JPH11326966A - 第二高調波発生装置 - Google Patents

第二高調波発生装置

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JPH11326966A
JPH11326966A JP10128758A JP12875898A JPH11326966A JP H11326966 A JPH11326966 A JP H11326966A JP 10128758 A JP10128758 A JP 10128758A JP 12875898 A JP12875898 A JP 12875898A JP H11326966 A JPH11326966 A JP H11326966A
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harmonic
substrate
fundamental wave
wavelength
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JP10128758A
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Takashi Yoshino
隆史 吉野
Makoto Iwai
真 岩井
Yoshinari Kozuka
義成 小塚
Kiyobumi Chikuma
清文 竹間
Atsushi Onoe
篤 尾上
Ayako Yoshida
綾子 吉田
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NGK Insulators Ltd
Pioneer Corp
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NGK Insulators Ltd
Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基本波から第二高調波を発生させるための第二
高調波発生装置において、環境温度が変化しても基本波
と第二高調波との整合を保持する。 【解決手段】基本波から第二高調波を発生させるための
第二高調波発生装置1を提供する。基本波6が常光線か
らなり、第二高調波7が異常光線からなる。装置1は、
3 Li2-2a(Nb1-b Tab 5+5c
15-a+12.5c(ただし、−0.5≦a≦0.625、0≦
b≦0.5、0.8≦(5−2a)/(5+5c)≦
1.2)の基本組成の結晶からなる波長変換用光導波路
3と、光導波路3に入射する基本波6の波長を固定する
ための反射グレーティング部5と、少なくとも光導波路
3の温度を制御する温度制御手段4、例えば薄膜ヒータ
ー4とを備えている。光導波路3において、基本波6を
第二高調波7に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、青色光源デバイス
等に好適に使用できる第二高調波発生素子に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】周期的分極反転構造の光導波路を形成
し、この光導波路に赤外波長の半導体レーザー光を導入
し、青色光を得る素子が提案されている(米国特許番号
4,740,265号、特開平5−289131号公
報、特開平5−173213号公報)。例えば、特開平
6−51359号公報においては、第二高調波発生素子
に分極反転層と光導波路と誘電体膜と反射グレーティン
グ層とを設け,誘電体膜の厚さを限定することを開示し
ている。
【0003】しかし、この種の技術では、高精度にドメ
インを制御する必要があるが、高精度のドメイン制御は
困難であり、またこの位相整合のための許容温度範囲が
±0.5℃である。更に光導波路の光損傷が、3mWの
光エネルギーから認められる。これらの理由から、実用
のデバイスとしては問題があることが指摘されている。
【0004】一方、本出願人は、特開平8−33900
2号公報において、疑似位相整合処理や高精度のドメイ
ン制御を不要とした、光損傷の少ない第二高調波発生素
子を提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この素子にお
