JPH1132997A - 鼓膜温度計 - Google Patents
鼓膜温度計Info
- Publication number
- JPH1132997A JPH1132997A JP9188273A JP18827397A JPH1132997A JP H1132997 A JPH1132997 A JP H1132997A JP 9188273 A JP9188273 A JP 9188273A JP 18827397 A JP18827397 A JP 18827397A JP H1132997 A JPH1132997 A JP H1132997A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- eardrum
- tympanum
- temperature
- external auditory
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Radiation Pyrometers (AREA)
- Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 外耳道に挿入された光ファイバを固定する。
【解決手段】 鼓膜７から放射される赤外線を光ファイ
バ３により導き、この赤外線から鼓膜７の温度を検出す
る鼓膜温度計であり、光ファイバ３に備えられたバルー
ン９にチューブ１０を介してガスを供給することよりバ
ルーン９が外耳道６内で膨張し、光ファイバ３を固定す
る。
バ３により導き、この赤外線から鼓膜７の温度を検出す
る鼓膜温度計であり、光ファイバ３に備えられたバルー
ン９にチューブ１０を介してガスを供給することよりバ
ルーン９が外耳道６内で膨張し、光ファイバ３を固定す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鼓膜の温度など、
穴の内部の温度を非接触で測温する鼓膜温度計に関す
る。
穴の内部の温度を非接触で測温する鼓膜温度計に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】鼓膜の温度など、穴の内部の温度を非接
触で測温する鼓膜温度計として、図２に示したような鼓
膜温度計が知られている。図２に示したような鼓膜温度
計は、光ファイバ３を外耳道６内を通過して鼓膜７付近
まで挿入し、鼓膜７付近から放射される赤外線をこの光
ファイバ３で導き出し、この赤外線を光チョッパ（図示
省略）を通過させて放射温度を検出する焦電センサ４に
入射されている。
触で測温する鼓膜温度計として、図２に示したような鼓
膜温度計が知られている。図２に示したような鼓膜温度
計は、光ファイバ３を外耳道６内を通過して鼓膜７付近
まで挿入し、鼓膜７付近から放射される赤外線をこの光
ファイバ３で導き出し、この赤外線を光チョッパ（図示
省略）を通過させて放射温度を検出する焦電センサ４に
入射されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この鼓
膜温度計に使用する光ファイバ３の直径は、２ｍｍ以下
と細く、特にコア直径０．６３ｍｍのカルコゲナイドフ
ァイバも実用化されており、光ファイバ３端部が鼓膜７
近傍へ達したとしても、外部からの振動により光ファイ
バ３自身が振動して、鼓膜７上の測定点が定まらず、測
定誤差の原因となる。特に光チョッパとしてのメカニカ
ルチョッパが近傍に組み込まれており、その振動が光フ
ァイバ３に伝わる。また、挿入方法や外耳道６形状の個
人差によって光ファイバ３の赤外線入射口が鼓膜７を外
れてしまう場合もある。
膜温度計に使用する光ファイバ３の直径は、２ｍｍ以下
と細く、特にコア直径０．６３ｍｍのカルコゲナイドフ
ァイバも実用化されており、光ファイバ３端部が鼓膜７
近傍へ達したとしても、外部からの振動により光ファイ
バ３自身が振動して、鼓膜７上の測定点が定まらず、測
定誤差の原因となる。特に光チョッパとしてのメカニカ
ルチョッパが近傍に組み込まれており、その振動が光フ
ァイバ３に伝わる。また、挿入方法や外耳道６形状の個
人差によって光ファイバ３の赤外線入射口が鼓膜７を外
れてしまう場合もある。
【０００４】本発明は、このような問題点を伴うことな
く、正確に鼓膜の温度を検出することができる鼓膜温度
計を提供することを目的とする。
く、正確に鼓膜の温度を検出することができる鼓膜温度
計を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、鼓膜から放射
される赤外線により鼓膜の温度を検出する鼓膜温度計で
あり、光ファイバを外耳道に挿入した後光ファイバ固定
部材を膨張させて、光ファイバを外耳道内で固定するこ
とを特徴とする。さらに具体的には、光ファイバ固定部
材は合成ゴムや合成シート性のバルーンとその内部にガ
スを供給するチューブからなり、ガスの供給よりバルー
ンが外耳道内で膨張して張り出し、光ファイバを固定す
る。
される赤外線により鼓膜の温度を検出する鼓膜温度計で
あり、光ファイバを外耳道に挿入した後光ファイバ固定
部材を膨張させて、光ファイバを外耳道内で固定するこ
とを特徴とする。さらに具体的には、光ファイバ固定部
材は合成ゴムや合成シート性のバルーンとその内部にガ
スを供給するチューブからなり、ガスの供給よりバルー
ンが外耳道内で膨張して張り出し、光ファイバを固定す
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を、図１
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【０００７】図１は、本発明の鼓膜温度計の実施の一形
態の構成図である。実施の形態の鼓膜温度計は、上記し
