JP3986373B2 - Spmカンチレバー - Google Patents

Spmカンチレバー Download PDF

Info

Publication number
JP3986373B2
JP3986373B2 JP2002169458A JP2002169458A JP3986373B2 JP 3986373 B2 JP3986373 B2 JP 3986373B2 JP 2002169458 A JP2002169458 A JP 2002169458A JP 2002169458 A JP2002169458 A JP 2002169458A JP 3986373 B2 JP3986373 B2 JP 3986373B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
probe
spm cantilever
silicon nitride
spm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002169458A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004012401A (ja
Inventor
正志 北澤
浩一 塩谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2002169458A priority Critical patent/JP3986373B2/ja
Publication of JP2004012401A publication Critical patent/JP2004012401A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3986373B2 publication Critical patent/JP3986373B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Micromachines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、原子間力顕微鏡(AFM)などの走査型プローブ顕微鏡(SPM)に用いるSPMカンチレバー、特にレバー長の短いショートレバー型のSPMカンチレバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のSPMカンチレバーとして、ピラミダル探針部を有するSPMカンチレバーの断面構造を、図10に示す。図10において、101 はガラスを加工して作製したカンチレバー支持部、102 は支持部101 に支持され該支持部101 より伸びるように配置されたレバー部、103 はレバー部102 の自由端側に測定試料表面104 に向かって配置されたピラミダル探針部であり、レバー部102 及び探針部103 は窒化シリコン製である。そして、市販のSPMカンチレバーでは、レバー部102 の支持部101 より伸びている部分の長さであるレバー長は、60μm以上であり、一般には 200μm程度の長さのカンチレバーが使われている。探針部先端の曲率半径は20nm〜40nm以下で、分解能が高く、高解像度の測定が可能であり、バネ定数も1N/m以下と低く、測定試料が柔らかい場合も測定が可能であるが、共振周波数は大気中でもせいぜい数十kHz である。
【0003】
一方、シリコン製のテトラ探針部を有するSPMカンチレバーにおいても、探針部先端の曲率半径は10nm程度以下ではあるが、一般にはレバー部のレバー長は 100μmから 250μmと長く、共振周波数は大気中で数百kHz ,液中では高々数十kHz 程度である。また、レバー部の厚さに関しては、厚い方が制御しやすいため製造も容易であるが、極端に硬く、バネ定数の大きな特性のものになってしまい、SPM測定の際には、測定試料及び探針部にダメージを与えてしまう。したがって、レバー部の厚さは薄い方が好ましいが、シリコンの薄膜制御は非常に難しいため、2〜5μmのレバー厚のものが多く利用されている。このようなSPMカンチレバーにおいては、バネ定数は窒化シリコン製のピラミダル探針を有するSPMカンチレバーに比べて高く、数十N/m程度の特性をもつものもある。
【0004】
しかしながら、最近はSPM測定において高速化や高解像度化の要求が高くなっており、そのためには共振周波数が高く、且つ測定試料が柔らかい場合には傷つけずにスキャンさせるために、バネ定数の小さい柔らかなレバーが要求される。従来のSPMカンチレバーでは共振周波数が低いため、高速化の要求を満たすことが困難になったり、比較的共振周波数が高いSPMカンチレバーであると、バネ定数が大きいため、測定試料や探針部にダメージを与えてしまう。更に、ガラス製支持部101 を備えたレバー長が短いSPMカンチレバーの場合は、図11に示すように、レーザー光111 がガラス支持部101 に遮られてしまい、レバー部112 の表面まで届かない問題が生じ、測定自体できないことが発生する。
