JPH11326965A - 非線形光学材料、新規ベタイン化合物およびピリジル基を有する化合物 - Google Patents

非線形光学材料、新規ベタイン化合物およびピリジル基を有する化合物

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JPH11326965A
JPH11326965A JP12441598A JP12441598A JPH11326965A JP H11326965 A JPH11326965 A JP H11326965A JP 12441598 A JP12441598 A JP 12441598A JP 12441598 A JP12441598 A JP 12441598A JP H11326965 A JPH11326965 A JP H11326965A
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JP12441598A
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Yutaka Nagase
裕 長瀬
Nagakatsu Nemoto
修克 根本
Fusae Miyata
房枝 宮田
Jiro Abe
二朗 阿部
Yasuo Shirai
靖男 白井
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Sagami Chemical Research Institute
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Sagami Chemical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 優れた2次の非線形光学特性を有し、加工性
および安定性に優れた非線形光学材料、およびその原料
化合物を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で表わされるベタイン
化合物からなる非線形光学材料、下記一般式(IV)で
表されるベタイン化合物、該ベタイン化合物からなる非
線形光学材料、および下記一般式(V)で表されるピリ
ジル基を有する化合物。 (式中、Aは電子供与性基および電子受容性基が結合し
ている基、Bはベタイン構造を有する基、mは1〜6の
整数であり、R1はπ共役系置換基、R2は水素原子また
は低級アルキル基、Qは単結合、酸素原子等、で表され
る基、Yは窒素原子または置換基Rを有する炭素原子、
Zは単結合またはメチレン基、R3およびR4は水素原
子、低級アルキル基等、pは0または1の整数であ
る。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なベタイン化
合物とその原料化合物、該ベタイン化合物からなる非線
形光学材料に関する。すなわち、良好な2次の非線形光
学特性を発現する新規な化合物、およびその原料化合物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光エレクトロニクス分野における
新素子として、非線形光学素子の実現を目指した材料の
探索研究が広く行なわれている。一般に、非線形光学材
料とは光の電界の二乗あるいはそれ以上の累乗に比例す
る非線形応答を示す材料であって、光高調波発生、光整
流、光混合、光パラメトリック増幅、ポッケルス効果な
ど様々な効果をもたらすことが知られている新素材であ
る。
【0003】従来、非線形光学材料としては、KH2PO4
NH4H2PO4、LiNbO3、KNbO3、LiIO3等の無機化合物の結晶
が用いられてきた。しかしながら、最近では、尿素や4-
ニトロアニリン、2-メチル-4-ニトロアニリン(MN
A)、4-(N,N-ジメチルアミノ)-4'-ニトロスチルベン
(DANS)等の有機化合物が比較的高い分子分極率を
有し、その結果ある程度の非線形光学特性を示すことが
見出され、様々な有機非線形光学材料の開発研究が活発
に行なわれている。これまでに知られている有機非線形
光学材料の分子構造上の特徴としては、ベンゼン環など
のπ電子系分子の両端に電子供与性基および電子受容性
基を結合させた点にある。また、有機非線形光学材料
は、非線形性の起源が分子内π電子であるため、光応答
に対して格子振動を伴わず、従って、無機材料に比べて
応答が速く、非線形光学定数が大きいものや吸収波長の
領域が異なるもの等を合成することが可能である。しか
も、材料を素子化する際にも、単結晶を用いる方法だけ
ではなく、蒸着法、LB膜化、液晶化あるいは高分子マ
トリックス中に分散させる等の各種の方法が考えられる
等の利点を有している。(例えば、加藤政雄、中西八郎
編、「有機非線形光学材料」、シーエムシー(1985
年);日本化学会編、「非線形光学のための有機材
料」、学会出版センター(1992年);Seth R. Marder他
編、"Materials for Nonlinear Optics", ACS Symposiu
m Series 455, American Chemical Society(1991
年);Hari S. Nalwa、Seizo Miyata編、"Nonlinear Op
tics of Organic Molecules and Polymers", CRC Press
(1997年)等参照)
【0004】しかしながら、従来の有機非線形光学材料
は必ずしも高い2次の分子分極率(β値)を示すもので
はなく、また大きなβ値を発現させる目的で、π電子共
役系を有する有機化合物に強い電子供与性基および強い
電子受容性基を導入した有機化合物においては、結晶化
が困難なことや、結晶ができても、基底状態での電気双
極子の存在により結晶化に際して中心対称の構造を取り
やすく、分子1個が示す大きな非線形性が結晶全体とし
ては相殺されやすいこと、また高分子マトリックス中に
分散させて用いる場合にも中心対称の構造を取りやすい
ために第2高調波強度の低下が著しいことなどの問題が
あった。また、π電子の共役長を延ばすことにより非線
形性は増大するが、分子自身の吸収波長帯が長波長側へ
シフトし、その結果、基本波や発生する高調波の吸収を
引き起こし出力が低下するといった問題が生じた。
【0005】一方、本発明者らは、優れた2次の分子分
極率(β値)を有し、高分子マトリックスに分散させる
ことが可能で、かつ吸収波長端の短い、すなわち基本波
や発生した高調波の吸収を引き起こしにくい新しい非線
形光学材料を得ることを目的として検討を加えた結果、
特定の構造を有するベタイン化合物が高い2次の分子分
極率(β値)を示し、該化合物を高分子マトリックス中
に分散させることによってある程度の第2高調波を発生
できることを既に見出している。(第45回高分子討論
会講演予稿集、1978〜1981ページ(1996年)等参照)ま
た、このベタイン化合物の特徴として、基底状態の双極
子モーメントの向きに対して励起状態の双極子モーメン
トの向き、すなわち2次の分子分極率の向きが反転する
ことが挙げられる。従来非線形光学材料として用いられ
ている電子供与性基と電子受容性基がπ共役系残基を介
して結合している化合物においては、基底状態の双極子
モーメントの向きに対して励起状態の双極子モーメント
の向きは同方向である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のベタイン化合物の特徴を活用して、より高いβ値を発