いては、環境温度が変動すると、素子に対して入射する
赤外波長のレーザー光の波長、および素子の位相整合波
長の両方が変動するという問題がある。このため、ある
温度で基本波が位相整合していても、環境温度が変化す
ると、位相整合できなくなり、第二高調波の発生効率が
大きく低下する。
【0006】本発明の課題は、基本波から第二高調波を
発生させるための第二高調波発生装置において、環境温
度が変化しても基本波と第二高調波との整合を保持でき
るようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基本波から第
二高調波を発生させるための第二高調波発生装置であっ
て、基本波が常光線からなり、第二高調波が異常光線か
らなり、ニオブ酸リチウムカリウム−タンタル酸リチウ
ムカリウム固溶体単結晶からなる波長変換用光導波路
と、波長変換用光導波路に入射する基本波の波長を固定
するための反射グレーティング部と、少なくとも波長変
換用光導波路の温度を制御する温度制御手段とを備えて
おり、波長変換用光導波路において基本波を第二高調波
に変換することを特徴とする。
【0008】本発明者は、ニオブ酸リチウムカリウム−
タンタル酸リチウムカリウム固溶体単結晶(以下、「K
LNT結晶」と呼ぶことがある)が、異常光からなる基
本波を、常光からなる第二高調波に変換する性質を有し
ていることに着目した。そして、この特定組成の結晶
は、異常光の屈折率の温度変化が、例えば約5.5×1
-4/℃と比較的に大きいのに対して、常光の屈折率の
温度変化は、約0.05×10-4/℃と、常光屈折率の
温度変化に対して著しく小さいことに着目した。
【0009】本発明者は、この性質を反射グレーティン
グと組み合わせ,常光(基本波)の波長を反射グレーテ
ィング部によって固定するのと同時に、薄膜ヒーター等
の温度制御手段によって、少なくとも波長変換用の光導
波路の温度を制御することを想到した。これによって、
反射グレーティング部の作用によって、常光(基本波)
の周波数を極めて狭い範囲内に固定することができ、し
かも環境温度がかなり大きく変化する場合にも、基本波
の周波数の変化はごく小さい。これと同時に、温度制御
手段を波長変換用光導波路に対して作用させることによ
って、この光導波路における異常光屈折率を変化させ、
制御することができる。
【0010】従って、環境温度が大きく変化したときに
や、極低温、極高温の特殊な条件下においても、反射グ
レーティング部によってロックされた基本波の波長の変
化を小さくするとともに、第二高調波の波長を動的に制
御し、第二高調波の出力を最適化することができる。
【0011】なお、特開平5−53163号公報におい
ては、周期的分極反転層および光導波路を備える疑似位
相整合方式の光波長変換素子において、光導波路上に薄
膜ヒーターを設けることが開示されている。しかし、こ
れは本発明の特定の材料の常光屈折率の温度変化の大き
さと、異常光屈折率の温度変化の大きさとの相違を利用
し、常光を基本波とし、その波長を反射グレーティング
部によって固定し、これと同時に異常光を第二高調波と
し、薄膜ヒーターによって第二高調波の波長を制御する
ことは目的としていない。
【0012】本発明の第二高調波発生装置によれば、例
えば390nm−470nmの紫外光領域まで発生させ
ることが可能である。従って、こうした短波長の光を利
用することで、光ディスクメモリー用、医学用、光化学
用、各種光計測用等の幅広い応用が可能である。
【0013】前記単結晶としては、K3 Li2-2a(Nb
1-b Tab 5+5c15 -a+12.5c(ただし、−0.5≦
a≦0.625、0≦b≦0.5、0.8≦(5−2
a)/(5+5c)≦1.2)の基本組成を有する単結
晶が特に好ましいが、これ以外の組成範囲でも適用でき
る。
【0014】波長変換用光導波路は、単結晶基板の表面
側に形成されているエピタキシャル層であることが好ま
しい。この単結晶基板は、K3 Li2-2x(Nb1- y Ta
y 5+5z15-x+12.5z(−0.5≦x≦0.625、
0≦y≦0.5、0.8≦(5−2x)/(5+5z)
≦1.2を基本組成とする単結晶によって構成されてい
ることが特に好ましい。
【0015】[0.8≦(5−2x)/(5+5z)、
