JPH1132803A - スパイクシューズ - Google Patents

スパイクシューズ

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JPH1132803A
JPH1132803A JP13521498A JP13521498A JPH1132803A JP H1132803 A JPH1132803 A JP H1132803A JP 13521498 A JP13521498 A JP 13521498A JP 13521498 A JP13521498 A JP 13521498A JP H1132803 A JPH1132803 A JP H1132803A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着用者の蹴る力のロスが少ないスパイクシュ
ーズを得ること。 【解決手段】 靴底Sの爪先部分とかかと部分とのそれ
ぞれに、前記爪先とかかととを結ぶ線lを横切る歯部1
a、2aを設けたスパイクシューズにおいて、前記靴底
の爪先部分とかかと部分との間に、足の第4中足骨を横
切る歯部3aを設ける。歩行や走行に際して、前記足の
第4中足骨を横切る歯部3aにより、着用者の体重を足
の薬指の付け根部分で十分に受けることができるので、
着用者の蹴る力のロスが少なくなる。この結果、前記靴
底Sの爪先部分とかかと部分とのそれぞれに設けられた
歯部1a、2aとも相まって、スパイク力が大きくな
り、かかとを浮かした姿勢からでもしっかりと地面を蹴
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として野球に
供されるスパイクシューズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のスパイクシューズは、靴底の爪
先部分とかかと部分とのそれぞれに、前記爪先とかかと
とを結ぶ線を横切る歯部を設けた構成とされている。通
常、これらの歯部は、靴底の前記爪先部分とかかと部分
とにそれぞれ取り付けられるベース板に、左右一対の歯
部とともに設けられており、歩行時や走行時に地面に食
い込んで、着用者の足のスリップを防止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、足首から爪
先にかかる人間の片足は、大小様々な複数個の骨から構
成されており、機能的には、主として体重を支える内側
部分と、歩行時や走行時にかかとで受けた体重を爪先側
へ伝える外側部分とに区分される。かかとから着地した
人間の片足は、その体重を、足の運びとともに前記外側
部分を介して小指の付け根部分から親指の付け根部分へ
と伝達し、最後に親指で地面を蹴り出すという動きを繰
り返す。前記外側部分での体重の伝達は、第4中足骨と
よばれる足の甲部を形成する骨の一つを中心にして行わ
れる。
【0004】このような動きをなす人間の足の構造にお
いては、前記第4中足骨と薬指の指骨との関節部分、す
なわち薬指の付け根部分に体重がかかりやすいにもかか
わらず、前述したスパイクシューズには、この付け根部
分に着用者の体重を受ける部分がない。このため、前記
爪先部分の歯部では着用者の地面を蹴る力の負担が大き
く、特に、瞬時の動きに対応できるよう、かかとを浮か
した姿勢をとることの多い野球では、プレー中、靴底の
接地面積が小さくなりがちで、そのスパイク力が小さい
という問題があった。
【0005】そこで、この発明の課題は、着用者の蹴る
力のロスを少なくして、スパイクシューズのスパイク力
を大きくすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】こうした課題を解決する
ため、この発明では、靴底の爪先部分とかかと部分との
それぞれに、前記爪先とかかととを結ぶ線を横切る歯部
を設けたスパイクシューズにおいて、前記靴底の爪先部
分とかかと部分との間に、足の第4中足骨を横切る歯部
を設けたのである。
【0007】このようなスパイクシューズは、歩行や走
行に際して、前記足の第4中足骨を横切る歯部によっ
て、着用者の体重を足の薬指の付け根部分で十分に受け
ることができるので、着用者の蹴る力のロスが少なく、
前記靴底の爪先部分とかかと部分とのそれぞれに設けら
れた歯部とも相まって、前後方向のスパイク力が大きく
なり、かかとを浮かした姿勢からでもしっかりと地面を
蹴ることができる。
【0008】このスパイクシューズは、前記靴底の爪先
部分とかかと部分とのそれぞれに、前記爪先とかかとと
を結ぶ線を横切る歯部を有するベース板を取り付け、前
記靴底の爪先部分とかかと部分との間に、前記足の第4
中足骨を横切る歯部を有するベース板を取り付け、これ
ら各ベース板に、前記爪先とかかととを結ぶ線をはさん
で位置する一対の歯部をそれぞれ設けた構成とすること
ができる。
【0009】このスパイクシューズにおいては、前記一
対の歯部により、着用者の横方向の蹴る力を受けること
ができるので、前後方向だけでなく、横方向の動きに対
しても十分なスパイク力を発揮する。また、歯部が磨耗
した場合でも、ベース板を取りはずすことにより、その
交換を容易に行うことができる。
【0010】前記爪先部分とかかと部分との中間部分に
取り付けたベース板の前縁は、足の各指の付け根部分に
沿って湾曲した形状にしてもよい。
【0011】これにより、地面を蹴る時、靴底が足の各
指の付け根部分に沿って曲がるので、靴底が着用者の足
にフィットして、着用者の足に負担がかからない。
【0012】さらに、爪先部分に取り付けたベース板の
後縁を、中央部から両側に向かって次第に前方に湾曲す
る形状とし、爪先部分とかかと部分の中間部分に取り付
けたベース板の前縁を、足の各指の付け根部分に沿っ
て、中央部から両側に向かって次第に後方に湾曲する形
状にすることにより、ベース板による指の屈曲が阻害さ
