JPH11329856A - ポット型フェライトコアの取り付け金具及びポット型フェライトコアユニット並びにポット型フェライトコアの支持方法 - Google Patents

ポット型フェライトコアの取り付け金具及びポット型フェライトコアユニット並びにポット型フェライトコアの支持方法

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JPH11329856A
JPH11329856A JP12790198A JP12790198A JPH11329856A JP H11329856 A JPH11329856 A JP H11329856A JP 12790198 A JP12790198 A JP 12790198A JP 12790198 A JP12790198 A JP 12790198A JP H11329856 A JPH11329856 A JP H11329856A
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ferrite core
support plate
pot
adhesive
type ferrite
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JP12790198A
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Masaru Hoshino
優 星野
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポット型フェライトコアのクラックまたは割
れ等を起こすことなく、ポット型フェライトコアを確実
にハウジング等に固定することができ、かつ、静止側と
回転側に夫々別々にフェライトコアを取り付けることの
できる取り付け金具及びこの取り付け金具を有するポッ
ト型フェライトコアユニットを提供すること。 【解決手段】 ボビン3にホルマル線4が所定回数巻き
付けられて構成されたコイルを、中空部に収納するポッ
ト型のフェライトコア1に、取り付け金具5を接着固定
する。取り付け金具5は、フェライトコア1の底面と接
触し、かつ、底面よりも小さな面積の支持板6と、この
支持板6に軸状に設けられた支持突起7と、同じく支持
板6に軸状に設けられた支ねじ切りされた取り付け突起
8とが、非磁性体の金属により一体形成されており、接
着剤には、熱硬化性の接着剤を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポット型フェライ
トコアを他の部材に取り付けるための取り付け金具、及
びこの取り付け金具とポット型フェライトコアとから成
るフェライトコアユニット、並びに前記取り付け金具に
よりポット型フェライトコアを支持する方法の技術分野
に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、一次側と二次側の巻き線数の
組み合わせが自由な変圧器として、ポット型フェライト
コアとコイルからなる変圧器が用いられている。図8に
このような構成の変圧器を示す。
【0003】図8に示すように、ポット型のフェライト
コア50,51の中空部には、一次側と二次側の巻き線
部が一体に形成されたボビン52が収納されるようにな
っている。このボビン52の夫々の巻き線部には、所定
の回数分、ホルマル線が巻き付けられ、コイルを形成す
る。
【0004】コイルを収納したフェライトコア50,5
1は、図9のように重ね合わされた後、エポキシ系接着
剤53により2点で接着され、外観上は円柱形状として
コイルが露出しないように使用される。このように使用
することにより、漏洩磁束を少なくすることができ、各
種の用途に適用することができる。
【0005】しかしながら、フェライトコア50,51
は、金型内でフェライトパウダーとバインダーを圧力と
熱処理により固めて製造されるものである。このため、
製品としては、非常に脆く、パウダーが完全に充填され
ず、鬆(す)のある場合や、クラック、割れが生じ易い
ものである。従って、後加工としては、表面研磨程度は
可能であるが、コア自体にねじ切り、嵌合等の処理は不
可能である。
【0006】そこで、以上のようなコイルを収納したフ
ェライトコア50,51をハウジング等に取り付ける際
には、図8に示すような押さえ金具54,55を用いて
いた。押さえ金具54,55は、例えば洋白等の非磁性
材料から形成されており、上側の押さえ金具54には側
方開口部54aが、また下側の押さえ金具55には該押
さえ金具54の側方開口部54aに対応する突起部55
aが形成されている。これらの押さえ金具54,55は
互いにバネ性を有しており、図9のようにこれらの押さ
え金具54,55を、フェライトコア50,51の上下
から嵌め合せることにより、フェライトコア50,51
をホールドすることができる。
【0007】そして、下側の押さえ金具55に形成され
た底部突起55bを、ハウジング等の凹部に差し込むこ
とにより、フェライトコア50,51及びコイルから構
成される変圧器をハウジング等に取り付けることができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記底
部突起55bだけでは、前記変圧器をケースあるいはハ
ウジング等に確実に固定することはできず、移動体や回
転体には実装しにくいという問題があった。
