JP2000126136A - 耳式体温計 - Google Patents

耳式体温計

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JP2000126136A
JP2000126136A JP10304601A JP30460198A JP2000126136A JP 2000126136 A JP2000126136 A JP 2000126136A JP 10304601 A JP10304601 A JP 10304601A JP 30460198 A JP30460198 A JP 30460198A JP 2000126136 A JP2000126136 A JP 2000126136A
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JP
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probe
temperature
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infrared sensor
ear thermometer
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Satoru Inakagata
悟 田舎片
Takahiro Iizawa
貴浩 飯澤
Takahiro Heiuchi
隆博 塀内
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プローブと本体が着脱自在な構造をなし、使
用者の状況に応じてプローブと本体とを一体型としても
分離型としても使用することを可能とする。 【解決手段】 外耳道或いは鼓膜或いは口腔或いは体表
面からの赤外線放射により、赤外線を電気信号として検
出する赤外線センサー10と、赤外線センサー10から
の電気信号を温度に変換する変換手段と、変換手段によ
る温度を表示する表示手段14とを備える耳式体温計で
あって、赤外線センサー10を含むプローブ2と、表示
手段14を含む本体1とを分離又は一体自在にする係合
手段15を有して成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外耳道を含む鼓膜温
度や体表面等の体温を赤外線センサーを用いて測定する
耳式体温計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】耳式体温計は一般に回路、電源、表示手
段等を内蔵する本体と、本体から突出させた赤外線セン
サーや集光手段を有するプローブからなり、赤外線セン
サーやプローブを外耳道に挿入或いは体表面に向けて体
温を測定する。
【0003】そして、従来技術ではプローブと本体が一
体であるため、むずがる赤ちゃんの体温を計測する時
は、母親は鼓膜の方向をねらいながら外耳道に挿入する
ため、正確に測定でき、且つ測定時間が短いので便利で
あった。しかるに近年、鼓膜温を測定する耳式体温計が
普及し、赤ちゃんだけでなく、高齢者や一般人での需要
も増加してくるにつれ、従来の腋下で測定する電子式或
いは水銀式の体温計でも同じように見られる問題である
が、一体式の耳式体温計でも測定中に体温が確認できな
いという不便さがあった。
【0004】一方、常時プローブと本体を分離する方式
は赤ちゃんを測定する時にも便利に思われるが、母親が
むずかる赤ちゃんの体温測定をする際、片方の手で本体
を持ち、もう一方の手でプローブを持って赤ちゃんの耳
孔に挿入するのは危険である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みて為されたものであり、プローブと本体が着脱自在
な構造をなし、使用者の状況に応じてプローブと本体と
を一体型としても分離型としても使用することを可能と
するものであって、一刻も早く計測して熱があるかどう
かを確認する必要がある場合には、プローブと本体とを
一体型として鼓膜の方向に狙いを定めて計測することに
より、正確且つ短時間の測定を行うことができ、また、
温度をより正確に測定する必要がある場合には、プロー
ブを耳孔に挿入して本体の表示を確認しながら、プロー
ブを耳の中で動かすことにより、より正確な検温を行う
ことができる耳式体温計を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して本発
明の目的を達成するために、外耳道或いは鼓膜或いは口
腔或いは体表面からの赤外線放射により、赤外線を電気
信号として検出する赤外線センサー10と、赤外線セン
サー10からの電気信号を温度に変換する変換手段と、
変換手段による温度を表示する表示手段14とを備える
