JPH11327336A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
- Publication number
- JPH11327336A JPH11327336A JP10137135A JP13713598A JPH11327336A JP H11327336 A JPH11327336 A JP H11327336A JP 10137135 A JP10137135 A JP 10137135A JP 13713598 A JP13713598 A JP 13713598A JP H11327336 A JPH11327336 A JP H11327336A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- fixing roller
- image forming
- forming apparatus
- recording medium
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- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】熱定着装置の周辺に配置された板金製の部品に
結露が生じることを防止した画像形成装置を提供する。 【解決手段】上部保護カバー36のうち、定着ローラ3
2と排紙装置50との間の部分の外壁に、熱吸収用ヒー
トパイプ62を密着して固定させた。この熱吸収用ヒー
トパイプ62には2本の熱伝導用ヒートパイプ64,6
6が接続されている。熱伝導用ヒートパイプ64は保護
カバー54の上部の外壁に接触している。一方、熱伝導
用ヒートパイプ66は、排紙ローラ52に記録媒体Pを
案内する板金製のガイド板56に接触している。
結露が生じることを防止した画像形成装置を提供する。 【解決手段】上部保護カバー36のうち、定着ローラ3
2と排紙装置50との間の部分の外壁に、熱吸収用ヒー
トパイプ62を密着して固定させた。この熱吸収用ヒー
トパイプ62には2本の熱伝導用ヒートパイプ64,6
6が接続されている。熱伝導用ヒートパイプ64は保護
カバー54の上部の外壁に接触している。一方、熱伝導
用ヒートパイプ66は、排紙ローラ52に記録媒体Pを
案内する板金製のガイド板56に接触している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙などの記録
媒体に現像剤などを用いて画像を形成する画像形成装置
に関する。
媒体に現像剤などを用いて画像を形成する画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワークステーションの出
力装置として、現像剤(トナー)を用いて記録媒体に画
像を形成する電子写真方式の画像形成装置が知られてい
る。この電子写真方式の画像形成装置は、例えば、原稿
が載置される原稿載置台を備えており、この原稿載置台
に載置された原稿に下方から光を照射すると共に、ドラ
ム状の像担持体(感光ドラム)を所定のプロセススピー
ドで回転させながら、この感光ドラムを帯電器で一様に
帯電し、原稿に記録された画像の情報を担持する光を感
光ドラムに照射して静電潜像を形成し、現像剤を用いて
静電潜像を現像して現像像を形成し、この現像像を記録
紙などの記録媒体に転写し、転写された画像を熱などで
定着してプリント画像(コピー画像)を得る装置であ
る。
力装置として、現像剤(トナー)を用いて記録媒体に画
像を形成する電子写真方式の画像形成装置が知られてい
る。この電子写真方式の画像形成装置は、例えば、原稿
が載置される原稿載置台を備えており、この原稿載置台
に載置された原稿に下方から光を照射すると共に、ドラ
ム状の像担持体(感光ドラム)を所定のプロセススピー
ドで回転させながら、この感光ドラムを帯電器で一様に
帯電し、原稿に記録された画像の情報を担持する光を感
光ドラムに照射して静電潜像を形成し、現像剤を用いて
静電潜像を現像して現像像を形成し、この現像像を記録
紙などの記録媒体に転写し、転写された画像を熱などで
定着してプリント画像(コピー画像)を得る装置であ
る。
【0003】記録媒体に転写された画像を、熱を利用し