れずに、より良好な爪先の屈曲性が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1および図2に示すスパイクシ
ューズは、靴底Sの爪先部分と、かかと部分と、これら
の中間部分とのそれぞれに、歯部を有する金属製のベー
ス板1、2、3を取り付けた構成とされている。各ベー
ス板1、2、3には、取付孔が複数設けられており、図
2に示すように、これらの取付孔に挿し入れたリベット
の軸部を、その先端から軸方向に押しつぶして形成した
かしめ部4により、靴底Sに対して固定されている。
【0014】前記歯部は、各ベース板1、2、3それぞ
れの周縁部を下方に屈曲させて形成されている。爪先部
分に位置する歯部1aと、かかと部分に位置する歯部2
aとは、それぞれ着用者の前後方向の蹴る力を受けるこ
とができるように、爪先とかかととを結ぶ線lを横切る
位置に設けられており、これら爪先部分とかかと部分と
の間に位置する歯部3aは、着用者の足の第4中足骨を
横切る位置に設けられている。各ベース板1、2、3の
両側に位置する歯部1b、2b、3bは、それぞれその
内面が靴底Sの内側に向いた状態で、前記爪先とかかと
とを結ぶ線lをはさんで各一対ずつ設けられている。ま
た、前記爪先部分とかかと部分との間に位置するベース
板3は、その前縁が、足の各指の付け根部分に沿って、
中央部から両側に向かって次第に後方に湾曲した形状を
なしている。また、ベース板1も、その後縁が、中央部
から両側に向かって次第に前方に湾曲した形状をなして
いる。
【0015】このようなスパイクシューズは、歩行や走
行に際して、前記足の第4中足骨Bを横切る歯部3a
が、着用者の体重を足の薬指の付け根部分で十分に受け
るので、着用者の蹴る力のロスが少なく、前記靴底Sの
爪先部分とかかと部分とのそれぞれに設けられた歯部1
a、2aとも相まって、前後方向のスパイク力が大きく
なる。
【0016】また、これらの歯部1a、2a、3aの両
側に位置する前記各一対の歯部1b、2b、3bが、着
用者の横方向の蹴る力を受けるので、前後方向だけでな
く、横方向の動きに対しても十分なスパイク力を発揮
し、かかとを浮かした姿勢からでもしっかりと地面を蹴
ることができる。歯部が磨耗した場合には、前記かしめ
部4を食切りなどのカッターで切除し、ベース板を取り
はずして、その交換を容易に行うことができる。
【0017】さらに、ベース板1の後縁が、中央部から
両側に向かって次第に湾曲すると共に、前記ベース板3
の前縁が、足の各指の付け根部分に沿って、中央部から
両側に向かって次第に後方に湾曲しているので、地面を
蹴る時、ベース板1及びベース板3によって、指の屈曲
が阻害されずに靴底Sが足の各指の付け根部分に沿って
容易に曲がることとなり、着用者の足に負担をかけな
い。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るス
パイクシューズは、着用者の足の第4中足骨を横切る歯
部により、歩行時や走行時における着用者の蹴る力のロ
スが少なくなり、他の歯部とも相まって、前後および左
右方向のスパイク力が大きくなって、かかとを浮かした
姿勢からでもしっかりと地面を蹴ることができる。
【0019】また、前記第4中足骨を横切る歯部を、前
縁が足の各指の付け根部分に沿って湾曲したベース板に
設けることにより、地面を蹴る時、靴底が足の各指の付
け根部分に沿って曲がることとなり、着用者の足に負担
をかけず、履きやすいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るスパイクシューズを示す底面図
【図2】同上の側面図
【符号の説明】
1、2、3 ベース板 1a、1b、2a、2b、3a、3b 歯部 4 かしめ部 B 足の第4中足骨 S 靴底 l 爪先とかかととを結ぶ線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴底の爪先部分とかかと部分とのそれぞ
    れに、前記爪先とかかととを結ぶ線を横切る歯部を設け
    たスパイクシューズにおいて、前記靴底の爪先部分とか
    かと部分との間に、足の第4中足骨を横切る歯部を設け
    たことを特徴とするスパイクシューズ。
  2. 【請求項2】 前記靴底の爪先部分とかかと部分とのそ
    れぞれに、前記爪先とかかととを結ぶ線を横切る歯部を
    有するベース板を取り付け、前記靴底の爪先部分とかか
    と部分との間に、前記足の第4中足骨を横切る歯部を有
    するベース板を取り付け、これら各ベース板に、前記爪
    先とかかととを結ぶ線をはさんで位置する一対の歯部を
    それぞれ設けた請求項1に記載のスパイクシューズ。
  3. 【請求項3】 前記爪先部分とかかと部分との中間部分
    に取り付けたベース板の前縁が、足の各指の付け根部分
    に沿って湾曲した形状をなしている請求項2に記載のス
    パイクシューズ。
  4. 【請求項4】 靴底の爪先部分とかかと部分と、爪先部
    分とかかと部分との中間部分にそれぞれ歯部を有するベ
    ース板を取り付け、上記爪先部分に取り付けたベース板
    の後縁が、中央部から両側に向かって次第に前方に湾曲
    し、上記爪先部分とかかと部分との中間部分に取り付け
    たベース板の前縁が、足の各指の付け根部分に沿って、
    中央部から両側に向かって次第に後方に湾曲しているス
    パイクシューズ。
  5. 【請求項5】 上記爪先部分とかかと部分との中間部分
    に取り付けたベース板に、足の第4中足骨を横切る歯部
    を設けた請求項4に記載のスパイクシューズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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