(5−2a)/(5+5c)≦1.2]という上記の条
件は、[(−1−2x)/6≦z≦(1−2x)/4、
または(−1−2a)/6≦c≦(1−2a)/4]と
表示することができる。
【0016】前記の単結晶基板は、本発明者が特願平7
−62586号明細書、特願平7−62585号明細書
において提案したマイクロ引下げ法によって得られたも
のであることが好ましい。
【0017】上記の組成において、−0.5≦a、x≦
0.625と限定したのは、この組成範囲内でKLN材
料がタングステンブロンズ構造となりえるからである。
これよりもカリウムが多い組成では、KNbO3 の斜方
晶系、Liが多い組成ではLiNbO3 の六方晶系とな
ってしまう。
【0018】0≦b、y≦0.5と限定したのは、Ta
の置換量が増加するのに従って、キュリー温度が下が
り、b、y=0.5のときにはキュリー温度が室温付近
になってしまうため、強誘電体にならず、第二高調波発
生の発生が認められなくなるからである。
【0019】0.8≦(5−2a)/(5+5c)、
(5−2x)/(5+5z)≦1.2の組成範囲は、引
下げ方による場合の(K+Li)とNbとの比率によっ
て、タングステンブロンズの構造の単一性が得られる領
域を示しており、カイロポーラス法によって形成可能な
組成範囲よりも広い組成範囲で、均一な単結晶を育成す
ることができた。
【0020】なお、単結晶基板と波長変換用光導波路と
の間に、やはり前述の組成範囲内のKLN単結晶からな
る中間層を設けることができる。また、単結晶基板と波
長変換用光導波路との各屈折率の関係、あるいは中間層
と波長変換用光導波路の各屈折率の関係は、いずれも波
長変換用光導波路内に光を閉じ込め可能な関係になけれ
ばならない。
【0021】ここで、波長変換用光導波路、単結晶基板
および中間層の基本組成としては、前出したように、
K、Li、Nb、Ta、Oからなるタングステンブロン
ズ構造を考えているが、この構造を保持する範囲内での
元素の置換、例えば、Na、Rb等によるK、Liの置
換や、CrおよびEr、Nd等の希土類元素等のレーザ
ー発振用ドーピング剤を添加することも可能であった。
【0022】KLNまたはKLNTの組成において、T
aの置換量が大きくなるほど、単結晶の蛍光線屈折率は
小さくなってくる。b、yが小さいほど、単結晶の屈折
率が小さくなる。また、KLN組成においては、Nbの
量が大きくなるほど、即ち、c、zが大きくなるほど、
単結晶の異常光屈折率が大きくなる。
【0023】波長変換用光導波路の温度制御手段として
は、薄膜ヒーターが好ましいが、外部ヒーターを使用す
ることもできる。しかし、薄膜ヒーターを波長変換用光
導波路上に設けることによって、光導波路の全体にわた
って小さい電力でムラなく加熱できる。
【0024】本発明の特に好適な実施形態においては、
第二高調波発生素子が一体の基板を備えており、この基
板の上に波長変換用光導波路と反射グレーティング部と
が設けられている。これによって、波長変換用光導波路
と反射グレーティング部とを1つの基板に一体化でき
る。
【0025】この実施形態においては、更に、薄膜ヒー
ターを反射グレーディング部上にも設けることが特に好
ましい。これによって、第二高調波発生装置を、より一
層小さくすることができ、かつ製造コストを減少させる
ことができる。しかも、この場合には、反射グレーティ
ング部の方も加熱されることになるが、本発明によれ
ば、光導波路を構成するKLN結晶の常光屈折率が異常
光屈折率に比べて顕著に小さいので、反射グレーティン
グ部によってロックされた基本波の波長はほとんど変動
することがない。従って、このような特異な構成は、本
発明によって初めて実現できるものである。
【0026】また、特に好ましくは、薄膜ヒーターと波
長変換用光導波路との間に誘電体層を設ける。
【0027】図1−図4は、反射グレーティング部と波
長変換用光導波路とを一体の基板に設けた実施形態に係
るものである。図1は、本例の第二高調波発生装置1の
模式的一部平面図である。
【0028】第二高調波発生装置1は、例えば直方体形
状の基板2を備えている。基板2は、好ましくは前述し
たような組成範囲のKLNT単結晶からなる。基板2の
表面側には、波長変換用光導波路3と反射グレーティン
グ部5とが設けられており、また反射グレーティング部