て定着する際には熱定着装置が使われる。この熱定着装
置には、ヒータが内蔵された定着ローラと、この定着ロ
ーラに押し付けられた加圧ローラが備えられている。表
面が所定温度になった定着ローラと加圧ローラで記録媒
体を挟持しながら搬送することにより、記録媒体に転写
された画像を構成する現像剤が半融解して押し潰されて
記録媒体に定着する。上記した定着ローラと加圧ローラ
は、通常、板金製の保護カバーで覆われている。また、
熱定着装置を通過した記録媒体は排紙ガイドに案内され
て排紙口に搬送されるが、この紙ガイドも板金製のもの
が使われることがある。また、熱定着装置と排紙口との
間に、紙の搬送状況を検知するための紙検知センサが配
置されることもあるが、この紙検知センサを固定する板
として板金が使われることが多い。このように熱定着装
置の周辺には板金が多く使われている。
て定着する際には熱定着装置が使われる。この熱定着装
置には、ヒータが内蔵された定着ローラと、この定着ロ
ーラに押し付けられた加圧ローラが備えられている。表
面が所定温度になった定着ローラと加圧ローラで記録媒
体を挟持しながら搬送することにより、記録媒体に転写
された画像を構成する現像剤が半融解して押し潰されて
記録媒体に定着する。上記した定着ローラと加圧ローラ
は、通常、板金製の保護カバーで覆われている。また、
熱定着装置を通過した記録媒体は排紙ガイドに案内され
て排紙口に搬送されるが、この紙ガイドも板金製のもの
が使われることがある。また、熱定着装置と排紙口との
間に、紙の搬送状況を検知するための紙検知センサが配
置されることもあるが、この紙検知センサを固定する板
として板金が使われることが多い。このように熱定着装
置の周辺には板金が多く使われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した熱
定着装置を備えた画像形成装置を低温環境下で電源を切
った状態で数時間もしくは一晩放置した後に電源を入れ
ると、定着ローラの表面が所定温度になった後にコピー
動作が可能となる。しかし、熱定着装置の周辺に配置さ
れた板金製の部品は、低温環境下であるので充分に暖め
られていない。このような状態でコピーを開始して記録
媒体が200℃前後の高温の定着ローラを通過すると、
記録媒体に含有されている水分が蒸発することがある。
蒸発した水分は、熱定着装置の周辺に配置された、使用
開始直後はまだ低温である板金製の部品に触れると、そ
の大きな温度差によって結露する。この結露する量があ
る程度の量になると水滴となって記録媒体や熱定着装置
の周辺に落下し、記録媒体が濡れるなどの問題が生じ
る。このように記録媒体が濡れると画質の低下はもとよ
り、その後両面コピーを行ったときはその水滴によって
転写不良が発生し画像の抜けが起こるおそれもある。
定着装置を備えた画像形成装置を低温環境下で電源を切
った状態で数時間もしくは一晩放置した後に電源を入れ
ると、定着ローラの表面が所定温度になった後にコピー
動作が可能となる。しかし、熱定着装置の周辺に配置さ
れた板金製の部品は、低温環境下であるので充分に暖め
られていない。このような状態でコピーを開始して記録
媒体が200℃前後の高温の定着ローラを通過すると、
記録媒体に含有されている水分が蒸発することがある。
蒸発した水分は、熱定着装置の周辺に配置された、使用
開始直後はまだ低温である板金製の部品に触れると、そ
の大きな温度差によって結露する。この結露する量があ
る程度の量になると水滴となって記録媒体や熱定着装置
の周辺に落下し、記録媒体が濡れるなどの問題が生じ
る。このように記録媒体が濡れると画質の低下はもとよ
り、その後両面コピーを行ったときはその水滴によって
転写不良が発生し画像の抜けが起こるおそれもある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、熱定着装置の
周辺に配置された板金製の部品に結露が生じることを防
止した画像形成装置を提供することを目的とする。
周辺に配置された板金製の部品に結露が生じることを防
止した画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の画像形成装置は、記録媒体に転写された現像