【0009】また、下側の押さえ金具55に熱硬化性の
接着剤を塗布し、ハウジング等に接着する方法もある
が、コアとハウジング材料の熱伝導性の違いや、コアと
ハウジングの容積、接触面積の問題等があり、熱硬化、
冷却工程で、コアにクラック、割れが生じることがあ
り、一部のポイント程度の接着剤しか使用できず、充分
な接着強度を得ることはできなかった。
【0010】また、前記従来の押さえ金具を用いる限り
は、2つのコアを完全に結合し、密着して使用する必要
があるため、夫々コアを分離し、一定間隔を保ち、電
源、信号を非接触により伝送する場合や、一方のコアを
静止させ、他方のコアを回転させる場合も等には、対応
することができなかった。
【0011】本発明は、前記問題点を解決し、ポット型
フェライトコアのクラックまたは割れ等を起こすことな
く、ポット型フェライトコアを確実にハウジング等に固
定することができ、かつ、静止側と回転側に夫々別々に
フェライトコアを取り付けることのできる取り付け金
具、及びこの取り付け金具を有するポット型フェライト
コアユニット、並びに、この取り付け金具を用いたポッ
ト型フェライトコアの支持方法を提供することを課題と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のポット
型フェライトコアの取り付け金具は、前記課題を解決す
ために、中空軸を有するポット型フェライトコアを熱硬
化性接着剤により接着支持し、他の部材に固定的に取り
付ける取り付け金具であって、前記ポット型フェライト
コアの底面との接着面を有する支持板と、前記支持板の
前記接着面側に設けられた前記中空軸の中空部と嵌合
し、接着面を有する支持突起と、前記支持板の前記接着
面と反対側に設けられた取り付け突起とが非磁性体の金
属で一体に形成され、前記支持板は、前記フェライトコ
アの脆性破壊を引き起こす熱変化を与える熱容量よりも
小さな熱容量となる大きさに形成されていることを特徴
とする。
【0013】請求項1に記載のポット型フェライトコア
の取り付け金具をポット型フェライトコアに固定するに
は、まず、支持板に設けられた支持突起の接着面と支持
板の接着面に熱硬化性接着剤を塗布し、フェライトコア
の中空軸の中空部に前記支持突起を嵌合させ、前記支持
板の接着面をフェライトコアの底面に密着させる。次
に、これらを前記接着剤の熱硬化温度まで所定時間かけ
て加熱し、熱硬化温度に達した後は所定時間かけて冷却
する。このような加熱及び冷却工程においては、金具と
フェライトコアの熱伝導性の違いから、フェライトコア
の内部に急激な温度変化が生じると、熱応力によりフェ
ライトコアの脆性破壊を起こすことも考えられる。しか
しながら、本発明においては、前記支持板は、所定の小
さな熱容量であって、前記フェライトコアに対して脆性
破壊を引き起こすような熱変化を与えることのない熱容
量を有する大きさに形成されている。従って、前記のよ
うな加熱及び冷却工程においても、フェライトコアの内
部に急激な温度変化を与えることがなく、フェライトコ
アの脆性破壊を起こさずに、堅固にフェライトコアに固
定することができる。しかも、支持突起とフェライトコ
アの中空軸の中空部との嵌合により、接着後においても
容易に引き剥がされることがない。また、このような接
着工程後においては、前記金具に設けられた取り付け突
起により、フェライトコア対を形成する夫々のフェライ
トコアを別々にハウジング等へ取り付けることが可能で
ある。従って、一方を静止側に、また、他方を回転側に
取り付けることにより、回転系における非接触の信号ま
たは電源の伝送が可能である。更に、前記金具は、非磁
性体の金属で形成されているので、漏洩磁束による局部
的な発熱を起こすことがなく、接着性に悪影響を与える
こともない。
【0014】請求項2に記載のポット型フェライトコア
の取り付け金具は、前記課題を解決するために、請求項
1に記載のポット型フェライトコアの取り付け金具にお
いて、前記支持板は、前記接着面の面積が、前記フェラ
イトコアの底面の面積よりも小さく形成されていること
を特徴とする。
【0015】請求項2に記載のポット型フェライトコア
の取り付け金具によれば、前記支持板は、フェライトコ
アの底面に対する接着面の面積が、フェライトコアの底
面の面積よりも小さく形成されているので、前記熱硬化
温度への加熱工程及びその後の冷却工程において、フェ
ライトコアに対して温度変化の影響を与える領域が小さ
く、フェライトコアの熱衝撃による脆性破壊をより一層
確実に防止することができる。
【0016】請求項3に記載のポット型フェライトコア
の取り付け金具は、前記課題を解決するために、請求項
1または請求項2に記載のポット型フェライトコアの取
り付け金具において、前記支持突起は、前記支持板の中
心に設けられた軸であることを特徴とする。
【0017】請求項3に記載のポット型フェライトコア
の取り付け金具によれば、前記支持突起が、前記支持板
の中心に設けられた軸なので、フェライトコアの中心軸
の中空部に当該支持突起を嵌合させ、上述のような接着
工程を経た後、回転系の回転中心軸線とフェライトコア
の中心軸線とを合致されるように、ハウジング等に取り
付ければ、フェライトコアを偏心させることなく回転さ
せることができる。
【0018】請求項4に記載のポット型フェライトコア
の取り付け金具は、前記課題を解決するために、請求項
1乃至請求項3の何れか一項に記載のポット型フェライ
トコアの取り付け金具において、前記取り付け突起は、