現する新規な化合物を得ること、およびそれらの原料化
合物を得ることにある。すなわち、電子供与性基と電子
受容性基がπ共役系残基を介して結合している化合物
と、特定の構造を有するベタイン化合物とをそれぞれの
双極子モーメントの向きが反転するように化学結合させ
ることによって、分子全体では双極子モーメントが小さ
く、かつ高いβ値を発現する新規化合物を得ることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の化
合物を得るべく鋭意検討を加えた。その結果、電子供与
性基と電子受容性基がπ共役系残基を介して結合してい
る化合物と、特定の構造を有するベタイン化合物とをそ
れぞれの双極子モーメントの向きが反転するように化学
結合させた新規のベタイン化合物を合成できること、お
よび該化合物はベタイン化合物単独の場合に比べより高
いβ値を示すことを見出し、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は下記一般式(I)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、Aは電子供与性基と電子受容性基
がπ共役系残基を介して結合している基、Bはベタイン
構造を有する基、mは1〜6の整数であり、AおよびB
はそれぞれの双極子モーメントが逆方向となるようにポ
リメチレン基を挟んで結合している。)で表されるベタ
イン化合物からなる非線形光学材料に関するものであ
る。ここで、前記一般式(I)においてAで表される電
子供与性基と電子受容性基がπ共役系残基を介して結合
している基が、下記一般式(II)
【0011】
【化7】
【0012】(式中、R1は電子受容性基または電子受
容性基を含むπ共役系置換基、R2は水素原子または低
級アルキル基である。)で表される基であり、かつBで
表されるベタイン構造を有する基が、下記一般式(II
I)
【化8】
【0013】(式中、Qは単結合、酸素原子、硫黄原
子、あるいは-C(=O)-、-C(=O)O-、-OC(=O)-または-SO2-
で表される基、Yは窒素原子または置換基Rを有する炭
素原子、Zは単結合またはメチレン基、R3およびR4
同一または異なってもよく水素原子、低級アルキル基ま
たはそれぞれが結合している炭素原子と一体となって芳
香環を形成しても良く、またその芳香環上に置換基を有
しても良く、pは0または1の整数である。また、Rは
水素原子、低級アルキル基またはフェニル基である。)
で表される基であることが最も好ましい。
【0014】さらに、本発明は、下記一般式(IV)
【0015】
【化9】
【0016】(式中、R1は電子受容性基または電子受
容性基を含むπ共役系置換基、R2は水素原子または低
級アルキル基、Qは単結合、酸素原子、硫黄原子、ある
いは-C(=O)-、-C(=O)O-、-OC(=O)-または-SO2-で表され
る基、Yは窒素原子または置換基Rを有する炭素原子、
Zは単結合またはメチレン基、R3およびR4は同一また
は異なってもよく水素原子、低級アルキル基またはそれ
ぞれが結合している炭素原子と一体となって芳香環を形
成しても良く、またその芳香環上に置換基を有しても良
く、mは1〜6の整数、pは0または1の整数である。
また、Rは水素原子、低級アルキル基またはフェニル基
である。)で表されるベタイン化合物、および該化合物
の合成中間体となる下記一般式(V)
【0017】
【化10】
【0018】(式中、R1は電子受容性基または電子受
容性基を含むπ共役系置換基、R2は水素原子または低
級アルキル基、Qは単結合、酸素原子、硫黄原子、ある
いは-C(=O)-、-OC(=O)-または-SO2-で表される基、mは
1〜6の整数、pは0または1の整数である。)で表さ
れるピリジル基を有する化合物に関する。
【0019】
【発明の実施の形態】前記一般式(I)で表される化合
物中Aで表される電子供与性基と電子受容性基がπ共役
系残基を介して結合している基としては、前記一般式
(II)で表される基以外にも例えば、下記一般式(V
I)
【0020】
【化11】
【0021】(式中、R5は電子受容性基または電子受
容性基を含むπ共役系置換基、Q1は単結合、酸素原子
または硫黄原子である。)で表される基、または下記一
般式(VII)
【0022】
【化12】
【0023】(式中、R6は電子供与性基または電子供
与性基を含むπ共役系置換基、Q2は-C(=O)-、-C(=O)O-
または-SO2-で表される基である。)で表される基等を
挙げることができる。また、前記一般式(I)で表され
る化合物中Bで表されるベタイン構造を有する基として
は、前記一般式(III)で表される基以外にも例え
ば、下記一般式(VIII)
【0024】
【化13】
【0025】(式中、Yは窒素原子または置換基Rを有
する炭素原子、Zは単結合またはメチレン基、R7およ
びR8は同一または異なってもよく水素原子、低級アル
キル基またはフェニル基である。また、Rは水素原子、
低級アルキル基またはフェニル基である。)で表される
基、下記一般式(IX)
【0026】
【化14】
【0027】(式中、R9〜R12は同一または異なって
もよく水素原子、低級アルキル基またはフェニル基、q
は0または1の整数である。)で表される基、または下
記一般式(X)
【0028】
【化15】
【0029】(式中、R13〜R16は同一または異なって
もよく水素原子、低級アルキル基またはフェニル基であ
る。)で表される基等を例示することができる。ただ
し、前記一般式(I)で表される化合物においてAおよ
びBで表される基をそれぞれの双極子モーメントが逆方
向となるようにポリメチレン鎖を挟んで結合させるため
には、Aで表される基が前記一般式(II)または(V
I)で表される基である場合にはBで表される基は前記
一般式(III)、(IX)または(X)で表される基
であり、Aで表される基が前記一般式(VII)で表さ
れる基である場合にはBで表される基は前記一般式(V
III)で表される基である。
【0030】前記一般式(II)、(IV)、(V)お
よび(VI)中R1およびR5で表される電子受容性基と
しては、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルコキ
シカルボニル基、含ハロアルコキシカルボニル基、アル
キルスルホニル基、含ハロアルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、アルコキシスルホニル基、含ハロア
ルコキシスルホニル基、アルキルスルフィニル基、含ハ
ロアルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、
アルコキシスルフィニル基、含ハロアルコキシスルフィ
ニル基、ホルミル基、アシル基、含ハロアシル基、トリ
フルオロメチル基等のペルフルオロアルキル基、2-シア
ノビニル基、2,2-ジシアノビニル基、トリシアノビニル
基、2-ニトロビニル基、2,2-ジニトロビニル基、2,2-ジ
(アルコキシカルボニル)ビニル基、2-シアノ-2-(ア
ルコキシカルボニル)ビニル基、2-シアノ-2-(アルコ
キシスルホニル)ビニル基および2-シアノ-2-(アルキ
ルスルホニル)ビニル基等を例示することができる。ア
シル基には、アルカノイル基およびアロイル基が包含さ
れ、前者はハロゲン原子、特にフッ素原子で置換されて
いてもよい。また、上記のアリール基はハロゲン原子、
ニトロ基、シアノ基その他、上で例示した基で置換され
