JPH11326349A - プローブ - Google Patents

プローブ

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JPH11326349A
JPH11326349A JP10130164A JP13016498A JPH11326349A JP H11326349 A JPH11326349 A JP H11326349A JP 10130164 A JP10130164 A JP 10130164A JP 13016498 A JP13016498 A JP 13016498A JP H11326349 A JPH11326349 A JP H11326349A
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JP
Japan
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cantilever
probe
support
sample
resonance frequency
Prior art date
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Pending
Application number
JP10130164A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Suzuki
美彦 鈴木
Katsushi Nakano
勝志 中野
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH11326349A publication Critical patent/JPH11326349A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速な計測を可能とするカンチレバーを得
る。 【解決手段】原子間力顕微鏡用のプローブにおいて、カ
ンチレバー11は、支持体10から探針12の方向へ向
かって形成されたV溝14を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プローブ、特に原
子間力顕微鏡に用いるプローブに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体基板や光学素子基板の評価
が原子間力顕微鏡によって行われている。特に、高集積
化する半導体素子に形成した溝(トレンチ)の深さや形
状を測定するために、原子間力顕微鏡が注目されてい
る。この場合、試料形状を忠実にトレースするために
は、プローブ探針の先端半径と、探針の形状、特に、ア
スペクト比(探針の半径と長さの比)が重要になる。
【0003】従来、高アスペクト比の探針を有するプロ
ーブとして、フォトリソグラフィー法により探針部とカ
ンチレバー部を一括形成し、薄膜の内部応力により探針
をカンチレバー表面に対して垂直な方向に自己変形させ
るプローブが用いられてきた。また多くの場合、観察試
料への損傷を避けるため、探針を試料に接触させない計
測モード(ノンコンタクトモード)が用いられている。
この計測モードでは、薄膜カンチレバーをその共振点近
傍で振動させ、カンチレバーに設けられた探針と試料間
に作用する遠距離引力(主にファンデルワールス力)に
より振動振幅の減少を検出し、この値が一定になるよう
に探針を三次元方向に走査させて、試料表面の凹凸像を
計測する。この観察モードでは、各測定点における振動
振幅の値をロックインアンプを用いて検出する。検出値
としては、誤差を軽減するために、特定周波数で振動す
るカンチレバーの複数の振動振幅の平均値を用いる。一
般に測定時の振動振幅は20nm程度で、探針試料間距
離は数nmに保たれており、用いる振動周波数はカンチ
レバーの共振周波数である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ごとき従来のプローブはその共振周波数が低いため、高
速な計測が出来ないという欠点を有していた。すなわ
ち、従来用いられていたプローブのカンチレバーは、代
表的なもので、断面形状が矩形(長方形)のカンチレバ
ーであり、長さ100μm、幅40μm、厚さ0.7μm
の窒化珪素薄膜で形成され、40kHz程度の共振周波数
を有していた。一般に,S/N比を向上させて外乱の影
響を避け,良質なイメージを得るためには、測定点1点
あたりに2000程度の振動を検出しその振動振幅を平
均化する必要がある。従って、40kHzの共振周波数の
場合では、測定点1点あたり50msecの時間を有
し、縦256点横256点の画像を得るためには、32
76.8秒即ち54.6分もの計測時間が必要であっ
た。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
物で、従来より高速な計測を可能とするカンチレバーを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】前記課題を解決するために本発
明では、原子間力顕微鏡用のプローブにおいて、カンチ
レバーの断面を、厚み方向へ屈曲させて剛性を高めた。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
プローブを、図面に基づき説明する。図1は、本発明の
一実施形態のプローブを示したもので、図1(a)は斜
視図、図1(B)は図1(a)のA−A断面図である。
図1に示したプローブは、支持体10とこの支持体10
から延設されたカンチレバー11と、引っ張り内部応力
を持つ薄膜13を含む探針部12とからなる。カンチレ
バー11のA−A断面形状は、図1(b)に示すよう
に,その延設方向に2つのV字状突起14a、14bを
有している。従って、図1のプローブによれば、重量を
増加することなく、カンチレバー11の曲げ剛性を高め
ることができる。その結果、カンチレバー11の共振周
波数を高くすることができる。このようなプローブの製
造方法を図2を用いて説明する。この製造方法は、半導
体の製造技術を利用して、一括大量生産が可能な方法で
ある。はじめに厚さ250μmのシリコン基板21の両
面に酸化珪素膜22を形成する(a)。次に、酸化膜2
2を部分的に除去し開口を設け、露出したシリコンをK
OHなどの水溶液によりエッチングして幅10μm、深
さ10μmのV字状の溝23を設けた(b)(h)。次
に、基板両表面の酸化膜を除去した後に厚さ0.7μm
の窒化珪素膜24をLPCVD法により成膜した(c)
(i)。次に,ドライエッチング法により、基板21上
面の窒化珪素膜24を支持体26、カンチレバー28、
探針27の形状にパターニングした。カンチレバーのサ
イズは、長さ100μm、幅40μmとしたが、これに限
定されるものではない。さらに、裏面の窒化珪素膜もド
ライエッチング法により、支持体形状をパターニングし
た(d)(j)。次に,リフトオフ法により、引っ張り
内部応力を持つNiCr等の金属膜25をカンチレバー
の探針付けね領域に成膜した(e)(k)。最後にこの
基板をTMAHやKOHなどのシリコンのエッチング液
に浸漬して、不要なシリコン部分を溶出させて支持体2
6を得た。このように作製したプローブは、原子間力顕
微鏡に搭載され、試料の計測に用いられる。図3は、プ
ローブを搭載した原子間力顕微鏡の概略構成を示す図で
ある。支持体10と支持体10から延設したカンチレバ
ー11と探針12とからなるプローブは、加振器を備え
たプローブホルダー30に固定される。カンチレバー1
1のたわみは光学的たわみ検出手段31により検出され
る。光学式たわみ検出手段31は、例えば、光ビームを
カンチレバー11の表面に投射し、その反射光の位置を
光電検出器等でモニターすることでカンチレバー11の
たわみ量を検出するものである。すなわち、試料32の
表面がZ方向へ移動して、探針12から所定距離まで接
近すると、探針12は遠距離引力によって試料32に引
っ張られ、カンチレバー11の振動振幅が減少する。光
学的たわみ検出手段31は、カンチレバー11からの反
射光の振動振幅を平均化処理しており、平均化処理した
値が所定量以下になったことによって、探針12と試料
32表面とが所定距離に接近したことを検出する。さ
て、計測対象である試料32は、試料を三次元的に走査
するアクチュエータ33に搭載される。プローブホルダ
ー30は支持体10を介してカンチレバー11をその共
振周波数でZ方向へ振動させる。試料32はアクチュエ
ータ33によって三次元的に移動させられる。すなわ
ち、試料32はX-Y面内で所定間隔毎に位置決めされ
た後、Z方向に移動される。Z方向への移動量は、光学
的たわみ検出手段11が試料32と探針12の間隔が所
定距離に接近したことを検出するまでである。このとき
のX、Y、Z座標が測定データとなる。その後、試料3
2はX-Y面内をラスタースキャンされ、この時、アク
チュエータ33は初めに設定した所定距離を保ちながら
Z方向へも動作される。このようにして、探針12を基
準にして試料32の表面をトレースする。その結果、試
料32の凹凸イメージを計測することができる。
【0008】作製したプローブの、共振周波数は、12
00kHzであり、従来の同様寸法のカンチレバーの30
倍の共振周波数をもっている。従って、本発明のプロー
ブを用いると、従来の30倍の早さで計測が終了する。
図4は、カンチレバーの断面形状を説明する図である。
上述の実施の形態では図4(a)の様にカンチレバーに
2つのV字状突起をもつが、その数には限定されず、図
4(d)のような波状の断面形状としてもよいし、突起
の方向が図面の上面方向に突出しても良い。またカンチ
レバーの断面形状が図4(b)のように台形のもの、図4
(c)のように大きく湾曲したものでもよい。図4(b)
(c)いずれの場合も上下が逆転していても構わない。
本発明のプローブは、半導体の製造技術を利用して一括
大量生産が可能である。図5は、本発明のプローブの第
二の実施の形態として図4(b)に示した断面形状のプロ
ーブの製造方法を示す概略工程図である。はじめに厚さ
250μmのシリコン基板51の両面に酸化珪素膜52
を形成する(a)(g)。次にこの酸化膜52を部分的
に除去し開口を形成し、露出したシリコンをKOHなど
の水溶液によりエッチングして幅100μm、深さ30
μmの台形状の溝53を設けた(b)(h)。次に基板
両面の酸化膜を除去したのちに厚さ0.7μmの窒化珪
素膜54をLPCVD法により成膜した(c)(i)。
次に該基板の上面の窒化珪素膜をドライエッチング法に
より支持体56、カンチレバー58と探針57の形状に
パターニングした。カンチレバーのサイズは、長さ10
0μm、幅40μmとしたが、これに限定されるものでは
ない。さらに、裏面の窒化珪素膜もドライエッチング法
により、支持体形状をパターニングした(d)(j)。
次にリフトオフ法により、引っ張り内部応力を持つNi
Cr等の金属膜55をカンチレバーの探針付けね領域に
成膜した(e)(k)。最後にこの基板をTMAHやK
OHなどのシリコンのエッチング液に浸漬して、不要な
シリコン部分を溶出させ、基板51上に設けた凹凸溝ま
たは曲率形状等の形状を転写して形成された薄膜カンチ
レバーであるプローブを製作出来る。このように作製し
たプローブは、原子間力顕微鏡に搭載され、第一実施例
と同様に試料の計測に用いられる。
【0009】作製したプローブの、共振周波数は、16
00kHzであり、従来の同様寸法のカンチレバーの40
倍の共振周波数をもっている。従って、本実施の形態の
プローブを用いると、従来の40倍の早さで計測が終了
する。
【0010】
【発明の効果】以上説したように、本発明によれば、計
測時間の大幅な短縮を可能とする効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のプローブを示す図であ
り、(a)は斜視図(b)は(a)のA−A断面図であ
る。
【図2】図1のプローブの製造方法を示す工程図であ
る。(b)は(h)のB−B断面図、(c)は(i)の
C−C断面図、(d)は(j)のD−D断面図、(e)
は(k)のE−E断面図である。
【図3】図1のプローブを原子間力顕微鏡に取付けて、
試料を測定する様子を示す側面図である。
【図4】本発明に係わるカンチレバーの断面形状の例を
示す図である。
【図5】図4(b)の断面形状のカンチレバーを有する
プローブの製造方法を示す工程図であり、(b)は
(h)のB−B断面図、(c)は(i)のC−C断面
図、(d)は(j)のD−D断面図、(e)は(k)の
E−E断面図である。
【符号の説明】
10・・・支持体 11・・・カンチレバー 12・・・探針部 13・・・金属膜 14・・・V溝 30・・・プローブホルダー 31・・・光学的たわみ検出手段 32・・・試料 33・・・アクチュエータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子間力顕微鏡用のプローブにおいて、 カンチレバーを厚み方向へ屈曲させて剛性を高めたこと
    を特徴とするプローブ。
  2. 【請求項2】 支持体と、前記支持体に支持された薄膜
    状カンチレバーと、前記薄膜状カンチレバーの先端領域
    に設けられた探針とを含むプローブにおいて、 前記カンチレバーは、前記支持体から探針の方向へ向か
    って形成されたV溝を有することを特徴とするプロー
    ブ。
  3. 【請求項3】 先端に探針を形成したカンチレバーを有
    するプローブにおいて、 前記カンチレバーをその長手方向に直交する方向へ屈曲
    させたことを特徴とするプローブ。
  4. 【請求項4】 支持体と、薄膜状カンチレバーと、前記
    カンチレバーの先端領域に設けられた探針とからなるプ
    ローブにおいて、 前記カンチレバーは、前記カンチレバーの長手方向への
    凹凸溝または前記カンチレバーの長手方向へ直交する方
    向への曲率形状等を転写して形成されたことを特徴とす
    るプローブ。
JP10130164A 1998-05-13 1998-05-13 プローブ Pending JPH11326349A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002097453A1 (fr) * 2001-05-28 2002-12-05 Advantest Corporation Carte sonde, sonde, procede de fabrication de sondes et procede de fabrication de cartes sondes
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JP2010210636A (ja) * 2002-07-04 2010-09-24 Univ Of Bristol 走査型プローブ顕微鏡
CN102954829A (zh) * 2012-11-18 2013-03-06 大连理工大学 一种v型折叠悬臂梁结构的微颗粒称重传感器

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