前記支持板の中心に設けられ、ねじ切りの形成された軸
であることを特徴とする。
【0019】請求項4に記載のポット型フェライトコア
の取り付け金具によれば、前記取り付け突起が、前記支
持板の中心に設けられ、ねじ切りの形成された軸なの
で、前記支持板の中心軸線と、フェライトコアの中心軸
の中心軸線とを合致させるように接着させ、ハウジング
等に前記ねじ切りに対応したねじ穴を、回転系の回転中
心軸線に合致させて形成することにより、前記ねじ穴と
前記取り付け突起をねじ込むだけで、フェライトコアを
偏心させることなく回転させることができる。
【0020】請求項5に記載のポット型フェライトコア
ユニットは、前記課題を解決するために、中空軸を有す
るポット型フェライトコアと、該フェライトコアに熱硬
化性接着剤により接着され、他の部材に固定的に取り付
ける取り付け金具とからなるポット型フェライトコアユ
ニットであって、前記取り付け金具は、前記ポット型フ
ェライトコアの底面に前記熱硬化性接着剤により接着さ
れる接着面を有する支持板と、前記支持板の前記接着面
側に設けられた前記中空軸の中空部と嵌合し、該中空部
の壁面に前記熱硬化性接着剤により接着される接着面を
有する支持突起と、前記支持板の前記接着面と反対側に
設けられた取り付け突起とが非磁性体の金属で一体に形
成され、前記支持板は、前記フェライトコアの脆性破壊
を引き起こす熱変化を与える熱容量よりも小さな熱容量
となる大きさに形成されていることを特徴とする。
【0021】請求項5に記載のポット型フェライトコア
ユニットによれば、取り付け金具の支持板に設けられた
支持突起の接着面と支持板の接着面に熱硬化性接着剤が
塗布され、フェライトコアの中空軸の中空部に前記支持
突起が嵌合し、前記支持板の接着面がフェライトコアの
底面に密着している。そして、これらは前記接着剤の熱
硬化温度まで所定時間かけて加熱され、熱硬化温度に達
した後に所定時間かけて冷却される。このような加熱及
び冷却工程においては、金具とフェライトコアの熱伝導
性の違いから、フェライトコアの内部に急激な温度変化
が生じると、熱応力によりフェライトコアの脆性破壊を
起こすことも考えられる。しかしながら、本発明におい
ては、前記支持板は、所定の小さな熱容量であって、前
記フェライトコアに対して脆性破壊を引き起こすような
熱変化を与えることのない熱容量を有する大きさに形成
されている。従って、前記のような加熱及び冷却工程に
おいても、フェライトコアの内部に急激な温度変化が与
えられないので、フェライトコアが脆性破壊されること
なく、前記取り付け金具が堅固にフェライトコアに固定
されたポット型フェライトコアユニットとなっている。
しかも、支持突起とフェライトコアの中空軸の中空部と
の嵌合しているので、接着後においても取り付け金具が
容易に引き剥がれることがない。また、前記金具に設け
られた取り付け突起により、フェライトコア対を形成す
る夫々のフェライトコアユニットを別々にハウジング等
へ取り付けることが可能である。従って、一方を静止側
に、また、他方を回転側に取り付けることにより、回転
系における非接触の信号または電源の伝送が可能であ
る。更に、前記金具は、非磁性体の金属で形成されてい
るので、漏洩磁束による発熱を起こすことがなく、接着
性に悪影響を与えることがない。
【0022】請求項6に記載のポット型フェライトコア
ユニットは、前記課題を解決するために、請求項5に記
載のポット型フェライトコアユニットにおいて、前記支
持板は、前記接着面の面積が、前記フェライトコアの底
面の面積よりも小さく形成されていることを特徴とす
る。
【0023】請求項6に記載のポット型フェライトコア
ユニットは、取り付け金具の支持板は、フェライトコア
の底面に対する接着面の面積が、フェライトコアの底面
の面積よりも小さく形成されているので、前記熱硬化温
度への加熱工程及びその後の冷却工程において、フェラ
イトコアに対して温度変化の影響を与える領域が小さ
く、フェライトコアの熱衝撃による脆性破壊が一層確実
に防止されている。
【0024】請求項7に記載のポット型フェライトコア
ユニットは、前記課題を解決するために、請求項5また
は請求項6に記載のポット型フェライトコアユニットに
おいて、前記支持突起は、前記支持板の中心に設けられ
た軸であることを特徴とする。
【0025】請求項7に記載のポット型フェライトコア
ユニットによれば、前記取り付け金具の支持突起が、前
記支持板の中心に設けられた軸なので、フェライトコア
の中心軸の中空部に当該支持突起を嵌合させ、上述のよ
うな接着工程を経た後、回転系の回転中心軸線とフェラ
イトコアの中心軸線とを合致されるように、ポット型フ
ェライトコアユニットをハウジング等に取り付ければ、
フェライトコアを偏心させることなく回転させることが
できる。
【0026】請求項8に記載のポット型フェライトコア
ユニットは、前記課題を解決するために、請求項5乃至
請求項7の何れか一項に記載のポット型フェライトコア
ユニットにおいて、前記取り付け突起は、前記支持板の
中心に設けられ、ねじ切りの形成された軸であることを
特徴とする。
【0027】請求項8に記載のポット型フェライトコア
ユニットによれば、前記取り付け金具の取り付け突起
が、前記支持板の中心に設けられ、ねじ切りの形成され
た軸なので、前記支持板の中心軸線と、フェライトコア
の中心軸の中心軸線とを合致させるように接着させ、ハ
ウジング等に前記ねじ切りに対応したねじ穴を、回転系
の回転中心軸線に合致させて形成することにより、前記