ていてもよい。なお、一般に置換基としてのハロゲン原
子としては、安定性の点でフッ素原子が好ましい。ま
た、同じくR1およびR5で表される電子受容性基を含む
π共役系置換基としては、
【0031】
【化16】
【0032】(式中、R17は電子受容性基である。)等
を例示することができる。ここで、R 17で表される電子
受容性基としては、上で例示した置換基を挙げることが
できる。
【0033】一方、前記一般式(VII)中R6で表さ
れる電子供与性基としては、アルキル基、アルコキシ
基、アルキルスルフィニル基、アミノ基、アルキルアミ
ノ基、ジアルキルアミノ基等を例示することができる。
また、同じくR6で表される電子供与性基を含むπ共役
系置換基としては、
【0034】
【化17】
【0035】(式中、R18は電子供与性基である。)等
を例示することができる。ここで、R 18で表される電子
供与性基としては、上で例示した置換基を挙げることが
できる。
【0036】前記一般式(II)、(III)、(I
V)、(V)、(VIII)、(IX)および(X)中
のR2〜R4、R7〜R16およびRで表される低級アルキ
ル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル
基、ペンチル基およびヘキシル基等の炭素数1〜6のも
のを例示できる。また、前記一般式(III)および
(IV)中、R3およびR4がそれぞれが結合している炭
素原子と一体となって形成する芳香環としては、ベンゼ
ン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン
環等を例示できる。また、これらの芳香環上に置換して
いても良い置換基としては、ハロゲン原子、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、se
c-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基およびヘキシ
ル基等の炭素数1〜6の低級アルキル基、メトキシ基、
エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキ
シ基、sec-ブトキシ基、tert-ブトキシ基、ペンチルオ
キシ基およびヘキシルオキシ基等の炭素数1〜6の低級
アルコキシ基、フェニル基、シアノ基、ニトロ基等を例
示できる。
【0037】本発明の前記一般式(I)で表わされるベ
タイン化合物において、Aで表される、電子供与性基と
電子受容性基がπ共役系残基を介して結合している基が
前記一般式(II)で表される基であり、かつBで表さ
れる、ベタイン構造を有する基が前記一般式(III)
で表される基であるベタイン化合物、すなわち前記一般
式(IV)で表されるベタイン化合物については、例え
ば、以下に示す合成方法により製造することができる。
すなわち、下記一般式(XI)
【0038】
【化18】
【0039】(式中、Xはフッ素以外のハロゲン原子、
Yは窒素原子または置換基Rを有する炭素原子、Zは単
結合またはメチレン基、R3およびR4は同一または異な
ってもよく水素原子、低級アルキル基またはそれぞれが
結合している炭素原子と一体となって芳香環を形成して
も良く、またその芳香環上に置換基を有しても良い。ま
た、Rは水素原子、低級アルキル基またはフェニル基で
ある。)で表される化合物と、本発明の前記一般式
(V)で表されるピリジル基を有する化合物とを反応さ
せ、下記一般式(XII)
【0040】
【化19】
【0041】(式中、R1は電子受容性基または電子受
容性基を含むπ共役系置換基、R2は水素原子または低
級アルキル基、Qは単結合、酸素原子、硫黄原子、ある
いは-C(=O)-、-OC(=O)-または-SO2-で表される基、Xは
フッ素以外のハロゲン原子、Yは窒素原子または置換基
Rを有する炭素原子、Zは単結合またはメチレン基、R
3およびR4は同一または異なってもよく水素原子、低級
アルキル基またはそれぞれが結合している炭素原子と一
体となって芳香環を形成しても良く、またその芳香環上
に置換基を有しても良く、mは1〜6の整数、pは0ま
たは1の整数である。)で表される四級塩化合物を合成
し、さらにこの化合物に塩基を作用させることにより、
前記一般式(IV)で表されるベタイン化合物を製造で
きる。
【0042】ここで用いられる前記一般式(XI)で表
される化合物の一部は公知化合物で既に市販されている
ものもあり、それ以外の化合物も既知の方法により合成
することが可能である。(例えば、D. Harrisonら、Jou
rnal of Chemical Society、p.2930(1963年)等参照)
【0043】前記一般式(XI)で表される化合物と前
記一般式(V)で表される化合物との反応は、無溶媒
で、あるいは有機溶媒中で行うことができ、50℃〜1
50℃程度の加熱下において好適に反応が進行する。有
機溶媒中で行う場合には、アルコール、クロロホルム、
ジクロロメタン、アセトン、テトラヒドロフラン(TH
F)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、N,N-ジメチ
ルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(D
MSO)、N,N-ジメチルアセトアミド等の有機溶媒が好
適に用いられる。また、前記一般式(XII)で表され
る化合物から前記一般式(IV)で表されるベタイン化
合物へ導く際に用いられる塩基としては、アンモニア、
水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、
水酸化アルミニウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム等の
無機塩基が好適に用いられ、一般にそれらの水溶液を作
用させることにより好適に反応が進行する。(反応条件
については、例えば、E. Alcaldeら、Advances in Hete
rocyclic Chemistry、第60巻、p.197(1994年);Journ
al of Organic Chemistry、第52巻、p.5009(1987年)
等参照)
【0044】本発明の前記一般式(V)で表されるピリ
ジル基を有する化合物の製造方法は、一般式(V)中R
1およびR2で表される置換基、Qで表される結合部位お
よびm、pの数により異なるが、例えば後の参考例およ
び実施例に示す方法などにより目的とする化合物を容易
に製造することができる。
【0045】前記一般式(I)で表されるベタイン化合
物を非線形光学材料として用いる場合には、該化合物を
高分子マトリックス中に分散させて薄膜化して用いるこ
とが好ましい。すなわち、前記一般式(I)で表される
ベタイン化合物と、マトリックスとなる高分子化合物と
を有機溶媒に溶解し、スピンコート法やキャスト法等の
方法によりガラス基板、ITO蒸着基板またはシリコン
ウェーハー等の基板上に、膜厚が好ましくは0.1〜1
0μmになるように製膜し、乾燥した後、用いる高分子
化合物のガラス転移温度近傍の温度に保持しつつ好まし
くは1kV/cm以上の電圧で電場配向(ポーリング)
処理を行ないマトリックス中に存在する本発明の化合物
(非線形分子)を配向させることにより目的とする材料
が得られる。
【0046】ここで用いられる高分子化合物としては、
本発明の化合物と相溶性が良く、また透明でガラス転移
温度が高い(好ましくは80℃以上)ものが好ましい