像を熱を利用して定着する定着ローラと、該定着ローラ
によって定着された現像像が形成された記録媒体を排出
する排紙口とを備えた画像形成装置において、(1)前
記定着ローラから発生する熱を該定着ローラと前記排紙
口との間に配置された部品に伝導してこれらの部品を暖
める熱伝導部材を備えたことを特徴とするものである。
の本発明の画像形成装置は、記録媒体に転写された現像
像を熱を利用して定着する定着ローラと、該定着ローラ
によって定着された現像像が形成された記録媒体を排出
する排紙口とを備えた画像形成装置において、(1)前
記定着ローラから発生する熱を該定着ローラと前記排紙
口との間に配置された部品に伝導してこれらの部品を暖
める熱伝導部材を備えたことを特徴とするものである。
【0007】ここで、(2)前記画像形成装置は前記定
着ローラを覆う保護カバーを備えてもよく、(3)前記
熱伝導部材は、(3−1)前記保護カバーのうち前記定
着ローラと前記排紙口との間の部分に密着した、前記定
着ローラから発生する熱を吸収する熱吸収部材と、(3
−2)前記定着ローラと前記排紙口との間に配置された
部品に前記熱吸収部材の熱を伝導する個別熱伝導部材と
を備えてもよい。
着ローラを覆う保護カバーを備えてもよく、(3)前記
熱伝導部材は、(3−1)前記保護カバーのうち前記定
着ローラと前記排紙口との間の部分に密着した、前記定
着ローラから発生する熱を吸収する熱吸収部材と、(3
−2)前記定着ローラと前記排紙口との間に配置された
部品に前記熱吸収部材の熱を伝導する個別熱伝導部材と
を備えてもよい。
【0008】また、前記熱吸収部材及び前記個別熱伝導
部材は、(4)中空の外周壁を有する筒状のケースと、
(5)前記外周壁の中空部分に満たされた、熱を伝導す
る作動液とを備えたものであってもよい。
部材は、(4)中空の外周壁を有する筒状のケースと、
(5)前記外周壁の中空部分に満たされた、熱を伝導す
る作動液とを備えたものであってもよい。
【0009】さらに、前記熱吸収部材及び前記個別熱伝
導部材は、(6)メッシュ状に縫い合わされたワイヤ材
及びロープ状に縫い合わされたワイヤ材のうちのいずれ
か一方、もしくは、双方を備えたものであってもよい。
導部材は、(6)メッシュ状に縫い合わされたワイヤ材
及びロープ状に縫い合わされたワイヤ材のうちのいずれ
か一方、もしくは、双方を備えたものであってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
画像形成装置の一実施形態を説明する。
画像形成装置の一実施形態を説明する。
【0011】図1は、本発明の画像形成装置の一実施形
態である複写機の概略構成を示す模式図である。
態である複写機の概略構成を示す模式図である。
【0012】複写機(本発明にいう画像形成装置の一例
である)10では、原稿(図示せず)に記録された画像
が、光源ランプ(図示せず)などを備えた周知の光学系
12で読み取られ、原稿に記録された画像の情報を担持
する光(二点鎖線14で示す)が得られる。この光14
は、帯電器16によって一様に帯電された感光ドラム1
8に照射されて静電潜像が形成される。現像器20から
供給された現像剤(トナー)でこの静電潜像が現像され
て現像像が形成される。一方、カセット(図示せず)か
ら送り出された記録紙などの記録媒体Pはレジストロー
ラ22に挟持されながら所定のタイミングで搬送され、
転写帯電器24によって現像像が記録媒体に転写され
る。
である)10では、原稿(図示せず)に記録された画像
が、光源ランプ(図示せず)などを備えた周知の光学系
12で読み取られ、原稿に記録された画像の情報を担持
する光(二点鎖線14で示す)が得られる。この光14
は、帯電器16によって一様に帯電された感光ドラム1
8に照射されて静電潜像が形成される。現像器20から
供給された現像剤(トナー)でこの静電潜像が現像され
て現像像が形成される。一方、カセット(図示せず)か
ら送り出された記録紙などの記録媒体Pはレジストロー
ラ22に挟持されながら所定のタイミングで搬送され、
転写帯電器24によって現像像が記録媒体に転写され
る。
【0013】現像像が転写された記録媒体は搬送装置2
6によって熱定着装置30に搬送される。熱定着装置3