ねじ穴と前記取り付け突起をねじ込むだけで、ポット型
フェライトコアユニットのフェライトコアを偏心させる
ことなく回転させることができる。
【0028】請求項9に記載のポット型フェライトコア
の支持方法において、前記課題を解決するために、中空
軸を有するポット型フェライトコアを、他の部材に固定
的に取り付けるための取り付け金具で支持する支持方法
であって、前記フェライトコアの底面との接着面を有す
る支持板と、該支持板の該接着面側に設けられ、前記中
空軸の中空部と嵌合し該中空部の内壁との接着面を有す
る支持突起と、前記支持板の前記接着面と反対側に設け
られた取り付け突起とが、非磁性体の金属で一体に形成
され、前記支持板が、前記フェライトコアの脆性破壊を
引き起こす熱変化を与える熱容量よりも小さな熱容量と
なる大きさに形成された取り付け金具を用い、前記支持
板の接着面と前記支持突起の接着面に熱硬化性接着剤を
塗布する工程と、前記支持板の接着面を前記フェライト
コアの底面に接着させると共に、前記支持突起を前記フ
ェライトコアの前記中空軸の中空部に嵌合させ、接着面
を該中空部の内壁に接着させる工程と、前記フェライト
コア及び前記取り付け金具を、前記熱硬化性接着剤の熱
硬化温度まで加熱した後、冷却する工程とを備えること
を特徴とする。
【0029】請求項9に記載のポット型フェライトコア
の支持方法によれば、まず、前記取り付け金具の支持板
に設けられた支持突起の接着面と支持板の接着面に熱硬
化性接着剤を塗布し、フェライトコアの中空軸の中空部
に前記支持突起を嵌合させ、前記支持板の接着面をフェ
ライトコアの底面に密着させる。次に、これらを前記接
着剤の熱硬化温度まで所定時間かけて加熱し、熱硬化温
度に達した後は所定時間かけて冷却する。このような加
熱及び冷却工程においては、金具とフェライトコアの熱
伝導性の違いから、フェライトコアの内部に急激な温度
変化が生じると、熱応力によりフェライトコアの脆性破
壊を起こすことも考えられる。しかしながら、本発明に
おいては、前記支持板は、所定の小さな熱容量であっ
て、前記フェライトコアに対して脆性破壊を引き起こす
ような熱変化を与えることのない熱容量を有する大きさ
に形成されている。従って、前記のような加熱及び冷却
工程においても、フェライトコアの内部に急激な温度変
化を与えることがなく、フェライトコアの脆性破壊を起
こさずに、堅固にフェライトコアに固定することができ
る。しかも、支持突起とフェライトコアの中空軸の中空
部との嵌合により、接着後においても容易に引き剥がさ
れることがない。また、このような接着工程後において
は、前記金具に設けられた取り付け突起により、フェラ
イトコア対を形成する夫々のフェライトコアを別々にハ
ウジング等へ取り付けることが可能である。従って、一
方を静止側に、また、他方を回転側に取り付けることに
より、回転系における非接触の信号または電源の伝送が
可能である。更に、前記金具は、非磁性体の金属で形成
されているので、漏洩磁束による発熱を起こすことがな
く、接着性に悪影響を与えることがない。
【0030】請求項10に記載のポット型フェライトコ
アの支持方法において、前記課題を解決するために、請
求項9に記載のポット型フェライトコアの支持方法にお
いて、前記支持板の接着面と前記支持突起の接着面に熱
硬化性接着剤を塗布する前に、これらの接着面を研磨す
る工程を更に備えることを特徴とする。
【0031】請求項10に記載のポット型フェライトコ
アの支持方法によれば、前記取り付け金具の支持板の接
着面と前記支持突起の接着面は、熱硬化性接着剤を塗布
する前に研磨されるので、フェライトコアの底面及び中
空軸の中空部内壁に対する摩擦係数が高くなり、フェラ
イトコアと取り付け金具の接着をより一層堅固にするこ
とができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0033】図1は本実施形態のポット型フェライトコ
イルユニットの概略構成を示す分解斜視図、図2は当該
ユニットを取り付けるハウジングとフェライトコア部を
断面表示し、取り付け金具を側面表示した図である。
【0034】図1及び図2に示す、フェライトコイル1
は、フェライトパウダーとバインダーを金型内で圧力と
熱処理により固めたものであり、ポット型に形成されて
いる。このフェライトコア1には、中空円筒状の軸2が
備えられており、この軸2の外周面とフェライトコア1
の円筒状側壁の内周面との間に形成された中空部に、ボ
ビン3が収納されるようになっている。
【0035】ボビン3は、ポリアセタール等で形成され
た鍔付きの中空円筒部材であり、円筒の外周面には、ホ
ルマル線4が所定回数巻き付けられている。ボビン3の
フェライトコア1への取り付けは、合成ゴム系の接着剤
を用いる。例えば、フェライトコア1の内側底面の1点
に、当該接着剤を塗り、前記ホルマル線を巻き付けたボ
ビン3を収納して、常温で12時間程度かけて接着を行
う。
【0036】また、前記フェライトコア1の底部には、
取り付け金具5が接着取り付けされる。この金具5は、
アルミニウム、真鍮、あるいはステンレス鋼等の非磁性
体で形成されており、図3(A)〜図3(C)に示すよ
うに、支持板6の上下に、円筒軸状の支持突起7と取り
付け突起8が設けられた形状となっている。
【0037】支持板6は、図3(A)及び図3(C)に
示すように、円板の両端部を切り欠いた形状を有してお
り、図4(A)に示すように、フェライトコア1の底面