が、特に限定はない。好適に用いられる高分子化合物と
しては、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタク
リレート、ポリプロピルメタクリレート、ポリブチルメ
タクリレート、ポリ-2-ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリ-α-メ
チルスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリフェニレンテレフタレート、ポリフェニレンテレフ
タルアミド等を挙げることができる。また、これらの高
分子化合物中に本発明の化合物を分散させる際に用いら
れる有機溶媒は、両者を良く溶解するものであれば何で
も良く、特に限定はない。好適に用いられる有機溶媒と
しては、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン、THF、ジメトキ
シエタン、ジオキサン、アセトニトリル、DMF、N,N-
ジメチルアセトアミド、DMSO、NMP等が挙げられ
る。
【0047】
【発明の効果】本発明のベタイン化合物は、後に実施例
に示すように、極めて高い2次の分子分極率(β値)を
有する有機非線形光学材料であり、また溶解性に優れて
いるので高分子マトリックス中に分散させることが可能
で、高い第2高調波を発生する材料を作製することがで
きる。したがって、非線形光学効果を利用した波長変換
素子、導波路、光シャッター、光スイッチ、光偏光素
子、位相変調素子等の光制御デバイス、非線形光学デバ
イス、電気光学デバイス等の材料として有用である。
【0048】
【実施例】以下、参考例および実施例により本発明をさ
らに詳しく説明する。ただし、本発明がこれらに限定さ
れるものではないことはもちろんである。
【0049】参考例1
【0050】
【化20】
【0051】水素化ナトリウム6.43g(161mmol, 60% in
mineral oil)を200mlの三つ口フラスコ中に入れ、系内
をアルゴン雰囲気とした後、ヘキサンにより洗浄した。
40mlの乾燥DMFを加え、氷冷下において20mlの乾燥D
MFに溶解させた4-ブロモチオフェノール(1)25.3g
(134mmol)を滴下し、さらに氷冷下において1時間攪拌
した。この混合物に2-クロロエタノール10.8g(134mmol)
を滴下した。室温において2時間攪拌した後、減圧下D
MFを除去した。残さに酢酸エチルを加え、この溶液を
水で洗浄した。有機層に無水硫酸ナトリウムを加え乾燥
し、この溶液を濃縮した後、減圧下乾燥した。さらに、
残さに乾燥THF40mlおよび4-ジメチルアミノピリジン
(DMAP)0.122g(1.00mmol)を加え、溶液とした。こ
の溶液に40mlの無水酢酸を加え、室温において1時間攪
拌した。反応溶液を1000mlの飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液中に注ぎ、炭酸水素ナトリウムを用いて中和した。
この溶液を酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナト
リウムにより脱水した後、減圧下、溶媒を留去した。残
さをヘキサン/酢酸エチル(体積比 1:4)を流出溶
媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精
製し、上記構造式(1)で表される4-(2-アセトキシエ
チルチオ)ブロモベンゼンを無色液体として34.5g(98.9
%)の収量で得た。生成物の1H−NMR、IRおよびM
assスペクトルを以下に示す。
【0052】1H NMR (400MHz, CDCl3, δ/ppm): 2.03
(s, 3H), 3.12 (t, J=6.9 Hz, 2H), 4.22 (t, J=6.9 H
z, 2H), 7.26 (dt, J=2.0, 8.5 Hz, 2H), 7.42 (dt, J=
2.0, 8.5Hz, 2H). IR (neat, cm-1): 3450, 3145, 3090, 2995, 2945, 290
0, 2850, 1930, 1780, 1730, 1690, 1670, 1655, 1575,
1465, 1425, 1390, 1365, 1310, 1280, 1240, 1180, 1
170, 1145, 1105, 1085, 1065, 1035, 1005, 985, 930,
825, 815, 760,710, 685, 640, 610, 515, 490, 405. Mass (m/e): 276 (M++2), 274 (M+), 216 [(H2C=CH-S-P
h-Br)+2], 214 (H2C=CH-S-Ph-Br), 203 [(+H2C-S-Ph-B
r)+2], 201 (+H2C-S-Ph-Br), 189 [(+S-Ph-Br)+2], 187
(+S-Ph-Br), 135, 122, 108, 87 (CH3COOCH2CH2 +), 6
9, 43 (CH3CO+).
【0053】上記の反応で得られた化合物(1)36.3g
(132mmol)、酢酸300mlおよび30%-過酸化水素水37.3g(15
0mmol)を混合した溶液を2時間還流下攪拌した後、反応
溶液を1000mlの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注い
だ。さらに、炭酸水素ナトリウムを加え、中和した。こ
の溶液を酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリ
ウムにより脱水した後、減圧下、溶媒を留去した。残さ
をヘキサン/酢酸エチル(体積比 1:4)を流出溶媒
とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製
し、上記構造式(2)で表される4-(2-アセトキシエチ
ルスルホニル)ブロモベンゼンを無色液体として36.0g
(88.8%)の収量で得た。生成物の1H−NMR、IRお
よびMassスペクトルを以下に示す。
【0054】1H NMR (400MHz, CDCl3, δ/ppm): 3.46
(t, J=6.0 Hz,2H), 4.41 (t, J=6.0 Hz, 2H), 7.74 (d
t, J=2.0, 8.7 Hz, 2H), 7.80 (dt, J=2.0, 8.7 Hz, 2
H).IR (neat, cm-1): 3465, 3080, 2955, 2895, 2850,
2810, 1890, 1740, 1655, 1565, 1475, 1450, 1430, 13
85, 1365, 1295, 1230, 1090, 1070, 1045, 1030, 100
5, 975, 935, 905, 810, 930, 635, 605, 545, 505, 48
0. Mass (m/e): 308 (M++2), 306 (M+), 248 [(H2C=CH-SO2
-Ph-Br)+2], 246 (H2C=CH-SO2-Ph-Br), 238, 236, 221
[(+SO2-Ph-Br)+2], 219 (+SO2-Ph-Br), 205 [(+SO-Ph-B
r)+2], 203 (+SO-Ph-Br), 157 [(+Ph-Br)+2], 155 (+Ph
-Br), 87 (CH3COOCH2CH2 +), 76, 43 (CH3CO+).