3と反射グレーティング部5の上とに薄膜ヒーター4が
設けられている。なお、図1は、3、4、5の平面的位
置を示すものである。15はレーザー光源である。
【0029】基板2の入射側端面2aから、基本波(常
光線)6を入射させる。基本波6は、光導波路3内に入
射し、反射グレーティング部を通過するが、反射グレー
ティング部5からの光の帰還によって基本波の波長がロ
ックされる。薄膜ヒーター4を発熱させたとき、反射グ
レーティング部下における光導波路の常光屈折率はほと
んど変化しないので、ロック波長の強度への影響は小さ
い。これとともに、薄膜ヒーター4を動作させることに
よって、光導波路3内における異常光屈折率を増加させ
ることができる。これによって、位相整合を動的に制御
し、第二高調波7の出力を増大させ、最適化することが
できる。8は、基板の端面2bから出射する常光線であ
る。
【0030】例えば、環境温度が低くなると、薄膜ヒー
ターの発熱量が一定であったとしても、光導波路3の全
体的な温度が低下し、異常光屈折率が低下し、第二高調
波の波長と基本波が位相整合しなくなる。この出力の減
少を検出すると、薄膜ヒーターの電圧を上昇させて光導
波路の全体の温度を上昇させ、異常光屈折率を増大させ
ることができる。ただし、基本波と第二高調波との波長
が整合するときの波長変換用光導波路の温度が、環境温
度よりも下になると、この制御方法は実施困難になる。
従って、基本波と第二高調波との波長が整合するときの
波長変換用光導波路の温度が、使用温度の最大値よりも
10℃以上高いことが好ましい。
【0031】一方、薄膜ヒーターの代わりに、ペルチエ
素子などの、薄膜状の吸熱部材を設けることができる。
この場合には、基本波と第二高調波との波長が整合する
ときの波長変換用光導波路の温度よりも、環境温度が高
くなると、吸熱部材を作動させ、波長変換用光導波路の
温度を下げる。
【0032】次に、図2−図4を参照しつつ、図1の装
置1の好適例について述べる。図2−図4は、図1の装
置の一形態を示すものであり、図2は第二高調波発生装
置1を模式的に示す側面図であり、図3(a)は、波長
変換用光導波路の部分を拡大して示す破断部分斜視図で
あり、図3(b)は、図3(a)と同じ部分を破断させ
ない状態で示した部分斜視図であり、図4は図3(b)
の横断面図である。
【0033】単結晶基板2の表面に、リッジ型の波長変
換用光導波路3が設けられており、光導波路3の上面に
オーバークラッド層9が設けられている。これらは、有
機金属気相成長法や液相エピタキシャル法によって設け
ることができる。オーバークラッド層9の上面には、例
えば反応性イオンエッチング法によって、一定周期の回
折格子をなす溝が設けられており、これが反射グレーテ
ィング部5を形成している。
【0034】このリッジ型の光導波路およびオーバーク
ラッド層を覆うように、誘電体層10が設けられてい
る。この誘電体層10の上の所定領域に、薄膜ヒーター
4が設けられている。波長変換用光導波路3、オーバー
クラッド層9、誘電体層10によって、リッジ構造体1
1が構成されており、リッジ構造体11の両側には細長
い溝12が形成されている。
【0035】誘電体層の材質は限定されないが、Ta2
5 ,SiO2 ,TiO 2 ,HfO2 ,Nb2 5 が好
ましい。薄膜ヒーターの材質は、Ni、Ti、Ta、P
t、Crが好ましい。また、薄膜ヒーターの代りに、ペ
ルチエ素子を設けることができる。
【0036】本発明の第二高調波発生装置の一実施形態
は、第一の基板と第二の基板とを備えており、第一の基
板上に反射グレーティング部が設けられており、第二の
基板上に波長変換用光導波路および温度制御手段が設け
られている。図5は、この実施形態に係る装置41を模
式的に示す平面図である。
【0037】本装置は、波長固定部21と波長変換部3
1とを備えている。波長固定部21は、第一の基板22
を備えており、基板22の上に反射グレーティング部5
が設けられており、光導波路33内を伝搬するレーザー
光の波長をロックする。
【0038】波長変換部31は、第二の基板32を備え
ており、基板32の上には波長変換用光導波路3と薄膜
ヒーター4とを備えている。なお、22a、22bは第
一の基板22の端面であり、32a、32bは第二の基
