JPH11327285A - 画像形成装置部材 - Google Patents

画像形成装置部材

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JPH11327285A
JPH11327285A JP12484298A JP12484298A JPH11327285A JP H11327285 A JPH11327285 A JP H11327285A JP 12484298 A JP12484298 A JP 12484298A JP 12484298 A JP12484298 A JP 12484298A JP H11327285 A JPH11327285 A JP H11327285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicone rubber
image forming
rubber material
forming apparatus
molecular weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP12484298A
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English (en)
Inventor
Akinari Kume
昭也 久米
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Pending legal-status Critical Current

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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光ドラムの汚染、トナーの凝集、固着を起
こさない、シリコーンゴムを用いた電子写真画像形成装
置部材を提供する。 【解決手段】 シリコーンゴム成形品を有機溶剤により
抽出し、その抽出液をゲルパーミェーションクロマトグ
ラフィにより測定した分子量分布において、分子量2×
104 以上の領域が6%以下であるシリコーンゴム材料
を用いて画像形成装置部材を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法を応用
した画像形成装置における、帯電、現像、転写のために
用いる、ローラやブレード等の部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコーンゴムを用いた帯電、現
像、転写のためのローラやブレード等の電子写真画像形
成装置部材では、部材からブリード(滲み出し)してく
るシリコーンオイルによる感光ドラムの汚染、トナーの
凝集、固着が問題になっていた。
【0003】一般的に採られる対策として、表面にブリ
ード防止のための保護層を被覆したり塗布したりする
が、これによりシリコーンゴムの持つ特徴的な硬度や静
電気的特性を損なってしまう。
【0004】他の方法としては、カップリング剤、界面
活性剤等の添加による表面改質や、紫外線やプラズマ等
による表面処理等の方法もあるが、効果が弱く部材から
のブリードを防ぐことは難しい。
【0005】特開平5−333595号公報にも部材か
らのブリードを防ぐ方法について詳細が記述されてい
て、それによってブリードしてくるシリコーンオイル中
の低分子量の環状シロキサンは吸着できるが、高分子量
のもののブリードを抑えることはできず、かかる成分の
ブリードによるドラムの汚染、トナーの凝集、固着がな
お問題となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は感光ドラムの汚染、トナーの凝集、固着を起こさ
ない、シリコーンゴムを用いた電子写真画像形成装置部
材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、シリコーンゴム成形品を有機溶剤により抽
出し、その抽出液をゲルパーミェーションクロマトグラ
フィ(GPC)により測定した分子量分布において、分
子量2×104 以上の領域が6%以下であるシリコーン
ゴム材料を用いて製造することを特徴とする、ローラや
ブレード等の、画像形成装置部材である。
【0008】電子写真方式の画像形成装置において、帯
電、現像、転写等のためにローラやブレード等の形状の
部材を用いるとき、かかる部材を製造するためのシリコ
ーンゴム材料からブリードしてくるシリコーンオイルの
感光ドラムやトナーへの移行は避けられない。
【0009】感光ドラムへ移行したオイルは感光ドラム
上の帯電に異常をきたすため、出力される画像に「かぶ
り」として悪影響を及ぼす。
【0010】さらに、感光ドラム上にトナーの凝集物を
生成させ、時間の経過と共にそれは結合力が強まり、逆
バイアスをかけたり、クリーニングブレードでかき落そ
うとしても除去することができない固着物へと成長して
いく。
【0011】また、現像ローラやトナーの量を規制する
ブレード等、現像周りの部材からブリードしたオイルは
トナーに移行し、トナーの凝集物を生成させ、時間の経
過と共に結合力が強まり、上記部材上で固着物へと成長
していく。
