JPH11326711A - 光モジュール及び受光素子 - Google Patents

光モジュール及び受光素子

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JPH11326711A
JPH11326711A JP13244498A JP13244498A JPH11326711A JP H11326711 A JPH11326711 A JP H11326711A JP 13244498 A JP13244498 A JP 13244498A JP 13244498 A JP13244498 A JP 13244498A JP H11326711 A JPH11326711 A JP H11326711A
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light receiving
light
optical module
incident
optical
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Withdrawn
Application number
JP13244498A
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English (en)
Inventor
Atsushi Takahashi
敦 高橋
Shigeru Takasaki
茂 高崎
Yoshihiko Kobayashi
芳彦 小林
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射戻りの低減及び受光感度の向上が図られ
た光モジュール及び受光素子を提供する。 【解決手段】 光モジュール150においては,WG−
PD100がモジュール基板140に表面実装されてい
る。かかる実装においては,WG−PD100の第1入
射面120b1と第2入射面120b2とが,導波路端
面142bに対して略45゜傾いた状態で配されてい
る。光モジュール100においては,第1入射面120
b1と第2入射面120b2とが受光部120の受光面
120bを形成する。したがって,導波路端面142b
から射出された光は,受光面120(第1入射面120
b1又は第2入射面120b2)に対して,略45゜の
入射角で入射される。結果として,受光部120への入
射光は,一部が入射方向と略垂直に反射され,他の一部
が受光部120内部を斜めに伝搬する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,光モジュール及び
それに適用可能な受光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,光通信システムの加入者系の普及
に向けて,小型で廉価な表面実装型の光モジュール及び
それに適した光素子の開発が進められている。なお,か
かる状況において,表面実装型の光モジュールにおいて
は,コスト面の要請から,予め導波路構造を形成してあ
るモジュール基板上に無調心で光素子を実装する構成が
採用される。
【0003】従来,表面実装型の光モジュールに適した
受光素子としては,例えば導波型のフォトダイオード
(Wave Gaide−Photo daiode。
以下,「WG−PD」という。)が提案されている。W
G−PDは,PD基板上に積層構造の受光部が形成され
ており,かかる受光部に対して積層方向と略垂直な方向
から光を入射する構成となっている。光モジュールにお
いて,かかるWG−PDは,モジュール基板表面に受光
部表面が来るようにモジュール基板上に逆さまに実装さ
れる。
【0004】ここで,「97電子情報通信学会総合大会
C−4−40」に開示されたWG−PDを例に挙げて,
従来のWG−PD及びそれを適用した従来の表面実装型
の光モジュールについて説明する。なお,以下の説明に
おいては,上記文献にかかるWG−PD400の概略構
成についての斜視図が示されている図19,及びWG−
PD400を適用した光モジュール450の概略構成に
ついての断面図が示されている図20を参照する。
【0005】図19に示すように,WG−PD400
は,n−InPから組成されたPD基板410を備え
ている。かかるPD基板410は,相互に略垂直な表面
410aと側面410bとを有する角柱形状をしてい
る。また,従来のWG−PD400において,かかるP
D基板410の表面410aには,受光部420と支柱
430とが形成されている。
【0006】かかる従来のWG−PD400の製造方法
について簡単に説明する。製造時には,まず,PD基板
400の表面410aにn−lnPを成長させて,第
1クラッド層422が形成される。さらに,第1クラッ
ド層422の表面にn−lnGaAsPを成長させて,
光吸収層424が形成される。さらにまた,光吸収層4
24の表面にn−lnPを成長させて,第2クラッド
層426が形成される。
【0007】次に,以上のように層構造が形成されたウ
ェハに,臭素(Br)系のエッチング液を用いたウェッ
トエッチングを施す。かかるエッチングによって,側面
410b側には,略正方形の表面を持つ角柱形状の受光
部420が形成される。さらに,かかるエッチングによ
って同時に,側面410bの対向面側には,角柱形状の
支柱430が形成される。
【0008】従来のWG−PD400は以上のように製
造されるため,受光部420では,受光面420bに光
吸収層424の側面が表出する。結果として,受光部4
20では,受光面420bに入射された光が,光吸収層
424に入射され,光吸収層424内を伝搬しながら吸
収される。
【0009】かかる従来のWG−PD400は,図20
に示すように光モジュール450に適用することができ
る。光モジュール450において,WG−PD400
は,受光部420と支柱430とをモジュール基板44
0の表面に固定して,実装される。かかる実装において
は,モジュール基板440に予め形成されている光導波
路442の導波路端面442bに,真っ向から対向する
ように受光面420bが配置される。
【0010】かかる光導波路442は,そのコアが,実