0には定着ローラ32と加圧ローラ34が配置されてい
る。表面層が所定の温度になった定着ローラ32と加圧
ローラ34に記録媒体Pが挟まれて圧接されながら搬送
され、これにより現像像が記録媒体Pに定着される。こ
のようにして現像像が定着された記録媒体は排紙装置5
0によって排紙されて排紙トレイ(図示せず)に積載さ
れる。なお、転写後に感光ドラム18に残留したトナー
はクリーニング装置28によって掻き落とされる。ま
た、感光ドラム18に残った電荷は除電ランプ29によ
って取り除かれる。上記した定着ローラ32と加圧ロー
ラ34によって、本発明にいう定着ローラの一例が構成
される。
6によって熱定着装置30に搬送される。熱定着装置3
0には定着ローラ32と加圧ローラ34が配置されてい
る。表面層が所定の温度になった定着ローラ32と加圧
ローラ34に記録媒体Pが挟まれて圧接されながら搬送
され、これにより現像像が記録媒体Pに定着される。こ
のようにして現像像が定着された記録媒体は排紙装置5
0によって排紙されて排紙トレイ(図示せず)に積載さ
れる。なお、転写後に感光ドラム18に残留したトナー
はクリーニング装置28によって掻き落とされる。ま
た、感光ドラム18に残った電荷は除電ランプ29によ
って取り除かれる。上記した定着ローラ32と加圧ロー
ラ34によって、本発明にいう定着ローラの一例が構成
される。
【0014】熱定着装置30は、上述したように、定着
ローラ32と加圧ローラ34を備えている。定着ローラ
32にはヒータ32aが内蔵されており、このヒータ3
2aによって定着ローラ32の表面層は所定の温度まで
暖められる。また、加圧ローラ34は定着ローラ32に
押し付けられた状態で定着ローラ32と共に回転する。
定着ローラ32は、板金製の上部保護カバー36で覆わ
れている。また、定着ローラ32の上部にはクリーニン
グパッド38が接触しており、定着ローラ32の表面層
が清掃されるように構成されている。また、加圧ローラ
34は下部保護カバー40で覆われている。
ローラ32と加圧ローラ34を備えている。定着ローラ
32にはヒータ32aが内蔵されており、このヒータ3
2aによって定着ローラ32の表面層は所定の温度まで
暖められる。また、加圧ローラ34は定着ローラ32に
押し付けられた状態で定着ローラ32と共に回転する。
定着ローラ32は、板金製の上部保護カバー36で覆わ
れている。また、定着ローラ32の上部にはクリーニン
グパッド38が接触しており、定着ローラ32の表面層
が清掃されるように構成されている。また、加圧ローラ
34は下部保護カバー40で覆われている。
【0015】熱定着装置30に隣接して排紙装置50が
配置されている。この排紙装置50は、熱定着装置30
を通過してきた記録媒体Pを挟持して排紙口50aから
排出する一対の排紙ローラ52を備えている。排紙ロー
ラ52は板金製の保護カバー54で覆われている。
配置されている。この排紙装置50は、熱定着装置30
を通過してきた記録媒体Pを挟持して排紙口50aから
排出する一対の排紙ローラ52を備えている。排紙ロー
ラ52は板金製の保護カバー54で覆われている。
【0016】上部保護カバー36のうち、定着ローラ3
2と排紙装置50との間の部分の外壁には、熱吸収用ヒ
ートパイプ(本発明にいう熱吸収部材の一例である)6
2が密着して固定されている。この熱吸収用ヒートパイ
プ62には2本の熱伝導用ヒートパイプ(本発明にいう
個別熱伝導部材の一例である)64,66が接続されて
いる。熱伝導用ヒートパイプ64は保護カバー54の上
部の外壁に接触している。一方、熱伝導用ヒートパイプ
66は、排紙ローラ52に記録媒体Pを案内する板金製
のガイド板56に接触している。
2と排紙装置50との間の部分の外壁には、熱吸収用ヒ
ートパイプ(本発明にいう熱吸収部材の一例である)6
2が密着して固定されている。この熱吸収用ヒートパイ
プ62には2本の熱伝導用ヒートパイプ(本発明にいう
個別熱伝導部材の一例である)64,66が接続されて
いる。熱伝導用ヒートパイプ64は保護カバー54の上
部の外壁に接触している。一方、熱伝導用ヒートパイプ
66は、排紙ローラ52に記録媒体Pを案内する板金製
のガイド板56に接触している。
【0017】図2(a)を参照して、熱吸収用ヒートパ