【0005】
また、EBD(Electron Beam Deposition)で探針部を形成したり、CNT(Carbon Nano Tube)を用いて探針部を形成して、SPMカンチレバーの探針部の質量を軽減し、共振周波数を高くする手法がある。しかし、探針部先端の曲率半径は、50nm〜10nmと大きくなるため、分解能が低下し、高解像度の測定が不可能になってしまうと共に、これらの探針部を精度良く形成するのは、非常に困難である。またEBD,CNT探針部は、その取り付け部の接着強度が弱く、測定中に脱落してしまう問題も発生する。
【0006】
以上のような不具合を解消するものとして、レバー部のレバー長の短いSPMカンチレバー、いわゆるショートレバー型のSPMカンチレバーが注目を浴びている。SPMカンチレバーの共振周波数は、レバー長とレバー厚に依存しており、レバー長をL,レバー厚をtとすれば共振周波数fは、f∝(t/L2 )のように表すことができる。すなわち、レバー長を短く、レバー厚を厚くすれば共振周波数は高くなるが、レバー長の方が支配的であるため、レバー厚を厚くするよりもレバー長を短くすれば、その効果は顕著になる。
【0007】
研究あるいは実験レベルのショートレバー型のSPMカンチレバーの場合、レバー長は10μm程度のものが試作されており、共振周波数は大気中では1〜2MHz 以上、液中でも 500kHz 以上が可能である。更に、バネ定数kは、レバー厚tとレバー長Lとの間に、k∝t3 /L3 のような関係がある。したがって、窒化シリコン製のレバー部を備えたSPMカンチレバーの場合、薄膜制御が比較的容易であるため、3乗で効いてくるレバー厚を薄くすることができ、共振周波数が高い状態でバネ定数を小さくすることができるので、柔らかなSPMカンチレバーを用いて高速測定が可能になる。勿論、共振周波数やバネ定数以外にも、ショートレバー型のSPMカンチレバーにすることで、レバー部面積が小さくなり、レバー部の揺らぎに起因する測定ノイズも小さくなり、測定精度は向上する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ショートレバー型のSPMカンチレバーには、次のような課題がある。まず、支持部を含めた全体の長さが3mm〜4mmのSPMカンチレバーの先端に、10μm程度のレバー部を設け、そして該レバー部の先端に探針部を形成する必要があり、このように非常に短いレバー部を精度よく、ばらつきを抑えて形成するのは非常に困難である。
【0009】
従来のSPMカンチレバーの製造方法では、シリコン基板表面側にレバー部や探針部を形成した後、支持部となる形状を、異方性ウエットエッチングによってシリコン基板の裏面側より形成するため、図12に示すように、レバー部202 の固定端202aの位置が、シリコンウエハ基板の厚さのばらつきや異方性ウエットエッチングばらつきによって、矢印で示すように大きく左右されてしまう。具体的には、支持部201 の厚さが 300μm程度のSPMカンチレバーでは、最低でも±10μm程度以上のレバー部202 のレバー長のばらつきが発生する。なお、図12において、203 は探針部である。したがって、長さが50μm程度以下のレバー部202 を形成する場合、このばらつきは致命的であり、最悪の場合には、設計通りのレバー長を有するレバー部が形成できなくなってしまう。
【0010】
このようなレバー部のレバー長のばらつきを抑えるには、Si ウエハの厚さのばらつきが小さいものを用い、且つ支持部形成時のエッチングのばらつきを抑える必要があるが、その方法も容易ではない。また、SPMカンチレバーの製造コストも非常に高くなってしまう。更に、レバー部のレバー長のばらつきにより共振周波数がばらついてしまい、レバー長が短くなった場合は、バネ定数が高くなり測定試料にダメージを与えるだけでなく、探針部の磨耗を促進させることになる。逆にレバー長が長くなった場合は、共振周波数が低下し高速動作ができなくなる。
【0011】
