の金属薄板3a、3bに垂直な偏波を持つ電波にとっ
て、金属薄板3a、3bは主導波管1内の伝送の障害と
はならず、この電波は入力端P1へ大きく反射すること
なく主導波管1の出力端P2へ伝送される。
【0020】図2を用いて、金属薄板3a、3bに平行
な偏波をもつ電波の分波の動作を電界分布に基づいて説
明する。図1のように主導波管1および金属薄板3a、
3bおよび分岐導波管2a、2bが上下対称に構成され
る導波管回路は、上下対称面が電気壁となり、上下対称
に並べた2つの方形導波管E面ベンドと類似した回路構
造となる。このため、金属薄板3a、3bと平行な偏波
を持つ電波の基本モードであるTE10モードは、主導
波管1内および分岐導波管2a、2bおよび金属薄板3
a、3b近傍において図2に示すような電界分布とな
る。方形導波管E面ベンド内の電界分布と同様に、コー
ナー部の円弧形状により電界分布の乱れを生じることな
く緩やかに主導波管1内から分岐導波管2a、2b内へ
と進行する。従って、主導波管1の入力端P1より入射
した金属薄板3a、3bと平行な偏波を持つ電波を、主
導波管1内の定在波を利用することなく、進行波のみに
より広帯域にわたって効率的に分岐導波管2a、2bの
出力端P3、P4へ伝送することができる。
【0021】また、図1に示すような導波管形偏分波器
では、主導波管1内で発生する不要高次モードが抑圧さ
れる。この原理について、図3を用いて説明する。主導
波管1の入力端P1より金属薄板3a、3bと平行な偏
波を持つ電波が入射した場合、主導波管1の左右に向か
い合う壁面と金属薄板3aあるいは3bとの間の領域で
は、図3に示すような不要高次モードすなわちTE02
モードが発生する。このTE02モードは偏分波器の使
用周波数帯域が広い場合に使用周波数帯域の広域側で大
きく発生し、基本伝送モードの反射特性劣化の原因とな
る。しかし、図3に示すように、偏分波器の主導波管1
内では、2枚の金属薄板を左右対称に挿入しているた
め、導波管形偏分波器を左右対称に2等分する面が磁気
壁となり、金属薄板3aと金属薄板3bとの間の領域で
はTE02モードは全く発生しない。また、金属薄板3
a、3bと平行な偏波を持つ電波の基本伝送モードは、
主導波管1内の左右対称2等分面付近で電界分布が密、
主導波管1の左右に向かい合う壁面付近では電界分布が
疎となる。本来、TE02モードは、基本伝送モードの
電界分布が密となるところで基本伝送モードと結合すれ
ば大きく発生する。しかし、前述のように、基本伝送モ
ードの電界分布が密となる左右対称2等分面付近ではT
E02モードは全く発生せず、TE02モードが発生す
るのは基本伝送モードの電界分布が疎となる主導波管1
の左右に向かい合う壁面付近である。従って、TE02
モードは基本伝送モードの電界分布が密となるところで
結合することができず、不要高次モードであるTE02
モードの発生を広帯域にわたって抑圧することができ
る。
【0022】以上説明したように、長方形主導波管と、
この主導波管に対して直角に分岐する長方形分岐導波管
と、主導波管内に設けられ、主導波管および分岐導波管
の両方の管軸に平行で、かつ両方の管軸に直交する方向
の主導波管幅の中央に対して対称な位置に対をなす導体
薄板(例えば金属薄板)とを備え、この導体薄板は、主
導波管と分岐導波管の交差する空間に突出し、分岐導波
管の管軸方向の偏波を分岐導波管に分岐させる突出部を
有することにより、広帯域にわたって良好な反射特性お
よびアイソレーション特性を得て、直交する2つの偏波
をもつ電波を分波することが可能である。
【0023】また、主導波管における、分岐導波管の管
軸および主導波管の管軸に対して直交する方向(図1で
左右方向)の幅aと、分岐導波管の管軸と平行な方向
(図1で上下方向)の高さbとが、使用周波数帯域の下
限周波数fLと上限周波数fHと光速cに対してfH/3
L<b/a≦1およびc/2fL<b<c/fHを満足
するようにすることにより、広帯域にわたって良好な反
射特性およびアイソレーション特性を得て、直交する2
つの偏波をもつ電波をより効率的に分波することが可能
である。
【0024】また、主導波管1は導波管幅a、導波管高
さbの長方形主導波管としたが、正方形主導波管でも同
様の効果を得ることができる。
【0025】なお、主導波管と分岐導波管の交差する空
間に突出した金属薄板の突出部は、図1に示した円弧状
の切り欠きにより形成される形状に限られない。例え
ば、図4に示す金属薄板4a、4bのような楕円弧状の
切り欠きを持つ形状でも、同様の効果を得ることができ
る。さらに、図5に示す金属薄板5a、5bのような斜
め状の切り欠きを持つ形状、図6に示す金属薄板6a、
6bのような階段状の切り欠きを持つ形状でも、同様の
効果を得ることができる。
【0026】すなわち、主導波管と分岐導波管の交差す
る空間の突出部の形状は、導体薄板と平行な偏波を分岐
導波管に分岐することができる形状であればよく、上述
した形状に限られるものではない。また、上記実施形態
では上下対称の形状を示したが、導体薄板と平行な偏波
を少しでも分岐できる形状であれば上下対称でなくても
よい。
【0027】また、上記実施の形態では分岐導波管が上
下対称に分岐した形状を示したが、分岐導波管の管軸方
向の偏波を分岐導波管に分岐することができる形状であ
ればよく、分岐導波管の数および位置は上記実施形態に