イプ62と熱伝導用ヒートパイプ64,66について説
明する。
イプ62と熱伝導用ヒートパイプ64,66について説
明する。
【0018】熱吸収用ヒートパイプ62と熱伝導用ヒー
トパイプ64,66(以下、これらを総称してヒートパ
イプ60という)は、中空の外周壁70と、この中空部
分に水密状態で満たされた作動液72を備えた筒状のも
のであり、中空部分は真空に保たれている。外周壁70
は、銅やアルミニウムなど熱伝導率の良い材料で構成さ
れている。また、作動液72としては水や水銀などが用
いられる。
トパイプ64,66(以下、これらを総称してヒートパ
イプ60という)は、中空の外周壁70と、この中空部
分に水密状態で満たされた作動液72を備えた筒状のも
のであり、中空部分は真空に保たれている。外周壁70
は、銅やアルミニウムなど熱伝導率の良い材料で構成さ
れている。また、作動液72としては水や水銀などが用
いられる。
【0019】ヒートパイプ60の一部が暖められると作
動液が熱を吸収して蒸発し、この蒸気が低温部分に移動
してその熱を奪われ、熱輸送が起こる。低温部分が蒸気
の熱を奪うと蒸気が凝縮して液体(作動液)に変わって
環流する。ヒートパイプ60はこのような一連のサイク
ルによって効率良く熱を伝導する。
動液が熱を吸収して蒸発し、この蒸気が低温部分に移動
してその熱を奪われ、熱輸送が起こる。低温部分が蒸気
の熱を奪うと蒸気が凝縮して液体(作動液)に変わって
環流する。ヒートパイプ60はこのような一連のサイク
ルによって効率良く熱を伝導する。
【0020】上記した構造の複写機10を低温環境下で
電源を切った状態で数時間もしくは一晩放置した後に電
源を入れた場合を説明する。
電源を切った状態で数時間もしくは一晩放置した後に電
源を入れた場合を説明する。
【0021】低温環境下では複写機10の各部品も低温
になっている。このため、電源を入れても直には複写で
きない。定着ローラ32の表面層がヒータ32aで所定
の温度まで暖められると複写可能な状態になる。ところ
が、定着ローラ32の周辺の部品、例えば、保護カバー
54やガイド板56などは充分に暖められていない。こ
のままの状態では、上述したように、記録媒体Pに含有
されている水分が蒸発し、この水分が保護カバー54や
ガイド板56などに触れて結露し、水滴となって記録媒
体Pに落下してこの記録媒体Pを濡らすなどの問題が発
生する。
になっている。このため、電源を入れても直には複写で
きない。定着ローラ32の表面層がヒータ32aで所定
の温度まで暖められると複写可能な状態になる。ところ
が、定着ローラ32の周辺の部品、例えば、保護カバー
54やガイド板56などは充分に暖められていない。こ
のままの状態では、上述したように、記録媒体Pに含有
されている水分が蒸発し、この水分が保護カバー54や
ガイド板56などに触れて結露し、水滴となって記録媒
体Pに落下してこの記録媒体Pを濡らすなどの問題が発
生する。
【0022】しかし、定着ローラ32から発生した熱は
上部保護カバー36を暖め、ほぼ同時に熱吸収用ヒート
パイプ62に吸収され、熱伝導用ヒートパイプ64,6
6を通って保護カバー54とガイド板56に伝導され
る。この結果、定着ローラ32が所定の温度まで暖めら
れるとほぼ同時に保護カバー54やガイド板56など、
定着ローラ32と排紙口50aとの間の部品が暖められ
ることになる。このため、保護カバー54やガイド板5
6などで結露することが無く、水滴が記録媒体Pに落下
することも無い。
上部保護カバー36を暖め、ほぼ同時に熱吸収用ヒート
パイプ62に吸収され、熱伝導用ヒートパイプ64,6
6を通って保護カバー54とガイド板56に伝導され
る。この結果、定着ローラ32が所定の温度まで暖めら
れるとほぼ同時に保護カバー54やガイド板56など、
定着ローラ32と排紙口50aとの間の部品が暖められ
ることになる。このため、保護カバー54やガイド板5
6などで結露することが無く、水滴が記録媒体Pに落下
することも無い。
【0023】なお、上記した例では、熱伝導部材として
ヒートパイプ60を使用したが、これに代えて、図2
(b)に示すようなメッシュ状に縫い合わされたワイヤ
材80を使用してもよく、また、図2(c)に示すよう