耳式体温計であって、赤外線センサー10を含むプロー
ブ2と、表示手段14を含む本体1とを分離又は一体自
在にする係合手段15を有して成るものである。このよ
うに外耳道或いは鼓膜或いは口腔或いは体表面からの赤
外線放射により、赤外線を電気信号として検出する赤外
線センサー10と、赤外線センサーからの電気信号を温
度に変換する変換手段と、変換手段による温度を表示す
る表示手段14とを備える耳式体温計であって、赤外線
センサー10を含むプローブ2と、表示手段14を含む
本体1とを分離又は一体自在にする係合手段15を有し
て成る構成とすることで、プローブ2と本体1を分離又
は一体に着脱自在にすることができ、使用者の状況に応
じて分離、一体を使い分けることができる。
【0007】また、表示手段14を含む本体1には電気
信号を温度に変換する変換手段、及び電源、スイッチ1
6も含まれ、赤外線センサー10を含むプローブ2と、
表示手段14を含む本体1とを分離又は一体自在にする
係合手段15を有して成るものとするとよい。このよう
に表示手段14を含む本体1には電気信号を温度に変換
する変換手段、及び電源、スイッチ16も含まれ、赤外
線センサー10を含むプローブ2と、表示手段14を含
む本体1とを分離又は一体自在にする係合手段15を有
して成る構成とすることで、プローブ2と本体1を分離
又は一体に着脱自在にすることができ、使用者の状況に
応じて分離、一体を使い分けることができる上に、プロ
ーブ2の構造を簡素化及び小型化することができる。
【0008】また、赤外線センサー10を含むプローブ
2には電気信号を温度に変換する変換手段及び電源、ス
イッチ16も含まれ、プローブ2と、表示手段14を含
む本体1とを分離又は一体自在にする係合手段15を有
して成るものとするとよい。このように赤外線センサー
10を含むプローブ2には電気信号を温度に変換する変
換手段及び電源、スイッチ16も含まれ、プローブ2
と、表示手段14を含む本体1とを分離又は一体自在に
する係合手段15を有して成る構成とすることで、プロ
ーブ2と本体1を分離又は一体に着脱自在にすることが
でき、使用者の状況に応じて分離、一体を使い分けるこ
とができる上に、プローブ2内にスイッチ16や回路を
入れることにより、耳もとでスイッチ16を入れること
ができ、更には赤外線センサーの信号が微小であるにも
関わらず、赤外線センサー10と増幅回路を近くに配置
できるため、ノイズの影響を受けにくくすることができ
る。
【0009】また、赤外線センサー10を含むプローブ
2に表音手段17を設けて成るものとするとよい。この
ように赤外線センサー10を含むプローブ2に表音手段
17を設けて成る構成とすることで、プローブ2と本体
1を分離した際に、表音手段17が本体1側に設けてあ
ると高齢者や耳の不自由な人は聞こえにくいという問題
を解消できる。
【0010】また、プローブ2と本体1とを分離した時
には温度ピーク値を一定時間毎に更新して表示し、プロ
ーブ2と本体1とを一体にした時は1回で計測を完了し
て表示するとよい。このようにプローブ2と本体1とを
分離した時には温度ピーク値を一定時間毎に更新して表
示し、プローブ2と本体1とを一体にした時は1回で計
測を完了して表示することで、プローブ2と本体1を分
離した時は使用者がプローブを動かしてピーク値を探し
出して保持させることができるので、より検温値が正確
となり、プローブ2と本体1とを一体にした時は何回か
測定して平均或いは最大値を1回表示するので、速くて
正確な測定が可能となる。
【0011】また、温度ピーク値を一定時間毎に更新表
示する方法と、1回で計測を完了して表示する方法とを
切り替える切替手段22を設けるとよい。このように温
度ピーク値を一定時間毎に更新表示する方法と、1回で
計測を完了して表示する方法とを切り替える切替手段2
2を設けた構成とすることで、使用者が測定方法を選択
できるため、使用者の状況に応じて柔軟性のある検温方
法を採用することができる。
【0012】また、プローブ2と本体1とを分離した時
には温度ピーク値を一定時間毎に更新して表示する方法
を採用し、プローブ2と本体1とを一体にした時には1
回で計測を完了して表示する方法を採用するように自動
的に切り替える切替手段を有する構成とするとよい。こ
のようにプローブ2と本体1とを分離した時には温度ピ
ーク値を一定時間毎に更新して表示する方法を採用し、
プローブ2と本体1とを一体にした時には1回で計測を
完了して表示する方法を採用するように自動的に切り替
える切替手段を有する構成とすることで、プローブ2と
本体1とを分離した時、又は一体にした時の測定方法の
切替をする必要がなくなる。
【0013】また、プローブ2と本体1とを分離した時
にプローブ2から得られた赤外線センサー10の信号を