示した形状に限られるものではない。例えば、導体薄板
を入力端P1から見ていげた状に配置し、上下左右4方
向に分岐導波管を設けてもよい。
【0028】実施の形態2.本実施の形態では、実施の
形態1で示した導波管形偏分波器に主導波管と導体薄板
とを導通する部材を設けた例を示す。図7は、本実施形
態における導通部材を設けた導波管形偏分波器の構成を
示す斜視図である。図7において、7a、7b、7c、
7dは分岐導波管2a、2bの管軸と平行な主導波管1
の壁面と金属薄板3a、3bとを導通する導通部材とし
ての金属柱である。その他の構成については実施の形態
1と同一である。
【0029】次に動作について説明する。金属薄板3
a、3bに平行な偏波を持つ電波が入力端P1より入射
したとき、実施の形態1で記述したように、偏分波器の
主導波管1内では、2枚の金属薄板3a、3bを左右対
称に挿入しているため、導波管形偏分波器を左右対称に
2等分する面が磁気壁となり、金属薄板3aと金属薄板
3bとの間の領域では不要高次モードであるTE02モ
ードは全く発生しない。これに対し、主導波管1の左右
の壁面付近では、基本伝送モードの電界分布が疎となる
ため、基本モードと結合してTE02モードが大きく発
生することはないものの、全く発生しないわけではな
い。そこで、図7に示すような主導波管1の左右の壁面
と金属薄板3aあるいは金属薄板3bとの間に金属柱7
a、7b、7c、7dを設けることにより、主導波管1
の左右の壁面と金属薄板3a、3bとの間に導通箇所が
できるため、これらの空間内においても不要高次モード
であるTE02モードの発生は広帯域にわたって抑圧で
きる。
【0030】一方、金属薄板3a、3bに垂直な偏波を
持つ電波が入力端P1より入射したとき、この電波の基
本伝送モードは主導波管1内の上下の壁面近傍では電界
分布が疎となる。このため、主導波管1内の上下の壁面
近傍に金属柱7a、7b、7c、7dを設置することに
より、金属薄板3a、3bに垂直な偏波を持つ電波は入
力端P1へ大きく反射することなく主導波管1の出力端
P2へ伝送される。
【0031】以上説明したように、分岐導波管の管軸と
平行な主導波管の壁面と導体薄板とを導通する導通部材
を備えることにより、広帯域にわたって不要高次モード
を抑圧することができるため、広帯域にわたって良好な
反射特性およびアイソレーション特性を得て、直交する
2つの偏波をもつ電波を分波することが可能である。
【0032】実施の形態3.本実施の形態では、実施の
形態1で示した導波管形偏分波器に主導波管の壁面と導
体薄板との間に直方体導体ブロックを設けた例を示す。
図8は、本実施形態における直方体導体ブロックを設け
た導波管形偏分波器の構成を示す斜視図である。図8に
おいて、8a、8b、8c、8dは分岐導波管2a、2
bの管軸と平行な主導波管1の壁面と金属薄板3a、3
bとにより挟まれ、分岐導波管2a、2bの管軸と直交
する前記主導波管の壁面に接して設けられた直方体導体
ブロックとしての直方体金属ブロックである。その他の
構成については実施の形態1と同一である。
【0033】次に動作について説明する。金属薄板3
a、3bに平行な偏波を持つ電波が入力端P1より入射
したとき、実施の形態1で記述したように、偏分波器の
主導波管1内では、2枚の金属薄板を左右対称に挿入し
ているため、導波管形偏分波器を左右対称に2等分する
面が磁気壁となり、金属薄板3aと金属薄板3bとの間
の領域では不要高次モードであるTE02モードは全く
発生しない。これに対し、主導波管1の左右の壁面付近
では、基本伝送モードの電界分布が疎となるため、基本
モードと結合してTE02モードが大きく発生すること
はないものの、全く発生しないわけではない。そこで、
図8に示すような主導波管1の左右の壁面と金属薄板3
aあるいは金属薄板3bとにより挟まれ、分岐導波管2
a、2bの管軸と直交する主導波管1の壁面に接する直
方体金属ブロック8a、8b、8c、8dを設けること
により、主導波管1の左右の壁面と金属薄板3aあるい
は金属薄板3bとの間の空間をこの直方体金属ブロック
8a、8b、8c、8dの分だけ狭めることができるた
め、これらの空間内において不要高次モードであるTE
02モードの発生は広帯域にわたって抑圧できる。
【0034】一方、金属薄板3a、3bに垂直な偏波を
持つ電波が入力端P1より入射したとき、この電波の基
本伝送モードは主導波管1内の上下の壁面近傍では電界
分布が疎となる。直方体金属ブロック8a、8b、8c
および8dは主導波管1内の上下の壁面近傍に設置され
ているため、金属薄板3a、3bに垂直な偏波を持つ電
波は入力端P1へ大きく反射することなく主導波管1の
出力端P2へ伝送される。
【0035】以上説明したように、分岐導波管の管軸と
平行な主導波管の壁面と導体薄板とにより挟まれ、分岐
導波管の管軸と直交する主導波管の壁面に接する直方体
導体ブロックを備えることにより、広帯域にわたって不
要高次モードを抑圧することができるため、広帯域にわ
たって良好な反射特性およびアイソレーション特性を得
て、直交する2つの偏波をもつ電波を分波することが可
能である。
【0036】実施の形態4.本実施の形態では、前述の
直方体導体ブロックを備えた導波管形偏分波器に直方体
リッジを設けた例を示す。図9は、本実施形態における
直方体導体ブロックおよび直方体リッジを設けた導波管