一方、図13の(A)に示すように、従来の原子間力顕微鏡などのSPMで測定するとき、SPMカンチレバー301 を試料302 に対して10°程度傾けてホルダー303 に装着している。そのため、SPMカンチレバー301 の全体の長さ(チップ長)が3mm程度の場合、中心部をホルダー当てつけアーム304 の当てつけ部とすると、ホルダー当てつけアーム304 と試料302 とのギャップは0.25mm程度となり、図示のような測定状態になる。これがショートレバー型のSPMカンチレバー305 の場合、図13の(B)に示すように、そのギャップが10%以上狭まり、ホルダー当てつけアーム304 が試料302 と接触してしまう問題が発生してしまう。また、ショートレバー型のSPMカンチレバーにより高速動作を行う場合、探針部の質量が大きい場合には共振周波数を低下させる原因になってしまい、高速動作が行えない。
【0012】
更に、図14の(A),(B)に示すようにSPMカンチレバー301 ,305 の支持部301a,305aが傾いてホルダー303 にセットされていると、図14の(A)に示すような従来のSPMカンチレバーの場合、支持部301aと測定試料302 間のギャップが十分あるため、支持部301aの肩部が測定試料302 に接触することはない。それに対し、図14の(B)に示すようにショートレバー型のSPMカンチレバーの場合、支持部305aの肩部分が容易に測定試料302 と接触してしまい、取り扱いが難しい。以上のように、精度のよい測定が不可能になるばかりか、測定自体ができなくなる恐れがある。
【0013】
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、共振周波数が高く高速測定が可能なショートレバー型SPMカンチレバーを簡単に精度良く製造可能とし、ウエハの厚さや異方性ウエットエッチングのばらつきを発生しても、レバー部のレバー長のばらつきを低減して、短いレバー長のレバー部でも精度良く、ばらつきのない安定した高い共振周波数が得られるようにしたSPMカンチレバーを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、単結晶シリコン製支持部と、該支持部に固定され該支持部より伸びるように配置されたシリコン又はシリコン化合膜からなるレバー部と、該レバー部の自由端近傍に設けられたシリコン又はシリコン化合膜からなる探針部とを備え、前記レバー部のレバー長を50μm以下としたSPMカンチレバーにおいて、前記レバー部の固定端部分に、少なくとも一部分が前記支持部内に形成され、アルカリ溶液に対しシリコンとの選択比が50以上あるシリコン化合膜からなるバッファ部が設けられていることを特徴とするものである。
【0015】
このように構成されたSPMカンチレバーにおいては、レバー部の固定端部分に少なくとも一部分が支持部内に形成されたバッファ部が設けられているので、ウエハの厚さのばらつきあるいは異方性ウエットエッチングのばらつきが発生したとしても、ばらつきはバッファ部で吸収され、レバー部のレバー長のばらつきが抑えられた安定した共振周波数を有するSPMカンチレバーが得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。まず最初に、本発明に係るSPMカンチレバーに関連する第1の参照例について説明する。図1は、本発明に係るSPMカンチレバーに関連する第1の参照例を示す断面図である。図1において、1は単結晶シリコン基板を加工して作製した支持部、2は支持部1の下面に固定支持され該支持部1より伸びるように配置された窒化シリコン膜からなるレバー部、3はレバー部2の自由端側に形成された窒化シリコン膜からなる探針部である。そして、レバー部の支持部1に対する固定端4に接する支持部1のレバー部伸長方向面5は、(111)面からなる後退傾斜面で形成されており、またレバー部2の支持部1から伸びているレバー長は、10μmに設定されている。
【0017】
次に、図1に示した第1の参照例に係るSPMカンチレバーの製造方法を、図2に基づいて説明する。まず図2の(A)に示すように、(100)面を有する単結晶シリコンからなるウエハ11の表裏両面に酸化膜を形成し、ウエハ裏面側にパターニングを行って、後述する支持部形成時のエッチングマスクとなる領域の酸化膜を残して不要な酸化膜を除去し、マスク酸化膜13を形成する。このとき、マスク酸化膜13は、レバー部固定端の位置12より若干内側、つまりレバー部自由端側に伸ばして形成される。
【0018】
次に、図2の(B)に示すように、減圧CVD法により窒化シリコン膜14をウエハ11の両面に形成し、ウエハ表面側にパターニングを行い、探針部形成時のマスクとなる領域の窒化シリコン膜を残して表面側の不要な窒化シリコン膜を除去し、マスク窒化シリコン膜15を形成する。
【0019】
次に、図2の(C)に示すように、KOHなどのアルカリ溶液にて異方性エッチングをすることにより、ウエハ11の表面側に探針部を形成する(111)斜面16を形成する。ここで、エッチングする深さは、探針部の長さにある程度の余裕をもたせた深さとする。例えば、3μmの探針長の探針部を形成する場合には、5μm程度のエッチング深さでよい。