プローブ2に設けたワイヤレスの送信手段18により本
体に設けた受信手段19へ送信するとよい。このように
プローブ2と本体1とを分離した時にプローブ2から得
られた赤外線センサー10の信号をプローブ2に設けた
ワイヤレスの送信手段18により本体1に設けた受信手
段19へ送信する構成とすることで、コードがもつれた
り、邪魔になるといった煩わしさを解消できるだけでな
く、本体を持つ必要もなくなる。
【0014】また、本体1にプローブ2のコード2dを
巻き上げて収納できる収納スペース6を有するとよい。
このように本体1にプローブ2のコード2dを巻き上げ
て収納できる収納スペース6を有する構成とすること
で、プローブ2と本体1が一体時にはコード2dが本体
1に収納できるため煩雑さが解消される。
【0015】また、赤外線センサー10の基準温度の測
定用として用いるサーミスターセンサー11を用いて腋
下温測定も兼用できるものとするとよい。このように赤
外線センサー10の基準温度の測定用として用いるサー
ミスターセンサー11を用いて腋下温測定も兼用できる
構成とすることで、一般に測定される腋下温と比較する
ことができる。また、平熱時に腋下温と鼓膜温の差を知
っておけば、熱が出た時に鼓膜温のみを測定することに
よって腋下温を推定できるので、時間をかけて腋下温を
計測する必要がなくなる。
【0016】また、表示手段14は赤外線センサーによ
る温度表示部20aとサーミスタセンサーによる温度表
示部20bの両方を有するとよい。このように表示手段
14は赤外線センサーによる温度表示部20aとサーミ
スタセンサーによる温度表示部20bの両方を有するこ
とで、鼓膜温と腋下温を同時に比較することができる。
【0017】また、集光手段9の先端に凹レンズ12あ
るいは凸レンズ13を装着するとよい。このように集光
手段9の先端に凹レンズ12あるいは凸レンズ13を装
着することで、凹レンズ12の場合は外耳道を含めて広
い範囲での温度測定が可能になり、また凸レンズ13の
場合は測温部分がピンポイントになるため、鼓膜の温度
のみを正確に測定する場合は有効である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
図1乃至図11に基づいて説明する。図1に示すように
本発明の耳式体温計は本体1とプローブ2とから構成さ
れる。本体1は略くの字状の断面形状を有し、その上部
にはプローブ2を挿入嵌合させるための円状の挿入穴1
bが設けられており、その下部には表面1aに体温等を
表示する表示部1c、並びに電源スイッチ1d、及び測
定用スイッチ1e等のスイッチ16が設けられている。
一方、プローブ2は略円錐状の挿入部2aと略円柱状の
嵌め込み部2bとから構成され、プローブ2の後方から
はコード2dが引き出され、本体1とつながっている。
また、プローブ2内には赤外線センサー10、導光管2
c等が内臓されている。そして、プローブ2と本体1と
を一体にして使用する場合には、プローブ2を本体1の
挿入穴1bに挿入してプローブ2の嵌め込み部2bを保
持し、プローブ2の挿入部2aを本体1の表面1aから
突出させ、この突出させた挿入部2aを耳孔に差し込む
こみ、測定スイッチ1eを押すことにより鼓膜温を測定
することができる。
【0019】上記のように構成された装置を用いて鼓膜
温の測定を開始すると、鼓膜から放射される赤外線エネ
ルギーは導光管2cを介して赤外線センサー10にて検
出され、電気信号に変換される。この電気信号はコード
2dを介して本体1に伝送され、本体1内に内臓された
電気信号を温度に変換する回路部(図示せず)にて温度
に変換され、本体1の表面1aに設けられた表示部1c
にて温度表示される。
【0020】次にプローブ2と本体1とを分離して使用
する場合には、プローブ2の嵌め込み部2bを指で摘ん
で持ち、プローブ2の挿入部2aを耳孔に差し込んで、
測定スイッチ1eを押すことにより、自分の目で本体1
の表示部1cに表示される温度を確認しながら鼓膜温を
測定できる。このように本発明の耳式体温計はプローブ
と本体を分離又は一体に着脱自在にすることができ、使
用者の状況に応じて分離、一体を使い分けて測定するこ
とができる。
【0021】次にプローブ2の嵌め込み部2bに電源ス
イッチ2e、測定用スイッチ2f等のスイッチ16を設
け、プローブ2内には赤外線センサー10等の他に電気
信号を温度に変換する回路部(図示せず)を内臓させ、
本体1には表示部1cのみを残した例を図2に示す。こ
のような配置とすることで、耳もとで電源スイッチ2e
及び測定用スイッチ2fを押すことができ、また、赤外
線センサーの信号は微小であるので、赤外線センサー2
cと回路部を近くに配置できることにより、ノイズによ
る影響を少なくすることができる。