板32の端面であ。
【0039】
【実施例】(第二高調波発生装置の作成)図2−図4に
示すような装置1を作製した。炭酸カリウム、炭酸リチ
ウム、酸化ニオブおよび酸化タンタルを、30:20:
40:10の組成比率で調合して原料粉末を製造した。
この原料粉末約50gを、白金製のルツボ内に供給し、
このルツボを所定位置に設置した。上側炉内の空間の温
度を1100〜1200℃の範囲に調整し、ルツボ内の
原料を融解させた。単結晶育成部の温度を1050℃〜
1150℃とし、20mm/時間の速度でa軸方向にC
面の単結晶基板を引き下げたところ、厚さ1mm、幅3
0mmのC面のKLNT単結晶基板2を引き下げること
に成功した。この組成は、K3 Li1.95(Nb0.98Ta
0.025.0515であった。
【0040】次いで、有機金属気相成長法によって、単
結晶基板上にK3 Li1. 9 Nb5.1 15の組成のエピタ
キシャル膜を形成した。膜の作製条件は、単結晶基板の
温度を750℃とし、反応管内の圧力を20Torrと
し、成膜速度を0.8μm/時間とし、厚さ2.5μm
のエピタキシャル膜3を得た。これと同様の条件によっ
て、エピタキシャル膜3の上に、厚さ0.2μm、組成
3 Li1. 95(Nb0.98Ta0.025.0515のオーバー
クラッド層9を形成した。
【0041】オーバークラッド層9の表面に、周期0.
4μm、厚さ100nmのチタンマスクパターンを形成
し、CF4 +O2 ガスを使用して反応性イオンエッチン
グを行い、深さ0.1μm、長さ1.8mmの反射グレ
ーティング部5を形成した。光の伝搬方向はa軸方向と
した。
【0042】エピタキシャル膜およびオーバークラッド
層を、反応性イオンエッチング法によって加工し、溝1
2と、幅5μm、深さ3μmのリッジ型の構造体とを作
製し、3次元の波長変換用光導波路3を作製した。
【0043】横方向偏波光を矢印6のように波長変換用
光導波路3に入射させたところ、811−878nmの
波長でシングルモードの光導波路が得られることが分か
った。次いで、光導波路3およびオーバークラッド層9
を酸化タンタル膜10によってコーティングし、酸化タ
ンタル膜10の上に、幅20μm、厚さ0.5μm、長
さ10mmのチタン薄膜ヒーター4を形成し、リッジ構
造体11を得た。
【0044】こうして得られた構造体を切断し、幅2m
m、長さ11mmの第二高調波発生用チップを作製し、
半導体レーザー光を、レンズを介することなく、このチ
ップに対して直接に入射させた。100mWの出力で、
光導波路入力は80mWであった。半導体レーザー光の
発振波長は、波長変換用光導波路の反射波長にロックさ
れ、856.2nmで安定に発振した。反射グレーディ
ング部における反射率は12%であった。
【0045】次に、薄膜ヒーターに7ボルトの電圧を加
え、電流を流して発熱させ、波長変換用光導波路の位相
整合波長を発振波長に合わせることに成功した。42
8.1nmの第二高調波が得られた。この出力は2mW
であった。このように、本発明のデバイスは、青色第二
高調波発生素子として、極めて優れて特性を有してい
た。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、基
本波から第二高調波を発生させるための第二高調波発生
装置において、環境温度が変化しても基本波と第二高調
波との整合を保持でき、また第二高調波の位相整合波長
を動的に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本例の第二高調波発生装置1の模式的一部平面
図である。
【図2】第二高調波発生装置1の好適例を模式的に示す
側面図である。
【図3】(a)は、波長変換用光導波路の部分を拡大し
て示す破断部分斜視図であり、(b)は、(a)と同じ
部分を破断させない状態で示した部分斜視図である。
【図4】図3(b)の横断面図である。
【図5】第一の基板と第二の基板とを備えている第二高
調波発生装置を、模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
1、41 第二高調波発生装置 2 直方体形状の
基板 3 波長変換用光導波路 4 薄膜ヒーター
5 反射グレーティング部 6 基本波(常光線)