形偏分波器の構成を示す斜視図である。図9において、
9a、9bは分岐導波管2a、2bの管軸と平行な主導
波管1の壁面に接し上下対称位置に設けられた直方体リ
ッジである。その他の構成については前記実施の形態と
同一である。
【0037】次に動作について説明する。金属薄板3
a、3bに平行な偏波を持つ電波が入力端P1より入射
したとき、前述したように、主導波管1の左右の壁面と
金属薄板3aあるいは金属薄板3bとにより挟まれ、分
岐導波管2a、2bの管軸と直交する前記主導波管の壁
面に接する直方体金属ブロック8a、8b、8c、8d
が設けられていることにより、主導波管1の左右の壁面
と金属薄板3aあるいは金属薄板3bとの間の空間がこ
の直方体金属ブロック8a、8b、8c、8dの分だけ
狭められているため、これらの空間内において不要高次
モードであるTE02モードの発生は広帯域にわたって
抑圧される。
【0038】一方、金属薄板3a、3bに垂直な偏波を
持つ電波が入力端P1より入射したとき、主導波管1の
左右の壁面と金属薄板3a、3bとの間の空間は、主導
波管1に直方体金属ブロック8a、8b、8c、8dを
設けた状態にさらに直方体リッジ9a、9b、9c、9
dを設けることにより、金属薄板3aと金属薄板3bと
の間に構成される長方形導波管に並列接続された2つの
リッジ導波管のように働く。これにより、主導波管1内
の金属薄板3a、3bの設けられた部分と入力端P1と
のインピーダンス整合がとられ、金属薄板3a、3bに
垂直な偏波を持つ電波は入力端P1に大きく反射するこ
となく主導波管1の出力端P2へ伝送される。
【0039】以上説明したように、分岐導波管の管軸と
平行な主導波管の壁面に接する直方体リッジを備えるこ
とにより、広帯域にわたって不要高次モードを抑圧し、
主導波管内の導体薄板の設置部分と入力端とのインピー
ダンス整合をとることができるため、広帯域にわたって
良好な反射特性およびアイソレーション特性を得て、直
交する2つの偏波をもつ電波を分波することが可能であ
る。
【0040】また、本実施の形態では、直方体リッジを
分岐導波管2a、2bの管軸と平行な主導波管1の壁面
に接し上下対称位置に設けたが、主導波管1内の金属薄
板3a、3bの設けられた部分と入力端P1とのインピ
ーダンス整合がとれれば、直方体リッジを設ける位置は
上下対称位置でなくてもよい。
【0041】また、本実施の形態では直方体リッジを分
岐導波管の管軸と平行な主導波管の壁面に接するように
設けた例を示したが、図10に示すように金属薄板3
a、3bの主導波管1壁面と対向する側に接するように
直方体リッジ10a、10bを設けても、同様の効果を
得ることができる。さらに、図11に示すように、分岐
導波管2a、2bの管軸と平行な主導波管1の壁面上お
よび金属薄板3a、3b上に直方体リッジを設けると、
金属薄板3aと金属薄板3bとの間に構成される長方形
導波管に並列接続された2つのダブルリッジ導波管のよ
うに働く。これにより、主導波管1内の金属薄板3a、
3bの設けられた部分と入力端P1とのよりよいインピ
ーダンス整合がとられ、金属薄板3a、3bに垂直な偏
波を持つ電波は入力端P1に大きく反射することなく主
導波管1の出力端P2へ伝送される。
【0042】実施の形態5.本実施の形態では、前述の
直方体導体ブロックを備えた導波管形偏分波器におい
て、この直方体導体ブロックに対し主導波管の管軸方向
に傾斜を有する導体ブロック部を設けた例を示す。図1
2は、本実施形態における直方体導体ブロックおよび傾
斜を有する導体ブロック部を設けた導波管形偏分波器の
構成を示す斜視図である。図12において、11a、1
1b、11c、11d、11e、11f、11g、11
hは直方体金属ブロック8a、8b、8c、8dに対し
主導波管1の管軸方向に位置するとともに、分岐導波管
2a、2bの管軸と直交する主導波管1の壁面に接し、
傾斜を有する導体ブロック部としての金属ブロックであ
る。その他の構成については前記実施の形態と同一であ
る。
【0043】次に動作について説明する。金属薄板3
a、3bに平行な偏波を持つ電波が入力端P1より入射
したとき、前述したように、主導波管1の左右の壁面と
金属薄板3aあるいは金属薄板3bとにより挟まれ、分
岐導波管2a、2bの管軸と直交する前記主導波管の壁
面に接する直方体金属ブロック8a、8b、8c、8d
が設けられていることにより、主導波管1の左右の壁面
と金属薄板3aあるいは金属薄板3bとの間の空間がこ
の直方体金属ブロック8a、8b、8c、8dの分だけ
狭められているため、これらの空間内において不要高次
モードであるTE02モードの発生は広帯域にわたって
抑圧される。
【0044】一方、金属薄板3a、3bに垂直な偏波を
持つ電波が入力端P1より入射したとき、傾斜を有する
金属ブロック11a、11b、11c、11d、11
e、11f、11g、11hが設けられていることによ
り、主導波管1の入力端P1および出力端P2と主導波
管1の直方体金属ブロック8a、8b、8c、8dが設
けられている部分とのインピーダンス整合が取られるた
め、金属薄板3a、3bに垂直な偏波を持つ電波は入力
端P1に大きく反射することなく主導波管1の出力端P
2へ伝送される。
【0045】以上説明したように、直方体導体ブロック
に対し主導波管の管軸方向に位置するとともに、分岐導
波管の管軸と直交する主導波管の壁面に接し、傾斜を有