に取り付けた際に、支持板6の当該底面との接触面が当
該底面の面積よりも小さくなるように形成されている。
【0038】支持突起7は、図2に示すように、フェラ
イトコア1の軸2の中空部に嵌合取り付け可能な大きさ
に形成されている。一方、取り付け突起8は、図2に示
すようにねじ切りが施されており、ハウジング9のねじ
穴にねじ込みが可能に形成されている。
【0039】このように構成される金具5を、フェライ
トコア1に取り付けるには、支持板6のフェライトコア
1との接触面と支持突起7の表面とを研磨し、研磨した
これらの面に熱硬化型の接着剤を図2のように塗布し、
支持板6をフェライトコア1に接着させる。この接着剤
には、絶縁性及び熱伝導性が良好で、かつ、強固な接着
力を発揮できるものが好ましい。本実施形態では、一例
として、熱硬化型のエポキシ系接着剤(一液型)を用い
た。熱硬化温度としては、キュリー点以下とする。熱硬
化の際は、徐々に加熱し、熱硬化温度に達し、所定の時
間を経て、徐々に冷却を行うものとする。例えば、16
5℃で90分加熱し、約2時間かけて常温に戻す。
【0040】金具5の全体の熱容量、特にフェライトコ
ア1の底面と接触する支持板6の熱容量は、フェライト
コア1に比べて小さくなるように設定されており、ま
た、フェライトコア1の底面との接触する面の面積も当
該底面よりも小さく形成されている。従って、前記熱硬
化温度への加熱工程及び常温への冷却工程において、フ
ェライトコア1の金具5との接触部での急激な温度変化
を抑えることができ、熱衝撃によるフェライトコア1の
脆性破壊を防止するとができる。
【0041】これに対し、例えば、金具5の熱容量をフ
ェライトコア1よりも大きくし、フェライトコア1の底
面のほぼ全域に亘って金具5の支持板6を接触させた場
合には、熱硬化温度への加熱工程において温度上昇の早
い金具5がフェライトコア1の底面部を急激に加熱す
る。また、常温への冷却工程において温度降下の早い金
具5がフェライトコア1の底面部を急激に冷却させる。
フェライトコア1は熱伝導率が金具5に比べて低いた
め、フェライトコア1の内部では極端な温度差が生じ、
フェライトコア1は衝撃的な熱応力を受け、脆性破壊を
起こすことになる。
【0042】しかしながら、本実施形態の構成では、フ
ェライトコア1と金具5との熱容量の関係により、温度
変化が急激ではなく、かつ、フェライトコア1の底面に
対する支持板6の接触面積の関係により、フェライトコ
ア1に対して温度変化の影響を与える領域が小さいの
で、熱衝撃によるフェライトコア1の脆性破壊を起こす
ことがなく、フェライトコア1にクラック等を生じさせ
ない。
【0043】また、図4(B)に矢印で示すように、金
具5をフェライトコア1から引き剥がす方向の力が加え
られた場合でも、支持突起7がフェライトコア1の軸2
の中空部に嵌合しているため、金具5がフェライトコア
1から引き剥がされるのを確実に防止することができ
る。
【0044】また、支持板6を直平面状の端面を有する
形状とすることにより、スパナあるいはレンチ等の工具
の使用が容易になり、組み付けの際の作業の効率化を図
ることができる。
【0045】更に、金具5は、アルミニウム、真鍮、あ
るいはステンレス鋼により形成されているので、取り付
け突起8にネジ切りを設けるのが容易である。従って、
ハウジング9にこのネジ切りに対応したネジ穴を設ける
ことにより、上述のように金具5が堅固に接着されたフ
ェライトコア1を容易かつ確実にハウジング9に取り付
けることが可能である。
【0046】また、金具5は、アルミニウム、真鍮、あ
るいはステンレス鋼等の非磁性体の金属により形成され
ているため、漏洩磁束により発熱することがなく、接着
剤10の接着性を劣化させることもない。
【0047】また、このような構成により、一対のフェ
ライトコアの夫々を別々に取り付けることが可能であ
り、例えば図5に示すように、一方を回転側のハウジン
グ11に、他方を静止側のハウジング9に取り付けるこ
とができる。特に、金具5は支持板6に軸状の支持突起
7と取り付け突起8が設けられた構成となっているの
で、一対のフェライトコアの中心軸線と、前記回転系に
おける回転中心軸線を合致させることが容易であり、一
対のフェライトコアを偏心なく回転させることができ
る。また、本実施形態の構成では、フェライトコア1を
ボビン3の挿入側から押さえ付けることがなくハウジン
グ等に取り付けることが可能なので、一対のフェライト
コアの対向部には他の部材が存在しない。従って、図5
に示すように、一対のフェライトコアの対向部における
互いの間隙を微小かつ一定に保つことができ、所望の電
磁誘導特性を発揮させることができる。
【0048】なお、本実施形態では、取り付け突起8に
ネジ切りを設ける構成としたが、翻発明はこれに限られ
るものではなく、取り付け突起8に図6(A)に示すよ
うな貫通孔12を設け、図6(B)に示すように、ハウ
ジング13にねじ14とボルト15によりねじ止めする
ようにしても良い。
【0049】また、本実施形態では、支持板6の輪郭自
体をフェライトコア1の底面の輪郭よりも小さくするよ
うに構成したが、本発明はこれに限られるものではな
く、例えば図7に示すように支持板6の輪郭とフェライ
トコア1の底面の輪郭を胴程度に形成した場合でも、図
7に示すように切り込みを入れて、接触面の面積をフェ
ライトコア1の底面の面積よりも小さくするようにして
も良い。
【0050】更に、本実施形態では、支持突起7を一軸