9 オーバークラッド層 10 誘電体層
11 リッジ構造体 15 レーザー光源
21 波長固定部 22 第一の基板 31
波長変換部 32 第二の基板
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】KLNまたはKLNTの組成において、T
aの置換量が大きくなるほど、単結晶の蛍光線屈折率は
小さくなってくる。即ち、b、yが小さいほど、単結晶
の常光線屈折率が小さくなる。また、KLN組成におい
ては、Nbの量が大きくなるほど、即ち、c、zが大き
くなるほど、単結晶の異常光屈折率が大きくなる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】第二高調波発生装置1は、例えば直方体形
状の基板2を備えている。基板2は、好ましくは前述し
たような組成範囲のKLNT単結晶からなる。基板2の
表面側には、波長変換用光導波路3と反射グレーティン
グ部5とが設けられており、波長変換用光導波路3と反
射グレーティング部5の上とに薄膜ヒーター4が設けら
れている。なお、図1は、3、4、5の平面的位置を示
すものである。15はレーザー光源である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小塚 義成 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 竹間 清文 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 尾上 篤 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 吉田 綾子 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基本波から第二高調波を発生させるための
    第二高調波発生装置であって、 前記基本波が常光線からなり、前記第二高調波が異常光
    線からなり、ニオブ酸リチウムカリウム−タンタル酸リ
    チウムカリウム固溶体単結晶からなる波長変換用光導波
    路と、前記波長変換用光導波路に入射する前記基本波の
    波長を固定するための反射グレーティング部と、少なく
    とも前記波長変換用光導波路の温度を制御する温度制御
    手段とを備えており、前記波長変換用光導波路において
    前記基本波を前記第二高調波に変換することを特徴とす
    る、第二高調波発生装置。
  2. 【請求項2】前記単結晶が、K3 Li2-2a(Nb1-b
    b 5+5c15-a+12. 5c(ただし、−0.5≦a≦
    0.625、0≦b≦0.5、0.8≦(5−2a)/
    (5+5c)≦1.2)の基本組成を有することを特徴
    とする、請求項1記載の第二高調波発生装置。
  3. 【請求項3】前記波長変換用光導波路上に前記温度制御
    手段として薄膜ヒーターが設けられていることを特徴と
    する、請求項1または2記載の第二高調波発生装置。
  4. 【請求項4】前記第二高調波発生素子が一体の基板を備
    えており、この基板の上に前記波長変換用光導波路と前
    記反射グレーティング部とが設けられていることを特徴
    とする、請求項1−3のいずれか一つの請求項に記載の
    第二高調波発生装置。
  5. 【請求項5】前記薄膜ヒーターが前記反射グレーディン
    グ部上に設けられていることを特徴とする、請求項4記
    載の第二高調波発生装置。
  6. 【請求項6】前記第二高調波発生装置が第一の基板と第
    二の基板とを備えており、前記第一の基板上に前記反射
    グレーティング部が設けられており、前記第二の基板上
    に前記波長変換用光導波路および前記温度制御手段が設
    けられていることを特徴とする、請求項1−3のいずれ
    か一つの請求項に記載の第二高調波発生装置。
  7. 【請求項7】前記薄膜ヒーターと前記波長変換用光導波
    路との間に誘電体層が設けられていることを特徴とす
    る、請求項3、5または6記載の第二高調波発生装置。
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