する導体ブロック部を備えることにより、広帯域にわた
って不要高次モードを抑圧し、主導波管内の導体薄板の
設置部分と入力端および出力端とのインピーダンス整合
をとることができるため、広帯域にわたって良好な反射
特性およびアイソレーション特性を得て、直交する2つ
の偏波をもつ電波を分波することが可能である。
【0046】また、傾斜を有する金属ブロック11e、
11f、11g、11hは、直方体金属ブロック8a、
8b、8c、8dと別の部材としているが、それぞれが
一体となった部材で構成しても、同様の効果を得ること
ができる。
【0047】また、図12に示した傾斜を有する金属ブ
ロック11a、11b1、11c、11d、11e、1
1f、11g、11hの代わりに、図13に示すような
階段状の傾斜を有する金属ブロック12a、12b、1
2c、12d、12e、12f、12g、12hを設け
ても、同様の効果を得ることができる。
【0048】なお、傾斜を有する導体ブロック部の形状
は、主導波管内の導体薄板の設置部分と入力端および出
力端とのインピーダンス整合をとることができる形状で
あればよく、すなわち上記実施形態に示した形状に限ら
れるものではない。
【0049】実施の形態6.本実施の形態では、前述の
直方体導体ブロックおよび直方体リッジを備えた導波管
形偏分波器に、前述の傾斜を有する導体ブロック部を設
けたものに、さらに直方体リッジに対し主導波管の管軸
方向に傾斜を有するリッジを設けた例を示す。図14
は、本実施形態における直方体導体ブロック、直方体リ
ッジ、傾斜を有する導体ブロック部および傾斜を有する
リッジを設けた導波管形偏分波器の構成を示す斜視図で
ある。図14において、13a、13b、13c、13
dは直方体リッジ9a、9bに対し主導波管1の管軸方
向に位置するとともに、分岐導波管2a、2bの管軸と
平行な主導波管1の壁面に接し、傾斜を有するリッジで
ある。その他の構成については前記実施の形態と同一で
ある。
【0050】次に動作について説明する。金属薄板3
a、3bに平行な偏波を持つ電波が入力端P1より入射
したとき、前述したように、主導波管1の左右の壁面と
金属薄板3aあるいは金属薄板3bとにより挟まれ、分
岐導波管2a、2bの管軸と直交する前記主導波管の壁
面に接する直方体金属ブロック8a、8b、8c、8d
が設けられていることにより、主導波管1の左右の壁面
と金属薄板3aあるいは金属薄板3bとの間の空間がこ
の直方体金属ブロック8a、8b、8c、8dの分だけ
狭められているため、これらの空間内において不要高次
モードであるTE02モードの発生は広帯域にわたって
抑圧される。
【0051】一方、前述したように、金属薄板3a、3
bに垂直な偏波を持つ電波が入力端P1より入射したと
き、主導波管1の左右の壁面と金属薄板3a、3bとの
間の空間は、主導波管1に直方体金属ブロック8a、8
b、8c、8dと直方体リッジ9a、9bが設けられて
いることにより、金属薄板3aと金属薄板3bとの間に
構成される長方形導波管に並列接続された2つのリッジ
導波管のように働くため、主導波管1内の金属薄板3
a、3bの設けられた部分と入力端P1とのインピーダ
ンス値がある程度近付けられる。これにさらに、傾斜を
有する金属ブロック11a、11b、11c、11d、
11e、11f、11g、11hと傾斜を有するリッジ
13a、13b、13cおよび13dを設けることによ
り、主導波管1の入力端P1および出力端P2と主導波
管1の直方体金属ブロック8a、8b、8c、8dが設
けられている部分とのインピーダンス整合が取られるた
め、金属薄板3a、3bに垂直な偏波を持つ電波を入力
端P1に大きく反射することなく主導波管1の出力端P
2へ伝送することができる。
【0052】以上説明したように、直方体リッジに対し
主導波管の管軸方向に位置するとともに、分岐導波管の
管軸と平行な主導波管の壁面に接し、傾斜を有するリッ
ジを備えることにより、広帯域にわたって不要高次モー
ドを抑圧し、主導波管内の導体薄板の設置部分と入力端
および出力端とのインピーダンス整合をとることができ
るため、広帯域にわたって良好な反射特性およびアイソ
レーション特性を得て、直交する2つの偏波をもつ電波
を分波することが可能である。
【0053】また、傾斜を有するリッジ13c、13d
は、直方体リッジ9a、9bと別の部材としているが、
それぞれが一体となった部材で構成しても、同様の効果
を得ることができる。
【0054】また、図14に示した傾斜を有するリッジ
13a、13b、13c、13dの代わりに、図15に
示すような階段状の傾斜を有するリッジ14a、14
b、14c、14dを設けても、同様の効果を得ること
ができる。
【0055】なお、傾斜を有するリッジの形状は、主導
波管内の導体薄板の設置部分と入力端および出力端との
インピーダンス整合をとることができる形状であればよ
く、すなわち上記実施形態に示した形状に限られるもの
ではない。
【0056】実施の形態7.本実施の形態では、実施の
形態1で示した導波管形偏分波器に結合孔を設けた例を
示す。図16は、本実施形態における結合孔を設けた導
波管形偏分波器の構成を示す斜視図である。図16にお
いて、15a、15bは分岐導波管2a、2bの分岐口
に平行に設けられた結合孔である。その他の構成につい
ては実施の形態1と同一である。
【0057】次に動作について説明する。金属薄板3