なロープ状に縫い合わされたワイヤ材90を使用しても
よく、ヒートパイプ60と同様の効果が得られる。ま
た、これらを適宜組合せて使用してもよい。
ヒートパイプ60を使用したが、これに代えて、図2
(b)に示すようなメッシュ状に縫い合わされたワイヤ
材80を使用してもよく、また、図2(c)に示すよう
なロープ状に縫い合わされたワイヤ材90を使用しても
よく、ヒートパイプ60と同様の効果が得られる。ま
た、これらを適宜組合せて使用してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置では、定着ローラと排紙口との間に配置された部品に
熱伝導部材によって定着ローラの熱が伝導されるので、
低温環境下で画像形成装置を起動させても上記の部品も
速やかに充分に暖められる。この結果、記録媒体に含有
されている水分が蒸発しても水滴とならず、記録媒体を
濡らすことが防止される。また、熱伝導部材を用いるこ
とにより、結露防止のための風路や排気ファンが不要と
なる。
置では、定着ローラと排紙口との間に配置された部品に
熱伝導部材によって定着ローラの熱が伝導されるので、
低温環境下で画像形成装置を起動させても上記の部品も
速やかに充分に暖められる。この結果、記録媒体に含有
されている水分が蒸発しても水滴とならず、記録媒体を
濡らすことが防止される。また、熱伝導部材を用いるこ
とにより、結露防止のための風路や排気ファンが不要と
なる。
【0025】ここで、定着ローラを覆う保護カバーを備
え、熱伝導部材が、保護カバーのうち定着ローラと排紙
口との間の部分に密着した、定着ローラから発生する熱
を吸収する熱吸収部材と、定着ローラと排紙口との間に
配置された部品に熱吸収部材の熱を伝導する個別熱伝導
部材とを備えたものである場合は、記録媒体を濡らすこ
とが比較的簡単な構成で防止される。
え、熱伝導部材が、保護カバーのうち定着ローラと排紙
口との間の部分に密着した、定着ローラから発生する熱
を吸収する熱吸収部材と、定着ローラと排紙口との間に
配置された部品に熱吸収部材の熱を伝導する個別熱伝導
部材とを備えたものである場合は、記録媒体を濡らすこ
とが比較的簡単な構成で防止される。
【0026】また、熱吸収部材及び個別熱伝導部材が、
中空の外周壁を有する筒状のケースと、外周壁の中空部
分に満たされた、熱を伝導する作動液とを備えたもので
ある場合は、比較的簡易な構成で効率よく熱を吸収して
伝導できる。
中空の外周壁を有する筒状のケースと、外周壁の中空部
分に満たされた、熱を伝導する作動液とを備えたもので
ある場合は、比較的簡易な構成で効率よく熱を吸収して
伝導できる。
【0027】さらに、熱吸収部材及び個別熱伝導部材
が、メッシュ状に縫い合わされたワイヤ材及びロープ状
に縫い合わされたワイヤ材のうちのいずれか一方、もし
くは、双方を備えたものである場合も、比較的簡易な構
成で効率よく熱を吸収して伝導できる。
が、メッシュ状に縫い合わされたワイヤ材及びロープ状
に縫い合わされたワイヤ材のうちのいずれか一方、もし
くは、双方を備えたものである場合も、比較的簡易な構
成で効率よく熱を吸収して伝導できる。
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態である複写
機の概略構成を示す模式図である。
機の概略構成を示す模式図である。
【図2】(a)は、ヒートパイプの一部の概略構成を示
す斜視図であり、(b)は、メッシュ状に縫い合わされ
たワイヤ材の一部を示す斜視図であり、(c)は、ロー
プ状に縫い合わされたワイヤ材の一部を示す斜視図であ
る。
す斜視図であり、(b)は、メッシュ状に縫い合わされ
たワイヤ材の一部を示す斜視図であり、(c)は、ロー
プ状に縫い合わされたワイヤ材の一部を示す斜視図であ
る。
10 複写機 32 定着ローラ 34 加圧ローラ 50 排紙装置 50a 排紙口 60 ヒートパイプ 62 熱吸収用ヒートパイプ 64,66 熱伝導用ヒートパイプ P 記録媒体
Claims (4)
- 【請求項1】 記録媒体に転写された現像像を熱を利用
して定着する定着ローラと、該定着ローラによって定着
された現像像が形成された記録媒体を排出する排紙口と