装されたWG−PD400の光吸収層424と同じ高さ
になるように形成されている。結果として,光モジュー
ル450においては,導波路442を伝搬後に導波路端
面442bから射出された光P4をWG−PD400に
よって受光することが可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のWG−PDにお
いては,受光部420の電気容量を小さくして応答速度
を高めるために,受光部420の接合面積を小さくする
方法がとられる。ところが,接合面積を小さくすると,
受光部420において入射光の十分な長さの伝搬距離が
確保できず,受光感度が劣化する。結果として,高速動
作を実現しようとすると十分な感度を得ることが困難で
あり,現在の動作速度よりも高速動作が要求される光通
信システムにおいては,要求される仕様を満たすことが
困難となる。
【0012】さらに,受光部420の接合面積を小さく
すると,受光面420aの面積も狭小化するために,入
射光に対する角度のトレランスが低下する。したがっ
て,WG−PD400と導波路442との位置合わせの
精度を高くしなければならず,生産コストが上がり,光
モジュール450のイニシャルコストが高くなってしま
う。結果として,低価格化が要求されている光通信用加
入者端末への適用には問題が残る。
【0013】さらにまた,上記従来の光モジュール45
0においては,受光面420bと導波路端面442bと
を相互に略平行に対向させているため,受光部420で
反射される光は,そのまま導波路442に戻る可能性が
高い。かかる反射光は,導波路442を介して,光モジ
ュール450が組み込まれる光通信機器,さらには光通
信システムへと紛れ込んで,システム内の光信号の雑音
となる。
【0014】本発明は,従来の光モジュール及び受光素
子が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり,高
速動作と高感度動作とを両立させると共に,反射光の逆
行を防止し光通信システムに生じる雑音光を低減する,
新規かつ改良された光モジュールを提供することを目的
とする。さらに,本発明の他の目的は,動作速度及び感
度の向上と光結合される外部素子への影響の低減とが実
現される,新規かつ改良された受光素子を提供すること
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】光モジュールに関する上
記課題を解決するために,請求項1に記載の発明は:少
なくとも光導波路と受光素子とを備え,光導波路の導波
路端面から射出される光が受光素子の受光面に入射する
ように光導波路と受光素子とが相互にアラインメントさ
れている,光モジュールであって;受光面と導波路端面
とは,相互に平行に対向する面領域を実質的に備えない
ように相互にアラインメントされる:構成を採用する。
【0016】かかる構成を有する請求項1に記載の発明
において,導波路端面から射出された光は,受光部の受
光面で反射しても導波路端面方向へは戻って行かない。
したがって,請求項1に記載の発明を光通信システムに
用いる光モジュールに適用すれば,受光素子での反射に
起因して光通信システムに生じる雑音光を低減すること
ができる。
【0017】また,請求項1に記載の発明において,受
光素子では,光軸から大きく離れていない入射光の成分
であっても,受光面で大きな角度で屈折させることが可
能である。したがって,小さい受光部においても,入射
光に対して受光部内での十分な伝搬距離を容易に確保す
ることができる。
【0018】つまり,受光部を小さくしたとしても,受
光光量の減少による受光感度の劣化を防止することがで
きる。結果として,請求項1に記載の発明によれば,高
速動作をする受光素子を高感度で駆動することが可能と
なり,光モジュールの大容量高速光通信システムへの応
用を実現することができる。
【0019】かかる請求項1に記載の発明において,受
光面は,請求項2に記載の発明のように:有角をもって
交差する複数の面から構成される:構成とすることがで
きる。かかる請求項2に記載の発明に採用されている構
成は,従来の導波型受光素子の実装方法を工夫するのみ
で簡単に実現することができる。
【0020】すなわち,例えば上記従来の光モジュール
において導波路端面と正対していた受光部を導波路端面
に斜向きに配置する構成とすることによって,角を挟む
受光部の二側面を受光面とする構成によって,請求項2
に記載の発明の構成は実現できる。したがって,請求項
2に記載の発明によれば,製造工程を増やさずに請求項
1に記載の発明と同様の効果が得られる。
【0021】さらに,この様に従来の光モジュールにお
いて受光素子の実装形態を工夫して請求項2に記載の発
明を実現した場合,受光部の受光面は,従来から受光面
として用いられていた受光部の側面と当該側面と隣接す
る側面とから,構成される。したがって,入射光に対す
る受光面の面積が拡大し,更なる受光感度の向上が可能
となる。
【0022】請求項2に記載の発明においては,請求項
3に記載の発明のように:複数の面の交差部は,導波路
端面から射出される光の光軸上に配されている:構成と
することが好適である。かかる構成を有する請求項3に
記載の発明においては,交差部で交差する複数の面に対
して,それぞれ有効に光を入射することができる。
【0023】また,請求項1に記載の発明において,受
光面は,請求項4に記載の発明のように:曲面である:
構成とすることができる。かかる構成を有する請求項4
に記載の発明においては,受光面は,入射光に対して一
種のレンズとして機能させることができる。
【0024】また,請求項1又は4に記載の発明におい
ては,請求項5に記載の発明のように:受光部の形状
が,側面に受光面を有する略円柱である:構成を採用す
ることができる。かかる請求項5に記載の発明の構成
は,例えば公知のエッチング技術によって比較的簡単に
実現することができる。
【0025】さらに,従来の導波型光素子に関する上記
課題を解決するために,請求項6に記載の発明は:アラ
インメント面を有する基板と,基板の表面に形成されて
おり,アラインメント面に対して平行な面領域を実質的
に持たない受光面を有している受光部とを,備えてい