【0012】この固着物は現像周りの部材の摩擦帯電量
等を変化させるため、現像ローラに均一にトナーが載ら
なくなる等の異常をもたらし、出力画像上で「横白ス
ジ」等の画像異常を生じさせる。
【0013】ここで、シリコーンゴム材料からブリード
してくるオイルの構成成分の分子量分布とトナー固着と
の関係を調べてみると、高分子量成分をブリードする材
料で固着が見られた。
【0014】逆に、高分子量成分をブリードしない材料
では固着が生じないことがわかり、本発明を完成するに
至ったものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明において、シリコーンゴム
材料の具体的評価方法としては、まず成形品のシリコー
ンゴム材料数gを2〜5mm角程度の大きさに切断し、
トルエン溶剤中に浸漬し室温で60時間以上抽出する。
【0016】抽出液を適当な濃度に調整し、グルパーミ
ェーションクロマトグラフィー(GPC)分析を行い、
その分子量を測定する。
【0017】GPCの分析方法については、特開平5−
333595号公報に詳細が述べられているが、具体的
には次のとおりである。
【0018】溶質すなわちシリコーンゴム材料濃度が約
5mg/mlトルエンとなるように抽出液濃度を調整
し、これをサンプル処理フィルタ(ポアサイズ0.45
〜0.5μm、例えばマイショリディスクH−25−2
東ソー社製、エキクロディスク25CR ゲルマン
サイエンスジャパン社製等を好ましく利用することがで
きる)を通過させたものをGPCの試料とする。クロマ
トグラムの測定は、GPC測定装置において40℃のヒ
ートチャンバ中でカラムを安定化させ、この温度におけ
るカラムに溶媒としてトルエンを毎分1mlの流速で流
し、上記で調製したトルエン試料溶液を約100μl注
入して測定する。試料の分子量測定に当たっては、試料
の有する分子量分布を、単分散ポリスチレン標準試料に
より作成された検量線の対数値とカウント数との関係か
ら算出する。検量線作成用の標準ポリスチレン試料とし
ては、例えばPressure Chemical C
o.製あるいは、東洋ソーダ工業社製の分子量が6×1
2、2.1×103、4×103、1.75×104
5.1×104、1.1×105、3.9×105、8.
6×105、2×106、4.48×106のものを用
い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用
いるのが適当である。検出器にはRI(屈折率)検出器
を用いる。カラムとしては、市販のポリスチレンジェル
カラムを複数本組み合わせるのがよく、例えば、昭和電
工社製のShodex GPC KF−801,80
2,803,804,805,806,807,800
Pの組み合わせや、東ソー社製のTSK gel G1
000H(HXL),G2000H(HXL),G3000
H(HXL),G4000H(HXL),G5000H(H
XL),G6000H(HXL),G7000H(HXL),
TSK guardcolumnの組み合わせを挙げる
ことができる。
【0019】一般に、GPCクロマトグラムの測定で
は、高分子量側はベースラインからクロマトグラグラム
の立ち上がり開始点から測定をはじめ、低分子量側は分
子量約400までを測定する。GPCクロマトグラムに
おける分子量2×104 以上の溶質成分の百分率は、全
溶質成分のクロマトグラム積分値に対する比率として、
得られたクロマトグラム中の分子量2×104 以上の領
域の面積を計算、もしくは切り取り測定する。
【0020】画像形成装置による画像評価の方法は、ベ
タ黒の画像を数枚出力した後、1ヶ月間室温放置して、
再び画像を出力したときに出力画像に異常がないかどう
かで判定を行う。
【0021】以上のような方法で画像形成装置部材の評
価を行うと、抽出液中に分子量2×104 以上の領域が
6%を越えるシリコーンゴム材料でトナーの融着現象が
見られた。
【0022】ここで、抽出液中に分子量2×104 以上
の成分がブリードしてこないようにシリコーンゴム材料
を調製しなければならないが、その方法はシリコーンゴ
ム材料の配合処方によって調節される。
【0023】実際にはポリシロキサンの重合度や側鎖の
構造、架橋システム、フィラー成分、その他添加剤等の
調整により実現される。
【0024】具体例としては、シリコーンベースポリマ
ーを真空簿膜蒸留にかけて、低反応性の環状シロキサン
や未反応oil成分を除去した原料を用いて、配合する
ことで目的が達成できた。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を記すが、本発明はこ
れらに限定されるものではなく、特許請求の範囲内であ
れば適宜変更できるものである。
【0026】比較例 粘度120Pa・s、130℃のt90=50sec.
の2液タイプ付加反応架橋の液状ポリシリコーンゴム材
料を混合後、130℃に加熱した金型に射出し、3分間
架橋して現像剤量規制ブレードを成形した。
【0027】既記載の方法によりGPC分析を行ったと
ころ、分子量2×104 以上の領域は10.0%であっ
た。
【0028】この現像剤量規制ブレードを用いて、既記
載の方法により画像評価を行ったところ、トナー融着が