【0020】
次に、図2の(D)に示すように、ウエハ11の両面に形成されている窒化シリコン膜14,15を熱リン酸にて除去した後、レバー部及び探針部となる薄膜の窒化シリコン膜17を減圧CVD法で形成する。ここでレバー部及び探針部を形成する窒化シリコン膜としては、一般的な窒化シリコン膜でもよいが、低応力の窒化シリコン膜がより好ましい。具体的には、膜応力としては圧縮応力あるいは引っ張り応力のいずれでもよく、膜応力が 200Mpa(パスカル)以下の低応力窒化シリコン膜が好適である。
【0021】
このような低応力窒化シリコン膜を用いることにより、膜厚が 0.1μm程度の非常に薄いレバー部を形成する場合であっても、膜応力を低減でき、下地のシリコン基板(シリコンウエハ11)から離脱してフリーな状態になっても、応力による反りを抑えることができるため、レーザー反射光を感度よくフォトディテクターで検出することができる。なお、低応力窒化シリコン膜は、減圧CVDの反応ガスであるジクロールシランガスとアンモニアガスの混合比を、ジクロールシランガスを多めにすることにより達成できる。
【0022】
次に、図2の(E)に示すように、(111)斜面16に探針部18を形成する。ここで、探針部の形成にあたっては2枚のマスクを用いて行う。具体的には、図3の(A)に示すように、第1のマスクパターン25で露光を行い、続いて図3の(B)に示すように、第2のマスクパターン26を用いて露光を行ってからエッチングを行う。あるいは、図3の(A)に示す第1のマスクパターン25を用いて露光及びエッチングを行い、続いて図3の(B)に示す第2のマスクパターン26を用いて露光及びエッチングを行う。その結果、先端がよりシャープな探針部18が形成される。これは、2枚のマスクパターン25,26のパターンエッジの交点により探針部が形成されるため、1枚のマスクで探針部を形成する場合に比べて、露光の影響が少なくなり、探針部の頂角がより鋭くなるためである。
【0023】
次に、図2の(F)に示すように、表面保護用のCVD酸化膜19を形成する。次に、図2の(G)に示すように、ウエハ裏面側の窒化シリコン膜17を除去した後、マスク酸化膜13をマスクとして、裏面側からエッチングを行う。このときのエッチングは、Deep−RIE法により垂直に行うもので、マスク酸化膜13がレバー部固定端位置12より内側、つまりレバー部自由端側に伸びて形成されているため、レバー部固定端位置12より内側に垂直孔20を形成する。
【0024】
次に、図2の(H)に示すように、KOHなどのアルカリ溶液にて、Deep−RIE法によって形成された垂直孔20の垂直面20aを、ウエットエッチングすることにより、支持部の(111)斜面21の一部である、レバー部に対する固定端21aが形成される。ここで、ウエットエッチングレートは、(100)面の方が(111)面に対して 100倍程度速いが、(111)斜面21もエッチングされ、レバー部に対する固定端21aが図示のように後退する。そのため、図2の(A)で示したマスク酸化膜13の位置で最終的にレバー部のレバー長を決定することができる。
【0025】
次に、図2の(I)に示すように、ウエハ裏面のマスク酸化膜13を除去した後、再度KOHなどのアルカリ溶液にてエッチングすることにより、ウエハのひさし領域22を除去し、次いで表面酸化膜19をフッ酸系のエッチング液で除去して、支持部23とレバー部24と探針部18とからなるSPMカンチレバーが完成する。
【0026】
このような構造及び製造方法により、レバー部のレバー長のばらつきを抑えたショートレバー型のSPMカンチレバーが実現でき、支持部のレバー部伸長方向面〔(111)斜面21〕は後退傾斜面となるため、支持部によるレーザー光のけられもなくなり、高い共振周波数を有して高速スキャンも可能となる。
【0027】
なお、本参照例では、ウエハ裏面側よりDeep−RIE法によって垂直加工してから、アルカリ溶液のウエットエッチングによる垂直面の加工処理を用いているが、これに限定されず、レバー部と支持部を保護して、それ以外のシリコン基板を表面よりDeep−RIEによって垂直加工してから、アルカリ溶液によるウエットエッチング加工処理を用いてもよいことは言うまでもなく、Deep−RIE法の垂直制御性を考慮すると、表面側からのエッチングの方が望ましい。
【0028】
また、本参照例では、レバー部及び探針部を窒化シリコン膜で形成したものを示したが、レバー部及び探針部はポリシリコンあるいはアモルファスシリコンなどのシリコン膜で形成してもよい。この場合は、図2の(D)に示した工程において、窒化シリコン膜を形成する代わりに、ポリシリコンあるいはアモルファスシリコン膜をCVD法等に形成すればよい。