る:構成を採用する。
【0026】かかる構成を有する請求項6に記載の発明
においては,受光素子に光を入射する外部素子に対して
アラインメント面を正対させることによって,受光素子
と外部素子との光結合状態を形成することができる。請
求項6に記載の発明においては,かかる場合に,相互に
非平行な受光面と外部素子の光出射端面とは,相互に非
平行に配されるため,受光面で反射した光が外部素子の
光出射端面方向へ戻らない。
【0027】結果として,請求項6に記載の発明によれ
ば,光入射用の外部素子への反射の影響が低減された受
光素子が提供できる。このことは,請求項6に記載の発
明にかかる受光素子を光通信用の光モジュールに用いた
場合に,光通信システムの光伝送信号にもたらされるノ
イズの低減に繋がる。
【0028】さらに,請求項6に記載の発明において
は,受光部に入射される光は,受光面において,受光部
の内部方向に食い込んで行く方向に屈折する。したがっ
て,受光部において入射光が進行する距離を確保し易
い。結果として,請求項6に記載の発明によれば,受光
部の接合面積が狭小化しても比較的受光感度を大きく取
れるため,高速で高感度の動作を行う受光素子を提供す
ることが可能となる。
【0029】請求項6に記載の発明において,受光面
は,請求項7に記載の発明のように:有角をもって交差
する複数の面から構成される:構成としたり,請求項7
に記載の発明のように:曲面である:構成とすることが
できる。また,請求項6又は8に記載の発明において,
受光部の形状は:側面に受光面を有する略円柱である:
構成とすることができる。
【0030】以上説明した本発明においては,請求項1
0に記載の発明のように:少なくとも光導波路と受光素
子とを備え,光導波路の導波路端面から射出される光が
受光素子の受光面に入射するように光導波路と受光素子
とが相互にアラインメントされている,光モジュールで
あって;受光面の任意の点における法線は,導波路端面
を通らない:構成が,最上位の概念として考えられる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に,添付図面を参照しなが
ら,本発明をWG−PD及び光モジュールに適用した場
合の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,
以下の説明及び添付図面において,略同一の機能及び構
成を有する構成要素については,同一符号を付すること
により,重複説明を省略する。
【0032】(第1の実施の形態)最初に,第1の実施
の形態について,図1〜図6を参照しながら説明する。
なお,本実施の形態は,本発明を光モジュールに適用し
た場合の実施の形態である。また,本実施の形態につい
ての以下の説明及び添付図面においては,主として,モ
ジュール基板140にWG−PD100を表面実装して
構成される光モジュール150を例に挙げる。
【0033】まず,図1〜図3を参照しながら,本実施
の形態にかかる光モジュール150の構成について説明
する。ここで,図1は,本実施の形態にかかる光モジュ
ール150の概略構成を示す透視平面図である。また,
図2は,光モジュール150の切断面Aにおける断面図
であり,図3は,光モジュール150の概略構成を示す
透視見取図である。
【0034】図2に示すように,本実施の形態にかかる
光モジュール150には,図19に示す上記従来のWG
−PD400と実質的に同一の構成を有するWG−PD
100が用いられている。かかるWG−PD100は,
表面110aと側面110b(図1)とを有するPD基
板110を備えている。かかるPD基板110の表面1
10aには,表面110aからの高さが相互に略同一な
受光部120(側面110b側)と支柱130(側面1
10bの対向面側)とが形成されている。
【0035】表面110a上に形成された受光部120
の形状は四角柱である。受光部120は,PD基板11
0の表面110aに第1クラッド層122と光吸収層1
24と第2クラッド層126とが順次積層された構成を
有している。そして,かかる受光部120においては,
受光部120の側面から入射された光Pが,光吸収層1
24で吸収される。
【0036】なお,本実施の形態においては,WG−P
D100のPD基板110を,例えばn−InPから
形成することができる。また,第1クラッド層122と
第2クラッド層126とを,例えばn−lnPによっ
て形成することができる。さらに,光吸収層124は,
例えばn−lnGaAsPから形成することができる。
この様に,光吸収層124をInGaAsPから形成し
た場合には,光吸収層124の屈折率は,約3.3とな
る。また,受光部120の整形は,例えば,Br系のエ
ッチング液を用いたウェットエッチングによって行うこ
とができる。さらに,受光部は,例えば,50μm×5
0μmの略正方形の表面を持つ直方体として形成するこ
とができる。
【0037】また,本実施の形態にかかる光モジュール
150には,凹領域140dと凸領域140cとに分割
されているモジュール基板140が用いられている。本
実施の形態において,かかるモジュール基板140に
は,例えばSi(珪素)基板を用いることが好適であ
る。
【0038】モジュール基板140において,凸領域1
40cは,WG−PD100を実装するための領域であ
る。かかる凸領域140cいおいては,モジュール基板
140の表面140aが,テラス状に形成されている。
本実施の形態にかかる光モジュールにおいて,かかる凸
領域140cには,WG−PD100が実装される。か
かる実装は,相互に略同一の高さで形成された受光部1
20の最上面と支柱130の最上面とを基板表面110
aに固定することによって行われる。したがって,実装
後には,PD基板110の表面110aと凸領域140
cの表面140aとが略平行に向き合う。
【0039】一方,モジュール基板140において,凹
領域140dは,光導波路142を形成するための領域
であり,凸領域140cよりも表面140aが凹んだ形
状になっている。凹領域140dにおいて,光導波路1
42は,凹領域140dの表面140a全体に積層され
たクラッド142cとエッチング加工によってクラッド