状に構成したが、本発明はこれに限られるものではな
く、フェライトコア1の底面部に複数の凹部を設け、こ
の凹部に対応する複数の支持突起7を設けるようにして
も良い。但し、本実施形態のように一軸状に形成した場
合には、上述したように、回転系に用いた場合のフェラ
イトコア1の偏心を容易に防止することができる。
【0051】
【発明の効果】請求項1に記載のポット型フェライトコ
アの取り付け金具によれば、ポット型フェライトコアの
底面との接着面を有する支持板と、前記支持板の前記接
着面側に設けられた前記中空軸の中空部と嵌合し、接着
面を有する支持突起と、前記支持板の前記接着面と反対
側に設けられた取り付け突起とを非磁性体の金属で一体
に形成し、前記支持板は、前記フェライトコアの脆性破
壊を引き起こす熱変化を与える熱容量よりも小さな熱容
量となる大きさに形成したので、前記接着面に熱硬化性
の接着剤を塗布して加熱及び冷却する場合でも、フェラ
イトコアの脆性破壊を起こさずに、堅固にフェライトコ
アに固定することができる。また、接着後においても容
易に引き剥がされることがない。また、前記取り付け突
起により、フェライトコア対を形成する夫々のフェライ
トコアを別々にハウジング等へ取り付けることが可能で
ある。従って、一方を静止側に、また、他方を回転側に
取り付けることにより、回転系における非接触の信号ま
たは電源の伝送が可能である。更に、前記金具は、非磁
性体の金属で形成されているので、漏洩磁束による発熱
を起こすことがなく、良好な接着性を長期に亘って維持
することができる。
【0052】請求項2に記載のポット型フェライトコア
の取り付け金具によれば、前記支持板を、フェライトコ
アの底面に対する接着面の面積が、フェライトコアの底
面の面積よりも小さくなるように形成したので、前記熱
硬化温度への加熱工程及びその後の冷却工程において、
フェライトコアに対して温度変化の影響を与える領域が
小さく、フェライトコアの熱衝撃による脆性破壊をより
一層確実に防止することができる。
【0053】請求項3に記載のポット型フェライトコア
の取り付け金具によれば、前記支持突起を、前記支持板
の中心に設けられた軸としたので、フェライトコアの中
心軸の中空部に当該支持突起を嵌合させ、上述のような
接着工程を経た後、回転系の回転中心軸線とフェライト
コアの中心軸線とを合致されるように、ハウジング等に
取り付ければ、フェライトコアを偏心させることなく回
転させることができる。
【0054】請求項4に記載のポット型フェライトコア
の取り付け金具によれば、前記取り付け突起を、前記支
持板の中心に設けられ、ねじ切りの形成された軸とした
ので、前記支持板の中心軸線と、フェライトコアの中心
軸の中心軸線とを合致させるように接着させ、ハウジン
グ等に前記ねじ切りに対応したねじ穴を、回転系の回転
中心軸線に合致させて形成することにより、前記ねじ穴
と前記取り付け突起をねじ込むだけで、フェライトコア
を偏心させることなく回転させることができる。
【0055】請求項5に記載のポット型フェライトコア
ユニットによれば、取り付け金具を、ポット型フェライ
トコアの底面との接着面を有する支持板と、前記支持板
の前記接着面側に設けられた前記中空軸の中空部と嵌合
し、接着面を有する支持突起と、前記支持板の前記接着
面と反対側に設けられた取り付け突起とを非磁性体の金
属で一体に形成し、前記支持板は、前記フェライトコア
の脆性破壊を引き起こす熱変化を与える熱容量よりも小
さな熱容量となる大きさに形成したので、前記接着面に
熱硬化性の接着剤を塗布して加熱及び冷却する場合で
も、フェライトコアの脆性破壊を起こさずに、堅固にフ
ェライトコアに固定することができる。また、接着後に
おいても容易に引き剥がされることがない。また、前記
取り付け突起により、フェライトコア対を形成する夫々
のフェライトコアを別々にハウジング等へ取り付けるこ
とが可能である。従って、一方を静止側に、また、他方
を回転側に取り付けることにより、回転系における非接
触の信号または電源の伝送が可能である。更に、前記金
具は、非磁性体の金属で形成されているので、漏洩磁束
による発熱を起こすことがなく、良好な接着性を長期に
亘って維持することができる。
【0056】請求項6に記載のポット型フェライトコア
ユニットによれば、取り付け金具の支持板を、フェライ
トコアの底面に対する接着面の面積が、フェライトコア
の底面の面積よりも小さくなるように形成したので、前
記熱硬化温度への加熱工程及びその後の冷却工程におい
て、フェライトコアに対して温度変化の影響を与える領
域が小さく、フェライトコアの熱衝撃による脆性破壊を
より一層確実に防止することができる。
【0057】請求項7に記載のポット型フェライトコア
ユニットによれば、前記取り付け金具の支持突起が、前
記支持板の中心に設けられた軸なので、フェライトコア
の中心軸の中空部に当該支持突起を嵌合させ、上述のよ
うな接着工程を経た後、回転系の回転中心軸線とフェラ
イトコアの中心軸線とを合致されるように、ポット型フ
ェライトコアユニットをハウジング等に取り付ければ、
フェライトコアを偏心させることなく回転させることが
できる。
【0058】請求項8に記載のポット型フェライトコア
ユニットによれば、前記取り付け金具の取り付け突起
が、前記支持板の中心に設けられ、ねじ切りの形成され
た軸なので、前記支持板の中心軸線と、フェライトコア
の中心軸の中心軸線とを合致させるように接着させ、ハ
ウジング等に前記ねじ切りに対応したねじ穴を、回転系
の回転中心軸線に合致させて形成することにより、前記
ねじ穴と前記取り付け突起をねじ込むだけで、ポット型
フェライトコアユニットのフェライトコアを偏心させる
ことなく回転させることができる。
【0059】請求項9に記載のポット型フェライトコア
の支持方法によれば、フェライトコアの底面との接着面
を有する支持板と、該支持板の該接着面側に設けられ、
前記中空軸の中空部と嵌合し該中空部の内壁との接着面
を有する支持突起と、前記支持板の前記接着面と反対側
に設けられた取り付け突起とが、非磁性体の金属で一体
に形成され、前記支持板が、前記フェライトコアの脆性
破壊を引き起こす熱変化を与える熱容量よりも小さな熱
容量となる大きさに形成された取り付け金具を用い、前
記支持突起の接着面と支持板の接着面に熱硬化性接着剤
を塗布し、フェライトコアの中空軸の中空部に前記支持
突起を嵌合させ、前記支持板の接着面をフェライトコア
の底面に密着させ、接着剤の熱硬化温度まで所定時間か
けて加熱し、熱硬化温度に達した後は所定時間かけて冷
却するので、フェライトコアの脆性破壊を起こさずに、
堅固にフェライトコアに固定することができる。しか
も、支持突起とフェライトコアの中空軸の中空部との嵌
合により、接着後においても容易に引き剥がされること
がない。また、このような接着工程後においては、前記
金具に設けられた取り付け突起により、フェライトコア
対を形成する夫々のフェライトコアを別々にハウジング
等へ取り付けることが可能である。従って、一方を静止
側に、また、他方を回転側に取り付けることにより、回
転系における非接触の信号または電源の伝送が可能であ
る。更に、前記金具は、非磁性体の金属で形成されてい
るので、漏洩磁束による発熱を起こすことがなく、接着
性に悪影響を与えることがない。
【0060】請求項10に記載のポット型フェライトコ
アの支持方法によれば、前記取り付け金具の支持板の接
着面と前記支持突起の接着面を、熱硬化性接着剤を塗布
する前に研磨するので、フェライトコアの底面及び中空
軸の中空部内壁に対する摩擦係数が高くなり、フェライ
トコアと取り付け金具の接着をより一層堅固にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるポット型フェライ
トコアユニットの概略構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるポット型フェライ
トコアユニットの概略構成を示すため、ポット型フェラ
イト及びハウジングを断面視すると共に、取り付け金具
を側面視した図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるポット型フェライ
トコアユニットの取り付け金具を示す図であり、(A)
は上面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるポット型フェライ
トコアユニットを示す図であり、(A)は底面図、
(B)はポット型フェライトを断面視すると共に、取り
付け金具を側面視した図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるポット型フェライ
トコアユニットの一方を静止側のハウジングに取り付
け、他方を回転側のハウジングに取り付けた状態を示す
図である。
【図6】(A)は本発明の一実施形態におけるポット型
フェライトコアユニットの取り付け金具における取り付
け突起の他の例を示す斜視図、(B)は(A)の取り付
け突起を有する取り付け金具を接着固定したポット型フ
ェライトコアユニットをハウジングに取り付けた状態を
示す図である。
【図7】本発明の一実施形態におけるポット型フェライ
トコアユニットの取り付け金具の支持板の他の例を示す
斜視図である。
【図8】従来のポット型フェライトコアユニットの概略
構成を示す分解斜視図である。
【図9】従来のポット型フェライトコアユニットの概略
構成を示す斜視図である。
【図10】従来のポット型フェライトコアユニットの概
略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1…フェライトコア 2…中空軸 3…ボビン 4…ホルマル線 5…取り付け金具 6…支持板 7…支持突起 8…取り付け突起 9…ハウジング 10…接着剤 11…ハウジング(回転側)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空軸を有するポット型フェライトコア
    を熱硬化性接着剤により接着支持し、他の部材に固定的
    に取り付ける取り付け金具であって、 前記ポット型フェライトコアの底面との接着面を有する
    支持板と、前記支持板の前記接着面側に設けられた前記
    中空軸の中空部と嵌合し、接着面を有する支持突起と、
    前記支持板の前記接着面と反対側に設けられた取り付け
    突起とが非磁性体の金属で一体に形成され、 前記支持板は、前記フェライトコアの脆性破壊を引き起
    こす熱変化を与える熱容量よりも小さな熱容量となる大
    きさに形成されている、 ことを特徴とするポット型フェライトコアの取り付け金
    具。
  2. 【請求項2】 前記支持板は、前記接着面の面積が、前
    記フェライトコアの底面の面積よりも小さく形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のポット型フェラ