【0055】実施例1
【0056】
【化21】
【0057】参考例1で得られた化合物(2)6.14g(2
0.0mmol)、N-メチル-4-ニトロアニリン 3.35g(22.0mmo
l)、無水炭酸カリウム 3.04g(22.0mmol)およびDMSO
10mlを混合し、100℃において24時間攪拌した。反応
混合物を500mlの水中に注ぎ、ろ過することにより沈殿
物を回収し、水で洗浄した。沈殿物を酢酸エチル溶液と
し、無水硫酸ナトリウムにより脱水した後、減圧下、溶
媒を留去した。残さをヘキサン/酢酸エチル(体積比
1:2)を流出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより精製し、アセトン/ヘキサン混合溶媒か
ら再結晶すると上記構造式(3)で表される4-[2-(N-メ
チル-4-ニトロアニリノ)エチルスルホニル]ブロモベン
ゼンが4.31g(54.0%)の収量で黄色結晶として得られた。
生成物の1H−NMR、IRおよびMassスペクトル
および元素分析結果を以下に示す。
【0058】1H NMR (500MHz, CDCl3, δ/ppm): 3.06
(s, 3H), 3.33 (t, J=7.0 Hz, 2H), 3.96 (t, J=7.0 H
z, 2H), 6.57 (dt, J=2.0, 7.4 Hz, 2H), 7.74 (d, 2H,
J=8.6 Hz), 7.78 (d, J=8.6 Hz, 2H), 8.12 (dt, J=2.
0, 7.4 Hz, 2H). IR (KBr, cm-1): 3140, 3115, 3090, 3065, 3015, 298
0, 2955, 2915, 2905, 2840, 2680, 2415, 1920, 1595,
1570, 1515, 1485, 1430, 1390, 1365, 1325, 1310, 1
285, 1245, 1225, 1205, 1190, 1145, 1115, 1085, 106
5, 1010, 960, 945, 845, 825, 810, 750, 725, 695, 6
15, 570, 540, 495, 465, 445, 410. Mass (m/e): 400 (M++2), 398 (M+), 384, 382, 370
[(M++2)-NO], 368 (M+-NO), 178 (O2N-Ph-N(CH3)CH=C
H2), 165 [O2N-Ph-N(CH3)CH2 +], 157 [(+Ph-Br)+2],155
(+Ph-Br), 148, 135, 119, 105, 93, 76, 65, 27. 元素分析結果(C15H15N2O4SBr, 分子量:399.3) 計算値 C:45.12 %, H:3.79 %, N:7.02 %, S:8.03 %. 実測値 C:45.15 %, H:3.57 %, N:6.97 %, S:8.02 %.
【0059】上記の反応で得られた化合物(3)3.59g
(9.00mmol)、4-ビニルピリジン1.26g(12.0mmol)、トリ
エチルアミン1.37g(13.5mmol)、酢酸パラジウム0.101g
(0.45mmol)およびアセトニトリル10mlを混合し、系中を
脱気した。この混合物をアルゴン雰囲気下、72時間還流
した。放冷後、反応混合物を500mlの水中に注ぎ、生成
した沈殿物をろ過により回収した。残さをクロロホルム
/メタノール(体積比 40:1)を流出溶媒とするシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した後、アセ
トンから再結晶すると上記構造式(4)で表される4-(2
-{4-[2-(N-メチル-4-ニトロアニリノ)エチルスルホニ
ル]フェニル}エテニル)ピリジンが2.36g(62.0%)の収量
で黄色結晶として得られた。生成物の1H−NMR、I
RおよびMassスペクトルおよび元素分析結果を以下
に示す。
【0060】1H NMR (500MHz, CDCl3, δ/ppm): 3.07
(s, 3H), 3.37 (t, J=7.0 Hz, 2H), 3.97 (t, J=7.0 H
z, 2H), 6.54 (d, J=9.4 Hz, 2H), 7.18 (d, J=16.3 H
z, 1H), 7.33 (d, J=16.3 Hz, 1H), 7.40 (d, J=6.1 H
z, 2H), 7.72 (d, J=8.4 Hz, 2H),7.92 (d, J=8.4 Hz,
2H), 8.10 (d, J=9.4 Hz, 2H), 8.65 (d, J=6.1 Hz, 2
H). IR (KBr, cm-1): 3085 3065, 3010, 2965, 2925, 2685,
1595, 1520, 1475, 1415, 1390, 1360, 1310, 1290, 1
2950, 1200, 1450, 1110, 1085, 1010, 990, 970, 950,
835, 825, 800, 750, 690, 665, 625, 590, 570, 545,
525, 505, 470. Mass (m/e): 423 (M+), 407, 393 (M+-NO), 359, 271,
228, 194, 178 (O2N-Ph-N(CH3)CH=CH2), 165 [O2N-Ph-N
(CH3)CH2 +], 152, 135, 119, 106, 93, 77, 65,42, 27. 元素分析結果(C22H21N3O4S, 分子量:423.5) 計算値 C:62.40 %, H:5.00 %, N: 9.92 %, S:7.57 %. 実測値 C:62.46 %, H:4.77 %, N:10.08 %, S:7.42 %.
【0061】実施例2
【0062】
【化22】
【0063】アルゴン雰囲気下、2-クロロベンズイミダ
ゾール0.458g(3.00mmol)および実施例1で得られた化合
物(4)1.27g(3.00mmol)に20mlの1-ブタノールを加
え、100℃において48時間攪拌した。反応混合物を放冷
後、50mlのアセトン中に注ぎ、生成した沈殿物をろ過に
より回収した。沈殿物に100mlのメタノール、50mlのT
HFおよび5mlのアンモニア水を加え60℃において30分
間攪拌した。反応混合物に300mlの水を加え、生成した
沈殿物をろ過により回収した。クロロホルム/メタノー
ル(体積比 20:1)を流出溶媒とするシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより精製した後、アセトン/メタ
ノール混合溶媒から再結晶すると、上記化合物(5)で
表される2-[4-(2-{4-[2-(N-メチル-4-ニトロアニリノ)
エチルスルホニル]フェニル}エテニル)ピリジニオ]ベン
ズイミダゾレートが0.245g(15.0%)の収量で赤褐色結晶
として得られた。生成物の1H−NMR、IRおよびM
assスペクトルおよび元素分析結果を以下に示す。
【0064】1H NMR (500 MHz, (CD3)2SO, δ/ppm): 3.
15 (s, 3H), 3.40 (t, J=6.9 Hz, 2H), 4.01 (t, J=6.9
Hz, 2H), 6.54 (d, J=9.4 Hz, 2H), 7.1-7.2 (m, 2H),
7.30(d, J=16.3 Hz, 1H), 7.65 (d, J=16.4 Hz, 1H),
7.65-7.75 (m, 2H), 7.80 (d,J=8.4 Hz, 2H), 7.91 (d,
J=7.1 Hz, 2H), 8.00 (d, J=8.4 Hz, 2H), 8.10 (d,J=
9.4 Hz, 2H), 9.99 (d, J=7.1 Hz, 2H). IR (KBr, cm-1): 3125, 3055, 2920, 1620, 1595, 151
5, 1490, 1475, 1465, 1435, 1390, 1310, 1285, 1200,
1145, 1110, 1085, 995, 950. 845, 830, 810, 750, 7
05, 695, 655, 620, 585, 560, 540, 530, 475, 425. Mass (SIMS): 540 (M++1).