142cに部分的に作り込まれたコア142dとから形
成された,埋め込み型構造を有している。モジュール基
板140において,かかる光導波路142のコア142
dは,凸領域140cにWG−PD100を表面実装し
た際の光吸収層124とコア142dとが略同一の平面
上に来る高さに作り込まれている。
【0040】モジュール基板140において,かかる光
導波路142の端面142bは,クラッド142cの凸
領域140c側の側面に表出している。したがって,か
かる埋め込み形状の光導波路142においてコア142
cを伝搬した光は,端面142bから凸領域140cに
向けて射出される。
【0041】なお,本実施の形態において,モジュール
基板140の光導波路142は,例えば石英から形成す
ることが好適である。また,光導波路142を石英で形
成した場合には,コア142cの屈折率を,クラッド1
42bの屈折率より,例えば0.3%程度大きくするこ
とができる。さらに,光導波路142は,例えば20μ
m程度のエッチング加工によって形成することができ
る。
【0042】図1に示すように,以上構成要素について
説明した光モジュール150には,WG−PD100の
モジュール基板140への実装形態に本実施の形態にか
かる特徴がある。すなわち,光モジュール150におい
て,WG−PD100は,光導波路142の導波路端面
142bに対して斜向きに実装される。
【0043】より詳細に説明すると,モジュール基板1
40の凸領域140cにおいて,WG−PD100は,
PD基板110の側面110bが導波路端面142bの
法線方向に対して略45゜の角度を成すようにアライン
メントされている。なお,導波路端面142bの法線方
向は,図1において切断面Aの一の面方向であり,導波
路端面142bから射出される光P1の光軸方向に相当
する。
【0044】かかる実装形態においては,相隣接する受
光部120の側面である第1入射面120b1と第2入
射面120b2とから,WG−PD100の受光部12
0の受光面120bが構成される。ここで,第1入射面
120b1は,PD基板110の側面110b側に形成
される受光部120の側面であり,側面110bと略平
行な構成を有している。また,第1入射面120b1と
第2入射面120b2とは,角柱の隣接する側面であ
り,略90゜の有角を成す。
【0045】かかる第1入射面120b1と第2入射面
120b2とが,導波路端面142bの法線方向に対し
て,ともに略45゜の角度を持つ対称な面となるように
配されると,図3に示す概略構成を有する本実施の形態
にかかる光モジュール150が形成される。
【0046】次に,本実施の形態にかかる光モジュール
150の動作について,図4及び図5を参照しながら説
明する。なお,図4は,光モジュール150の動作説明
のための概念的な平面図であり,図5は,導波路142
から出射された光P1の受光部120での伝搬経路に関
する概念的な説明図である。
【0047】図5に示すように,光導波路142を伝搬
した光P1は,導波路端面142bから受光部120に
向けて射出され,受光面120bから受光部120に入
射される。受光部120への入射時には,受光面120
bにおいて,光P1の一部は反射し(以下,光P1のか
かる成分を「反射光P1r」という。),光P1の他の
一部は屈折して光吸収層124に入射する(以下,光P
1のかかる成分を「入射光P1i」という。)。
【0048】上述したように,光モジュール150にお
いて,受光面120を構成する第1入射面120b1と
第2入射面120b2とは,導波路端面142bに対し
て約45゜傾いて配置されている。したがって,光P1
の第1入射面120b1又は第2入射面120b2に対
する入射角は,略45゜である。結果として,反射光P
1rは,光P1の入射方向のほぼ90゜方向に反射され
る。すなわち,本実施の形態にかかる光モジュール15
0において,受光部120の受光面での反射光P1r
は,導波路端面142bに戻らない。
【0049】また,図6に示すように,入射光P1i
は,受光部120の内側に食い込むように屈折する。こ
こで,入射光P1iの受光部120における伝搬及び吸
収について,光吸収層124がInGaAsP(屈折率
が約3.3である。)から組成されている場合を例示し
て,詳細に説明する。
【0050】まず,第1入射面120b1又は第2入射
面120b2における入射光P1iの屈折角は,屈折の
法則から求められるように,約12.4゜である。第1
入射面120b1又は第2入射面120b2で屈折した
後の入射光P1iは,光吸収層124内を直進しながら
次第に吸収される。この時,光吸収層124が十分な吸
収率を持っていなければ,入射光のP1iの一部は,光
吸収層124で吸収されずに受光部120を完全に透過
してしまう。したがって,受光部120では,光吸収層
124における入射光P1iの確保できる伝搬距離が長
い程,吸収される入射光P1iの光量は大きくなり,結
果的に大きな受光感度を得ることができる。
【0051】本実施の形態にかかる光モジュール150
について受光部120での入射光P1iの伝搬距離につ
いて,例として,導波路端面142bから射出される光
P1が±20μmの広がりを持った光線である場合の数
値データを挙げる。光モジュール150において,光P
1の最端成分から形成される入射光P1iは,約51μ
mの距離を受光部120内で進行する。また,受光部1
20において,光線が51μm進行する光P1iの入射
領域は,約55μm範囲で拡がっている。
【0052】以上説明したように,本実施の形態にかか
る光モジュール150においては,従来は正対していた
WG−PD100を導波路端面142bに対して約45
゜斜めに配置するだけで,受光部120内を光線が進行
する距離を長くすることことができる。上記説明におい
て例示した数値においては,50μmから51μmへと
2%向上している。
【0053】光モジュール150においては,同時に,
導波路端面142bに対するWG−PD100の位置決
め精度の許容(トレランス)範囲を広げることができ
る。上記説明においては,50μmから55μmへと1
0%向上している。また,本実施の形態にかかる光モジ