た図2で図示したように、ヘツドホン型の支持部材であ
るイヤーパッド（図１では図示省略）内に、温度計測ボ
ックス２を組み込んだものであって、温度計測ボックス
２には光ファイバ３と焦電センサ４とが取り付けられ、
光ファイバ３は、被測定者の耳穴から外耳道６に沿って
鼓膜７に近接した深さまで挿入される。鼓膜７とは非接
触の状態に保持することが可能である。なお、温度計測
ボックスはイヤーパッドに対し相対的移動が可能で、外
耳道６の長さに応じて移動調整可能である。また、光フ
ァイバ３については、プローブの先端から温度計測ボッ
クス２まで赤外線を導く部材であればよく、ガラスファ
イバやプラスチックファイバなどが使用される。
態の構成図である。実施の形態の鼓膜温度計は、上記し
た図2で図示したように、ヘツドホン型の支持部材であ
るイヤーパッド（図１では図示省略）内に、温度計測ボ
ックス２を組み込んだものであって、温度計測ボックス
２には光ファイバ３と焦電センサ４とが取り付けられ、
光ファイバ３は、被測定者の耳穴から外耳道６に沿って
鼓膜７に近接した深さまで挿入される。鼓膜７とは非接
触の状態に保持することが可能である。なお、温度計測
ボックスはイヤーパッドに対し相対的移動が可能で、外
耳道６の長さに応じて移動調整可能である。また、光フ
ァイバ３については、プローブの先端から温度計測ボッ
クス２まで赤外線を導く部材であればよく、ガラスファ
イバやプラスチックファイバなどが使用される。
【０００８】そして、焦電センサ４としては、高感度な
ＤＬＡＴＧＳ結晶焦電センサを使用する。このＤＬＡＴ
ＧＳ結晶焦電センサは、ＤＬＡＴＧＳの単結晶を薄片加
工して製作しており、焦電センサの中でも最も高感度で
ある。
ＤＬＡＴＧＳ結晶焦電センサを使用する。このＤＬＡＴ
ＧＳ結晶焦電センサは、ＤＬＡＴＧＳの単結晶を薄片加
工して製作しており、焦電センサの中でも最も高感度で
ある。
【０００９】また、焦電センサ４の検出信号が信号出力
線５を介して、外部のマイコン８に電気信号として導か
れ、マイコン８内で演算されて鼓膜７の温度データが求
められる。
線５を介して、外部のマイコン８に電気信号として導か
れ、マイコン８内で演算されて鼓膜７の温度データが求
められる。
【００１０】さらに、光ファイバ３の外耳道６に挿入さ
れる部分の一部外周には、合成ゴムや合成シート性のバ
ルーン９が取り付けられるとともに、このバルーン９に
は、バルーン９を膨張させるガスを送り込むチューブ１
０が光ファイバ３に沿って設けられている。バルーン９
はチューブ１０に重ねられ、外周部分をナイロン製の糸
で何重にも巻くことにより外気とシールされる。このよ
うな構成であるので、バルーンが汚れたり破損した場合
は交換可能である。
れる部分の一部外周には、合成ゴムや合成シート性のバ
ルーン９が取り付けられるとともに、このバルーン９に
は、バルーン９を膨張させるガスを送り込むチューブ１
０が光ファイバ３に沿って設けられている。バルーン９
はチューブ１０に重ねられ、外周部分をナイロン製の糸
で何重にも巻くことにより外気とシールされる。このよ
うな構成であるので、バルーンが汚れたり破損した場合
は交換可能である。
【００１１】また、チューブ１０は所定の位置で光ファ
イバから分岐して、ガスの供給手段として備えられたミ
ニコンプレッサ１１に接続される。ミニコンプレッサ１
１はマイコン８の制御信号により駆動される。
イバから分岐して、ガスの供給手段として備えられたミ
ニコンプレッサ１１に接続される。ミニコンプレッサ１
１はマイコン８の制御信号により駆動される。
【００１２】次に本発明の動作について図１を用いて説
明する。まず被験者は、ヘッドホン型の支持部材のイヤ
ーパッドを頭部に支持固定する。このとき、光ファイバ
３を外耳道６に挿入し、光ファイバ３の先端部分、即ち
赤外線の入射口を鼓膜７の方へ近づける。
明する。まず被験者は、ヘッドホン型の支持部材のイヤ
ーパッドを頭部に支持固定する。このとき、光ファイバ
３を外耳道６に挿入し、光ファイバ３の先端部分、即ち
赤外線の入射口を鼓膜７の方へ近づける。
【００１３】そして、光ファイバ３の外耳道６への挿
入、並びにイヤーパッドの装着が終わった時点で、マイ
コン８に接続されたスイッチ等を切り替えることによ
り、ミニコンプレッサ１１を駆動する。すると、ガスが
チューブ１０を通ってバルーン９に送り込まれる。所定
量のガスを供給した段階、すなわち、バルーン９を外耳
道６内で膨らませて、光ファイバ３を外耳道６内で固定
した段階で、マイコン８のスイッチを切り替えること
で、ガスの供給を停止する。なお、所定量のガスの供給
を検知したり、所定時間ミニコンプレッサ１１を駆動し
た時点で、自動的にミニコンプレッサ１１の駆動を停止
するようマイコンで制御するようにしてもよい。
入、並びにイヤーパッドの装着が終わった時点で、マイ
コン８に接続されたスイッチ等を切り替えることによ
り、ミニコンプレッサ１１を駆動する。すると、ガスが
チューブ１０を通ってバルーン９に送り込まれる。所定
量のガスを供給した段階、すなわち、バルーン９を外耳
道６内で膨らませて、光ファイバ３を外耳道６内で固定
した段階で、マイコン８のスイッチを切り替えること
で、ガスの供給を停止する。なお、所定量のガスの供給
を検知したり、所定時間ミニコンプレッサ１１を駆動し
た時点で、自動的にミニコンプレッサ１１の駆動を停止
するようマイコンで制御するようにしてもよい。
【００１４】そして、光ファイバ３が膨張したバルーン
９により外耳道６内で固定された後、鼓膜７の温度の測
定を開始する。即ち、温度計測ボックス２内の光チョッ
パ（図示省略）を使用して、光ファイバ３を通って導か
れた赤外線を所定の周波数でチョッピングした後、焦電
センサ４に入射する。そして、チョッピングにより間欠
遮光された赤外線の検出信号が、マイコン８に入力さ