a、3bに平行な偏波を持つ電波が入力端P1より入射
したとき、実施の形態1で記述したように、金属薄板3
a、3bの円弧状の切り欠きがあるため、金属薄板3
a、3bに平行な偏波をもつ電波は主導波管1の入力端
P1へ大きく反射することなく分岐導波管2a、2bに
分岐される。複数の結合孔15a、15bは、この分岐
されてきた電波の電界と直交するように分岐導波管2
a、2bの分岐口に挿入されているため、この電波の進
行の障害とはならない。
【0058】一方、前記実施の形態で記述したように、
金属薄板3a、3bに垂直な偏波を持つ電波が入力端P
1より入射したとき、分岐導波管2a、2b内が遮断領
域となるため、電波は分岐導波管2a、2bの出力端P
3、P4へはほとんど伝送されない。そして、分岐導波
管2a、2bが分岐する分岐口に平行に並べられた複数
個の結合孔15a、15bは、主導波管1の管軸方向の
幅がその波長に比べて非常に小さいため、この電波の基
本伝送モードが各分岐口付近で高次モードと結合するこ
とを抑制する。したがって、金属薄板3a、3bに垂直
な偏波を持つ電波は、入力端P1へ大きく反射すること
なく主導波管1の出力端P2へ伝送される。
【0059】以上説明したように、分岐導波管の分岐口
に結合孔を備えることにより、広帯域にわたって不要高
次モードを抑圧することができるため、広帯域にわたっ
て良好な反射特性およびアイソレーション特性を得て、
直交する2つの偏波をもつ電波をより効率的に分波する
ことが可能である。
【0060】なお、本実施の形態では分岐導波管2a、
2bの分岐口に結合孔を設けたものを示したが、図17
に示すように、更に分岐導波管2a、2b内に結合孔1
6a、16bを設ければ、より広帯域にわたって不要高
次モードを抑圧することができるため、広帯域にわたっ
て良好な反射特性およびアイソレーション特性を得て、
直交する2つの偏波をもつ電波を分波することが可能で
ある。なお、図17では分岐導波管2a、2bの分岐口
および内部に結合孔を設けているが、内部のみに結合孔
を設けた場合も同様の効果を得ることができる。
【0061】また、本実施の形態では結合孔がお互いに
平行となるように設けたが、不要高次モードを抑圧する
ことができれば、平行でなくてもよい。
【0062】実施の形態8.本実施の形態では、前述の
分岐導波管の分岐口に結合孔を備えた導波管形偏分波器
に、さらに分岐導波管の管軸と平行な主導波管壁面と導
体薄板との間および導体薄板間に挟まれ、分岐導波管の
管軸に直交する主導波管壁面に接するアイリスを設けた
例を示す。図18は、本実施形態における結合孔および
アイリスを設けた導波管形偏分波器の構成を示す斜視図
である。図18において、17a、17b、17c、1
7d、17e、17fは分岐導波管2a、2bの管軸と
平行な主導波管1壁面と金属薄板3a、3bとの間およ
び金属薄板3a、3b間に挟まれ、分岐導波管の管軸に
直交する主導波管壁面に接するアイリスである。その他
の構成については前記実施の形態と同一である。
【0063】次に動作について説明する。前述のように
複数の結合孔15a、15bは、金属薄板3a、3bに
平行な偏波を持つ電波が入力端P1より入射して分岐さ
れた電波の電界と直交するようにして分岐導波管2a、
2bの分岐口に挿入されているため、この電波の進行の
障害とはならず、この電波は主導波管1の入力端P1へ
大きく反射することなく分岐導波管2a、2bの出力端
P3、P4へ伝送される。
【0064】一方、金属薄板3a、3bに垂直な偏波を
持つ電波が入力端P1より入射したとき、分岐導波管2
a、2bが分岐する分岐口に平行に並べられた複数個の
結合孔15a、15bは、主導波管1の管軸方向の間隔
がその波長に比べて非常に小さいため、この電波の基本
伝送モードが各分岐口付近で高次モードと結合すること
を抑制する。そして、アイリス17a、17b、17
c、17d、17e、17fをこの電波の電界分布が疎
となる主導波管1の上下の壁の近傍のみを塞ぐように設
置することにより、使用周波数帯の高域側ではこの電波
の進行の障害とはならず、使用周波数帯の低域側では反
射特性を改善する整合調整素子として機能する。したが
って、金属薄板3a、3bに垂直な偏波を持つ電波は、
入力端P1へ大きく反射することなく主導波管1の出力
端P2へ伝送される。
【0065】以上説明したように、分岐導波管の管軸と
平行な主導波管壁面と導体薄板との間および導体薄板間
に挟まれ、分岐導波管の管軸に直交する主導波管壁面に
接するアイリスを備えることにより、使用周波数帯の低
域側で反射特性を改善する整合調整素子として機能する
ため、広帯域にわたって良好な反射特性およびアイソレ
ーション特性を得て、直交する2つの偏波をもつ電波を
分波することが可能である。
【0066】なお、本実施の形態では実施の形態1で示
した導波管形偏分波器に結合孔15a、15bを設け、
さらにアイリス17a、17b、17c、17d、17
e、17fを設けているが、アイリス17a、17b、
17c、17d、17e、17fを単独で設けた場合に
も同様の効果を得ることができる。
【0067】実施の形態9.実施の形態1では、図1の
ような2枚の金属薄板3a、3bを設けた導波管形偏分
波器を示したが、図19に示すように4枚の金属薄板1
8a、18b、18c、18dを設けても同様の効果を
得ることができる。この金属薄板18a、18b、18