【0065】参考例2
【0066】
【化23】
【0067】参考例1で得られた化合物(2)15.36g(5
0.0mmol)、N-メチルアニリン5.89g(55.0mmol)、無水炭
酸カリウム7.60g(55.0mmol)およびDMSO15mlを混合
し、100℃において4時間攪拌した。反応混合物を500ml
の水中に注ぎ、ろ過することにより沈殿物を回収し、水
で洗浄した。沈殿物を酢酸エチル溶液とし、無水硫酸ナ
トリウムにより脱水した後、減圧下、溶媒を留去した。
残さをヘキサン/酢酸エチル(体積比 1:4)を流出
溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製し、酢酸エチル/ヘキサン混合溶媒から再結晶する
と上記構造式(6)で表される4-[2-(N-メチルアニリ
ノ)エチルスルホニル]ブロモベンゼンが10.70g(60.4%)
の収量で無色結晶として得られた。生成物の1H−NM
R、IRおよびMassスペクトルおよび元素分析結果
を以下に示す。
【0068】1H NMR (250MHz, CDCl3, δ/ppm): 2.86
(s, 3H), 3.25-3.35 (m, 2H), 3.8-3.9(m, 2H), 6.59
(d, J=7.9 Hz, 2H), 6.75 (t, J=7.3 Hz, 1H), 7.15-7.
25 (m,2H), 7.70 (dt, J=2.3, 8.9 Hz, 2H), 7.77 (dt,
J=2.3, 8.9 Hz, 2H). IR (KBr, cm-1): 3430, 3090, 3055, 2930, 1600, 157
0, 1510, 1475, 1445, 1385, 1345, 1310, 1295, 1275,
1245, 1210, 1190, 1140, 1120, 1080, 1065, 1035, 1
005, 920, 855, 840, 825, 810, 790, 745, 720, 695,
670, 650, 625, 600, 580, 550, 535, 515, 495, 460,
450, 425. Mass (m/e): 355 (M++2), 353 (M+), 157 [(+Ph-Br)+
2], 155 (+Ph-Br), 133 (Ph-N(CH3)-CH=CH2), 120 (Ph-
N(CH3)-CH2 +), 104, 91, 77 (Ph+), 42. 元素分析結果(C15H16NO2SBr, 分子量:354.3) 計算値 C:50.86 %, H:4.55 %, N:3.95 %, S:9.05 %. 実測値 C:50.90 %, H:4.43 %, N:3.79 %, S:8.99 %.
【0069】上記の反応で得られた化合物(6)8.86g
(25.0mmol)、4-ビニルピリジン3.50g(33.3mmol)、トリ
エチルアミン3.79g(37.5mmol)、酢酸パラジウム0.280g
(1.25mmol)およびアセトニトリル25mlを混合し、系中を
脱気した。この混合物をアルゴン雰囲気下、72時間還流
した。放冷後、反応混合物を500mlの水中に注ぎ、生成
した沈殿物をろ過により回収した。残さをアセトンから
再結晶すると上記構造式(7)で表される4-(2-{4-[2-
(N-メチルアニリノ)エチルスルホニル]フェニル}エテニ
ル)ピリジンが9.01g(95.2%)の収量で黄色結晶として得
られた。生成物の1H−NMR、IRおよびMassス
ペクトルおよび元素分析結果を以下に示す。
【0070】1H NMR (250MHz, CDCl3, δ/ppm): 2.88
(s, 3H), 3.25-3.40 (m, 2H), 3.8-3.9(m, 2H), 6.60
(d, J=7.9 Hz, 2H), 6.75 (t, J=7.3 Hz, 1H), 7.10-7.
25 (m,3H), 7.33 (d, J=16.3 Hz, 1H), 7.40 (dd, J=1.
6, 4.5 Hz, 2H), 7.71 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.92 (d, J
=8.4 Hz, 2H), 8.64 (dd, J=1.6, 4.5 Hz, 2H). IR (KBr, cm-1): 3445, 3030, 2930, 2830, 1635, 159
5, 1570, 1550, 1450, 1440, 1410, 1380, 1345, 1300,
1245, 1215, 1190, 1140, 1105, 1085, 1035, 1010, 9
85, 975, 955, 940, 870, 825, 800, 755, 740, 695, 5
85, 575, 545, 520, 480, 465. Mass (m/e): 378 (M+), 194, 180 (+Ph-CH=CH-Py), 15
2, 133 (Ph-N(CH3)-CH=CH 2) 120 (Ph-N(CH3)-CH2 +), 10
4, 91, 77 (Ph+), 42. 元素分析結果(C22H22N2O2S,分子量:378.5) 計算値 C:69.81 %, H:5.86 %, N:7.40 %, S:8.47 %. 実測値 C:69.78 %, H:5.96 %, N:7.28 %, S:8.51 %.
【0071】実施例3
【0072】
【化24】
【0073】参考例2で得られた化合物(7)1.135g
(3.00mmol)を20mlの乾燥NMPに溶解させ、氷冷した。
この溶液に対し、10mlの乾燥NMPに溶解させた4-(メ
チルスルホニル)ベンゼンジアゾニウムヘキサフルオロ
リン酸塩0.984g(3.00mmol)を滴下し、氷冷下、1時間攪
拌した後、さらに室温において12時間攪拌した。反応
混合物を300mlの水中に注ぎ、生成した沈殿物をろ過に
より回収し、水で洗浄した。回収した赤橙色固体をクロ
ロホルム/メタノール(体積比 20:1)を流出溶媒とす
るシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した
後、アセトンから再結晶すると、上記構造式(8)で表
される4-(2-[4-(2-{4-[(4-メチルスルホニルフェニル)
アゾ]-N-メチルアニリノ}エチルスルホニル)フェニル]
エテニル)ピリジンが1.179g(70.1%)の収量で赤橙色結晶
として得られた。生成物の1H−NMR、IRおよびM
assスペクトルおよび元素分析結果を以下に示す。
【0074】1H NMR (500MHz, CDCl3, δ/ppm): 3.09
(s, 3H), 3.27 (s, 3H), 3.41 (t, J=7.1 Hz, 2H), 3.9
9 (t, J=7.1 Hz, 2H), 6.68 (d, J=9.2 Hz, 2H), 7.17
(d, J=16.3 Hz, 1H), 7.33 (d, J=16.3 Hz, 1H), 7.41
(d, J=5.9 Hz, 2H), 7.73 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.88
(d, J=9.2 Hz, 2H), 7.95 (t, J=8.7 Hz, 4H), 8.04
(d, J=8.5 Hz, 2H), 8.64 (d, J=5.9 Hz, 2H). IR (KBr, cm-1): 2920, 1600, 1515, 1540, 1440, 142
0, 1380, 1315, 1300, 1245, 1215, 1190, 1140, 1085,
1015, 960, 850, 830, 770, 760, 730, 670, 640, 61
5, 580, 555, 525, 490. Mass (m/e): 560 (M+), 377 (M+-(N=N-Ph-SO2CH3)), 31
5, 289, 271 (CH2=CH-SO 2-Ph-CH=CH-Py), 244, 228, 19
8, 180 (+Ph-CH=CH-Py), 168, 152, 134, 106, 92, 77,
65, 51, 39, 15. 元素分析結果(C29H28N4O4S2, 分子量:560.7) 計算値 C:61.12 %, H:5.03 %, N:9.99 %, S:11.44 %. 実測値 C:61.14 %, H:4.92 %, N:9.72 %, S:11.32 %.