生じ、画像上では横白スジとして不具合が発生した。
【0029】実施例1 比較例において、シリコーンゴム材料の架橋システムを
変え、架橋後に高分子量成分がブリードし難い配合に調
節した。
【0030】比較例と同様にGPC分析と画像評価を行
ったところ、分子量2×104 以上の領域は6.0%、
トナー融着、横白スジの発生しない良好な画像が得られ
た。
【0031】実施例2 比較例において、シリコーンゴム材料のポリシロキサン
ポリマーの種類を替え、架橋後に高分子量成分がブリー
ドし難い配合に調節した。
【0032】比較例と同様にGPC分析と画像評価を行
ったところ、分子量2×104 以上の領域は1.0%、
トナー融着、横白スジの発生しない良好な画像が得られ
た。
【0033】実施例3 比較例から実施例2と同様にシリコーンゴム材料を替
え、画像形成装置部材である現像ローラで同様な評価を
行ったところ、分子量2×104 以上の領域が6.0%
以下のときに、トナー融着、横白スジの発生しない良好
な画像が得られた。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、シリコーンゴム成
形品を有機溶剤により抽出し、その抽出液をGPCによ
り測定した分子量分布において、分子量2×104 以上
の領域が6%以下であることを特徴とするシリコーンゴ
ム材料を用いた画像形成装置部材によれば、トナー融
着、横白スジの発生しない良好な画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置部材を用いた電子写真画
像現像装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 現像剤収容容器 3 現像ローラ 4 現像剤量規制ブレード 6 現像剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/16 G03G 15/16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置部材用のシリコーンゴム材
    料において、シリコーンゴム成形品をトルエンにより抽
    出し、その抽出液をゲルパーミェーションクロマトグラ
    フィにより測定した分子量分布において、分子量2×1
    4 以上の領域が6%以下であるシリコーンゴム材料を
    用いることを特徴とする画像形成装置部材。
  2. 【請求項2】 前記画像形成装置部材がローラである、
    請求項1に記載の画像形成装置部材。
  3. 【請求項3】 前記画像形成装置部材がブレードであ
    る、請求項1に記載の画像形成装置部材。
  4. 【請求項4】 前記ブレードが現像剤量規制部材であ
    る、請求項3に記載の画像形成装置部材。
  5. 【請求項5】 前記ローラが現像ローラである、請求項
    2に記載の画像形成装置部材。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    の画像形成装置部材を有する、画像形成装置。
JP12484298A 1998-05-07 1998-05-07 画像形成装置部材 Pending JPH11327285A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12484298A JPH11327285A (ja) 1998-05-07 1998-05-07 画像形成装置部材

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JP12484298A JPH11327285A (ja) 1998-05-07 1998-05-07 画像形成装置部材

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JPH11327285A true JPH11327285A (ja) 1999-11-26

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ID=14895454

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JP12484298A Pending JPH11327285A (ja) 1998-05-07 1998-05-07 画像形成装置部材

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JP (1) JPH11327285A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008090038A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性ローラ及び画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008090038A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性ローラ及び画像形成装置

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