    イトコアの取り付け金具。
  3. 【請求項3】 前記支持突起は、前記支持板の中心に設
    けられた軸であることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載のポット型フェライトコアの取り付け金具。
  4. 【請求項4】 前記取り付け突起は、前記支持板の中心
    に設けられ、ねじ切りの形成された軸であることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のポッ
    ト型フェライトコアの取り付け金具。
  5. 【請求項5】 中空軸を有するポット型フェライトコア
    と、該フェライトコアに熱硬化性接着剤により接着さ
    れ、他の部材に固定的に取り付ける取り付け金具とから
    なるポット型フェライトコアユニットであって、 前記取り付け金具は、前記ポット型フェライトコアの底
    面に前記熱硬化性接着剤により接着される接着面を有す
    る支持板と、前記支持板の前記接着面側に設けられた前
    記中空軸の中空部と嵌合し、該中空部の壁面に前記熱硬
    化性接着剤により接着される接着面を有する支持突起
    と、前記支持板の前記接着面と反対側に設けられた取り
    付け突起とが非磁性体の金属で一体に形成され、 前記支持板は、前記フェライトコアの脆性破壊を引き起
    こす熱変化を与える熱容量よりも小さな熱容量となる大
    きさに形成されている、 ことを特徴とするポット型フェライトコアの取り付け金
    具。
  6. 【請求項6】 前記支持板は、前記接着面の面積が、前
    記フェライトコアの底面の面積よりも小さく形成されて
    いることを特徴とする請求項5に記載のポット型フェラ
    イトコアユニット。
  7. 【請求項7】 前記支持突起は、前記支持板の中心に設
    けられた軸であることを特徴とする請求項5または請求
    項6に記載のポット型フェライトコアユニット。
  8. 【請求項8】 前記取り付け突起は、前記支持板の中心
    に設けられ、ねじ切りの形成された軸であることを特徴
    とする請求項5乃至請求項7の何れか一項に記載のポッ
    ト型フェライトコアユニット。
  9. 【請求項9】 中空軸を有するポット型フェライトコア
    を、他の部材に固定的に取り付けるための取り付け金具
    で支持する支持方法であって、 前記フェライトコアの底面との接着面を有する支持板
    と、該支持板の該接着面側に設けられ、前記中空軸の中
    空部と嵌合し該中空部の内壁との接着面を有する支持突
    起と、前記支持板の前記接着面と反対側に設けられた取
    り付け突起とが、非磁性体の金属で一体に形成され、前
    記支持板が、前記フェライトコアの脆性破壊を引き起こ
    す熱変化を与える熱容量よりも小さな熱容量となる大き
    さに形成された取り付け金具を用い、 前記支持板の接着面と前記支持突起の接着面に熱硬化性
    接着剤を塗布する工程と、 前記支持板の接着面を前記フェライトコアの底面に接着
    させると共に、前記支持突起を前記フェライトコアの前
    記中空軸の中空部に嵌合させ、接着面を該中空部の内壁
    に接着させる工程と、 前記フェライトコア及び前記取り付け金具を、前記熱硬
    化性接着剤の熱硬化温度まで加熱した後、冷却する工程
    と、 を備えることを特徴とするポット型フェライトコアの支
    持方法。
  10. 【請求項10】 前記支持板の接着面と前記支持突起の
    接着面に熱硬化性接着剤を塗布する前に、これらの接着
    面を研磨する工程を更に備えることを特徴とする請求項
    9に記載のポット型フェライトコアの支持方法。
JP12790198A 1998-05-11 1998-05-11 ポット型フェライトコアの取り付け金具及びポット型フェライトコアユニット並びにポット型フェライトコアの支持方法 Pending JPH11329856A (ja)

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JP12790198A JPH11329856A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 ポット型フェライトコアの取り付け金具及びポット型フェライトコアユニット並びにポット型フェライトコアの支持方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2213446A1 (es) * 2002-03-27 2004-08-16 Bobinados Oses, S.L. Proceso de fabricacion y componentes para el pegado de las ferritas a los carretes.

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2213446A1 (es) * 2002-03-27 2004-08-16 Bobinados Oses, S.L. Proceso de fabricacion y componentes para el pegado de las ferritas a los carretes.

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