【0075】実施例4
【0076】
【化25】
【0077】アルゴン雰囲気下、2-クロロベンズイミダ
ゾール0.153g(1.00mmol)および実施例3で得られた化合
物(8)0.561g(1.00mmol)に10mlの1-ブタノールを加
え、100℃において48時間攪拌した。反応混合物を放冷
後、50mlのアセトン中に注ぎ、生成した沈殿物をろ過に
より回収した。沈殿物に100mlのメタノール、50mlのT
HFおよび5mlのアンモニア水を加え60℃において30分
間攪拌した。反応混合物に300mlの水を加え、生成した
沈殿物をろ過により回収した。クロロホルム/メタノー
ル(体積比 20:1)を流出溶媒とするシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより精製した後、クロロホルム/
メタノール混合溶媒から再結晶すると、上記構造式
(9)で表される2-{4-(2-[4-(2-{4-[(4-メチルスルホ
ニルフェニル)アゾ]-N-メチルアニリノ}エチルスルホニ
ル)フェニル]エテニル)ピリジニオ}ベンズイミダゾレー
トが0.334g(49.3%)の収量で赤褐色結晶として得られ
た。生成物の1H−NMR、IRおよびMassスペク
トルを以下に示す。
【0078】1H NMR (500 MHz, (CD3)2SO, δ/ppm): 2.
95 (s, 3H), 3.27 (s, 3H), 3.76 (t,J=6.6 Hz, 2H),
3.86 (t, J=6.6 Hz, 2H), 6.75 (d, J=9.3 Hz, 2H), 6.
9-7.0(m, 2H), 7.45-7.55 (m, 2H), 7.80 (d, J=9.3 H
z, 2H), 7.80 (d, J=16.4 Hz,1H), 7.93 (d, J=8.6 Hz,
2H), 7.95-8.05 (m, 4H), 8.05 (d, J=8.6 Hz, 2H),8.
14 (d, J=16.4 Hz, 1H), 8.28 (d, J=7.1 Hz, 2H), 9.9
0 (d, J=7.1 Hz, 2H). IR (KBr, cm-1): 3120, 3070, 3040, 3020, 2920, 256
5, 2505, 2445, 1605, 1565, 1515, 1465, 1445, 1420,
1380, 1355, 1300, 1255, 1210, 1195, 1160, 1135, 1
085, 1010, 990, 965, 955, 920, 880, 845, 820, 810,
775, 745, 725, 710, 690, 665. 655, 620, 590, 565,
555, 540, 515, 486, 450. Mass (SIMS): 677 (M++1).
【0079】実施例5
【0080】
【化26】
【0081】参考例2で得られた化合物(7)1.135g
(3.00mmol)を20mlの乾燥NMPに溶解させ、氷冷した。
この溶液に対し、10mlの乾燥NMPに溶解させた4-シア
ノベンゼンジアゾニウムヘキサフルオロリン酸塩0.825g
(3.00mmol)を滴下し、氷冷下、1時間攪拌した後、さら
に室温において12時間攪拌した。反応混合物を300ml
の水中に注ぎ、生成した沈殿物をろ過により回収し、水
で洗浄した。回収した赤橙色固体をクロロホルム/メタ
ノール(体積比 20:1)を流出溶媒とするシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより精製した後、アセトンか
ら再結晶すると、上記構造式(10)で表される4-(2-
[4-(2-{4-[(4-シアノフェニル)アゾ]-N-メチルアニリ
ノ}エチルスルホニル)フェニル]エテニル)ピリジンが1.
027g(67.5%)の収量で橙色結晶として得られた。生成物
1H−NMR、IRおよびMassスペクトルおよび
元素分析結果を以下に示す。
【0082】1H NMR (500MHz, CDCl3, δ/ppm): 3.06
(s, 3H), 3.40 (t, J=7.1 Hz, 2H), 3.98 (t, J=7.1 H
z, 2H), 6.67 (d, J=9.2 Hz, 2H), 7.17 (d, J=16.3 H
z, 1H), 7.33 (d, J=16.3 Hz, 1H), 7.40 (d, J=6.1 H
z, 2H), 7.73 (d, J=8.3 Hz, 2H),7.76 (d, J=9.2 Hz,
2H), 7.87 (t, J=8.7 Hz, 4H), 7.94 (d, J=8.3 Hz, 2
H),8.64 (d, J=5.9 Hz, 2H). IR (KBr, cm-1): 3045, 2925, 1130, 1600, 1555, 151
5, 1420, 1380, 1295, 1245, 1215, 1190, 1160, 1145,
1085, 1010, 990, 970, 955, 950, 850, 830, 760, 70
0, 650, 615, 585, 565, 525. Mass (m/e): 507 (M+), 393, 377 (M+-(N=N-Ph-CN)), 3
13, 285, 271 (CH2=CH-SO2-Ph-CH=CH-Py), 262, 249,
236, 228, 213, 180 (+Ph-CH=CH-Py), 168, 152,132, 1
20, 106, 92, 77, 65, 42, 27. 元素分析結果(C29H25N5O2S, 分子量:507.6) 計算値 C:68.62 %, H:4.96 %, N:13.80 %, S:6.32 %. 実測値 C:68.43 %, H:5.00 %, N:13.98 %, S:6.21 %.