れ、所定の信号処理により、鼓膜７の温度情報が得られ
る。この温度情報は、外部の表示機器やデータ処理装置
に送られて利用される。
９により外耳道６内で固定された後、鼓膜７の温度の測
定を開始する。即ち、温度計測ボックス２内の光チョッ
パ（図示省略）を使用して、光ファイバ３を通って導か
れた赤外線を所定の周波数でチョッピングした後、焦電
センサ４に入射する。そして、チョッピングにより間欠
遮光された赤外線の検出信号が、マイコン８に入力さ
れ、所定の信号処理により、鼓膜７の温度情報が得られ
る。この温度情報は、外部の表示機器やデータ処理装置
に送られて利用される。
【００１５】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、光ファイバを外耳道に挿入したとき、外耳道
内に固定することができ、外部からの振動、例えばメカ
ニカルチョッパの振動が光ファイバに伝わらないので、
鼓膜上の定点から発生した赤外線温度を検出することが
でき、正確に鼓膜の温度を測定することができる。
によれば、光ファイバを外耳道に挿入したとき、外耳道
内に固定することができ、外部からの振動、例えばメカ
ニカルチョッパの振動が光ファイバに伝わらないので、
鼓膜上の定点から発生した赤外線温度を検出することが
でき、正確に鼓膜の温度を測定することができる。
【図１】本発明の鼓膜温度計の実施の一形態の構成図。
【図２】従来の鼓膜温度計の実施の一形態の構成図。
１…支持部材 ２…温度計測ボックス ３…光ファイバ ４…焦電センサ ５…信号出力線 ６…外耳道 ７…鼓膜 ８…マイコン ９…バルーン １０…チューブ １１…ミニコンプレッサ
Claims (1)
- 【請求項１】 外耳道に挿入した光ファイバで鼓膜から
放射された赤外線により鼓膜の温度を検出する鼓膜温度
計において、外耳道に挿入される光ファイバの少なくと
も一部に、前記光ファイバを挿入したとき外耳道内で張
り出される光ファイバ固定部材を備えたことを特徴とす
る鼓膜温度計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9188273A JPH1132997A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 鼓膜温度計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9188273A JPH1132997A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 鼓膜温度計 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1132997A true JPH1132997A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16220788
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9188273A Pending JPH1132997A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 鼓膜温度計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1132997A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009500060A (ja) * | 2005-06-30 | 2009-01-08 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | Ｎｉｂｐ計算が可能な耳内マルチ測定センサ用の寸法調整および位置調整技術 |
| JP2011501619A (ja) * | 2007-10-25 | 2011-01-06 | セムケン、ケビン・アール． | 耳孔中で使用する為の技術配置，位置決め，そして音処理システム及び方法 |
| WO2013018475A1 (ja) * | 2011-08-03 | 2013-02-07 | ソニー株式会社 | 距離検出装置、距離検出方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
-
1997
- 1997-07-14 JP JP9188273A patent/JPH1132997A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009500060A (ja) * | 2005-06-30 | 2009-01-08 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | Ｎｉｂｐ計算が可能な耳内マルチ測定センサ用の寸法調整および位置調整技術 |
| JP2011501619A (ja) * | 2007-10-25 | 2011-01-06 | セムケン、ケビン・アール． | 耳孔中で使用する為の技術配置，位置決め，そして音処理システム及び方法 |
| WO2013018475A1 (ja) * | 2011-08-03 | 2013-02-07 | ソニー株式会社 | 距離検出装置、距離検出方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
| CN103732133A (zh) * | 2011-08-03 | 2014-04-16 | 索尼公司 | 距离检测设备、距离检测方法、计算机程序及计算机可读记录介质 |
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