【0022】次にプローブ2の嵌め込み部2bに表音手
段17としてブザー2gを設けた例を図3に示す。この
例では、例えば測定用スイッチを押した時に計測開始の
ブザー音を鳴らし、また、測定が完了した時にブザー音
を鳴らすことにより、耳もとでブザーが鳴るため、高齢
者や耳の不自由な人が聞き取りやすくなる。
【0023】次の例を図4に示す。この例ではプローブ
2が本体1に収納される位置にスイッチ3を設けること
によって、プローブ2と本体1が分離した状態か、又は
一体になった状態かを判別するようにしたものである。
即ち、プローブ2と本体1が分離した状態では、本体1
に設けた表示部1cにて体温値表示を見ながら使用者が
耳孔の最適位置を探す必要があるため、体温値確定がさ
れるまで連続的に測定を繰り返すように設定される。こ
こで体温値確定とは、例えばピーク値をホールドして数
回そのピーク値が変化しなければ確定する、又は数秒と
いう時間を区切ってピーク値を確定する等の方法があ
る。また、プローブ2と本体1が一体になった状態で
は、使用者は測定中表示値を確認することができないの
で、数回計測して平均値を出してブザー等によって測定
完了を知らせる等の方法に設定される。
【0024】上記例のようにプローブ2の収納位置であ
る挿入穴1bにスイッチ3を設けることによって、プロ
ーブ2と本体1が分離した状態か、又は一体になった状
態かを検知し、自動的に回路を切り替えることによっ
て、プローブ2と本体1が分離時には体温ピーク値を一
定時間毎に更新表示し、プローブ2と本体1が一体時に
は1回で計測を完了して表示するように自動化すること
ができる。尚、図4の例ではスイッチ3は機械的スイッ
チとしたが、光センサー方式、磁気検知等であってもよ
い。
【0025】次の例を図5に示す。この例は体温ピーク
値を一定時間毎に更新表示する方法を採るか、又は1回
で計測を完了させて表示する方法を採るかを切り替える
切替スイッチ4を本体1に設けたものである。これによ
り使用者は使用する状況に応じて選択的に測定方法を切
り替えることができる。即ち、前述の図4で示したプロ
ーブ2と本体1の分離時の測定方法とプローブ2と本体
1の一体時の測定方法を選ぶことができるので、例えば
プローブ2と本体1とが一体時であっても、より正確に
測定しようとした場合は、プローブ2と本体1の分離時
の測定方法に切り替えれば、表示値は見れなくても、耳
孔内のプローブ位置を移動させて測定することができる
ので、より体温のピーク値を拾いやすくなり、また、反
対にプローブ2と本体1とが分離時であっても、より速
く検温しようとした場合は、プローブ2と本体1の一体
時の測定方法に切り替えればよい。
【0026】次の例を図6に示す。この例はプローブ2
の嵌め込み部2bに発光素子5aを設け、本体1の挿入
穴1bの内壁1fに受光素子5bを設けた赤外線リモコ
ン装置5を用いた例であり、赤外線センサー10から得
られた出力又は体温値を赤外線に変調してプローブ2の
発光素子5aから本体1側の受光素子5bに送り、セン
サー信号なら演算して、体温データならそのまま表示部
1cに表示するものである。この例ではプローブ2と本
体1とをつなぐコードがないため、コードが邪魔になる
ようなことがなく、使用者がプローブ2を耳孔内で自由
に動かすことができるため測定精度も向上できる。尚、
本例のような位置に発光素子5a及び受光素子5bを配
置することにより、プローブ2を本体1に収納した時も
同じ発光5a及び受光素子5bを使うことができる。ま
た、プローブ2を本体1に収納した時に接点等を介して
データを送ることも勿論可能である。
【0027】次の例を図7に示す。この例では本体1の
内部にプローブ2のコード2dを巻き上げて収納できる
収納スペース6を設けたものである。このようにするこ
とで、プローブ2と本体1を一体にした時や、保管時等
に余分なコードが収納されるため、使い勝手が良い。
【0028】次の例を図8に示す。これは赤外線センサ
ー10の基準温度の測定用として用いるサーミスタセン
サー11を用いて腋下温測定も兼用する例を示すもので
ある。赤外線センサー10が、例えばサーモパイルセン
サーの場合、冷接点温度を基準としてターゲットの温度
を電圧値に変換して出力する。通常、冷接点温度はサー
ミスタセンサー11により計測され、この信号とサーモ
パイルの信号を演算することにより体温値として表示す
る構成となっている。したがって、このサーミスタセン
サー11を腋下の体温を測定する時に使用すれば、耳孔
温と腋下温の両方測定できる体温計となる。即ち、腋下
温度測定では通常の電子体温計と同じようにサーミスタ
ーセンサー11の出力値のみを演算して体温値に変換す
ればよい。ただし、耳孔温測定では数秒以内の高速検温
が可能であるが、腋下温測定では1〜5分の時間が必要