ュール150においては,受光部120の受光面120
bで生じる反射光P1rは,導波路端面142b方向へ
は進まない。したがって,光導波路142に反射光が戻
るのを防ぐことができる。
【0054】図7には,上記光モジュール150の変形
例を示す。図7に示す光モジュール150の変形例は,
WG−PD100が光導波路142から出射される光P
1の光軸方向に対して斜め約30゜に配置されている光
モジュール150’である。光モジュール150’にお
いては,光導波路142から出射した光P1は第1入射
面120b1と第2入射面120b2とで異なる入射角
で受光部120へ入射する。
【0055】上述した光モジュール150と同一の条件
において,光モジュール150’における光P1及び入
射光P1iに関する数値データを挙げると,まず,第1
入射面120b1における入射光P1iの屈折角は,約
8.70である。また,第2入射面120b2における
入射光P1iの屈折角は,約15.20とである。さら
に,第1入射面120b1からの入射光P1iの光吸収
層124における進行距離は,約50.6μmである。
また,第2入射面120b2からの入射光P1iの光吸
収層124における進行距離は,51.8μmである。
さらにまた,光モジュール150’では,光線が受光部
120において50μm以上進行する入射領域は,5
5.2μmである。
【0056】以上光モジュール150の変形例として説
明した本実施の形態にかかる光モジュール150’にお
いては,WG−PD100を光導波路に対して30゜斜
めに配置するだけで,受光部120内を光線が進行する
距離が,従来の光モジュールと比較して,50μmから
50.6μm〜51.8μmへと長くなる。また,導波
路端面142bに対するWG−PD100の位置決め精
度の許容範囲は,50μmから55.2μmへと拡がっ
た。結果として,光モジュール150’においても,光
モジュール150とほぼ同様の効果が得られ,角度のト
レランスについていえば,少なくとも±15゜と非常に
大きな値が得られる。
【0057】(第2の実施の形態)次に,第2の実施の
形態について,図7〜図12を参照しながら説明する。
なお,本実施の形態は,本発明を受光素子に適用した場
合の実施の形態である。また,本実施の形態についての
以下の説明及び添付図面においては,図7に概略構成を
示すWG−PD200を例に挙げる。
【0058】まず,本実施の形態にかかるWG−PD2
00の構成について,図7を参照しながら説明する。図
7に示すように,WG−PD200は,PD基板240
の表面240aに受光部220及び支柱230を形成し
た構成を有している。
【0059】PD基板240の表面240aにおいて,
受光部220は,WG−PD200への光Pの入射方向
を向いたPD基板240の側面240b側に形成されて
いる。かかる受光部220の構造は,表面240a上に
第1クラッド層222と光吸収層224と第2クラッド
層226とが順次積層された積層構造である。また,受
光部220の形状は,底面が略正方形の角柱である。か
かる受光部220は,WG−PD200を図2に示すモ
ジュール基板140に表面実装した場合に光吸収層12
4の高さがコア142dの高さと一致するような設計に
成っている。
【0060】PD基板240の表面240aにおいて,
かかる受光部220は側面240に対して斜め約45゜
に傾いて形成されている。すなわち,受光部220は,
その側面がPD基板240の側面に対して,略45゜傾
くように形成されている。結果として,受光部220に
おいては,PD基板240の側面240b側の相隣接す
る第1入射面220b1と第2入射面220b2とか
ら,受光面220bが形成される。
【0061】なお,本実施の形態にかかるWG−PD2
00において,PD基板240を例えばn−lnPで
形成し,第1クラッド層222及び第2クラッド層22
6を例えばn−InPで形成し,光吸収層224を例
えばn−lnGaAsPから形成することが好適であ
る。また,受光部220の底面のサイズは,例えば50
μm×50μmとすることができる。さらに,受光部2
20の整形は,例えば臭素系エッチング液等を用いたエ
ッチングによって行うことができる。
【0062】また,PD基板210の表面210aにお
いて,支柱230は,受光部220と略同一の高さを持
つように形成されている。本実施の形態において,かか
る支柱230は,WG−PD200の製造工程を単純化
するために,例えば積層及びエッチングによって受光部
220と同時に形成することが好適である。
【0063】次に,かかるWG−PD200を適用した
本実施の形態にかかる光モジュール250の構成につい
て,図8〜図10を参照しながら説明する。ここで,図
8は,光モジュール250の概略構成を示す透視平面図
である。また,図9は,光モジュール250の切断面B
における断面図であり,図10は,光モジュール250
の概略構成を示す透視見取図である。
【0064】図10に示すように,本実施の形態にかか
る光モジュール250には,図1〜3に示す上記第1の
実施の形態にかかる光モジュール150と同様に,モジ
ュール基板140が適用されている。
【0065】上述したように,モジュール基板140
は,例えばSi基板に20μm程度のエッチング加工を
施し加工した部分に光導波路142を形成することによ
って形成することができる。また,光導波路142のク
ラッド142cとコア142dとは,例えば屈折率が相
互に0.3%程度異なる石英から形成することができ
る。
【0066】光モジュール250において,WG−PD
200は,モジュール基板140の凸領域140cに実
装される。図9に示すように,かかるWG−PD200
の実装において,WG−PD200は,受光部220と
支柱230とをモジュール基板140の凸領域140c
の表面140aに固定することで,モジュール基板14
0に設置される。また,図8にしめすように,WG−P
D200の位置決めは,PD基板210の側面210b
をクラッド142cの凸領域140c側の端面に対して
正対させることによって行うことができる。
【0067】次に,以上のように構成された光モジュー
ル250の動作について,図11及び図12を参照しな