【0083】実施例6
【0084】
【化27】
【0085】アルゴン雰囲気下、2-クロロベンズイミダ
ゾール0.153g(1.00mmol)および実施例5で得られた化合
物(10)0.507g(1.00mmol)に10mlの1-ブタノールを加
え、100℃において48時間攪拌した。反応混合物を放冷
後、50mlのアセトン中に注ぎ、生成した沈殿物をろ過に
より回収した。沈殿物に100mlのメタノール、50mlのT
HFおよび5mlのアンモニア水を加え60℃において30分
間攪拌した。反応混合物に300mlの水を加え、生成した
沈殿物をろ過により回収した。クロロホルム/メタノー
ル(体積比 20:1)を流出溶媒とするシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより精製した後、クロロホルム/
メタノール混合溶媒から再結晶すると、上記構造式(1
1)で表される2-{4-(2-[4-(2-{4-[(4-シアノフェニル)
アゾ]-N-メチルアニリノ}エチルスルホニル)フェニル]
エテニル)ピリジニオ}ベンズイミダゾレートが0.270g(4
3.3%)の収量で赤褐色結晶として得られた。生成物の1
−NMR、IRおよびMassスペクトルを以下に示
す。
【0086】1H NMR (500 MHz, (CD3)2SO, δ/ppm): 2.
95 (s, 3H), 3.76 (t, J=6.6 Hz, 2H), 3.86 (t, J=6.6
Hz, 2H), 6.74 (d, J=9.3 Hz, 2H), 6.9-7.0 (m, 2H),
7.45-7.55 (m, 2H), 7.79 (d, J=9.3 Hz, 2H), 7.80
(d, J=16.4 Hz, 1H), 7.87 (dd,J=1.9, 6.7 Hz, 2H),
7.97 (dd, J=1.9, 6.7 Hz, 2H), 8.00-8.05 (m, 4H),
8.05 (d, J=8.6 Hz, 2H), 8.14 (d, J=16.4 Hz, 1H),
8.28 (d, J=7.1 Hz, 2H), 9.90 (d, J=7.1 Hz, 2H). IR (KBr, cm-1): 3120, 3050, 2955, 2920, 2855, 2220
(-CN), 1616, 1595, 1560, 1510, 1465, 1445, 1420,
1375, 1355, 1305, 1286, 1250, 1190, 1160, 1140, 10
85, 1010, 950, 885, 845, 820, 805, 745, 710, 645,
590, 560, 525, 470. Mass (SIMS): 624 (M++1).
【0087】実施例7〜9 実施例2、4および6で得られた化合物(5)、(9)お
よび(11)のアセトン溶液を用いて、ハイパー−レイ
リー散乱法(HRS法、A. Persoonsら, Phys.Rev. Let
t., Vol.66, p.2980 (1991)および渡辺、岡田、応用物
理, Vol.63, p.1030 (1994) 等参照)により発生する2
次散乱光を測定した。入射基本波は、偏波面のそろった
Nd:YAGレーザー(1064nm)を用いた。なお、測定および
結果の解析は特開平10−7670号公報の実施例2に
記載の方法により行った。その結果、化合物(5)、
(9)および(11)のアセトン中におけるβ値が算出
され、それぞれ615X10-30esu、約750X10
-30esu、約900X10-30esuという大きな値を示すこ
とが明らかとなった。
【0088】比較例 化合物(5)においてN-メチル-4-ニトロアニリノ基を
持たない、すなわちベタイン構造のみからなる下記式
(12)および(13)で表される既知化合物(第46
回高分子学会年次大会講演予稿集、426ページ(1997
年)参照)をそれぞれ合成し、実施例7と同様にハイパ
ー−レイリー散乱法によりβ値を求めた。その結果、化
合物(12)および(13)のアセトン中におけるβ値
は、それぞれ287X10-30esuおよび431X10
-30esuとなり、いずれも化合物(5)、(9)および
(11)の値に比べ低い値であった。
【0089】
【化28】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、Aは電子供与性基と電子受容性基がπ共役系残
    基を介して結合している基、Bはベタイン構造を有する
    基、mは1〜6の整数であり、AおよびBはそれぞれの
    双極子モーメントが逆方向となるようにポリメチレン基
    を挟んで結合している。)で表されるベタイン化合物か
    らなる非線形光学材料。
  2. 【請求項2】 電子供与性基と電子受容性基がπ共役系
    残基を介して結合している基が、下記一般式(II) 【化2】 (式中、R1は電子受容性基または電子受容性基を含む
    π共役系置換基、R2は水素原子または低級アルキル基
    である。)で表される基であり、かつベタイン構造を有
    する基が、下記一般式(III) 【化3】 (式中、Qは単結合、酸素原子、硫黄原子、あるいは-C
    (=O)-、-C(=O)O-、-OC(=O)-または-SO2-で表される基、
    Yは窒素原子または置換基Rを有する炭素原子、Zは単
    結合またはメチレン基、R3およびR4は同一または異な
    ってもよく水素原子、低級アルキル基またはそれぞれが
    結合している炭素原子と一体となって芳香環を形成して
    も良く、またその芳香環上に置換基を有しても良く、p
    は0または1の整数である。また、Rは水素原子、低級
    アルキル基またはフェニル基である。)で表される基で
    ある請求項1に記載のベタイン化合物からなる非線形光
    学材料。
  3. 【請求項3】 下記一般式(IV) 【化4】 (式中、R1は電子受容性基または電子受容性基を含む
    π共役系置換基、R2は水素原子または低級アルキル
    基、Qは単結合、酸素原子、硫黄原子、あるいは-C(=O)
    -、-C(=O)O-、-OC(=O)-または-SO2-で表される基、Yは
    窒素原子または置換基Rを有する炭素原子、Zは単結合
    またはメチレン基、R3およびR4は同一または異なって
    もよく水素原子、低級アルキル基またはそれぞれが結合
    している炭素原子と一体となって芳香環を形成しても良
    く、またその芳香環上に置換基を有しても良く、mは1
    〜6の整数、pは0または1の整数である。また、Rは
    水素原子、低級アルキル基またはフェニル基である。)
    で表されるベタイン化合物。
  4. 【請求項4】 下記一般式(V) 【化5】 (式中、R1は電子受容性基または電子受容性基を含む
    π共役系置換基、R2は水素原子または低級アルキル
    基、Qは単結合、酸素原子、硫黄原子、あるいは-C(=O)
    -、-C(=O)O-、-OC(=O)-または-SO2-で表される基、mは
    1〜6の整数、pは0または1の整数である。)で表さ
    れるピリジル基を有する化合物。
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