【0029】
次に、本発明に係るSPMカンチレバーの第1の実施の形態について説明する。図4は、本発明に係るSPMカンチレバーの第1の実施の形態を示す断面図である。本実施の形態は、第1の参照例に係るSPMカンチレバーのレバー部の固定端付近に、バッファ部を形成したものである。すなわち、図4において、1は単結晶シリコン基板を加工して作製した支持部、2は支持部1より伸びた窒化シリコン膜からなるレバー部、3はレバー部2の自由端側に形成された窒化シリコン膜からなる探針部、6はレバー部2の固定端4の位置を正確に決定するためのバッファ部で、レバー部2の固定端部分に形成されており、そしてレバー部2の固定端4に接する支持部1の傾斜面5は(111)面にて形成されている。
【0030】
次に、本実施の形態に係るSPMカンチレバーの製造方法を、図に基づいて説明する。まず図5の(A)に示すように、(100)面を有する単結晶シリコンからなるウエハ31の表裏両面に、減圧CVD法により窒化シリコン膜32を形成し、ウエハ表面側にパターニングを行って、探針部形成時のエッチングマスクとなる領域の窒化シリコン膜を残して不要な窒化シリコン膜を除去し、マスク窒化シリコン膜33を形成した後、KOHなどのアルカリ溶液にて異方性エッチングをすることにより、探針部を形成する(111)斜面34を形成する。ここで、エッチングする深さは、探針部の長さにある程度の余裕をもたせた深さとする。例えば、3μmの探針長の探針部を形成する場合には、5μm程度のエッチング深さでよい。
【0031】
次に、ウエハ面上の窒化シリコン膜32,33を熱リン酸で除去した後、ウエハ両面に酸化膜35を形成し、ウエハ表面においてレバー部の固定端に形成されるバッファ部のパターニングを行う。続いて図5の(B)に示すように、バッファ部の領域のウエハ表面をDeep−RIE法を用いて1μm程度エッチングして、凹部36を形成する。更に、ウエハ裏面側の酸化膜にパターニングを行って、支持部のエッチングを行う際のマスク領域となるマスク酸化膜37を形成する。
【0032】
次に、図5の(C)に示すように、ウエハ表面に形成されていた酸化膜35をエッチングし、ウエハ両面全面にわたって減圧CVD法により窒化シリコン膜を形成して、バッファ部形成用凹部36を窒化シリコン膜で埋めてバッファ部38を形成した後、その他の窒化シリコン膜をエッチング除去する。ここで形成される窒化シリコン膜からなるバッファ部38は、ウエハを構成するシリコンとのエッチング時の選択比を、容易に50以上とすることができる。なお、このバッファ部は酸化シリコン膜などでも形成することができる。
【0033】
次に、図5の(D)に示すように、レバー部及び探針部となる窒化シリコン膜39を再度減圧CVD法にてウエハ31の両面に形成し、次いで、図5の(E)に示すように、第1の実施の形態と同様に2枚のマスクを用いて、探針部40及びレバー部41を形成する。ここでは第1の参照例と同様に、窒化シリコン膜39としては低応力の窒化シリコン膜が好ましい。次いで、表面保護用のCVD酸化膜42を形成し、裏面に形成されていた窒化シリコン膜39も除去する。
【0034】
次に、図5の(F)に示すように、ウエハ裏面からマスク酸化膜37をマスクとして、KOHなどのアルカリ溶液にて異方性エッチングを行って、支持部43を作製する。このとき、ウエハ裏面から直接エッチングを行うと、ウエハの厚さあるいはエッチングレートなどのばらつきにより、エッチング終点の位置が所望の位置に定まらないことが多々あるが、バッファ部38を設けているため、バッファ部38の領域内にエッチング終点位置が入ればよい。
【0035】
ここでは、ウエハ裏面から直接異方性エッチングを行って支持部を形成しているが、第1の参照例と同様にして、Deep−RIEを用いて支持部を作製してもよいことは言うまでもない。
【0036】
最後に図5の(G)に示すように、探針部40及びレバー部41の表面の酸化膜42及び裏面のマスク酸化膜37をフッ酸により取り除いて、SPMカンチレバーが完成する。
【0037】
このような構造及び製造方法により、レバー部の固定端部に、レバー部の固有振動数とは測定上問題とならないほど大きな共振周波数を有する厚膜のバッファ部を設けているために、ウエハ厚さのばらつき、あるいは支持部形成時にエッチングのばらつきがあっても、ばらつきはバッファ部により吸収されるため、レバー部のレバー長への影響はなく、レバー長のばらつきを抑えると共に、安定した共振周波数を有するショートレバー型SPMカンチレバーを実現することができる。
【0038】