がら説明する。なお,図11は,光モジュール250の
動作説明のための平面図であり,図12は,受光部22
0の動作についての説明図である。
【0068】図11に示すように,光導波路142を伝
搬した光P2は,導波路端面142bから受光部220
に向けて射出され,受光面220bから受光部220に
入射される。受光部220への入射時には,受光面22
0bにおいて,反射光P2rと入射光P2iとが生じ
る。
【0069】本実施の形態にかかる光モジュール250
において,受光面220を構成する第1入射面220b
1と第2入射面220b2とは,導波路端面142bに
対して約45゜傾いて配置されている。したがって,光
P2の第1入射面220b1又は第2入射面220b2
に対する入射角は,略45゜である。結果として,反射
光P2rは,光P2の入射方向のほぼ90゜方向に反射
される。すなわち,本実施の形態にかかる光モジュール
250において,受光部220の受光面での反射光P2
rは,導波路端面142bに戻らない。
【0070】図12に示すように,入射光P2iは,受
光部220の内側に食い込むように屈折する。ここで,
入射光P2iの受光部220における伝搬及び吸収につ
いて,光吸収層124がInGaAsP(屈折率が約
3.3である。)から組成されている場合を例示して,
詳細に説明する。
【0071】まず,第1入射面220b1又は第2入射
面220b2における入射光P2iの屈折角は,屈折の
法則から求められるように,約12.4゜である。第1
入射面220b1又は第2入射面220b2で屈折した
後の入射光P2iは,光吸収層224内を直進しながら
次第に吸収される。この時,光吸収層224が十分な吸
収率を持っていなければ,入射光のP2iの一部は,光
吸収層224で吸収されずに受光部220を完全に透過
してしまう。したがって,受光部220では,光吸収層
224における入射光P2iの確保できる伝搬距離が長
い程,吸収される入射光P2iの光量は大きくなり,結
果的に大きな受光感度を得ることができる。
【0072】ここで,本実施の形態にかかる光モジュー
ル250について受光部220での入射光P2iの伝搬
距離について,例として,導波路端面142bから射出
される光P2が±20μmの広がりを持った光線である
場合の数値データを挙げる。光モジュール250におい
て,光P2の最端成分から形成される入射光P2iは,
約51μmの距離を受光部220内で進行する。また,
受光部220において,光線が51μm進行する光P2
iの入射領域は,約55μm範囲で拡がっている。
【0073】以上説明したように,本実施の形態にかか
るWG−PD200を適用した本実施の形態にかかる光
モジュール250においては,導波路端面142bに対
して受光部220が約45゜斜めに配置されることによ
って,受光部220内を光線が進行する距離を長くする
ことことができる。上記説明において例示した数値にお
いては,50μmから51μmへと2%向上している。
【0074】光モジュール250においては,同時に,
導波路端面142bに対するWG−PD200の位置決
め精度の許容(トレランス)範囲を広げることができ
る。上記説明においては,50μmから55μmへと1
0%向上している。また,本実施の形態にかかる光モジ
ュール250においては,受光部220の受光面220
bで生じる反射光P2rは,導波路端面142b方向へ
は進まない。したがって,光導波路142に反射光が戻
るのを防ぐことができる。
【0075】さらにまた,光モジュール250は,図6
に示す第1の実施の形態にかかる光モジュール200よ
りも,光の入射方向におけるWG−PD200のチップ
端から受光部220までの距離を短くすることができ
る。すなわち,受光面220bを導波路端面142bに
対して近付けることができる。光導波路142の出射端
面である導波路端面142bから出射する光は,数度の
広がり角度を持つため,高率良く受光部220に光を入
射でき,結果的に感度が向上する。
【0076】(第3の実施の形態)次に,本発明の第3
の実施の形態について,図13〜図18を参照しながら
説明する。なお,本実施の形態は,本発明を受光素子に
適用した場合の実施の形態である。また,本実施の形態
についての以下の説明及び添付図面においては,図13
に概略構成を示すWG−PD300を例に挙げる。
【0077】図13に示すように,本実施の形態にかか
るWG−PD300は,図7に示す上記第2の実施の形
態にかかるWG−PD200において,角柱形状の受光
部220の代わりに,受光部220と形状のみが相違す
る円柱形状の受光部320を形成した構成を有してい
る。本実施の形態において,かかる受光部320は,例
えば底面の半径を約25μmとすることができる。
【0078】なお,受光部320の各層(すなわち第1
クラッド層322と光吸収層324と第2クラッド層3
26とである。)の厚さは,図7に示す受光部220と
略同一である。したがって,透視見取図である図16に
示すようにWG−PD300をモジュール基板140に
表面実装した光モジュール350においては,断面図で
ある図15に示すように光導波路142の高さと光吸収
層324の高さとは,略同一となる。
【0079】ここで,透視平面図である図14に示すよ
うに,WG−PD300をモジュール基板140に表面
実装して光モジュール350を形成する際には,PD基
板210の側面210bを用いて,WG−PD300の
位置合わせを行うことができる。
【0080】次に,本実施の形態にかかるWG−PD3
00を適用した本実施の形態にかかる光モジュール35
0の動作について,図17及び図18を参照しながら説
明する。光モジュール350においては,導波路端面1
42bからの射出された光P3は,受光部320の側面
に形成された受光面320bに入射される。本実施の形
態において,受光部320は,受光面320bをレンズ
面とする一種のレンズとして作用する。したがって,受
光面320bの中心から遠い部分に入射した光P3の成
分ほど大きな屈折角で受光部320に入射する。
【0081】例えば受光面320bの中心から10μm
離れた部分に入射した光P3の成分では,屈折角は3.
5゜であるが,20μm離れた部分に入射した光P3の
成分では,屈折角は7゜である。入射光P3iはこの屈
折角に沿って受光部320を進行しながら受光部320
の光吸収層324吸収される。例えば光P3が20μm
の広がりを持つ光線である場合,光P3の端の成分は屈
折角3.5゜で受光部320を進行しながら光吸収層3
24において吸収される。
【0082】また,光吸収層324の吸収係数が十分に
大きくはない場合,受光部320に入射する全ての入射
光P1iが吸収されのではなく,一部の入射光P1iは
吸収されずに受光部320を透過する。したがって,入
射光P1iが受光部320内を進行する距離が長いほど
吸収される光量は多くなり,WG−PD300の受光感
度は高くなる。
【0083】他の実施の形態にかかる光モジュール15
0及び光モジュール250に関して数値データを例示し
た設計条件と略同一の設計条件において,本実施の形態
にかかる光モジュール300に関する数値データを挙げ
ると,受光部320での入射光P1iの伝搬距離は,約
49.9μmである。
【0084】以上説明したように,本実施の形態によれ
ばWG−PD300の受光部320を円柱形状にするだ
けで,受光部320内を光線が進行する距離を縮めるこ
となく,受光部320の接合面積を小さくすることがで
きる。したがって,WG−PD300では,図1〜3に
示す光モジュール150及び図8〜10に示す光モジュ
ール250と比較して,受光感度を維持したまま応答速
度を向上させることができる。
【0085】具体的には,例えば受光部の接合面積が5
0×50=2500μmの場合における光モジュール
150及び光りモジュール250の感度を得るのに,本
実施の形態にかかる光モジュール350においては,接
合面積をπ×25×25=1963μm(半径25μ
mの円柱形状)とすればよい。したがって,本実施の形
態にかかる光モジュール300の方が,約20%受光面
積が小さくすることができる。
【0086】以上,本発明の好適な実施の形態につい
て,添付図面を参照しながら説明したが,本発明はかか
る構成に限定されない。特許請求の範囲に記載された技
術的思想の範疇において,当業者であれば,各種の変更
例及び修正例に想到し得るものであり,それら変更例及
び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと
了解される。
【0087】例えば,上記実施の形態においては,受光
部の形状が四角柱形状又は円柱形状の受光部を有する受
光素子及びそれを用いた光モジュールを例に挙げて説明
したが,本発明はかかる構成に限定されない。本発明
は,他の様々な形状,例えば楕円柱形状や扇形底辺を持
つ角柱形状,或いは角錐形状や円錐形状等の受光部を有
する受光素子及びそれを用いた光モジュールに対しても
適用することができる。
【0088】また,上記実施の形態においては,略90
゜の有角を受光面に有する受光素子及びそれを用いた光
モジュールを例に挙げて説明したが,本発明はかかる構
成に限定されない。本発明は,他の様々な角度の有角を
受光面に有する受光素子及びそれを用いた光モジュール
に対しても適用することができる。
【0089】さらに,上記実施の形態においては,受光
部を略45゜又は30゜或いは60゜傾けて形成した受
光素子及び光モジュールを例に挙げて説明したが,本発
明はかかる構成に限定されない。本発明は,他の様々な
角度で受光部を傾けて形成した受光素子及び光モジュー
ルに対しても適用することができる。
【0090】さらにまた,上記実施の形態においては,
InP及びInGaAsPを主材料とする受光素子及び
それを適用した光モジュールを例に挙げて説明を行った
が,本発明はかかる構成に限定されない。本発明は,他
の様々な材料から組成される受光素子及びそれを適用し
た光モジュールに対しても適用することができる。
【0091】また,上記実施の形態においては,Si及
び石英を主材料とするモジュール基板を用いた光モジュ
ールを例に挙げて説明したが,本発明はかかる構成に限
定されない。本発明は,他の様々な光学材料,例えば他
の半導体材料やガラス或いはプラスチック等を主材料と
するモジュール基板を用いた光モジュールに対しても適
用することができる。
【0092】さらに,上記実施の形態において例に挙げ
た各種数値は,あくまでも便宜的に例示した値に過ぎな
いことは,いうまでもない。すなわち,本発明は,上記
各種数値で規定される構成に限定されるものではないの
である。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば,受光部への導波路端面
に対して受光部の受光面が傾けて配置されることによっ
て,受光面から導波路端面への反射光の低減と,受光面
での屈折角の適正化による受光感度の向上とが実現され
る。したがって,外部伝送路に生じる雑音の低減と受光
部の小型化による受光動作の高速化とが実現される。結
果として,本発明によれば,小型で高性能の受光素子及
び光モジュールを提供することが可能となる。
【0094】さらに,本発明によれば,受光部のトレラ
ンス特性が向上し,光モジュールにおける受光素子の実
装精度が緩和される。したがって,生産コストの削減に
よって光モジュールのイニシャルコストの低減を図るこ
とができる。結果として,本発明によれば,光通信シス
テムに適用される各種光学機器の低価格化も可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な光モジュールの概略構成を
示す透視平面図である。
【図2】図1に示す光モジュールの概略構成を示す断面
図であ。
【図3】図1に示す光モジュールの概略構成を示す透視
見取り図である。
【図4】図1に示す光モジュールの動作説明のための平
面図である。
【図5】図1に示す光モジュールに適用されている受光
部の動作についての説明図である。
【図6】本発明を適用可能な他の光モジュールの概略構
成を示す平面図である。
【図7】本発明を適用可能な受光素子の概略構成を示す
見取図である。
【図8】本発明を適用可能な他の光モジュールの概略構
成を示す透視平面図である。
【図9】図8に示す光モジュールの概略構成を示す断面
図である。
【図10】図8に示す光モジュールの概略構成を示す透
視見取り図である。
【図11】図8に示す光モジュールの動作説明のための
平面図である。
【図12】図8に示す光モジュールに適用されている受
光部の動作についての説明図である。
【図13】本発明を適用可能な受光素子の概略構成を示
す見取図である。
【図14】本発明を適用可能な他の光モジュールの概略
構成を示す透視平面図である。
【図15】図14に示す光モジュールの概略構成を示す
断面図である。
【図16】図14に示す光モジュールの概略構成を示す
透視見取り図である。
【図17】図14に示す光モジュールの動作説明のため
の平面図である。
【図18】図13に示す受光素子の受光部の動作に関す
る説明図である。
【図19】従来の受光素子の概略構成を示す見取図であ
る。
【図20】従来の光モジュールの概略構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
150 光モジュール 120 受光部 120b 受光面 142 光導波路 142b 導波路端面 200,300 WG−PD

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも光導波路と受光素子とを備
    え,前記光導波路の導波路端面から射出される光が前記
    受光素子の受光面に入射するように前記光導波路と前記
    受光素子とが相互にアラインメントされている,光モジ
    ュールであって;前記受光面と前記導波路端面とは,相
    互に平行に対向する面領域を実質的に備えないように相
    互にアラインメントされることを特徴とする,光モジュ
    ール。
  2. 【請求項2】 前記受光面は,有角をもって交差する複
    数の面から構成されていることを特徴とする,請求項1
    に記載の光モジュール。
  3. 【請求項3】 前記複数の面の交差部は,前記導波路端
    面から射出される光の光軸上に配されていることを特徴
    とする,請求項2に記載の光モジュール。
  4. 【請求項4】 前記受光面は,曲面であることを特徴と
    する,請求項1に記載の光モジュール。
  5. 【請求項5】 前記受光部の形状は,側面に前記受光面
    を有する略円柱であることを特徴とする,請求項1又は
    4に記載の光モジュール。
  6. 【請求項6】 アラインメント面を有する基板と,前記
    基板の表面に形成されており,前記アラインメント面に
    対して平行な面領域を実質的に持たない受光面を有して
    いる受光部とを,備えていることを特徴とする,受光素
    子。
  7. 【請求項7】 前記受光面は,有角をもって交差する複
    数の面から構成されることを特徴とする,請求項6に記
    載の受光素子。
  8. 【請求項8】 前記受光面は,曲面であることを特徴と
    する,請求項6に記載の受光素子。
  9. 【請求項9】 前記受光部の形状は,側面に前記受光面
    を有する略円柱であることを特徴とする,請求項6又は
    8に記載の受光素子。
  10. 【請求項10】 少なくとも光導波路と受光素子とを備
    え,前記光導波路の導波路端面から射出される光が前記
    受光素子の受光面に入射するように前記光導波路と前記
    受光素子とが相互にアラインメントされている,光モジ
    ュールであって;前記受光面の任意の点における法線
    は,前記導波路端面を通らないことを特徴とする,光モ
    ジュール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001356248A (ja) * 2000-06-15 2001-12-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光モジュール
JP2019040040A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 富士通株式会社 光機能モジュール、これを用いた光トランシーバ、及び光機能モジュールの製造方法

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