を備えた画像形成装置において、 前記定着ローラから発生する熱を該定着ローラと前記排
紙口との間に配置された部品に伝導してこれらの部品を
暖める熱伝導部材を備えたことを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項2】 前記定着ローラを覆う保護カバーを備
え、 前記熱伝導部材は、 前記保護カバーのうち前記定着ローラと前記排紙口との
間の部分に密着した、前記定着ローラから発生する熱を
吸収する熱吸収部材と、 前記定着ローラと前記排紙口との間に配置された部品に
前記熱吸収部材の熱を伝導する個別熱伝導部材とを備え
たものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形
成装置。 - 【請求項3】 前記熱吸収部材及び前記個別熱伝導部材
は、 中空の外周壁を有する筒状のケースと、 前記外周壁の中空部分に満たされた、熱を伝導する作動
液とを備えたものであることを特徴とする請求項1又は
2に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記熱吸収部材及び前記個別熱伝導部材
は、 メッシュ状に縫い合わされたワイヤ材及びロープ状に縫
い合わされたワイヤ材のうちのいずれか一方、もしく
は、双方を備えたものであることを特徴とする請求項1
又は2に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10137135A JPH11327336A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10137135A JPH11327336A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11327336A true JPH11327336A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15191649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10137135A Withdrawn JPH11327336A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11327336A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002169375A (ja) * | 2000-11-29 | 2002-06-14 | Katsuragawa Electric Co Ltd | 現像装置 |
JP2009020155A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
US8873989B2 (en) | 2012-03-19 | 2014-10-28 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing device and image forming apparatus incorporating same |
-
1998
- 1998-05-19 JP JP10137135A patent/JPH11327336A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002169375A (ja) * | 2000-11-29 | 2002-06-14 | Katsuragawa Electric Co Ltd | 現像装置 |
JP2009020155A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
US8873989B2 (en) | 2012-03-19 | 2014-10-28 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing device and image forming apparatus incorporating same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050802 |