次に、第2の参照例について説明する。図6は、本発明に係るSPMカンチレバーに関連する第2の参照例を示す断面図である。本参照例は、支持部底面の一部に高さ数μm〜十数μmの突出部を長手方向に設け、その突出部にレバー部を固定支持し、その突出部から伸びるように形成するものである。ここでは、第1の参照例に係るSPMカンチレバーに、本参照例の特徴を適用したものについて説明する。
【0039】
図6の(A)において、1は単結晶シリコン基板を加工して作製した、底面に突出部7を有する支持部、2は支持部1の突出部7の底面より伸びた窒化シリコン膜からなるレバー部、3はレバー部2の自由端側に形成された窒化シリコン膜からなる探針部であり、レバー部2の固定端4に接する支持部1の傾斜面5は(111)面にて形成されている。ここで、図6の(B)の正面図に示すように、支持部1は通常の支持部とは異なり、底面に突出部7を備えており、レバー部2は突出部7に固定支持され、該突出部7より伸びるように形成されている。
【0040】
次に、本参照例に係るSPMカンチレバーの製造方法を、図7に基づいて説明する。まず図7の(A)に示すように、第1の参照例と同様にして、(100)面を有する単結晶シリコンからなるウエハ11の表裏両面に酸化膜を形成し、ウエハ表裏面にパターニングを行って、マスク酸化膜13a,13bを形成し、次いでウエハ表面をKOHなどのアルカリ溶液にて異方性エッチングをすることにより、探針部を形成する(111)斜面16を形成する。
【0041】
次に、図7の(B)に示すように、ウエハ表面のマスク酸化膜13bを除去した後、レバー部及び探針部となる窒化シリコン膜17を減圧CVD法にて形成する。続いて、支持部底面となるウエハ表面において、レバー部面に対応する支持部底面を他の支持部底面から突出させるパターニングを行い、KOHなどのアルカリ溶液の異方性エッチングにより支持部の底面の突出部46を形成する。
【0042】
以降の工程は、第1の参照例と全く同様にして、図7の(C)に示すように、支持部23から突出した突出部の表面に、自由端に探針部18を有するレバー部24が伸びるように形成されているSPMカンチレバーが完成する。
【0043】
このような構造及び製造方法により、図6の(B)に示した正面図からもわかるように、突出部7の肩部が支持部1の肩幅と比較して十分小さく、支持部1と測定試料間の間隙が大きくとれるため、突出部7の肩部が試料面と接触する可能性が解消されると共に、SPM装置へのSPMカンチレバーの取り付けも容易になる。したがって、精度の良い安定したSPM測定が可能となる。ここで、支持部に形成される突出部は、その肩部が支持部肩幅と比較して十分小さく、肩部が試料面と接触しなければ、その高さあるいは幅などの大きさは一切問わない。
【0044】
なお、支持部面にレバー部を支持する突出部を支持部面から突出形成させるパターニングには、RIE等のドライエッチングを用いてよいことは言うまでもない。また、レバー部及び探針部には、第1の参照例と同様に、低応力の窒化シリコン膜を用いてもよいことは言うまでもない。更に、本参照例では、第1の参照例のSPMカンチレバーに、その特徴点を適用した例を示したが、第1の実施の形態のレバー部の固定端付近にバッファ部を設けたSPMカンチレバーに、本参照例の特徴を適用してもよいことは勿論である。
【0045】
次に、第の参照例について説明する。この参照例は、第の実施の形態並びに第1及び第2の参照例に係るSPMカンチレバーの支持部に、SPM装置への装着の際のホルダー当てつけ用凹部を形成するように構成したものである。ここでは、第1の参照例のSPMカンチレバーに本参照例の特徴を適用した場合について説明する。
【0046】
本発明に係るSPMカンチレバーに関連する第の参照例の断面図を図8に示す。図8において、1は単結晶シリコン基板を加工して作製した支持部、2は支持部1より伸びた窒化シリコン膜からなるレバー部、3はレバー部2の自由端側に形成された窒化シリコン膜からなる探針部、レバー部2の固定端4に接する支持部斜面5は(111)面にて形成され、支持部1にはSPM装置への装着に際してのホルダー当てつけ用の凹部8が形成されている。
【0047】
次に、本参照例に係るSPMカンチレバーの製造方法を、図9に基づいて説明する。まず図9の(A)に示すように、第1の参照例と同様にして、(100)面を有する単結晶シリコンからなるウエハ11の表裏両面に酸化膜を形成し、ウエハ表裏面にパターニングを行って、マスク酸化膜13a,13bを形成し、次いでウエハ表面をKOHなどのアルカリ溶液にて異方性エッチングをすることにより、探針部を形成する(111)斜面16を形成する。
【0048】
次に、図9の(B)に示すように、ウエハ表面のマスク酸化膜13bを除去した後、レバー部及び探針部となる窒化シリコン膜17を減圧CVD法にて形成する。続いて、ウエハ表面をパターニングして、KOHなどのアルカリ溶液の異方性エッチングにより、ホルダー当てつけ用の凹部51を形成する。