c、18dのような導体薄板は、主導波管1の入力端P
1より入射した金属薄板3a、3bと平行な偏波を持つ
電波を、広帯域にわたって効率的に分岐導波管2a、2
bの出力端P3、P4へ分岐することができればよく、
枚数を限定するものではない。
【0068】また、図8で示した実施の形態では、4つ
の直方体金属ブロック8a、8b、8c、8dを設けた
導波管形偏分波器を示したが、金属薄板を4枚設けた場
合は図20に示すように8つの直方体金属ブロック19
a、19b、19c、19d、19e、19f、19
g、19hを設けても同様の効果を得ることができる。
この直方体金属ブロック19a、19b、19c、19
d、19e、19f、19g、19hのような直方体導
体ブロックは、広帯域にわたって不要高次モードを抑圧
することができればよく、導体薄板の枚数に応じて適宜
設ければよい。
【0069】また、図9で示した実施の形態では、4つ
の直方体金属ブロック8a、8b、8c、8dと、2つ
の直方体リッジ9a、9bを設けた導波管形偏分波器を
示したが、金属薄板を4枚設けた場合は図21に示すよ
うに8つの直方体金属ブロック19a、19b、19
c、19d、19e、19f、19g、19hと、4つ
の直方体リッジ20a、20b、20c、20dとを設
けても同様の効果を得ることができる。この直方体リッ
ジは、主導波管1内の金属薄板3a、3bの設けられた
部分と入力端P1とのインピーダンス整合をとることが
できればよく、導体薄板の枚数に応じて適宜設ければよ
い。
【0070】また、図18で示した実施の形態では、複
数の結合孔15a、15bと、6つのアイリス17a、
17b、17c、17d、17e、17fとを設けた導
波管形偏分波器を示したが、金属薄板を4枚設けた場合
は図22に示すように10個のアイリス21a、21
b、21c、21d、21e、21f、21g、21
h、21i、21jを設けても同様の効果を得ることが
できる。このアイリスは、使用周波数帯の高域側ではこ
の電波の進行の障害とならず、使用周波数帯の低域側で
反射特性を改善する整合調整素子として機能すればよ
く、導体薄板の枚数に応じて適宜設ければよい。
【0071】なお、実施の形態1で示した分岐導波管の
管軸方向の偏波を分岐導波管に分岐させる金属薄板の突
出部の形状は、上記全ての実施の形態において適用でき
るものである。また、実施の形態2で示した金属柱のよ
うな導通部材を設けるという構成も同様に、上記全ての
実施の形態において適用できるものである。また、実施
の形態3で示した直方体導体ブロックを設けるという構
成、あるいは実施の形態4で示した直方体導体ブロック
と直方体リッジとを設けるという構成も同様に、上記全
ての実施の形態において適用できるものである。また、
実施の形態5で示した直方体導体ブロックと、傾斜を有
する導体ブロック部とを設けるという構成、あるいは実
施の形態6で示した直方体導体ブロックと、傾斜を有す
る導体ブロック部と、直方体リッジと、傾斜を有するリ
ッジとを設けるという構成も同様に、上記全ての実施の
形態において適用できるものである。また、実施の形態
7で示した結合孔を設けるという構成も同様に、上記全
ての実施の形態において適用できるものである。また、
実施の形態8で示したアイリスを設けるという構成も同
様に、上記全ての実施の形態において適用できるもので
ある。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、長方形主導波管
と、この主導波管に対して直角に分岐する長方形分岐導
波管と、前記主導波管内に設けられ、前記主導波管およ
び前記分岐導波管の両方の管軸に平行で、かつ両方の管
軸に直交する方向の主導波管幅の中央に対して対称な位
置に対をなす導体薄板とを備え、前記導体薄板は、前記
主導波管と前記分岐導波管の交差する空間に突出し、前
記分岐導波管の管軸方向の偏波を前記分岐導波管に分岐
させる突出部を有することにより、広帯域にわたって良
好な反射特性およびアイソレーション特性を得て、直交
する2つの偏波をもつ電波を分波することが可能であ
る。
【0073】また、前記主導波管における、前記分岐導
波管の管軸および前記主導波管の管軸に対して直交する
方向の幅aと、前記分岐導波管の管軸と平行な方向の高
さbとが、使用周波数帯域の下限周波数fLと上限周波
数fHと光速cに対してfH/3fL<b/a≦1および
c/2fL<b<c/fHを満足することにより、広帯域
にわたって良好な反射特性およびアイソレーション特性
を得て、直交する2つの偏波をもつ電波を分波すること
が可能である。
【0074】また、前記主導波管が正方形導波管である
ことにより、広帯域にわたって良好な反射特性およびア
イソレーション特性を得て、直交する2つの偏波をもつ
電波を分波することが可能である。
【0075】また、前記分岐導波管の管軸と平行な前記
主導波管の壁面と前記導体薄板とを導通する導通部材を
備えることにより、広帯域にわたって不要高次モードを
抑圧することができるため、広帯域にわたって良好な反
射特性およびアイソレーション特性を得て、直交する2
つの偏波を持つ電波を分波することが可能である。
【0076】また、前記分岐導波管の管軸と平行な前記
主導波管の壁面と前記導体薄板との間あるいは前記導体
薄板間に挟まれ、前記分岐導波管の管軸と直交する前記
主導波管の壁面に接する直方体導体ブロックを備えるこ