になる。しかるに腋下と耳孔は一般的に数値に違いがあ
り、日本人は腋下温を標準にしているため、腋下と耳孔
の体温の差を知っておくことにより、熱が出たときに耳
孔の高速検温でも腋下温に換算することができ、熱の高
低を判断できる。尚、本例ではサーミスタセンサー11
はプローブ2の後部とコード7aにてつながれたプロー
ブ7内に内臓されており、また、表示手段の切替は図8
の切替スイッチ8にて行う。
【0029】次の例を図9に示す。これは表示手段とし
て、赤外線センサー10による温度表示部20aとサー
ミスタセンサー11による温度表示部20bの両方を設
けたものである。これにより、鼓膜温と腋下温とを比較
することができる。
【0030】次の例を図10に示す。これは集光手段9
の先端に凹レンズ12或いは凸レンズ13を装着可能と
したものである。このようにすることで、凹レンズ12
は外耳道の広範囲の赤外線エネルギーを集光でき、凸レ
ンズ13は鼓膜温度をピンポイントで採取できる。した
がって、凹レンズ12をつけたプローブ2の場合、大ま
かに耳孔に入れるだけで検温ができるし、凸レンズ13
ではより正確に鼓膜温を測定したい時に有効である。
【0031】次の例を図11に示す。図中23はプロー
ブカバーであり、赤外線センサー10への埃や垢等の侵
入を防ぐたために、本体1に取り付けられ、通常、赤外
線透過率の良いシリコンガラスやポリエチレンフィルム
等で構成される。これらのプローブカバー23のうち、
1次カバー23aは本体1側に取り付けられているの
で、使用者は耳の病気の感染等を防止するためにこれを
都度拭く必要があった。そこで、2次カバーとしてディ
スポーザブルなポリエチレンフィルム等を使用毎に取り
替える方法が一般的に採られている。本発明ではこの点
を鑑みて、23bのような2次カバーを用いている。即
ち、2次カバー23bはポリエチレンフィルムが重なっ
てなるものであり、端部から1枚ずつ巻き取ることので
きるディスポーザブルなもので、1枚巻き取った後に新
たなポリエチレンフィルム面が現れるものである。この
ようにすることで、2次カバー23bの取り替えを容易
に行うことができる。尚、図中24はプローブカバー押
えであり、プローブ2の使用時に2次カバー23bの前
面に装着するものであり、赤外線透過率の良い材質から
なるものである。
【0032】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、外耳道或いは鼓膜或いは口腔或いは体表面からの赤
外線放射により、赤外線を電気信号として検出する赤外
線センサーと、赤外線センサーからの電気信号を温度に
変換する変換手段と、変換手段による温度を表示する表
示手段とを備える耳式体温計であって、赤外線センサー
を含むプローブと、表示手段を含む本体とを分離又は一
体自在にする係合手段を有して成ることで、プローブと
本体を分離又は一体に着脱自在にすることができ、使用
者の状態に応じて分離、一体を使い分けることができ、
種々の状況に対応して測定することができる。
【0033】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の発明の効果に加えて、表示手段を含む本体には電
気信号を温度に変換する変換手段、及び電源、スイッチ
も含まれ、赤外線センサーを含むプローブと、表示手段
を含む本体とを分離又は一体自在にする係合手段を有し
て成ることで、プローブと本体を分離又は一体に着脱自
在にすることができ、使用者の状況に応じて分離、一体
を使い分けることができる上に、プローブの構造を簡素
化及び小型化することができる。
【0034】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
記載の発明の効果に加えて、赤外線センサーを含むプロ
ーブには電気信号を温度に変換する変換手段及び電源、
スイッチも含まれ、プローブと、表示手段を含む本体と
を分離又は一体自在にする係合手段を有して成ること
で、プローブと本体を分離又は一体に着脱自在にするこ
とができ、使用者の状況に応じて分離、一体を使い分け
ることができる上に、プローブ内にスイッチや回路を入
れることにより、耳もとでスイッチを入れることがで
き、更には赤外線センサーの信号が微小であるにも関わ
らず、赤外線センサーと増幅回路を近くに配置できるた
め、ノイズの影響を受けにくくすることができる。
【0035】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、赤外線
センサーを含むプローブに表音手段を設けて成ること
で、プローブと本体を分離した際に、表音手段が本体側
に設けてあると高齢者や耳の不自由な人は聞こえにくい
という問題を解消できる。
【0036】請求項5記載の発明にあっては、請求項1
乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、プロー
ブと本体とを分離した時には温度ピーク値を一定時間毎
に更新して表示し、プローブと本体とを一体にした時は
1回で計測を完了して表示することで、プローブと本体
を分離した時は使用者がプローブを動かしてピーク値を
探し出して保持させることができるので、より検温値が
正確となり、プローブと本体とを一体にした時は何回か
測定して平均或いは最大値を1回表示するので、速くて
正確な測定が可能となる。
【0037】請求項6記載の発明にあっては、請求項1
乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、温度ピ
ーク値を一定時間毎に更新表示する方法と、1回で計測
を完了して表示する方法とを切り替える切替手段を設け
たことで、使用者が測定方法を選択できるため、使用者
の状況に応じて柔軟性のある検温方法を採用することが
できる。
【0038】請求項7記載の発明にあっては、請求項1
乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、プロー
ブと本体とを分離した時には温度ピーク値を一定時間毎
に更新して表示する方法を採用し、プローブと本体とを
一体にした時には1回で計測を完了して表示する方法を
採用するように自動的に切り替える切替手段を有するこ
とで、プローブと本体とを分離した時、又は一体にした
時の測定方法の切替をする必要がなくなる。
【0039】請求項8記載の発明にあっては、請求項1
乃至7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、プロー
ブと本体とを分離した時にプローブから得られた赤外線
センサーの信号をプローブに設けたワイヤレスの送信手
段により本体に設けた受信手段へ送信することで、コー
ドがもつれたり、邪魔になるといった煩わしさを解消で
きるだけでなく、本体を持つ必要もなくなる。
【0040】請求項9記載の発明にあっては、請求項1
乃至8のいずれかに記載の発明の効果に加えて、本体に
プローブのコードを巻き上げて収納できる収納スペース
を有することで、プローブと本体が一体時にはコードが
本体に収納できるため煩雑さが解消される。
【0041】請求項10記載の発明にあっては、請求項
1乃至9のいずれかに記載の発明の効果に加えて、赤外
線センサーの基準温度の測定用として用いるサーミスタ
ーセンサーを用いて腋下温測定も兼用できることで、一
般に測定される腋下温と比較することができる。即ち、
平熱時に腋下温と鼓膜温の差を知っておけば、熱が出た
時に鼓膜温のみを測定することによって腋下温を推定で
きるので、時間をかけて腋下温を計測する必要がなくな
る。
【0042】請求項11記載の発明にあっては、請求項
1乃至10のいずれかに記載の発明の効果に加えて、表
示手段は赤外線センサーによる温度表示とサーミスタセ
ンサーによる温度表示の両方が可能なことで、鼓膜温と
腋下温を同時に比較することができる。
【0043】請求項12記載の発明にあっては、請求項
1乃至11のいずれかに記載の発明の効果に加えて、集
光手段の先端に凹レンズあるいは凸レンズを装着したこ
とで、凹レンズの場合は外耳道を含めて広い範囲での温
度測定が可能になり、また凸レンズの場合は測温部分が
ピンポイントのため、鼓膜の温度のみを正確に測定する
場合は有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態の一例を示す耳式体
温計の正面図、(b)は縦断面図である。
【図2】(a)は本発明の実施形態の他の例を示す耳式
体温計の正面図、(b)は縦断面図(プローブは側面
図)である。
【図3】(a)は本発明の実施形態の更に他の例を示す
耳式体温計の正面図、(b)は縦断面図(プローブは側
面図)である。
【図4】(a)は本発明の実施形態の更に他の例を示す
耳式体温計の正面図、(b)は縦断面図である。
【図5】(a)は本発明の実施形態の更に他の例を示す
耳式体温計の正面図、(b)は縦断面図である。
【図6】(a)は本発明の実施形態の更に他の例を示す
耳式体温計の正面図、(b)は縦断面図である。
【図7】本発明の実施形態の更に他の例を示す耳式体温
計の縦断面図である。
【図8】(a)は本発明の実施形態の更に他の例を示す
耳式体温計の正面図、(b)は縦断面図である。
【図9】(a)は本発明の実施形態の更に他の例を示す
耳式体温計の正面図、(b)は縦断面図である。
【図10】集光手段の縦断面図である。
【図11】(a)は本発明の実施形態の更に他の例を示
す耳式体温計の正面図、(b)は集光手段の縦断面図で
ある。
【符号の説明】 1 本体 2 プローブ 2d コード 6 収納スペース 9 集光手段 10 赤外線センサー 12 凹レンズ 13 凸レンズ 14 表示手段 15 係合手段 16 スイッチ 17 表音手段 18 送信手段 19 受信手段 20a 温度表示 20b 温度表示 22 切替手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月18日(1999.1.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塀内 隆博 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2G066 AC13 BA08 BA09 BA21 BA22 BA57 BB07 BC02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外耳道或いは鼓膜或いは口腔或いは体表
    面からの赤外線放射により、赤外線を電気信号として検
    出する赤外線センサーと、赤外線センサーからの電気信
    号を温度に変換する変換手段と、変換手段による温度を
    表示する表示手段とを備える耳式体温計であって、赤外
    線センサーを含むプローブと、表示手段を含む本体とを
    分離又は一体自在にする係合手段を有して成ることを特
    徴とする耳式体温計。
  2. 【請求項2】 表示手段を含む本体には電気信号を温度
    に変換する変換手段、及び電源、スイッチも含まれ、赤
    外線センサーを含むプローブと、表示手段を含む本体と
    を分離又は一体自在にする係合手段を有して成ることを
    特徴とする請求項1記載の耳式体温計。
  3. 【請求項3】 赤外線センサーを含むプローブには電気
    信号を温度に変換する変換手段及び電源、スイッチも含
    まれ、プローブと表示手段を含む本体とを分離又は一体
    自在にする係合手段を有して成ることを特徴とする請求
    項1記載の耳式体温計。
  4. 【請求項4】 赤外線センサーを含むプローブに表音手
    段を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の耳式体温計。
  5. 【請求項5】 プローブと本体とを分離した時には温度
    ピーク値を一定時間毎に更新して表示し、プローブと本
    体とを一体にした時は1回で計測を完了して表示するこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の耳式
    体温計。
  6. 【請求項6】 温度ピーク値を一定時間毎に更新表示す
    る方法と、1回で計測を完了して表示する方法とを切り
    替える切替手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の耳式体温計。
  7. 【請求項7】 プローブと本体とを分離した時には温度
    ピーク値を一定時間毎に更新して表示する方法を採用
    し、プローブと本体とを一体にした時には1回で計測を
    完了して表示する方法を採用するように自動的に切り替
    える切替手段を有することを特徴とする請求項1乃至6
    記載のいずれかに記載の耳式体温計。
  8. 【請求項8】 プローブと本体とを分離した時にプロー
    ブから得られた赤外線センサーの信号をプローブに設け
    たワイヤレスの送信手段により本体に設けた受信手段へ
    送信することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに
    記載の耳式体温計。
  9. 【請求項9】 本体にプローブのコードを巻き上げて収
    納できる収納スペースを有することを特徴とする請求項
    1乃至8のいずれかに記載の耳式体温計。
  10. 【請求項10】 赤外線センサーの基準温度の測定用と
    して用いるサーミスターセンサーを用いて腋下温測定も
    兼用できることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか
    に記載の耳式体温計。
  11. 【請求項11】 表示手段は赤外線センサーによる温度
    表示部とサーミスタセンサーによる温度表示部の両方を
    有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに
    記載の耳式体温計。
  12. 【請求項12】 集光手段の先端に凹レンズ或いは凸レ
    ンズを装着したことを特徴とする請求項1乃至11のい
    ずれかに記載の耳式体温計。
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