【0049】
以降の工程は、第1の参照例と全く同様にして、図9の(C)に示すように、支持部23にホルダー当てつけ用の凹部51を備えたSPMカンチレバーが完成する。
【0050】
このような構造及び製造方法により、ショートレバー型のSPMカンチレバーの場合、支持部と測定試料間のギャップが小さくなるという課題に対しても、SPMカンチレバーをSPM装置のホルダーにセットする際、ホルダーの当てつけ部が、シリコン製支持部1に形成した凹部8に嵌まるため、測定試料とホルダー当てつけ部が接しないようなショートレバー型SPMカンチレバーを実現することができる。
【0051】
ここで、レバー部及び探針部には、第1の参照例と同様に、低応力の窒化シリコン膜を用いてもよいことは言うまでもない。また、本参照例では、第1の参照例のSPMカンチレバーに、その特徴点を適用した例を示したが、第1の実施の形態あるいは第2の参照例のSPMカンチレバーに適用してもよいことは勿論である。
【0052】
なお、上記実施の形態及び各参照例では、シリコン化合膜として窒化シリコン膜を用いたものを示したが、これに限定されず、酸化シリコン膜あるいは炭化シリコン膜を用いてもよいことは言うまでもない。
【0053】
【発明の効果】
以上実施の形態に基づいて説明したように、本発明によれば、レバー部と同一材料で鋭い先端をもつ探針部を有し、共振周波数が高く高速測定が可能なショートレバー型のSPMカンチレバーを簡単に精度良く製造可能となる。また、レバー部のレバー長のばらつきを低減して、短いレバー長のレバー部を備えている場合でも精度良くばらつきのない安定した高い共振周波数が得られると共に、ウエハの厚さのばらつきやエッチングのばらつきが発生しても、ばらつきを吸収し安定した高い共振周波数が得られるショートレバー型のSPMカンチレバーが実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るSPMカンチレバーに関連する第1の参照例を示す断面図である。
【図2】 図1に示した第1の参照例に係るSPMカンチレバーの製造方法を説明するための製造工程を示す図である。
【図3】 図2に示した製造方法における探針部の形成方法を示す説明図である。
【図4】 本発明に係るSPMカンチレバーの第1の実施の形態を示す断面図である。
【図5】 図4に示した第1の実施の形態に係るSPMカンチレバーの製造方法を説明するための製造工程を示す図である。
【図6】 本発明に係るSPMカンチレバーに関連する第2の参照例を示す断面図及び正面図である。
【図7】 図6に示した第2の参照例に係るSPMカンチレバーの製造方法を説明するための製造工程を示す図である。
【図8】 本発明に係るSPMカンチレバーに関連する第の参照例を示す断面図である。
【図9】 図8に示した第の参照例に係るSPMカンチレバーの製造方法を説明するための製造工程を示す図である。
【図10】 従来のガラス支持部をもつSPMカンチレバーの構成を示す断面図である。
【図11】 従来のガラス支持部をもつショートレバー型のSPMカンチレバーの問題点を示す説明図である。
【図12】 ウエハ基板の厚さばらつきや異方性ウエットエッチングのばらつきがレバー部の固定端に与える影響を示す説明図である。
【図13】 SPMカンチレバーを装置のホルダーに装着したときのホルダー当てつけアームと試料との関係を示す説明図てある。
【図14】 SPMカンチレバーが装置のホルダーに傾いてセットされた場合における問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シリコン製支持部
2 レバー部
3 探針部
4 レバー部の固定端
5 レバー部の固定端と接する支持部のレバー部伸長方向面
6 バッファ部
7 突出部
8 ホルダー当てつけ用凹部
11 単結晶シリコンウエハ
12 レバー部の固定端位置
13 マスク酸化膜
14 窒化シリコン膜
15 マスク窒化シリコン膜
16 (111)斜面
17 窒化シリコン膜
18 探針部
19 表面保護用CVD酸化膜
20 垂直孔
21 (111)斜面
22 ひさし領域
23 支持部
24 探針部
25 第1のマスクパターン
26 第2のマスクパターン
31 単結晶シリコンウエハ
32 窒化シリコン膜
33 マスク窒化シリコン膜
34 (111)斜面
35 酸化膜
36 バッファ部形成用凹部
37 マスク酸化膜
38 バッファ部
39 窒化シリコン膜
40 探針部
41 レバー部
42 表面保護用CVD酸化膜
43 支持部
46 突出部
51 ホルダー当てつけ用凹部