とにより、広帯域にわたって不要高次モードを抑圧する
ことができるため、広帯域にわたって良好な反射特性お
よびアイソレーション特性を得て、直交する2つの偏波
を持つ電波を分波することが可能である。
【0077】また、前記分岐導波管の管軸と平行な前記
主導波管の壁面に接する直方体リッジを備えることによ
り、広帯域にわたって不要高次モードを抑圧し、主導波
管内の導体薄板の設置部分と入力端とのインピーダンス
整合をとることができるため、広帯域にわたって良好な
反射特性およびアイソレーション特性を得て、直交する
2つの偏波をもつ電波を分波することが可能である。
【0078】また、前記導体薄板の前記主導波管壁面と
対向する側に接する直方体リッジを備えることにより、
広帯域にわたって不要高次モードを抑圧し、主導波管内
の導体薄板の設置部分と入力端とのインピーダンス整合
をとることができるため、広帯域にわたって良好な反射
特性およびアイソレーション特性を得て、直交する2つ
の偏波をもつ電波を分波することが可能である。
【0079】また、前記直方体導体ブロックに対し前記
主導波管の管軸方向に位置するとともに、前記分岐導波
管の管軸と直交する前記主導波管の壁面に接し、傾斜を
有する導体ブロック部を備えることにより、広帯域にわ
たって不要高次モードを抑圧し、主導波管内の導体薄板
の設置部分と入力端および出力端とのインピーダンス整
合をとることができるため、広帯域にわたって良好な反
射特性およびアイソレーション特性を得て、直交する2
つの偏波をもつ電波を分波することが可能である。
【0080】また、前記直方体リッジに対し前記主導波
管の管軸方向に位置するとともに、前記分岐導波管の管
軸と平行な前記主導波管壁面に接し、傾斜を有するリッ
ジを備えることにより、広帯域にわたって不要高次モー
ドを抑圧し、主導波管内の導体薄板の設置部分と入力端
および出力端とのインピーダンス整合をとることができ
るため、広帯域にわたって良好な反射特性およびアイソ
レーション特性を得て、直交する2つの偏波をもつ電波
を分波することが可能である。
【0081】また、前記分岐導波管の分岐口に結合孔を
備えることにより、広帯域にわたって不要高次モードを
抑圧することができるため、広帯域にわたって良好な反
射特性およびアイソレーション特性を得て、直交する2
つの偏波をもつ電波を分波することが可能である。
【0082】また、前記分岐導波管中に結合孔を備える
ことにより、広帯域にわたって不要高次モードを抑圧す
ることができるため、広帯域にわたって良好な反射特性
およびアイソレーション特性を得て、直交する2つの偏
波をもつ電波を分波することが可能である。
【0083】また、前記分岐導波管の管軸と平行な前記
主導波管壁面と前記導体薄板との間および前記導体薄板
間に挟まれ、前記分岐導波管の管軸に直交する前記主導
波管壁面に接するアイリスを備えることにより、使用周
波数帯の低域側で反射特性を改善する整合調整素子とし
て機能するため、広帯域にわたって良好な反射特性およ
びアイソレーション特性を得て、直交する2つの偏波を
もつ電波を分波することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における導波管形偏分波器
の構成を示す斜視図
【図2】電波の分波の動作を示す説明図
【図3】不要高次モードが抑圧される原理を示す説明図
【図4】主導波管と分岐導波管の交差する空間に突出し
た突出部の形状の例を示す斜視図。
【図5】主導波管と分岐導波管の交差する空間に突出し
た突出部の形状の例を示す斜視図。
【図6】主導波管と分岐導波管の交差する空間に突出し
た突出部の形状の例を示す斜視図。
【図7】本発明の実施形態における導通部材を設けた導
波管形偏分波器の構成を示す斜視図。
【図8】本発明の実施形態における直方体導体ブロック
を設けた導波管形偏分波器の構成を示す斜視図。
【図9】本発明の実施形態における直方体導体ブロック
および直方体リッジを設けた導波管形偏分波器の構成を
示す斜視図。
【図10】本発明の実施形態における直方体導体ブロッ
クおよび直方体リッジを設けた導波管形偏分波器の構成
を示す斜視図。
【図11】本発明の実施形態における直方体導体ブロッ
クおよび直方体リッジを設けた導波管形偏分波器の構成
を示す斜視図。
【図12】本発明の実施形態における直方体導体ブロッ
クおよび傾斜を有する導体ブロック部を設けた導波管形
偏分波器の構成を示す斜視図。
【図13】本発明の実施形態における直方体導体ブロッ
クおよび傾斜を有する導体ブロック部を設けた導波管形
偏分波器の構成を示す斜視図。
【図14】本発明の実施形態における直方体導体ブロッ
ク、直方体リッジ、傾斜を有する導体ブロック部および
傾斜を有するリッジを設けた導波管形偏分波器の構成を
示す斜視図。
【図15】本発明の実施形態における直方体導体ブロッ
ク、直方体リッジ、傾斜を有する導体ブロック部および
傾斜を有するリッジを設けた導波管形偏分波器の構成を
示す斜視図。
【図16】本発明の実施形態における結合孔を設けた導
波管形偏分波器の構成を示す斜視図。
【図17】本発明の実施形態における結合孔を設けた導
波管形偏分波器の構成を示す斜視図。
【図18】本発明の実施形態における結合孔およびアイ
リスを設けた導波管形偏分波器の構成を示す斜視図。
【図19】本発明の実施形態における4枚の金属薄板を
設けた導波管形偏分波器の構成を示す斜視図。
【図20】本発明の実施形態における8つの直方体導体
ブロックを設けた導波管形偏分波器の構成を示す斜視
図。
【図21】本発明の実施形態における8つの直方体導体
ブロックおよび4つの直方体リッジを設けた導波管形偏
分波器の構成を示す斜視図。
【図22】本発明の実施形態における結合孔および10
個のアイリスを設けた導波管形偏分波器の構成を示す斜
視図。
【図23】従来の偏分波器の構成を示す斜視図。
【符号の説明】
1 主導波管 2a、2b 分岐導波管 3a、3b 金属薄板 4a、4b 金属薄板 5a、5b 金属薄板 6a、6b 金属薄板 7a、7b、7c、7d 金属柱 8a、8b、8c、8d 直方体金属ブロック 9a、9b 直方体リッジ 10a、10b 直方体リッジ 11a〜11h 金属ブロック 12a〜12h 金属ブロック 13a〜13d リッジ 14a〜14d リッジ 15a、15b 結合孔 16a、16b 結合孔 17a〜17f アイリス 18a〜18d 金属薄板 19a〜19h 直方体金属ブロック 20a〜20d 直方体リッジ 21a〜21j アイリス P1 主導波管1の入力端 P2 主導波管1の出力端 P3 分岐導波管の出力端 P4 分岐導波管の出力端

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形主導波管と、この主導波管に対し
    て直角に分岐する長方形分岐導波管と、前記主導波管内
    に設けられ、前記主導波管および前記分岐導波管の両方
    の管軸に平行で、かつ両方の管軸に直交する方向の主導
    波管幅の中央に対して対称な位置に対をなす導体薄板と
    を備え、前記導体薄板は、前記主導波管と前記分岐導波
    管の交差する空間に突出し、前記分岐導波管の管軸方向
    の偏波を前記分岐導波管に分岐させる突出部を有するこ
    とを特徴とする導波管形偏分波器。
  2. 【請求項2】 前記主導波管における、前記分岐導波管
    の管軸および前記主導波管の管軸に対して直交する方向
    の幅aと、前記分岐導波管の管軸と平行な方向の高さb
    とが、使用周波数帯域の下限周波数fLと上限周波数fH
    と光速cに対してfH/3fL<b/a≦1およびc/2
    L<b<c/fHを満足することを特徴とする請求項1
    に記載の導波管形偏分波器。
  3. 【請求項3】 前記主導波管は、正方形導波管であるこ
    とを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の導
    波管形偏分波器。
  4. 【請求項4】 前記分岐導波管の管軸と平行な前記主導
    波管の壁面と前記導体薄板とを導通する導通部材を備え
    たことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の導波管形偏分波器。
  5. 【請求項5】 前記分岐導波管の管軸と平行な前記主導
    波管の壁面と前記導体薄板との間あるいは前記導体薄板
    間に挟まれ、前記分岐導波管の管軸と直交する前記主導
    波管の壁面に接する直方体導体ブロックを備えたことを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の導波管
    形偏分波器。
  6. 【請求項6】 前記分岐導波管の管軸と平行な前記主導
    波管の壁面に接する直方体リッジを備えたことを特徴と
    する請求項5に記載の導波管形偏分波器。
  7. 【請求項7】 前記導体薄板の前記主導波管壁面と対向
    する側に接する直方体リッジを備えたことを特徴とする
    請求項5または6のいずれかに記載の導波管形偏分波
    器。
  8. 【請求項8】 前記直方体導体ブロックに対し前記主導
    波管の管軸方向に位置するとともに、前記分岐導波管の
    管軸と直交する前記主導波管の壁面に接し、傾斜を有す
    る導体ブロック部を備えたことを特徴とする請求項5な
    いし7のいずれかに記載の導波管形偏分波器。
  9. 【請求項9】 前記直方体リッジに対し前記主導波管の
    管軸方向に位置するとともに、前記分岐導波管の管軸と
    平行な前記主導波管壁面に接し、傾斜を有するリッジを
    備えたことを特徴とする請求項6に記載の導波管形偏分
    波器。
  10. 【請求項10】 前記分岐導波管の分岐口に結合孔を備
    えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記
    載の導波管形偏分波器。
  11. 【請求項11】 前記分岐導波管中に結合孔を備えたこ
    とを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の
    導波管形偏分波器。
  12. 【請求項12】 前記分岐導波管の管軸と平行な前記主
    導波管壁面と前記導体薄板との間および前記導体薄板間
    に挟まれ、前記分岐導波管の管軸に直交する前記主導波
    管壁面に接するアイリスを備えたことを特徴とする請求
    項1ないし11のいずれかに記載の導波管形偏分波器。
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