Claims (1)

  1. 単結晶シリコン製支持部と、該支持部に固定され該支持部より伸びるように配置されたシリコン又はシリコン化合膜からなるレバー部と、該レバー部の自由端近傍に設けられたシリコン又はシリコン化合膜からなる探針部とを備え、前記レバー部のレバー長を50μm以下としたSPMカンチレバーにおいて、前記レバー部の固定端部分に、少なくとも一部分が前記支持部内に形成され、アルカリ溶液に対しシリコンとの選択比が50以上あるシリコン化合膜からなるバッファ部が設けられていることを特徴とするSPMカンチレバー。
JP2002169458A 2002-06-11 2002-06-11 Spmカンチレバー Expired - Fee Related JP3986373B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002169458A JP3986373B2 (ja) 2002-06-11 2002-06-11 Spmカンチレバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002169458A JP3986373B2 (ja) 2002-06-11 2002-06-11 Spmカンチレバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004012401A JP2004012401A (ja) 2004-01-15
JP3986373B2 true JP3986373B2 (ja) 2007-10-03

Family

ID=30436014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002169458A Expired - Fee Related JP3986373B2 (ja) 2002-06-11 2002-06-11 Spmカンチレバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3986373B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2104111A1 (de) * 2008-03-20 2009-09-23 Nanoworld AG SPM-Sonde mit verkürztem Federbalken

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004012401A (ja) 2004-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2624873B2 (ja) 原子間力顕微鏡用探針およびその製造方法
EP0413040B1 (en) Method of producing ultrafine silicon tips for the afm/stm profilometry
US7691661B2 (en) Method of fabricating a surface probing device
US5051379A (en) Method of producing micromechanical sensors for the AFM/STM profilometry and micromechanical AFM/STM sensor head
EP2898332B1 (en) Miniaturized cantilever probe for scanning probe microscopy and fabrication thereof
JPH0762259B2 (ja) 薄膜状センサの製造方法
US8695111B2 (en) Video rate-enabling probes for atomic force microscopy
US20060213289A1 (en) Probe for a scanning probe microscope and method of manufacture
JP2006125846A (ja) カンチレバー
JP2004150839A (ja) Spm用カンチレバー及びその製造方法
JP3986373B2 (ja) Spmカンチレバー
JP3599880B2 (ja) カンチレバーチップ
JP4751190B2 (ja) 温度測定用プローブ
JPH10170530A (ja) Afmカンチレバー及びその製造方法
JP3834378B2 (ja) カンチレバーチップ
JP3805418B2 (ja) Afmカンチレバー
JPH11337563A (ja) 走査型プロ―ブ顕微鏡用カンチレバ―の作製方法
JPH11337562A (ja) 走査型プロ―ブ顕微鏡用カンチレバ―
JP2005156202A (ja) 走査型プローブ顕微鏡用カンチレバー及びその製造方法
JP2007192589A (ja) 温度測定用プローブ
JPH11230974A (ja) プローブ及びその作製方法
Shrestha et al. Characterization of microfabriacted multilayered nearfield cantilever array
JPH11337561A (ja) 走査型プロ―ブ顕微鏡用カンチレバ―とその保持機構
JPH1138020A (ja) 走査型プローブ顕微観察法と走査型プローブ顕微鏡用プローブと走査型プローブ顕微鏡
JPH095337A (ja) カンチレバーチップ及びその作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070417

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070710

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3986373

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100720

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100720

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110720

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120720

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130720

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees